| 発明の名称 |
射出成形機等の型締装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−47955 |
| 公開日 |
平成8年(1996)2月20日 |
| 出願番号 |
特願平4−165304 |
| 出願日 |
平成4年(1992)6月1日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
伊東 克雄 |
| 要約 |
目的
構成 型締シリンダ50に一端は移動プレート53、他端は同型締シリンダ50の内径面を空気室55と油室57に分けるピストン部58で、内部が中空の油室57となった型締ラム52を摺動自在に嵌挿するとともに、前記型締シリンダ50の反金型取付側端面に一端を片持状態で、他端の自由端部は前記型締ラム52の中空の油室57内に突出したブーストシリンダ59を設け、同他端部に設けた型締ピストン50が前記型締ラム52の中空の油室52の内径面に摺動自在に嵌挿されるとともに、前記油室を型締用、型開用油室に分け、型開閉に際し、前記型締ピストン60に設けた型締用、型開用油室61を貫通する貫通穴63をブーストシリンダ59に設けたプレフィルバルブ64で開閉し、型締ラム52内の作動油を型締用、型開用油室間で移流させる射出成形機等の型締装置。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 フレーム等の固定部に取付けら移動金型を取付けた移動プレートを固定金型を取付けた固定プレートに対し進退させる型締シリンダと、一端は前記移動プレートを取付け、他端は型締シリンダの内径面に摺動自在に嵌挿され、同型締シリンダ内を前記移動プレートを進退させるための外気を出し入れする空気室と圧油を出し入れする油室に分けるピストン部を有するとともに、内部は前記油室と連通する中空室となっている型締ラムと、一端は型締シリンダの反金型取付側に片持状態で取付けられ、他端の自由端部は前記型締シリンダの内径面に摺動自在に嵌挿された型締ラムのピストン部を貫通して中空室内に突出され、同他端に固着された型締ピストンが前記型締ラムの中空室の内径面に摺動自在に嵌挿され、同中空室を前記金型の型締および型開を行う型締用油室および型開用油室に分けるとともに両室を連絡する貫通穴を設けたブーストシリンダと、前記ブーストシリンダの他端に摺動自在に取付けられ、前記型開油室の圧油およびブーストシリンダに設けた弁閉用油路を介して導かれる圧油により前記型締ピストンに形成された貫通穴を開閉するプレフィルバルブと、一端が型締ラムの中空室内に片持状態で取付けられ、他端の自由端部が前記ブーストシリンダの内径面に摺動自在に嵌挿され、型閉じに際しブーストシリンダに導かれる圧油により前記型締ラムを型締方向に案内しながら押すブーストラムと、前記ブーストシリンダの先端に取付けられ、プレフィルバルブの移動距離を規制するとともに、前記プレフィルバルブとの間にブーストシリンダに設けた弁閉用油路に連通する弁閉用油室を形成するストッパとを有することを特徴とする射出成形機等の型締装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は射出成形機やダイカストマシン等の型締装置に関する。 【0002】図3によりこの種従来装置を説明すると、1は型締シリンダで主ラム2を内径面に摺動自在に嵌着し、油室3および4に作用する圧油により先端に固着した移動金型取付用の移動プレート5を図示しない固定金型取付用の固定プレートに対し鎖線5aに示すようにストロークSだけ進退させるようになっている。 【0003】6はプレフィルバルブで油タンク7と油室4の間にあり、通常はバネ8により油室4と油タンク7の間の連絡口9を閉じるようにしているが、型締に際し、主ラム2が前進(図中右行向する)したとき負圧状態に成った油室4に大容量の作動油を油タンク7から吸込むように弁開用室10へ圧油が作用し、前記バネ8の押圧力に逆らって前記連絡口9を開くようになっている。 【0004】11はブーストラムで軸方向に貫通孔12を設けてあり、外部からの圧油が主ラム2内にあるシリンダ13に導かれるようになっている。14は押出シリンダで押出プレート15に取付けた押出ピン16が取付けてあり、製品を成形した後の型開に際し、所定距離tだけ作動し、金型内の成形品を突出すようにしている。 【0005】前述のように構成されているので型開閉動作に際し、大容量の作動油が油タンク7と型締シリンダ1との間を往来するため作動油が油室3および4内に満杯になるまで、或いは逆に空になるまでには時間が掛かりサイクルが長くなること、型締シリンダ1の後方にプレフィルバルブ6が取付けてあるので全長Lが長くなる等の欠点があった。 【0006】これらの欠点を取除くため特公昭55−24968号公報に記載されている装置が知られている。