| 発明の名称 |
溶湯配管継手 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−174173 |
| 公開日 |
平成8年(1996)7月9日 |
| 出願番号 |
特願平6−334740 |
| 出願日 |
平成6年(1994)12月20日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
望月 善一 / 丸山 龍吉 |
| 要約 |
目的 加圧鋳造中に、溶湯配管から溶湯が外に漏れることがない溶湯配管継手を提供することにある。
構成 1は配管A、Bどうしを接続する溶湯配管継手で、継手1の中心部にボス部2と嵌合穴3の組合わせによる芯出し用連結部である。接続端面には黒鉛シ−ト4を介在させ、その外側をシ−ルリング5を嵌合し、さらにその黒鉛製リング5にパッキン6を嵌合した。シ−ルリング5は黒鉛製リングおよび低融点金属製リングとすることができる。 配管A、Bの端部にはそれぞれフランジ部7、8を形成し、ボルト9とナット10およびボルト9とスプリング付きナット11を交互に配置して連結する。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 溶湯配管どうしを接続する溶湯配管継手であって、前記溶湯配管の端面に形成したボス部と嵌合穴の組合わせによる芯出し用連結部を有し、前記ボス部端面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、前記配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより連結したことを特徴とする溶湯配管継手。 【請求項2】 溶湯配管どうしを接続する溶湯配管継手であって、前記溶湯配管の端面にそれぞれ形成した嵌合穴に嵌合したシ−ルコアの組合わせによる芯出し用連結部を有し、前記シ−ルコア端面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、前記配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより連結したことを特徴とする溶湯配管継手。 【請求項3】 溶湯配管を接続する溶湯配管の止継手であって、前記継手の中心部にボス部と嵌合穴の組合わせによる芯出し用連結部を有し、さらに前記連結部の内側にそれぞれ嵌合穴にシ−ルコアを嵌合し、前記溶湯配管接続端面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、さらにそのシ−ルリングに黒鉛シ−トを介在し、止蓋と配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより接続したことを特徴とする溶湯配管継手。 【請求項4】 シ−ルリングを黒鉛製リングとしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載の溶湯配管継手。 【請求項5】 シ−ルリングを低融点金属で形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載の溶湯配管継手。 【請求項6】 シ−ルリングをセラミックスに低融点金属を含浸した複合材で形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載の溶湯配管継手。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明はアルミホットチャンバ型ダイカストマシン等に用いられる溶湯配管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、アルミホットチャンバ型ダイカストマシンとしては実公平2−11965公報、実公平2−24515公報等、種々の機械が提案されている。 【0003】アルミホットチャンバ型ダイカストマシンはこのマシンのアルミニウムの加圧鋳造圧力は210kg/cm2であるため、射出ポンプ構造体から溶湯が外に漏れることが一番の課題である。特に、溶湯配管継手の繋ぎ目からの溶湯の漏れは致命的であった。 【0004】このため、セラミックス、黒鉛などの材料を使用して構造的にも多種の工夫がなされてきた。中でもアルミニウムに対しては溶湯配管の繋ぎ目に黒鉛シ−トを挟んで締結する構成が良好な成績を治めている。 【0005】アルミニュム合金の加圧鋳造機械において、高圧耐熱配管どうしを接続する場合には、一般に黒鉛シ−トパッキンを挟んで配管どうしを溶湯配管継手を介して接続する。また、止穴を封じるための溶湯配管と止穴蓋の継手も同様に黒鉛シ−トパッキンを用いて、接続されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば以下に述べる技術的課題があった。 