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発明の名称 コンバインの茎稈供給搬送構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−242660
公開日 平成8年(1996)9月24日
出願番号 特願平7−49826
出願日 平成7年(1995)3月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 前田 一郎
要約 目的
刈取茎稈の縦搬送装置の搬送始端部への移行が姿勢乱れや詰まり等の不具合無く良好に行えるコンバインの茎稈供給搬送構造を提供する。

構成
茎稈引起し装置8で引起された茎稈を後方の縦搬送装置12へ掻き込みながら移送する茎稈掻き込み用のスターホイール14a,14bを茎稈引起し装置8の後方に設けるとともに、縦搬送装置12近くに配設したスターホイール14aの上面部に、茎稈のスターホイール14aへの巻き込みを防止する巻き込み防止部材19aを設け、脱穀用フィードチェーン11へ穀稈移送する縦搬送装置12の挾持搬送の始端部箇所で、その挾持搬送経路方向に沿わせた茎稈案内用縁部を備えた規制案内部21を巻き月防止部材19aの上縁部に立ち上げた状態で設けてある。
特許請求の範囲
【請求項1】 茎稈引起し装置(8)で引起された茎稈を後方の縦搬送装置(12)へ掻き込みながら移送する茎稈掻き込み用のスターホイール(14a),(14b)を茎稈引起し装置(8)の後方に設けるとともに、前記縦搬送装置(12)近くに配設した前記スターホイール(14a)の上面側に、茎稈の前記スターホイール(14a)への巻き込みを防止する巻き込み防止部材(19a)を設け、脱穀用フィードチェーン(11)へ穀稈移送する前記縦搬送装置(12)の挾持搬送の始端部箇所で、その挾持搬送経路方向に沿わせた茎稈案内用縁部を備えた規制案内部(21),(25)を、前記巻き付き防止部材(19a)の上縁部に立ち上げた状態で設けてあるコンバインの茎稈供給搬送構造。
【請求項2】 前記規制案内部(25)を、茎稈の挾持方向で前記縦搬送装置(12)に対して遠近方向で弾性的に変位自在な部材で構成してある請求項1に記載のコンバインの茎稈供給搬送構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茎稈引起し装置で引起された茎稈を後方の縦搬送装置へ掻き込みながら移送する茎稈掻き込み用のスターホイールを茎稈引起し装置の後方に設けたコンバインの茎稈供給搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンバインの茎稈供給搬送構造にあっては、例えば実開平6−284812号公報に開示されているように、茎稈掻き込み用のスターホイールを刈取茎稈の条数に対応させた設置個数に設定して左右に並設していた。そのスターホイールで掻き込まれた茎稈は後方に送り出されるとともに、刈取装置で茎稈の株元が刈り取られ、さらに、刈取茎稈のうち縦搬送装置の搬送始端部から遠いものは補助搬送装置により縦搬送装置の搬送始端部へ移送され、縦搬送装置は、その搬送された刈取茎稈や縦搬送装置近くのスターホイールより掻き込まれた刈取茎稈を受け取って、脱穀装置のフィードチェーンへ穂先係止搬送及び株元挾持搬送するように構成していた。そして、上記従来構造のものにあっては、縦搬送装置はその後端部の横軸芯周りで全体を上下揺動調節させることにより、茎稈の稈長に合わせて脱穀装置内に導入される茎稈の穂先位置が適正になるよう茎稈の挾持位置を変更する構成となっていることから、縦搬送装置近くに配置されるスターホイールと縦搬送装置の搬送始端部とが干渉しないよう、そのスターホイールと縦搬送装置との間にデッドスペースを設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、刈取茎稈の量が多い場合はスターホイールと縦搬送装置との間のデッドスペースに集まった茎稈が後からくる茎稈に押されて円滑にかつ姿勢が安定した状態で縦搬送装置の搬送始端部に移行することになるが、1条のみ刈取作業する場合のように、刈取茎稈の量が少ないときには、そのデッドスペースにきた茎稈が他の茎稈等で保持されることがないので、不安定になって倒れ込んだりして縦搬送装置に移行できなくなる虞れが高いものであった。特に、丈の短い短稈においては穂先がわが係止保持されにくいことから、不安定に成りやすいものであった。又、長稈であっても、穂先側の係止搬送が先に成されて株元側の挾持搬送が遅れやすく、穂先先行状態で脱穀処理が行われ、扱残しが発生する等の虞れもあった。これに対して、縦搬送装置の株元挾持搬送部の搬送始端部における挾持レールを前方に延出してきて、デッドスペースを解消することも考えられるが、このようにすると、特に稈量の多い長稈において、詰まりが生じる虞れが高いとともに、前述したように、縦搬送装置の扱深さ調節で挾持レールとスターホイールとが干渉しないように設定しなければならないという問題がある。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、刈取茎稈の縦搬送装置の搬送始端部への移行が姿勢乱れや詰まり等の不具合無く良好に行えるコンバインの茎稈供給搬送構造の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかかるコンバインの茎稈供給搬送構造は、上記目的を達成するために、茎稈引起し装置で引起された茎稈を後方の縦搬送装置へ掻き込みながら移送する茎稈掻き込み用のスターホイールを茎稈引起し装置の後方に設けるとともに、前記縦搬送装置近くに配設した前記スターホイールの上面側に、茎稈の前記スターホイールへの巻き込みを防止する巻き込み防止部材を設け、脱穀用フィードチェーンへ穀稈移送する前記縦搬送装置の挾持搬送の始端部箇所で、その挾持搬送経路方向に沿わせた茎稈案内用縁部を備えた規制案内部を、前記巻き付き防止部材の上縁部に立ち上げた状態で設けてあることを特徴構成とする。
