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発明の名称 草刈機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−256560
公開日 平成8年(1996)10月8日
出願番号 特願平7−67236
出願日 平成7年(1995)3月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 黒見 晃志
要約 目的
走行路面の一側端に連なる斜面の長さや状況に応じて、法面刈取装置の有効刈り幅を容易かつ迅速に変更できるようにして、草刈り作業効率の向上を図れるようにするとともに、非作業時には、法面刈取装置を好適な状態に格納できるようにする。

構成
走行機体1の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置3を備えた草刈機において、法面刈取装置3を、上下一対の刃体20,21同士の相対的な横往復摺動によりはさみ切断を行うレシプロ式に構成するとともに、前後方向視における角度調節自在に、かつ、刈り幅方向において位置調節自在に、さらに、前後揺動自在に支持し、機体上方に引き上げ調節した法面刈取装置3を後方に揺動させて機体後部側に倒伏格納可能に構成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 走行機体(1)の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置(3)を備えた草刈機であって、前記法面刈取装置(3)を、上下一対の刃体(20),(21)同士の相対的な横往復摺動によりはさみ切断を行うレシプロ式に構成するとともに、前後方向視における角度調節自在に、かつ、刈り幅方向において位置調節自在に、さらに、前後揺動自在に支持し、機体上方に引き上げ調節した前記法面刈取装置(3)を後方に揺動させて機体後部側に倒伏格納可能に構成してある草刈機。
【請求項2】 前記法面刈取装置(3)に、前記刃体(20),(21)の非刈取作用部(20A),(21A)を覆う伸縮自在なカバー体(43)を設けてある請求項1記載の草刈機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置を備えた草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような草刈機としては、例えば、実開昭61‐95229号公報で開示されているように、走行機体の横側に備えた法面刈取装置を、回転刃によって衝撃切断を行うロータリ式に構成するとともに、刈り高さ調節自在に支持したものや、特開昭61‐21017号公報で開示されているように、法面刈取装置を、チェーンソー式に構成するとともに、左右方向視における前進方向に角度調節自在に、かつ、前後方向視における角度調節自在に支持したものなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術における前者においては、法面刈取装置を刈り高さ調節自在に支持しているだけであるから、法面刈取装置の有効刈り幅を走行路面の一側端に連なる斜面の長さや状況に応じた刈り幅に変更できない不都合が生じるとともに、法面刈取装置をロータリ式に構成していることから、法面刈取装置が大型化するとともに重くなり、法面刈取装置の刈り高さ調節が行い難くなる不都合や、重量バランスが悪くなって走行時の操縦性が悪くなる不都合が生じ、さらには、法面刈取装置が非作業時においても走行機体の横側から下方に向けて延出した状態になることから、作業地への移動走行に悪影響を及ぼすとともに、嵩張りが大きくなって輸送の面において不利になる不都合が生じるようになっていた。
