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発明の名称 マーブル成形制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−169029
公開日 平成8年(1996)7月2日
出願番号 特願平6−114004
出願日 平成6年(1994)4月28日
代理人
発明者 松井 直 / 杉本 宏
要約 目的


構成
マーブル成形制御方法において、計量時のプランジャ前進動作の持続時間をカウントし、同持続時間のカウント動作を複数回繰返すカウンタと、プランジャ前進ストローク中の任意の位置に材料の適正量を設定する材料適正量設定器とプランジャ6の後退限を設定する後退限設定器を設け、プランジャ進退動作に同調して同プランジャ6と一体的に移動する材料適正量設定器及び後退限設定器を作動させる検知装置とを設け、カウンタのカウントアウト信号発信後で、計量材料が適正量と成った時、計量工程から射出工程に切換る。
特許請求の範囲
【請求項1】 プランジャ式射出成形機を用いて2色以上の異なる色の樹脂を混合わせた材料によりマーブル成形を行う際のマーブル成形制御方法において、計量時のプランジャ前進動作の持続時間をカウントし、同持続時間のカウント動作を計量中に複数回繰返すプランジャ前進動作を開始する度繰返すカウンタと、プランジャの計量時の前進ストローク中の任意の位置に設けられ、プランジャの前進時にプランジャの通過により信号を発信する材料の適正量を設定する材料適正量設定器と、プランジャ進退動作に同調して同プランジャと一体的に移動し、取付け位置を変更可能に取付けられた前記材料適正量設定器を作動させる検知装置と、プランジャの計量時の前進ストローク開始付近の任意の位置に設けたプランジャの後退限を設定する後退限設定器と、前記プランジャとの移動動作に同調して一体的に移動し、取付け位置を変更可能に取付けられた前記後退限設定器を作動させる検知装置とを有し、プランジャの前進時に材料適正量設定器がプランジャの通過による通過信号を発信しなかったとき、前記カウンタの複数回のプランジャ前進動作持続時間のカウント動作のカウントアウト信号が発信されていたならば計量工程から金型キャビテイ内に計量材料を注入する射出工程に切換ることを特徴とするマーブル成形制御方法。
【請求項2】 前記後退限設定器は計量時の後退限位置はプランジャの射出動作開始位置を兼ねることを特徴とする前記請求項1記載のマーブル成形制御方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プランジャ式射出成形機を用いて2色以上の異なる色の樹脂を混合わせた材料によりマーブル成形を行う際のマーブル成形制御方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から良く知られているこの種のマーブル成形を図3により説明すると、ホッパ1内の2色以上の異なる色の樹脂を混合わせた材料2を外周に設けたヒータ3により加熱されているバレル4へ材料供給口5から投入し、バレル4内に進退可能に嵌着されたプランジャ6とトーピード7の間に形成された空隙部8に前記プランジャ6を予め定められた時間内に所定回数の進退動作を繰返し行い、前記材料2を所定量送込み、計量材料2aとした後、図示してない駆動装置によりプランジャ6を後退限からストロークLだけ前進(図中左方向に移動する)させ、前記空隙部8に前記ヒータ3により予熱され、計量された前記計量材料2aをトーピード7を通過させることにより溶融させるとともに、図示してない金型キャビティ内に充填するようにしている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前記材料2のホッパ1からの落下量のバラツキにより、送り動作は予め決められた回数なので、計量材料2aの量は不安定であった。例へば、図4および図5で示すように太矢印で示すプランジャ6の進退動作と計量材料2aの関係を示す説明からも理解されるように計量に必要な適正量より多かったり、或いは少なかったりした。