この装置について図4により説明すると、表裏の圧力面積をほぼ等しく形成するため表裏に夫々同径のロッド20および21を取付けた加圧ラム22を摺動自在に嵌挿したシリンダ23の媒体(油)を加圧ラム22に設けた貫通穴26を介して移流させ、型締シリンダ23と移動金型取付用の移動プレート27の間に設けたブーストシリンダ30によりロッド20の先端に取付けた移動プレート27を進退させるようにし、型締後の昇圧に際してはロッド21の先端に取付けたシリンダ28により弁29を前記貫通孔26に押付けて塞ぎ、室25に圧油を作用させるようにしている。 【0007】 【発明が解決しょうとする課題】この装置は、作動油も型締シリンダの両室24および25の間を往来し、大容量の作動油が油タンクと型締シリンダ23との間を往来しなくなったものの、表裏の圧力作用面積をほぼ等しく形成するということから加圧ム22には、後退側にロッド21が取付けてあり、移動プレート27の後退時には鎖線で示すようにロツド21がストロークSだけ後方へ突出ることになり、装置の長さLは依然として長いという欠点があった。 【0008】本発明の目的は前述の欠点を取除き、大容量の作動油が油タンクと型締シリンダの間を往来せず、しかも装置の長さを短縮できる射出成形機等の型締装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するため本発明はフレーム等の固定部に取付けら移動金型を取付けた移動プレートを固定金型を取付けた固定プレートに対し進退させる型締シリンダと、一端は前記移動プレートを取付け、他端は型締シリンダの内径面に摺動自在に嵌挿され、同型締シリンダ内を前記移動プレートを進退させるための外気を出し入れする空気室と圧油を出し入れする油室に分けるピストン部を有するとともに、内部は前記油室と連通する中空室となっている型締ラムと、一端は型締シリンダの反金型取付側に片持状態で取付けられ、他端の自由端部は前記型締シリンダの内径面に摺動自在に嵌挿された型締ラムのピストン部を貫通して中空室内に突出され、同他端に固着された型締ピストンが前記型締ラムの中空室の内径面に摺動自在に嵌挿され、同中空室を前記金型の型締および型開を行う型締用油室および型開用油室に分けるとともに両室を連絡する貫通穴を設けたブーストシリンダと、前記ブーストシリンダの他端に摺動自在に取付けられ、前記型開油室の圧油およびブーストシリンダに設けた弁閉用油路を介して導かれる圧油により前記型締ピストンに形成された貫通穴を開閉するプレフィルバルブと、一端が型締ラムの中空室内に片持状態で取付けられ、他端の自由端部が前記ブーストシリンダの内径面に摺動自在に嵌挿され、型閉じに際しブーストシリンダに導かれる圧油により前記型締ラムを型締方向に案内しながら押すブーストラムと、前記ブーストシリンダの先端に取付けられ、プレフィルバルブの移動距離を規制するとともに、前記プレフィルバルブとの間にブーストシリンダに設けた弁閉用油路に連通する弁閉用油室を形成するストッパとを有することを特徴とする射出成形機等の型締装置とした。 【0010】 【作用】型開閉の際、型締ラムにより移動プレートを進退させ、型締ラム内の油室に摺動自在に嵌着された型締ピストンにより分けられた型締用油室および型開用油室の間に型締ラム内の作動油を前記型締ピストンに設けた貫通穴を介して移流させ、型締後の昇圧に対してはプレフィルバルブにより前記貫通穴を塞いだ後、作動油が満杯となった型締用油室に圧油を作用させ、製品成形後の型開きに対しては型締用油室から型締圧力を抜いた後、プレフィルバルブにより前記貫通穴を開き、前記型締用油室から型開用油室に作動油を作用させる。 【0011】 【実施例】図1および図2により本発明の1実施例を説明すると、50はフレーム等の固定部51に固定され、移動金型取付用の移動プレート53を図示してない固定金型を取付けた固定プレートに対し進退させる型締シリンダで、内径面に型締ラム52が摺動自在に嵌挿されている。 【0012】前記型締ラム52は一端に前記移動プレート53が取付けられており、他端は前記型締シリンダ50の内径面に摺動自在に嵌挿され、前記型締シリンダ内を前記移動プレート53を進退させるための空気室55と油室57に分けるピストン部58とするとともに内部が前記油室57と連通する中空室となっている。前記空気室55および油室57は型締ラム52が型締シリンダ52内を進退するに伴い、夫々空気穴54およびポート56を介して空気および圧油を出し入れするようになっている。 【0013】59はブーストシリンダで、前記型締シリンダ50の反金型取付側端部に一端が片持状態で固着され、他端の自由端部が型締シリンダ50の内径面に摺動自在に嵌挿された型締ラム52のピストン部58を貫通して中空室内に突出されている。 