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発明の名称 成形機用フィーダ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−11136
公開日 平成8年(1996)1月16日
出願番号 特願平6−151207
出願日 平成6年(1994)7月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
発明者 奥 谷 敏 / 石 川 武 敏 / 成 川 藤 彦
要約 目的
ケーシング内に残っている原料を、簡単かつ完全に排出できるようにする。

構成
ケーシング1の基端上部に、原料2を貯えるホッパ3を設ける。ケーシング1内にフィードスクリュ4を取付ける。ケーシング1の先端に、原料2を成形機スクリュ5に送るための投入口6を設ける。ケーシング1の基端下面に、清掃口を兼ねる原料排出口10を設ける。この原料排出口10を、閉鎖部材11で閉じる。原料2を入れ替える場合には、原料排出口10を開いてケーシング1内に残っている原料2を排出する。ケーシング1内の清掃も、原料排出口10から行なう。
特許請求の範囲
【請求項1】原料を貯えるホッパと、このホッパが長手方向の一端上部に接続され内部にフィードスクリュが配置されたケーシングと、このケーシングの長手方向他端部に設けられ前記ホッパからの原料を成形機に供給する投入口とを具備する成形機用フィーダにおいて、前記ケーシングの少なくともホッパ接続部の下方位置に、清掃口を兼ねる原料排出口を設け、この原料排出口を、閉鎖部材で閉止したことを特徴とする成形機用フィーダ。
【請求項2】閉鎖部材は、周方向の一端縁を支点として開閉可能となっていることを特徴とする請求項1記載の成形機用フィーダ。
【請求項3】閉鎖部材は、ケーシングに対し着脱可能となっていることを特徴とする請求項1記載の成形機用フィーダ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料材料を射出成形機や押出機等のスクリュ基端部に供給するための成形機用フィーダに係り、特にそのケーシング構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来この種の成形機用フィーダを示すもので、図中、符号1はケーシングであり、このケーシング1の長手方向基端上部には、原料2を貯えるホッパ3が接続され、また内部には、フィードスクリュ4が配置され、さらに長手方向先端部には、原料2を成形機スクリュ5の基端部に供給するための投入口6が設けられている。そして、フィードスクリュ4を、カップリング7を介しモータ8で駆動することにより、ホッパ3内の原料2が成形機スクリュ5に供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の成形機用フィーダにおいて、ホッパ3に投入される原料2は、成形品により原料2自体を替えたり、原料2が同一でも、着色剤、添加剤等の混入の有無や混入比率を変える場合がある。そして、このような場合に、成形機用フィーダのケーシング1内に原料2等が残っていれば、原料2等を替える際の不良成形品、いわゆる無駄が発生する。
【0004】そこで従来は、投入口6を取外すとともに、フィードスクリュ4をケーシング1内から引抜き、ケーシング1内に残留する原料2等を排出する方法を採っているが、この方法の場合には、メンテナンススペースを必要とするとともに、フィードスクリュ4を取出して清掃する手間がかかるという問題がある。
【0005】本発明は、このような点を考慮してなされたもので、原料の無駄を生じさせることがなく、またメンテナンススペースが不要となり、しかもフィードスクリュを取出す必要もない成形機用フィーダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため本発明は、原料を貯えるホッパと、このホッパが長手方向の一端上部に接続され内部にフィードスクリュが配置されたケーシングと、このケーシングの長手方向他端部に設けられ前記ホッパからの原料を成形機に供給する投入口とを具備する成形機用フィーダにおいて、前記ケーシングの少なくともホッパ接続部の下方位置に、清掃口を兼ねる原料排出口を設け、この原料排出口を、閉鎖部材で閉止するようにしたことを特徴とする。
