米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 自動製パン機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−103378
公開日 平成8年(1996)4月23日
出願番号 特願平6−240072
出願日 平成6年(1994)10月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 垣本 泰洋
要約 目的
自動製パン機において、パンの外皮の焼き色を均一にすることを目的とする。

構成
パン材料を入れる金属製の製パン容器11と、製パン容器11を収納する焼成室2と、焼成室2の底部に配置され、製パン容器11を加熱するヒーター9を有し、製パン容器11外面の輻射率をその部位により変化させ、輻射熱伝達による受熱量を調節する。
特許請求の範囲
【請求項1】 パン材料がセットされる金属製の製パン容器と、底部付近にヒーターが配され、かつ前記パン容器をセットする焼成室と、前記焼成室を開閉する蓋体とを備え、前記製パン容器外面の輻射率をその部位により変化させた自動製パン機。
【請求項2】 製パン容器外面の輻射率を鉛直方向に変化させた請求項1記載の自動製パン機。
【請求項3】 製パン容器外面の輻射率を下方に比べ上方を大きくした請求項2記載の自動製パン機。
【請求項4】 製パン容器外面を塗装により輻射率を変化させた請求項1記載の自動製パン機。
【請求項5】 製パン容器外面をブラスト加工により輻射率を変化させた請求項1記載の自動製パン機。
【請求項6】 製パン容器外面を塗装及びブラスト加工により輻射率を変化させた請求項1記載の自動製パン機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭用の自動製パン機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、グルメ志向の高まり、食の高級化が進み、家庭用の機器にて調理する場合にも、その出来ばえに対する要求が強くなっている。
【0003】以下に、従来の自動製パン機について説明する。図4、図5は従来の自動製パン機を示すものである。図4、図5において、基台1はその上部に板金製の焼成室2を製パン容器取付台3により狭持して固定しており、下面にはモーター4を固定している。また基台1は、その下端部で底板5により板金製のボデー6を狭持して固定しており、ボデー6はその上端部で焼成室2の縁部に固定されている。7は焼成室2を覆い、開閉自在の外蓋であり、外蓋7の内側には板金製内蓋8が係止、固定されている。焼成室2内の底部にはシーズ式のヒーター9がガイシ10を介し、焼成室2に固定されている。
【0004】製パン容器11は製パン容器取付台3に着脱自在に配置されており、製パン容器11の中央底部には上方に羽根12を、下方には従動コネクタ13を取り付けた軸14が回転自在に軸支されている。製パン容器11はアルミ深絞り、もしくはアルミダイカストにより形成され、その内面にはパン材料の付着を防ぐことを主たる目的としてフッ素コーティング等の塗装、表面処理が施されている。製パン容器11の外面はブラスト処理、フッ素コーティング等が施されている場合もあるが、その表面の色相、表面の粗さは全域ほぼ一様であり、意図的な輻射率の変化は無かった。従動コネクタ13は、製パン容器取付台3に回転自在に軸支されている軸15に設けた駆動コネクタ16に係合し、大プーリー17、小プーリー18、ベルト19を介してモーター4により羽根12が回転できる。20は制御装置21を内蔵した操作部である。
【0005】以上のように構成された自動製パン機について、以下その動作を説明する。製パン容器11にパン材料を入れ運転すると、制御装置21がモーター4、ヒーター9を制御してパン生地の混練、発酵を順次行い、最後に焼成室2内を150〜230℃の高温に加熱してパンを焼き上げる。このときヒーター9は赤熱し表面温度が500〜750℃と非常に高温となるため、製パン容器11の外面とヒーター9とは輻射熱伝達による多量の熱の移動を行うこととなる。前記理由の通りパンを焼き上げる場合において、製パン容器11内のパン材料はヒーター9により加熱された空気の自然対流による熱伝達だけではなく、輻射熱による熱伝達により加熱され焼き上げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、焼成室2内の温度分布が上方に行くほど高いため、焼き上げたパンの側面は上に行くほど焼き色が黒く濃くなり、またヒーター9の形状により部分的に焼き色が薄かったり、濃かったりし、パンの外皮の焼き色が均一なものと出来なかった。