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発明の名称 車輌用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−31207
公開日 平成8年(1996)2月2日
出願番号 特願平6−186648
出願日 平成6年(1994)7月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
発明者 新海 博茂 / 杉山 和義 / 松岡 建
要約 目的
防水チューブの自動組付を可能にする。

構成
ランプボデイ2に後方へ突出した通気筒8を形成し該通気筒によって上記灯具空間5の内外を連通させると共に上記通気筒に合成樹脂製の防水チューブ10を嵌合する。上記防水チューブは管状体がほぼU字状に折り曲げられた形状に形成され、U字の底辺部に相当する部分10aの一部に両面が平行な平面11から成る保持部12を形成し、更に、該保持部近傍の内面に該防水チューブの一端から他端に達する通路10dを横切る向きの内壁14、15a、15bを形成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 ランプボデイの開口をレンズで密封状に覆って灯具空間を形成し、該灯具空間内に光源を配置し、ランプボデイに後方へ突出した通気筒を形成し該通気筒によって上記灯具空間の内外を連通させると共に上記通気筒に合成樹脂製の防水チューブを嵌合した車輌用灯具であって、上記防水チューブは管状体がほぼU字状に折り曲げられた形状に形成され、U字の底辺部に相当する部分の一部に両面が平行な平面から成る保持部を形成し、更に、該保持部近傍の内面に該防水チューブの一端から他端に達する通路を横切る向きの内壁を形成したことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項2】 上記保持部を構成する平面はU字の底辺部に相当する部分の他の部分の最も外側に位置した側面より引っ込んで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な車輌用灯具に関する。詳しくは、防水チューブの自動組付を可能にした新規な車輌用灯具を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】レンズや反射面のくもりを防止するために灯具空間と外部とを連通させる連通孔を有する車輌用灯具がある。
【0003】図23はそのような車輌用灯具の従来のものの一例aを示すものである。
【0004】bはランプボデイであり、その前面開口がレンズcで覆われてほぼ密閉された灯具空間dが形成される。eは上記灯具空間d内に配置された電球であり、ランプボデイbに取着されている。
【0005】fはランプボデイbの後面壁に後方へ突出するように形成された通気筒であり、該通気筒fを介して上記灯具空間dが外部と連通されている。
【0006】gは側面形状でほぼU字状をした防水チューブであり、ゴムで形成されている。そして、該防水チューブgの一端部が上記通気筒fに外嵌されている。
【0007】しかして、上記した車輌用灯具aにおいては、通気筒fを介して灯具空間d内を空気が流れ、これによって、レンズc等のくもりが防止される。また、通気筒fには側面形状でほぼU字状をした防水チューブgが被着されているので、外部からの水は灯具空間d内に侵入し難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従来の車輌用灯具aにあっては、防水チューブgの通気筒fへの取付作業が人手によらなければならないという問題がある。
【0009】即ち、上記防水チューブgはゴムで形成されていて変形し易いために、機械による保持が困難であり、人手によらざるをえない。