【0004】また、プランジャ6の後退限が材料供給口5を全開とするような位置であったので、材料2のバレル4内に落下する量が多く、計量に当たり、プランジャ6を前進(図中左進する)させる際、油圧力は射出時のそれが140Kg/cm 2 であるのと異なり3〜5Kg/cm 2 と低いので、抵抗が大きくプランジャ6は前進不能となることもあり、プランジャ前進用の駆動力を大きくする必要があった。この現象は、特にアクリル等の硬質タイプの樹脂材料に顕著であった。
【0005】本発明は前述の欠点を取除き、計量が正確で、かつプランジャ前進用の駆動力を大きくする必要がなく、かつ計量が終わった時の後退限位置が射出動作の開始位置となるマーブル成形制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するため、本発明はプランジャ式射出成形機を用いるマーブル成形制御方法において、計量時のプランジャ前進動作の持続時間をカウントし、同持続時間のカウント動作を計量中に複数回繰返すプランジャ前進動作を開始する度繰返すカウンタと、プランジャの計量時の前進ストローク中の任意の位置に設けられ、プランジャの前進時にプランジャの通過により信号を発信する材料の適正量を設定する材料適正量設定器と、プランジャ進退動作に同調して同プランジャと一体的に移動し、取付け位置を変更可能に取付けられた前記材料適正量設定器を作動させる検知装置と、プランジャの計量時の前進ストローク開始付近の任意の位置に設けたプランジャの後退限を設定する後退限設定器と、前記プランジャとの移動動作に同調して一体的に移動し、取付け位置を変更可能に取付けられた前記後退限設定器を作動させる検知装置とを有し、プランジャの前進時に材料適正量設定器がプランジャの通過による通過信号を発信しなかったとき、前記カウンタの複数回のプランジャ前進動作持続時間のカウント動作のカウントアウト信号が発信されていたならば計量工程から金型キャビテイ内に計量材料を注入する射出工程に切換ることを特徴とするマーブル成形制御方法とした。
【0007】また、前記後退限設定器は計量時の後退限位置はプランジャの射出動作開始位置を兼ねることを特徴とするマーブル成形制御方法とした。
【0008】
【作用】常に計量される材料が適正量となるばかりでなく、プランジャの計量が終わった時の後退限位置が射出動作の開始位置となり、金型キャビテイ内に成形に見合った量の材料が充填される。また、プランジャの後退限位置を任意に設定することができ、ホッパから供給される材料の量が調整できるので、プランジャの前進用駆動力も小さい。
【0009】
【実施例】次に本発明の1実施例を図1および図2により説明する。説明に当たり、従来方法と同一部材は説明を省き、本実施例により新たに加わった部材のみ新番号を付し説明する。
【0010】ホッパ1内の材料2は材料供給口5よりバレル4内に落下し、プランジャ6の材料の送り動作により所定量空隙部8に計量した後、射出動作により金型キャビティ内に充填されることは従来と何等変わりない。
【0011】しかし、前記プランジャ6は射出シリンダ9に作用する油圧源(図示してない)からの圧油により、軸方向に進退可能となっており、そのストロークは射出シリンダ9のシリンダヘッドに設けたプランジャ位置調整装置であるボルト10を押引きすることにより任意に変化させることができる。
【0012】従って、前記材料供給口5の開口面積も変えることができ、ホッパ1から落下する材料の量をプランジャ6の前進に大きな負担をかけない程度に、かつ、空隙部8への材料の計量を適正量に調整することができる。
【0013】また、計量工程時の材料の適正量の調整はプランジャ6の計量ストロークS中の任意の位置に設定できる材料適正量設定器であるリミットスイッチ11が設けてあり、前記プランジャ6の計量時の前進動作の度に同プランジャ6と一体的に軸方向の進退動作をするブラケット12に位置調整自在に取付けたドグ13が前記リミットスイッチ11を作動させるようになっていて、前記材料適正量設定器の検知装置となっている。
【0014】さらに、プランジャ6の計量ストロークSの開始位置には計量ストローク中の任意の位置に設定できるプランジャの後退限を設定する後退限設定器であるリミットスイッチ14が設けてあり、計量時に前記プランジャ6が材料を同プランジャ6の前方へ送込んだ後、後退して来る度に同プランジャ6と一体的に軸方向の進退動作をする部材であるブラケット12に位置調整自在に取付けたドグ15が前記リミットスイッチ14を作動させるようになっていて、前記後退限設定器の検知装置となっている。
