米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 東芝機械株式会社

発明の名称 バイト工具による主軸回転角制御式切削加工方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−126938
公開日 平成8年(1996)5月21日
出願番号 特願平6−258296
出願日 平成6年(1994)10月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外3名)
発明者 伊達 隆夫 / 荒木 正文 / 覚張 勝治 / 河野 真
要約 目的
バイト半径に関係なく一本のバイト工具により任意の内径の穴加工、任意の外径の外周面加工、その他、テーパ加工、球面加工、フランジ面加工などを回転切削方式にて効率よく行う。

構成
自身の中心軸線周りの回転角を定量的に制御可能な主軸51にバイト工具50を取り付け、主軸中心Csの被加工物Wに対する相対的な移動軌跡が切削すべき形状に適合したものになるように主軸51と被加工物Wとを軸制御により少なくとも主軸51の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させて主軸51と被加工物Wとの間に相互補間運動を行わせ、主軸51の回転角をその軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することにより主軸51の全回転角位置にて被加工物Wの加工面に対するバイト工具50の刃先方向を所定の方向に保ち、前記相互補間運動による補間軌跡Lにより決まる形状に被加工物Wを切削する。
特許請求の範囲
【請求項1】 自身の中心軸線周りの回転角を定量的に制御可能な主軸にバイト工具を取り付け、主軸中心の被加工物に対する相対的な移動軌跡が切削すべき形状に適合したものになるように主軸と被加工物とを軸制御により少なくとも前記主軸の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させて主軸と被加工物との間に相互補間運動を行わせ、前記主軸の回転角を前記軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することにより主軸の全回転角位置にて被加工物の加工面に対するバイト工具の刃先方向を所定の方向に保ち、前記相互補間運動による補間軌跡により決まる形状に切削することを特徴とする主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項2】 被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量を修正することにより、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜成分を与え、主軸中心軸線に対して加工軸線が傾斜している内外周面あるいは傾斜フランジ面を切削することを特徴とする請求項1に記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項3】 被加工物の主軸中心軸線に対する位置決め誤差による被加工物の加工軸線あるいは加工面の正規状態よりの傾斜度を自動計測し、この傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量を修正することにより、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の傾斜補償成分を与え、正規状態の加工軸線による内外周面あるいはフランジ面を切削することを特徴とする請求項1に記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項4】 被加工物の加工部形状の自動計測によって加工開始寸法を決定し、この加工開始寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量を決定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項5】 加工途中で被加工物の加工部形状の自動計測し、仕上げ加工に必要な加工寸法を自動決定し、この加工寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量を決定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項6】 前記バイト工具として被加工物に実質的に点接触するシングルポイントバイト工具を使用することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
【請求項7】 前記軸制御は少なくとも同一平面にて互いに直交する2軸の同時制御により行われ、当該2軸の各軸制御は相互に90度の位相差を有する三角関数を含む関数式により定義される軌跡を描くよう行うことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイト工具による切削加工方法に関し、特に同時多軸制御機能を有するNC工作機械などによる切削加工に使用するバイト工具による主軸回転角制御式の切削加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボーリング工具などのバイト工具による切削加工は、バイト工具を主軸に装着し、主軸の回転数を制御して主軸を軸線方向、即ちZ軸方向へ移動させることによりワークテーブル上の被加工物に対してバイト半径の穴加工を行う。
【0003】この切削加工は、ボーリング加工と云われ、このボーリング加工においては、ワークテーブル上の被加工物は、穴加工位置の位置決めのために主軸の回転軸線に直交する平面に沿って、即ちX軸方向とY軸方向とに主軸に対して相対変位するが、バイト工具による穴加工時には位置決めされた位置にて静止している。従ってボーリング加工はバイト工具のバイト半径により決まる内径のストレート穴の加工に限定される。
【0004】ヘール加工に属する切削加工方法として、加工すべき横断面形状と同一形状をした総形ヘールバイトを使用し、X軸とY軸とZ軸の3軸の3次元方向の送り制御を行い、総形ヘールバイトが工具移動軌跡に於ける前進方向に対して常に正面を向くように、総形ヘールバイトのZ軸周りの回転角、即ちC軸の回転角を制御する切削加工方法が特開昭63−54485号公報に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイト工具による切削加工は、バイト工具を単に回転させるだけの単純な主軸回転式切削加工であり、この切削加工においては、ストレート穴の加工に限定され、しかもバイト工具のバイト半径により加工穴径が一義的に決まるため、加工穴径毎に所要のバイト半径を有するバイト工具を準備し、また加工穴径の変更の度に主軸に装着するバイト工具を加工穴径に適合するバイト工具に交換する必要がある。この場合、バイト工具のバイト半径の寸法精度が加工精度に直接に影響し、所要の加工精度を得るためには、バイト工具のバイト刃先位置を高精度に設定するなど、工具プリセットを正確を行う必要がある。
【0006】またバイト工具を単に回転させるだけの単純な主軸回転式切削加工では、加工方向は主軸の軸線方向と一致した方向だけであり、主軸の中心軸線に対して傾斜した穴加工などは行うことができず、またこのことにより被加工物のワークテーブル上における主軸中心軸線に対する位置決めなども正確に行う必要がある。
