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発明の名称 補強ロールの組替装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−10811
公開日 平成8年(1996)1月16日
出願番号 特願平6−141785
出願日 平成6年(1994)6月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小堀 益
発明者 内 正美 / 穴見 英信 / 西林 茂 / 猪井 善生
要約 目的
組替え取付け箇所に軸方向にも遊びによるガタの発生のない圧延機における補強ロールの組替装置の提供。

構成
油圧機構によって前後進する走行台車4上に下補強ロール1を載置し、その上にロール支持架台5を配置し、さらにロール支持架台5上に上補強ロール6を前記下補強ロール1の真上に配置して、それぞれ上下の補強ロールチョックの腕部20をハウジングに設けたクランプ機構21内に押し付ける補強ロールの組替装置において、前記ロール支持架台5を、前記上補強ロール6を前記下補強ロール1に対して前方にオフセットして載置する構造とし、且つ、前記走行台車4を前後進させるための油圧シリンダー8の油圧回路に低圧押付回路を設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】 油圧機構によって前後進する走行台車上に下補強ロールを載置し、その上にロール支持架台を配置し、さらにロール支持架台上に上補強ロールを前記下補強ロールの真上に配置して、それぞれ上下の補強ロールチョックの腕部をハウジングに設けたクランプ機構内に押し付ける補強ロールの組替装置において、前記ロール支持架台を、前記上補強ロールを前記下補強ロールに対して前方にオフセットして載置する構造とし、且つ、前記走行台車を前後進させるための油圧シリンダーの油圧回路に低圧押付回路を設けたことを特徴とする補強ロールの組替装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼材圧延機の補強ロールの組替えに使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この補強ロールの組替は、台車上の下補強ロールの上にロール支持架台をセットして下補強ロールの真上に上補強ロールを乗せて、台車を油圧シリンダーによって直接軸方向に押して段積み作業が行われる。
【0003】この段積み作業は、天井クレーン等を用いて人が行うが、積み重ねの際に嵌まり易くするため、上下のロールに設けられた嵌合部に遊び(ガタ)を持たせている。このため、段積み作業時にロールチョックがロール軸方向にズレたりする。また、特開平1−321005号公報に開示されているように、ロールを圧延機内部に油圧シリンダーによって押し込む時、下補強ロールのみを押しているので、上補強ロールに押付力が充分伝わらず、圧延機の外部から圧延機内部に補強ロールを押し込む途中で上補強ロールが後方にズレたりする。例えば段積みされた新ロールを圧延機内部に押し込んだ場合、下補強ロールチョック腕部をハウジングに充分押し付けたとしても、上補強ロールチョック腕部はハウジングに接触せずにガタの量だけ離れてしまう。
【0004】また、板圧延の場合、補強ロールの長さは5m以上にもなるため、前記特開平1−321005号公報に記載された装置では、長いストロークの油圧シリンダーが使用されているが、上補強ロールと下補強ロールの中心は同一になっており、ロール支持台がオフセットしていないため、嵌合部のガタがそのまま残り、組替えに際しての補強ロールチョックの腕部をハウジングに確実に押し付けることができず、補強ロールチョックの腕部の遊び(ガタ)のため、段積み作業時にロール軸方向にズレを生じたり、また、下補強ロールのみを直接押しているので上補強ロールに押付力が十分伝わらず、補強ロールの送り込み途中で上補強ロールが後方にズレたりする。
【0005】とくに、上補強ロールチョックの腕部とそれを固定するクランプとの間には、下補強ロールよりも大きい、例えば、その隙間は10〜20mmにも及び、このため隙間内で補強ロールが圧延中にロール軸方向に勝手に動き、鋼板の通板に際して、板が蛇行し、とくにホットストリップにおいては板先端の曲がりによるミスロールや板尾端の尻絞りなどを誘発したりする。
【0006】さらに、前記特開平1−321005号公報に記載された装置の場合、大きな力で長いストロークの油圧シリンダーを作働させた場合、ロッドが座屈するトラブルが発生し易いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組替え取付け箇所に軸方向にも遊びによるガタの発生がなく、また油圧シリンダーのロッドの座屈のない圧延機における補強ロールの組替装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、油圧機構によって前後進する走行台車上に下補強ロールを載置し、その上にロール支持架台を配置し、さらにロール支持架台上に上補強ロールを前記下補強ロールの真上に配置して、それぞれ上下の補強ロールチョックの腕部をハウジングに設けたクランプ機構内に押し付ける補強ロールの組替装置において、前記ロール支持架台を、前記上補強ロールを前記下補強ロールに対して前方にオフセットして嵌合、載置する構造とし、且つ、前記走行台車を前後進させるための油圧シリンダーの油圧回路に低圧押付回路を設けたことを特徴とする。
