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発明の名称 撹拌機能付き容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−24118
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−166698
出願日 平成6年(1994)7月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 財前 克徳 / 麻田 和彦 / 山下 秀和 / 西田 一夫 / 長久 哲朗
要約 目的
電磁誘導加熱機器に用いて、焦げ付いたり、焼き付いたりすることのない撹拌機能付き容器を提供することを目的としている。

構成
非磁性体で構成した外容器1内に設けた磁性体で構成した内容器2に回転翼4を設け、機器10上に載置したときに、これが発生する高周波磁界を内容器2が受けて調理物を加熱し、また永久磁石3等で内容器2に実現した回転手段が低周波回転磁界を受けて発生する回転トルクによって、内容器2に形成した回転翼4が内容物を撹拌するものである。
特許請求の範囲
【請求項1】 非磁性材で構成した外容器と、この外容器内に設けた磁性金属で構成した内容器と、この内容器内に設けた回転翼とを備え、前記内容器は前記回転翼を回転させる回転手段を備えている撹拌機能付き容器。
【請求項2】 非磁性材料で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けた金属で構成したロータと、回転翼とを備えた撹拌機能付き容器。
【請求項3】 金属で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けたロータと、回転翼とを備えた撹拌機能付き容器。
【請求項4】 永久磁石を樹脂で被覆した請求項2または3に記載した撹拌機能付き容器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導を応用した機器用の容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電磁誘導加熱原理を利用した調理容器としては、鉄・ホーロー或いはステンレス製のものや、ステンレスと鉄或いはステンレスとアルミのようにステンレスをクラッドした多層容器が一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成の容器は、例えばカレー・シチュー等の調理物が焦げ付いたり、焼き付いたりするという課題を有している。つまり従来使用されている電磁誘導加熱調理器は、煮込み専用電気コンロに比べて加熱量を充分に小さく絞れる構成とはなっていないものである。このため長時間の煮込み調理を行う場合に、定期的にしゃもじ等でかき混ぜないと前記調理物の焦げ付き、変質等が生ずるものである。あるいは、比較的低い温度(40℃〜60℃)で長時間撹拌する薬品等の加熱撹拌処理では、ヒータ等の加熱用機器とモータ等の撹拌用機器とを各々設置しなければならないというわずらわしさがあった。
【0004】本発明はこのような従来の構成が有している課題を解決しようとするもので、加熱時に調理物や薬品等の焦げ付き、変質等が生じない撹拌機能付き容器を提供することを第一の目的としている。また前記第一の目的を達成するための第二・第三の手段を提供することを第二・第三の目的としているものである。更に、前記第一の目的に関連してより衛生的で不純物の混入しない撹拌機能付き容器を提供することを第四の目的としているものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するための本発明の第一の手段は、非磁性材で構成した外容器と、この外容器内に設けた金属で構成した内容器と、この内容器内に設けた回転翼とを備え、前記内容器は前記回転翼を回転させる回転手段を備えている回転機能付き容器とするものである。
【0006】第二の目的を達成するための本発明の第二の手段は、非磁性材料で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けた金属で構成したロータと、回転翼とを備えた撹拌機能付き容器とするものである。
【0007】また第三の目的を達成するための本発明の第三の手段は、金属で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けたロータと、回転翼とを備えた撹拌機能付き容器とするものである。
【0008】更に第四の目的を達成するための本発明の第四の手段は、特に、永久磁石を樹脂で被覆した撹拌機能付き容器とするものである。
【0009】
【作用】本発明の第一の手段は、電磁誘導を応用した機器が発生する高周波磁界を受けて外容器が発熱すると同時に、内容器に設けている回転手段が同機器の発生する低周波の回転磁界を受けて回転翼を回転させるように作用するものである。従って、調理物や薬品等は加熱されながらゆっくりとかき混ぜられるため、焦げ付きや、局部的な温度上昇による変質等は生じないものである。
【0010】また本発明の第二の手段は、回転翼を取り付けた金属製のロータが高周波磁界を受けて発熱する投げ込みヒータとして作用すると同時に、回転翼がロータに設けた永久磁石が低周波磁界の回転磁界を受けて生ずる回転トルクによって調理物や薬品等を撹拌するように作用するものである。