【0010】また、人手によっても、ゴムで形成されている防水チューブgは変形し易く、通気筒fへの取付は結構面倒である。更に、灯具によっては防水チューブgの取付箇所が数箇所あり、これらを全て人手によって行うことはやたらと時間がかかることになり、コストの増大を齎すことになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、ランプボデイの開口をレンズで密封状に覆って灯具空間を形成し、該灯具空間内に光源を配置し、ランプボデイに後方へ突出した通気筒を形成し該通気筒によって上記灯具空間の内外を連通させると共に上記通気筒に合成樹脂製の防水チューブを嵌合した車輌用灯具であって、上記防水チューブは管状体がほぼU字状に折り曲げられた形状に形成され、U字の底辺部に相当する部分の一部に両面が平行な平面から成る保持部を形成し、更に、該保持部近傍の内面に該防水チューブの一端から他端に達する通路を横切る向きの内壁を形成したものである。
【0012】
【作用】従って、本発明車輌用灯具にあっては、通気筒に取り付ける防水チューブを合成樹脂で形成し、しかも、側面形状でほぼU字状を為す防水チューブのU字の底辺部に相当する部分の一部に両面が平行な平面から成る保持部を形成したので、該保持部を機械で保持して通気筒に嵌合することができ、作業性が改善され、コストの低減を齎すことができる。
【0013】また、上記保持部近傍の内面には該防水チューブの一端から他端に達する通路を横切る向きの内壁が形成されているので、万が一防水チューブの他端から水が侵入しても、該水は上記内壁によって遮られて通気筒まで達することは殆ど無く、防水性が非常に高いものとなっている。
【0014】更に、該内壁が存在することによって保持部近傍の剛性が高まり、保持部を機械で保持した時の防水チューブの歪みが小さく、その保持が安定し、その分通気筒への組付の作業性が向上するという利点を有する。
【0015】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具の詳細を図示した各実施例に従って説明する。
【0016】図1乃至図10は本発明車輌用灯具の実施の一例1を示すものである。
【0017】2はランプボデイであり、合成樹脂で形成され、前方に向かって開口した凹部3を有している。4はレンズであり、ランプボデイ2にその前面開口を密閉するように取着され、これによってほぼ密封された灯具空間5が形成される。6は灯具空間5内に位置するようにランプボデイ2に取着された電球である。
【0018】上記ランプボデイ2の後面壁7には後方へ突出した円筒状の通気筒8が一体に形成され、この通気筒8の孔8aを介して上記灯具空間5が外部と連通される。
【0019】また、上記後面壁7の後面のうち上記通気筒8が突出された箇所のやや下方の位置には僅かの間隔を置いて2本の位置決めピン9、9が突設されている。
【0020】10は合成樹脂、例えば、ポリエチレンで形成された防水チューブである。該防水チューブ10は円管状の管体を側面形状でほぼU字状を為すように折り曲げた形状に形成されている。
【0021】該防水チューブ10のうちU字の底辺部に相当する部分10a(以下、「底辺相当部」と言う。)の外側(両端部10b、10cの突出方向側を「内側」と言い、その反対側を「外側」と言う。)の半部の軸方向における略中間の位置にはその両側面に互いに平行を為すように平面11、11が形成され、該2つの平面11、11によって保持部12が形成される。尚、該保持部12を構成する平面11、11はU字の底辺部に相当する部分10aの他の部分の最も張り出した側面13、13より引っ込んで形成されている。
【0022】また、上記防水チューブ10の底辺相当部10aの内面の内側の半部のうち上記保持部12形成位置に対向する位置に該部分の軸方向に直交する向きの内壁14が形成されている。更に、該部分10aの内面の外側の半部のうち上記保持部12形成位置から一端側及び他端側へそれぞれやや隔たった位置に軸方向に直交する向きの内壁15a、15bが形成されている。
【0023】16は位置決め膜であり、一端部10bと他端部10cとの間を連結するように一体に形成されている。
【0024】そして、一端部10b及び他端部10cの開口部はほぼ真円形に形成されている。
【0025】しかして、防水チューブ10の一端部10bを上記通気筒8に外嵌する。このとき、防水チューブ10の位置決め膜16はランプボデイ2の後面に突設された位置決めピン9と9との間に位置され、これによって、防水チューブ10はその向きが規定される。そして、防水チューブ10の他端部10cの開口面はランプボデイ2の後面壁7の後面に対向した状態となる。
【0026】これによって、上記車輌用灯具1の灯具空間5は通気筒8の孔8a及び防水チューブ10の孔10dを介して外部と連通される。