【0015】ここで材料適正量設定器およびその検知装置、後退限設定器およびその検知装置をリミットスイッチとドグで説明したが、勿論これに限らず、プランジャの位置を検出できる部材であれば何でもよく、例へばポテンショメータやマグネットスケール等でも良い。
【0016】前記プランジャ6の計量時の前進動作は図示してないカウンタに予め設定したカウントがカウントアウトするまで続けられる。即ち、前進動作継続時間だけ続けられる。そして計量のための材料送込み動作をするべくプランジャ6がその後退限に戻り、再び前進開始をする度に前記カウンタのカウントは開始され前進動作継続時間だけカウントアウトするまで続けられる。このようにして計量工程時にカウント動作は予め設定された回数だけ繰返し行われる。
【0017】以上説明したような構成となっており、次にその作用動作について図2のフローチャートにより説明すると、まず計量動作に際し1stで材料供給用条件設定を行う。即ち、1)カウンタに計量時のプランジャ前進動作の持続時間を複数回設定する。
2)成形に見合った量の材料を計量するべく材料適正量設定器であるリミットスィッチ11を計量ストローク中の成形に適した量となる位置に設置するとともに、それの作動用ドグ13を設定する。
3)計量ストロークSの開始位置にプランジャの後退限を設定する後退限設定器であるリミットスィッチ14を設置するとともに、それの作動用ドグ15を前記ブラケット12に設定する。
4)計量工程時の射出圧力および射出速度の設定を行う。
【0018】次に2stで計量動作の開始。続いて3stで材料送込み動作をするべく後退限へのプランジャ6の後退が開始される。4stではプランジャ6の後退限での後退停止、即ち、ドグ15がリミットスイッチ14を作動させる。5stで材料送込み動作をするべく後退限からプランジャ6が前進を開始する。
【0019】次に6stでプランジャ6、即ちドグ13がリミットスイッチ11を通過したか否かを判定し、YESならば7stに行きプランジャ6はそのまま前進動作を維持し続ける。同時に8stに行き前記カウンタがカウント中か或いはカウントアウトしたかを判断する。ここでカウントアウトの場合は前記3stに戻り再び材料送込み動作をするべく後退限へのプランジャ6の後退が開始され、カウント中であれば7stに行きプランジャ6はそのまま前進動作を維持し続ける。
【0020】また、6stでNOの場合、即ちドグ13がリミットスイッチ11を通過しない場合は、プランジャ6はこれからリミットスイッチ11を通過するか、或いは材料が空隙部8に一杯となり、適正量となってこれ以上前進できない状態と成っているかの二通りとなるので9stに行き、プランジャ6はそのまま前進動作を維持し続けると同時に10stでカウンタが複数回のプランジャ前進動作のカウントを完了したか否かを判断し、10stでカウンタがカウント中、即ち、前記プランジャ前進動作のカウント中であれば9stに行きプランジャ6はそのまま前進動作を維持し続け、カウントアウトの場合、即ち、カウンタが複数回のプランジャ前進動作のカウントを完了した場合は11stとなりプランジャ6は前進動作を中止する。次に12stとなり計量動作は完了し、次工程の射出工程へと切替わる。
【0021】前述の計量工程から射出工程へと切替わる際、計量工程完了時のプランジャの後退限位置を次工程の射出工程における射出ストロークの開始位置とすれば、計量された材料の適正量を変えることなくプランジャは射出ができ、より正確な成形ができる。
【0022】
【発明の効果】前述のように構成され、材料の計量がプランジャの位置設定の選択により調整可能としたので計量工程時のプランジャの進退動作回数が任意となり、計量される材料のバラツキがなくなる。また、プランジャの後退限を任意に設定可能としたので、ホッパの供給口を任意に調整でき、プランジャが前進できないほどホッパからの材料の落下がないようにすることが出来る。
 

 
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