【0007】また被加工物の加工前や加工途中の加工部形状、例えば穴径を自動計測して切り込み量が設定されても、加工穴径がバイト工具のバイト半径により機械的に決まるから、切り込み量に応じて加工穴径が変わる度に、工具交換を行うか、あるいは手作業によってバイト刃先の突き出し量を変更する必要がある。
【0008】特開昭63−54485号公報に示されている切削加工方法は、プレーナ削りの変形であり、切削運動はX軸、Y軸、Z軸の3軸の動きにより生み出され、C軸はこれに追従して位相を変えるだけであり、切削速度は、X軸、Y軸、Z軸の3軸の送り速度により決まり、その切削速度は、5〜40m/min程度で、バイト工具を使用した回転切削における切削速度には達せず、いわゆるプレーナ切削どまりであり、加工対象はX軸、Y軸、Z軸の3次元方向に任意に変化する形状の溝堀加工のような総形ヘールバイト加工に限定される。
【0009】本発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、バイト半径に関係なく一本のバイト工具により任意の内径の穴加工、任意の外径の外周面加工、その他、テーパ加工、球面加工、多角形加工、ねじ切り加工、フランジ面加工、自由形状加工を効率よく、しかもバイト半径に関係なく高精度な切削加工を行える新規な切削加工方法を提供することを目的としている。
【0010】更に本発明は、主軸の中心軸線に対して傾斜した穴やフランジ面などの加工も行うことができ、この傾斜加工の応用として被加工物の主軸中心軸線に対する位置決め誤差を補償でき、また加工部形状の自動計測のもとに、工具交換などを要することなく所要の切り込み量をもって一連の切削加工を行うことができる切削加工方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成するために、請求項1の主軸回転角制御式切削加工方法では、自身の中心軸線周りの回転角を定量的に制御可能な主軸にバイト工具を取り付け、主軸中心の被加工物に対する相対的な移動軌跡が切削すべき形状に適合したものになるように主軸と被加工物とを軸制御により少なくとも前記主軸の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させて主軸と被加工物との間に相互補間運動を行わせ、前記主軸の回転角を前記軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することにより主軸の全回転角位置にて被加工物の加工面に対するバイト工具の刃先方向を所定の方向に保ち、前記相互補間運動による補間軌跡により決まる形状に切削することを特徴としている。
【0012】請求項2の主軸回転角制御式切削加工方法では、請求項1に記載の主軸回転角制御式切削加工方法において、被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量を修正することにより、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜成分を与え、主軸中心軸線に対して加工軸線が傾斜している内外周面あるいは傾斜フランジ面を切削することを詳細な特徴としている。
【0013】請求項3の主軸回転角制御式切削加工方法では、請求項1に記載の主軸回転角制御式切削加工方法において、被加工物の位置決め誤差による被加工物の加工軸線あるいは加工面の正規状態よりの傾斜度を自動計測し、この傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量を修正することにより、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の傾斜補償成分を与え、正規状態の加工軸線による内外周面あるいはフランジ面を切削することを詳細な特徴としている。
【0014】請求項4の主軸回転角制御式切削加工方法では、請求項1〜3の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法において、被加工物の加工部形状の自動計測によって加工開始寸法を決定し、この加工開始寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量を決定することを詳細な特徴としている。
【0015】請求項5の主軸回転角制御式切削加工方法では、請求項1〜4の何れかに記載の主軸回転角制御式切削加工方法において、加工途中で被加工物の加工部形状の自動計測し、仕上げ加工に必要な加工寸法を自動決定し、この加工寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量を決定することを詳細な特徴としている。
【0016】また本発明による主軸回転角制御式切削加工方法は、前記バイト工具として被加工物に実質的に点接触するシングルポイントバイト工具を使用することを詳細な特徴としている。
【0017】また本発明による主軸回転角制御式切削加工方法においては、前記軸制御は少なくとも同一平面にて互いに直交する2軸の同時制御により行われ、当該2軸の各軸制御は相互に90度の位相差を有する三角関数を含む関数式により定義される軌跡を描くよう行うことを詳細な特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の主軸回転角制御式切削加工方法では、主軸と被加工物との相対的な軸制御により主軸と被加工物との間に相互補間運動が行われつつ軸制御に対する主軸の回転角の同期制御によって主軸の全回転角位置にて被加工物の加工面に対するバイト工具の刃先方向が所定値に保たれ、相互補間運動による補間軌跡により決まる形状に切削が行われる。
【0019】請求項2の主軸回転角制御式切削加工方法では、被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量が修正され、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜成分が与えられることにより、主軸中心軸線に対して加工軸線が傾斜している内外周面あるいは傾斜フランジ面の切削が行われる。
【0020】請求項3の主軸回転角制御式切削加工方法では、被加工物の位置決め誤差による被加工物の加工軸線あるいは加工面の正規状態よりの傾斜度が自動計測され、この傾斜度に応じて前記主軸と前記被加工物との相対変位の軸制御量がを修正され、前記主軸と前記被加工物との間の前記相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の傾斜補償成分が与えられることにより、正規状態の加工軸線による内外周面あるいはフランジ面の切削が行われる。
【0021】請求項4の主軸回転角制御式切削加工方法では、被加工物の加工部形状の自動計測によって加工開始寸法が決定され、この加工開始寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量が決定される。
【0022】請求項5の主軸回転角制御式切削加工方法では、加工途中で被加工物の加工部形状が自動計測され、この自動計測に基づいて仕上げ加工に必要な加工寸法が自動決定され、この加工寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量が決定される。
