| 発明の名称 |
パレットクランプ装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−187637 |
| 公開日 |
平成8年(1996)7月23日 |
| 出願番号 |
特願平6−328843 |
| 出願日 |
平成6年(1994)12月28日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 発明者 |
細 川 裕 |
| 要約 |
目的 パレットクランプ時のパレットの変形が抑制し、また、パレットクランプ装置へのパレットの引き込み、引き出し動作をなくしてパレット交換の高速化に寄与するようしたパレットクランプ装置を提供する。
構成 パレット30の下面中央部に開口する内径部34に突出する係止部41を設け、円盤状のクランプ部材36の外周部に前記係止部37に係合、離脱可能な係合部37を設け、前記クランプ部材36をクランプ軸46を介して回転自在かつ昇降可能に支持するとともに、前記クランプ部材36を前記クランプ軸46を介してクランプ力を発生する駆動部50に連結する。 |
特許請求の範囲
【請求項1】工作物を取り付けたパレットの下面側からパレットにクランプ部材を係合させ、前記クランプ部材をパレットベースに引き付け前記パレットを固定するパレットクランプ装置において、前記パレットの下面中央部に開口する内径部に突出する係止部を設け、円盤状のクランプ部材の外周部に前記係止部に係合、離脱可能な係合部を設け、前記クランプ部材をクランプ軸を介して回転自在かつ昇降可能に支持するとともに、前記クランプ部材を前記クランプ軸を介してクランプ力を発生する駆動部に連結したことを特徴とするパレットクランプ装置。 【請求項2】前記係止部は、クランプ部材の外周部に中心と隣合う爪が一定の角度をなす複数のクランプ爪からなり、前記係合部は、パレット内径部に前記クランプ爪の配列角度に対応して設けられた被クランプ爪からなり、隣合う前記被クランプ爪の間に前記クランプ爪の通過を許容する空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパレットクランプ装置。 【請求項3】前記クランプ爪と、被クランプ爪との角度位相を合わせるため、前記クランプ部材の下降時には、クランプ爪が被クランプ爪に係合可能な回転位置となり、クランプ部材の上昇時にはクランプ爪がパレットから離脱可能な回転位置とする角度位相合わせ手段を有することを特徴とする請求項2に記載のパレットクランプ装置。 【請求項4】前記角度位相合わせ手段は、前記クランプ軸の外周面に形成され前記クランプ部材の昇降と伴ないクランプ爪の係合、離脱をする回転を与えるカム溝と、パレットベース側に固定され、前記カム溝に係合するピンからなることを特徴とする請求項3に記載のパレットクランプ装置。 【請求項5】前記クランプ軸は、その下端面でスラストベアリングにより回転自在に支承されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパレットクランプ装置。 【請求項6】前記クランプ軸の上下動に連動する軸部材と、この軸部材に設けたドグと、前記ドグの位置を検出するセンサとからパレットのクランプ、アンクランプ状態を検出することを特徴とする請求項1乃至5項のいずれか1項に記載のパレットクランプ装置。 【請求項7】パレットベース上面には、クランプ部材がパレットの内径部に挿入可能なようにパレットを位置決めするテーパコーンを設け、前記パレットの裏面に前記テーパコーンが嵌合するロケートブッシュを設けたことを特徴とする請求項1乃至6項のいずれか1項に記載のパレットクランプ装置。 【請求項8】ロケートブッシュには、エア噴出口が開口し、前記エア噴出口から噴出する圧縮空気を供給するクリーニングエア管路を設けたことを特徴とする請求項1乃至7項のいずれか1項に記載のパレットクランプ装置。 【請求項9】前記パレットの有無を前記クリーニングエア管路内に配設した圧力スイッチの出力信号に基づき検知することを特徴とする請求項8に記載のパレットクランプ装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作物を登載して工作機械に供給するパレットをテーブルのパレットベース上で固定するパレットクランプ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動パレット交換装置が設けられた工作機械では、工作物を登載したパレットを工作機械のテーブルに移送した後で、そのパレットをテーブル上に固定してから加工が開始される。 【0003】図7は、パレットクランプ装置の従来例の一般的な構成を示す。この図7において、符号10は、パレットクランプ装置を示す。