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発明の名称 弾球遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−38688
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−177096
出願日 平成6年(1994)7月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外2名)
発明者 鵜川 詔八
要約 目的
構成を簡単にしつつ、必要に応じて効率よく打玉発射装置の動作を停止させることが可能な弾球遊技機を提供する。

構成
景品玉払出制御基板152から発射装置モータ331へ駆動電力を供給するための径路上に、リレーRY1とリレーRY2とが設けられている。リレーRY1は、外部に設けられた管理用コンピュータからの指令に応答して開状態になり、リレーRY2はパチンコ遊技機の内部で玉切状態や払出玉を受ける受皿が満タン状態になったことが検出された場合に開状態になり、それぞれ発射装置モータ331への駆動電力の供給を遮断する。
特許請求の範囲
【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、打玉を発射する打玉発射装置と、前記打玉発射装置に駆動電力を供給する電源手段と、前記弾球遊技機の内部で生成された第1の信号に応答して制御信号を出力する制御手段と、前記制御手段に応答して前記電源手段から前記打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第1の電力供給遮断手段と、前記弾球遊技機の外部から入力された第2の信号に応答して前記電源手段から前記打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第2の電力供給遮断手段とを含むことを特徴とする、弾球遊技機。
【請求項2】 前記制御手段は、前記第1の信号に応答して前記弾球遊技機の複数種類の動作を制御することを特徴とする、請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項3】 前記弾球遊技機は、遊技者に玉を払出すための玉払出装置をさらに含み、前記第1の信号は、前記玉払出装置によって払出された玉が所定量よりも多い場合に生成され、前記制御手段は、さらに前記第1の信号に応答して前記玉払出装置の動作を停止させることを特徴とする、請求項1または2記載の弾球遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関し、詳しくは、電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機として一般的に知られているものに、たとえば以下のようなものがある。弾球遊技機には、遊技領域に玉を打込むための打玉発射装置が設けられている。この打玉発射装置は、電源手段から駆動電力の供給を受け、遊技者がハンドルを操作することにより内部の駆動モータが作動して、玉を発射するように構成されている。弾球遊技機による遊技中には、たとえば、弾球遊技機の内部に貯留されている遊技者に払出すべき玉が所定量以下になったり(玉不足状態)、払出された玉を受ける受皿が満タンになったり(満タン状態)するなどの玉の払出動作を行なうと不都合が生ずるような特定の状態が発生した場合に、遊技を停止させる必要がある。そのため、この種の弾球遊技機には、電源手段から打玉発射装置へ駆動電力を供給するための信号線上に電力供給遮断手段としてのスイッチが設けられている。このスイッチは、通常時に閉状態にされ、前記特定の状態が発生したときに開状態にされて駆動電力の供給を遮断する。駆動電力の供給が遮断されることにより、打玉発射装置は、遊技者がハンドルを操作しても玉を発射しない状態になり、遊技が強制的に停止される。
【0003】前記電力供給遮断手段としてのスイッチは、弾球遊技機に設けられた制御回路から出力される所定の制御信号に応答して開状態になるように構成されている。制御回路は、マイクロプロセッサを有し、前記特定の状態になったことを検出するための検出器からの出力信号に応答して、スイッチを開状態にするための制御信号を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したように打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断して遊技不能状態にするのは、当該弾球遊技機の内部要因、たとえば玉不足状態や満タン状態が発生したことが検出されたことに基づく場合のみならず、外部要因、たとえば遊技場に設けられた管理用のコンピュータからの指令信号に基づく場合もある。したがって、前記スイッチを開状態にするための制御回路には、弾球遊技機の内部に設けられた前記特定の状態を検出するための検出器からの出力信号と、弾球遊技機の外部の管理用コンピュータからの指令信号とが入力される。
【0005】しかしながら、弾球遊技機の外部からの信号を制御回路に入力する場合には、たとえば外部の管理用コンピュータなどの信号処理系と、弾球遊技機の内部の制御回路とでは、電源系統が異なるので、入力信号をフォトカプラなどの信号変換手段によって制御回路に対応した電位の信号に変換しなければならず、この信号変換手段を設ける分だけ回路構成が複雑になっていた。また、制御回路を設けた基板に外部からの入力信号線を接続するので、信号線を介して、誤って異常に高い電位の信号が入力された場合には、発熱などにより信号線とともに制御回路が損傷してしまうことがあった。
【0006】さらに、スイッチを開状態にするための制御回路が、他の動作、たとえば景品玉を払出すための玉払出装置の動作をも制御するように構成されている場合には、以下のような問題点がある。前述の玉不足状態や満タン状態の検出信号は、その信号に基づいて制御回路がさまざまな判断処理を行ない、その結果として、スイッチを開状態にするためのスイッチ制御信号を出力するとともに、玉払出装置の動作を停止させるなどの他の制御をも行なうように定められた、いわゆる複数用途信号である。一方、外部の管理用コンピュータから入力される信号は、それに基づいて制御回路がスイッチ制御信号を出力する動作のみを行なうように定められたいわゆる単一用途信号である。前述のように構成された弾球遊技機では、判断処理を必要としない単一用途信号をも制御回路に入力するので、単一用途信号のために制御回路に設ける入出力ポートの数を増やしたり、制御回路に単一用途信号のための信号処理動作を行なわせることになり、必ずしもハードウェア資源を有効に利用しているとはいえなかった。
【0007】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、構成を簡単にしつつ、必要に応じて効率よく打玉発射装置の動作を停止することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、打玉を発射する打玉発射装置と、前記打玉発射装置に駆動電力を供給する電源手段と、前記弾球遊技機の内部で生成された第1の信号に応答して制御信号を出力する制御手段と、前記制御手段に応答して前記電源手段から前記打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第1の電力供給遮断手段と、前記弾球遊技機の外部から入力された第2の信号に応答して前記電源手段から前記打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第2の電力供給遮断手段とを含むことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記第1の信号に応答して前記弾球遊技機の複数種類の動作を制御することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記弾球遊技機は、遊技者に玉を払出すための玉払出装置をさらに含み、前記第1の信号は、前記玉払出装置によって払出された玉が所定量よりも多い場合に生成され、前記制御手段は、さらに前記第1の信号に応答して前記玉払出装置の動作を停止させることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の構成により、打玉発射装置から発射された打玉が遊技領域に打込まれて遊技が行なわれる。打玉発射装置には、電源手段から駆動電力が供給される。制御手段が、弾球遊技機の内部で生成された第1の信号に応答して制御信号を出力すると、この制御信号に応答して第1の電力供給遮断手段が電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する。弾球遊技機の外部から第2の信号が入力されると、この第2の信号に応答して、第2の電力供給遮断手段が、電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する。
【0012】請求項2記載の構成により、制御手段が、第1の信号に応答して弾球遊技機の複数種類の動作を制御する。
【0013】請求項3記載の構成により、玉払出装置によって払出された玉が所定量よりも多い場合に第1の信号が生成される。この第1の信号に応答して、制御手段は、第1の電力供給遮断手段に電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断させるための制御信号を出力するとともに、玉払出装置の動作を停止させる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例においては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえばコイン遊技機やアレンジ式パチンコ遊技機(いわゆるアレパチ)等のように、遊技盤に設けられた入賞領域に打玉が入賞した場合に電気的駆動源により駆動して景品玉を払出すことが可能な玉払出装置を有する弾球遊技機であれば同様に適用することが可能である。
【0015】図1は、本発明の一実施例にかかる弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の構成を示す正面図である。パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された前面枠2を有する。この前面枠2の額縁状の開口には扉保持枠3が周設され、この扉保持枠3の上部にガラス板を有するガラスの扉枠4が、その下部に打球供給皿6を有する前面扉板5がそれぞれ開閉自在に設けられている。また、前面枠2の下部の表面には、打球供給皿6から溢れた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿20と、打球を発射する操作ハンドル21とが設けられている。さらに、前面枠2には、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態(後述)となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22が設けられている。さらに、前面枠2の開放側の側部には、施錠装置(図示せず)の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けられ、その錠飾りの内部には、打球の発射動作が行なわれてパチンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ランプ23が内蔵されている。
