| 発明の名称 |
連続可塑化式射出成形装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−52774 |
| 公開日 |
平成8年(1996)2月27日 |
| 出願番号 |
特願平6−209291 |
| 出願日 |
平成6年(1994)8月10日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
奥谷 敏 / 石川 武敏 / 成川 藤彦 |
| 要約 |
目的 2軸スクリュ式の可塑化スクリュによる連続可塑化式射出成形装置の樹脂替え及び色替え性を向上させる。
構成 連続可塑化装置10からアキュームレータ装置20に至る流出路13は、2軸スクリュ式の可塑化スクリュ12の先端に対応して設けられた2つの流路から構成され、可塑化スクリュ12の先端からアキュームレータ装置20までの流路断面積を円滑に変化させ、樹脂の滞留を防ぐようになっている。アキュームレータ装置20の流路23の上端には流入溝27が設けられ、流出路13から流入した樹脂を流路23の全周(全幅)にわたって均一に流入させるようになっている。さらに、この流入溝27は、流出路13との接続部が最も高くなるように傾斜され、流出路13から流入した樹脂を流路23へより円滑に導くようになっている。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 2軸スクリュによる合成樹脂材料の連続可塑化装置と、同連続可塑化装置の流出路に接続されたシリンダ及びプランジャからなるアキュームレータ装置と、同アキュームレータ装置の流出路に開閉バルブを介して接続された射出シリンダ及び射出プランジャからなる射出装置とを具備し、前記アキュームレータ装置のプランジャが押出限位置にあるときにも、前記連続可塑化装置の流出路を、前記アキュームレータ装置のシリンダ内周とプランジャ外周との間に設けられた流路を介して前記アキュームレータ装置の流出路に連通可能に構成した連続可塑化式射出成形装置において、前記連続可塑化装置の流出路を、前記2軸スクリュの各々のスクリュ先端部に対応して設けた2つの流路で構成したことを特徴とする連続可塑化式射出成形装置。 【請求項2】 前記アキュームレータ装置のシリンダ外周とプランジャ内周との間に設けられた流路が全周にわたる環状流路に形成され、この環状流路の上端にこの流路より深く形成された環状の流入溝を有し、前記プランジャが押出限位置にあるとき、連続可塑化装置の流出路が前記環状の流入溝に接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1の連続可塑化式射出成形装置。 【請求項3】 前記環状の流入溝が、連続可塑化装置から伸びる2つの流路との接続部をそれぞれ頂点として前記環状流路の下流側へ傾斜しその先で接続されていることを特徴とする請求項2の連続可塑化式射出成形装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、アキュームレータ装置を介して連続可塑化装置と射出装置とを接続した連続可塑化式射出成形装置に係わり、特に樹脂替え及び色替え性の向上に関する。 【0002】 【従来の技術】本発明者らは、先に、特開平4ー286617号公報に示された連続可塑化式射出成形装置を開発した。この連続可塑化式射出成形装置は、図4に示すように、可塑化シリンダ11及び可塑化スクリュ12からなる連続可塑化装置10と、射出シリンダ31及び射出プランジャ32からなる射出装置30とを、シリンダ21及びプランジャ22からなるアキュームレータ装置20を介して接続したものであり、図示のように、アキュームレータ装置20のプランジャ22を押出限位置に置いたときにも、連続可塑化装置10の流出路13を、アキュームレータ装置20のシリンダ21の内周とプランジャ22の外周との間に設けられた流路23を介してアキュームレータ装置20の流出路24に連通可能に構成することにより、連続可塑化装置10を完全に連続運転しつつ射出装置30を間欠的に運転可能にしたものである。なお、図4において、14,15は原料フィーダ、16,25,33はそれぞれ可塑化スクリュ12,プランジャ22,射出プランジャ32の駆動部、26,34は開閉バルブ、35は射出ノズルである。 