| 発明の名称 |
減速アタッチメント |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−150532 |
| 公開日 |
平成8年(1996)6月11日 |
| 出願番号 |
特願平6−291590 |
| 出願日 |
平成6年(1994)11月25日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 発明者 |
伊 達 隆 夫 / 五十嵐 敏 裕 |
| 要約 |
目的 高速加工機を低速重切削にも適宜対応できるように一台の加工機の適用範囲を広げられるようにした減速アタッチメントを提供する。
構成 工作機械の主軸54に着脱自在に取り付けられる本体部10と、この本体部10内において工具ホルダ60を着脱自在に保持する出力軸25と、本体部10内で主軸54と主力軸25とを連結し工作機械の主軸54の回転を減速して前記出力軸に出力する減速機構を備えている。 |
特許請求の範囲
【請求項1】工作機械の主軸に着脱自在に取り付けられる本体部と、この本体部内において工具ホルダを着脱自在に保持する出力軸と、前記本体内で前記工作機械の主軸と出力軸とを連結し前記主軸の回転を減速して前記出力軸に出力する減速機構を備えたことを特徴とする減速アタッチメント。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の主軸に取り付ける減速アタッチメントに係り、特に、主として高速切削に用いられる工作機械を低速重切削に必要に応じて対応できるようにする減速アタッチメントに関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械においては、加工範囲を広げて適当な工作を行えるように主軸に各種のアタッチメントが取り付けられる。この種のアタッチメントには、例えば、スタウト、アングルヘッド、5面ヘッド、5軸ヘッド、割出しヘッド、その他特殊ヘッドなど多くの種類のものが考案されている。 【0003】この種のアタッチメントの中では、高速切削を目的とする工作機械用にその機械本体の主軸が有する最高回転数よりも高速の回転数を得られるように主軸の回転を歯車列を利用した増速機構によって2倍、3倍に増速するようにした増速ヘッドが利用されている。この増速ヘッドに関しては、例えば、特開平4−93106号に提案されている増速ヘッドを挙げることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一つの工作物を仕上げるまでには、工程の進め方によっては、高速切削に加えて低速重切削を適宜必要とする場合がある。このような重切削と高速切削を組み合せる加工では、重切削用の加工機で加工した後で、高速加工機にかけて行っているのが普通である。 【0005】このように、高速切削と、低速重切削を異なる加工機を用いなければならないので、そのたびにワークの段取り作業をしなければならず、加工効率が悪いという問題があった。そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、高速加工機を低速重切削にも対応できるように一台の加工機で加工の適用範囲を広げられるようにした減速アタッチメントを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、工作機械の主軸に着脱自在に取り付けられる本体部と、この本体部内において工具ホルダを着脱自在に保持する出力軸と、前記本体部内で前記主軸と出力軸とを連結し、工作機械の主軸の回転を減速して前記出力軸に出力する減速機構を設けたことを特徴とするものである。 【0007】 【作用】本発明によれば、工作機械の主軸に減速アタッチメントを取付けることによって、減速アタッチメントによって発生した高トルクが工具に伝達されるので、重切削にも対応でき、低トルク高速切削から重切削まで機械の仕様を広げることができる。 【0008】 【実施例】以下、本発明による減速アタッチメントの一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1は本発明を横中ぐり盤に適用した実施例を示す図である。横中ぐり盤のラム51内には、軸受52を介してフライス軸53および中ぐり軸54が回転自在に支承されている。中ぐり軸54は、フライス軸53と一体的に回転自在であるとともに、図示されないボールねじ送りの駆動機構によって中ぐり軸54の軸線方向に進退可能に構成されている。 【0009】中ぐり軸54の先端には、工具ホルダを装着するためのテーパ孔54Aが形成されるとともに、中ぐり軸54の内部にはドローバー55、コレット56が同軸的に設けられている。このドローバー55、コレット56は、この種の横中ぐり盤に取り入れられる一般的な構造であり、中ぐり軸54の後方に設けられた図示されない皿ばねの弾性力によって後方に引張り込まれ、また、中ぐり軸54とは独立して設けられたシリンダ等からなるアンクランプ機構によって前方に押し出されるようになっている。 