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発明の名称 コンロッドのクランク穴加工用トランスファマシン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−19942
公開日 平成8年(1996)1月23日
出願番号 特願平6−177500
出願日 平成6年(1994)7月6日
代理人
発明者 杉山 清
要約 目的
複数のコンロッドを混在して加工することができるトランスファマシンを提供する。

構成
クランク穴とピストン穴の心間距離が異なるコンロッドを水平状態で支持し、クランク穴を順次加工するように構成され、加工準備の待機位置と加工位置を有するクランク穴加工トランスファマシンであって、複数の加工ステーションに対してコンロッドを搬送するトランスバーと、トランスバーに固定され、待機位置でのコンロッドのクランク穴に当接する固定基準ブロックと、待機位置及び加工位置で別々にピストン穴を水平方向に位置決めする複数の位置決め機構と、加工位置でのコンロッドの上端面を規制する上端面基準ブロックと、加工位置に至るコンロッドのクランク穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する昇降機構と、待機位置及び加工位置で共にコンロッドのピストン穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する押圧機構とからなることを特徴とするコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンンとした。
特許請求の範囲
【請求項1】 クランク穴とピストン穴の心間距離が異なるコンロッドを水平状態で支持し、クランク穴を順次加工するように構成され、加工準備の待機位置と加工位置を有するクランク穴加工トランスファマシンであって、複数の加工ステーションに対してコンロッドを搬送するトランスバーと、トランスバーに固定され、待機位置でのコンロッドのクランク穴に当接する固定基準ブロックと、待機位置及び加工位置で別々にピストン穴を水平方向に位置決めする複数の位置決め機構と、加工位置でのコンロッドの上端面を規制する上端面基準ブロックと、加工位置に至るコンロッドのクランク穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する昇降機構と、待機位置及び加工位置で共にコンロッドのピストン穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する押圧機構とからなることを特徴とするコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンン。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンに関する。
【0002】
【従来技術】トランスファマシンは図4に示すようにトランスバー44にて各加工ステーシヨン41〜43に搬入された加工物を各々のマシン45〜49で順次加工する。図3に示すコンロツド31の加工も同じ工程で行なわれるが、通常単一の車種においてはコンロツド31の長さ(図に示すL)は同一であり、これを加工するトランスファマシンもこの長さに対応した専用のものである。なおコンロツド31はクランク穴32、ピストン穴33及び両者をつなぐ柄部34により構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日車種は大幅に増加し、これに関連して、コンロッドも複数の種類が必要となり、Lも色々と異なる。このため各々のコンロツドに対応する専用のトランスファマシンを必要としその製作費用も大幅に増大する。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、複数のコンロッドを混在して加工することができるトランスファマシンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を解決するために本発明はクランク穴とピストン穴の心間距離が異なるコンロッドを水平状態で支持し、クランク穴を順次加工するように構成され、加工準備の待機位置と加工位置を有するクランク穴加工トランスファマシンであって、複数の加工ステーションに対してコンロッドを搬送するトランスバーと、トランスバーに固定され、待機位置でのコンロッドのクランク穴に当接する固定基準ブロックと、待機位置及び加工位置で別々にピストン穴を水平方向に位置決めする複数の位置決め機構と、加工位置でのコンロッドの上端面を規制する上端面基準ブロックと、加工位置に至るコンロッドのクランク穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する昇降機構と、待機位置及び加工位置で共にコンロッドのピストン穴に当接し、上端面基準ブロックに当接するまで上昇する押圧機構とからなることを特徴とするコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンンとした。
【0006】
