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発明の名称 チェーン駆動装置の緊張機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−256575
公開日 平成8年(1996)10月8日
出願番号 特願平7−67238
出願日 平成7年(1995)3月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 馬場 治男
要約 目的


構成
駆動及び従動スプロケット29,30とに亘って搬送チェーン32を巻回して刈取茎稈を結束装置へ横送りする横送り機構9Aにおいて、緊張スプロケット33をチェーンループ内側に備える。緊張スプロケット33を先端に備えたテンションアーム34の揺動支点Pをチェーン32のループ内側の近傍位置に配置し、かつ、緊張バネ36を備える。チェーン32の移動方向に直交する上下方向への振れ動きを規制するチェーンガイド37を、テンションアーム34のボス部一体的に取付け、揺動支点Pと緊張スプロケット33との間でチェンローラを介してチェーン32を張り方向に付勢及びガイドする構造を採る。
特許請求の範囲
【請求項1】 駆動スプロケット(29)と従動スプロケット(30)とに亘ってチェーン(32)を巻回するとともに、そのチェーン(32)を張り付勢する緊張スプロケット(33)を備えてあるチェーン駆動装置の緊張機構であって、前記緊張スプロケット(33)が先端に支承されたテンションアーム(34)の揺動支点(P)を前記チェーン(32)移動経路の側方近傍位置に配置し、かつ、チェーン緊張方向に前記テンションアーム(34)を付勢する弾性部材(36)を設けるとともに、前記チェーン(32)の移動方向に直交する方向への振れ動きを規制するチェーンガイド(37)を、これが前記弾性部材(36)によってチェーン緊張方向に付勢される状態で、前記揺動支点(P)と前記緊張スプロケット(33)との間に配置してあるチェーン駆動装置の緊張機構。
【請求項2】 前記テンションアーム(34)のチェーン緊張方向への移動は許容し、かつ、チェーン緩み方向への移動は阻止するワンウェイクラッチ(WC)を備えてある請求項1に記載のチェーン駆動装置の緊張機構。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的隣合うスプロケットどうしの間隔が広いチェーン駆動装置に好適なチェーンの緊張機構に関する。農機や産業機械、或いは自走式移動車両等に適用することが可能である。
【0002】
【従来の技術】例えばバインダーでは、実開平5‐85221号公報の図2に示されるように、刈り取った茎稈の株元部分に係止作用して結束装置に横送りするための横送りチェーン(符号8)を設けてある。このものでは、左右一対のスプロケット(符号22及び23)にチェーンを巻回し、非作用面であるチェーン後側に緊張機構であるテンションスプロケット(符号24)を配置してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、一対のスプロケットの丁度中央部分にテンションスプロケットを配置することで、適度な緊張作用と効果的なチェーン振れ動きの抑制作用とを現出させてある。この場合、チェーンの回動方向に直交する方向(以後、チェーン側方と呼ぶ)で近接する刈取伝動ケース(前記公報の図3における16が記されたケース)があるが、チェーンの構造上、その方向にはあまり振れ動かないので、ある程度の隙間を設けておけば良い。しかしながら、モデルチェンジ等によって新たに刈取部のレイアウト設定を行う結果、前述した刈取伝動ケースにより接近し、しかも、より長いスパンでもって近接配置されるようになってくると、チェーン側方に対する振れ動きについても何らかの対策を施す必要が生じてきた。
【0004】そこで、刈取伝動ケースにチェーンを案内するスプロケットを付設してチェーンのその側方への振れ阻止することが考えられるが、これでは元々チェーンとの隙間が余り無い所にガイド用スプロケットを配置するのが困難であるとともに、仮に配置できたとしても明確にコストアップしてしまう。本発明の目的は、チェーンの緊張とチェーン側方の振れ動き抑制との機能を持つ緊張機構を実現し、極力コストアップなく刈取伝動ケース等の他物をチェーン側方に近接配置できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために本発明は、駆動スプロケットと従動スプロケットとに亘ってチェーンを巻回するとともに、そのチェーンを張り付勢する緊張スプロケットを備えてあるチェーン駆動装置の緊張機構において、緊張スプロケットが先端に支承されたテンションアームの揺動支点をチェーン移動経路の側方近傍位置に配置し、かつ、チェーン緊張方向にテンションアームを付勢する弾性部材を設けるとともに、チェーンの移動方向に直交する方向への振れ動きを規制するチェーンガイドを、これが弾性部材によってチェーン緊張方向に付勢される状態で、揺動支点と緊張スプロケットとの間に配置してあることを特徴とするものである。又、テンションアームのチェーン緊張方向への移動は許容し、かつ、チェーン緩み方向への移動は阻止するワンウェイクラッチを備えれば好都合である。