【0027】上記した車輌用灯具1にあっては、通気筒8に側面形状でほぼU字状をした防水チューブ10が取着されているので、灯具空間5の通気には支障が無いが、外部からの水の侵入は有効に防止される。そして、万が一防水チューブ10の他端部10cから水が侵入することがあっても、該水は防水チューブ10の内面に形成された内壁15bによって、それを越えたものは内壁14によって、更にそれを越えたものは内壁15aによって順次遮られるので、灯具空間5にまで達するものは殆ど無い。
【0028】また、防水チューブ10には互いに平行な2つの平面11、11で構成された保持部12が形成されているので、該保持部12を機械によって保持して通気筒8への取付作業を行うことが可能であり、組付の機械化を促進してコストの低減を図ることができる。
【0029】更に、上記内壁14、15a、15bが保持部12の近傍に存在することによって、保持部12近傍の剛性が高まり、保持部12を機械で保持した時の防水チューブ10の歪みが小さく、その保持が安定し、その分通気筒8への組付の作業性が向上するという利点を有する。
【0030】尚、上記したように、保持部12を構成する2つの平面11、11はU字の底辺部に相当する部分10aの他の部分の最も張り出した側面13、13より引っ込んで形成されているので、少なくともその一部は他の部分に対して凹部となるため、機械によって保持する時の位置決めの基準とすることができ、位置決めを確実に行うことができる。
【0031】更に、防水チューブ10の両端部10bと10cとの間には位置決め膜16が形成されているので、防水チューブ10全体のU字型が確実に維持され、また、通気筒8に取着した時に該位置決め膜16がランプボデイ2に突設された位置決めピン9、9間に位置するようにすることによって防水チューブ10の姿勢が所定の状態に維持される。
【0032】そして、上記した防水チューブ10は所謂ブロー成形によって形成される。その成形工程を以下に説明する。
【0033】17はブロー成形用の金型であり、所定の間隔を開けて互いに平行に位置した溶融樹脂の押出し口18、18を有している。
【0034】そこで、上記押出し口18、18から2枚の板状パリソン19、19を押し出し(図7参照)、2枚のパリソン19、19をそれぞれの外側から成形金型20、20で挟み込む(図8参照)。そして、この時同時に、パリソン19と19との間の一端部10b、10b、・・・及び他端部10c、10c、・・・となる部分に金型20、20の移動方向に直交する方向から円柱状のピン21、21、・・・を挿入する(図9参照)。このピン21、21、・・・にはエアー射出口22、22、・・・が形成されており、該エアー射出口22、22、・・・から2枚のパリソン19、19の間にエアーを射出しながら上記金型の型締めが行われる。
【0035】以上のようにして、ブロー成形により、防水チューブ10が多数一体に形成された成形品23が形成され(図10参照)、該成形品から防水チューブ10、10、・・・を各個毎に切り離して多数の防水チューブ10、10、・・・が形成される。
【0036】尚、上記金型20、20は、図示は省略するが、上記成形品23のうち防水チューブ10、10、・・・とその外側の部分24との境界部が僅かな力で食い切りが可能なように薄く形成されるように工夫されている。
【0037】図11及び図12は防水チューブの第1の変形例10Aを示すものである。
【0038】該防水チューブ10Aはその一端部10b及び他端部10cの外側面壁、即ち、一端部10bの反他端部10c側の壁10e及び他端部10cの反一端部10b側の壁10fがそれぞれ開口側に行くに従って外側に変位するように傾斜されている。
【0039】従って、これを通気筒8に取着した時、下端に位置する他端部10cの外側面壁10fが開口に行くに従って下方へ変位するように傾斜することになるので、他端部10c内に侵入した水が速やかに排出されることになる。
【0040】図13及び図14は防水チューブの第2の変形例10Bを示すものである。
【0041】この防水チューブ10Bにあっては、他端部10cの外側面壁10fのみが開口に行くに従って外方に変位するように傾斜されている。また、保持部12は底辺相当部10aのうち一端部10bの後端に相当する位置に形成されている。