このパレットクランプ装置10は、図示されない自動パレット交換装置の作動によって、パレット12がテーブルのパレットベース14上に引き込まれると、平板16を下に引き付けてパレット12を固定する。 【0004】パレット12の下面には、パレット12の移送方向に縦断するT溝18が形成されており、このT溝18の走る方向に沿って平板16が係合する段部20が形成されている。パレット12にクランプ力を与える油圧シリンダは、テーブルの内部に設けられており、平板16はパレットベース14の下に設けられた図示されない油圧シリンダのピストンと連結されている。平板16がテーブル側に引き付けられると、カムフォロア22を介して平板は段部20に係合したまま、パレット12を引き付けクランプする。 【0005】一方、パレット12をアンクランプするには、平板16がわずかに上昇して段部20から離れるので、パレット12はアンクランプされる。そして、パレット12をT溝18の長さ方向に引き出すと、カムフォロア22がT溝18を転動してパレットの離脱を円滑にすることができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のパレットクランプ装置では、パレット12をテーブルに固定するのに、パレット12の端から端まで縦断するように走るT溝18を利用しているのが普通である。このT溝18の場合、その両側に平板16が係合する段部20が形成されており、T溝18の縦断によってパレット12の剛性が弱まるので、パレット12を平板16でテーブル側に引き付けて固定するときにパレット12の変形が生じ、この変形が加工精度に悪影響を及ぼすという不都合があった。 【0007】また、このT溝18には、工作物の加工中に飛び散る切粉やクーラントが侵入しやすいため、切粉の詰まりによってパレット12の引き込みに支障をきたすなど、種々のトラブルの原因となっている。 【0008】一方、このT溝18を利用する形式のパレットクランプ装置では、前述したように、パレット12をテーブルに搬出入するためには、T溝18に平板16を嵌合させたままT溝18の長さ方向に沿ってパレット12を前後に移動して引き込み、引き出しをしなければならないので、自動パレット交換装置の動作が大きいため、パレット交換のための所要時間が長くなり、加工効率の向上が制限され、また、自動パレット交換装置の構成が複雑化、大形化する問題点が指摘されている。 【0009】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、パレットクランプ時のパレットの変形が抑制し、また、パレットクランプ装置へのパレットの引き込み、引き出し動作をなくしてパレット交換の高速化に寄与するようしたパレットクランプ装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、工作物を取り付けたパレットの下面側からパレットにクランプ部材を係合させ、前記クランプ部材をパレットベースに引き付け前記パレットを固定するパレットクランプ装置において、前記パレットの下面中央部に開口する内径部に突出する係止部を設け、円盤状のクランプ部材の外周部に前記係止部に係合、離脱可能な係合部を設け、前記クランプ部材をクランプ軸を介して回転自在かつ昇降可能に支持するとともに、前記クランプ部材を前記クランプ軸を介してクランプ力を発生する駆動部に連結したことを特徴とするものである。 【0011】前記係止部は、クランプ部材の外周部に中心と隣合う爪が一定の角度をなす複数のクランプ爪からなり、前記係合部は、パレット内径部に前記クランプ爪の配列角度に対応して設けられた被クランプ爪からなり、隣合う前記被クランプ爪の間に前記クランプ爪の通過を許容する空間が形成されていることを特徴とする。 【0012】また、前記クランプ爪と、被クランプ爪との角度位相を合わせるため、前記クランプ部材の下降時には、クランプ爪が被クランプ爪に係合可能な回転位置となり、クランプ部材の上昇時にはクランプ爪がパレットから離脱可能な回転位置とする角度位相合わせ手段を有することを特徴とする。 【0013】前記角度位相合わせ手段は、前記クランプ軸の外周面に形成され前記クランプ部材の昇降と伴ないクランプ爪の係合、離脱をする回転を与えるカム溝と、パレットベース側に固定され、前記カム溝に係合するピンからなることを特徴とする。 【0014】また、前記クランプ軸は、その下端面でスラストベアリングにより回転自在に支承されていることが好ましい。 【0015】また、前記クランプ軸の上下動に連動する軸部材と、この軸部材に設けたドグと、前記ドグの位置を検出するセンサとからパレットのクランプ、アンクランプ状態を検出するように構成することができる。 【0016】さらに、パレットベース上面には、クランプ部材がパレットの内径部に挿入可能なようにパレットを位置決めするテーパコーンを設け、前記パケットの裏面に前記テーパコーンが嵌合するロケートブッシュを設けることができる。 