【0014】前記ブーストシリンダ59の他端には型締ラム52の中空室の内径面に摺動自在に嵌挿され、同中空室を図示してない油圧源等に連通している油路71が開口し、前記金型の型締を行うための型締用油室62と前記型締シリンダ50の油室57からの連通口72が開口し、型開きするための型開用油室61とに分けるとともに、両室61および62を連絡する貫通穴63を設けた型締ピストン60が固着されている。 【0015】また、ブーストシリンダ59の型締ピストン60の先部分には摺動自在に前記型締ピストン60に設けた貫通穴63を開閉するプレフィルバルブ64が設けてあり、型締ラム52の前進(図中右方向に移動する)時、即ち、移動プレート53の前進時に型開用油室61から型締用油室62へ貫通穴63を通って移流する作動油により前記プレフィルバルブ64が図中右方向に押されて貫通穴63を開き、型閉じ後の昇圧に際しては型締シリンダ59の弁閉用油路65からプレフィルバルブ64とブーストシリンダ59の先端に取付けられた同プレフィルバルブ64の移動距離を規制するストッパ67の間に形成された弁閉用油室66に作用する圧油により図2に示すようにプレフィルバルブ64が図中左へ移動し、貫通穴63を閉じるようにしている。 【0016】68はブーストラムで、一端が型締ラム52の型締用油室62の壁面に片持状態で取付けられ、他端の自由端部がブーストシリンダ59の内径部69に摺動自在に嵌挿され、型閉じに際し、ブーストシリンダ59に設けた油口70から導かれる圧油により押されて前記ブーストラム68に連結する移動プレート53を図中右方向に移動させ、型閉じを行うようにしている。また、型開きに際しては、ポート56から油室57へ作用する圧油および型締用油室62から型開用油室61へ作用する圧油により移動プレート53を取付けた型締ラム52を後退させる(図中左へ移動する)ようになっている。 【0017】以上説明したように構成されており、次にその動作について説明すると、図1に示す型開き状態から型閉じに際し、まず、図示してない油圧回路の切換弁等により型締シリンダ50の油室57内の作動油はポート56を通り外部へ排出するとともに、弁閉用油室66への圧油が作用せずプレフィルバルブ64は開放可能としておき、図示しないポンプ等の油圧源からブーストシリンダ59に設けた油口70を介して内径部69に圧油が作用し、ブーストラム68を押すと同ブーストラム68に連結された移動プレート53が型閉じをするべく図中右方向に移動を開始する。 【0018】当然、移動プレート53と一体となった型締ラム52も前進を開始し、型開用油室61内に入っている作動油は圧縮状態になるとともに、型締用油室62内は負圧状態になり、移動可能状態のプレフィルバルブ64を押して図示したように貫通穴63を開き、大量の作動油を型開用油室61から同貫通穴63を介して型締用油室62内に吸い込む。 【0019】この際、型開用油室61と型締シリンダ50の油室57の圧力作用面積の和は型締用油室62の圧力作用面積より大きく、型締用油室62に入らなかった余分な作動油はポート56から外部へ排出される。また、型締ラム52の前進とともに型締シリンダ50内の空気室55は負圧状態になり、それを補うべく空気穴54を介して空気が空気室55に吸い込まれるようになっている。 【0020】図2に示すように移動シリンダ53が前進限まで移動すると、型閉じが完了し、弁閉用油室66へ圧油が作用し、プレフィルバルブ64が貫通穴63を塞ぐと、今度は昇圧工程となり、油路71から作動油が満杯状態の型締用油室62内へ圧油が作用し、強大な力出方締めが行われる。 【0021】次いで、図示してない射出工程が行われ、金型内の製品が形成されると成形品を取出すべく型開工程と成る。型開きに際しては、大きな型締力が負荷されたまま急激に移動プレート53を交代させるとショックにより機械が振動したり、成形品にクラック等が入ったりするため、先ず型締圧力の降下が行われる。 【0022】即ち、油路71から型締用油室62内の圧油は図示してない油タンクへ抜けるとともに、弁閉用油室66へ圧油が作用しなくなる。一方、前記油室57へ圧油がポート56から連絡口72、次いで型開用油室61の順に作用すると、前述のように型締用油室62と油室57の圧力作用面積の和は型開用油室61の圧力作用面積より大きく、その面積差によりプレフィルバルブ64の開放力が生じプレフィルバルブ64は貫通穴63を開くとともに、型締ラム52は後退して型締用油室62は圧縮状態となるので、型締用油室62内の作動油は開いた貫通穴63から型開用油室61へ流れる。 【0023】 【発明の効果】本発明は以上説明したような構成で動作が行われるので大容量の作動油が型締ラム内の型締、型開用油室の間を往来するのは勿論、型開きに際し、型締ラムが進退しても型締シリンダ内で治まり従来装置のように型締シリンダの後方へ突出ることはなく、装置の全長も短くて済む。
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