【0010】符合1で全体を示す実施例のアタッチメントは、中ぐり軸54の前方に着脱自在に装着されるもので、低速高トルクの重切削を必要とする場合に適宜取り付られる。 【0011】この減速アタッチメント1の本体部10は、ラム51等に着脱可能に図示されないボルト等を用いた手動により、あるいは、自動工具交換装置と同様な機構により自動で取り付けることができる。 【0012】減速アタッチメント1の本体部10内の後方には、駆動歯車11が設けられている。この駆動歯車11は、中ぐり軸54の回転を伝達する回転伝達部材16と同軸的に設けられている。この回転伝達部材16は、駆動歯車11に対してその一端がキー17によって回転不能かつ軸方向に移動可能に接合されている。また回転伝達部材16の他端には、先端に向かって細くなるテーパ部16Aが形成されている。このテーパ部16Aには、プルスタッド18が取り付けられている。 【0013】従って、回転伝達部材16は、そのテーパ部16Aを中ぐり軸54のテーパ孔54Aに挿入すると、プルスタッド18がコレット56に連結し、このコレット56によって引き込まれてクランプされるようになっている。 【0014】また、減速アタッチメント1の本体部10内には、出力軸25が回転自在に設けられ、この実施例では、出力軸25はその軸線が中ぐり軸54の軸線上に一致するように構成されている。なお、この出力軸25は、本体部10において、スリーブ30に嵌合する軸受31と、後方側に配置された軸受32によって回転自在に支承されている。 【0015】一方、出力軸25の内部には、段付貫通孔25Aが形成されるとともに、出力軸25の先端に向かって拡径するテーパ孔25Bが段付貫通孔25Aに連続するように形成されている。 【0016】この場合、段付貫通孔25Aには、ドローボルト26と皿ばね28が収納されている。このドローボルト26の後部には、抜止めを兼ねたばね押え26Aが形成されている。このばね押え26Aは、ストッパ29によって規制されており、ドローボルト26が抜け出ないようになっている。また、皿ばね28は、ドローボルト26を引き込む方向に常時弾性力によって付勢している。従って、ドローボルト26の先端に取り付けられたすり割タイプのコレット27は、工具ホルダ60のプルスタッド61と係合、離脱し、これにより工具ホルダ60をクランプ、アンクランプすることができる。 【0017】しかして、このようなアタッチメントにおいて、中ぐり軸54の回転を減速して出力軸25に伝達する減速機構について説明する。出力軸25と平行に軸受4、5を介して回転自在に支承される中間伝動軸14の両端には、第1伝達歯車13A、第2伝達歯車13Bが軸着されている。第1伝達歯車13Aは、駆動歯車11に噛み合い、第2伝達歯車13Bは、出力軸25に同軸的に固着された従動歯車15に噛み合うようになっている。このように駆動歯車11、第1伝達歯車13A、第1伝達歯車13B、従動歯車15によって減速機構20をなす減速列が構成されている。この実施例では、駆動歯車11と、第1伝達歯車13Aとのギア比は、1:1に、第2伝達歯車13Bと従動歯車15のギア比は1:2とされている。従って、この減速機構20では、中ぐり軸の回転は、1/2に減速されて出力軸25に伝達されるように構成されている。 【0018】従って、低速高トルクでの重切削が必要となる場合、減速ヘッド1を中ぐり軸54に取り付けると、出力軸25の回転数は減速される反面高トルクが発生する。その場合、例えば、最高回転数10000rpmもの高速加工機では、主軸に減速アタッチメント1を取り付けることによって発生するトルクを利用すれば、重切削に十分に対応できる。 【0019】次に、図2は、本発明の減速アタッチメントの変形例を模式的に示した説明図である。このアタッチメントは、工作機械の主軸70に対して本体部10内に設けられた出力軸79が直交するアングルヘッドとして構成されている。 【0020】このアングルヘッドでは、主軸70の回転は、かさ歯車71、72を介して主軸70と直交する中間伝達軸73に伝達され、ギア比1:2の第1伝動歯車74、第2伝動歯車75により1/2に減速される。この減速されることによって発生した高トルクは、中間伝達軸76の取り付けられた平歯車78から出力軸79に軸着する平歯車77を介して工具ホルダ80に伝達されるようになっている。 【0021】このように本発明は、減速機構を取り入れることによって種々の形式のアタッチメントに適用可能である。 【0022】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、工作機械の主軸に着脱自在に取り付けられる本体部と、本体部内で主軸と出力軸とを連結し、この本体部内において工具ホルダを着脱自在に保持する出力軸と、前記工作機械の主軸の回転を減速して前記出力軸に出力する減速機構を備えているので、この減速アタッチメントを取り付けるだけで、本来の高速加工機を低速重切削に対応させることができ、一台の加工機の適用範囲を広げることができる。
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