【0017】前記ロケートブッシュには、エア噴出口が開口し、前記エア噴出口から噴出する圧縮空気を供給するクリーニングエア管路を設けたことが好ましく、前記パレットの有無を前記クリーニングエア管路内に配設した圧力スイッチの出力信号に基づき検知することができる。 【0018】 【実施例】以下、本発明によるパレットクランプ装置の一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1は、本実施例によるパレットクランプ装置の構成を示す縦断面図である。 【0019】この図1において、符号30は、パレットを示す。このパレット30は、図5に示すパレット交換装置100の交換アーム102に載せられて待機位置とパレットベース32直上の位置との間を180゜旋回して移送されるようになっている。なお、このパレット交換装置100については、後述する。 【0020】パレット30の底部には、円形の段付孔部34によって内径部が形成されている。パレット30をパレットベース32上でクランプする部材であるクランプ板36は、前記段付孔部34に嵌まり合う円盤状のプレートであって、その外周部には、係合部としてクランプ爪37が円周方向に一定の間隔をおいて形成されている。図2は、パレットベース32を上から表わした平面図で、前記クランプ板36のクランプ爪37は、この実施例の場合、互いに隣り合う爪37、37が中心に対して60゜角度をなすように中心に関して対称的に設けられている。 【0021】一方、図3は、パレットを下面側から表わした平面図で、段付孔部34の開口縁部に形成される段部には、クランプ爪37が通過できるような切欠き40が一定の間隔をとって、隣同士が中心と60゜の角度をなすように形成されている。また、切欠き40、40の間には内側に突出する係止部としての被クランプ爪41が60゜の配列角度で形成されている。 【0022】従って、パレット30をクランプ板36の直上位置に位置決めすると、クランプ板36のクランプ爪37と、段付孔部34の切欠き40の角度位相が合うようになっており、ことときクランプ板36を上昇させると、段付孔部34にクランプ板36を挿入することができる。さらに、クランプ板36を60゜回転させて、クランプ爪37と被クランプ爪41との角度位相を合せると、被クランプ爪41にクランプ爪37が係合できるようになっている。なお、段付孔部34にクランプ板36が貫入した状態では、クランプ板36が上下に昇降するストロークを確保するためのスペースが確保されている。 【0023】このようなパレットベース32の下側には、パレット30をアンクランプ、クランプし、クランプ力を与える駆動部が設けられている。この駆動部は、パレットベース32に一体的な円筒部42の内部に配設されている。なお、パレットベース32の全体は、テーブル割り出し駆動部44に連結されて水平面上を回転できるように構成されている。このテーブル割り出し駆動部44については、後述する。 【0024】次に、クランプ装置の駆動部について説明する。クランプ板36は、クランプ軸46を介して鉛直な姿勢でその下端面でスラストベアリング48によって回転自在に支承されている。このクランプ軸46は、上下に昇降可能であるとともに、前記クランプ爪37の角度位相を合せる機能を持った、後述する角度位相合せ手段によって昇降に回転運動が伴うように構成されている。 【0025】クランプ軸46に上下運動を与えるアクチュエータとしては、油圧シリンダ50がクランプベース32と一体の円筒ボディ42の内部に組み込まれている。すなわち、この油圧シリンダ50は、クランプ軸46に外嵌するシリンダカバー52と、ピストン54とから構成されている。ロッド側のシリンダ室Aには油路58から圧油が供給される。他方、シリンダ室Bには、油路60から圧油が供給される。 【0026】このような油圧シリンダ50を用いた駆動部において、ピストン54では、クランプ軸46のフランジ部59がピストン54の段部61と、スラストベアリング48の間に挟まれるようにして係合している。従って、クランプ軸46は、ピストン54と一体的なスラストベアリング48で支承されているので、角度位相合せ手段による回転が許容されるような構造になっている。このような連結構造のため、スラストベアリング48は、ピストン54の短円柱状の連結部63の上面にも取付られて、クランプ軸46の下端面と連結部63の間には、隙間62が形成されている。 【0027】前記角度位相合せ手段は、クランプ軸46の外周部に形成されたカム溝65と、パレットベース32に固定されてその先端がカム溝65に係合するピン64とから構成されている。