| 発明の名称 |
射出成形機 |
|
| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−25431 |
| 公開日 |
平成8年(1996)1月30日 |
| 出願番号 |
特願平6−168498 |
| 出願日 |
平成6年(1994)7月20日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】浜田 治雄
|
| 発明者 |
田中 秀雄 / 渡辺 弘 |
| 要約 |
目的 製品排出手段を、機台に対して、従来の左右両横方向の他に、少なくとも長手側の一方向へも延在させることができる射出成形機を提供する。
構成 射出成形機は、基本的に、機台10の上部長手方向に、射出装置に接続される成形金型とこの金型を開閉操作する油圧式型締装置16とを配置し、機台の内部に、金型と型締装置とに対応するように製品排出手段18と油タンク20および接続配管設備22(吸込管22a、弁類22b等)とを設けるように構成される。油タンクは、機台の長手方向に縦長であって、従来のものに比較して、幅は小さく(W<w)、長さおよび高さは大きく(L>l、H>h)して、容積をほぼ等しく(V=v)するように形成し、また接続配管には、2つの90°エルボを設けて、これを筋違い平行状に変位させ、機台内部における油タンクおよび接続配管設備の左右いずれかの側部にも、充分な有効スペースSを画定するよう構成する。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 射出装置に接続される成形金型とこの金型を開閉操作する油圧式型締装置とを機台の上部長手方向に配置し、前記金型と型締装置とに対応するようにこれらに対する製品排出手段と油タンクおよび接続配管設備とを機台の内部に設けてなる射出成形機において、前記油タンクは、機台の長手方向に縦長に形成すると共に、前記接続配管設備には曲り部を設け、機台内部における前記油タンクおよび接続配管設備の左右いずれかの側部に有効スペースを画定し、さらに前記製品排出手段は、その配置方向を、機台に対してその金型対応位置で長手方向に直交する左右両横方向のいずれかまたは型締装置の延長側へ延在する長手方向のいずれかを選択し得るように構成することを特徴とする射出成形機。
|
発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、油圧式型締装置、特にブースタラム式型締装置を有する射出成形機であって、前記射出成形機の製品排出手段の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種の射出成形機は、図6ないし図8に示すように、通常機台10の上部長手方向に、射出装置12に接続される成形金型14とこの金型14を開閉操作する油圧式(ブースタラム式)型締装置16とを配置している。そして、この機台10の内部には、前記金型14と型締装置16とに対応するように、製品排出手段18と油タンク20および接続配管設備22(吸込管22a、弁類22b等)とを設けた構成からなる。製品排出手段18は、通常ベルトコンベヤからなり、機台10に対して金型14の対応位置から直角方向の反操作側(図7参照)へ延在している。なお、この製品排出手段18の延在方向は、鎖線で示すように、操作側へ変更することもできる。また、図中における参照符号24は製品落し口、26は射出成形機の操作制御盤をそれぞれ示す。 【0003】従って、この種の射出成形機によれば、プラスチック等の成形製品を、原料供給から製品排出までの全工程に亘って、一貫して連続的にかつ効率良く射出成形することができる。 【0004】なお、型締装置16は、その本体内に、型締シリンダ、ブースタラム、プレフィルバルブ等(いずれも図示せず)の作動手段を内臓し、これら作動手段に対して油タンク20内の作動油を吸込管22aから吸込んで循環することにより、タイバー16aを介して移動ダイプレート16bを固定ダイプレート16cに対して型締し、次いで開放するように作動する。しかし、この型締装置16およびその作動自体は、本発明とは直接的な関連を有しないので、詳細な説明は省略する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の射出成形機においては、以下に述べるように、なお改良されるべき難点を有していた。 【0006】すなわち、前記従来の射出成形機は、その製品排出手段を、前述したように、機台に対してその金型対応位置で直交する左右両横方向、すなわち反操作側もしくは操作側へ、延在するように構成されている。しかるに、このような構成は、射出成形機の全体設備のレイアウトにおいて、不便であることが多く、あるいは実質的に適用できない場合があった。なお、このような難点を解決するためには、製品排出手段を機台長手方向へ延在させることが提案されるが、この場合、前記従来の射出成形機においては、射出装置側へは操作制御盤の存在により、また型締装置側へは油タンクおよび接続配管設備の存在により、それぞれ共に不可能であった。 