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発明の名称 工具および装着物保持装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−47804
公開日 平成8年(1996)2月20日
出願番号 特願平6−181011
出願日 平成6年(1994)8月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大胡 典夫
発明者 伊達 隆夫
要約 目的
回転継手を使用しないで、流体圧力を利用できる工具および装着物保持装置を提供すること。

構成
工具120を取り付けて回転する主軸111のテ−パ部122に工具120のテ−パ部123を押し付けるように、工具のプルスタッド121を保持し引っ張るコレット119と、それに力を伝える軸118を持つ主軸において、軸118に力を伝え且つ移動させる主軸111と一体のシリンダ−114及びピストン116と、その作用圧力回路内にあり主軸と一体に組み込まれたアキュムレ−タ140と、主軸と一体の逆止弁125付きの作用回路への流体受口126、127と、主軸の外部にあり定位置で流体受口に接続した時に流体を授受する流体供給部129、130を具備する。
特許請求の範囲
【請求項1】 工具および装着物のプルスタッドを保持するコレットと、このコレットを前後に移動させ、前記プルスタッドを保持しあるいは解放する動作を前記コレットに行わせる軸と、この軸を前後に移動する力を発生するシリンダおよびピストンと、前記シリンダ内に流体を供給し、また前記シリンダ内から流体を排出する給排出口と、この給排出口に組み込まれた逆止弁と、前記シリンダ内に供給された流体が前記ピストンに作用する力をある値以上に保持する圧力保持機構と、前記物品が取り付けられ、前記コレットやシリンダ、ピストン、給排出口、圧力保持機構と一体で回転する主軸と、この主軸の回転とは独立して運動し、かつ前記給排出口を通して流体の供給と排出を行う流体給排出部とを具備した工具および装着物保持装置。
【請求項2】 前記ピストンが前記軸に作用する力を検知するセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の工具および装着物保持装置。
【請求項3】 前記流体給排出口に対する前記流体給排出部の位置を検知するセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の工具および装着物保持装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧力を利用して工具や装着物などの物品を保持する工具および装着物保持装置に関する【0002】
【従来の技術】従来の工具および装着物保持装置について図3を参照して説明する。図3は、皿バネの力を利用して工具および装着物を保持する工具および装着物保持装置を示している。
【0003】この従来例では、工具および装着物保持装置は主軸311に組込まれている。なお、主軸311は、回転できるように支持されたスリ−ブ312や軸受313に対し、ネジ314により軸方向に移動できるように構成されている。また、スリ−ブ312と一体で回転できるように軸受315によって支持されている。
【0004】ここで、工具および装着物が工具316である場合を例にとり、工具316を保持する機構について説明する。先ず、主軸311が回転運動中でも固定状態にあるシリンダ317の油口318に対し油圧回路(図示せず)から油を供給する。この油は、油口318から油室319に入り油室319を広げる。油室319が広がるとピストン320は図面の下方に移動し、ピストン320の面321が中空軸322の下面323から離れる。
【0005】このとき、中空軸322と一体の皿バネ受324が、皿バネ325のバネ力によって図の下方に押される。皿バネ受324が下がると、皿バネ受324と一体のドロ−バ−326が引っ張られ、そしてドロ−バ−326と一体の軸327が下方に引かれる。軸327が下がると軸327の面328がコッレト329の下側の面330を引き、コレット329の上側の面331が工具316と一体のプルスタッド332の面333を押す。プルスタッド332の面333が押されると、工具316のテ−パ部334が主軸311のテ−パ部335に押し付けられ、主軸311によって工具316が保持される。