【0003】ところで、連続可塑化装置10に2軸スクリュ式の可塑化装置を用いた場合、従来の流出路13は、2軸スクリュ式押出機において採用されている吐出流路構成と同様のものであり、図5及び図6の拡大詳細図に示すように、可塑化シリンダ11の先端部11Aに設けられたシリンダ穴先端部13aとアキュームレータ装置20のシリンダ22に設けられた流路13bとからなり、シリンダ穴先端部13aはその元端(図5において右端)が2本の可塑化スクリュ12を係合する可塑化シリンダ11の眼鏡状のシリンダ穴11a(図6参照)に合致するようになされ、先端は図6に符号13cで示す長円形となるようにその断面形状を連続的に変化され、流路13bは長円形13cから符号13dで示すように断面積を漸減させる1つの流路構成となっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような流出路13は、特にシリンダ穴先端部13aの断面積がスクリュ12とシリンダ穴11aとの間に形成されている流路断面積に対して相当大きくなり、さらに断面形状の変化が激しいため樹脂の滞留を起こし易く、樹脂替え及び色替えに時間が掛かる欠点があり、効率的かつ能率的な成形を特徴としているこの種連続可塑化射出成形装置において大きな課題であることが判明した。 【0005】本発明は、上記の課題を解決し、樹脂替え及び色替え性に優れた連続可塑化射出成形装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明は、2軸スクリュによる合成樹脂材料の連続可塑化装置と、同連続可塑化装置の流出路に接続されたシリンダ及びプランジャからなるアキュームレータ装置と、同アキュームレータ装置の流出路に開閉バルブを介して接続された射出シリンダ及び射出プランジャからなる射出装置とを具備し、前記アキュームレータ装置のプランジャが押出限位置にあるときにも、前記連続可塑化装置の流出路を、前記アキュームレータ装置のシリンダ内周とプランジャ外周との間に設けられた流路を介して前記アキュームレータ装置の流出路に連通可能に構成した連続可塑化式射出成形装置において、前記連続可塑化装置の流出路を、前記2軸スクリュの各々のスクリュ先端部に対応して設けた2つの流路で構成したものである。 【0007】なお、前記アキュームレータ装置のシリンダ外周とプランジャ内周との間に設けられた流路は全周にわたる環状流路とし、この環状流路の上端にこの流路より深く形成された環状の流入溝を設け、前記プランジャが押出限位置にあるとき、連続可塑化装置の流出路が前記環状の流入溝に接続されるように構成することが好ましい。 【0008】また、前記環状の流入溝は、連続可塑化装置から伸びる2つの流路との接続部をそれぞれ頂点として前記環状流路の下流側へ傾斜しその先で接続させることが好ましい。 【0009】 【作用】連続可塑化装置の流出路を2軸スクリュの各々のスクリュ先端部に対応して設けた2つの流路で構成したため、可塑化スクリュの先端からアキュームレータ装置に至るまでの流路断面積の変化を小さく抑えることができると共に、断面形状の変化をも緩やかにすることができ、この流出路内の樹脂の滞留をほぼ完全になくすことが可能となり、樹脂替え及び色替え時間を大幅に短縮することが可能になった。 【0010】また、アキュームレータ装置内の流路を環状流路とし、この環状流路の上端にこの環状流路より深い環状の流入溝を設け、アキュームレータ装置のプランジャが押出限位置にあるとき、連続可塑化装置の流出路が環状の流入溝に接続されるように構成すれば、アキュームレータ装置内の流路の樹脂滞留をも減少させることができ、樹脂替え及び色替え性がさらに向上する。 【0011】さらに、環状の流入溝を、連続可塑化装置から伸びる2つの流路との接続部がそれぞれ頂点となるようにして環状流路の下流側へ傾斜させ、その先で接続するように構成すれば、アキュームレータ装置内の流路の樹脂滞留をさらに減少させることができ、樹脂替え及び色替え性をさらに向上させることが可能となる。 【0012】 【実施例】以下本発明の実施例について図1ないし図3を参照して説明する。図1において、2軸スクリュ式の可塑化スクリュ12を係合する可塑化シリンダ11のシリンダ穴11aは、可塑化シリンダ11の先端まで図2に符号13Aで示す眼鏡状をしており、可塑化スクリュ12の先端に設けられたスクリュボルト12Aの先端はシリンダ穴11aのほぼ先端まで達するように配置されている。 