| 発明の名称 |
NC機械の携帯用操作装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−85041 |
| 公開日 |
平成8年(1996)4月2日 |
| 出願番号 |
特願平6−223372 |
| 出願日 |
平成6年(1994)9月19日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 発明者 |
荻 康 男 / 鈴 木 賢 一 |
| 要約 |
目的 作業者が手元で座標値や送り量等を確認できるようにする。
構成 軸選択スイッチ5で選択された軸に対する軸移動指令として操作ハンドルの回転角度に応じたパルスを発生するためのスイッチ3が設けられる他、制御装置からの機械座標及び送り量を表示する表示器6と、その表示内容を機械座標及び送り量のいずれかに切換えるスイッチ7と、送り量表示をクリアするスイッチ8とが設けられる。更に、このクリアスイッチ8によりクリアした送り量情報を記憶するしておき、軸選択スイッチ5により選択された軸に対応する送り量情報をその記憶手段から読出して表示器6に再表示させてもよい。 |
特許請求の範囲
【請求項1】軸選択スイッチで選択された軸に対する軸移動指令として操作ハンドルの回転角度に応じたパルスを発生するパルス発生手段を備えたNC機械の携帯用操作装置において、制御装置からの機械座標及び送り量を表示する表示器と、該表示器の表示内容を前記機械座標及び送り量のいずれかに切換える表示切換え手段と、前記表示器の送り量表示をクリアする表示クリア手段とを備えているNC機械の携帯用操作装置。 【請求項2】表示クリア手段が表示器の送り量表示をクリアしたときそのクリア対象となった送り量情報を記憶する送り量情報記憶手段と、軸選択スイッチにより選択された軸に対応する送り量情報を前記送り量情報記憶手段から読出して表示器に再表示させる再表示制御手段とを備えている請求項1記載のNC機械の携帯用操作装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、NC工作機械、その他自動位置決め装置付きの工作機械や計測機械にて使用されるNC機械の携帯用操作装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】回転可能に設けられた操作ハンドルを有し、当該操作ハンドルの回転角度に応じて軸移動指令をNC機械の制御装置へ出力するNC機械の携帯用操作装置が知られている。この操作装置は工作機械による手動加工(プログラムされていない特殊な加工、手直し等)、手動送り操作や計測機械による手動計測などの手動操作に用いられる。 【0003】この可搬型操作装置は、制御装置に信号伝送ケーブルにより接続されて可搬式となっており、工作機械や計測機械の制御装置やそれに付随する操作箱とは離れた任意の場所にて手動操作され得るようになっている。 【0004】また、この種のNC機械の軸移動の座標値や送り量等の軸移動情報の表示は可搬型操作装置とは別の操作箱に設けられた表示器にて確認することができ、また送り量の表示値のリセットは操作箱に設けられたキーボードにより行うことができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した操作装置にあっては、これによる軸移動操作時に、座標値や送り量を確認しにくい場合がある。すなわち、作業者は操作装置の操作位置(作業位置)とは離れた位置にある操作箱の表示器を見なければならず、特にその操作装置の操作位置が操作箱より遠く離れている場合、または表示器が機械やワークの影に隠れてしまうような場合、表示器の表示内容を読取る視覚面で問題がある。 【0006】また、穴あけ加工など、作業開始点から所定距離だけ可搬型操作装置によって軸送りする場合には、操作箱の表示器に表示されている座標値を見ながら計算して送るか、あるいは一旦、操作箱の場所に戻り、操作箱の表示器による表示を送り量表示に切換え、更にキーボードを使用して送り量表示を零にリセットを行ってから、軸送りを開始するという煩わしさがある。 【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは手元で座標値や送り量等の軸移動情報を確認しつつ作業を進めることを可能とし、操作性に優れたNC機械の携帯用操作装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のNC機械の携帯用操作装置は、軸選択スイッチで選択された軸に対する軸移動指令として操作ハンドルの回転角度に応じたパルスを発生するパルス発生手段を備えたものにおいて、制御装置からの機械座標及び送り量を表示する表示器と、該表示器の表示内容を前記機械座標及び送り量のいずれかに切換える表示切換え手段と、前記表示器の送り量表示をクリアする表示クリア手段とを備えていることを特徴とする。 