【0023】バイト工具としてシングルポイントバイト工具を使用することにより、総形バイト工具による場合に比して切削抵抗が小さく、このことにより軸制御による相互補間運動の速度、即ち切削速度を速めることが可能になる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0025】図1(a)、(b)は本発明による主軸回転角制御式切削加工方法による切削加工の原理を示している。図1(a)は内周面加工の例を示しており、バイト工具50は自身の中心軸線周りの回転角を定量的に制御可能な主軸51に取り付けられ、主軸中心Csの被加工物Wに対する相対的な移動軌跡が切削すべき形状に適合したものになるように主軸51と被加工物Wとを軸制御、この場合、X軸制御とY軸制御とにより主軸51の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させて主軸51と被加工物Wとの間に真円の相互補間運動を行わせ、主軸51の回転角をX軸制御とY軸制御とに対して所定の相関関係をもって同期制御することにより主軸51の全回転角位置にて被加工物Wの内周面に対するバイト工具50の刃先方向を所定の方向に保ち、換言すれば刃先と内周面との角度βを一定に保ち、前記相互補間運動による補間軌跡(主軸中心軌跡)Lにより決まる形状、即ち真円の横断面形状に切削する。
【0026】なお、図1(a)において、符号a、b、cは各々主軸51が符号A、B、Cにより示されて各回転角位置に位置している時の主軸中心Csの位置を示しており、これらは補間軌跡L上にある。
【0027】バイト工具50のバイト半径をTr、被加工物Wの加工半径Rとすると、R>Trの前提条件の下に、主軸中心Csと被加工物Wの中心CwとはR−Trだけ偏心しており、補間軌跡LはR−Trを半径とし、被加工物Wの中心Cwと同心の真円となる。
【0028】この場合、補間軌跡Lが真円を描くべく、X軸制御とY軸制御の座標値は、被加工物中心Cw周りの角度を媒体変数として、相互に90度の位相差を有する三角関数式により与えられる。
【0029】ここで使用されるバイト工具50はシングルポイントバイト工具であってよい。ここで云うシングルポイントバイト工具は、被加工物に実質的に点接触する形式のバイト工具、換言すれば非総形のバイト工具の総称であり、これには、穴ぐりバイト、中ぐりバイト、突切りバイト、ねじ切りバイト、丸こまバイト、旋削バイトなどがある。
【0030】一例として、加工半径Rが60mmの内径加工を、バイト半径Trが50mmの通常の中ぐりバイトを使用して行う場合、主軸51の回転数は292RPM、切削速度は110m/min、補間軌跡Lを描く主軸51の中心移動速度は18m/minとすることができる。
【0031】図1(b)は外周面加工の例を示している。なお、図1(b)において図1(a)に対応する部分は図1(a)に付した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0032】この場合も、X軸制御とY軸制御とにより主軸51の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させて主軸51と被加工物Wとの間に真円の相互補間運動を行わせ、主軸51の回転角をX軸制御とY軸制御とに対して所定の相関関係をもって同期制御することにより主軸51の全回転角位置にて被加工物Wの外周面に対するバイト工具50の刃先方向を所定の方向に保ち、換言すれば刃先と外周面との角度βを一定に保ち、前記相互補間運動による補間軌跡Lにより決まる形状、即ち真円の横断面形状に切削する。
【0033】なお、外周面加工の場合、補間軌跡Lの半径は被加工物Wの半径より大きくても、小さくてもよく、この両者に拘束関係はない。
【0034】図2は本発明による主軸回転角制御式切削加工方法の実施に使用するNC工作機械の一例を示している。NC工作機械は、ベッド1と、ベッド1上にY軸方向に移動可能に設けられてY軸テーブル3と、Y軸テーブル3上にX軸方向に移動可能に設けられてX軸テーブル5とを有し、X軸テーブル5上に被加工物Wを固定載置される。Y軸テーブル3はY軸サーボモータ7によってY軸方向に駆動され、X軸テーブル5はX軸サーボモータ9によってX軸方向に駆動され、X軸テーブル5上の被加工物Wは、Y軸サーボモータ7によるY軸テーブル3のY軸方向の移動とX軸サーボモータ9によるX軸テーブル5のX軸方向の移動により、X軸とY軸による水平面に沿ってX座標とY座標による任意に座標位置に軸制御する。
【0035】NC工作機械のコラム11にはZ軸スライダ13が上下方向、即ちZ軸方向に移動可能に装着されており、Z軸スライダ13はZ軸サーボモータ15によってZ軸方向に駆動される。
【0036】Z軸スライダ13には主軸頭17が取り付けられており、主軸頭17には主軸19がZ軸と同一方向の軸線周り、即ちC軸周りの回転可能に装着されている。主軸19は主軸モータであるC軸サーボモータ21により回転駆動されると共にC軸回転角を定量的に制御され、主軸19にはバイト工具23が装着される。ここで、X軸とY軸による被加工物Wの移動平面は主軸19の回転軸線、即ちC軸(Z軸)に直交する平面である。
【0037】X軸サーボモータ9、Y軸サーボモータ7、Z軸サーボモータ15、C軸サーボモータ21の各々にはロータリエンコーダ25、27、29、31が装着されており、このロータリエンコーダ25、27、29、31は各軸のサーボモータ9、7、15、21の回転角を検出し、回転角情報をNC装置33へ出力する。このうちC軸サーボモータ21のロータリエンコーダ31は、アブソリュート型のロータリエンコーダにより構成され、主軸19の回転角をX軸方向あるいはY軸方向を絶対基準位置として計測する。
【0038】NC装置33は、図3に示されているように、NC加工プログラムを実行して各軸指令を出力するプログラム実行部35、プログラム実行部35より軸指令を入力して補間演算を行う補間演算部37とを有し、補間演算部37は、X、Y、Z、Cの各軸の移動量を指令値として各軸の位置制御・駆動部39、41、43、45へ出力する。
【0039】位置制御・駆動部39、41、43、45は、各々同軸のロータリエンコーダ25、27、29、31より回転角情報を入力し、位置フィードバック補償制御により演算される各軸の操作量をもって各軸のサーボモータ9、7、15、21の駆動を制御する。
【0040】本発明による主軸回転角制御式切削加工方法においては、主軸中心の被加工物Wに対する相対的な移動軌跡が切削すべき形状に適合したものになるようにX、Y、Zの各軸の指令量をNC加工プログラムで設定しておき、このNC加工プログラムの実行によってバイト工具23と被加工物WとをX、Y、Zの軸制御、少なくともX、Yの軸制御によって主軸19の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させてバイト工具23と被加工物Wとの間に相対補間運動を行わせ、主軸19の回転角をX、Y、Zの各軸の軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御し、主軸19の全回転角位置にて被加工物Wの加工面に対するバイト工具23の刃先方向を所定の方向、例えば法線方向に保って被加工物Wを相対補間運動による補間軌跡により決まる形状に切削する。
【0041】この場合、X、Yの2軸の各軸制御は相互に90度の位相差を有する三角関数を含む方程式により定義される軌跡を描くよう行われる。