【0004】一方、上記従来技術における後者においては、法面刈取装置を左右方向視における前進方向に角度調節自在に支持していることから、その角度調節により法面刈取装置の姿勢を変更することによって、法面刈取装置の有効刈り幅を走行路面の一側端に連なる斜面の長さや状況に応じた刈り幅に変更することはできるが、例えば、法面刈取装置の直前に立木などの障害物が存在するような状況においては、走行機体を、その地点から、法面刈取装置の左右方向視における前進方向への角度調節をその障害物との接触なく行える地点まで一旦後退させなければ、法面刈取装置の姿勢を、その障害物上方の草刈り処理が可能となる有効刈り幅を得られる姿勢に変更できない不都合が生じるようになっており、作業効率の向上を図る上において改善の余地があった。また、非作業時には法面刈取装置を前方に向けて延出させることにより、上記従来技術における前者のように、非作業時においても法面刈取装置が走行機体の横側から下方に向けて延出した状態になることに起因した不都合はないものの、法面刈取装置が操縦ハンドルから遠く離れた走行機体の前方横側に位置して走行機体における前方一側部側が重くなることから、作業地への移動走行時の操縦性が悪くなるとともに、草刈機全体として長くなることから、輸送の面において不利になる不都合が生じるようになっていた。
【0005】本発明の目的は、走行路面の一側端に連なる斜面の長さや状況に応じて、法面刈取装置の有効刈り幅を容易かつ迅速に変更できるようにして、草刈り作業効率の向上を図れるようにするとともに、非作業時には、法面刈取装置を好適な状態に格納できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本第1発明では、走行機体の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置を備えた草刈機において、前記法面刈取装置を、上下一対の刃体同士の相対的な横往復摺動によりはさみ切断を行うレシプロ式に構成するとともに、前後方向視における角度調節自在に、かつ、刈り幅方向において位置調節自在に、さらに、前後揺動自在に支持し、機体上方に引き上げ調節した前記法面刈取装置を後方に揺動させて機体後部側に倒伏格納可能に構成した。
【0007】本第2発明では、上記第1発明において、前記法面刈取装置に、前記刃体の非刈取作用部を覆う伸縮自在なカバー体を設けた。
【0008】
【作用】本第1発明によると、法面刈取装置の前後方向視における角度調節を行うことによって、法面刈取装置の姿勢を、走行路面の一側端に連なる斜面の傾斜に沿った傾斜姿勢に変更することができるので、斜面の傾斜にかかわらず、斜面上の草を略一定の刈り高さに刈り揃えることができる。また、前後方向視における角度調節により法面刈取装置を水平姿勢に変更することによって、走行路面上の草を刈り取ることも可能になる。さらに、法面刈取装置をその刈り幅方向において位置調節することによって、走行路面の一側端に連なる斜面の長さや状況に応じて法面刈取装置の有効刈り幅を変更することができるので、法面刈取装置を左右方向視における前進方向に角度調節自在に支持した場合のように、法面刈取装置の直前に立木などの障害物が存在するような状況において、その障害物上方の草刈り処理が可能となる有効刈り幅が得られる姿勢に法面刈取装置の姿勢を変更するには、走行機体を、その地点から、法面刈取装置の左右方向視における前進方向への角度調節を前記障害物との接触なく行える地点まで、一旦後退させなければならないといった不都合がない。その上、法面刈取装置をレシプロ式に構成していることにより、ロータリ式に構成する場合に比較して、法面刈取装置の小型化および軽量化を図ることができるので、重量バランスの崩れを抑制でき、操縦性の向上を図ることができるとともに、法面刈取装置の前後方向視における角度調節による斜面の傾斜に応じた姿勢変更、および、刈り幅方向の位置調節による斜面の長さや状況に応じた有効刈り幅の変更を容易かつ迅速に行えるようになる。しかも、非作業時には、法面刈取装置を、刈り幅方向への位置調節によって機体上方に向けて引き上げた後、その上端側を後方に向けて揺動させて機体後部に位置させることによって、機体後部側、つまり、操縦ハンドル側に嵩張りの極小さい状態に倒伏格納することができるので、非作業時においても法面刈取装置を走行機体の下方に向けて延出した状態とするもののように、作業地への移動走行時に法面刈取装置が邪魔になる不都合や、非作業時に法面刈取装置を操縦ハンドルから遠く離れた走行機体の前方横側に位置させるもののように、走行機体における前方一側部側が重くなって作業地への移動走行時の操縦性が悪くなる不都合、さらには、法面刈取装置の嵩張りが大きくなって輸送の面において不利になる不都合、などを解消できるようになる。