【0007】しかしながら、黒鉛は大気中で400度(C)を越えると、酸化が始まり劣化するため、溶湯が漏れ始め、ダイカストマシン側の金型キャビッティに十分に加圧できなくなり、漏れた溶湯は鋳鉄を浸蝕し、射出ポンプのダメ−ジはさらに拡大することになる。 【0008】本発明の目的は、加圧鋳造中に、溶湯配管から溶湯が外に漏れることがない溶湯配管を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の装置は下記の手段を有する。 【0010】第一の溶湯配管継手の手段は溶湯配管どうしを接続する溶湯配管継手であって、前記溶湯配管の端面に形成したボス部と嵌合穴の組合わせによる芯出し用連結部を有し、前記ボス部面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、前記配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより連結した。 【0011】第二の溶湯配管継手の手段は溶湯配管どうしを接続する溶湯配管継手であって、前記溶湯配管の端面にそれぞれ形成した嵌合穴に嵌合したシ−ルコアの組合わせによる芯出し用連結部を有し、前記シ−ルコア端面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、前記配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより連結した。 【0012】第三の手段の溶湯配管継手は溶湯配管を接続する溶湯配管の止継手であって、前記継手の中心部にボス部と嵌合穴の組合わせによる芯出し用連結部を有し、さらに前記連結部の内側にそれぞれ嵌合穴にシ−ルコアを嵌合し、前記溶湯配管接続端面に黒鉛シ−トを介在させ、その外側にシ−ルリングを嵌合し、さらにそのシ−ルリングの外側の前記湯配管の端面にパッキンを介在させ、さらにそのシ−ルリングに黒鉛シ−トを介在し、止蓋と配管の端部にはそれぞれフランジ部を形成し、ボルトとナットにより接続した。 【0013】シ−ルリングを黒鉛製リング、低融点金属製リング、セラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングとした。 【0014】 【作用】上記のように構成した本発明の装置の作用について、以下説明する。 【0015】配管A、B内を高圧高温のアルミニュウム合金が流れ、継手を通過する際に、継手は接続端面には黒鉛シ−ト、シ−ルリング、黒鉛パッキンの順で保護されているため、大気中で400度(C)を越えても、酸化による劣化もなく、溶湯が漏れることもなく、鋳鉄を浸蝕することもない。 【0016】配管内を高圧高温のアルミニュウムが流れ継手を通過する際に、継手は黒鉛シシ−ルリングに黒鉛製リング、低融点金属製リング、セラミックスに低融点金属を含浸した複合材リングを使用した場合は酸化から保護され、安定して溶融アルミニュウム合金を流すことができる。特に、シ−ルリングを低融点金属製リングまたはセラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングとすると、溶融アルミニュウムにより低融点金属が溶融し、接続端面に配設した黒鉛シ−トを酸化から保護することができる。 【0017】 【実施例】以下、本発明の1実施例について図面を基に説明する。 【0018】本発明の実施例の溶湯配管の継手は黒鉛シ−トの外側に近接して酸化しやすい材料を配置して、その酸化作用で周辺の酸素を吸収し、内部の黒鉛シ−トが保護されるように構成した。 【0019】(実施例1) 【0020】図1はシ−ルリングを用いた溶湯配管を接続する継手を表す断面図である。同図において、1は溶湯配管A、Bどうしを接続する溶湯配管継手で、溶湯配管A、Bの端面にそれぞれ形成したボス部2と嵌合穴3との組合わせによる芯出し用連結部を設けている。この溶湯配管A、Bは溶融アルミニウムに対して耐蝕性を持つ黒鉛パイプA1、B1を耐熱鋳鉄で鋳包んだ材料で構成されている。この接続端面には黒鉛シ−ト4を介在させ、その外側にシ−ルリング5を嵌合し、さらにそのシ−ルリング5の外側の溶湯配管A、Bの端面にパッキン6を介在させ、溶湯配管A、Bの端部にはそれぞれフランジ部7、8を形成し、ボルト9とナット10およびボルト9とスプリング付きナット11を交互に配置して連結する。シ−ルリング5は黒鉛製リングおよび低融点金属製リングおよびセラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングとすることができる。 【0021】本発明の装置の作用について説明する。 【0022】シ−ルリングを用いた溶湯配管を接続する継手を表す図1において、継手1を介して接続された配管A、B内を高圧高温のアルミニュウム合金が流れると、接続端面に介在する黒鉛シ−ト4は高温にさらされる。しかし、シ−ルリング5、パッキン6の順で保護されているため、大気中で400度(C)を越えても、黒鉛シ−ト4は酸化による劣化もなく、溶湯が漏れることもなく、鋳鉄を浸蝕することもない。 