【0042】この主軸回転角制御式切削加工方法においては、主軸19の回転角制御と、X、Yの同時2軸制御、あるいはX、Y、Zの同時3軸制御との組み合わせにより、バイト工具23のバイト半径に関係なく一本のバイト工具によって任意の内径の穴加工、任意の外径の外周面加工、テーパ加工、球面加工、多角形加工、ねじ切り加工、フランジ面加工、自由形状加工を行うことができ、またシングルポイントバイト工具の使用のもとに、切削加工速度が総形バイト工具を使用したヘール加工に属する切削加工法による場合に比して3〜20倍に向上する。
【0043】図4は、円筒内面加工(穴加工)を、図5は円筒外周面加工を、図6はテーパ孔加工(円錐内面加工)を、図7はテーパ軸加工(円錐外面加工)を、図8は球状内面加工を、図9は球状外面加工を、図10は多角形内面加工を、図11は多角形外面加工を、図12はめねじ切り加工を、図13はおねじ切り加工を、図14はフランジ面加工の加工例を各々示している。
【0044】なお、これらの図において、符号24はバイト工具23のバイト部を示しており、各バイト工具23のバイト半径(主軸中心からバイト部24の刃先までの半径)は符号Trにより示されている。
【0045】次に本発明により主軸回転角制御式切削加工方法における移動制御と同期制御との詳細を各切削加工について個別に説明する。
【0046】(1)円筒内外面加工図15に示されているように、円筒面の半径をR、1回転当たりのZ軸方向送り量をp、Z軸方向送り開始位置のZ軸座標をZoとすると、各回転角位置における刃先の座標位置(Xt,Yt,Zt)はX軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式の関数式により与えられる。
Xt=RcosθYt=RsinθZt=Zo−(p/2π)θ円筒内面加工では刃先軌跡のXY平面における加工面外向き法線ベクトル→n=(nx,ny)は下式により示される。
nx=−cosθny=−sinθ【0047】従って、主軸中心軌跡、即ち主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)は下式により示される。
【数1】
Xs=Xt+nx・Tr=Rcosθ−Trcosθ=(R−Tr)cosθ Ys=Yt+ny・Tr=Rsinθ−Trsinθ=(R−Tr)sinθ Zs=Zt−Tz【0048】この場合、主軸中心座標位置(Xs,Ys)によるX軸とY軸との同時2軸制御により、バイト工具23と被加工物Wとの間に相互円弧補間運動が行われ、その円弧補間軌跡として、主軸中心軌跡は真円をなす。
【0049】ただし、Trはバイト工具23のバイト半径、Tzは工具長さ(主軸19のZ軸原点からバイト部24の刃先までのZ軸方向の軸長)である。
【0050】円筒内面加工ではX軸方向を原線とする主軸回転角度αは下式により示される。
【数2】
α=tan-1(ny/nx)=tan-1(−sinθ/−cosθ)=θ+π【0051】上述の条件を満たしてX、Y、Zの各軸の軸制御が行われ、この軸制御に対して主軸回転角度αが同期制御されることにより、バイト工具23は主軸19の全回転角位置にて被加工面に対して常に法線を向くようになり、バイト半径Trを最小半径とする任意の半径Rの円筒内面加工が行われる。
【0052】円筒外面加工では刃先軌跡のXY平面における加工面外向き法線ベクトル→n=(nx,ny)は円筒内面加工とは逆方向となり、下式により示される。
nx=cosθny=sinθ【0053】従って、主軸中心軌跡、即ち主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)は下式により示される。
【数3】
Xs=Xt+nx・Tr=Rcosθ+Trcosθ=(R+Tr)cosθ Ys=Yt+ny・Tr=Rsinθ+Trsinθ=(R+Tr)sinθ Zs=Zt−Tz【0054】また円筒外面加工ではX軸方向を原線とする主軸回転角度αは下式により示される。
【数4】
α=tan-1(ny/nx)=tan-1(sinθ/cosθ)=θ従って、円筒内面加工時と同様に、X、Y、Zの各軸の軸制御が行われ、この軸制御に対して軸回転角度αが同期制御されることにより、この場合もバイト工具23は主軸19の全回転角位置にて加工面に対して常に法線を向くようになり、任意の半径Rの円筒外面加工が行われる。
【0055】なお、Xs=(R+Tr)cosθ、Ys=(R+Tr)sinθは、主軸中心Csが、図4に示されているように、Z軸方向で見て被加工物Wの外側にある場合に成立し、主軸中心CsがZ軸方向で見て被加工物Wの内側にある場合には、Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθとなる。
【0056】めねじ切り加工は円筒内面加工と同様の同期制御で、Zs=Zt−Tzがねじピッチに応じて適正値に設定されればよく、またおねじ切り加工は円筒外面加工と同様の同期制御で、Zs=Zt−Tzがねじピッチに応じて適正値に設定されればよく、何れの場合もR値の設定により任意のねじ径のめねじ或いはおねじのねじ切り加工が行われる。
【0057】(2)テーパ加工等、Z軸方向において径変化があるZ軸回転体の切削加工図16に示されているように、この切削加工では、刃先がアール形状したバイト工具23を使用するとし、その刃先アール半径Cr、その刃先アール中心から主軸中心までの距離をTr、主軸19のZ軸原点からバイト24の刃先までのZ軸方向の軸長をTz、加工面の切削半径をZの関数fr(z)、1回転当たりのZ軸方向送り量をp、Z軸方向送り開始位置のZ軸座標をZoとする。
【0058】刃先の軌跡、即ち各回転角位置における刃先の座標位置(Xt,Yt,Zt)はX軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式の関数式により与えられる。
Xt=fr(z)cosθYt=fr(z)sinθZt=Zo−(p/2π)θここで、fr(z)をfr(Zt)に置き換えると、【数5】
Xt=fr(Zt)cosθ=fr{Zo−(p/2π)θ}cosθ Yt=fr(Zt)sinθ=fr{Zo−(p/2π)θ}sinθ【0059】加工点とZ軸を含む仮想の平面をZ−r平面とし、Z−r平面にてZ軸と直交するr軸を取ると、加工点におけるfr(z)の接線ベクトル→t=(tr,tz)は下式により示される。
tr=dfr(z)/dZtz=1この接線ベクトル→tの大きさが1になるように正規化すると、【数6】
tr={dfr(z)/dZ}/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 tz=1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 となる。
【0060】従って外周面加工の場合には、加工面外向き法線ベクトル→n=(nr,nz)は下式により示される。
【数7】
nr=tz=1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 nz=−tr =−{dfr(z)/dZ}/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 これをX、Y、Zの座標軸で表すと次のようになる。
【数8】
nx=nrcosθ=1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・cosθ ny=nrsinθ=1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・sinθ nz=−{dfr(z)/dZ}/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 刃先アール中心の軌跡(Xr,Yr,Zr)は下式により与えられる。