この実施例の場合、カム溝65は、図4に示すように斜めに傾斜するように形成された溝からなり、クランプ軸46のストロークに対応させて、1ストロークの間にピンの頭が下端部64aと上端部65bの間に沿って摺動すると、クランプ軸46は60゜回転するように設計されている。 【0028】図1において、前記ピストン54の連結部63からは、ロッド66が垂直に下に向かって延びるように連結されており、油圧シリンダ50の動作と連動するロッドの変位からクランプ板36によるクランプ、アンクランプの動作が検知される。この場合、ロッド66の先端は、円錐状に形成され、この円錐部67には、水平方向に移動自在に挿通されているドグ軸68の半球状の先端を当接させている。このドグ軸68の末端は外部に突出して、この突出部にドグ70を設け、このドグがリミットスイッチなどの位置検出センサを作動させるようになっている。なお、この場合、ドグ軸68は、圧縮ばね71の弾性力によって付勢されてその半球状先端は、円錐部67に常時当接するように構成されている。 【0029】次に、パレットベース32の上面には、載せたパレット30を位置決めして、クランプ、アンクランプ切り換え際の角度位相合せを円滑にするためのテーパコーン80が配設されている。このテーパコーン80は、図2に示すようにパレットベース32の中心に関して120度対称な位置に3箇所設けられている。図3に示すように、このテーパコーン80がそれぞれ嵌まり合うロケートブッシュ82はパレット30の下面に3箇所埋め込まれている。テーパコーン80の円錐台状の先端にはテーパ81がつけられ、このテーパ81に対応してロケートブッシュ82には、同じテーパを有する凹部83が形成されている。また、テーパコーン82では、その頂部に開口するエア噴出通路84が形成され、このエア噴出通路84には、通路85を通じて図示されないエア供給回路から圧縮エアが供給されるようになっている。また、テーパコーン80に供給されるエアが設定圧力以上になると作動する図示されない圧力スイッチが設けられており、この圧力スイッチの作動信号からパレットベース32のロケートブッシュ82がテーパコーン82に着座したことを検出し、その検出信号を受信後、エアの供給回路に設けられた切換弁の開かれ圧縮エアがテーパコーン80の噴出通路84から吹き出るように制御される。 【0030】次に、図2において、符号90は、テーブル割り出し機構の駆動モータを示す。図1に示すように、この駆動モータ90の駆動軸は、テーブル本体31の内部で潤滑油のたまっているギヤ室91の内部に収納されているウォーム92に連結され、このウォーム92に噛み合うウォーム歯車44は、パレットベース32の円筒部42の下端に固定されている。また、ウォーム歯車44はそのボス部で下からスラストベアリング96によって回転自在に支承されている。 【0031】本実施例は、以上のように構成されるものであり、次に、自動パレット交換工程との関連において、実施例の作用について説明する。ここで、図5は、自動パレット交換装置を示した側面図で、図6は、自動パレット交換装置の交換フォークの平面図である。 【0032】符号100は,自動パレット交換装置の全体を、符号102で交換フォークの全体を表す。この交換フォーク100は、中心部の旋回軸104の両側にそれぞれパレット30を支持して、180゜旋回することによってパレット30、30を工作機械側と、待機位置との間を移送するものである。 【0033】交換フォーク102の長さ方向のフレーム部材103、104の両端部側には、パレット30を載せられるように支持台105、106が取り付けられており、この支持台105、106は、パレット30の形に対応してパレット30が嵌まり合うようになっており、パレット30は、その肩部30aで支持台105、106の上に係止できるようになっている。 【0034】図5に示されるように、交換フォーク102は、自動パレット交換装置100の旋回軸104に連結されている。この自動パレット交換装置では、交換フォーク102は、旋回動作に加えて旋回軸104ごと上下に昇降できるように構成されており、交換フォーク102の全体が図に示す高さ位置まで上昇したあとで、旋回軸104が回転して旋回し、その後、交換フォーク102が下降するというように一連のパレット交換動作を行う。交換フォーク102の旋回した後は、交換フォーク102に180゜対称に設けてある位置決めスリーブ107に、交換装置本体側に取り付けてある位置決めピン108が嵌合して、それまで工作機械側にあったパレット30は待機ベース109上の待機位置に、待機位置にあったパレット30は工作機械側のパレットベース上へそれぞれ位置決めされるようになっている。 【0035】そこで、以下、パレット交換に伴う実施例のクランプ動作について説明する。 【0036】図1において、パレット交換装置にパレット交換指令信号が発せられると、クランプされていたパレット30をアンクランプするために、油圧シリンダ50のシリンダ室Bに圧油が導入され、クランプ軸46はピストン54と一体に上昇する。