| 発明の名称 |
フイルム等の縦延伸装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−118466 |
| 公開日 |
平成8年(1996)5月14日 |
| 出願番号 |
特願平6−128398 |
| 出願日 |
平成6年(1994)5月18日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
佐野 孝義 / 大淵 範幸 |
| 要約 |
目的 フイルムの物性、厚さ、延伸速度等により延伸ギャップを変化させ、平行延伸とクロス延伸が自在に切替えが出来るフイルム等の縦延伸装置を提供する。
構成 プラスチックフイルム10等の帯状物を縦延伸する縦延伸装置において、低、高速延伸ロール間の間隙を変化させるためのロール移動手段と、ピンチロール14の各低、高速延伸ロールの表面へのフイルム等の押付け位置を変更する押付位置変更手段を有するフイルム等の縦延伸装置。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 延伸温度に加熱されたプラスチックフイルム等の帯状物をロールの周速差を用いて延伸するための低、高速延伸ロールと前記低、高速延伸ロールの夫々の表面にフイルム等を押付けるピンチロールを有して成るフイルム等の縦延伸装置において、前記低、高速延伸ロール間の間隙を変化させるためのロール移動手段と、ピンチロールの各低、高速延伸ロールの表面へのフイルム等の押付け位置を変更する押付位置変更手段を有することを特徴とするフイルム等の縦延伸装置。 【請求項2】 前記低、高速延伸ロール間の間隙を変化させるためのロール移動手段は、低速延伸ロールを回転自在に支持する低速延伸ロール側スタンドと、前記高速延伸ロールを回転自在に支持する高延速伸ロール側スタンドと、両スタンドの内のいずれか一側に対して、他側を押引して同両スタンド間の間隙を変化させる押引装置を有して成る前記請求項1記載のフイルム等の縦延伸装置。 【請求項3】 前記ピンチロールの押付位置変更手段は、前記ピンチロールを回転自在に支承するブラケットと、一端は前記ブラケットに連結し、他端は前記両スタンドに設けた固定ピンを支点として回動自在に取付けられた液圧または気圧シリンダのピストンロッド先端に回動自在に取付けられたアームを有して成ることを特徴とする前記請求項1および2のいずれか1記載のフイルム等の縦延伸装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフイルム等(以下単にフイルムという)の縦延伸装置に係わり、特に低、高速延伸ロール間の間隙を変化させることにより、平行延伸およびクロス延伸が自在にできる縦延伸装置に関する。 【0002】 【従来技術】従来からフイルムの縦延伸方法は図3に示すような低速延伸ロール1と同延伸ロール1の表面にフイルム2を押付けるピンチロール3の軸心を結ぶ面Aに対し直角方向にフイルム2を延伸する平行延伸方法、および図4に示すような前記両軸心を結ぶ面Aに対し直角方向以外にフイルムを延伸するクロス延伸方法が良く知られている。 【0003】前者は低速延伸ロール1表面からフイルム2が離れる位置および高速延伸ロール4表面にフイルム2が接触する位置でピンチロール3がしっかりとフイルム2を各延伸ロール1および4表面に押付けているのでフイルム2が延伸ロール1および4表面で滑ることがなく、フイルム表面にキズ(スクラッチという)が少ない製品が得られるが、構造的に延伸ギャップlが大きく、ネックインが大きいという欠点がある。 【0004】一方後者は延伸ギャップlが小さく、ネックインが小さいという利点はあるが、延伸されるフイルム2が延伸ロール1および4の各表面に巻付く構造となるため、フイルム2はロール1および4の表面で滑りが発生してフイルム表面にスクラッチが多くなる。 【0005】従って縦延伸装置は前述のような平行延伸、クロス延伸の両延伸方法の長所、短所を考慮し、フイルムの物性、厚さ、延伸速度等により適時両延伸方法の内のいずれか一方法を選択してフイルム延伸が行なわれている。 【0006】 【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来装置においてはその延伸方法は専用機化されているため、フイルムの物性、厚さ、延伸速度等により平行延伸が望ましい場合とクロス延伸が望ましい場合とがあっても平行延伸、クロス延伸の切替えができなかった。従って、前述のような場合は延伸装置自身を変更するか、操作性が悪く、生産性の低いまま現状の延伸装置で我慢しなければならなかった。また、平行延伸、クロス延伸の専用機も延伸ギャップが固定されていて延伸ギャップを変えることができず、望ましい延伸が出来なかった。 