Xr=Xt+nx・CcYr=Yt+ny・CcZr=Zt+nz・Cc【0061】従って主軸中心軌跡(Xs,Ys,Zs)は下式により示される。
【数9】
Xs=Xr−Trcosθ=fr{Zo−(p/2π)θ}cosθ+{1/ {{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・cosθ} −Trcosθ Ys=Yr−Trsinθ=fr{Zo−(p/2π)θ}sinθ+{1/ {{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・sinθ} −Trsinθ Zs=Zr−Tz=Zo−(p/2π)θ−{dfr(z)/dZ}/ {{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・Cc−Tz【0062】なお、この場合も主軸中心CsがZ軸方向で見て被加工物Wの内側とある場合は、Xs=Xr−Trcosθ、Ys=Yr−Trsinθであるが、主軸中心CsがZ軸方向で見て被加工物Wの外側にある場合には、Xs=Xr+Trcosθ、Ys=Yr+Trsinθとなる。
【0063】主軸回転角度αは下式により示される。
【数10】
α=tan-1(ny/nx)
=tan-1[{1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・sinθ/ (1/{{dfr(z)/dZ}2 +1}1/2 ・cosθ]=θ【0064】主軸回転角度αの制御によりバイト工具23は加工面に対して法線を向くようになり、主軸19の全回転角位置にて被加工物Wに対するバイト工具23の刃先角度が所定値に保たれる。
【0065】内周面加工の場合には、上述の外周面加工における外向き法線ベクトル→nの向きが反対になり、主軸回転角度α=θ+πとすることによってバイト工具23は加工面に対して法線を向くようになる。
【0066】このこと以外は、内周面加工と外周面加工とは同様の要領で行われればよい。
【0067】上述の切削加工が円錐面である場合には、fr(z)は下式により定義される。
fr(z)=Ro+a・Zただし、Roは加工開始位置の半径、aはZ軸方向の半径増加率である。
【0068】また球面である場合にはfr(z)は下式により定義される。
fr(z)=(R2 +Z2 1/2【0069】以上の説明より刃先がアール形状したバイト工具23を使用しての任意形状の切削加工を含む全ての切削加工における要件は以下にのように要約することができる。
【0070】即ち、θを一つのパラメータとすると、加工点軌跡(Xt,Yt,Zt)、加工面外向き法線ベクトル(nx,ny,nz)はθの関数として表される。
【0071】(a)刃先アール中心の軌跡(Xr,Yr,Zr)
Xr=Xt+nx・CcYr=Yt+ny・CcZr=Zt+nz・Cc(b)バイト工具23が加工面に対して法線を向くようするための主軸回転角度αα=tan-1(ny/nx)
(c)主軸中心の座標(Xs,Ys,Zs)
Xs=Xr−TrcosθYs=Yr−TrsinθZs=Zr−Tz【0072】この場合も主軸中心CsがZ軸方向で見て被加工物Wの内側とある場合は、Xs=Xr−Trcosθ、Ys=Yr−Trsinθであるが、主軸中心CsがZ軸方向で見て被加工物Wの外側にある場合には、Xs=Xr+Trcosθ、Ys=Yr+Trsinθとなる。
【0073】(3)フランジ面加工図17に示されているように、加工開始時の加工半径をRo、工具1回転での半径増加量をδrとすると、刃先の各回転角位置における刃先の座標位置(Xt,Yt,Zt)、即ち軌跡は回転角度θを関数として下式により与えられる。
Xt={Ro+(δr/2π)}cosθYt={Ro+(δr/2π)sinθなお、これより以降、δr/2πをdRと表す。
【0074】刃先軌跡の接線ベクトルは→t=(tx,ty)は下式により示される。
【数11】
tx=δXt/δθ=dRcosθ−(Ro+dRθ)sinθ ty=δYt/δθ=dRsinθ−(Ro+dRθ)cosθ【0075】中心向き法線ベクトル→n=(nx,ny)は接線ベクトル→tを90度回転させたものであるから、下式により示される。
【数12】
nx=−ty=−{dRsinθ−(Ro+dRθ)cosθ}
ny=tx=dRcosθ−(Ro+dRθ)sinθこのベクトルの大きさが1になるように正規化すると、【数13】
nx´=nx/(nx2 +ny2 1/2 =−{dRsinθ−(Ro+dRθ)cosθ}/(dR2 +Ro2 + 2dR・Ro・θ+dR2 ・θ2 1/2 ny´=ny/(nx2 +ny2 1/2 ={dRcosθ−(Ro+dRθ)sinθ}/(dR2 +Ro2 + 2dR・Ro・θ+dR2 ・θ2 1/2 【0076】主軸中心から刃先までの距離をTrとすると、主軸中心の軌跡(Xs,Ys)は下式により示される。
【数14】
Xs=Xt+nx´・Tr =(Ro+dRθ)cosθ+ [−{dRsinθ−(Ro+dRθ)cosθ}/ (dR2 +Ro2 +2dR・Ro・θ+dR2 ・θ2 1/2 ]Tr Ys=Yt+ny´・Tr =(Ro+dRθ)sinθ+ [{dRcosθ−(Ro+dRθ)sinθ}/ (dR2 +Ro2 +2dR・Ro・θ+dR2 ・θ2 1/2 ]Tr【0077】主軸回転角度αは下式により示される。
α=tan-1(−ny/−nx)
これによりバイト工具23は主軸19の全回転角位置にて刃先軌跡の法線を向き、バイト目によるフランジ(レコード目)加工を行う。
【0078】上述の切削加工において、主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)により決まる一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データは、素材穴径寸法、仕上げ径寸法、加工ピッチ、穴深さ、最大取り代の各データをパラメータとして、NCプログラムの自動作成装置に与えることにより、NCプログラム自動作成装置によって自動生成することが可能である。
【0079】この場合、NCプログラム自動作成装置は、切削加工の種類等に応じて予め定義されている上述のような演算式に従って主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を算出し、これにより一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを生成すればよい。
【0080】次に図18を参照して、本発明による主軸回転角制御式切削加工方法によって穴あけ加工、ねじ穴加工を行う場合の一連の手順を説明する。先ず素材穴径寸法、仕上げ径寸法、加工ピッチ、穴深さ、最大取り代の各データをNCプログラムの自動作成装置に入力する(ステップ10)。
【0081】このデータ入力によりプログラム自動作成装置は、径方向の加工回数と一回の加工での取り代を算出する(ステップ20)。
【0082】次に素材穴径と取り代より加工半径Rを決定し(ステップ30)、加工半径Rに基づいて主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を、各々Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθ、Zs=Zt−Tzの演算式をもって演算し、一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを自動生成する(ステップ40)。