【0009】本第2発明によると、カバー体は、法面刈取装置の刈り幅方向への位置調節に伴って伸縮し、走行機体の上方に向けて延出する状態となる刃体の非刈取作用部を完全に覆うようになることから、走行機体の上方に向けて延出した刃体の非刈取作用部に作業者や他物などが不測に接触する虞がない。ちなみに、法面刈取装置を機体後部側(操縦ハンドル側)に倒伏格納した場合においては、刃体の全体が機体上方に引き上げられた状態になることから、刃体の全体がカバー体によって完全に覆われた状態となる。
【0010】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、法面刈取装置の小型化および軽量化によって、操縦性の向上を図ることができるとともに、走行路面の一側端に連なる斜面の傾斜に応じた法面刈取装置の姿勢変更、および、斜面の長さや状況に応じた法面刈取装置の有効刈り幅の変更を容易かつ迅速化に行えるようになるので、草刈り作業効率の向上を図ることができるようになった。また、非作業時には、法面刈取装置を機体後部側(操縦ハンドル側)に好適な状態に倒伏格納することができるので、法面刈取装置の非作業状態での操縦性の向上を図れるとともに、輸送の面においても有利にできるようになった。
【0011】本第2発明によれば、走行機体の上方に向けて延出した刃体の非刈取作用部に作業者や他物などが不測に接触する虞を解消できるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1には、本発明に係わる草刈機の全体構成が示されている。この草刈機は、歩行操縦型の走行機体1、走行路面上の草を刈り取るように走行機体1の前方に備えられた平面刈取装置2、および、走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取るように走行機体1の横側に備えられた法面刈取装置3、によって構成されている。
【0014】走行機体1は、操縦ハンドル4を一体的に備えるように機体前下部から機体上部後方に向けて延出する状態に屈曲形成された鋼管材からなる機体フレーム5、機体フレーム5に支持連結されたエンジン6、エンジン6の左側部に連結されたミッションケース7、ミッションケース7の左側部から下方に向けて延設された伝動ケース8、および、伝動ケース8の延出端に軸支された一つの走行車輪9、などによって一輪式に構成されている。機体フレーム5の前部右側には、平面刈取装置2を支持する第一支持杆10が機体前方に向けて延設されている。第一支持杆10の延出端には、走行車輪9と前後方向に並ぶ補助車輪11が軸支されている。図2にも示すように、機体フレーム5の前部左横側には、左右向きの第二支持杆12が機体横外方に向けて突出する状態に延設されている。第二支持杆12には、機体前方に向けて突出する状態に延設された前後向きの第三支持杆13が上下揺動自在に支持されている。第三支持杆13には、法面刈取装置3を刈り幅方向に位置調節自在に支持する支持ボックス14が左右揺動自在に枢支されている。つまり、法面刈取装置3は、支持ボックス14を介して前後方向視における角度調節自在に第三支持杆13に支持されるとともに、支持ボックス14および第三支持杆13を介して前後揺動自在に第二支持杆12に支持されている。
【0015】図1に示すように、平面刈取装置2は、第一支持杆10の中間部に支持固定された第一油圧モータ15、第一油圧モータ15の作動により縦軸芯周りに回転駆動される回転刃16、回転刃16の上部を覆うモーアハウジング17、などによって衝撃切断を行うロータリ式に構成されている。一方、法面刈取装置3は、図2〜図4にも示すように、上下一対の押さえ板18,19、上下一対の押さえ板18,19により挾持された上下一対の刃体20,21、および、上下一対の刃体20,21同士を相対的に一定ストロークで横往復移動させる第二油圧モータ22、などによってはさみ切断を行うレシプロ式に構成されており、法面刈取装置3としての小型化および軽量化が図られている。
【0016】以下、法面刈取装置3の構成について詳述する。