【0009】本発明の操作装置は更に、表示クリア手段が表示器の送り量表示をクリアしたときそのクリア対象となった送り量情報を記憶する送り量情報記憶手段と、軸選択スイッチにより選択された軸に対応する送り量情報を前記送り量情報記憶手段から読出して表示器に再表示させる再表示制御手段とを備えたことを特徴とする。 【0010】 【作用】本発明によれば、その表示器に座標値や送り量が表示されるようになっているので、作業者は、軸移動等の作業時に、座標値や送り量を制御装置の近くに設置されている別の操作箱の表示を見る必要がなく、手元で確認することができ、操作箱が作業位置より遠く離れていたり、操作箱の表示が機械やワークの陰に隠れてしまったりしても一切関係なく作業を進めることができる。 【0011】また、作業者は表示内容をクリアすることが必要な場合でも別の操作箱まで出向く必要がないため、穴あけ加工等において任意の作業開始点から所定距離だけ軸送りするような場合でも高能率で作業を進められる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施例に係る携帯用操作装置1の外観を示すもので、2はそのケースである。ケース2の前面パネルにはパルス発生器3と倍率選択スイッチ4と軸選択スイッチ5と表示器6と表示切換えスイッチ7と表示クリアスイッチ8と機械座標モード表示灯9と送り量モード表示灯10とがそれぞれ所定位置に配置されている。パルス発生器3は操作ハンドル3aを有し、この操作ハンドル3aの回転角度に応じた個数のパルスを発生させるものとされている。倍率選択スイッチ4はパルス発生器3のOFF、1倍、10倍、100倍のいずれかを選択可能とされ、OFFが選択された場合には操作ハンドル3aの操作は無効とされ、パルスは発生されず、いずれかの倍率が選択された場合には操作ハンドル3aの単位回転角度あたりにその倍率に応じた個数のパルスが発生されるようになっている。このパルス発生器3からのパルスは軸移動指令とされるもので、軸選択スイッチ5はその軸移動指令の出力先となる軸を指示するためのものである。ここでは、この軸選択スイッチ5によって主軸、X軸、Y軸、Z軸を選択可能とされている。 【0013】表示器6は7セグメントの表示素子からなり、機械座標、送り量はこの表示器6に表示される。表示切換えスイッチ7は作業中に機械座標、送り量をそれぞれ確認するためにこの表示器6に表示させる表示対象を切換えるもので、上記機械座標及び送り量がその切換え表示対象となる。機械座標は後述する制御装置16から送られてくるものであるが、この制御装置16は、機械のテーブル上の絶対座標、NC盤(制御装置16の操作箱上の操作盤)でクリアした点である相対座標、プログラムのコマンドで指令された座標であるプログラム座標、このプログラム座標に手動操作で移動した量を加減算した座標である手動介入付きプログラム座標等を操作装置1への機械座標として送信することができる。その切換え処理(図4(a))については後述する。表示クリアスイッチ8は表示器6に表示されている送り量を零クリアするためのものであって、その表示クリア処理(図4(b))についても後述する。また、表示切換えスイッチ7及び表示クリアスイッチ8を同時に押すことで、全ての軸の送り量をクリアする送り量一括クリア処理(図4(c))も可能となっている。機械座標モード表示灯9はその点灯によって表示器6の表示モードが機械座標を表示する機械座標モードとなっていることを示すもので、送り量モード表示灯10はその点灯によって表示器6の表示モードが送り量を表示対象とする送り量モードとなっていることを示すものである。 【0014】11は配線ケーブルであり、操作装置1の電気系統となるマイクロコンピュータシステムはこの配線ケーブルによって図示しない制御装置に接続される。 【0015】図2はケース2に内蔵されているそのマイクロコンピュータシステムの構成を示すものである。CPU12はメモリ13に格納されたプログラムに従ってそのシステム全体の制御を司るもので、そのプログラムの中には図4に示す処理が含まれる。前述した各種器3〜5,7,8、表示器6及びモード表示灯9,10とこのCPU12との間の信号伝送はI/Oインタフェース14を介して行われる。CPU12とNCの本体である制御装置16との間の信号伝送は通信インタフェース15を介して行われるようになっている。 【0016】図4は前述したようにCPU12によって実行される処理の主要なもの(表示切換え処理、表示クリア処理、送り量一括クリア処理)の流れを示すものである。 【0017】作業者が軸移動操作時に座標値や送り量を確認したい場合には、表示切換えスイッチ7を押す。