| 発明の名称 |
工作機械用ジョイスティック装置 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平8−19976 |
| 公開日 |
平成8年(1996)1月23日 |
| 出願番号 |
特願平6−154852 |
| 出願日 |
平成6年(1994)7月6日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外3名)
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| 発明者 |
鈴木 賢一 / 荻 康男 |
| 要約 |
目的 手元で座標値や送り量などの軸移動情報を確認でき、また手元で送り量の表示値のリセットが行われ得るよう改良された操作性に優れた工作機械用ジョイスティックを提供することにある。
構成 傾動可能に設けられたスティック5を有し、スティック5の傾斜度に応じて軸移動指令を工作機械の制御装置へ出力する工作機械用ジョイスティック装置において、工作機械の制御装置より座標値、送り量などの軸移動情報を入力し、この軸移動情報を表示する表示器11、13と、送り量の表示値をリセットするリセットスイッチ15、17とをジョイスティック装置のケーシング1に設ける。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 傾動可能に設けられたスティックを有し、当該スティックの傾斜度に応じて軸移動指令を工作機械の制御装置へ出力する工作機械用ジョイスティック装置において、工作機械の制御装置より座標値、送り量などの軸移動情報を入力し、当該軸移動情報を表示する表示器と、送り量の表示値をリセットするリセットスイッチとを有していることを特徴とする工作機械用ジョイスティック装置。 【請求項2】 前記表示器による軸移動情報の表示項目を切り換える切換スイッチを有していることを特徴とする請求項1記載の工作機械用ジョイスティック装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、NC工作機械、その他自動位置決め装置付きの工作機械にて使用される工作機械用ジョイスティック装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】傾動可能に設けられたスティックを有し、当該スティックの傾斜度に応じて軸移動指令を工作機械の制御装置へ出力する工作機械用ジョイスティック装置は知られており、このジョイスティック装置は1軸もしくは2軸同時の手動操作に用いられる。 【0003】ジョイスティック装置は、多くの場合、工作機械の制御装置に信号伝送ケーブルにより接続されて可搬式になっており、工作機械の制御装置やそれに付随する操作箱とは離れた任意の場所にて手動操作され得るようになっている。 【0004】この種の工作機械の軸移動の座標値や送り量などの軸移動情報の表示はジョイスティック装置とは別の操作箱に設けられた表示器にて行われ、また送り量の表示値のリセットは操作箱に設けられたキーボードにより行われる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ジョイスティック装置による軸移動時に、座標値や送り量を確認するためには、ジョイスティック装置の操作位置とは離れた位置にある操作箱の表示器を見なければならず、特にジョイスティック装置の操作位置が操作箱より遠く離れていると、表示器の表示内容を読み取る視覚面で問題がある。 【0006】また、穴明け加工など、作業開始点から所定距離だけジョイスティック装置によって軸送りする場合には、操作箱の表示器に表示されている座標値を見ながら計算して送るか、あるいは一旦、操作箱の場所に戻り、操作箱の表示器による表示を送り量表示に切り換え、更にキーボードを使用して送り量表示を零にリセットを行ってから、軸送りを開始すると云う煩わしさがある。 【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、手元で座標値や送り量などの軸移動情報を確認でき、また手元で送り量の表示値のリセットが行われ得るよう改良された操作性に優れた工作機械用ジョイスティックを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成するため、本発明による工作機械用ジョイスティック装置は、傾動可能に設けられたスティックを有し、当該スティックの傾斜度に応じて軸移動指令を工作機械の制御装置へ出力する工作機械用ジョイスティック装置において、工作機械の制御装置より座標値、送り量などの軸移動情報を入力し、当該軸移動情報を表示する表示器と、送り量の表示値をリセットするリセットスイッチとを有していることを特徴としている。 【0009】また本発明による工作機械用ジョイスティック装置は、上述の構成に加えて、前記表示器による軸移動情報の表示項目を切り換える切換スイッチを有していることをもう一つの特徴としている。 【0010】 【作用】上述の如き構成によれば、ジョイスティック装置に設けられた手元の表示器に座標値、送り量などの軸移動情報が表示され、またジョイスティック装置に設けられた手元のリセットスイッチにより送り量の表示値がリセットされる。 【0011】またジョイスティック装置に設けられた手元の切換スイッチにより表示器による軸移動情報の表示項目が切り換えられる。 【0012】 【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。 【0013】図1、図2は本発明による工作機械用ジョイスティック装置の一実施例を示している。これらの図において、符号1は工作機械用ジョイスティック装置の小箱状のケーシングを示しており、ケーシング1には信号伝送ケーブル3が接続されている。 【0014】ケーシング1にはスティック5が直交2軸方向に各々傾動可能に設けられており、このスティック5の各軸方向の傾斜度がケーシング1内に設けられたポテンショメータ7、9(図3参照)により検出される。 【0015】ケーシング1には第一軸用ディジタル表示器11と第二軸用ディジタル表示器13とが設けられており、その各表示器11、13について表示切換スイッチ15、17、送り量表示ランプ19、21、リセットスイッチ23、25が設けられている。 