【0006】
【作用】要するに、請求項1の構成は、チェーンの緊張機構にチェーンガイド機能を兼備させることで、コストアップ少なくチェーン側方の振れ動きを抑制させるものである。つまり、図6、図7を参照して説明すると、テンションアーム34の揺動移動によって先端の緊張スプロケット33がチェーン32を張り付勢するのであるが、その揺動支点Pを、図示のようにチェーン32を張る側に寄せる等によってチェーン32近傍位置に設ける。そして、チェーン32のローラ32r部分に接触作用するガイド板37をボス部34aに取付け、テンションアーム34と一体で揺動するようにしておく。
【0007】すると、引張りバネ36でテンションアーム34が付勢されると、同時にガイド板37もローラ32rを介してチェーン32を押し付けるようになり、上下のインナーチェンリンク32i,32i間に存在するガイド板37でチェーン32側方の振れを防止するのである。例えば、揺動支点Pの反対側にガイド板37を設けた場合ではチェーン32から離れて機能しないとともに、緊張スプロケット33よりもさらに先端側に設けた場合では、チェーンの張り付勢力が緊張スプロケットではなく、ガイド板37に作用して不合理であるに対し、ガイド板37を揺動支点Pと緊張スプロケット33との間に配置してある本願の手段では、緊張スプロケット33が負荷を受けながら張り付勢する機能はそのままにしながら、ガイド板37によるチェーンガイド機能を出すことができるのである。
【0008】従って、図5に示されるように、バインダーの横送りチェーン9Aに本願構成を適用すると、刈取伝動ケース15と横送りチェーン32とが上下方向で極めて接近する状態で配置レイアウトされても、ガイド板37によてチェーン32のその側方(図5では上下方向)の振れ動きが有効に阻止され、刈取伝動ケース15との接触を未然に防止するようになる。
【0009】請求項2の構成では、テンションアームのチェーン緩み方向への移動が規制されるから、緊張力に抗してチェーンが振れ動く、所謂、チェーン踊りが過度に生じることが無くなり、安定した駆動状態を維持できるようになる。これにより、例えば、前述したバインダーの横送りチェーンでは、茎稈を搬送乱れ無く安定移送することができる。
【0010】
【発明の効果】その結果、請求項1に記載の緊張機構では、テンションアーム支点のチェーンに対する配置工夫して、ガイド板を追加する程度の簡単な改造という、極力コストアップの少ない経済的な手段によってチェーンのチェーン側方への振れ動きを抑制できた。
【0011】請求項2に記載の緊張機構では、チェーンの緊緩方向での過度な振れ動きが抑制されて安定駆動できる利点がある。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、バインダーの刈取部に適用した場合について図面に基づいて説明する。図1に2輪2条刈りのバインダーが示され、Aは刈取部、1は機体フレーム、2はエンジン、3は操縦ハンドル、4は走行伝動ケース、5は車輪である。刈取部Aは、左右の引起し装置6,6、バリカン型の刈取装置7、結束装置8、横送り装置9等を備えて構成されている。
【0013】次に、伝動系について説明する。図2に示すように、走行伝動ケース4の上部から前方に延ばされた第1伝動軸10、この第1伝動軸10にベベルギヤ連動されるとともに右引起し装置1上部の駆動スプロケット6aを備えた前上り斜め配置の第2伝動軸(伝動系に相当)11、第2伝動軸11の途中部位にベベルギヤ連動されるとともに、駆動プーリ13を備えた前下り斜め配置の第3伝動軸12、この第3伝動軸12にベベルギヤ連動されるとともに垂下配置の第4伝動軸(入力軸に相当)14とが備えてある。
【0014】第4伝動軸14の動力は、刈取伝動ケース15を経て株元横送り機構9A、刈取装置7、結束装置8に伝達される。結束装置8の結節部8bに備えた上下向きの第5伝動軸16に連動された第6伝動軸17と、左側引起し装置1上部の駆動スプロケット6aとを第7伝動軸18を介して連動するとともに、第7伝動軸18の途中に茎稈を掻込む掻込み回転体19を装備している。又、刈り取られた茎稈の穂先部分に作用して結束装置8に向けて横送りする穂先横送り機構9Bが、前記駆動プーリ13に連動されている。この穂先横送り機構9Bと株元横送り機構9Aとで横送り装置9が構成されている。