すると、図4(a)に示すような表示切換え処理のS101の判断がYESとなり、続いてS102によりその機械座標から送り量への表示切換えか、或いは送り量から機械座標への表示切換えかが判断され、その結果に応じてS107〜S110の処理あるいはS103〜S106の処理が実行される。 【0018】作業者が送り量表示から機械座標表示に切換えた場合、まずS103で選択されている軸の機械座標を機械座標記憶部から読出し、続いてS104では、読出した座標値を表示内容記憶部に格納し、表示器6に表示させる。 【0019】また、作業者が機械座標表示から送り量表示に切換えた場合、まずS107において軸選択スイッチ5によって選択されている軸に対応する機械座標記憶部から読出し、対応する軸のクリアデータをクリアデータ記憶部から読出して選出の機械座標から差引くことにより、送り量を算出する。つまり、ここでは、(送り量)=(機械座標)−(クリアデータ) の計算を行うこととなる。その後、S108においてその算出した送り量を表示内容記憶部に格納し、表示器6に表示させることとなる。ここでのクリアデータは後出の送り量表示クリア処理から得られたデータである。 【0020】このように本実施例の操作装置によれば、その表示器6に座標値や送り量が表示されるので、作業者は、軸移動等の作業時に、座標値や送り量を制御装置16の近くに設置されている別の操作箱の表示を見る必要がなく、手元で確認することができるので、操作箱が作業位置より遠く離れていたり、操作箱の表示が機械やワークの陰に隠れてしまったりしていても一切関係なく作業を進めることができる。 【0021】また、作業者は、穴あけ加工等において任意の作業開始点から所定距離だけ軸送りするような場合において、送り量表示を一旦クリアする必要がある。従来、このような場合も別の操作箱まで出向いて操作する必要があったが、本実施例の場合、クリアスイッチ8を押すことでその操作を済ませることができる。このクリアスイッチ8を押すと、図4(b)に示すような送り量表示クリア処理のS201、S202の判断がYESとなって、S203に進み、制御装置16からの機械座標を軸選択スイッチ5で選択されている軸に対応するクリアデータ記憶部に格納する。次いで、S204において表示内容記憶部の送り量を零クリアする。これにより、表示器6の表示内容は“0”になる。この後の送り量表示は、(送り量)=(機械座標)−(クリアデータ)の計算結果を表示内容記憶部に格納し、表示器6に表示する。 【0022】このような機能により、作業者は表示内容をクリアすることが必要な場合でも別の操作箱まで出向く必要がないため、穴あけ加工等において任意の作業開始点から所定距離だけ軸送りするような場合でも高能率で作業を進められる。 【0023】最後に、全軸の送り量表示を一括してクリアしたい場合、作業者は表示切換えスイッチ7を押しながら表示クリアスイッチ8を押せばよい。これにより、図4(c)に示すような送り量一括クリア処理におけるS301を通じてS302に進み、全軸の機械座標を対応するクリアデータ記憶部に格納し、続いてS303で表示内容記憶部を零クリアして表示器6の表示内容を零にする。 【0024】図3は本発明に係る操作装置の第2実施例を示すものである。この図に示すものは、上記第1実施例のCPU12が行っていた処理を制御装置16側のCPU17に行わせるようにしたものである。各種器3〜5,7,8からの情報はI/Oインタフェース18を通じてCPU17に渡され、ここで必要な処理がなされる。そして、CPU17はその結果をI/Oインタフェース18を通じて表示器6やモード表示灯9,10に渡す。その処理の際に必要なデータはメモリ19に格納しておく。また、このメモリ19はワークエリアとしても使用される。 【0025】以上においては、本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは明白である。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、その表示器に座標値や送り量が表示されるので、作業者は、軸移動等の作業時に、座標値や送り量を制御装置の近くに設置されている別の操作箱の表示を見る必要がなく、手元で確認することができ、操作箱が作業位置より遠く離れていたり、操作箱の表示が機械やワークの陰に隠れてしまったりしていても一切関係なく作業を勧めることができる。また、作業者は表示内容をクリアすることが必要な場合でも別の操作箱まで出向く必要がないため、穴あけ加工等において任意の作業開始点から所定距離だけ軸送りするような場合でも高能率で作業を進められる。
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