【0016】操作ハンドル21には、遊技者が手を触れたことを検知するためのタッチ板333と、このタッチ板333に手を触れた場合であっても遊技玉が発射されない状態にするための発射停止スイッチ335とが設けられている。なお、操作ハンドル21は、後述する打玉発射装置330に含まれるものであり、打玉発射装置330は図1では省略しているが、操作ハンドル21の背面側に発射装置モータ(ハンドルモータ)331と、打玉発射制御用基板337とを有する。
【0017】遊技効果ランプ22の背面側には電飾制御基板307(図示を省略)が設けられている。電飾制御基板307は、遊技効果ランプ22の点灯または点滅制御を他の制御基板とは独立して行なうものである。
【0018】前記打球供給皿6について説明する。打球供給皿6には、その上流側に形成された景品玉払出口7aと、その下流側に形成された供給口7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されている。この貯留整列路8の中央部底面の裏側に玉検出器9が設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残留する打玉を検出する。玉検出器9は、磁気変化によって玉の有無を検出するコイルと、コイルを収納するコイル収納部と、コイル収納部と一体的に形成される基板とを設置ケース内に収納して裏蓋で閉塞することにより構成されている。裏蓋と基板との間には、基板とほぼ同様の形状の金属板が介装されている。また、スイッチケースと裏蓋とは、裏蓋に突設される係合突片をスイッチケースに形成される係合凹部にそれぞれ係合させることにより、簡単に組合せることができる。なお、打球供給皿6の上流側下部の空間には、効果音を発生するスピーカ19が内蔵されている。
【0019】さらに、打球供給皿6には、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカードユニット50を介して、遊技者が遊技玉を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。操作部には、玉貸スイッチ15と、返却スイッチ17と、モード切換スイッチ18とが設けられ、さらに、玉貸スイッチ15と返却スイッチ17との間に度数表示LED16が設けられている。
【0020】玉貸スイッチ15は、カードユニット50から遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ17は、遊技終了の際にカードユニット50のカード挿入口55に差し込まれたカードを返却するためのものである。なお、カードがカード挿入口55に差し込まれていることは、カードユニット50に設けられているカード投入表示ランプ54を点灯させることにより遊技者に報知される。また、度数表示LED16は、カードユニット50のカード挿入口55に差し込まれたカードの残額を表示するものである。モード切換スイッチ18は、借り受けるべき遊技玉の払出モードを設定するためのスイッチである。設定されるモードとしては、遊技者が遊技玉を借り受ける必要が生じたときに玉貸スイッチ15を動作して遊技玉の払出を受けるマニュアルモードと、打球供給皿6の打玉の残量が玉検出器9によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉が払出される自動モードとがある。
【0021】さらに、パチンコ遊技機1のガラス扉枠5の後方であって、前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付けられている。遊技盤30には、打玉を誘導する誘導レール31がほぼ円状に植設されている。遊技盤30の表面における誘導レール31に囲まれた内側の領域が遊技領域32である。
【0022】遊技領域32には、可変表示装置33と、始動入賞口34と、可変入賞球装置35などの遊技装置が配設されている。より詳細に説明すると、遊技領域32のほぼ中央に、複数の回転ドラム機構を内蔵する可変表示装置33が配設されている。可変表示装置33の下方には、始動入賞口34と、可変入賞球装置35とが配設されている。始動入賞口34は、打玉が入賞することにより可変表示装置33の回転ドラム機構を回転させるための条件が成立するように定められたものである。始動入賞口34に入賞した打玉は、遊技盤30の裏面に導かれて、図2に示すように、入賞玉集合カバー体45に設けられている始動入賞玉検出器46によって検出される。
【0023】可変入賞球装置35は、ソレノイド37(破線で図示)によって開閉駆動される開閉板36を備えている。開閉板36は、可変入賞球装置35の入賞口である大入賞口を開成または閉成させるための部材である。なお、以下の説明では、開閉板36が大入賞口を開成、閉成させた状態であることをそれぞれ開閉板36が開成状態、閉成状態になるという。
【0024】大入賞口の内部は、3つの領域に区割りされている。3つの領域のうちの中央は、特定入賞領域として設定され、その特定入賞領域に臨む状態で特定入賞玉検出器38(図2参照)が設けられている。また、3つの領域のうちの左右両側は通常の入賞領域として設定され、それら左右の入賞領域のそれぞれに臨む状態で入賞玉検出器39a,39bが設けられている。
【0025】遊技領域32の中央部左右両側には、入賞口42a,42bが設けられている。遊技領域32の最下部には、アウト口40が設けられている。遊技領域32に打込まれた打玉が、始動入賞口34と可変入賞球装置35と入賞口42a,42bとのいずれにも入賞しなかった場合には、アウト口40に導かれてアウト玉として処理される。アウト口40の裏面には、図2に示すように、アウト口40に入った打玉が遊技盤30の下縁に向かって導かれるように流下凹路41が凹設されている。
【0026】さらに、遊技盤30には、上部の誘導レール31の外側の部分に払出ランプ43と、玉切れランプ44とが設けられている。
【0027】前述のように構成したパチンコ遊技機1により行なわれる遊技の内容について説明する。遊技者が操作ハンドル21を操作することにより、誘導レール31に沿って遊技領域32内に打込まれた打玉が、遊技領域32の上部から下部へと流下する過程で、その打玉が始動入賞口34に入賞すると、始動入賞玉検出器46がONとなる。始動入賞玉検出器46がONとなったことに応答して可変表示装置33の回転ドラム機構が回転する。
【0028】可変表示装置33の回転ドラム機構は、回転を開始してから一定時間(たとえば5秒)が経過した時点でその回転を停止する。回転ドラム機構の回転が停止したときに可変表示装置33に表示されている図柄の組合せが予め定められた大当り図柄の組合せであるときに大当りが発生し、パチンコ遊技機1の遊技状態が特定遊技状態となる。特定遊技状態となれば、可変入賞球装置35の開閉板36が、一定時間(たとえば25秒)が経過するか、または、所定個数(たとえば10個)の入賞玉が大入賞口に入賞するかのうちのいずれか速い方の条件が成立するまで開成状態となる。
【0029】また、特定遊技状態となり、開閉板36が開成状態となっている間に打玉が大入賞口内の特定入賞領域に入賞すると、その特定入賞玉が特定入賞玉検出器38によって検出される。特定入賞玉が検出されると、特定遊技状態を繰返し継続する権利が発生し、前述した開閉板36を開成状態から閉成状態にするための2つの条件のうちのいずれか速い方の条件が成立して開閉板36が閉成状態となった後に、再度開閉板36を開成状態とする動作が繰返される。これを繰返し継続制御という。この繰返し継続制御により、特定遊技状態は、所定回数(たとえば16回)連続して継続される。
【0030】可変表示装置33の回転ドラム機構の停止時に大当りが発生し、特定遊技状態になると、短時間に多量の打玉を入賞させるチャンスが生じる。特定遊技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、可変表示装置33の1回の表示結果に基づいて発生するため、打球供給皿6の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する場合もあり、このような場合、遊技者ができるだけ短い時間的間隔で打玉を連続して発射させて可変入賞球装置35に入賞させたいと望んでいるにもかかわらず、打玉が打球供給皿6に残存していないので、遊技者はあわてて玉貸スイッチ15を操作して遊技玉を借受けなければならない。ところが、玉貸スイッチ15を操作してから遊技玉が払出され、しかもその遊技玉が発射されて可変入賞球装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間がかかるため、その時間の間に、特定入賞領域に打玉を入賞させて特定遊技状態の継続権を獲得するチャンスを逃してしまうという不都合がある。そこで、本実施例においては、モード切換スイッチ18を自動モードに設定しておくことにより、玉検出器9が打球供給皿6における残留玉がなくなったことを検出した時点で自動的に遊技玉が打球供給皿6に払出されるようにして、前述したような不都合が発生することを防止している。
【0031】図2は、遊技盤30の裏面側の構成を示す裏面図である。遊技盤30の裏面には、遊技盤30の正面に設けられている始動入賞口34、可変入賞球装置35、入賞口42a,42bに入賞した入賞玉を所定の入賞径路に沿って導く入賞玉集合カバー体45が設けられている。入賞玉集合カバー体45と、図1に示した可変表示装置33、始動入賞口34、可変入賞球装置35、入賞口42a,42bとの位置関係は図示したとおりである。入賞玉集合カバー体45の始動入賞口34の入賞玉を導く入賞径路上には始動入賞玉検出器46が配設されている。入賞玉集合カバー体45の可変入賞球装置35の裏面側の位置には、大入賞口の特定入賞領域に入賞した入賞玉を検出するための特定入賞玉検出器38と、大入賞口の通常の入賞領域に入賞した入賞玉を検出するための入賞玉検出器39a,39bが配設されている。
【0032】入賞玉集合カバー体45に導かれる入賞玉のうち、大入賞口に入賞した入賞玉に対しては、相対的に多い景品玉数(たとえば15個)が払出されるように制御され、大入賞口以外の始動入賞口34や入賞口42a,42bに入賞した入賞玉に対しては、相対的に少ない景品玉数(たとえば5個)が払出されるように制御される。そして、このような入賞玉の区別をするために、特定入賞玉検出器38や入賞玉検出器39a,39bからの信号が後述する払出制御回路基板152に送られるか、または、遊技制御回路基板(図示は省略)から払出制御回路基板152に景品玉の払出数を指定するための払出数信号が送られるように構成されている。
【0033】さらに、入賞玉集合カバー体45の図示における上部左側には、遊技盤30に設けられている各種のスイッチ類やランプ類、駆動源類等から延設された配線を中継するための遊技中継基板47が設けられている。また、アウト口40の裏面には、アウト口40に入ったアウト玉が遊技盤30の下縁に向かって導かれるように流下凹路41が凹設されている。
【0034】次に、カードユニット50(図1参照)について説明する。カードユニット50には、使用可表示ランプ51と、端数表示スイッチ52と、連結台方向表示器53と、カード投入表示ランプ54と、カード挿入口55と、カードユニット錠56とが設けられている。使用可表示ランプ51は、パチンコ遊技機1が使用可能状態であるか否かを点灯により表示する。端数表示スイッチ52は、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合に、その端数を度数表示LED16(図1参照)に表示されるときに操作するためのスイッチである。連結台方向表示器53は、カードユニット50が左側と右側とのいずれの側のパチンコ遊技機に対応しているかを矢印状のランプを点灯させることにより表示する。カード投入表示ランプ54は、カードユニット50内にカードが投入されていることを表示する。カード挿入口55には、記録媒体としての磁気カードが挿入される。カードユニット錠56は、カード挿入口55の裏面に設けられるカードリーダ機構を点検するときなどにカードユニット50の蓋部を開放状態にするためのものである。