【0023】したがって、シ−ルリング5に黒鉛製リングを使用した場合は酸化を吸収して黒鉛シ−ト4を保護し、シ−ルリング5を低融点金属製リングとすると、溶湯の熱により溶融したアルミニュウムにより、低融点金属製リングが溶融し、黒鉛シ−ト4を覆って保護する。 【0024】(実施例2)図2はシ−ルコアを用いた溶湯配管を接続する継手を表す断面図である。同図において、11は溶湯配管A、Bどうしを接続する溶湯配管継手で、溶湯配管の端面にそれぞれ形成した嵌合穴12、13に嵌合したシ−ルコア15との組合わせによる芯出し用連結部を設けた。接続端面には黒鉛シ−ト14を介在させ、その外側をシ−ルリング16を嵌合し、さらにその低融点金属製リングの外周にパッキン6を嵌合した。この溶湯配管A、Bは溶融アルミニウムに対して耐蝕性を持つ黒鉛パイプA1、B1を耐熱鋳鉄で鋳包んだ材料で構成されている。溶湯配管A、Bはヒ−タHで加熱され、内部の溶湯が固化することを防いでいる。フランジ部18、19の締結は実施例1と同様である。 【0025】シ−ルリング16は低融点金属製リングおよびセラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングで構成した。この低融点金属としては、アルミ合金、亜鉛合金等を使用することができる。 【0026】本発明の装置の作用について説明する。 【0027】シ−ルコア15を用いた溶湯配管A、Bを接続する継手を表す図2において、継手11を介して接続された配管A、B内を高圧高温のアルミニュウム合金が流れ、継手11を通過する際に、黒鉛シ−ト14はその外側のシ−ルリング16、パッキン6により二重に保護されている。 【0028】したがって、大気中で400度(C)を越えても、黒鉛シ−ト14は酸化による劣化により溶湯が漏れることもなく、鋳鉄を浸蝕することもない。 【0029】特に、シ−ルリング16を低融点金属製リングおよびセラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングとすると、溶湯の熱により溶融したアルミニュウムにより、低融点金属が溶融し、黒鉛シ−ト14を覆って保護するため、大気と遮断し黒鉛シ−ト14を酸化から保護することができる。この低融点金属としては、アルミ合金、亜鉛合金等を使用することが好ましい。 【0030】(実施例3)図3は溶湯配管の端部を封じる止継手を表す断面図である。 【0031】同図において、止継手21は配管の端部を封じる溶湯配管の止継手で、止継手21の中心部にボス部22と嵌合穴23の組合わせによる芯出し用連結部である。この溶湯配管Bは溶融アルミニウムに対して耐蝕性を持つ黒鉛パイプBを耐熱鋳鉄で鋳包んだ材料で構成されている。溶湯配管Bはヒ−タHで加熱され、内部の溶湯が固化することを防いでいる。接続端面には黒鉛シ−ト24を介在させ、嵌合穴25と嵌合穴26をシ−ルコア27を嵌合し、さらにそのシ−ルコア27にシ−ルリング28を嵌合した。シ−ルリング28は黒鉛製リングおよび低融点金属製リングとすることができる。止蓋Aと配管Bの端部にはそれぞれフランジ部29、30を形成し、ボルト31とナット32およびボルト31とスプリング付きナット33を交互に配置して連結する。 【0032】本発明の装置の作用について説明する。 【0033】シ−ルコア27を用いた溶湯配管を接続する継手を表す図3において、止蓋Cと配管Bの端部を高圧高温のアルミニュウム合金が滞留しても、継手21は接続端面には接続端面のシ−ルコア27には黒鉛シ−ト24を挟み、外周にシ−ルリング28を嵌合し、止蓋Cと配管Bの外側の接続端面にパッキン6を介在させ保護している。したがって、大気中で400度(C)を越えても、黒鉛シ−ト24は酸化による劣化により溶湯が漏れることもなく、鋳鉄を浸蝕することもない。特に、シ−ルリング27を低融点金属製リングおよびセラミックスに低融点金属を含浸した複合材製リングとすると、溶湯の熱により溶融したアルミニュウムにより、低融点金属が溶融し、黒鉛シ−ト24を覆って保護するため、大気と遮断し黒鉛シ−ト24を酸化から保護することができる。この低融点金属としては、アルミ合金、亜鉛合金等を使用することが好ましい。 【0034】前記実施例1、2、3によれば、溶湯配管を接続する継手を前述したように、黒鉛シ−トの外側に近接して酸化しやすい材料を配置して、その酸化作用で周辺の酸素を吸収し、内部の黒鉛シ−トが保護されるように構成したので、加圧鋳造中に、溶湯配管から溶湯が外に漏れることがないので生産性が高く、高品質の加圧鋳造が製造できる。 【0035】 【発明の効果】本発明によれば、溶湯配管を接続する継手を前述したように黒鉛シ−トの外側に近接して酸化しやすい材料を配置して、その酸化作用で周辺の酸素を吸収し、内部の黒鉛シ−トが保護されるように構成したので、加圧鋳造中に、溶湯配管から溶湯が外に漏れることがないので生産性が高く、高品質の加圧鋳造が製造できる。
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