【0006】次に、主軸311によって保持された工具316を解放する機構について説明する。油圧回路(図示せず)からシリンダ317の油口336に油が供給される。油は油口336から油室337に入る。このとき、油室319の油は油圧回路によって油口318から排出される。
【0007】油室337に油が入ると油室337が広がり、ピストン320は図面の上方、即ち工具316の方向に動く。これにより、ピストン320の面321が中空軸322の面323を押す。このとき、中空軸322と一体の皿バネ受324が皿バネ325を押す。この場合、皿バネ325のバネ力より油圧力の方が強いので、皿バネ325が撓み、皿バネ受324と一体のドロ−バ−326を工具316の方向に動かす。
【0008】ドロ−バ−326が工具316の方向に動くと、ドロ−バ−326と一体になっている軸327の面338がコレット329の面339を上方に押す。このとき、コレット329の先端340が主軸311の内径の広がった部分341に入り、軸方向にすり割ってあるコレット329の内径が広がる。この結果、コレット329の面331で保持されていたプルスタッド332の面333が解放される。なお、広がったコレット329の内径寸法は、プルスタッド332の外径寸法より大きいため、プルスタッド332やこれと一体に結合している工具316を主軸311から取り除けるようになる。
【0009】上記した皿バネを利用する方式は、工具などの保持を解除するたびに皿バネが半径方向に微小に変化する。また皿バネには疲労の問題もあり、さらに主軸が高速に回転する時に皿バネに遠心力が働き工具および装着物を保持する力が減少するという問題もある。
【0010】次に、皿バネに代えて油圧力を利用し、工具および装着物を保持する従来の工具および装着物保持装置について図4で説明する。この従来例の場合も、物品保持装置は主軸411に組込まれている。なお主軸411は、回転可能に支持されたスリ−ブ412や軸受413に対し、ネジ414により軸方向に移動できるように支持されている。また、主軸411は、スリ−ブ412と一体に回転できるように軸受415で支持されている。さらに主軸411と回転継手416が一体で回転できるように、ブラケット417、418は軸受415、419、420によって支持されている。
【0011】上記した構成で、油圧力を利用して工具および装着物例えば工具421を主軸411に保持する場合、油圧回路(図示せず)からブラケット417の油口422に油が供給される。油は、ブラケット418の面423と回転継手416の継手面424の間を通って油室425に入る。これにより油室425が広がり、ピストン426を図面の下方に動かす。このときピストン426と一体のドロ−バ−427が引っ張られ、さらにドロ−バ−427はこれと一体の軸428を引っ張る。そして軸428の面429がコレット430の面431を引き、面431は工具421と一体のプルスタッド432の面433を押す。この結果、工具421のテ−パ部434が主軸411のテ−パ部435に押し付けられ、工具421が主軸411に保持される。
【0012】次に、主軸411に保持された工具421を解放する機構について説明する。油圧回路からブラッケト417の油口436に油が供給される。この油は、ブラケット418の面423と回転継手416の継手面424の間を通って油室437に入る。このとき、油室425の油は油口422から排出される。
【0013】油室437に油が入ると油室437が広がり、ピストン426が工具421の方向に動く。ピストン426の動きは一体になったドロ−バ−427を押し、ドロ−バ−427はこれと一体の軸428を押す。そして軸428の面438がコレット430の面431を押す。この結果、コレット430は工具421の方向に動き、その先端部439が主軸411の内径部が広がった部分440に入る。このとき、軸方向にすり割ってあるコレット430の内径が広がり、コレット430の面441で保持されているプルスタッド432の面433が解放される。なお内径が広がったコレット430の内径寸法は、プルスタッド432の外径寸法より大きいため、プルスタッド432やこれと一体の工具421を主軸411から取り除くことができる。
