| 発明の名称 |
工作機械用テーブル |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−57740 |
| 公開日 |
平成8年(1996)3月5日 |
| 出願番号 |
特願平6−198600 |
| 出願日 |
平成6年(1994)8月23日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 発明者 |
馬 場 定 / 槙 山 和 臣 / 秋 山 久 雄 |
| 要約 |
目的 テーブルのT溝に詰まった切粉の清掃時間の短縮化を図る。
構成 加工物の固定および締付けに用いるT溝14がワーク固定面に形成された工作機械用テーブル10において、T溝14の断面積が溝の長手方向の寸法に比例してテーブル端17に向かって増加するようにT溝14の内面15に勾配を有することを特徴とする。 |
特許請求の範囲
【請求項1】加工物の固定および締付けに用いるT溝が上面に形成された工作機械用テーブルにおいて、前記T溝の断面積が溝の長手方向の寸法に比例してテーブル端に向かって増加するように前記T溝の内面に勾配を有することを特徴とする工作機械用テーブル。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作機械用テーブルに係り、特に、T溝に詰まった切粉の清掃を容易にして工作機械の稼働率の向上に資する工作機械用テーブルに関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械用のテーブルには、ワークの固定面にT溝が形成され、このT溝を利用してワークの固定、締結を行っている。この種のT溝では、ワークの固定に必要な部分の断面寸法は、ISO、JISなどの規格に定められた基準に従っている。工作機械用テーブルでは、加工中にテーブル上に切粉が落下し、この切粉は、テーブルのT溝に溜まり易い。従って、T溝が切粉で詰らないように、切粉を掃き出して清掃する必要が生じる。従来は、この清掃を専ら手作業により行っており、T溝の断面寸法よりも若干小さめの棒などを利用して、掻き出すようにして切粉を除去している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業により切粉を掻き出す場合、一様断面のT溝では、切粉が出口側に向かって押されながら次第に圧縮されていくので、詰った切粉により棒をT溝に沿って滑動し難くなってくるという問題が生じる。このため、清掃に時間をとられ、清掃に伴う工作機械のアイドルタイムが長くなるという問題を生じている。この切粉の詰まりによる清掃作業の能率低下は、特に、T溝の長さの長い長尺なテーブルを有する工作機械の場合に問題となる。 【0004】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、T溝からの切粉清掃を容易に短時間で行えるようにした工作機械用テーブルを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、加工物の固定および締付けに用いるT溝がワーク固定面に形成された工作機械用テーブルにおいて、前記T溝の断面積が溝の長手方向の寸法に比例してテーブル端に向かって増加するように前記T溝の内面に勾配を有することを特徴とするものである。 【0006】 【作用】工作機械の稼動を続けていくと、テーブルに落下する切粉が次第にT溝に詰まっていくので、この切粉を棒等を用いて掻き出す必要が生じる。本発明によれば、テーブルのT溝は、その内面に勾配を付けているので、棒で押し出した切粉の量はテーブル端にいくに従って増えるが、これとともにT溝の断面積も徐々に増加していくので、切粉の詰まりを防止して切粉の掃き出しを容易なものとすることができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明による工作機械用テーブルの一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1において、10はテーブルを示し、水平面内で旋回して連続割り出しを可能なロータリテーブルとして構成されている。このテーブル10は、テーブルベース11を介してサドル12に沿って移動自在に設置されるものである。テーブル10の上面には、ワークの位置決めおよび締付けに用いられるT溝14が複数本等間隔にかつ平行に設けられている。13はエッジロケータで、このエッジロケータ13は、テーブル10の直交する側面にそれぞれボルトを介して取り付けられている。 【0008】図2は、T溝14の断面形状を示す。このT溝14はテーブル10の上面から鉛直に切り込まれた溝と、この溝に連続する上面に平行な溝とからなる断面T字状をなす溝である。T溝ボルトを嵌め込んでワークを固定、締付ける部位では、T溝14の寸法は、JIS規格等に従った一定の断面形状に形成されるものである。それ以外の部分では、T溝を形成する側面15、15、底面16などの内面のうち、側面15、15には勾配が付けられている。この勾配は、図3に示すように、一方のテーブル端17に向かってT溝14の長手方向の寸法に比例してT溝14の断面積が増加するような方向に傾斜する勾配となっている。 【0009】以上のようなテーブル10において、T溝14には、機械を稼動していくと、加工中にテーブル10に落下した切粉が入り込んで次第にたまってくる。従って、定期的にあるいは状況に応じて、T溝14に詰まった切粉を掃き出して、清掃する必要がある。実施例によるテーブル10のT溝14では、このT溝14の側面15、15にテーブル端17に向かって徐々に断面積が増加するように勾配を付けているので、掃き出し棒などを用いて、その棒の先をT溝14に入れたまま棒をT溝14の長手方向に沿って滑動させると、棒の先で押出される切粉の量が増えるに従ってT溝14自体の断面積も次第に増加する。従って、詰まらせることなく、切粉を容易に掻き出せるので、T溝14の清掃時間を短縮することができる。 【0010】なお、T溝14を形成する内面のうち、底面16に前記の側面15と同様の勾配を設けるようにしてもよく、また、側面15、底面16ともに勾配を設けるようにしても、断面積の増加という点では同じであるので、切粉清掃の容易化を図ることができる。 【0011】また、このT溝14の勾配は、図4に示すように、両側のテーブル端18、18に向かって、T溝14の断面形状が徐々に増加するようにそれぞれ側面15、15に付けることもできる。このように両方向に増加するように勾配を付けることにより、T溝が長い分だけ詰まった切粉の清掃が煩雑となる大型の長尺テーブルの場合に効果的である。 【0012】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、T溝の断面積が溝の長手方向の寸法に比例してテーブル端に向かって増加するようにT溝の内面に勾配を付けているため、テーブルのT溝に詰まった切粉等の清掃が容易となるので、テーブルの清掃に伴う工作機械のアイドルタイムを短縮して稼働率の向上に寄与することができる。
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