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発明の名称 鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−24935
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−159949
出願日 平成6年(1994)7月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 森 正晃 / 中島 文雄 / 大橋 敏晴 / 高橋 律夫
要約 目的
水平方向に移動する鋼帯の両側部上面の残留付着液を確実に除去できる鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法を提供すること。

構成
水平方向へ移動する鋼帯の上部より該鋼帯の両側部上面に対し、噴射方向が鋼帯進行方向とは逆のノズルより気体を斜外向きに吹き付けて鋼帯の両側部上面の残留付着液を鋼帯の両側縁より流出除去する。
特許請求の範囲
【請求項1】 水平方向へ移動する鋼帯の上部より該鋼帯の両側部上面に対し、噴射方向が鋼帯進行方向とは逆のノズルより気体を斜外向きに吹き付けて鋼帯の両側部上面の残留付着液を鋼帯の両側縁より流出除去することを特徴とする鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法。
【請求項2】 気体の吹き付け方向が、鋼帯上の垂直線および鋼帯上の横断線に対してそれぞれ20°〜70°傾けられている請求項1に記載の鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平方向へ移動する鋼帯の両側部上面の残留付着液を的確容易に除去できる鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば鋼帯の調質圧延においては、図5に示すごとく圧延機1の鋼帯入側で鋼帯2の上下面へノズル3から圧延液を吹付け塗布して圧延するいわゆるウエット圧延が広く行われているが、このようなウエット圧延の場合には、圧延後に鋼帯2の上面には圧延液が残留する。このように鋼帯上面に残留圧延液があると後工程で鋼帯2へ塗油する際に、鋼帯上面では塗油の弾きが発生し均一塗油が不可能になり、このため、圧延機1の出側で鋼帯2の上面に対してエアーナイフ4から空気を噴射して残留圧延液を除去することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のようにして圧延機1の出側で鋼帯2の上面の残留圧延液を除去しても、図6に示すごとく鋼帯2の上面には両側縁から約200mm巾に亘って0.5〜1.0g/m 2 の圧延液5が残留している。即ち、圧延速度が高速になることと相俟って圧延機1のワークロールW(圧延ロール)の鋼帯2の両側部直近外からワークロールの回転により圧延機1の入側でノズルから吹付けられる圧延液が噛込み移動し、かつ鋼帯の両側部直近外の部位はミクロ的に上下のワークロールW間に間隙が形成され、この間隙から鋼帯2の随伴により圧延液5の一部が圧延機1の出側へ移動してこれが鋼帯2の両側部上面へ付着し、全体としては鋼帯2には巾方向中央部に比べ両側部は多量に圧延液5が付着することから、上記のごとく圧延機1の出側でエアーナイフ4からの空気噴射によって鋼帯上面に残留した圧延液を除去しても、鋼帯2の両側部上面には圧延液が残留するものと思われる。このように鋼帯2の両側部上面に圧延液5が残留すると、鋼帯2の両側部上面に後工程で塗油などが確実にできないために発錆し易くなる等の課題がある。
【0004】本発明はこのような課題を有利に解決するためなされたものであり、鋼帯の両側部上面に残留する残留付着液を確実になくすことのできる優れた鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決した本発明に係る鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法は、水平方向へ移動する鋼帯の上部より該鋼帯の両側部上面に対し、噴射方向が鋼帯進行方向とは逆のノズルより気体を斜外向きに吹き付けて鋼帯の両側部上面の残留付着液を鋼帯の両側縁より流出除去することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような方法によれば、水平方向へ移動する鋼帯、例えば、前記のごとき調質圧延(ウエット圧延)後の鋼帯や、酸洗、電解洗浄後の鋼帯その他の鋼帯の両側部上面の残留付着液が気体噴射によって的確容易に除去できるものであるが、本発明では特に鋼帯の上部より該鋼帯の両側部上面に対し、噴射方向が鋼帯進行方向とは逆のノズルより気体を斜外向きに吹き付けるようにしたもので、この吹き付け方向を真下ではなく鋼帯の進行方向に逆行し且つやや鋼帯上の内側から外向きに斜外向きとなるように、ノズルを鋼帯上の垂直線に対して所要角度θ、鋼帯上の横断線に対しても所要角度βだけ傾けて配置した点に特徴があり、このようなノズル配置としたことにより鋼帯の両側部上面の残留付着液を鋼帯の両側縁より的確に流出除去できるのである。