【0011】本発明の第三の手段は、高周波磁界と低周波回転磁界とを受けたときに、高周波磁界によって金属製の容器が発熱し、同時に低周波回転磁界によって回転翼を取り付けたロータが回転するように作用するものである。
【0012】更に本発明の第四の手段は、永久磁石を樹脂で被覆しているため、永久磁石を構成する鉄化合物等の粉の飛散を防止するように作用して、衛生的で不純物の混入しない撹拌機能付き容器を実現するものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第一の手段の実施例を図1を参照しながら説明する。1は例えばガラス・磁器等の非磁性材料で構成している外容器で、この中に、例えば鋼鉄等の金属材料で構成した内容器2を有している。内容器2は、低周波回転磁界を受けたときに回転トルクを生じて、回転翼4を回転させる回転手段を備えている。この回転手段として、本実施例では等角度に設けた複数個の永久磁石3を使用している。またこの内容器2の回転を支持する手段として、回転軸5を使用している。回転軸5は、回転翼4を形成した内容器2を外容器1に回転自在に取り付けるようになっている。
【0014】以上の構成の撹拌機能付き容器(以下単に容器と称する)が、従来の電磁誘導を応用した機器10(以下単に機器と称する)上に載置されているものである。この機器10は、高周波電流供給手段7の供給する高周波電流を受けて高周波磁界を発生する加熱コイル6と、界磁電流供給手段9の供給する低周波電流を受けて低周波回転磁界を生ずる界磁コイル8を備えている。なお前記界磁電流供給手段9は、容器に対して例えば、右回転・停止・左回転・停止・右回転のように停止期間を有した低周波電流を供給するようになっているものである。
【0015】以下本実施例の動作について説明する。本実施例の容器を機器10の上に載置して、図示していないスイッチをオンして煮込み調理を開始したとする。スイッチがオンされると、高周波電流供給手段7及び界磁電流供給手段9が交互もしくは同時に動作して、加熱コイル6からは加熱用の高周波磁界が、界磁コイル8からは低周波の回転磁界が供給され始める。
【0016】このとき本実施例では、外容器1はガラス・磁器等非磁性材料で構成しており、この高周波磁界と低周波回転磁界の影響を受けることはなく、また各々の磁界を遮断することもないものである。つまり、加熱も回転もしないものである。また内容器2は、鋼鉄等の金属材料で構成してあり、回転磁界を生ずるように等角度に設けた複数個の永久磁石3を備えているものである。このため前記低周波回転磁界を受けると、内容器2には回転トルクが生じてゆっくりと回転するものである。この内容器2が回転することによって、回転翼4は内容器2内の内容物をゆっくりと撹拌する。
【0017】前記回転翼4の回転は、界磁コイル8が供給する低周波回転磁界が停止期間を有しているため、内容器2内の内容物は自身の粘性のため内容器2の回転速度とは同期しないものである。このため、内容物は撹拌されながら加熱されることとなるものである。(薬品等の加熱・撹拌においても同様である。)なお本実施例では、内容器2が備えている回転翼4を回転させる回転手段として、等角度に複数個設けている永久磁石3を使用しているが、少なくとも1個の永久磁石を取り付ける構成としても同様の効果を有するものである。また、低周波回転磁界によって金属材料で構成した内容器2の底部に生じる渦電流を利用して、誘導モータ形式で回転させる構成としても同様の効果を有するものである。
【0018】以上のように本実施例は、加熱と撹拌の両方の機能を同時に有する撹拌機能付き容器として作用するものである。つまり、調理物や薬品等の焦げ付き、変質等が生じないものとなっている。また、撹拌用機器と加熱用機器を各々別個に設置する場合に比べて、回転翼4を支持するスタンド等が不要であるため、取り回しが格段に向上するものである。
【0019】次に本発明の第二の手段の実施例を図2を参照しながら説明する。10は例えばガラス・磁器等の非磁性材料で構成している外容器で、複数個の永久磁石3を等角度で取り付けた磁性金属製のロータ11を内包している。このロータ11は側面に設けている樹脂性のタイヤ12によって、回転軸5を軸として回転するとともに、外容器10から取り外すことができる構成としている。またロータ11上には、内容物を撹拌する回転翼4を設けている。
【0020】以下本実施例の動作について説明する。前記実施例と同様、高周波磁界と低周波回転磁界が容器に印加されると、金属で構成したロータ11が高周波磁界を受けて発熱する。つまり、ロータ11は投げ込み式のヒータとして作用し調理物や薬品等を加熱する。同時に、ロータ11に取り付けている永久磁石3が前記低周波回転磁界を受けて回転トルクを発生するため、回転を開始する。この回転は回転翼4に伝達され、調理物や薬品等を撹拌する。こうして、容器は加熱と撹拌の両方の機能を同時に実現している。なお外容器10は非磁性体で構成してあり、前記実施例と同様調理物や薬品の容器としての機能を果たしているだけである。
【0021】このとき本実施例では、ロータ11が着脱自在となっているため、外容器10を洗浄したいときには自由に取り外すことが可能である。また、前記実施例の内容器2に比較してロータ11は軽量であるので、容器としての取扱いが容易にできるものである。