【0007】また本発明は、閉鎖部材を、周方向の一端縁を支点として開閉可能な構造、あるいはケーシングに対し着脱可能な構造とするようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、原料がケーシング1内で最も残留し易いホッパ接続部の下方位置に、閉鎖部材で閉止される原料排出口が設けられている。このため、この原料排出口を開放すれば、ケーシング内に残留している原料を排出することが可能となる。しかも、この原料排出口は清掃口を兼ねているので、ケーシング内面やフィードスクリュを清掃することが可能となる。そしてこれにより、ケーシング内の残留原料がなくなり、入れ替えた原料に残留原料が混じることによる無駄が生じない。また、清掃の際にフィードスクリュを引出す必要がないので、メンテナンススペースが不要となるとともに、作業も容易である。
【0009】また、本発明においては、閉鎖部材を、周方向の一端縁を支点として開閉可能な構造、あるいはケーシングに対し着脱可能な構造としているので、簡単な構造で容易に原料排出口を開閉することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施例に係る成形機用フィーダを示すもので、図中、符号1はケーシングであり、このケーシング1の長手方向基端上部には、原料2を貯えるホッパ3が接続され、また内部には、フィードスクリュ4が配置されている。さらに長手方向先端部には、原料2を成形機スクリュ5の基端部に供給するための投入口6が設けられている。そして、フィードスクリュ4を、カップリング7を介しモータ8で駆動することにより、ホッパ3内の原料2が成形機スクリュ5に供給されるようになっている。
【0012】ケーシング1のホッパ3接続部の下方位置には、図1および図2に示すように、清掃口を兼ねる大形の原料排出口10が設けられており、この原料排出口10は、周方向の一端縁を支点として開閉する樋形の閉鎖部材11により閉止されるようになっている。
【0013】次に、本実施例の作用について説明する。
【0014】原料2を入れ替える際には、閉鎖部材11を開いて原料排出口10を開放する。すると、ケーシング1内に残留していた原料2が、開放された原料排出口10から外部に排出される。ところで、ケーシング1のホッパ3接続部の下方位置は、原料2が最も残留し易い部位であるので、この部分を開放することにより、ケーシング1内に残留している原料2を、ほぼ完全に排出することができる。また、原料排出口10は清掃口を兼ねているので、ケーシング1内面やフィードスクリュ4をこの原料排出口10から清掃することができ、ケーシング1内の残留原料を、ほぼ完全に除去することができる。
【0015】このようにして、ケーシング1内に残留する原料2がなくなり、入れ替えた原料2に残留している原料2が混じることによる無駄を生じさせることがない。また、フィードスクリュ4をケーシング1から引抜くことなく清掃できるので、引抜く手間が不要となるとともに、メンテナンススペースも不要となる。
【0016】図3および図4は、本発明の第2実施例を示すもので、前記第1実施例における閉鎖部材11に代え、閉鎖部材21を用いるようにしたものである。
【0017】すなわち、この閉鎖部材21は、図3および図4に示すように、一端に取付フランジ21aを有する樋形をなしており、この閉鎖部材21は、取付フランジ21aを介しケーシング1側に対し着脱できる構造になっている。
【0018】なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構成となっており、作用も同一である。
【0019】このように、この閉鎖部材21を用いても、前記第1実施例と同様の効果が期待できる。
【0020】なお、前記両実施例においてはいずれも、ケーシング1のホッパ3接続部の下方位置にのみ原料排出口10を設ける場合について説明したが、この原料排出口10を拡大し、例えばケーシング1下面のほぼ全域を開放できるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原料がケーシング内で最も残留し易いホッパ接続部の下方位置に、閉鎖部材で閉止される原料排出口を設けるようにしており、しかもこの原料排出口は清掃口を兼ねているので、ケーシング内に残留している原料がなくなり、入れ替えた原料に残留原料が混じることによる無駄が生じない。また、清掃の際にフィードスクリュを引出す必要がないので、作業が容易であるとともに、メンテナンススペースも不要となる。
【0022】また本発明は、閉鎖部材を開閉可能な構造あるいは着脱可能な構造としているので、簡単な構造で容易に原料排出口を開閉することができる。
 

 
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