【0083】X、Y、Zの各軸指令データが生成されれれば、その各軸の指令データ加工パスデータに従ってNC工作機械を運転し、バイト工具23と被加工物WとをX、Y、Zの軸制御によって主軸19の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させてバイト工具23と被加工物Wとの間に相対な円弧補間運動を行わせると共に、主軸19の回転角をその軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することによって主軸19の全回転角位置にて被加工物Wの加工面に対するバイト工具23の刃先方向を所定の方向に保ち、指定された深さの穴あけ加工、ねじ穴加工を実施する(ステップ50)。
【0084】この一回の穴あけ加工、ねじ穴加工により加工終了寸法に達する場合には加工を完了するが(ステップ60肯定)、一回の穴あけ加工、ねじ穴加工により加工終了寸法に達しない場合には(ステップ60否定)、現加工径と取り代より再度、加工半径Rを決定し(ステップ70)、ステップ40に戻り、再度、加工半径Rに基づいて主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を、各々Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθ、Zs=Zt−Tzの演算式をもって演算し、一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを自動生成し、またステップ50の穴あけ加工、ねじ穴加工を再実施する。
【0085】また本発明による主軸回転角制御式切削加工方法においては、図19に示されているように、主軸19にバイト工具23に代えてタッチプローブ47による自動計測器49を取り付け、この自動計測器49によって被加工物Wの加工部形状、例えば穴径を自動計測し、この計測値(素材寸法)よって加工開始寸法を決定し、この加工開始寸法に応じて主軸19と被加工物Wとの相対変位量、この場合、前述の補間軌跡Lの半径を決定し、このことによりバイト工具23による切削加工量を可変設定することができる。
【0086】更に、加工途中で、例えば荒加工完了時点で、自動計測器49によって被加工物Wの穴径を自動計測し、この計測値より仕上げ加工に必要な加工寸法を自動決定し、この加工寸法に応じて主軸19と被加工物Wとの相対変位量、即ち前述の補間軌跡Lの半径を決定し、このことによりバイト工具23による仕上げ加工量を可変設定することができる。
【0087】次に図20を参照して自動計測によって穴あけ加工、ねじ穴加工を行う場合の一連の手順を説明する。この場合には、仕上げ径寸法、加工ピッチ、穴深さ、最大取り代の各データをNCプログラムの自動作成装置に入力する(ステップ10)。
【0088】次に素材穴径寸法を自動計測して計測値をプログラム自動作成装置に取り込む(ステップ15)。
【0089】これらのデータ入力によりプログラム自動作成装置は、径方向の加工回数と一回の加工での取り代を算出する(ステップ20)。
【0090】次に素材穴径と取り代より加工半径Rを決定し(ステップ30)、加工半径Rに基づいて主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を、各々Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθ、Zs=Zt−Tzの演算式をもって演算し、一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを自動生成する(ステップ40)。
【0091】X、Y、Zの各軸指令データが生成されれば、その各軸の指令データ加工パスデータに従ってNC工作機械を運転し、バイト工具23と被加工物WとをX、Y、Zの軸制御によって主軸19の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させてバイト工具23と被加工物Wとの間に相対な円弧補間運動を行わせると共に、主軸19の回転角をその軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することによって主軸19の全回転角位置にて被加工物Wの加工面に対するバイト工具23の刃先方向を所定の方向に保ち、指定された深さの穴あけ、ねじ穴の荒加工を実施する(ステップ50)。
【0092】この一回の穴あけ加工、ねじ穴加工により荒加工終了寸法に達しない場合には(ステップ60否定)、現加工径と取り代より再度、加工半径Rを決定し(ステップ70)、ステップ40に戻り、再度、加工半径Rに基づいて主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を、各々Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθ、Zs=Zt−Tzの演算式をもって演算し、一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを自動生成し、またステップ50の穴あけ、ねじ穴の荒加工を再実施する。
【0093】加工径が荒加工終了寸法に達すれば(ステップ60肯定)、次に現加工径を自動計測し(ステップ80)、この計測値よりバイト工具23のバイト径誤差を検出し、このバイト径誤差に拘らず仕上げ径寸法が得られるべく、バイト径誤差を補償する補正値を含んた加工半径Rを決定し(ステップ90)、この加工半径Rに基づいて主軸中心座標位置(Xs,Ys,Zs)を、各々Xs=(R−Tr)cosθ、Ys=(R−Tr)sinθ、Zs=Zt−Tzの演算式をもって演算し、一連の加工パスデータ、換言すればX、Y、Zの各軸指令データを自動生成する(ステップ100)。
【0094】X、Y、Zの各軸指令データが生成されれれば、その各軸の指令データ加工パスデータに従ってNC工作機械を運転し、バイト工具23と被加工物WとをX、Y、Zの軸制御によって主軸19の回転軸線に直交する平面に沿って相対変位させてバイト工具23と被加工物Wとの間に相対な円弧補間運動を行わせると共に、主軸19の回転角をその軸制御に対して所定の相関関係をもって同期制御することによって主軸19の全回転角位置にて被加工物Wの加工面に対するバイト工具23の刃先方向を所定の方向に保ち、指定された深さの穴あけ、ねじ穴の仕上げ加工を実施する(ステップ110)。
【0095】また、本発明による主軸回転角制御式切削加工方法においては、図21、図22に例示されているように、被加工物Wの加工軸線Aあるいは加工面fの主軸19の中心軸線に対する傾斜度に応じて主軸19と被加工物Wとの相対変位の軸制御量を修正することにより、主軸19と被加工物Wとの間の上述の相互補間運動に被加工物Wの加工軸線あるいは加工面の主軸19の中心軸線に対する傾斜成分を与え、主軸中心軸線に対して加工軸線が傾斜している内外周面あるいは傾斜フランジ面を切削することもできる。
