| 発明の名称 |
工作基準付テーブル |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−57733 |
| 公開日 |
平成8年(1996)3月5日 |
| 出願番号 |
特願平6−198598 |
| 出願日 |
平成6年(1994)8月23日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 発明者 |
馬 場 定 / 槙 山 和 臣 / 相 磯 勝 宜 |
| 要約 |
目的 安価で精度の良い工作基準面を形成でき、また、その保守も容易な基準面を備えた工作機械用のテーブルを提供する。
構成 焼き入れを施したエッジロケータ15をテーブル10の外周部に取り付け、このエッジロケータ15の外側面16を工作基準面として仕上げたことを特徴とする。 |
特許請求の範囲
【請求項1】外周部の所定位置にエッジロケータを固定した工作機械用のテーブルにおいて、焼き入れを施したエッジロケータを前記テーブルの外周部に取り付け、前記エッジロケータの外側面を工作基準面として仕上げたことを特徴とする工作基準付テーブル。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の工作基準付テーブルに係り、特に、連続割り出しのロータリテーブルにエッジロケータを利用した精度の良い工作基準面を設け、角度割り出しの精度向上を図った工作基準付テーブルに関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械用のロータリテーブルでは、ワークの位置を決めるために、テーブルの外周部にエッジロケータが取り付けられる。図3は、エッジロケータの取り付けられたテーブルを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。エッジロケータ4は、テーブル2のそれぞれの側面において、テーブル中心Oからの距離lが正確に出るように調整して固定されている。この調整は、エッジロケータ4の内側面4aを基準面とするため、エッジロケータ4の外側面4bについては精度よく取り付けられていない。 【0003】一般に、テーブルの角度割り出しを正確にするために、石定盤を基準にダイヤルゲージで直角度を測定し、誤差があればテーブル2の外周面を切削することで、基準面を形成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テーブルの外周面を切削して基準面を形成することは容易ではない。実際、切削にあたっては、フライスカッターの全面が当たるテーブル外周面中央と、フライスカッターが全面に当たらないテーブル外周面左右端縁とで、カッターの当りの差からどうしても5μ以下のわずかな段差の生じるのを回避できないので、何回かの切削を繰返してある程度の許容誤差を含む実用上問題のない範囲で基準面を仕上げているのが実情であり、仕上げ加工に手間がかかる分だけ製作コストが増加する。 【0005】また、テーブル外周面は、テーブルが主として鋳造材であり、硬度が低いこと、また、加工中は切粉が当たる部分でもあり、基準面としての保守が容易でないという問題点がある。 【0006】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、安価で精度の良い工作基準面を形成でき、また、その保守も容易な基準面を備えた工作機械用のテーブルを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために、本発明は、外周部の所定位置にエッジロケータを固定した工作機械用のテーブルにおいて、焼き入れを施したエッジロケータを前記テーブルの外周部に取り付け、前記エッジロケータの外側面を工作基準面として仕上げたことを特徴とするものである。 【0008】 【作用】本発明によれば、テーブル本体に工作基準面を設けず、エッジロケータを利用してその外側面に基準面を設けるようにしているので、仕上げに必要な加工は短時間で容易に済み、製作コストの低減に直結する。また、エッジロケータの基準面は焼き入れされて硬度があるので、加工中の切粉によって基準面としての精度に影響が受け難くなる。 【0009】 【実施例】以下、本発明による工作基準付テーブルの一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1において、10はテーブルを示し、水平面内で旋回して連続割り出しを可能なロータリテーブルとして構成されている。このテーブル10は、テーブルベース11を介してサドル12に沿って移動自在に設置されている。テーブル10の上面には、ワークの位置決めおよび締付けに用いられるT溝14が複数本等間隔にかつ平行に設けられている。エッジロケータ15は、テーブル10の直交する側面にそれぞれボルトを介して取り付けられている。この場合、エッジロケータ15の内側面とテーブル中心との距離は規定値に正確に調整して取り付けられている。 【0010】図2は、エッジロケータ15に工作基準面を設けるための手順を説明する図である。エッジロケータ15には、テーブル10に取り付ける以前に予め焼き入れが施され、また、その外周面16は研削されて工作基準面が仕上げられている。 【0011】一方、テーブル10の外周面は、鋳造後の機械加工仕上げのままとして、それぞれエッジロケータ15を取り付けている。 【0012】このように取り付けたエッジロケータ15の外側面16の基準面としての精度を確認するために、エッジロケータ15の外側面16が石定盤17の基準面と平行面になっているかをダイヤルゲージ18を用いて測定する(図2(a)、図2(b))。 【0013】測定の結果、平行でなければ、エッジロケータ15を取り外し、外側面16を砥石20で研削する(図2(c))。そして、再度テーブル10に取り付けた後、ダイヤルゲージ18を用いて、エッジロケータ15の外側面16が石定盤17と平行になることを確認する。 【0014】このようにテーブル10本体の外周面を工作基準面とせずに、エッジロケータ15の外側面16を基準面とするようにしているので、基準面仕上げのための加工も容易であり、精度の良い基準面を安価に形成することができる。 【0015】また、このエッジロケータ15は、焼き入れ鋼を素材とするので、一般に鋳造品を用いるテーブル10に較べて硬度も高いので、このエッジロケータ15の外側面16を工作基準面とすれば、工作機械の稼動中に切削した切粉による影響も受け難く保守が容易となる。 【0016】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、外周部の所定位置にエッジロケータを固定した工作機械用のテーブルにおいて、焼き入れを施したエッジロケータを前記テーブルの外周部に取り付け、前記エッジロケータの外側面を工作基準面としているので、安価に精度の高い基準面を作成することができ、また、切削中発生する切粉の影響による基準面精度の低下を防止して保守を容易とすることができる。
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