【0005】又、本発明の請求項2にかかるコンバインの茎稈供給搬送構造は、上記請求項1の構成のものにおいて、前記規制案内部を、茎稈の挾持方向で前記縦搬送装置に対して遠近方向で弾性的に変位自在な部材で構成してあることを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0006】
【作用】即ち、請求項1の発明によれば、スターホイールへの茎稈の巻き込みを防止する巻き込み防止部材の上縁部に立ち上げた状態に設けてある規制案内部の茎稈案内用縁部が、縦搬送装置の搬送始端部箇所にスターホイール等によって供給された茎稈の株元を案内支持して、縦搬送装置の搬送始端部の挾持搬送可能な箇所まで茎稈株元の支持の成されないデッドスペースが形成されることがないようにしている。これにより、縦搬送装置へ移行する茎稈が姿勢乱れ無く安定した立ち姿勢を保持することになって、茎稈の穂先側の係止搬送と同期して株元の挾持搬送が円滑に行われ、茎稈が穂先先行状態で縦搬送装置で搬送されることも抑制される。さらに、可撓性が高くスターホイールからの離れが悪い長稈であっても、この規制案内部の茎稈案内用縁部が平面視でスターホイールの移動軌跡と交差するように後方に延出されることになるから、規制案内部の茎稈案内用縁部によりスターホイールから強制的に茎稈が離間させられることにもなり、不当に茎稈がスターホイールと連れ回りすることも回避される。
【0007】又、請求項2の発明によれば、請求項1の作用に加えて、刈取茎稈量が多い場合には、規制案内部がその茎稈に押圧されて、縦搬送装置の搬送始端部での茎稈が詰まらないよう、その搬送始端部箇所から茎稈の押圧の程度に対応して弾性的に後退変位する。
【0008】
【発明の効果】従って、請求項1の発明によれば、縦搬送装置の搬送始端部に供給された茎稈は、規制案内部の茎稈案内用縁部によって株元が縦搬送装置の挾持搬送箇所に円滑に案内されるので、茎稈が倒れる等して茎稈の姿勢乱れが生ずることの無いようにしている。特に縦搬送装置での穂先係止がなされにくい短稈の株元箇所を停滞することなく円滑に縦搬送装置へ移行するように案内できること、又、長稈の場合には、縦搬送装置で穂先係止搬送とほぼ同期するように株元挾持搬送もなされるよう株元箇所を縦搬送装置の株元挾持搬送部の搬送始端部に移行案内できることから、縦搬送装置での茎稈搬送姿勢が良好に維持されることになり、良好な脱穀処理を行える。
【0009】又、請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、茎稈押圧に対する規制案内部の弾性的な後退変位により、茎稈量が多い場合でも縦搬送装置の搬送始端部での詰まりの発生を抑制できるので、詰まりによる作業停止等を無くし、作業能率を向上できるものとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1に、2条刈り用のコンバインの前部を示している。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持された機体2に、脱穀装置3、搭乗操縦部4、穀粒貯留部、原動部等を搭載設置するとともに、機体2の前端部に、刈取前処理部6を横軸芯P周りで上下揺動自在に装着して構成している。
【0011】図1及び図2に示すように、刈取前処理部6には、刈取対象穀稈(茎稈)を振り分け分草する分草具7、倒伏穀稈を立姿勢に引起す左右一対の茎稈引起し装置としての引起し装置8、引起された穀稈の株元を切断する刈取装置9、刈取られた各条の刈取穀稈を刈り幅方向中央側に寄せ集める補助搬送装置10a,10b、集められた立姿勢の穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変更させながら後方の脱穀装置3における脱穀用フィードチェーン11の始端部に向けて搬送する縦搬送装置12等を備えている。
【0012】前記各補助搬送装置10a,10bは、係止突起付きベルト13a,13bとそれより株元側に位置するスターホイール14a,14bとで構成され、この係止突起付きベルト13a,13bとスターホイール14a,14bとは刈取前処理部6の伝動機構が内装された支持フレーム15から立ち上げた駆動軸により同期駆動するように構成している。この構成により、刈取装置9で刈り取られた各条の穀稈は係止突起付きベルト13a,13bで中央側に寄せ集められ、その寄せ集めた穀稈を左右一対のスターホイール14a,14bの掻き込み回転によってホイール間を通して後方に送り出す。これらスターホイール14a,14bから後方に送り出された穀稈は、スターホイール14a,14bの後方に搬送始端部が位置するように設定された前記縦搬送装置12に立姿勢で受け渡されて、横倒れ状態に姿勢変更されながら前記フィードチェーン11へ搬送される。