【0013】アキュームレータ装置20のシリンダ21には、シリンダ穴11aに合致する形状の入口部13Aを有する流路13が設けられている。この流路13は連続可塑化装置10の流出路に当たるものであり、以下流出路13と言う。 【0014】流出路13の入口部13Aは、図2において左右の円形穴部が互いに連通した1つの入口となっているが、出口は2つの出口部13B1,13B2となっている。すなわち、流出路13は、途中から互いに分離した2つの流路13C,13Dとなっている。これらの流路13C,13Dは、入口部13Aから出口部13B1,13B2に向かってそれぞれ流路断面積を漸減させるほぼ円錐状をしている。 【0015】アキュームレータ装置20のプランジャ22の外周面には、プランジャ22が図1及び図3に示す押出限位置にあるとき、流出路13の出口部13B1,13B2にそれぞれ接続される流入溝27が全周にわたって環状に設けられている。 【0016】この流入溝27は、図3に示すように、流出路13の出口部13B1,13B2との接続部が最も高い2つの頂点27a,27bを有しており、これらの頂点27a,27bから左右にそれぞれ適宜な角度(例えば45度)で下方へ傾斜し、それらの先で互いに接続されている。 【0017】この流入溝27の図1及び図3において下方には、図5に示した流路23と同様の流路23が設けられているが、流入溝27は流路23より深く形成されている。 【0018】次いで本装置の作用について説明する。2軸スクリュ式の可塑化スクリュ12により可塑化混練されて流出路13の入口部13Aに押し出された樹脂は、流出路13が2本の可塑化スクリュ12に対応した2つの流路13C,13Dになされてシリンダ穴11aからの流路断面積の変化が比較的小さいため、ほとんど滞留を生じることなく流出路13内に流入する。 【0019】流出路13に流入した樹脂は、2つの流路13C,13Dの断面積の漸減に従って同じく滞留を生じることなく出口部13B1,13B2に至り、アキュームレータ装置20の流入溝27に流入する。 【0020】この流入溝27は、その下方に設けられている流路23の全周(全幅)にわたって樹脂を均一に流入させる作用を有し、アキュームレータ装置20内の樹脂の滞留を防止する働きを有している。 【0021】また、流入溝27は、流出路13の出口部13B1,13B2との接続部が最も高くなされ、これらの2箇所を頂点として下流側に傾斜しているため、この流入溝27内における樹脂の流れも円滑になり、ほとんど滞留を生じない。 【0022】前述した実施例においては、アキュームレータ装置20に流入溝27を設けた例を示したが、この流入溝27は必ずしも必要ではなく、また、流入溝27は、前述したように傾斜させることなく、同一高さを位置をめぐるようにしてもよく、さらに溝の深さや幅を出口部13B1,13B2との接続部からの距離に応じて漸減させるように変化させてもよいなど、種々変更可能である。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、 連続可塑化装置の流出路を2軸スクリュの各々のスクリュ先端部に対応して設けた2つの流路で構成したため、従来問題となっていたこの流出路内の樹脂の滞留をほぼ完全になくすことができ、樹脂替え及び色替え時間を大幅に短縮することができる効果が得られる。 【0024】また、アキュームレータ装置内の流路を環状流路とし、この環状流路の上端にこの環状流路より深い環状の流入溝を設け、アキュームレータ装置のプランジャが押出限位置にあるとき、連続可塑化装置の流出路が環状の流入溝に接続されるように構成すれば、アキュームレータ装置内の流路の樹脂滞留をも減少させることができ、樹脂替え及び色替え性をさらに向上させることができる。 【0025】さらに、環状の流入溝を、連続可塑化装置から伸びる2つの流路との接続部がそれぞれ頂点となるようにして環状流路の下流側へ傾斜させ、その先で接続するように構成すれば、アキュームレータ装置内の流路の樹脂滞留をさらに減少させることができ、樹脂替え及び色替え性をさらに向上させることができる。
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