【0017】図1〜図4に示すように、上下一対の刃体20,21の夫々は、その刈り幅方向に複数の平面視山型の刃部20a,21aが所定間隔を隔てて並ぶ状態に形成された平鋼材によって構成されている。上下一対の刃体20,21の夫々には、ボルト挿通用の複数の長孔20b,21bが、その刈り幅方向に刃部20a,21aの間隔よりも大きく設定された所定間隔を隔てて並ぶように穿設されている。一方、上下一対の押さえ板18,19の夫々には、ボルト挿通用の複数の慣通孔が、刈り幅方向に刃体20,21の長孔20b,21bと同じ間隔に設定された所定間隔を隔てて並ぶように穿設されている。刃体20,21の長孔20b,21bとボルト23との間にはスペーサ24が介装されている。つまり、ボルト23を、押さえ板18,19の慣通孔と刃体20,21の長孔20b,21bに挿通した後、ナット25に螺合して締め付けることによって、上下一対の刃体20,21同士の相対的な横往復移動を許容しながら、上下一対の押さえ板18,19により刃体20,21の浮き上がりを阻止できるようになっている。また、上下一対の刃体20,21と第二油圧モータ22との間には、第二油圧モータ22からの回転動力を上下一対の刃体20,21同士の相対的な横往復移動力に変換するカム機構26が介装されている。カム機構26は、第二油圧モータ22の出力ギア22aに噛合する入力ギア27、入力ギア27と一体回転自在に連結された伝動軸28、伝動軸28と一体回転自在に連結された第一偏芯カム29と第二偏芯カム30、第一偏芯カム29を相対回転自在に外嵌するとともに上側の刃体20の一端に枢支連結された第一リンク31、および、第二偏芯カム30を相対回転自在に外嵌するとともに上側の刃体21の一端に枢支連結された第二リンク32などによって構成され、カムケース33に内装されるようになっている。第一偏芯カム29と第二偏芯カム30は、互いの位相が180°異なるように伝動軸28に連結されている。以上の構成によって、法面刈取装置3は、上下一対の刃体20,21同士の相対的な横往復移動によるはさみ切断が行えるようになっている。
【0018】図1〜図3に示すように、法面刈取装置3を支持する支持ボックス14の内側面には、右側の操縦ハンドル4に備えられた第一スイッチS1の操作に基づいて作動する第一電動モータ34が配備されている。支持ボックス14を支持する第三支持杆13には、第一伝動モータ34の出力軸34aに一体回動自在に連結されたピニオン35と噛合するセクタギア36が固着されている。そして、第一電動モータ34の作動によりピニオン35を正逆転駆動させることによって、法面刈取装置3を、前後方向視で、言い換えると、第三支持杆13の軸芯周りに角度調節できるようになっている。つまり、支持ボックス14、第一電動モータ34、ピニオン35、および、セクタギア36によって、前後方向視における法面刈取装置3の角度調節を行う角度調節機構Aが構成されており、この角度調節機構Aの作動によって、法面刈取装置3の姿勢を、走行路面に沿った水平姿勢、あるいは、走行路面の一側端に連なる斜面の傾斜に沿った種々の傾斜姿勢に容易かつ迅速に変更できるようになっている。
【0019】一方、支持ボックス14の外側面には、左側の操縦ハンドル4に備えられた第二スイッチS2の操作に基づいて作動する第二電動モータ37が装備されている。法面刈取装置3における下側の押さえ板19には、第二電動モータ37の出力軸37aに一体回動自在に連結されたピニオン38と噛合するラック39が形成されている。そして、第二電動モータ37の作動によりピニオン38を正逆転駆動させることによって、支持ボックス14による法面刈取装置3の支持位置を刈り幅方向に位置調節できるようになっている。つまり、第二電動モータ37、ピニオン38、および、ラック39によって、法面刈取装置3を刈り幅方向において位置調節する位置調節機構Bが構成されており、この位置調節機構Bの作動によって、法面刈取装置3の有効刈り幅hを、走行路面の一側端に連なる斜面の長さや、法面刈取装置3の直前に立木などの障害物が存在するなどの状況に応じて容易かつ迅速に変更できるようになっている。
【0020】図1および図2に示すように、左側の操縦ハンドル4には、下方に向けて延設された操作レバー40が前後揺動自在に支持されている。操作レバー40は、操作ロッド41を介して、第二支持杆12に支持された第三支持杆13のボス部13Aに備えられた操作アーム13aに連結されている。そして、操作レバー40を前後方向に揺動操作することによって、法面刈取装置3を、その前後揺動方向において直立した状態(図1において実線で示す状態)となる作業姿勢と、位置調節機構Bの作動によって機体上方に引き上げ調節された状態(図1において一点鎖線で示す状態)で機体後部側へ倒伏した状態(図1において二点鎖線で示す状態)となる格納姿勢とに姿勢変更できるようになっている。