【0007】次に、本発明方法の一例を図面によって説明する。図1及び図2において、1は調質圧延機、2は調質圧延機1の入側から出側に水平移動する鋼帯、3は調質圧延機1の入側で鋼帯2の上下面に対して圧延液を吹付けるノズル、4はノズル3により圧延液が吹付けられて圧延されたのち圧延機1の出側で移動する鋼帯2の上面の全巾に亘って空気を噴射して付着した圧延液を除去するエアーナイフであり、以上の構成は従来のこの種装置と変わることはない。このような装置により圧延機1の出側に送られて水平移動する鋼帯2の上面にはエアーナイフ4により圧延液が除去されたにもかかわらず従来通り未だ両側部上面には圧延液が残留している。そこで、エアーナイフ4から若干の間隔をおいて鋼帯2の上部にスリットノズル6を配置して該鋼帯の両側部上面に対しこのスリットノズル6より気体を噴射するのであるが、このスリットノズル6は気体の噴射方向が鋼帯進行方向とは逆としてあり、しかも、斜め外向きに傾斜させて気体を斜外向きに吹き付けるようにしてある。すなわち、このスリットノズル6は図3に示すごとく、気体の噴射方向が鋼帯進行方向とは逆行する方向に向けられるように鋼帯2上の垂直線に対して傾き角度θ=20°〜70°傾けられ、且つ、図4に示すごとく、気体が鋼帯2の両側部上面に対して内側から外側に向け噴射されるように鋼帯2上の横断線に対しても傾き角度β=20°〜70°傾けられた指向性をもたせたものとし、これを鋼帯2の移動速度や巾変更に追従して制御できるようにノズル駆動装置7に接続して巾変更に追従して制御できるように設置してある。そして、この指向性をもたせたスリットノズル6より噴出される気体の吹き付けで鋼帯2の両側部上面の残留付着液が鋼帯2の両側縁より外側に流出除去される。
【0008】気体の噴射角度すなわちスリットノズル6の傾きを前記のように傾き角度θ=20°〜70°傾けられたものとするのは、20°未満の場合は付着液の飛散が大きくなるうえに除去(掻き取り)効果が若干劣ることもあるからであり、一方、70°超と垂直に近くなると当然除去効果が劣るので好ましくないからである。更に、鋼帯2の両端部上面に内側から外側に向け気体が吹き付けられるようにスリットノズル6の傾きを鋼帯2上の横断線に対しても傾き角度β=20°〜70°傾けられたものとするのは、単に噴射方向を鋼帯2の進行方向とは逆行させて鋼帯2の上面との間に前記のように所要角度θが形成されるようにしておくだけでは付着液が鋼帯2の巾方向中央部へも飛散するため効率があまりよくないからで、これを解消するためには鋼帯2の上部において内側から所要の傾斜角度βだけ外向きとする。この場合、この傾斜角度βが20°未満では未だ付着液が鋼帯2の巾方向中央部へも飛散して鋼帯2へ付着することがあるからであり、一方、70°超にしなくても確実に付着液を鋼帯外へ飛散させることができるからである。なお、スリットノズル6の先端と鋼帯2との間隔(h)は10〜20mm、気体噴射圧1.0kg/cm2 で確実に鋼帯2の両端部の付着液を除去することができる。また、残留付着液を除去するために噴射される気体として除湿気体を用いれば、配管系の発錆を抑制し錆の剥離によって鋼帯へ付着するのを防止することができるので有意義である。
【0009】次に、本発明方法の実施例を比較例とともに挙げる。
【表1】

【0010】注1:鋼帯のウエット調質圧延において、前記図1及び図2に示すごとき態様で実施した。
注2:液塗布量は圧延機入側で鋼帯の上下面へ塗布した。
注3:圧延液は有機アミン0.5 %残水からなる水溶液。
注4:除去位置は圧延機の出側の圧延機からの距離。
注5:噴射気体は、全巾液除去においては室温空気、両端部液除去においては除湿空気(−40℃)を用いた。
【0011】
【発明の効果】以上のごとく本発明方法によれば、従来のエアーナイフによっては完全に除去ができずに鋼帯の両側部上面に残留する残留付着液を確実に除去できるので、後工程である鋼帯の塗油等が均一かつ確実にでき、これにより鋼帯の発錆等を防止して品質を向上することができる等の優れた効果が得られる。従って、本発明は従来の鋼帯上面の液除去方法の問題点を解決した鋼帯両側部上面の残留付着液除去方法として業界に寄与するところ極めて大きいものがある。




 

 


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