また、パンの焼き色を均一にするためには焼成室2の容積を大きくする必要があり、機器が大きくなりコンパクト設計の妨げとなっていた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、焼き上がりのパンの外皮の焼き色が均一でコンパクトな自動製パン機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の第1の手段は、製パン容器外面の輻射率をその部位により変化させたものである。
【0009】また第2の手段は、製パン容器外面の輻射率を鉛直方向に変化させている。また第3の手段は、製パン容器外面の輻射率を上方に比べ下方を大きくしている。
【0010】また第4の手段は、製パン容器外面を塗装により輻射率を変化させている。また第5の手段は、製パン容器外面をブラスト加工により輻射率を変化させている。
【0011】また第6の手段は、製パン容器外面を塗装及びブラスト加工により輻射率を変化させている。
【0012】
【作用】上記本発明の第1の手段によれば、製パン容器外面の輻射率をその部位により変化させているので、焼成室の寸法とヒーターの位置や消費電力等が制約を受ける場合にでも、製パン容器外面によって受熱量を一定に調節でき、パンの外皮の焼き色を均一化できる。
【0013】また本発明の第2の手段において、製パン容器外面の輻射率を鉛直方向に変化させているため、焼成室内雰囲気の鉛直方向の温度分布による製パン容器外面の受熱量の変化を輻射熱伝達により一定に調節でき、鉛直方向のパンの外皮の焼き色を均一化できる。
【0014】また本発明第3の手段において、製パン容器外面の輻射率を上方に比べ下方を大きくしているので、焼成室内雰囲気の温度が上方が高く、下方が低い場合にでも製パン容器外面下方は輻射熱伝達による熱の移動を増やすことができ、製パン容器外面の受熱の均一化を図ることができるため、鉛直方向のパンの外皮の焼きムラを少なくすることができる。
【0015】また本発明第4の手段において、製パン容器外面を塗装により輻射率を変化させることにより輻射熱伝達による製パン容器への熱移動を調節できる。
【0016】また本発明第5の手段において、製パン容器外面をブラスト加工により、輻射率を変化させることにより製パン容器外面の色相がほぼ一様を保たれながら輻射熱伝達による製パン容器への熱移動を調節できる。
【0017】また本発明第6の手段において、製パン容器外面を塗装及びブラスト加工により輻射率を変化させることにより、輻射熱伝達による製パン容器への熱移動をより幅広く調節できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一構成部品については同一符号を付し説明を省略する。
【0019】図1、図2において、焼成室2の形は上方より見た場合、ほぼ四角形となっており、ヒーター9はコの字型になっている。また、製パン容器11の外面の全輻射率は面A、面B及び面Cは同一で約0.5としているが、面Dのみ全輻射率は約0.7としている。また、焼成室2の内面は全輻射率0.2と反射が多い。製パン容器11外面はフッ素コーティングが施されているが、面Dのみ色相が変えられ、他の面とは違い輻射率の高いフッ素が塗布されている。これにより前記の製パン容器11外面の輻射率の違いを作り出している。
【0020】また、本実施例では、フッ素コーティングの色相を変えることにより、輻射率の違いを作り出しているが、面Dと他面の求められる輻射率の差が小さい場合には、面Dのみにブラスト処理を施すか、もしくは全面または部分的にブラスト処理を施すが、面Dのみ表面粗さの大きくなるブラスト処理を施し、面A、面B及び面Cより面Dが微視的な表面積を大きくするようにして、面Dの輻射率を他より大きくする方法もある。この方法では、電磁波の可視光線域での反射率が他の面と面Dを比べ大きな差がない。つまり、人間に見える製パン容器外面の色相がほぼ同じとなり、視覚的な違和感が少ないという利点をもつ。製パン容器11は内面にも、焼き上がったパンが取り出しやすくなるようにフッ素コーティングが施されている。