【0042】この防水チューブ10Bにあっても、通気筒8に取着した時に、下端に位置する他端部10cの外側面壁10fが開口に行くに従って下方へ変位するように傾斜することになるので、他端部10c内に侵入した水が速やかに排出されることになる。
【0043】また、保持部12が通気筒8に取着される一端部10bの後端に相当する位置に形成されているので、該保持部12をチャックして一端部10bを通気筒8に外嵌する際に、その力が外嵌方向に真直ぐに及び、外嵌時に位置ズレを起こす惧が少ない。
【0044】図15及び図16は防水チューブの第3の変形例10Cを示すものである。
【0045】この防水チューブ10Cはその他端部10cが一端部10bに比較してやや短く形成され、また、保持部12は底辺相当部10aのうち一端部10bの後端に相当する位置に形成されている。
【0046】尚、上記した防水チューブの第1の変形例乃至第3の変形例にあってはその孔10d内に形成する内壁は適宜の位置に形成すれば良い。
【0047】図17は防水チューブの第4の変形例10Dを示すものである。
【0048】該防水チューブ10Dにあっては、その底辺相当部10aのうち内側半部の内面から2つの内壁14、14が、また、外側半部の内面から3つの内壁15a、15b、15cが、それぞれ軸方向に互い違いになるように形成されている。
【0049】このように内壁の数を増やしたことによってその防水効果が増大する。
【0050】図18は防水チューブの第5の変形例10Eを示すものである。
【0051】この防水チューブ10Eにあっては、内壁は底辺相当部10aの外側半部の内面の中央部から一個15aだけ形成されている。
【0052】このように内壁が一個だけであってもかなりの防水効果がある。
【0053】尚、上記第4及び第5の変形例において、保持部は底辺相当部10aの適宜の位置に形成されれば良い。
【0054】図19乃至図22は防水チューブの第6の変形例10Fを示すものである。
【0055】この防水チューブ10Fにあっては、保持部12が底辺相当部10aの中央部に形成され、該保持部12の中央部に相当する位置から内壁15aが形成されている。
【0056】このように保持部12の中央部に内壁15aが形成されることによって、保持部12を保持した時の防水チューブ10Fの歪みを最小限に抑えることができ、保持部12の剛性が高まり、組付時のより安定した保持が可能となり、組付の作業性がより向上する。
【0057】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用灯具は、ランプボデイの開口をレンズで密封状に覆って灯具空間を形成し、該灯具空間内に光源を配置し、ランプボデイに後方へ突出した通気筒を形成し該通気筒によって上記灯具空間の内外を連通させると共に上記通気筒に合成樹脂製の防水チューブを嵌合した車輌用灯具であって、上記防水チューブは管状体がほぼU字状に折り曲げられた形状に形成され、U字の底辺部に相当する部分の一部に両面が平行な平面から成る保持部を形成し、更に、該保持部近傍の内面に該防水チューブの一端から他端に達する通路を横切る向きの内壁を形成したことを特徴とする。
【0058】従って、本発明車輌用灯具にあっては、通気筒に取り付ける防水チューブを合成樹脂で形成し、しかも、側面形状でほぼU字状を為す防水チューブのU字の底辺部に相当する部分の一部に両面が平行な平面から成る保持部を形成したので、該保持部を機械で保持して通気筒に嵌合することができ、作業性が改善され、コストの低減を齎すことができる。
【0059】また、上記保持部近傍の内面には該防水チューブの一端から他端に達する通路を横切る向きの内壁が形成されているので、万が一防水チューブの他端から水が侵入しても、該水は上記内壁によって遮られて通気筒まで達することは殆ど無く、防水性が非常に高いものとなっている。
【0060】更に、該内壁が存在することによって保持部近傍の剛性が高まり、保持部を機械で保持した時の防水チューブの歪みが小さく、その保持が安定し、その分通気筒への組付の作業性が向上するという利点を有する。
【0061】尚、上記した実施例に示した形状は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。




 

 


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