【0015】図2〜図5に示すように、刈取伝動ケース15第1〜第3伝動ケース15A,15B,15Cとの3個のケースを連結一体化して構成されている。第1伝動ケース15Aは、第4伝動軸14と、これらから刈取装置7の刈刃駆動軸7aへのギヤ機構21a及び株元横送り機構9Aの駆動軸20へのチェーン機構21bで成る伝動部21を備えた状態で右引起し装置1上部の駆動スプロケット(駆動輪体に相当)6aの下方に配置されて構成されている。第2伝動ケース15Bは、第1伝動ケース15Aに着脱自在にボルト連結されるとともに、刈刃駆動軸7aと、これから結束装置8へ動力伝達する横向き伝動軸22への伝動部22aを備えて構成されている。第3伝動ケース15Cは、第2伝動ケース15Bに着脱自在にボルト連結されるとともに、横向き伝動軸22を備え、かつ、結束装置8の結束ケース8cに連結されて構成されている。
【0016】結束ケース8cにおいては、横向き伝動軸22がパッカー駆動軸23にベベルギヤ連動されるとともに、第2伝動ケース15Bにおける第3伝動ケース15Cとの連結部24と、結束ケース8cにおける第3伝動ケース15Cとの連結部25とを直接連結可能に構成してある。すなわち、第3伝動ケース15Cの左右両端共にインロー構造にするとともに、その径を同一に、かつ、互いに内外を逆に構成し、さらに、ボルトの取付け寸法も同じにすることにより、第3伝動ケース15Cを省略して各連結部24,25を嵌合連結させることができる。この直接連結の場合の刈取伝動ケース15は、右引起し装置6のみを備えた1条刈りバインダーを構成した場合の左右寸法に合わせてあり、第3伝動ケース15Cの有る無しによって1条刈り用と2条刈り用とに仕様変更できるようにしてある。因みに、26は刈刃駆動軸7aで往復駆動される刈刃クランク、27はドア軸である。
【0017】図4、図5に示すように、株元横送り機構9Aは、駆動軸20の下端に装備された駆動スプロケット29と、第3伝動ケース15Cに支承された従動スプロケット30とに亘って係止突起31付きの搬送チェーン32を巻回して構成されるとともに、第2伝動ケース15Bの後側において搬送チェーン32をそのループ外方に向けて張り付勢する緊張機構Kを備えている。
【0018】図6、図7に示すように、緊張機構Kは、先端に緊張スプロケット33を支承したテンションアーム34を、そのボス部34aを介して揺動支点Pを有した支軸35に遊外嵌するとともに、テンションアーム34の反対側端に緊張バネ(弾性部材に相当)36を作用させて構成されている。前述した第1伝動ケース15Aは、上割ケース15aと下割ケース15bとの合わせで構成され、その下割ケース15bの後方張出部分に前記支軸35が支持されている。
【0019】又、搬送チェーン32のチェンローラ32rに接触作用するガイド板(チェーンガイドに相当)37を、揺動支点Pと緊張スプロケット33との間に位置する状態でボス部34aに取付けられている。つまり、緊張バネ36によって緊張スプロケット33が搬送チェーン32に押し付けられると、同時にガイド板37も複数のチェンローラ32rに跨がって押し付けて搬送チェーン32が上下に振れ動かないように導き案内するのである。搬送チェーン32は、下割ケース15bの後方張出部分のすぐ下側、及び第3伝動ケース15Cのすぐ上側を通過しており、その上下間隙が極めて少ないものであるが、ガイド板37によって搬送チェーン32の上下方向の振れ動きが殆ど無く、各ケース部分とのて接当おそれがないようにしてある。
【0020】又、テンションアーム34のチェーン緊張方向への移動は許容し、かつ、チェーン緩み方向への移動は阻止するワンウェイクラッチWCを備えてある。すなわち、テンションアーム34先端にラチェットギヤ38を形成するとともに、これに咬合可能なラチェット39を下割ケース15bの後方張出部分に支承し、かつ、ラチェット39を咬合方向に付勢する巻きバネ40を備えてワンウェイクラッチWCが構成されている。これにより、ラチェット39がラチェットギヤ38を乗り超え移動できるテンションアーム34の張り方向揺動は許容されるが、ラチェット39とラチェットギヤ38とが噛み込み勝手になるテンションアーム34の緩み方向揺動は阻止されるので、搬送チェーン32が伸びても、緊張バネ36に抗して過度に振れ動くことが抑制されるのである。
【0021】〔別実施例〕緊張機構Kを搬送チェーン32のループ外側に設け、搬送チェーン32をループ内側に向けて張り付勢する構造のものでも良い。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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