【0035】カードユニット50は、パチンコ遊技機1の制御回路とは別に設けられた独自の制御回路によって制御される。カードユニット50の制御回路は、後述する機構板60に設けられたインタフェース基板138を介してパチンコ遊技機1の玉貸スイッチ15と返却スイッチ17とモード切換スイッチ18と度数表示LED16と払出制御回路基板152となどに接続されている。なお、本実施例では、カードユニット50をパチンコ遊技機1の外部に設けたが、カードユニット50をパチンコ遊技機1に内蔵してもよい。
【0036】図3は、パチンコ遊技機1の背面側に設けられている機構板60の構成を示す背面図である。機構板60は、上部ベースユニット61と中部ベースユニット62と下部ベースユニット63とを組み付けて構成されている。これら3つのベースユニット61〜63を組み付けて構成された機構板60は、背面側から見て全体としてコ字状になっている。したがって、遊技盤30に取付けられる可変表示装置33や可変入賞球装置35、入賞玉集合カバー体45などが遊技盤30の後方へ突出する場合であっても、それらが機構板60と当接しないようにして、機構板60の開閉動作をスムーズに行なえる。
【0037】機構板60において、中部ベースユニット62と反対側の背面側から見た左側の位置には、連結仮部材64が設けられている。この連結仮部材64は、コ字状に形成された機構板60の上部ベースユニット61と下部ベースユニット63とを連結して支持するための部材であり、機構板60全体の強度を保持するために設けられている。なお、この連結仮部材64は、必ずしも設ける必要はなく、機構板60の構成や入賞玉集合カバー体45(図2参照)などの構成によっては、設ける必要がない場合もある。
【0038】機構板60の構成について、上部、中部、下部の各ベースユニット61〜63毎に説明する。上部ベースユニット61について説明する。上部ベースユニット61には、景品玉を貯留するための玉タンク65と、玉タンク65から供給される景品玉を複数列(たとえば2列)に整列させた状態で流下させるための玉整列レール69と、玉整列レール69によって誘導されてきた景品玉を中部ベースユニット62の方向へ導くためのカーブ樋74と、パチンコ遊技機1の外部との各種の信号を送受信するためのターミナル基板78とがそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0039】玉タンク65は、その左右両側に突設された取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置にビスで取付けられている。上部ベースユニット61の玉タンク65が取付けられる位置には、玉タンク65の側部の形状に合わせた凹部が形成されている。玉タンク65は、上面が開放したボックス状に形成されている。玉タンク65の底面下流側には、玉整列レール69と連通する落下口68が形成されている。玉タンク65の底面は、落下口68に向かって景品玉が流下するように所定の角度で傾斜するように形成されている。
【0040】玉タンク65の底面には、玉欠乏検知レバー66が揺動自在に軸支されている。この玉欠乏検知レバー66の下方には、玉欠乏検出器67が取付けられている。玉欠乏検知レバー66は、玉タンク65内に十分な量の景品玉が貯留された状態でレバー上に景品玉が載置されているときに玉欠乏検出器67をOFFにし、玉タンク65内の景品玉が不足してレバー上に景品玉が載置されていないときに玉欠乏検出器67をONにして、景品玉が不足していることを示すための信号を出力するように構成されている。図示は省略したが、玉欠乏検出器67とターミナル基板78とは信号線を介して接続されている。これにより、玉欠乏検出器67から出力された景品玉が不足していることを示す信号がターミナル基板78に入力され、ターミナル基板78から遊技場に設けられている管理用コンピュータ(図示を省略)に景品玉補給要求信号として送出されるとともに、遊技盤30に設けられている玉切れランプ44を点灯するための制御が行なわれる。
【0041】玉タンク65の下流側には、玉整列レール69が上部ベースユニット61の背面側から見た左端から右端に向けて所定の角度で傾斜した状態で取付けられている。玉整列レール69の内部中央には、流下する景品玉を流下方向に対して左右2列に整列させるための仕切り壁69aが隣接されている。この仕切り壁69aは、玉タンク65の落下口68から流出した景品玉をスムーズに整列させるために上流側から下流側に向かって、玉整列レール69の底面から徐々に高くなるように形成されている。さらに、玉整列レール69の下流側の上方には、玉ならし部材70が設けられている。玉ならし部材70は、玉整列レール69の内部を複数段となって流下している景品玉を1段にならすための部材である。
【0042】玉ならし部材70よりもさらに下流側には、玉止め金具71と玉ならし金具72とが設けられている。玉止め金具71は、パチンコ遊技機1に異常が発生したときやパチンコ遊技機1を点検するときなどに、玉整列レール69に貯留された景品玉を一時的に止めておくための部材である。玉ならし金具72は、玉ならし部材70の作用によりならされた景品玉を最終的に確実に1段に整列させるための部材である。玉整列レール69を機構板60に取付ける際には、玉整列レール69の上流端側方に形成された調節長孔73の止着位置を調節することにより、玉整列レール69の傾斜角度を調節することができる。
【0043】玉整列レール69の下流側には、逆く字状の通路を形成するカーブ樋74が連結されている。このカーブ樋74は、玉整列レール69により、機構板60の背面側から見た前後方向に2列に整列されて流下する景品玉を機構板60の背面側から見た左右方向の2列に流下するように方向転換させる。また、カーブ樋74の逆く字状の屈曲した部分には玉抜き口が形成されている。この玉抜き口は、パチンコ遊技機1の点検時や交換時などに玉タンク65や玉整列レール69内の景品玉を回収するために形成されている。玉抜き口は、通常時には玉抜き弁75により閉塞され、パチンコ遊技機1の前面側から玉抜きピンが差し込まれたときに玉抜き弁75が開放され、玉抜き口が開いて、景品玉が上部玉抜き通路76などの玉抜き用の通路へ送り出される。
【0044】上部ベースユニット61には、さらに、ターミナル基板78が設けられている。ターミナル基板78は、プリント配線基板79と、電源コネクタ80と、電源スイッチ81とを有する。電源コネクタ82は、外部からの電源供給線が接続されている。電源スイッチ81はパチンコ遊技機1の電源の投入/遮断を操作するためのスイッチである。プリント配線基板79には、玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出力端子79d等が設けられている。これらの各端子79a〜79dは、遊技場の管理用コンピュータと接続されている。パチンコ遊技機1は、各端子79a〜79dを介して管理用コンピュータとの間で各種の情報の送受信を行なう。
【0045】上部ベースユニット61には、カーブ樋74の下部左右両側に連結突部77が設けられている。この連結突部77に、中部ベースユニット62の上端に形成された連結凹部82を嵌入することにより、上部ベースユニット61と中部ベースユニット62とが組付けられる。より具体的に説明すると、連結凹部82には、連結突部77を嵌入するための凹部が形成され、この凹部を連結突部77に嵌合させた後、さらに、連結凹部82の上方からビスにより止着することにより、上部ベースユニット61と中部ベースユニット62とが連結固定される。
【0046】次に、中部ベースユニット62について説明する。中部ベースユニット62の上部には、連結凹部82aが形成され、この連結凹部82aに上部ベースユニット61の連結凸部77を嵌合させることにより、中部ベースユニット62と上部ベースユニット61とが連結される。中部ベースユニット62には、通路体84が設けられている。通路体84の内部には、上部ベースユニット61の下流部に設けられたカーブ樋74に連結し、機構板60の背面側から見た左右の2列に整列させた状態で景品玉を下方向に流下させるための景品玉通路86a,86bが形成されている。景品玉通路86a,86bの上流部には玉検出センサ87a,87bが配設されている。玉検出センサ87a,87bは、景品玉通路86a,86b内の景品玉の有無を検出するものである。景品玉通路86a,86bの下流部には景品玉払出装置97が配設されている。景品玉払出装置97は、ステッピングモータ184(図3において図示を省略)を有し、このステッピングモータ184の回転により景品玉を下流側へ送り出すための装置である。玉検出センサ87a,87bのうちのいずれか一方が景品玉を検出しなくなったときには、景品玉払出装置97が、ステッピングモータ184の回転を停止させて、景品玉の払出を不能動化するようになっているとともに、遊技盤30に設けられている玉切れランプ44を点灯するための制御が行われる。
【0047】通路体84の玉検出センサ87a,87bと景品玉払出装置97との間には、玉圧緩衝部89が設けられ、景品玉通路86a,86bが湾曲している。この部分で景品玉通路86a,86bが湾曲することにより、上流側から流下する景品玉の圧力が景品玉払出装置97に直接加えられて、景品玉払出装置97がスムーズに動作しなかったり、景品玉払出装置97の内部の機構を損傷したりする不具合が発生しないようにしている。
【0048】玉検出センサ87a,87bは、景品玉払出装置97が配設された位置から、2列の景品玉通路86a,86bの内部の上流側へ向かって所定個数(たとえば27または28個)の景品玉を検出可能な位置に配設されている。したがって、玉検出センサ87a,87bが景品玉を検出している場合には、景品玉払出装置97の1回の払出動作により、少なくとも前記所定個数の景品玉が払出される。
【0049】さらに、中部ベースユニット62の背面側から見た右部には、中部玉抜き通路83が形成されている。中部玉抜き通路83は、上部ベースユニット61の上部玉抜き通路76に連結し、前述した玉抜き弁75の開放により、玉抜きされた景品玉を下部ベースユニット63へと流下させるための通路である。
【0050】通路体84の玉圧緩衝部89の中央には、止め穴89aが形成されている。止め穴89aは、その正面側に、中部ベースユニット62に突設された取付突部(図示を省略)が嵌入されるように構成され、止め穴89aに取付突部を嵌入し、さらに、止め穴89aの背面側から通路体84を挟持する状態で止めねじを取付突部に係合させることにより、通路体84が中部ベースユニット62に固定される。なお、止めねじによって固定される前に、通路体84は、中部ベースユニット62に設けられた係止突片80により、その装着位置を決定することができる。
【0051】さらに、通路体84の下流部すなわち景品玉払出装置97の上流側には、玉止め装置90が設けられている。玉止め装置90は、景品玉払出装置97が中部ベースユニット62に正常な状態で装着されているときには、景品玉通路86a,86bの内部を流下してきた景品玉をそのまま下流側の景品玉払出装置97に送り出す。一方、景品玉払出装置97が中部ベースユニット62に装着されていないとき、または、景品玉払出装置97がその上下方向を逆にした状態で中部ベースユニット62に装着されているときには、玉止め装置90は、流下してきた景品玉を止めて下流側の景品玉払出装置97へ景品玉が送り出されないようにする。このように、玉止め装置90は、景品玉払出装置97へ景品玉を送り出したり、あるいは、景品玉の送り出しを停止したりするものであり、たとえば、景品玉払出装置97が故障したときなどに、景品玉払出装置97を中部ベースユニット62から取り外すことにより、自動的に景品玉の流下が停止するように構成されている。