【0096】この傾斜切削加工を真円の穴あけ加工に適用する場合について詳細に説明する。傾斜切削加工は、図23に示されているように、加工穴の軸線に垂直な面で刃先を回転させる場合と、図24に示されているように、主軸19の中心軸線(Z軸)に垂直な面で刃先を回転させる場合と、図25に示されているように、その両者の中間位置に存在する面で刃先を回転させる場合の3通りが考えられ、以下に各ケースについて、先ず被加工物Wの加工軸線AがXZ平面のみで傾斜している場合を説明する。なお、ここでは、被加工物Wの加工軸線AのZ軸に対するX軸方向の傾斜角をγと定義する。
【0097】(1)加工穴の軸線Aに垂直な面で刃先を回転させる場合この場合には、刃先の軌跡は、XY座標面で見て、Y軸方向に長軸を有する楕円となり、その刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)はX軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
Xt=Rcosγ・cosθYt=RsinθZt=−Rsinγ・cosθこの刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。なお、i、j、kは各々加工穴のX、Y、Zの各軸方向の軸ベクトル成分であり、被加工物Wの加工軸線AがXZ平面のみで傾斜している前提により、ここではj=0である。
【0098】
【数15】
Xt=Rcosγ・cosθ+i(p/2π)θYt=Rsinθ+j(p/2π)θ=RsinθZt=−Rsinγ・cosθ+k(p/2π)θ【0099】(2)Z軸に垂直な面で刃先を回転させる場合この場合には、刃先の軌跡は、XY座標面で見て、X軸方向に長軸を有する楕円となり、その刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)はX軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
Xt=R/cosγ・cosθYt=RsinθZt=0この刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数16】
Xt=R/cosγ・cosθ+i(p/2π)θYt=Rsinθ+j(p/2π)θ=RsinθZt=k(p/2π)θ【0100】(3)加工穴の軸線に垂直な面とZ軸に垂直な面とので中間位置に存在する面で刃先を回転させる場合この場合には、刃先の軌跡は、XY座標面で見て、真円になり、その刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)はX軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
Xt=RcosθYt=RsinθZt=−Rtan(γ/2)・cosθこの刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数17】
Xt=Rcosθ+i(p/2π)θ Yt=Rsinθ+j(p/2π)θ=Rsinθ Zt=−Rtan(γ/2)・cosθ+k(p/2π)θなお、傾斜角γはcos-1kで表されるから、cosγ=kと置換することが可能である。
【0101】つぎに被加工物Wの加工軸線AがXYZ平面で傾斜している場合、即ち加工軸線AがZ軸に対してX軸方向にも、Y軸方向に傾斜している場合について考察する。
【0102】図26に示されているように、XY座標面と加工穴の横断面との交線である楕円の長軸方向をX’、短軸方向をY’とし、X’Y’Zの座標系で考えば、XYZX座標系とX’Y’Z座標系との座標変換によって、上述の如く被加工物Wの加工軸線AがXZ平面のみで傾斜している場合と同等に取り扱うことができる。
【0103】X’Y’Z座標系がYZX座標系に対してZ軸周りにδだけ回転変位しているとすれば、δ=tan-1(J/i)であり、次のように座標変換することができる。
【数18】

従ってこの場合、刃先の描くべき軌跡は次のようになる。
【0104】(1)加工穴の軸線Aに垂直な面で刃先を回転させる場合この場合には、その刃先のX’Y’座標面における座標値(X’t,Y’t,Zt)はX’軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
X’t=Rcosδ・cosθY’t=RsinθZt=−Rsinδ・cosθ【0105】これをYZX座標系に座標変換すると、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数19】
Xt=Rcosγ・cosδ・cosδ−R・sinθ・sinδ Yt=Rcosγ・cosθ・sinδ+R・sinθ・cosδ Z=−Rsinγ・cosθ【0106】この刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数20】
Xt=Rcosγ・cosθ・cosδ−R・sinθ・sinδ +i(p/2π)θ Yt=Rcosγ・cosθ・sinδ+R・sinθ・cosδ +j(p/2π)θ Zt=−Rsinγ・cosθ+k(p/2π)θ【0107】(2)Z軸に垂直な面で刃先を回転させる場合この場合には、その刃先のX’Y’座標面における座標値(X’t,Y’t,Zt)はX’軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
X’t=R/cosγ・cosθY’t=R・sinθZ=0【0108】これをYZX座標系に座標変換すると、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数21】
Xt=R/cosγ・cosθ・cosδ−Rsinθ・sinδ Yt=R/cosγ・cosθ・sinδ+Rsinθ・cosδ Zt=0【0109】この刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数22】
Xt=R/cosγ・cosθ・cosδ−R・sinθ・sinδ +i(p/2π)θ Yt=R/cosγ・cosθ・sinδ+R・sinθ・cosδ +j(p/2π)θ Zt=k(p/2π)θ【0110】(3)加工穴の軸線に垂直な面とZ軸に垂直な面とので中間位置に存在する面で刃先を回転させる場合この場合には、その刃先のX’Y’座標面における座標値(X’t,Y’t,Zt)はX’軸方向を原線とする角度θを媒体変数として下式により示される。
X’t=RcosγY’t=RsinθZt=−Rtan(γ/2)・cosθ【0111】これをYZX座標系に座標変換すると、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数23】
Xt=Rcosθ・cosδ−R・sinθ・sinδ Yt=Rcosθ・sinδ+R・sinθ・cosδ Zt=−Rtan(γ/2)・cosθ【0112】この刃先をZ軸方向にピッチpの螺旋運動させる場合、刃先の座標値(Xt,Yt,Zt)は下式により示される。
【数24】
Xt=Rcosθ・cosδ−R・sinθ・sinδ+i(p/2π)θ =Rcos(θ+δ)+i(p/2π)θ Yt=Rcosθ・sinδ+Rsinθ・cosδ+j(p/2π)θ =Rsin(θ+δ)+j(p/2π)θ Zt=−Rtan(γ/2)・cosθ+k(p/2π)θ【0113】次に刃先が楕円軌跡を描いて切削加工を行う場合の主軸中心の軌跡について図27を参照して説明する。図27では、X軸方向に長い楕円を想定しており、この楕円の長軸をa、短軸をbとする。
【0114】点(X=acosθ,Y=bsinθ)における接線ベクトル→tは次のようになる。