【0021】以上のように構成された自動製パン機について、その動作を説明する。製パン工程の最後にあたる焼成では、焼成室内の雰囲気温度をヒーター9により150〜230℃の高温にしてパンを焼く。この時に、製パン容器内のパン材料はヒーター9により温められた高い雰囲気温度からの熱伝達による加熱のみならず、ヒーター9は表面温度が約500〜750℃と非常に高く赤熱しているため、主に赤外線領域の輻射熱を放出し、その輻射熱によっても加熱され焼き上げられる。製パン容器の面Dは、ヒーター9がコの字型のため対向する位置にヒーター9が無いが、その輻射率を大きく設定することにより、焼成室内を反射してくる主に赤外線領域の電磁波を吸収し、製パン工程の焼成時に他の面A、面B及び面Cと同じ表面温度を保つことが可能となっている。これにより、焼き上がりのパンの表皮の色は外周全周ほぼ同色とすることができる。
【0022】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例について、図3を参照しながら説明する。なお、従来例と同一構成部品には同一符号を付し説明を省略する。
【0023】図3において、焼成室2内にはその底部にヒーター9が具備され、アルミダイカスト製の製パン容器11が着脱自在に製パン容器取付台3に取り付けられている。製パン容器外面は高さにより輻射率が変化する。その輻射率は下端部で約0.9、上端部で約0.5であり、高さの変化により輻射率は一次関数的に変化している。
【0024】この製パン容器11外面の輻射率の変化は、外面の下方のみブラスト加工を行い微視的な表面積を大きくし、その後フッ素コーティングを鉛直方向上向きにいくほど輻射率が小さくなるような色相にグラデーションに塗布する。ブラスト処理のみ、もしくはフッ素コーティングのみにより輻射率を変化させる方法もあるが、この両方を組み合せた場合より大きな輻射率の変化をつけることができる。製パン容器11内面にも、焼き上がったパンが取り出しやすくなるようにフッ素コーティングが施されている。
【0025】以上のように構成された自動製パン機について、その動作を説明する。焼成中における焼成室2内の雰囲気温度はヒーター9の位置、焼成室2と製パン容器11の寸法関係、雰囲気の流動状態等により一定とならず、温度分布をもつ。特に焼成室内壁と製パン容器外壁の間の雰囲気は鉛直方向に大きな温度の勾配をもつ場合が多く、出来上がったパンの外皮の焼き色が上方が濃く、下方が淡いものとなってしまう。しかし本実施例によれば、製パン容器外面は鉛直方向に輻射率を変化させ、上方を小さく、下方を大きく設定しているので、製パン容器外面が周囲雰囲気から受ける熱の上方と下方との差を輻射熱伝達により無くすことができるため、出来上がったパンの外皮の鉛直方向の焼き色のムラを無くすことができる。
【0026】また、製パン容器の温度を全域ほぼ一定温度にでき、局所的に高温な部分が無くなるので、フッ素コーティングの耐熱に対する要求を下げ、コストダウンを図れるとともに長寿命化も図れる。
【0027】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように、製パン容器外面の輻射率をその部位により変化させることにより、焼成室の寸法とヒーターの位置や消費電力等が制約を受ける場合にでも製パン容器外面によって受熱量を一定に調節でき、パンの外皮の焼き色を均一化できる。
【0028】また製パン容器外面の輻射率を鉛直方向に変化させているため、焼成室内雰囲気の鉛直方向の温度分布による製パン容器外面の受熱量の変化を輻射熱伝達により一定に調節でき、鉛直方向のパンの外皮の焼き色を均一化できる。
【0029】また製パン容器外面の輻射率を上方に比べ下方を大きくしているので、焼成室内雰囲気の温度が上方が高く、下方が低い場合にでも製パン容器外面下方は輻射熱伝達による熱の移動を増やすことができ、製パン容器外面の受熱の均一化を図ることができるため、鉛直方向のパンの外皮の焼きムラを少なくすることができる。また製パン容器外面を塗装により輻射率を変化させることにより輻射熱伝達による製パン容器への熱移動を調節できる。
【0030】また製パン容器外面をブラスト加工により、輻射率を変化させることにより製パン容器外面の色相がほぼ一様を保たれながら輻射熱伝達による製パン容器への熱移動を調節できる。
【0031】また製パン容器外面を塗装及びブラスト加工により輻射率を変化させることにより、輻射熱伝達による製パン容器への熱移動をより幅広く調節できる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013