【0052】この玉止め装置90を設けたことにより、従来のように、景品玉払出装置97の上流側のすべての景品玉の玉抜き処理を行なってからでないと景品玉払出装置を取り外すことができないパチンコ遊技機に比べて、本実施例では、容易にかつ迅速に景品玉払出装置97を中部ベースユニット62から取り外すことが可能となる。また、景品玉払出装置97は、図示したように直方体状のケースに収納されているので、取付作業者には、景品玉払出装置97の上下方向がわかりづらいことがあり、誤って上下方向を逆にした状態で中部ベースユニット62に取付けてしまうおそれがあるが、本実施例では、このように景品玉払出装置97を逆方向に取付けてしまった場合には、玉止め装置90により景品玉の流下が停止されるので、異常な状態のまま景品玉の払出動作が行なわれてしまうことがない。
【0053】景品玉払出装置97は、その外部側面の4箇所に形成された係合突部100a〜100dを、中部ベースユニット62の所定の4箇所に形成された係止部101a〜101dにそれぞれ係合させることにより、中部ベースユニット62に装着される。景品玉払出装置97は、後述するようにスクリュー183をステッピングモータ184により回転駆動することにより、景品玉を1個ずつ計数しながら下流側へ送り出すための装置である。この景品玉払出装置97が景品玉の払出動作を行なうのは、入賞に基づく景品玉を払出すときだけではなく、遊技者に遊技玉を貸出すときにも行なわれる。以下の説明にて、「景品玉」というときは、「景品玉」と「貸出玉」との両方を含む意味で用いる。
【0054】次に、下部ベースユニット63について説明する。パチンコ遊技機1に機構板60が取付けられたときには、下部ベースユニット63が遊技制御基板170の背面側に位置する。下部ベースユニット63の正面側すなわち遊技盤5に当接する側には、入賞玉集合樋103が傾斜した状態で設けられている。この入賞玉集合樋103は、遊技盤30の表面側に設けられた可変入賞球装置35等の各種の入賞口に入賞した入賞玉を受けて、下部ベースユニット63の背面側から見た右下部に設けられた入賞玉処理装置115へ導くための部材である。下部ベースユニット63の入賞玉集合樋103の下流側には、入賞玉を1個ずる流下させるための入賞玉誘導通路105が形成されている。また、下部ベースユニット63には、入賞玉集合樋103に沿った所定の位置にゴミ排除穴104が形成されている。下部ベースユニット63の入賞玉集合樋103の下方の位置には、遊技盤30の最下部に設けられるアウト口40(図1参照)に入ったアウト玉を導くためのアウト玉誘導通路106が形成されている。アウト玉誘導通路106は、その末端で、後述する玉抜き下部通路107に合流するように形成されている。
【0055】下部ベースユニット63の背面側右部には、景品玉払出通路108が形成されている。景品玉払出通路108の下端には、上皿連通口110が形成されている。上皿連通口110は、パチンコ遊技機1の前面側に設けられた打球供給皿6に景品玉を導くためのものである。下部ベースユニット63の最右部から最右下部にかけて下部玉抜き通路107が形成されている。下部玉抜き通路107は、その途中において、景品玉払出通路108と、後述する入賞玉出口121と連通し、最終的にアウト玉誘導通路106と合流するように形成されている。
【0056】景品玉払出通路108と下部玉抜き通路107との間には、切換レバー109が配設されている。切換レバー109は、その下端部が支軸で軸支されることにより回動自在となっている。切換レバー109が、図3において実線で示すように、背面側から見て右方向に傾動しているときには、景品玉払出装置97から排出された景品玉が、上皿連通口110に導かれる。切換レバー109が、図3において一点鎖線で示すように、背面側から見て左方向に傾動しているときには、景品玉払出装置97から排出された景品玉が、下部玉抜き通路107に導かれて、パチンコ遊技機1の外部に排出される。切換レバー109の右方向および左方向への傾動は、切換レバー109の上部に設けられた操作ピン(図示を省略)を手動で操作することにより行なう。なお、切換レバー109が左右のいずれの方向に傾動されたときであっても、その状態が保持されるように、切換レバー109に、たとえば、バネまたはそれと同様の弾性を有する部材を設けて、切換レバー109を付勢するように構成することが望ましい。また、切換レバー109は、たとえばソレノイド等の電気的駆動源により傾動方向が切換えられるように構成してもよい。
【0057】上皿連通口110には、連絡通路111が接続されている。連絡通路111の末端は、余剰玉通路112に接続されている。入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6(図1参照)が景品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110の位置にまで貯留された景品玉が到達した状態で、さらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉が連絡通路111を介して余剰玉通路112に導かれる。余剰玉通路112に導かれた景品玉は、接続樋(図示を省略)を介して余剰玉受皿20(図1参照)に排出される。そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路112の側壁に設けられた満タン検知板113の位置にまで景品玉が到達すると、満タン検知板113が景品玉に押圧されることにより上端の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによって満タン検知器114がONされる。満タン検知器114から検出信号が出力されると、景品玉払出装置97のステッピングモータ184(後述)の駆動が停止されて、景品玉の払出動作が不能動化されるとともに、必要に応じて打球発射装置の駆動も停止される。満タン検知器114から検出信号が出力された場合には、さらに、余剰玉受皿20が満タンである旨を報知するようにしてもよい。
【0058】景品玉払出通路108と下部玉抜き通路107と連絡通路111と余剰玉通路112との背面側は、ビスによって止着される通路カバー体(図示を省略)によって覆われる。この通路カバー体の入賞玉処理装置115の背面側の位置には、取付開口が形成されている。この取付開口には、支軸を中心にして開閉自在な開閉蓋が設けられている。開閉蓋は、凹状に形成され、その凹状部にカードユニット50とパチンコ遊技機1とを電気的に接続するためのインタフェース基板(図示を省略)が収納される。
【0059】下部ベースユニット63の背面側から見た左下部には、入賞玉処理装置115と景品玉払出装置97との動作を制御するための景品玉払出制御基板152が設けられている。景品玉払出制御基板152は、基板ボックス149の内部に収納され、さらに、基板ボックス149は収納部148に収納されている。景品玉払出制御基板152には、異常が発生した場合に、その異常原因ごとに報知するためのエラー表示器155が設けられている。
【0060】入賞玉処理装置115について説明する。図4は、入賞玉処理装置115の詳細構成を示す拡大図である。図4とともに図7を参照して説明する。入賞玉処理装置115は、取付ベース116上に各部材を配設して構成されている。取付ベース116には、取付部118が形成されている。取付部118を下部ベースユニット63に突設される取付ボスに嵌入してビスで脱着することにより、入賞玉処理装置115を容易に下部ベースユニット63に装着することができる。取付ベース116の周縁部には、取付ベース116全体の強度を高めるために補強リブ117が形成されている。取付ベース116を下部ベースユニット63に装着したときには、下部ベースユニット63に形成された入賞玉入口119と取付ベース116に形成される入賞玉流下路120の始端部とが合致するようになっている。これにより、入賞玉が入賞玉処理装置115に導かれるようになっている。また、入賞玉処理装置115で処理された後の入賞玉は、下部ベースユニット63の下部玉抜き通路107に連通する位置に形成された入賞玉出口121に排出されるようになっている。
【0061】取付ベース116には、その下部側方から中央にかけて、入賞玉流下路120が直角状に屈曲した状態で形成されている。入賞玉流下路120の屈曲部よりやや下方には、入賞玉検出器122が係止爪123により固定されて装着されている。入賞玉検出器122は、いわゆる近接型のスイッチであり、入賞玉が通過する位置に通過穴が形成されている。さらに、取付ベース116には、入賞玉検出器122の通過穴を挟む状態で、第1玉止め部材124と第2玉止め部材130とが装着されている。第1玉止め部材124と第2玉止め部材130とは、それぞれ支軸125,131により、所定範囲で回動自在に軸支されている。
【0062】第1玉止め部材124の一端は、リンク杆126を介してソレノイド127のプランジャ128に連結されている。ソレノイド127は、取付ベース116に突設されている係止爪によって取付ベース116上に着脱自在に装着される。ソレノイド127のプランジャ128には、スプリング129が取付けられている。スプリング129は、プランジャ128を下方向に付勢している。第1玉止め部材124の左上部の先端には、玉止め部124aが形成されている。また、第1玉止め部材124の左下部の先端には、第2玉止め部材130と係合する係合片124bが形成されている。第2玉止め部材130には、その上部に玉止め部130aが形成されている。玉止め部130aには、凹状にくびれた係合凹部130bが形成されている。この係合凹部130bと第1玉止め部材の係合片124bとが係合する。
【0063】図4は、パチンコ遊技機1の景品玉の払出を制御するための賞球制御回路301の構成を示すブロック図である。この賞球制御回路301は、景品玉払出制御基板152(図3参照)の内部に設けられている。賞球制御回路301は、マイコン回路303と、カードリーダ信号回路305と、賞球個数回路307と、スイッチ回路309と、モータ回路311と、ソレノイド回路313と、情報および貸出信号回路315と、ブザーおよびLED回路317と、ランプ回路319と、リセット回路321と、センサ回路323と、エラー表示回路325と、電源回路327とを含む。
【0064】マイコン回路303は、MPU(Micro Processor Unit)304を備え、他の回路との間で信号の送受信を行ない、他の回路を駆動することにより賞球の払出時に必要な動作を制御するための回路である。
【0065】カードリーダー信号回路305は、カードユニット50とマイコン回路303が接続しているか否かを判断するための信号を送受信するための回路である。このカードリーダー信号回路305がマイコン回路303へ接続が完了している旨の信号を出力したことを条件にして、マイコン回路303は、パチンコ遊技機1を打球発射可能な状態にするとともに、入賞玉に基づいた景品玉の払出制御を可能にする。カードリーダ信号回路305とカードユニット50との間で送受信される信号としては、カードユニットREADY信号と、台端末貸出要求確認信号BRQと、台端末貸出完了信号EXSと、台READY信号P.RDYがある。
【0066】前記の各信号を送受信することによるパチンコ遊技機1とカードユニット50との動作について説明する。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、カードリーダ信号回路305によりカードユニット50の接続が確認される。そして、カードリーダ信号回路305からカードユニット50へパチンコ遊技機1側における遊技玉の払出動作が可能であることを示す台READY信号P.RDYが送信される。