【0007】そこで、本発明の目的は、製品排出手段を、機台に対して、従来の左右両横方向の他に、少なくとも長手側の一方向へも延在させることができる射出成形機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】先の目的を達成するために、本発明に係る射出成形機は、射出装置に接続される成形金型とこの金型を開閉操作する油圧式型締装置とを機台の上部長手方向に配置し、前記金型と型締装置とに対応するようにこれらに対する製品排出手段と油タンクおよび接続配管設備とを機台の内部に設けてなる射出成形機において、前記油タンクは、機台の長手方向に縦長に形成すると共に、前記接続配管設備には曲り部を設け、機台内部における前記油タンクおよび接続配管設備の左右いずれかの側部に有効スペースを画定し、さらに前記製品排出手段は、その配置方向を、機台に対してその金型対応位置で長手方向に直交する左右両横方向のいずれかまたは型締装置の延長側へ延在する長手方向のいずれかを選択し得るように構成することを特徴とする。 【0009】 【作用】本発明においては、型締装置に対する油タンクおよび接続配管を、それぞれ所定の状態に形成することにより、機台内部に有効スペースが画定される。この有効スペースは、その内部に製品排出手段を機台の長手方向に配置できるように構成される。すなわち、本発明によれば、製品排出手段は、機台に対して、従来の左右両横方向の他に、少なくとも長手側の一方向(型締装置方向)にも延在し得るように構成される。従って、この種の射出成形機における全体設備のレイアウトを、制約を受けることなく自由に設定することができる。 【0010】 【実施例】次に、本発明に係る射出成形機の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図6ないし図8に示す従来の構造と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。 【0011】図1ないし図3は、前記従来の図6ないし図8にそれぞれ対応するものであって、本実施例における射出成形機の基本的構成は、前記従来のものと同一である。そこで、重複するが、理解を容易にするため、再び簡単に説明すると、射出成形機は、機台10の上部長手方向に、射出装置12に接続される成形金型14とこの金型14を開閉操作する油圧式型締装置16とを配置し、そして機台10の内部に、金型14と型締装置16とに対応するように、製品排出手段18と油タンク20および接続配管設備22(吸込管22a、弁類22b等)とを設けた構成からなる。なお、図中において、参照符号24は製品落し口、26は射出成形機の操作制御盤をそれぞれ示す。 【0012】しかるに、本実施例においては、前記構成において、油タンク20は、機台10の長手方向に縦長に形成すると共に、接続配管22aには曲り部を設ける。すなわち、油タンク20は、従来のものに比較して、幅は小さく(W<w)、そして長さおよび高さは大きく(L>l、H>h)設定して、容積をほぼ等しく(V=v)するように形成する。一方、接続配管22aには、2つの90°エルボを設けて、これを筋違い平行状に変位させる。そして、これにより、機台10の内部における油タンク20および接続配管設備22bの左右いずれか(図示のZ矢視方向の左側)の側部に、充分な有効スペースSを画定する。 【0013】従って、本実施例によれば、前述した製品排出手段18は、その配置方向が、機台10に対して、その金型14の対応位置で直交する前記従来の左右両横方向(図2に鎖線で示す)いずれか、または前記有効スペースS内を型締装置16の延長側へ延在させた本実施例の長手方向のいずれかより選択することができる。このようにして、射出成形機の全体設備のレイアウトを、制約されることなく、自由に設定することができる。 【0014】図4および図5は、本発明に係る射出成形機の別の実施例を示すものである。すなわち、図4は、先の実施例に対して、接続配管22aを2つの45°エルボを介して斜め筋違い状に変位させたものであり、また図5は、先の実施例に対して有効スペースS(製品排出手段18)を反対側(右側)に画定(設定)したものである。しかるに、これらの実施例は、いずれの場合においても、先の実施例の場合と同様の作用もしくは効果が発揮されることは明らかであるので、詳細な説明は省略する。 【0015】以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出成形機は、機台の上部長手方向に、金型およびブースタラム式油圧型締装置を配置する射出成形機において、前記型締装置に対する油タンクおよび接続配管を所定状態に形成して、機台の内部に充分な有効スペースを画定できるように構成したことにより、成形製品の排出手段を、機台に対して、従来のこの種の射出成形機における左右両横方向の他に、少なくとも長手側の一方向(型締装置方向)にも延在するよう構成することができる。 【0017】従って、本発明によれば、この種の射出成形機において、全体設備のレイアウトを、制約されることなく自由に設定することが可能となる。
|
|