tX =dX /dθ=−asinθtY =dY/dθ=+bcosθここで、→tの大きさが1になるように正規化すると、【数25】
tX ={−a/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }sinθ tY ={b/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }cosθとなる。
【0115】したがって法線ベクトル→nは次のようになる。
【数26】
nX =tY ={b/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }cosθ nY =−yX ={a/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }sinθ【0116】主軸中心から刃先までの距離をTrとすると、主軸中心軌跡(Xs,Ys)は次のようになる。
【数27】
Xs=acosθ−nX ・Tr =a・cosθ−{b・Tr/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2
cosθ ={a−(b・Tr/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }cosθ Ys=bsinθ−nY ・Tr =b・sinθ−{a・Tr/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2
sinθ ={b−(a・Tr/(a2 sin2 θ+b2 cos2 θ)1/2 }sinθなお、楕円がXY軸に対して傾斜している場合には、その傾斜角に応じて上述と同じ要領で座標系を変換すればよい。
【0117】また、本発明による主軸回転角制御式切削加工方法においては、上述の傾斜加工の応用として、被加工物Wの主軸中心軸線に対する位置決め誤差による被加工物Wの加工軸線あるいは加工面の正規状態よりの傾斜度を自動計測し、この傾斜度に応じて主軸19と被加工物Wとの相対変位の軸制御量を修正することにより、主軸19と被加工物Wとの間の相互補間運動に被加工物Wの加工軸線あるいは加工面の傾斜補償成分を与え、正規状態の加工軸線による内外周面あるいはフランジ面を切削することができる。
【0118】この場合には、図28に示されているように、被加工物Wの加工基準面Wsの3点P1 、P2 、P3 の各々の座標値(Xp1 、Yp1 、Zp1 )、(Xp2 、Yp2 、Zp2 )、(Xp3 、Yp3 、Zp3 )を自動計測器49を使用して計測し、加工基準面WsのX軸方向の傾斜度XγとY軸方向の傾斜度Yγを下式により算出する。
【数28】
Xγ=tan{(Zp2 −Zp1 )/(Zx2 −Zx1 )
Yγ=tan{(Zp3 −Zp1 )/(Zy3 −Zy1 )
ただし、X軸方向の傾斜度Xγの計測中はY軸座標値を一定とし、Y軸方向の傾斜度Yγの計測中はX軸座標値を一定とする。
【0119】これにより加工穴のX、Y、Zの各軸方向の軸ベクトル成分ijkは下式により示される。
i=−cosYγ・sinXγj=−cosXγ・sinYγk=cosXγ・cosYγこれにより傾斜角γとδは下式により示され、上述の傾斜切削加工と同様に行わればよい。
γ=tan-1{k/(i2 +j2 )}
δ=tan-1(j/i)
上述の何れの軸制御および主軸回転角制御も、上述の関数式の演算をNC装置内部で行って座標位置データを得る方法と、NC加工プログラム作成時点で予め座標位置データを点群データとしてプログラムに記述しておく方法の何れにより行われてもよい。
【0120】以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0121】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明によるバイト工具による主軸回転角制御式切削加工方法によれば、バイト工具と被加工物との相対的な軸制御によりバイト工具と被加工物との間に相互補間運動が行われつつ軸制御に対する主軸回転角の同期制御によって主軸の全回転角位置にて被加工物の加工面に対するバイト工具の刃先方向が所定値に保たれ、相互補間運動による補間軌跡により決まる形状に切削が行われるから、バイト半径に関係なく一本のバイト工具により任意の内径の円筒内外周面加工、その他、テーパ加工、球面加工、多角形加工、ねじ切り加工、フランジ面加工、自由形状加工が行われる。
【0122】この場合、加工寸法は、前記相互補間運動による補間軌跡の形状寸法とバイト工具のバイト半径とにより決まり、補間軌跡の形状寸法の補正によってバイト工具のバイト半径誤差を補償することができ、このことにより、バイト工具のバイト刃先位置がさほど高精度にされなくとも所要の加工精度が得られ、工具のプリセット作業が容易になる。
【0123】バイト工具としてシングルポイントバイト工具を使用することにより、総形バイト工具による場合に比して切削抵抗が小さくなり、このことにより軸制御による相互補間運動の速度、即ち切削速度を総形バイト工具を使用したヘール加工に属する切削加工法による場合に比して3〜20倍程度速くすることが可能になる。
【0124】円筒内外周面加工においては、従来のボーリング加工と同一のバイト工具で、同一の切削能率を得ながら、上述の相互補間運動の円弧補間径を変更することにより、一本のバイト工具で、任意の穴径あるいは外径を切削することができ、さらには、加工途中で円弧補間径を間欠的に、あるいは連続的に変更することで、テーパ加工、球面加工など、任意形状の加工を行うことができる。
【0125】フランジ加工においては、バイトの繰り出し機構を備えた回転面板を要することなく、バイト目によるフランジ面のバイト削りが行われ、エンドミル、正面フライスによる切削目のフランジ面より気密性に優れたフランジ面が得られる。
【0126】また被加工物の加工軸線あるいは加工面の前記主軸の中心軸線に対する傾斜度に応じて主軸と被加工物との相対変位の軸制御量が修正され、主軸と被加工物との間の相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の主軸中心軸線に対する傾斜成分が与えられることにより、主軸中心軸線に対して加工軸線が傾斜している内外周面あるいは傾斜フランジ面の切削も行われる。
【0127】また被加工物の位置決め誤差による被加工物の加工軸線あるいは加工面の正規状態よりの傾斜度が自動計測され、この傾斜度に応じて主軸と被加工物との相対変位の軸制御量が修正され、主軸と被加工物との間の相互補間運動に被加工物の加工軸線あるいは加工面の傾斜補償成分が与えられることにより、被加工物の位置決めに誤差があっても正規状態の加工軸線による内外周面あるいはフランジ面の切削が行われる。
【0128】また被加工物の加工部形状の自動計測によって加工開始寸法が決定され、この加工開始寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量が決定され、更に加工途中で被加工物の加工部形状が自動計測され、この自動計測に基づいて仕上げ加工に必要な加工寸法が自動決定され、この加工寸法によって前記主軸と前記被加工物との相対変位量より前記バイト工具による切削加工量が決定され、これにより加工部形状の自動計測のもとに、工具交換などを要することなく所要の切り込み量をもって一連の切削加工が行われるようになる。
 

 
     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2008