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発明の名称 横形射出成型機の型締装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−174613
公開日 平成8年(1996)7月9日
出願番号 特願平6−336450
出願日 平成6年(1994)12月22日
代理人
発明者 伊東 克雄 / 小池 純
要約 目的
両型が閉じたとき、タイバーが片持となって可動盤と型締シリンダの重量が負荷されることなく、しかも可動盤と型締シリンダが型開閉時に互いにバラバラに動かないような型締シリンダと可動盤が一緒に進退する横形射出成型機の型締装置を提供する。

構成
型締シリンダと可動盤を一緒に固定盤に対して進退させる横形射出成型機の型締装置において、可動盤に一体的に取付けたフレーム上を摺動する架台と、同架台上に摺動自在に取付けた可動盤に一体的な型締シリンダを設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】 型開閉に際して、固定盤に取付けたブーストシリンダにより型締シリンダと可動盤を一緒に固定盤に対して進退させる横形射出成型機の型締装置において、前記可動盤に一体的に取付けられ、型開閉に際して前記ブーストシリンダによりフレーム上を摺動する架台と、同架台上に摺動自在に取付けた前記可動盤に取付けられた型締シリンダを設けたことを特徴とする横形射出成型機の型締装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型開閉に際して、固定盤に取付けたブーストシリンダにより型締シリンダと可動盤を一緒に固定盤に対して進退させる横形射出成型機の型締装置に関する。
【0002】
【従来技術】この種の装置は特公昭37−8490号公報にも記載されているように周知であり、従来の横形射出成型機の直圧式型締装置が大小の成形品に対応できるように型開き量を大きくする必要から、型締シリンダとそのピストンのストロークを長くすることが行われており、その結果機械の全長を長くしているとともに、その作動油も大量に必要とする欠点を補うために発明されたものである。
【0003】図2により特公昭37−8490号公報にも記載されている型締装置を説明すると、図示してないフレーム等に固着された固定金型11を取付けた固定盤12に設けたブーストシリンダ13により可動盤15が前記固定盤12に対しタイバー16に案内されて進退するようになっている。同可動盤15には可動金型17取付けてあり、反金型取付面Bには型締ラム19を介して型締シリンダ18が固着されていて、型締シリンダ18が可動盤15の移動と同調して可動盤15と一緒に移動するようになっている。
【0004】前記タイバー16は一端を固定盤12に固着するとともに、他端は可動盤15および型締シリンダ18を貫通して自由端となっており、その中間部には噛合部であるネジ部20が設けてある。このネジ部20には型締に際して両金型11および17が当接したとき、型締シリンダ18の端部に設けたタイバー軸心方向に進退自在な前記ネジ部20に噛合うハーフナット21が噛合うようになっている。
【0005】型締に際してはブーストシリンダ13により可動盤15が図中右方向に引張られると、型締シリンダ18も可動盤15と一緒に引張られ、両金型11および17が当接したとき、図示してない金型キャビテイが形成され、前記型締シリンダ18によりハーフナット21と固定盤12の間が拡げられることにより型締が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前述の特公昭37−8490号公報に記載されているような型締装置を横型式で実施する場合、固定および可動の両型が閉じたとき、タイバーは片持となり、しかも可動盤と型締シリンダの重量が負荷されることになるため、通常は可動盤或いは型締シリンダは下部に摺動装置を設けてフレーム上を摺動させるようにしている。
【0007】前述のような可動盤或いは型締シリンダは下部に摺動装置を設けてフレーム上を摺動させる構造であっても、可動盤と型締シリンダは高速型開閉時は互いにバラバラに動くため運転開始時に合わせたハーフナットとタイバーの噛合い位置がずれてしまうという欠点があった。本発明は前述の欠点を取除き、固定および可動の両型が閉じたとき、タイバーは片持となって可動盤と型締シリンダの重量が負荷されることなく、しかも可動盤と型締シリンダが高速型開閉時に互いにバラバラに動かないような型開閉に際して、型締シリンダと可動盤が一緒に固定盤に対して進退する横形射出成型機の型締装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するため本発明は型開閉に際して、固定盤に取付けたブーストシリンダにより型締シリンダと可動盤を一緒に固定盤に対して進退させる射出成型機の型締装置において、前記可動盤に一体的に取付けられ、型開閉に際して前記ブーストシリンダによりフレーム上を摺動する架台と、同架台上に摺動自在に取付けた前記可動盤に取付けられた型締シリンダを設けたことを特徴とする横形射出成型機の型締装置とした。
【0009】
【作用】以上説明したような構成としたので、型閉じに際し、ブーストシリンダにより可動盤がフレーム上を移動したとき、可動盤の架台上に摺動自在に取付けられた型締シリンダは摩擦抵抗によりそのまま架台に乗って可動盤の移動に同調して移動する。前記両金型が当接すると、タイバーとハーフナットが噛合い、次いで型締シリンダに圧油が作用して両金型を締付けると、可動盤はタイバーの伸び分だけフレーム上の摺動面を前進(図中右方向に移動する)するが、型締シリンダは可動盤の架台上の摺動面を介してその場に残るようになっている。
【0010】
【実施例】次に本発明の1実施例を図1により説明する。説明に際し、従来装置と同じ部材は同一番号を付しその説明を省き、新たに追加された部材のみ新番号を付して説明する。固定盤12はフレーム10上に固着され、可動盤15と一体的な架台14がブーストシリンダ13によりフレーム10に設けた摺動面Aおよびタイバー16に案内されて進退するようになっている。
【0011】型締シリンダ18は前記架台14上の摺動面Cに摺動可能に取付けられるとともに、可動盤15の反金型取付面Bに型締ラム19を介して固着されていて、可動盤15の移動と同調して移動するようになっている。
【0012】従って、型締に際してはブーストシリンダ13により可動盤15が図中右方向に引張られると、型締シリンダ18も可動盤15と一緒に引張られ、両金型11および17が当接し、図示してない金型キャビテイが形成された後、前記型締シリンダ18により型締が行われると、型締シリンダ18は可動盤の架台14上の摺動面Cを介してその場に残るようになっている。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、型締の際、可動盤は型締シリンダを架台に乗せたままフレームの摺動面A上を移動するのでタイバーの他端は両金型が当接した後も型締シリンダは架台を介して下から支えられているので、片持とならない。さらに、可動盤の進退動作の際、型締シリンダも摩擦抵抗によりそのまま架台に乗って可動盤の移動に同調して移動するので、可動盤と型締シリンダが互いにバラバラに動くようなことがなく、当初のような欠点がとりのざかれる。
 

 
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