【0014】上記したように、油圧を利用して工具および装着物を保持する構成の場合、主軸の回転中も工具および装着物を保持する必要がある。そのため、回転継手が用いられその部分から油が供給される。この場合、回転継手部分が発熱するという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の装置、例えば皿バネを用いた工具および装着物保持装置においては、工具および装着物を保持し解放するたびに皿バネが半径方向に僅かに変位し、それにより主軸系の動バランスが変化し、主軸の高速回転特性に悪い影響を与える。また主軸が高速に回転すると皿バネに遠心力が働き、工具および装着物を保持する力が減少することもある。また、工具および装着物の保持や解放を繰り返すうちに皿バネが疲労しその限界に至ることもある。
【0016】一方、油圧力を利用する方法は、皿バネを用いた場合のような問題はなくなる。しかし、回転中でも工具および装着物を保持する力を維持する必要がある。このため、回転中のシリンダに油を供給するために回転継手が使用され、その部分を利用して油を供給している。この場合、回転継手の部分が発熱し熱変形を起こすことがある。また、熱変形が起こると機械の精度や寿命に悪い影響を与える。
【0017】本発明は、上記した欠点を解決するもので、回転継手を使用せずに、流体の圧力を利用して物品が保持できる工具および装着物保持装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具および装着物のプルスタッドを保持するコレットと、このコレットを前後に移動させ、前記プルスタッドを保持しあるいは解放する動作を前記コレットに行わせる軸と、この軸を前後に移動する力を発生するシリンダおよびピストンと、前記シリンダ内に流体を供給し、また前記シリンダ内から流体を排出する給排出口と、この給排出口に組み込まれた逆止弁と、前記シリンダ内に供給された流体が前記ピストンに作用する力をある値以上に保持する圧力保持機構と、前記工具および装着物が取り付けられ、前記コレットやシリンダ、ピストン、給排出口、圧力保持機構と一体で回転する主軸と、この主軸の回転とは独立して運動し、かつ前記給排出口を通して流体の供給と排出を行う流体給排出部とを具備している。
【0019】また、前記ピストンが前記軸に作用する力を検知するセンサを設けている。
【0020】また、前記流体給排出口に対する前記流体給排出部の位置を検知するセンサを設けている。
【0021】
【作用】上記した構成によれば、主軸と一体になったシリンダ−に油などの流体が供給されピストンが動く。このピストンは軸を引張り、軸と一体のコレットを引き、そして工具および装着物と一体のプルスッタドを引く。プルスッタドが引かれと、主軸のテ−パ部に工具および装着物のテ−パ部が押し付けられ、工具および装着物は主軸に保持される。
【0022】なお、シリンダ−に流体を供給する場合、主軸を一定の位置に停止させる。このとき、主軸に設けられた逆止弁付の流体受口も一定の位置に停止する。一方、主軸の外部には、主軸の流体受口の停止位置に合わせて、針状の流体供給口が設けられている。そして、主軸が停止したときに、流体受口の逆止弁を押すようにしながら流体供給口を前進させ、流体受口と流体供給口を連結させ、流体供給口から流体受口に圧力流体を供給する。なお、圧力流体の排出もこの状態で行われる。圧力流体の供給が終了した後、流体受口と流体供給口の結合が解かれる。なお、圧力流体の供給や排出された後は、圧力保持機構が流体圧力を維持し、工具および装着物を保持する力を保っている。
【0023】上記した構造によれば、従来技術のように皿バネが用いられていないため、皿バネが半径方向に変位して主軸系の動バランスを変化させたり、皿バネに働く遠心力で物品を保持する力が減少したり、また皿バネの疲労という問題がなくなる。 また、回転継手を使用しないので、回転継手部分が発熱することもない。したがって、回転継手部分の発熱が原因して、機械の精度や寿命に悪い影響を与えることがない。
【0024】
【実施例】
(実施例1)本発明の一実施例について図1を参照して説明する。
【0025】111は主軸で、工具や装着物などを保持する工具および装着物保持装置は主軸111に組込まれている。主軸111は、回転可能に支持されているスリ−ブ112と一体に回転できるように軸受113で支持されている。
【0026】ここで、工具および装着物例えば工具を主軸に保持する機構について説明する。主軸111と一体に構成されたシリンダ−114の油室115に油が供給される。これにより油室115が広がりピストン116が下方に下がる。このときピストン116は一体になったドロ−バ−117を引張る。ドロ−バ−117は一体の軸118を引張り、そして軸118はコレット119を引く。このとき、工具120と一体のプルスタッド121がコレット119によって引かれ、主軸111のテ−パ部122に工具120のテ−パ部123が押し付けられる。このようにして工具120は主軸111に保持される。