【0013】この縦搬送装置12は、穂先側係止搬送装置12aと株元側挟持搬送装置12bとで構成されており、減速機構付き電動モータ16によって前記横軸芯P周りで刈取前処理部6の全体に対して相対的に上下揺動操作自在に構成して、前記各補助搬送装置10a,10bから合流搬送される穀稈の挟持位置を稈長方向に変化させて、脱穀装置3の扱室内への入り込み深さ(扱き深さ)が常に適切に維持する制御を行うように構成している。つまり、図1に示すように、穀稈搬送経路中に搬送穀稈の稈長を検出する上下一対の穀稈検出センサ17,18を設け、短稈側検出センサ17が常に穀稈を検出し、長稈側検出センサ18が非検出である状態になるよう制御装置(図示せず)が電動モータ16を駆動制御して、穀稈の先端部が両センサ17,18の間に位置するよう縦搬送装置12を昇降揺動制御するのである。
【0014】そして、図1乃至図4に示すように、厚肉の円盤の外周部に穀稈掻き込み用の歯を並設した各スターホイール14a,14bの上面がわには、前記支持フレーム15に茎稈搬送の妨げにならない状態で固定設置した長尺の平板鋼材からなる巻き付き防止部材19a,19bを配設している。すなわち、この巻き付き防止部材19a,19bは、支持フレーム15から各スターホイール14a,14bを迂回する状態で立ち上げてそれらスターホイール14a,14bの上面近くに配設している。そして、両スターホイール14a,14bの歯同士が噛み合う箇所より後方で各スターホイール14a,14bの歯が横側方にまわり込む範囲においてその歯で穀稈を横外方へ係止したまま移動することがないよう、その歯の移動軌跡と交差する規制部分20を平面視でほぼ直線状に設定している。この規制部分20は、図2乃至図4に示すように、縦搬送装置12の株元側挟持搬送装置12bの搬送始端部の株元挟持搬送経路Rにほぼ沿うように設定されているとともに、後方ほど高く立ち上がる鋼製の規制案内部21をその規制部分20に一体に設けている。そして、縦搬送装置12を最も下降させた状態での側面視で三角形状を成す規制案内部21の上縁部21aが縦搬送装置12の株元挟持搬送経路Rに沿うように設定している。さらに、この規制案内部21の株元挟持搬送装置12bの挟持チェーン22に対向する側の縁部21bが、その挟持チェーン22との間に穀稈の挟持され得る間隙Sを有するように設定している。又、前記検出センサ17,18を設置したU字状フレーム23に、挟持チェーン22と相対向して穀稈の株元を挟持するための挟持レール24を設けているとともに、この挟持レール24の搬送始端部と、前記規制案内部21の搬送方向での下手がわ端部とは、少なくとも縦搬送装置12を最も下位に位置させたときに、その搬送方向で重複するように設定している。
【0015】上記構成により、両スターホイール14a,14bによって掻き込まれて後方に送り出された穀稈は、スターホイール14a,14bの回転に伴い規制案内部21の縁部21bで規制案内されながら、縦搬送装置12の株元挟持搬送装置12bの搬送始端部まで送り込まれることになる。
【0016】次に、クローラ走行装置1について簡単に説明する。クローラ走行装置1はゴム製のクローラ26を駆動輪27、接地輪28等に張設して構成している。そして、図5及び図6に示すようにクローラ26は、接地するがわの面に突出させたラグ27を所定間隔おきに設けているとともに、各ラグ27のクローラ26の進行方向に対する前面がわと後面がわとのそれぞれにおいて、各ラグ27の先端部と、各ラグ27の根元より前後それぞれに所定間隔隔てた箇所とにわたってゴム膜28,29を弛みなく張設している。このゴム膜28,29を設けていることにより、圃場を走行している場合、泥土がラグ27の前面や後面の凹角箇所に堆積付着しても、ゴム膜28,29が平面を成す状態に戻るときにその付着した泥土の大部分を弾き飛ばすことができるので、泥土の堆積付着による走行性能の低下を抑制できることになる。図中、30は芯金突起である。
【0017】〔別実施例〕
■上記実施例では、規制案内部を鋼製のものを説明したが、図7に示すように、鋼製の巻き付き防止部材19aにゴム板から成る規制案内部25を焼き付け等して設けても良い。この規制案内部25はゴム板製であるから、縦搬送装置12の穀稈挟持方向で弾性的に変位自在となっており、これにより、穀稈量が多い場合には穀稈に押圧されて規制案内部25が挟持を緩めるがわに後退するから、穀稈が縦搬送装置12の搬送始端部において規制案内されることで詰まりが生じてしまうことの回避を図り得るものとなっている。又、巻き込み防止部材19a自体が平板状の鋼製であるので、穀稈量がきわめて多くなると穀稈に押圧されて縦搬送装置12から後退するようにある程度移動はできるものとなっている。
■規制案内部を板バネ部材で構成しても良い。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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