【0067】次に、カードユニット50のカード挿入口55(図1参照)内にカードが挿入されると、カード投入表示ランプ54と使用可表示ランプ51と(ともに図1参照)が点灯される。この状態で、遊技者が玉貸スイッチ15(図1参照)を操作すると、その操作が玉貸操作検出器(図示を省略)により検出され、これに応答して、使用可表示ランプ51が消灯され、カードユニット50からカードリーダ信号回路305へ遊技玉の貸出が可能な状態になったことを示すカードユニットREADY信号が送信される。この時点から所定の遅延時間(たとえば20msec)が経過した時点で、台端末貸出要求確認信号BRQがカードユニット50からカードリーダ信号回路305へ送信される。このように、カードユニットREADY信号が送信されてから台端末貸出要求確認信号BRQが送信されるまでに遅延時間が設けられているのは、カードユニットREADY信号が送信されてきたことをパチンコ遊技機1側で判定するのに十分な時間を費やしてノイズによる誤動作等を防止するためである。
【0068】台端末貸出要求確認信号BRQがカードリーダ信号回路305に受信された時点から、所定の玉貸準備信号確認時間が経過した時点で、台端末貸出完了信号EXSがカードリーダ信号回路305からカードユニット50へ送信される。この時点から所定の玉貸指令信号確認時間が経過した時点で、カードユニット50からカードリーダ信号回路305への台端末貸出要求確認信号BRQの送信が停止される。これにより、カードユニット50からパチンコ遊技機1へ玉貸指令信号が出力されたものとされる。この時点から所定の玉貸完了信号確認時間が経過した時点で、カードリーダ信号回路305からカードユニット50への台端末貸出完了信号EXSの送信が停止される。これにより、パチンコ遊技機1からカードユニット50へ玉貸完了信号が出力されたものとされる。
【0069】さらに、この時点から所定の次玉貸要求信号確認時間が経過した時点で、台端末貸出要求確認信号BRQがカードユニット50からカードリーダ信号回路305へ次の玉貸要求として送信される。その後、前述と同様に台READY信号P.RDYの出力と、玉貸指令信号の出力と、玉貸完了信号の出力とが繰返される。台READY信号P.RDYの出力と、玉貸指令信号の出力と、玉貸完了信号の出力とを合計3回繰返し、最後の玉貸完了信号が出力された時点から所定の次玉貸要求信号確認時間が経過するまでの間に玉貸要求信号が出力されなかった場合に、カードユニットREADY信号のカードユニット50からカードリーダ信号回路305への送信が停止される。その後、返却スイッチ17(図1参照)が操作されたことが返却操作検出器(図示を省略)により検出された時点で、カード投入表示ランプ54が点滅するとともに使用可表示ランプ51が消灯する。そして、所定時間が経過した時点でカード挿入口55からカードが排出され遊技者に返却される。
【0070】次に、賞球個数回路307について説明する。賞球個数回路307は、入賞玉が検出されたことを示す当り玉信号を遊技制御基板170(図3参照)へ送信し、遊技制御基板170において決定された賞球数を示す賞球個数信号D0〜D3を受信するための回路である。賞球個数信号D0〜D3用の電力は、賞球個数回路307から遊技制御基板170へ賞球個数信号電源VPとして供給される。入賞玉の検出は、後述する当り玉検出スイッチがONになったことにより検出され、その検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送信される。そして、マイコン回路303から賞球個数回路307へ入賞玉が検出されたことを示す信号が入力されると、それに応答して賞球個数回路307が当り玉信号を遊技制御基板170へ送信する。遊技制御基板170は、受信した当り玉信号に応答して、所定の賞球個数を決定し、賞球個数信号D0〜D3を賞球個数回路307へ返信する。賞球個数信号D0〜D3は、たとえば、D0が1の位、D1が2の位、D2が4の位、D3が8の位をそれぞれ定めるようにした2進数表記の値を表わすようにし、「0111」の信号が「7」の値を表わし、「1111」の信号が「15」の値を表して賞球個数回路307へ賞球個数を送信する。
【0071】次に、スイッチ回路309について説明する。スイッチ回路309は、各検出器に含まれるスイッチから出力された検出信号を受信するための回路である。スイッチ回路309が検出信号を受けるスイッチとしては、入賞玉処理装置115の入賞玉検出器122(図4参照)に含まれる当り玉検出スイッチSS1と、打球供給皿6に残留する通過玉を検出するための玉検出器9(図1参照)に含まれる上皿玉検出スイッチSS2と、通路体84内の景品玉が不足したことを検出するための玉検出センサー87a,87b(図3参照)に含まれる玉切れスイッチS2,S3と、余剰玉受皿20内の景品玉が満タンになったことを検出するための満タン検出器114(図3参照)に含まれる満タンスイッチS4と、カードユニット50からの遊技玉の貸出がモード切換スイッチ18により自動モードに設定されていることを検出するための自動玉貸スイッチS5と、ガラス扉枠5(図1参照)が開放されていることを検出するためのガラス扉開放スイッチ(図示を省略)とがある。
【0072】当り玉検出スイッチSS1が入賞玉を検出すると、その検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送られ、マイコン回路303から賞球個数回路307へ入賞玉を検出したことを示す信号が出力される。これに応答して、賞球個数回路307から遊技制御基板170へ当り玉信号(前述)が送信される。上皿玉検出スイッチSS2は、打球供給皿6に受ける打玉を検出しなくなったときにONになる。遊技玉の貸出が自動モードに設定され、自動玉貸スイッチS5がONとなっているときに、打球供給皿6に残留する遊技玉が所定量以下になって上皿玉検出スイッチSS2がONとなれば、その検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送られ、マイコン回路303がカードユニット50に挿入されているカードの残額の範囲で遊技玉の貸出動作を行なうための制御を行なう。
【0073】玉切れスイッチS2,S3により、通路体84内の景品玉が不足したことが検出されると、その検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送信され、マイコン回路303は、その検出信号に応答して、後述するモータ回路311へ賞球モータであるステッピングモータ184の動作を停止して賞球の払出動作を停止させるための制御指令を送る。なお、玉切れスイッチS2,S3を含む玉検出センサー87a,87bの取付位置は、通路体84内の景品玉が不足したとされる量よりも若干多い量にまで減少した時点でON状態となる位置に取付けて、景品玉の払出動作が行なわれている最中に玉切れスイッチS2,S3により玉切れが検出された場合であっても、即座に払出動作を停止させなくとも不都合が生じないようにすればよい。
【0074】満タンスイッチS4がONになれば、その検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送られる。マイコン回路303は、受信した検出信号に応答して、後述するモータ回路311へ賞球モータであるステッピングモータ184の駆動を停止して景品玉の払出または遊技玉の貸出動作を停止させるための制御信号を送る。これにより、余剰玉受皿20内の景品玉が満タンになった時点で、さらに景品玉の払出動作が続けられて、景品玉が払出通路を逆流することなどにより、景品玉払出装置97(図3参照)が損傷してしまうことが防止できる。
【0075】自動玉貸スイッチS5の検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送られることにより、マイコン回路303は、現在の遊技玉の貸出モードが自動モードであると認識する。また、ガラス扉開放スイッチからの検出信号がスイッチ回路309を介してマイコン回路303へ送られると、それが通常時であれば、マイコン回路303は何らかの不正行為が行なわれている可能性があると判断し、所定の報知処理または警告処理を行なう。これにより、遊技中に遊技者がガラス扉枠5を開放して不正行為を行なおうとすることが防止できる。
【0076】モータ回路311は、マイコン回路303からの指令信号に応答して、景品玉払出装置97に備えられた賞球モータであるステッピングモータ184と、操作ハンドル21(図1参照)を駆動するためのハンドルモータ(図示を省略)とを駆動制御するための回路である。
【0077】ソレノイド回路313は、マイコン回路303からの指令信号に応答して、入賞玉処理装置115内で入賞玉を1個ずつ流下させるために作動する当り玉排出用のソレノイド127を駆動制御するための回路である。情報および貸出信号回路315は、遊技場側に設けられた管理用コンピュータへ補給情報と、玉貸情報と、玉貸指令信号を出力するための回路である。補給情報とは、入賞玉が発生したことに基づいて払出された賞球個数に関する情報であり、賞球個数の10個につき1パルスの信号が管理用コンピュータへ出力される。玉貸情報とは、玉貸操作に基づいて貸出された遊技玉に関する情報であり、貸出玉の25個につき1パルスの信号が管理用コンピュータへ出力される。玉貸スイッチ情報とは、遊技玉の貸出がモード切換スイッチ18により自動モードに設定されているときすなわち自動玉貸スイッチS5がONになっているときに、打球供給皿6に残留する遊技玉が所定量以下になって上皿玉検出スイッチSS2がONとなり、自動玉貸が要求されていることを表わす信号であり、カードユニット50へ出力される。
【0078】ブザーおよびLED回路317は、マイコン回路303からの指令信号に応答して、玉貸操作に基づいて遊技玉の貸出が行なわれているときに、貸出動作を実行していることを表わす報知音をスピーカ14(図1参照)から発生させたり、同様にマイコン回路303からの指令信号に応答して、モード切換スイッチ18により遊技玉の貸出が自動モードに設定され、自動玉貸スイッチS5がONになっているときに、遊技玉の貸出が自動モードであることを表わすための自動玉貸表示LED(図示を省略)を点灯制御するための回路である。
【0079】ランプ回路319は、マイコン回路303からの指令信号に応答して、賞球の払出動作が行なわれていることを表わすための賞球ランプである払出ランプ43(図1参照)と、玉タンク65内の景品玉が不足したことを表わすための玉切れランプ44との点灯を制御するための回路である。なお、払出ランプ43と玉切れランプ44とは、点灯制御のみならず点滅制御することにより、賞球が払出されているさまざまな状態を区別して報知したり、玉切れのさまざまな状態を報知できるようにしてもよい。
【0080】リセット回路321は、景品玉払出制御基板152に設けられたリセットスイッチ(図示を省略)に接続され、リセットスイッチがONになったことをマイコン回路303へ送るための回路である。リセットスイッチは、エラーリセット用のスイッチであり、後述するエラー表示回路325によるエラー表示器155の制御を解除するためのものである。センサ回路323は、機構板60(図3参照)の中部ベースユニット62に配設された玉検出センサ87a,87bからの検出信号を受信するための回路である。