【0027】次に、シリンダ−114の2つの油室115、124に油を供給する機構を説明する。主軸111は、主軸111の回転を制御する制御機構(図示せず)によって一定の位置で停止するように制御される。また、主軸111が停止した際、主軸111と一体に形成されている流体受口126、127も一定の位置に停止する。なお、流体受口126、127には逆止弁125が設けられている。
【0028】また、主軸111とは独立して外部にブラケット128が配置されている。ブラケット128には針状の流体供給口129、130が設けられている。ブラケット128が設けられる位置は、流体供給口129、130から流体受口126、127に給油できるように、主軸111が停止した際に、流体供給口129、130と流体受口126、127が相対するような位置に選ばれる。また流体供給口129、130には配管131、132が接続され、配管131、132は電磁弁を介して油圧ユニット(図示せず)に連結されている。なお、ブラケット128は、ブラケット101内を動くピストン軸135によって、図の上下方向に移動できるようになっている。またブラケット101には配管133、102が設けられ、配管133は油室134に接続されている。
【0029】ところで、ブラケット101の油室134に油が供給されると油室134が広がり、ピストン軸135が上方向に動く。このピストン軸135の動きでブラケット128が上方に動き、その流体供給口129、130も上方に移動し流体受口126、127に挿入される。なお流体受口126、127が設けられたブラケット136は主軸111と一体になっており、またブラケット136と主軸111の間は流体が漏れないようにシ−ル機構(図示せず)でシ−ルされている。なお、流体受口126、127は共通のブラケット136に、そして流体供給口129、130共通のブラケット128にそれぞれ設けられているが、これらは別々に設けてもよく、必ずしも共通のブラケットに設ける必要はない。
【0030】また、流体供給口129、130は円筒形状をしており、その外径は流体受口126、127にはめあって挿入される適正な寸法になっている。なお、流体受口126、127にはそれぞれはOリング137などが設けられ、挿入時に流体が漏れないようにシ−ルされる。また、流体受口126、127の内部は、スプリング138によって逆止弁125がブラケット136のテ−パ状の内壁に押し付けられ、流体をシ−ルするチエック弁機構になっている。なお流体供給口129、139の先端が更に深く流体受口126、127に挿入されると、スプリング138のバネが撓み逆止弁125を奥の方に押し下げ、流路が形成される。
【0031】なお流体受口126に連結する流路139は、工具120を保持する力を発生するシリンダ−114の油室115に通じており、またアキュムレ−タ140にも通じている。アキュムレ−タ140はピストン142を有しており、ピストン142にはスプリング141によって図1の上方に向かう力が加えられている。なおアキュムレ−タ140は、油室115に連結する管路や流路139における流体の漏れ等を補い、また流体圧力をある値に保持するように機能している。またアキュムレ−タ140は主軸111と一体に固定され、そしてシ−ル機構(図示せず)でシ−ルされている。また流体受口127に連結する流路143は油室124に通じている。油室124はシリンダ−114内に位置し、工具120を解放する力を発生する。
【0032】上記した構成によって、工具および装着物の保持や解放が行われる。
【0033】(実施例2)上記した実施例1の構成において、アキュムレ−タ140のピストン142と一体で動く軸144の位置を検知するセンサ145が主軸111に設けられている。
【0034】工具120などを保持する力は、シリンダ−114内の油室115に供給される流体がピストン116を押すことによって発生する。この場合、油室115内の流体の量が少なくなると、アキュムレ−タ140は、流体の量の減少を補償するようにスプリング141の力でピストン142を図1の上方に押し上げる。このときピストン142と一体の軸144も動く。