【作用】トランスバーによりコンロッドは加工ステーシヨンの待機位置に移送されクランク穴は固定基準ブロック、ピストン穴は押圧機構と当接している。なお位置決め機構を動かしピストン穴の位置決めをしておく。次に加工位置に位置決めするためクランク穴を昇降機構、ピストン穴を押圧機構で上昇させる。この際ピストン穴の位置決めをするため他の位置決め機構を動かしておく。これで、クランク穴及びピストン穴は上端面基準ブロックに押接される。
【0007】
【実施例】以下、図1及び図2を用いて本発明の実施例を説明する。図1はトランスファマシン1の側面図であり、コンロッド2は加工手順に従って待機位置、及び加工位置に位置決めされる。図2は図1のA−A断面の内コンロッド2の近傍のみを表している。
【0008】待機位置においてはコンロツド2のクランク穴端面3は左及び右に位置するトランスバー(5、7)の内、左側トランスバー5の上部に固定された固定基準ブロック6と下端面にて当接している。又クランク穴端面3の反対側に位置するピストン穴端面4はトランファマシン1のベツド11にその下端を固定した上下押圧偏心バー9の上端面と下端面にて当接している。
【0009】下端に回転歯車12を持つ上下押圧偏心バー9はその回転中心が偏心している。この為回転することによる上端面の左右位置変化によりコンロツド2の種類の変更によるピストン穴端面4の長さ変化に対応することができる。又側端に付設された円筒ピニオン13を回転させ上下方向に移動することができる。なおピストン穴端面4の水平方向の位置決めは右側トランスバー7の上部で左右に移動する移動基準ブロック8の上部をピストン穴10に挿入することにより行う。
【0010】移動基準ブロック8にはその下端面に、右側トランスバー7内に組み込まれ図面にたいして前後に移動可能なドローバ14に噛み合うセレーション15が組み込まれており、ドローバ14の動きに対応して左右に移動可能である。加工位置においてはコンロツド2のクランク穴端面3は待機位置の固定基準ブロック6から離れ上下押圧偏心バー9と同じくトランファマシン1のベツド11にその下端を固定し、上方向に移動したた昇降シリンダ16の上部に連結されたコンロツド支持部17の上端面と下端面にて当接している。
【0011】又ピストン穴端面4は円筒ピニオン12を回転させ上方向に移動した上下押圧偏心バー9の上端面と下端面にて当接している。ピストン穴端面14の水平方向の位置決めはコンロツド2の上方に位置する位置決め偏心ピン18の下端面を上方から下方にピストン穴10に挿入することにより行う。
【0012】なお上端に回転歯車19を持つ位置決め偏心ピン18はその回転中心が偏心している。この為回転することによる下端面の左右位置変化によりコンロツド2の種類の変更によるピストン穴端面4の長さ変化に対応することができる。又側端に付設された円筒ピニオン20を回転させ上下方向に移動することができる。この際、コンロツド2のクランク穴端面3及びピストン穴端面4の上端面は上端面基準ブロック21に当接している。
【0013】上記構成のコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンにあっては以下のような動作を行う。先ずトランスバー(5、7)によりコンロッド2は図示せぬ加工ステーシヨンの待機位置に移送される。この際クランク穴端面3は固定基準ブロック6と下端面にて当接し、ピストン穴端面4は回転歯車12によりコンロッド2の長さ変化に伴う位置に固定された上下押圧偏心バー9の上端面と当接している。なお上下押圧偏心バー9と同様にコンロッド2の長さ変化に伴い移動基準ブロック8を動かしその上部をピストン穴10に挿入しピストン穴端面4の位置決めをしておく必要がある。
【0014】次に加工位置に位置決めするため昇降シリンダ16を上昇し、コンロツド支持部17の上端面がクランク穴端面3の下端面を押し、円筒ピニオン13を回転させ上方向に移動した上下押圧偏心バー9の上端面がピストン穴端面4の下端面を押す。なおピストン穴端面4の水平方向の位置決めは回転歯車19によりコンロッド2の長さに対応した位置決め偏心ピン18を円筒ピニオン20で下降し、その下端面をピストン穴10に挿入することにより行う。
【0015】なおこの際、クランク穴端面3及びピストン穴端面4の上端面はコンロツド支持部17、上下押圧偏心バー9により押され上端面基準ブロック21に押接されている。以上により加工準備が完了し加工動作に入る。加工は図面の左からクランク穴22に搬入した加工工具23により行われる。加工後、加工位置から待機位置に戻る。この時は加工位置に位置決めの際の逆の動作を行えばよい。すなわち昇降シリンダ16、上下押圧偏心バー9を下降、位置決め偏心ピン18を上昇する。待機位置に戻ったコンロッド2はトランスバー(5、7)により次の加工ステーションに搬送される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のコンロッドのクランク穴加工用トランスファマシンンによれば、長さの異なる複数のコンロッドを混在して加工することができる。
 

 
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