【0081】エラー表示回路325は、マイコン回路303からの指令信号に応答して、景品玉払出制御基板152の状態に異常が生じたことを異常原因ごとにエラー表示器155(図3参照)に表示させるための回路である。エラー表示器155は、7セグメント表示器を用いて構成され、表示される数字の0〜8にそれぞれ異常原因が対応付けられている。「0」が表示されたときには、景品玉払出装置97に玉詰まりが生じたことを表わし、「1」が表示されたときには、入賞玉検出器122(図4参照)に玉詰まりが生じたことを表わし、「2」が表示されたときには、景品玉払出制御基板152と遊技制御回路基板170とを接続する信号線が接続不良であることを表わし、「3」が表示されたときには、景品玉払出制御基板152とカードユニット50とが未接続であることを表わし、「4」が表示されたときには、カードユニット50に異常が発生したことを表わす。また、「5」が表示されたときには、遊技制御回路基板170から送信されたきた信号が不良であることを表わし、「6」が表示されたときには、入賞玉検出器122の検出動作が不良であることを表わし、「7」が表示されたときには、玉タンク65への補給玉の補給がなされていないことを表わし、「8」が表示されたときには、余剰玉受皿20内に景品玉が満杯であることを表わす。
【0082】電源回路327は、AC24Vの交流電源に接続され、直流の+21Vと+30Vと+12Vと+5Vとの電力を生成して各部へ供給するための回路である。
【0083】なお、スイッチ回路309と、モータ回路311と、電源回路327との詳細については後述する。
【0084】図5(A)は、図3に示したターミナル基板78の詳細構成を示す回路図である。電源コネクタ82は、コンセント301が接続されている。コンセント301をパチンコ遊技機1の内部の電源に接続することにより、パチンコ遊技機1に電力が供給される。電源コネクタ80とコンセント301との間にはヒューズ302が設けられている。電源コネクタ80を介して供給される電力は、景品玉払出制御基板152(図3参照)と、遊技制御基板170(図3参照)と、電飾制御基板307とのそれぞれに供給される。図示において、端子303,304,305は、景品玉払出制御基板152上に設けられた電源用の端子を表わす。また、遊技制御基板170と電飾制御基板307とは、ブロックで模式化して示す。ターミナル基板78において、景品玉払出制御基板152に電力を供給するための信号線上には、リレーRY1が設けられている。また、遊技制御基板170へ電力を供給するための信号線上には、電源スイッチ81(図3参照)が設けられている。さらに、遊技制御基板170と、電飾制御基板307と、景品玉払出制御基板152とのそれぞれに電力を供給するための信号線上には、ヒューズ311,313,315が設けられている。
【0085】図示においてターミナル基板78の右上部には、プリント配線基板79が設けられている。プリント配線基板79には、玉切情報端子79aと、発射装置制御端子79bと、玉貸情報端子79cと、補給情報端子79dとが配設されている。玉切情報端子79aは、景品玉通路86a,86b(図3参照)内の景品玉の欠乏を検出するための玉検出センサ87a,87bに接続され、検出信号を外部の管理用コンピュータに送信するための端子である。発射装置制御端子79bは、リレーRY1のコイルに接続されている。発射装置制御端子79bには、外部の管理用コンピュータから打玉発射装置330の動作を停止することを指令する発射装置制御信号が入力される。発射装置制御信号が入力されると、リレーRY1のコイルに電流が導通され、リレーRY1のスイッチが開状態になり、景品玉払出制御基板152への電力の供給が遮断される。玉貸情報端子79cと、補給情報端子79dとに接続された端子317,319,321,323は、それぞれ景品玉払出制御基板152上に設けられた情報出力用の端子である。玉貸情報端子79cは、景品玉払出制御基板152の端子321,323から出力された玉貸情報を受けるための端子である。補給情報端子79dは、景品玉払出制御基板152の端子317,319から出力された玉の補給情報を受けるための端子である。
【0086】図5(B)は、打玉発射装置330の構成を示す模式図である。打玉発射装置330は操作ハンドル21(図1参照)と、発射装置モータ(ハンドルモータ)331と、打玉発射制御用基板337とを含む。操作ハンドル21に設けられたタッチ板333と発射停止スイッチ335とに接続されコネクタ341aは、打玉発射制御用基板337に設けられたコネクタ341bに接続される。発射装置モータ331のコネクタ343aは、打玉発射制御用基板337上に設けられたコネクタ343bに接続される。図において、ブロックで模式化して示した景品玉払出制御基板152から延設された信号線345のコネクタ347aは、打玉発射制御用基板337上に設けられたコネクタ347bに接続される。なお、打玉発射制御用基板337の詳細構成については、図8を参照して後述する。
【0087】図6(a)は、スイッチ回路309の構成を示す回路図である。スイッチ回路309は、コネクタCN1を介して、当り玉検出スイッチSS1と上皿玉検出スイッチSS2と玉切れスイッチS2,S3と満タンスイッチS4と自動玉貸スイッチS5とに接続されている。なお、スイッチ回路309に接続されているスイッチとしては、前述したものの他にガラス扉開放スイッチがあるが、このガラス扉開放スイッチにかかる構成については、本発明と無関係なので説明を省略する。また、スイッチ回路309には、コネクタCN1に接続されるスイッチとは別に打止モードスイッチS1が接続されている。打止モードスイッチS1は、玉切れ状態(打止)となったときに、景品玉払出装置97および打球発射モータを停止させるか、または、景品玉払出装置97のみを停止させるかを選択するためのものであり、この打止モードスイッチS1がONされた場合には、前者のモードが選択される。
【0088】スイッチ回路309は、電源回路327(図4参照)から+12Vの電源信号を供給され、各スイッチの状態に応じて所定の電位の信号をマイコン回路303(図4参照)のMPU(Micro Processor Unit)304に入力する。スイッチ回路309は、抵抗R1〜R19と、トランジスタTR1〜TR8と、コンデンサC1〜C6と、ダイオードD1と、ツェナダイオードZD1,ZD2とを含む。
【0089】コネクタCN1に接続されたスイッチSS1,SS2,S2〜S5のそれぞれの状態に対応したスイッチ回路309の動作についてスイッチ毎に個別に説明する。当り玉検出スイッチSS1に対応する回路には、ダイオードD1と、コンデンサC1,C2と、抵抗R2〜R4,R15と、ツェナダイオードZD1と、トランジスタTR2,TR3とが配設されている。スイッチ回路309には、電源回路327から+12Vの電源信号が供給され、この信号がコネクタCN1を介して当り玉検出スイッチSS1に供給される。コンデンサC1は、電位保持手段である。このコンデンサC1が配設されていることにより、電源回路327からの+12Vの電源信号の供給が停止してから所定時間は、所定の高さ以上の電位が保持され、当り玉検出スイッチSS1に供給され続ける。ダイオードD1は、電源回路327からの電源信号の供給が停止した状態において、コンデンサC1に保持されている電位の信号が当り玉検出スイッチSS1が配設されている方向とは逆の方向へ流れて、スイッチ回路309内の他の箇所へ送られたり、他の回路などへ供給されたりすることを防止する。コンデンサC2には、当り玉検出スイッチSS1から送られてきた検出信号のノイズを除去するためのものである。トランジスタTR2は、+12Vの信号が入力されることにより導通状態となり、抵抗R15に基づく+5Vの電位をグランドに接続してアースする。なお、スイッチ回路309において、当り玉検出スイッチSS1に対応する回路を特に「入力回路」という。
【0090】入賞玉検出器122内に入賞玉が停留されていないときには、当り玉検出スイッチSS1へ送られた+12Vの電位の電源信号がそのまま当り玉検出スイッチS11からスイッチ回路309へ戻される。この+12Vの信号がトランジスタTR2に与えられることにより、トランジスタTR2が導通状態となり、+5Vの電位がアースされ、MPU304には、+5Vの電位よりも低いローレベル信号が入力される。一方、入賞玉検出器122内に入賞玉が停留されているときには、当り玉検出スイッチSS1からスイッチ回路309へ送られる信号の電位は+12Vよりも低いローレベルの電位となる。トランジスタTR2は、ローレベル信号が与えられたことにより非導通状態となるので、抵抗R15に基づく+5Vの電位の信号がMPU304に入力される。MPU304は、+5Vの電位すなわちハイレベルの信号が入力されたことにより、入賞玉が検出されたと判断し、+5Vの電位よりも低いローレベルの信号が入力されたことにより入賞玉が検出されていないと判断する。
【0091】また、当り玉検出スイッチSS1が短絡した場合には、ツェナダイオードZD1が導通状態となる。それに伴って、トランジスタTR3に+12Vのハイレベル信号が入力され、トランジスタTR3が導通状態となる。これにより、TR2へはローレベル信号が入力される状態となり、トランジスタTR2が導通状態となることにより、MPU304に+5Vのハイレベル信号が入力される。したがって、当り玉検出スイッチSS1が短絡した異常状態においては、入賞玉検出器122内に入賞玉が停留されているか否かにかかわらず、MPU304は入賞玉が検出されていないと判断するので、当り玉検出スイッチSS1の故障による誤検出に基づいて景品玉が払出されてしまい、遊技場側に損失が発生するという不具合を防止することが可能となる。
【0092】本実施例では、入賞玉検出器122内に入賞玉が貯留されている場合に、トランジスタTR2にローレベル信号が入力されて、+5Vのハイレベル信号がMPU304に入力されるように構成している。これは、遊技者の不正行為を防止するためである。すなわち、入賞玉検出器122内に入賞玉が貯留されているときに当り玉検出スイッチSS1から+12Vのハイレベル信号がスイッチ回路309へ入力され、そのハイレベル信号がトランジスタTR2に与えられて、トランジスタTR2が導通状態となり、MPU304へローレベル信号が入力されることにより、MPU304が入賞玉が検出されたと判断するように構成した場合には、たとえば、遊技者が、電子ライター等の高電圧発生手段を用いてパチンコ遊技機1の外部から電磁波を与えることにより、入賞玉が入賞玉検出器122内に停留されていないにもかかわらず、トランジスタTR2にハイレベル信号が与えられる状態を発生させて、不正に景品玉を獲得することが可能となってしまう。そこで、本実施例では、入賞玉の検出時にはトランジスタTR2にローレベル信号が与えられるようにし、外部から電磁波を与えてトランジスタTR2にハイレベル信号が与えられても景品玉が払出されないように構成した。
【0093】上皿玉検出スイッチSS2に対応する回路には、抵抗R5,R6,R16と、トランジスタTR4,TR5と、コンデンサC3と、ツェナダイオードZD2とが配設されている。図示は省略しているが、上皿玉検出スイッチSS2にはスイッチ回路309側から+12Vの電位の信号が供給される。コンデンサC3は、上皿玉検出スイッチSS2から送られてきた信号に含まれるノイズを除去するためのものである。上皿玉検出スイッチSS2が景品玉または貸出玉を検出していないときには、上皿玉検出スイッチSS2に供給されている+12Vのハイレベル信号がそのままスイッチ回路309へ入力される。このハイレベル信号がトランジスタTR4に与えられ、トランジスタTR4が導通状態となる。これにより、抵抗R16に基づく+5Vの電位がグランドに接続されてアースされ、MPU304には+5Vの電位よりも低いローレベル信号が入力される。
【0094】一方、上皿玉検出スイッチSS2が景品玉または貸出玉を検出しているときには、上皿玉検出スイッチSS2からスイッチ回路309へ+12Vよりも低いローレベル信号が入力される。このローレベル信号がトランジスタTR4に与えられることにより、トランジスタTR4が非導通状態となり、+5Vのハイレベル信号がMPU304へ入力される。MPU304は、+5Vのハイレベル信号が入力されているときに、打球供給皿6内に所定量以上の遊技玉が存在すると判断し、+5Vよりも低い電位のローレベル信号が入力されているときには、打球供給皿6内の遊技玉が所定量以下になったと判断する。