【0035】したがって、工具120などを強固に保持する力が保てる軸144の限界位置を測定しておき、センサ145で軸144の位置を検知すれば工具120を保持する力が限界に近付いたかどうかを判別できる。例えば、検知信号が検出された場合などに、工具120を保持する力が限界に近付いたと判断し、油室115内に流体を供給するなどすれば、物品の保持力を保つことができる。
【0036】また軸144に主軸111の回転中心に一致する円形のドッグを設置し、その位置を検知するセンサ145を、主軸111の外部で主軸111と一緒に回転しない場所に設置しても良い。このようにすれば主軸111の回転中にピストン142の位置をセンサ145で検知できる。
【0037】(実施例3)実施例1の場合、流体供給口129、130の外径は、流体受口126、127に適正なはめあいで挿入できるような寸法の円筒状をしている。また、流体受口126、127は、圧力流体が漏れないようにOリング137でシ−ルされている。そして流体受口126、127の内部は、スプリング138によって逆止弁125がブラケット136のテ−パ状内壁に押し付けられ、内部の流体が漏れないようにシ−ルするチエック弁機構になっている。このような構成で、流体供給口129、130が流体受口126、127の内部に深く挿入されたとき、スプリング138のバネが撓み、逆止弁125が奥の方に押し下げられ、流路が開く構成になっている。
【0038】上記した構成において、図1のシリンダ101について図2を参照して説明する。なお、図2では図1に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0039】シリンダ101には、3つの配管102、103、133が接続されている。この配管102、103、133は、電磁弁(図示せず)を経て油圧ユニット(図示せず)に連結されている。
【0040】ここで、電磁弁が作動し配管102が給油状態になり、また配管103、133が排油状態にあると、ロッドと一体のブラケット128は図の右方に動き、ブラケット128の位置がセンサ110aで検知される。この状態では、ロッドはシリンダ101の内側に入り、流体供給口129、130は流体受口126、127から離れ、両者は結合しない状態にある。
【0041】次に、電磁弁が作動し、配管102、133給油状態に、そして配管103が排油状態になると、ブラケット128は図の左方に動き、ブラケット128の位置がセンサ110bで検知される。この状態では、流体供給口129、130の先端が流体受口126、127に入り、その後、Oリング137でシ−ルされている領域まで入っていく。
【0042】次に、電磁弁が作動し、配管103が給油状態、そして配管102が排油状態になると、ブラケット204はさらに図の左方に動き、ブラケット128の位置がセンサ110cで検知される。この状態では、流体供給口129、130は逆止弁125を奥の方に押し下げ、流路が開かれている。
【0043】上記した動作において、流体供給口129、130が流体受口126、127に挿入され、ブラケット128の位置がセンサ110bで検知され検知信号が出力されたときに、シリンダ114に対し油の供給を開始する。そして、油を供給しながらセンサ110cから検知信号が出力されるまで逆止弁125を奥へ押し下げて流路を開く。
【0044】また、流体供給口129、130を流体受口126、127から抜く場合は、ブラケット128の位置がセンサ110cで検知されなくなった後、センサ110bから検知信号が出力される位置まで流体供給口129、130を移動させる。そしてセンサ110bから検知信号が出力された位置において、逆止弁125がブラケット136の内壁に押し付けられ、充分なシ−ル効果が出るまで例えばタイマ−で設定された一定時間だけ停止させる。その後、油の供給や排出を止め、センサ110aから検知信号が出力される位置まで流体供給口129、130を後退させる。
【0045】上記した各実施例によれば、主軸の高速回転での動バランスの変化が少なく、また主軸の高速回転で工具や装着物などの保持力が減少するようなこともない。また、使用による材料の疲労もなく、主軸の高速回転中での発熱の少ない工具および装着物保持装置を実現できる。なお、上記の実施例では、流体として油を使用しているが、その他の流体を使用することもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、回転継手を使用しないで、流体圧力を利用できる工具および装着物保持装置を実現できる。
 

 
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