【0016】表示切換スイッチ15、17は表示器11、13における表示項目を座標値と送り量の何れか一方に切換設定し、送り量表示ランプ19、21はその表示項目が送り量であるときに点灯する。 【0017】リセットスイッチ23、25は表示器11、13における送り量の表示値を零にリセットする。 【0018】またケーシング1には、スティック3による軸移動の対象軸を選択設定する軸選択スイッチ27と、スティック3による軸移動の送り速度を選択設定する送り速度選択スイッチ29とが設けられている。 【0019】図3は本発明による工作機械用ジョイスティック装置の電気回路の一実施例を示している。 【0020】ジョイスティック装置は、CPU31と、メモリ33と、通信用インタフェース部35と、I/Oインタフェース部37と、A/Dコンバータ39、41とを有している。 【0021】通信用インタフェース部35には信号伝送ケーブル3が接続されており、CPU31は通信用インタフェース部35を介して工作機械の制御装置43との間に双方向にデータ通信を行う。 【0022】メモリ33は、システムメモリとワーキングメモリとを兼ねており、システムプログラム、リセットスイッチ23、25が操作された時の座標値などを記憶する。 【0023】I/Oインタフェース部37には、第一軸用ディジタル表示器11、第二軸用ディジタル表示器13と、表示切換スイッチ15、17と、送り量表示ランプ19、21と、リセットスイッチ23、25と、軸選択スイッチ27と、送り速度選択スイッチ29と、A/Dコンバータ39、41とが各々接続されており、A/Dコンバータ39、41にはポテンショメータ7,9が各々接続されている。 【0024】ポテンショメータ7,9のアナログ出力信号は、A/Dコンバータ39、41によってディジタル信号に変換され、I/Oインタフェース部37を介してCPU31に入力され、軸移動指令信号として通信用インタフェース部35を介して工作機械の制御装置43へ伝送される。 【0025】CPU31は、通信用インタフェース部35を介して制御装置43より、スティック3による軸移動の対象軸の座標値、送り量などの軸移動情報を入力し、表示切換スイッチ15、17よりオン信号を入力するたびにその座標値データと送り量データとを交互に第一軸用ディジタル表示器11、第二軸用ディジタル表示器13へ出力する。 【0026】これにより第一軸用ディジタル表示器11、第二軸用ディジタル表示器13は、表示切換スイッチ15、17が操作されることにより、各々スティック3による軸移動の対象軸の座標値と送り量とを交互に表示する。 【0027】たとえば、軸選択スイッチ27によりスティック3による軸移動の対象軸としてX軸、1軸が選択されていれば、第一軸用ディジタル表示器11がX軸の座標値と送り量とを表示し、X軸、Y軸の2軸が選択されていれば、第一軸用ディジタル表示器11がX軸の座標値と送り量とを表示し、第二軸用ディジタル表示器13がY軸の座標値と送り量とを表示する。 【0028】この表示内容が送り量であるか、座標値であるかは、送り量表示ランプ19、21が点灯しているか、否かにより判別される。 【0029】送り量の表示時に、リセットスイッチ21あるいは23が操作されると、第一軸用ディジタル表示器11、第二軸用ディジタル表示器13による送り量の表示値が零にリセットされ、この時の座標値がプリセット座標値としてメモリ33に格納され、CPU31が最新の座標値よりメモリ33に格納されているプリセット座標値を差し引く演算を行い、この演算値を送り量として出力する。 【0030】またこの送り量の表示値は、リセットスイッチ21あるいは23が操作されたことを示す信号を通信用インターフェース部35を介して制御装置43に伝送することにより、制御装置43で演算し、送り量情報として再び通信用インターフェース部35を介してCPU31へ入力する方法もある。 【0031】これにより送り量の表示はリセットスイッチ21あるいは23が操作された時の座標値を原点とする相対量をもって行われる。 【0032】図4は本発明による工作機械用ジョイスティック装置の電気回路の他の実施例を示している。この実施例では、CPU31、メモリ33、I/Oインタフェース部37、A/Dコンバータ39、41が工作機械の制御装置43に設けられ、ジョイスティック装置の各表示器11、13、送り量表示ランプ19、21、各スイッチ15、17、23、25、27、29、ポテンションメータ7、9に対するデータの入出力が制御装置43にて行われる。 【0033】この実施例においても、表示器11、13、送り量表示ランプ19、21、各スイッチ15、17、23、25、27、29はジョイスティック装置のケーシング1に設けられているから、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。 【0034】なお、何れの実施例においても、表示器11、13は座標値と送り量とを同時に表示できるものにより構成されていてもよく、この場合には表示切換スイッチ15、17および送り量表示ランプ19、21は不要になる。 【0035】以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。 【0036】 【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明による工作機械用ジョイスティック装置によれば、ジョイスティック装置に設けられた手元の表示器に座標値、送り量などの軸移動情報が表示され、またジョイスティック装置に設けられた手元のリセットスイッチにより送り量の表示値がリセットされるから、座標値や送り量などの軸移動情報が視認性よく確認され得るようになり、また送り量の表示値のリセットに際してジョイスティック装置の使用場所より離れた場所にある制御装置の操作箱まで行かなくてすみ、ジョイスティック装置を使用した工作機械の操作性、作業性が著しく向上する。 【0037】またジョイスティック装置に設けられた手元の切換スイッチにより表示器による座標値や送り量などの軸移動情報の表示項目が切り換えられるから、表示内容が複雑なものになることがなく、必要なデータのみが選択されて見やすく表示される。
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