【0095】また、上皿玉検出スイッチSS2が短絡したときには、ツェナダイオードZD2が導通状態となり、トランジスタTR5にハイレベル信号が与えられる状態となる。これにより、トランジスタTR4にはローレベル信号が入力される状態となり、MPU304に+5Vのハイレベル信号が入力される。したがって、MPU304は、上皿玉検出スイッチSS2が短絡した異常状態が発生したときには、打球供給皿6内の遊技玉が所定量以上か否かにかかわらず所定量以上であると判断し、打球供給皿6内の遊技玉が所定量以上であるにもかかわらず遊技玉が供給されてしまうという不具合が発生しないようにしている。
【0096】玉切れスイッチS2,S3に対応する回路には、抵抗R7,R8,R17と、コンデンサC4と、トランジスタTR6とが配設されている。図示したように、玉切れスイッチS2,S3は、通路体84内に所定量以上の景品玉が貯留されている通常時には、景品玉によりスイッチ接点が導通するといういわゆるノーマルクローズとなるように構成されている。通路体84内に所定量以上の景品玉が貯留されているときには、景品玉により玉切れスイッチS2,S3のスイッチ接点が導通状態になり、電源回路327からスイッチ回路309に供給される+12Vの電位がグランドに接続されてアースされる。これにより、トランジスタTR6には+12Vよりも低い電位のローレベル信号が入力されるので、トランジスタTR6は導通状態となり、抵抗R17に基づく+5Vの電位がグランドに接続されてアースされる。したがって、MPU304には、+5Vの電位よりも低いローレベル信号が入力される。一方、通路体84内に貯留されている景品玉が、所定量に満たないために玉切れスイッチS2,S3のうちのいずれか一方または両方のスイッチ接点が非導通状態となったときには、電源回路327から供給される+12Vのハイレベル信号がトランジスタTR6に与えられる。コンデンサC4は、トランジスタTR6に与えられる信号に含まれるノイズを除去するためのものである。
【0097】トランジスタTR6は非導通状態となり、+5Vのハイレベル信号がMPU304に入力される。MPU304は、+5Vよりも低いローレベル信号が入力されているときに、通路体84内の景品玉が所定量以上であると判断し、+5Vのハイレベル信号が入力されているときに、通路体84内に貯留されている景品玉が、所定量に満たないと判断する。
【0098】満タンスイッチS4に対応する回路には、抵抗R9,R10,R18と、コンデンサC5と、トランジスタTR7とが配設されている。満タンスイッチS4は、余剰玉受皿20が満タンになっていないときにはスイッチ接点が非導通状態となり、満タンになったときにはスイッチ接点が導通状態になる。余剰玉受皿20が満タンになっておらず満タンスイッチS4が非導通状態となっているときには、電源回路327から供給される+12Vの信号がトランジスタTR7に与えられる。コンデンサC5は、トランジスタTR7に与えられる信号に含まれるノイズを除去するためのものである。トランジスタTR7は、+12Vのハイレベル信号が入力されることにより導通状態となる。これにより、抵抗R18に基づく+5Vの電位がグランドに接続されてアースされ、MPU304には、+5Vの電位よりも低いローレベル信号が入力される。
【0099】一方、余剰玉受皿20が景品玉または貸出玉により満タンとなり、満タンスイッチS4が導通状態となったときには、電源回路327から供給される+12Vのハイレベル信号がグランドに接続されてアースされる。これにより、トランジスタTR7には+12Vよりも低いローレベル信号が与えられ、トランジスタTR7が非導通状態となる。これにより、電源回路327から供給される+5Vの電位のハイレベル信号がMPU304に入力される。MPU304は、+5Vよりも低いローレベル信号が入力されているときに、余剰玉受皿20が満タンになっていないと判断し、+5Vのハイレベル信号が入力されているときに余剰玉受皿20が満タンになったと判断する。
【0100】自動玉貸スイッチS5に対応する回路には、抵抗R11,R12,R19と、コンデンサC6と、トランジスタTR8とが配設されている。自動玉貸スイッチS5は、遊技玉の貸出処理が必要でないときには非導通状態となり、遊技玉の貸出が必要になったことを検出した場合に導通状態となる。遊技玉の貸出が必要でなく、自動玉貸スイッチS5が非導通状態となっているときには、トランジスタTR8に+12Vよりも低いローレベル信号が与えられる。コンデンサC6は、トランジスタTR8に与えられる信号に含まれるノイズを除去するためのものである。トランジスタTR8は、ローレベル信号が入力されることにより非導通状態となり、電源回路327から供給される+5Vのハイレベル信号がMPU304に入力される。一方、遊技玉の貸出が必要であることが検出され、自動玉貸スイッチS5が導通状態となれば、+12Vのハイレベル信号がトランジスタTR8に与えられ、トランジスタTR8が導通状態となる。これにより、電源回路327から供給される+5Vのハイレベル信号がグランドに接続されてアースされ、MPU304には+5Vよりも低いローレベル信号が入力される。MPU304は、+5Vのハイレベル信号が入力されているときには、遊技玉の貸出が必要でないと判断し、+5Vよりも低いローレベル信号が入力されているときには、遊技玉の貸出が必要であると判断する。
【0101】さらに、スイッチ回路309には、停止モードスイッチS1が含まれる。停止モードスイッチS1は、景品玉払出制御基板152上に設けられている(図3において省略)。本実施例では、パチンコ遊技機1が特定の状態(前述)になった場合に、打玉発射装置330の動作を停止させるが、停止モードスイッチS1の設定により、打玉発射装置330を停止させるときに、景品玉払出装置97(図3参照)をも停止させるか否かを選択できるようにしている。停止モードスイッチS1がOFFであるときは、打玉発射装置330のみが停止され、停止モードスイッチS1がONであるときは、打玉発射装置330とともに景品玉払出装置97が停止される。停止モードスイッチS1に対応する回路には、抵抗R1,R14と、トランジスタTR1とが配設されている。停止モードスイッチS1がOFFされて、非導通状態となっているときには、電源回路327から抵抗R1を介して供給される+5Vのハイレベル信号がトランジスタTR1に供給される。これにより、トランジスタTR1が導通状態となり、電源回路327から抵抗R14を介して供給される+5Vのハイレベル信号がグランドに接続されてアースされる。これにより、MPU304にはローレベル信号が入力され、MPU304はローレベル信号が入力されたことにより打玉発射装置330のみを停止させるモードを設定する。
【0102】また、停止モードスイッチS1がONされて、導通状態となっているときには、電源回路327から抵抗R1を介して供給される+5Vのハイレベル信号が停止モードスイッチS1を介してアースされ、トランジスタTR1にはローレベル信号が与えられる。これにより、トランジスタTR1は非導通状態となり、電源回路327から抵抗R14を介して供給される+5Vのハイレベル信号がMPU304へ入力される。MPU304は、ハイレベル信号が入力されたことにより、打玉発射装置330と景品玉払出装置97とを停止させるモードを設定する。
【0103】図6(b)は、電源回路327の構成を示す回路図である。電源回路327は、コネクタCN2を介して、外部の交流AC24Vの電源と、発射制御リレーRS1とに接続されている。電源回路327は、バリスタV1と、ブリッジダイオードBDと、ダイオードD2と、コンデンサC7〜C11と、抵抗R13と、レギュレータIC3,IC4とを含む。図示において、「a」と「c」とは、それぞれ図7に示すモータ回路311に接続されている。コンデンサC7,C8,C10,C11は、それぞれの箇所で発生したゲインを保持するためのものである。コンデンサC9は、レギュレータIC3に与えられる信号に含まれるノイズを除去するためのものである。
【0104】コネクタCN2を介して電源回路327に接続された交流AC24Vの電力の信号は、ブリッジダイオードBDに与えられる。ブリッジダイオードBDは、AC24Vの信号を全波整流することにより直流の+21Vの電位の電力を生成する。+21Vの信号は、ランプ回路(図4参照)に駆動電力として供給されるとともに、ダイオードD2を経てさらに電源回路327の内部へ送られる。内部へ送られた+21V信号は、コンデンサC7,C8により平滑化され、+30V信号に変換される。+30V信号は、モータ回路311(図4参照)の賞球モータ用の駆動電力およびソレノイド回路313の駆動電力として供給されるとともに、さらに電源回路327の内部へ送られる。内部へ送られた+30V信号は、レギュレータIC3により安定化されて+12V信号に変換される。+12V信号は、モータ回路311(図4参照)のハンドルモータ用の駆動電力およびスイッチ回路309(図4,図6(a)参照)の駆動電力として供給されるとともに、さらに電源回路327の内部へ送られる。内部へ送られた+12V信号は、レギュレータIC4により安定化されて+5V信号に変換される。+5V信号は、MPU304のスイッチ検出用信号としてスイッチ回路309を介してマイコン回路303に与えられる。
【0105】図7は、モータ回路311の構成を示す回路図である。モータ回路311は、賞球モータ用回路401と、ハンドルモータ用回路403とを含む。賞球モータ用回路401は、景品玉払出装置97に備えられたステッピングモータ184(図7参照)を駆動制御するための回路である。ハンドルモータ用回路403は、操作ハンドル21(図1参照)を駆動するためのハンドルモータ(図示を省略)を駆動制御するための回路である。賞球モータ用回路311は、トランジスタQ1〜Q4と、ダイオードD3〜D6と、ツェナダイオードZD3と、抵抗R20〜R25とを含み、電源回路327から+30Vの電源信号の供給を受けてMPU304からの制御信号に基づいてステッピングモータ184を駆動制御する。なお、トランジスタQ1〜Q4は図9に示したトランジスタTR1〜TR8と同様の構成である。
【0106】なお、トランジスタTR1〜TR8は、図示においてブロックで示しているが、各ブロックは、図示において一点鎖線で囲んで示した記号を表わすものとする。
【0107】MPU304からトランジスタQ1〜Q4のそれぞれにハイレベル信号が与えられると、トランジスタQ1〜Q4が導通状態となり、ステッピングモータ184の駆動コイルφ1〜φ4に電流が流れてステッピングモータ184が回転する。なお、本実施例において用いられるステッピングモータ184は4相である。ここで、ステッピングモータ184の回転速度の制御について説明する。ステッピングモータ184の回転速度を変えるためには、駆動コイルφ1〜φ4の切換速度を変える。駆動コイルφ1〜φ2に入力するパルスの周波数を高くすることによりステッピングモータ184が速く回転する。駆動コイルφ1〜φ2には電気的時定数が存在する。すなわち、ステッピングモータ184が低速で回転しており、駆動コイルφ1〜φ2の電気的時定数Tよりも入力パルス幅の方が十分に長いときには、駆動コイルφ1〜φ2に供給される電流の大きさがピーク値まで達する。
【0108】しかしながら、ステッピングモータ184の回転が中速から高速になると、入力パルス幅に対して電気的時定数Tの値が大き過ぎる状態となるため、駆動コイルφ1〜φ2に供給される電流はピーク値にまで達しないようになる。駆動コイルφ1〜φ2の電流はステッピングモータ184のロータに発生するトルクに比例する。したがって、駆動コイルφ1〜φ2に供給される電流がピーク値にまで達しない、あるいは、電流の有効部分が電気的時定数Tの影響で小さくなれば、その分トルクの発生が減少する。このように、ステッピングモータ184の回転が高速になるにしたがってトルクが減少することを防止するために、本実施例では、賞球モータ用回路401において、+30Vの電源信号の供給径路上に抵抗R24,R25を配設し、駆動コイルφ1〜φ2に供給される電流が高速に立上がるようにしている。