【0009】前記ロール支持架台における上補強ロールの下補強ロールに対するオフセット量は、上下それぞれの嵌合部のガタの量と上補強ロールの押し付け力によって変形するロール軸方向のロール支持架台の変形量の和とする。
【0010】なお、ロール支持架台変形量は、弾性変形させることにより上補強ロールの押圧によって発生するため、弾性変形領域で計算する必要がある。
【0011】
【作用】補強ロール組替時に油圧機構で走行台車を押し、補強ロールを圧延機内部に向かって移動させる。初めに上補強ロールチョックがハウジングに接触し、さらに前進すると段積み嵌合部のガタが押し殺され上補強ロールチョックがハウジングに押し付けられる。このとき、上下補強ロールのチョックの腕部とハウジングは完全に接触した状態となっており、クランプ機構が閉じられる。
【0012】さらに、本発明者らは、上下補強ロールチョックをハウジングへ確実に押し付けるために必要な力は、油圧シリンダーロッドの座屈荷重より小さいという知見を得、これにより座屈荷重に相当する圧力以下で補強ロールを押してやれば油圧シリンダーのロッドが折れ曲がることがない。このため油圧回路は押付方向動作のみ低圧とした。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す。
【0014】同図において、1は組替える下補強ロールを示し、床2上に敷設されたレール3上を走行する台車4に載置されている。5は下補強ロール1の上にセットされたロール支持架台であって、このロール支持架台5には、上補強ロール6が下補強ロール1の真上に位置するように載置される。下補強ロール1と支持架台5との間、および、支持架台5との間には、それぞれ嵌合部7が形成されており、それぞれの嵌合部7にはロールの段積み作業を容易にするための遊び(ガタ)が設けられている。
【0015】前記ロール支持架台5の上に載置された上補強ロール6は、下補強ロール1の位置よりも前進方向にx量だけオフセットされた位置に載置されており、そのx量は、上下補強ロール嵌合部7のガタの量と上補強ロール6の押し付け力に相当するロール軸方向のロール支持架台5の変形量との和に相当する量とし、ロール支持架台変形量は弾性変形領域で計算した値としている。弾性変形が困難な場合はバネ23を設置して代替してもよい。
【0016】8は、下補強ロール1を載置した台車4に連結されたロッド9を伸縮するためのシリンダーであって、組込みに際しては、下補強ロール1を図示しない待機位置から取替え位置である圧延機のハウジング10の位置まで前進、あるいは、取り出しに際しては、ハウジング10の位置から待機位置まで後退させるために使用される。11は、この台車4上の下補強ロール1の前後進のための油圧回路を示す。
【0017】同油圧回路11は、シリンダー8の主作働のための電磁弁12からの主作働用回路13と、この主作働回路13による作働を低速にするための電磁弁14に連結した低速作働用回路15を有する。この主作働用回路13には、さらに、減圧弁16を介しての減圧弁回路17がバイパスされる一方、レリーフ付き減圧弁18を介して低速用電磁弁14に通じる低速作働用回路19が連通されている。
【0018】このような構造を有する装置の作働は、まず、シリンダー8を作働させて、台車4上に固定した下補強ロール1に載置し、さらに、ロール支持架台5を介して下補強ロール1の上方に、下補強ロール1の位置よりも前進方向にx量だけオフセットされた位置に段積みされた上補強ロール6と共に、圧延機のハウジング10内の仮位置に搬送する。この位置から、低速作働用回路15を作働して、段積みされた上下補強ロール1,6を、低圧で油圧シリンダー8により圧延機内部に向かって前進せしめる。この前進の過程で、初めに、前方位置にある上補強ロール6のチョック6aがハウジング10に接触し、次に段積み嵌合部7のガタが押し殺される。さらに前進するとロール支持架台5が軸方向に弾性変形することによって、上補強ロール6のチョック6aがハウジング10に押し付けられ、さらに前進すると下補強ロール1のチョック1aがハウジング10に押し付けられることになる。
【0019】図2は、上下補強ロール1、6のチョック1a,6aがハウジング10に設けたクランプ機構内に押し付けられたときの状態を示す。クランプ機構はハウジング10に設けたクランプ21とチョック1a,6aに設けた腕部20とからなり、クランプ21とチョック腕部20の間は、クランプライナー22をδだけ厚く調整されている。同図に示すように、上下補強ロール1、6のチョック1a,6aがハウジング10に押し付けられることにより、上下補強ロール1、6のチョック1a,6aの腕部20とハウジング10との隙間δはゼロとなり、この状態でクランプ21を閉じる。
【0020】これによって、補強ロール1、6のクランプ機構内でのガタがなくなり、ロール軸方向に勝手に動かなくなる。
【0021】
【発明の効果】本発明の装置により、以下の効果を奏する。
【0022】(1)従来の組替装置にオフセットしたロール支持架台と油圧機構に減圧回路を組み込んだだけの比較的簡単な機構によって正確な上下補強ロールの組替が可能となる。
【0023】(2)補強ロールが圧延中にロール軸方向に勝手に移動しないようになり、しかもミルセンターに対して対称となる。この結果、板を圧延すればロールに軸方向非対称に起因したミスロールや尻絞りの発生を大幅に低減でき通板性が安定する。このため圧延機の生産性向上、製品品質の向上、製造コストの低減が実現できる。




 

 


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