このクランプ軸46には、その外周面のカム溝65にピン64の先端が嵌入されているので、クランプ軸46は、上昇に同時に60゜回転する。 【0037】図2、図3において、このクランプ軸46の回転によって、クランプ板36のクランプ爪37とパレット30の被クランプ爪41との噛み合いが外れるとともに、クランプ板36のクランプ爪37と、被クランプ爪41との角度位相が60゜ずれる結果、逆に、クランプ爪37と切欠き40の角度位相が合い、これによりクランプ板36は、パレット30の段付き孔34から離脱できる状態になる。 【0038】このアンクランプ動作の間、クランプ軸46はスラストベアリング48によって支持されているため、円滑に回転することができる。 【0039】このクランプ板36が上昇し、パレット30がアンクランプされたことは、クランプ軸46の上昇に連動してドグ軸68が引っ込むため確認することができる。 【0040】次に、パレット30がアンクランプされると、前述したように、パレット30交換フォーク102が上昇するとともに、パレット30はパレットベース32から離脱する。この後、パレット交換フォーク102は、180゜旋回して、新旧のパレット30は交換されて待機位置にあったパレット30がパレットベース32上まで移送される。その後、パレット交換フォーク102は下降するので、パレット30はパレットベース32の上に位置決めされる。 【0041】なお、パレット30はパレット交換フォーク102とともにパレットベース32に上に降下すると、既に、クランプ板36のクランプ爪37と、パレット30における被クランプ爪41の間の切欠き40との角度位相が合っているため、また、多少角度位相がずれていてもパレット30ベース上に配設されているテーパコーン80と、パレット30の底面に取り付けられているロケートブッシュ82の各テーパ面81、83が嵌り合うので、確実に角度位相が合い、パレット30は、その底面の段付き孔34にパレット板36が嵌入する状態でパレットベース32上にセットすることができるようになっている。 【0042】次に、パレット30をパレットベース32上でクランプする場合、油圧シリンダ50には、そのロッド側のシリンダ室Aに圧油が供給され、クランプ軸46は下降する。この時、クランプ板36は、カム溝65に係合するピン64の係合によって60゜回転しながら下降し、この回転によって、クランプ爪37と切欠き40との角度位相がずれるため、クランプ爪37は被クランプ爪41に係合する。この結果、油圧シリンダ50は、そのクランプ力を発揮してパレット30をパレットベース32に対して引き付けるようにして強固に固定する。 【0043】クランプされる間は、前記したように圧力スイッチの検出信号に基づいてテーパコーン80に開口するエア噴出通路84から圧縮エアが噴出された状態で行われるため、テーパコーン80、ロケートブッシュ82のそれぞれテーパ面81、83に付着している切粉や、クーラントは吹き飛ばれるので、切粉等の詰まりがクランプ動作を阻害せずにクランプ動作を確実にする。 【0044】また、クランプ板36が下降してパレット30をクランプするときには、クランプ軸46を支承するスラストベアリング48は、クランク軸46、ピストン54と一体で下降するので、スラストベアリング48には、クランプ力が直接作用しない構造となっており、スラストベアリング48に過大な荷重がかからないようになっている。 【0045】こうして、パレット30がクランプされたことは、ドッグ軸68先端のドグ70がテーブル本体31から突き出で、そのドグ70を検知するリミットスイッチセンサの出力信号を受信することにより確認することができる。 【0046】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、パレットの下面中央部に開口する内径部に突出する係止部を設け、円盤状のクランプ部材の外周部に前記係止部に係合、離脱可能な係合部を設け、前記クランプ部材をクランプ軸を介して回転自在かつ昇降可能に支持するとともに、前記クランプ部材を前記クランプ軸を介してクランプ力を発生する駆動部に連結して構成し、円板状のクランプ部材を昇降しながら回転させてクランプ、アンクランプを行えるように構成されている。このため、パレットを縦走するT溝をクランプに利用しないので、パレットクランプ時のパレットの変形を抑制できるため、パレットの厚み寸法を薄くすることができる。また、パレットを従来のようにパレットベースに対して引き込み、引き出しをせずに、クランプ、アンクランプの動作をできるので、ローディング装置が不要となるとともに、パレット交換の所要時間を短縮化してパレット交換の高速化に貢献できる。
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