【0007】本発明は前述の欠点を取除き、フイルムの物性、厚さ、延伸速度等により延伸ギャップを変化させることが出来るとともに、平行延伸とクロス延伸が自在に切替えることが出来るフイルム等の縦延伸装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するため本発は、延伸温度に加熱されたプラスチックフイルム等の帯状物をロールの周速差を用いて延伸するための低、高速延伸ロールと前記低、高速延伸ロールの夫々の表面にフイルム等を押付けるピンチロールを有して成るフイルム等の縦延伸装置において、前記低、高速延伸ロール間の間隙を変化させるためのロール移動手段と、ピンチロールの各低、高速延伸ロールの表面へのフイルム等の押付け位置を変更する押付位置変更手段を有することを特徴とするフイルム等の縦延伸装置とした。 【0009】また前記低、高速延伸ロール間の間隙を変化させるためのロール移動手段は、低速延伸ロールを回転自在に支持する低速延伸ロール側スタンドと、前記高速延伸ロールを回転自在に支持する高延速伸ロール側スタンドと、両スタンドの内のいずれか一側に対して、他側を押引して同両スタンド間の間隙を変化させる押引装置を有して成ることを特徴としている。 【0010】さらに前記ピンチロールの押付位置変更手段は、前記ピンチロールを回転自在に支承するブラケットと、一端は前記ブラケットに連結され、他端は前記両スタンドに設けた固定ピンを支点として回動自在に取付けられた液圧または気圧シリンダのピストンロッド先端に回動自在に取付けられたアームを有して成ることを特徴としている。 【0011】 【作用】延伸低速ロールおよび延伸高速ロール表面にフイルムを押付ける夫々のピンチロールの位置を自由に変更することが出来るので、平行延伸とクロス延伸が自在に切替えることが出来、フイルムの物性、厚さ、延伸速度等により延伸ギャップが自在に変更できる。 【0012】 【実施例】次に本発明の1実施例をフイルム延伸する場合を例に採り図1および図2により説明する。図示してないダイから吐出されたフイルム10は同じく図示してない引取ロールにより延伸温度に加熱制御されている予熱ロール11および12に送込まれ、加熱され、低速回転する延伸低速ロール13と同ロール13の表面にフイルムを押付けるピンチロール14の間に導かれ、高速回転している延伸高速ロール15とそのピンチロール16の間に導かれるので両延伸ロール13および15のロールの周速差により同両延伸ロール13および15間(ギャップL)で延伸された後、冷却ロール17および18に導かれ図示してない巻取装置等で処理されるようになっている。 【0013】前記ピンチロール14および16はピンチロールの押付位置変更手段34により延伸ロール13および15の表面上のフイルム押付位置を変更することができるようになっている。即ち、固定スタンド21および移動スタンド22に夫々回動自在に取付けられた空圧シリンダ23、24のピストンロッドの先端にアーム25、26を介して取付けられたにブラケット19および20に前記ピンチロール14および16が回転自在に支承されているので、前記空圧シリンダ23および24のピストンロッドの伸縮により延伸ロール13および15の表面上を夫々14a、16aのように移動することができる。ここで空圧シリ−ンダ23および24は勿論これに限らず、液圧および空気以外の気体、例へば窒素等でも良い。 【0014】前記固定スタンド21は床27に敷かれたレール28に固定されており、移動スタンド22は固定スタンド21と移動スタンド22の間に設けたロール移動手段29によりレール28に沿って移動することができる。 【0015】前記ロール移動手段29は図2に示すように固定スタンド21に設けたハンドル30を正逆回転させるとウォーム31に噛合った回転のみ可能で、軸方向の移動が拘束されているウォームホイール32が正逆回転し、同ウォームホイール32の内径面に螺合し、一端が移動スタンド22に固着されている送りネジ33がその軸方向に進退するようになっているので、同送りネジ33の進退に伴ない前記移動スタンド22が固定スタンド21に対し進退して、前記両延伸ロール13および15間のギャップLを変更するようになっている。 【0016】上記ロール移動手段29の駆動はウォーム31に噛合ったウォームホイール32で説明したが、勿論これに限らず、傘歯車等の組合わせで行っても良い。また、ハンドル30は移動スタンド22側に設けても良く、要は固定スタンド21と移動スタンド22の間のギャップLを変更するような構成であればなんでも良い。 【0017】 【発明の効果】本発明は以上説明したようになっているので、両延伸ロール表面のフイルム押付け位置を自在に変更するとともに、両延伸ロール間のギャップも自在に変更できるので、フイルムの特性により平行、クロス延伸のいずれか一方法を選択可能である。
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