つまり、操作レバー40、操作ロッド41、および、第三支持杆13によって、法面刈取装置3の姿勢を作業姿勢と格納姿勢とに切り換える姿勢切換機構Cが構成されている。法面刈取装置3の作業姿勢においては、第三支持杆13の先端部が、平面刈取装置2のモーアハウジング17の左側上面部における前後中間箇所に立設された係合片17aに係合支持されるようになっている。第三支持杆13の先端部とモーアハウジング17の係合片17aとの係合状態は法面刈取装置3の自重によって維持されるようになっており、これによって、法面刈取装置3を作業姿勢に保持できるようになっている。一方、法面刈取装置3の格納姿勢においては、法面刈取装置3における上方延出端側が、左側の操縦ハンドル4から横外側方に向けて屈曲延設された受け具42によって受け止められるようになっている。つまり、この格納姿勢においては、法面刈取装置3が、機体後部の左側操縦ハンドル4の横側に近接して第二支持杆12から左側操縦ハンドル4の受け具42にわたる状態に倒伏するようになっており、非作業時には、法面刈取装置3をこの倒伏した格納姿勢に切り換えることによって、草刈機の全体を小さく纏めることができるとともに、重量バランスを安定させることができるようになっている。したがって、非作業走行時における操縦性の向上を図れるとともに、運搬車などによる輸送時において有利にすることができるようになっている。法面刈取装置3の格納姿勢は、法面刈取装置3の自重によって保持されるようになっている。
【0021】図1、図3および図4に示すように、法面刈取装置3には、支持ボックス14と第二油圧モータ22とにわたって、支持ボックス14から上方に延出した状態となる刃体20,21の非刈取作用部20A,21Aを覆うカバー体43が設けられている。このカバー体43は、位置調節機構Bの作動による支持ボックス14に対する法面刈取装置3の刈り幅方向における位置調節に伴って伸縮する蛇腹状に形成されている。法面刈取装置3の格納姿勢においては、刃体20,21の全体が支持ボックス14から上方に延出する状態になることから、刃体20,21の全体がカバー体43によって覆われるようになっている。つまり、このカバー体43を設けることによって、走行機体1の上方に向けて延出した刃体20,21の非刈取作用部20A,21Aに作業者や他物などが不測に接触する虞を解消している。
【0022】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列記する。
■ 草刈機としては、平面刈取装置2を備えていないものであってもよい。
■ 走行機体1としては、左右一対の走行車輪9を備えた二輪式のものであってもよい。
■ 平面刈取装置2としては種々の形式のものを採用することが可能であり、例えば、レシプロ式のものやリール式のものを採用してもよい。
■ 角度調節機構Aおよび位置調節機構Bの構成としては種々の変更が可能であり、例えば、角度調節機構Aおよび位置調節機構Bを、人力によって法面刈取装置3の角度調節あるいは位置調節を行う手動式に構成するようにしてもよい。
■ 姿勢切換機構Cの構成としては種々の変更が可能であり、例えば、姿勢切換機構Cを、電動モータの作動によって法面刈取装置3の姿勢を切り換える電動式に構成するようにしてもよい。
■ 上記実施例においては、法面刈取装置3を、その自重によって作業姿勢あるいは格納姿勢に保持するように構成したが、第三支持杆13の先端部とモーアハウジング17の係合片17aとの係合状態を維持するロック機構、および、受け具42により法面刈取装置3の上方延出端側を受け止めた状態を維持するロック機構、あるいは、操作レバー40を夫々の揺動操作姿勢に維持するロック機構、などを設けることによって、法面刈取装置3を作業姿勢あるいは格納姿勢に保持するように構成してもよい。
■ カバー体43としては、法面刈取装置3の刈り幅方向における位置調節に伴って伸縮する構成のものであれば、種々の形態のものを採用することが可能であり、例えば、図5に示すように、法面刈取装置3の刈り幅方向における位置調節に伴って出退摺動する口径の異なる複数の管材43A,43B,43Cによって構成されたものであってもよい。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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