【0022】次に、本発明の第三の手段の実施例を図3を参照しながら説明する。本実施例では外容器13として、例えばSUS304のような非磁性金属を使用している。このSUS304を使用した外容器13は、非磁性金属であるにも関わらず高周波磁界を受けた場合には発熱するという特性を有しているものである。外容器13内には、ロータ11を設けている。ロータ11は、等角度で複数個設けている永久磁石またはマグネット3間の磁路を兼ねている鉄板14で構成している。またロータ11上には、ロータ11の回転を回転軸5で受け外容器13の側壁とコロ15で接触している回転翼4を設けている。
【0023】以下本実施例の動作について説明する。前記各実施例と同様、高周波磁界と低周波回転磁界が容器に印加されると、外容器13はSUS304のような非磁性金属で構成しているため、低周波回転磁界の影響を受けることはないものである。しかし、前記したようにSUS304は非磁性金属であるにも関わらず高周波磁界によって発熱するものである。もう少し詳細な説明を加えると、本実施例では外容器13の容器底の厚さを約0.6mm以下と薄目のものに設定している。この程度の厚さのものを使用した場合には、高周波における表皮効果によって実用上充分な加熱性能を出すことができるものである。
【0024】なお図1で示した機器10を構成する界磁コイル8から発生する磁界の周波数fは、f(Hz)=N/60×P/2 N:回転数(r/m) P:極数で表現されるものであり、一般の撹拌動作において必要となる回転数はせいぜいN<10000(r/m)程度である。ここで極数をP=4としても、f=333(Hz)と、低周波数のものとなり、従ってこの低周波回転磁界が容器底の被磁性金属によって遮断(吸収)されることはほとんどないものである。
【0025】従って、ロータ11に設けている永久磁石3が前記低周波回転磁界を受けて回転トルクを発生して、ロータ11は回転を開始するものである。従って回転翼4も回転を開始し、調理物や薬品等を撹拌する。こうして本実施例の容器についても、加熱と撹拌の両方の機能を同時に実現しているものである。
【0026】さらに本実施例によれば、前記各実施例に比べてロータ11がさらに軽量となっているため、容器全体の重量も軽くなっており、容器としての取扱いが一層容易になるものである。
【0027】なお本実施例では、ロータ11は複数個の永久磁石3を設けた構成としているが、図4に示しているように1個の永久磁石3だけを使用する構成としても良いものである。この場合は、図3の構成に比べてやや回転トルクは減少するが低周波回転磁界によって回転させることは可能である。この図4の構成とした場合には、永久磁石が1個だけであり、一層軽量化することが可能である。
【0028】また図3で使用している複数個の永久磁石3の代わりに、図5に示しているような所定の複数箇所に着磁した1個のリング状とした永久磁石を使用しても良いものである。この場合は部品点数が削減できるとともに製造工数も削減できるものである。
【0029】次に、本発明の第四の手段の実施例を図3から図5を参照しながら説明する。図3から図5において、16は永久磁石3を被覆する耐熱性の樹脂である。つまり本実施例では、永久磁石3を樹脂16で被覆した構成としているものである。
【0030】このため調理物や薬品が永久磁石3に直接触れることはなく、永久磁石の材料である鉄化合物の焼結体が、使用中に磁性粉が欠落して食品中や薬品中に混入することもないものである。つまり本実施例は衛生的で不純物の混入のない回転機能を有する容器を実現しているものである。
【0031】なお前記各実施例においては、電磁誘導を応用した機器には、高周波電流供給手段・加熱コイル・界磁電流供給手段・界磁コイルを設けた構成としているが、これらの構成に限定されるものでなく、要は、加熱のための高周波磁界と、回転トルクを発生させるための回転磁界を供給できるものであればどのような構成のものであっても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、非磁性材で構成した外容器と、この外容器内に設けた磁性金属で構成した内容器と、この内容器内に設けた回転翼とを備え、前記内容器は前記回転翼を回転させる回転手段を備えた構成として、電磁誘導を応用した機器が発生する高周波磁界と低周波回転磁界とを受けて、調理物や薬品を撹拌しながら加熱することができ、焦げ付き、変質や焼き付きが生じない撹拌機能付き容器を実現するものである。
【0033】本発明の第二の手段は、非磁性材料で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けた金属で構成したロータと、回転翼とを備えた構成として、軽量で取扱いの容易な、焦げ付き、変質や焼き付きが生じない撹拌機能付き容器を実現するものである。
【0034】また本発明の第三の手段は、金属で構成した外容器と、この外容器内に設けた少なくとも1個の永久磁石を取り付けたロータと、回転翼とを備えた構成として、更に軽量で取扱いの容易な、焦げ付き、変質や焼き付きが生じない撹拌機能付き容器を実現するものである。
【0035】本発明の第四の手段は、特に永久磁石を樹脂で被覆する構成として、衛生的な撹拌機能付き容器を実現するものである。




 

 


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