【0109】ハンドルモータ用回路403は、制御リレーRYと、バリスタV2と、打球発射モータ回路Mと、ダイオードD7と、トランジスタTR9とを含む。打球発射モータ回路Mは、操作ハンドル21を駆動するための打球発射モータを直接駆動制御するための回路である。図示における「a」と「c」とは、図6(b)に示した電源回路327からの「a」と「c」とにそれぞれ接続されている。トランジスタTR9は、図6(a)に示したトランジスタTR1〜TR8と同様の構成である。ハンドルモータ用回路403には、電源回路327から+12Vの直流電源とAC24Vの交流電源とが供給されている。+12Vは、制御リレーRYを開閉させるための電源である。AC24Vは、打球発射モータを駆動するための電源である。
【0110】MPU304からトランジスタTR9にローレベル信号が入力されているときには、トランジスタTR9が非導通状態となっているので、制御リレーRYのコイルに電流が供給されず、制御リレーRYの接点がクローズする。この状態では、電源回路327から供給されるAC24Vの電源が打球発射モータ回路に供給されて操作ハンドル21を遊技者が操作することにより遊技玉が発射される状態となっている。一方、MPU304からトランジスタTR9にハイレベル信号が入力されているときには、トランジスタTR9が導通状態となり、制御リレーRYに+12V信号が供給されることにより、制御リレーRYのコイルが励磁され、接点がオープンする。この状態では、打球発射モータ回路への電源供給が遮断されて遊技者が操作ハンドル21を操作しても遊技玉が発射されない。
【0111】図8は、打玉発生制御用基板337の詳細構成を示す回路図である。打玉発射制御用基板337は、複数のコンデンサC21〜C28と、可変抵抗VR1と、ダイオードスタックBD1と、リレーRY3と、バリスターV12となどの電子素子が実装されたプリント配線基板によって構成されている。打玉発射制御用基板337には、コネクタ343,347,351,341を介して、発射装置モータ331と、景品玉払出制御基板152と、稼働ランプ23、操作ハンドル21とが接続されている。なお、コネクタ343,347,341は、それぞれ、図5(B)に示した発射装置モータ331用のコネクタ343aと、景品玉払出制御基板152用のコネクタ347aと、操作ハンドル21用のコネクタ341aとを打玉発射制御用基板337側のコネクタ343b,347b,341bに接続した状態の部材を示す。
【0112】コンデンサC28は、フィルムコンデンサで構成され、その機能は、発射装置モータ331を安定的に回転させるための位相制御用として用いられている。位相制御用のコンデンサは、従来、機構盤の裏面に円筒状に設けられていたが、本実施例においては、肉厚の薄い直方体状にして打玉発射制御用基板337上に実装するようにした。これにより、位相制御用コンデンサへの配線作業が省略できるとともに、打玉発射制御用の回路を全体としてコンパクトにすることができる。図示を簡略化するために、景品玉払出制御基板152は、AC24Vの交流電源と、この電源に接続されたリレーRY1,RY2とのみの構成を示している。また、稼働ランプ23は、図1を参照して説明した錠飾りの内部に設けられ、打玉の発射動作が行なわれてパチンコ遊技機1が稼働中であることを表示するためのランプである。操作ハンドル21は、タッチ板333と、発射停止スイッチ335とを含む。
【0113】打玉発射制御用基板337の内部において、景品玉払出制御基板152から供給されるAC24Vの信号をダイオードスタックBD1により全波整流し、コンデンサC26を用いて平滑化することにより、リレーRY3の駆動用電圧を得ている。さらに、操作ハンドル21のタッチ板333の駆動電力として、チップ抵抗R31〜R33と、ツェナーダイオードZD11と、電解コンデンサC24,C25等により、交流入力の影響を受けない安定した直流電圧を得るようにしている。また、バリスターV12は、交流入力からの雷サージ等の異常サージエネルギを吸収し、打玉発射制御用基板337を保護するためのものである。操作ハンドル21のタッチ板333に遊技者が手を触れると、打玉発射制御用基板337のNORゲートIC1A,IC1Bとで構成されるRSフリップフロップからの信号がトランジスタQ11に与えられ、トランジスタQ11が導通状態となり、リレーコイルRL3に電流が導通する。このリレーコイルRL3は、リレースイッチRY3をONさせるためのコイルであり、リレースイッチRY3がONして、閉状態となることにより、発射装置モータ331と、稼働ランプ23とが駆動される。
【0114】景品玉払出制御基板152内に示されているリレーRY1は、図5(A)に示したターミナル基板78において外部からの電力を景品玉払出制御基板152に供給するための信号線上に設けられたものである。また、リレーRY2は、図7に示したモータ回路311において発射装置モータ(ハンドルモータ)への駆動電力の供給を遮断するためのものである。リレーRY2は、図6に示したスイッチ回路309において、玉切スイッチS2,S3により玉切れが検出されるか、または、満タンスイッチS4にて満タンが検出されるかのうちのいずれかが検出された場合にMPU304からの指令信号により開状態となる。一方、リレーRY1は、ターミナル基板78において、発射装置制御端子79bを介して外部の管理用コンピュータから入力される発射装置制御信号に応答して開状態となる。このように、本実施例では、パチンコ遊技機1の内部で発生した玉切状態や満タン状態が検出された場合には、その検出信号をマイコン回路303内のMPU304に入力し、MPU304は、その検出信号が入力されたことに応答して、モータ回路311内のリレーRY2を開状態にする。そして、外部から打玉発射装置330を停止させる旨の指令信号が入力された場合には、その信号をマイコン回路303のMPU304に入力することなく、ターミナル基板78のリレーRY1を開状態にする。
【0115】このように構成した理由は以下のとおりである。玉切状態が検出された場合や満タン状態が検出された場合には、打玉発射装置330の動作を停止させるとともに、景品玉払出装置97(図3参照)の動作をも停止させる場合がある。このように、所定の検出信号に応答して、判断処理が必要な場合には、MPU304に検出信号を入力し、その判断結果に基づいてリレーRY2を開状態にする。一方、外部の管理用コンピュータから入力される発射装置制御指令信号(図5参照)が入力された場合には、専ら打玉発射装置330を停止させるように制御すればよいので、この発射装置制御指令信号はMPU304に入力することなく、景品玉払出制御基板152とは別に設けられたターミナル基板78内でのリレーRY1を作動させている。
【0116】したがって、判断処理が必要でない信号は、MPU304に入力しないですむので、MPU304に発射装置制御指令信号のための入出力ポートを設けることなく、また、MPU304に不必要な信号処理動作を行なわせないようにしている。
【0117】また、外部の管理用コンピュータとパチンコ遊技機1の内部の賞球制御回路301とでは、電源系統が異なるので、発射装置制御指令信号をフォトカプラなどを用いてMPU304に対応した電位の信号に変換する必要があるが、本実施例では、発射装置制御指令信号をMPU304に入力しないように構成したので、フォトカプラなどの信号変換手段を設ける必要がなく、その分だけ景品玉払出制御基板152上に実装する部品を省略することができる。さらには、図3に示したように、ターミナル基板78は、景品玉払出制御基板152の配設位置とは離れた箇所に配設されているので、たとえば、発射装置制御指令信号として異常に高い電位の信号が誤って入力された場合であっても、発熱等による信号線および回路の損傷は、ターミナル基板78およびその付近で留まり、他の部分に及ぶことなく、事故による損傷を極力最小限に留めることができる。
【0118】前記打玉発射装置330により、打玉を発射する打玉発射装置が構成されている。前記電源回路327により、打玉発射装置に駆動電力を供給する電源手段が構成されている。前記MPU304により、弾球遊技機の内部で生成された第1の信号に応答して制御信号を出力する制御手段が構成されている。前記リレーRY2により、制御信号に応答して電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第1の電力供給遮断手段が構成されている。前記リレーRY1により、弾球遊技機の外部から入力された第2の信号に応答して電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する第2の電力供給遮断手段が構成されている。前記景品玉払出装置97により、遊技者に玉を払出すための玉払出装置が構成されている。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、弾球遊技機の内部で第1の信号が生成された場合には、その信号に応答して制御手段が、第1の電力供給遮断手段に電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断させ、弾球遊技機の外部から第2の信号が入力された場合には、その信号に応答して直接第2の電力供給遮断手段が電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する。したがって、制御手段に、外部から入力された第2の信号に応答した動作を行なわせる必要がなく、制御手段の構成を簡単にするとともに、制御手段に不必要な動作を行なわせる必要がなくなる。
【0120】請求項2記載の発明によれば、制御手段は、弾球遊技機の内部で第1の信号が生成された場合には、第1の電力供給遮断手段に電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断させるための制御信号を出力するように動作するとともに、弾球遊技機の複数種類の動作を制御し、弾球遊技機の外部から第2の信号が入力された場合には、第2の電力供給遮断手段が電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断する。これにより、第1の信号に応答して複数種類の動作を制御する必要がある場合にのみ制御手段を作動させ、そうでない場合には第2の電力供給遮断手段により打玉発射装置の動作を停止させることが可能となる。
【0121】請求項3記載の発明によれば、玉払出装置によって払出された玉が所定量よりも多い場合に第1の信号を生成し、この第1の信号に応答して制御手段が第1の電力供給遮断手段に電源手段から打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断させるための制御信号出力するとともに、制御手段が、さらに第1の信号に応答して玉払出装置の動作をも停止させる。したがって、打玉発射装置の動作を停止させるとともに、玉払出装置の動作を停止させる場合には、第1の電力供給遮断手段を作動させることにより打玉発射装置への駆動電力の供給を遮断させ、第2の信号が外部から入力された場合には、第2の電力供給遮断手段のみを作動させて、打玉発射装置の動作のみを停止させることが可能となる。
【0122】以上により、構成を簡単にしつつ、必要に応じて効率よく打玉発射装置の動作を停止させることが可能が弾球遊技機を提供することが可能となる。




 

 


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