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発明の名称 自脱型コンバインの穀稈搬送部
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−242659
公開日 平成8年(1996)9月24日
出願番号 特願平7−49416
出願日 平成7年(1995)3月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 南 照男
要約 目的
フィードチェーンと、それに穀稈を供給する縦搬送装置との間に、穀稈株元側を受け渡しする株元払い出し杆を設けた自脱型コンバインにおいて、株元払い出し杆に起因する穀稈株元側の搬送遅れを抑制する。

構成
縦搬送装置8からフィードチェーン9に穀稈株元側を受け渡しする株元払い出し杆11をその長手軸芯周りで駆動回転自在に取付ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 フィードチェーン(9)と、それに穀稈を供給する縦搬送装置(8)との間に、穀稈株元側を受け渡しする株元払い出し杆(11)を設けた自脱型コンバインにおいて、前記株元払い出し杆(11)をその長手軸芯周りで駆動回転自在に取付けてある自脱型コンバインの穀稈搬送部。
【請求項2】 請求項1記載の自脱型コンバインにおいて、前記株元払い出し杆(11)にその回転により穀稈株元側を前記フィードチェーン(9)側に移送する螺旋状送り部材(17)を付設してある自脱型コンバインの穀稈搬送部。
【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自脱型コンバインにおいて、前記株元払い出し杆(11)の回転方向を、その回転によって穀稈株元側に対して穀稈穂先側への摩擦送り力を付与するものに設定してある自脱型コンバインの穀稈搬送部。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィードチェーンと、それに穀稈を供給する縦搬送装置との間に、穀稈株元側を受け渡しする株元払い出し杆を設けた自脱型コンバインの穀稈搬送部、詳しくは株元払い出し杆の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸棒状株元払い出し杆の前端側を縦搬送装置に片持状で固定していた〔例えば実開昭60‐151329号公報参照〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、株元払い出し杆が固定されているために、縦搬送装置からフィードチェーンへの穀稈株元側受け渡しに際して株元払い出し杆の摩擦抵抗が大きくなり、穀稈株元側の搬送遅れで穀稈の搬送姿勢乱れを生じるおそれがあり、穀稈搬送性能向上の面から改良の余地があった。本発明の目的は、株元払い出し杆に起因する穀稈株元側の搬送遅れを十分に抑制する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の特徴構成は、フィードチェーンと、それに穀稈を供給する縦搬送装置との間に、穀稈株元側を受け渡しする株元払い出し杆を設けた自脱型コンバインにおいて、株元払い出し杆をその長手軸芯周りで駆動回転自在に取付けたことにある。
【0005】請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1の発明の特徴構成に加えて、株元払い出し杆にその回転により穀稈株元側をフィードチェーン側に移送する螺旋状送り部材を付設したことにある。
【0006】請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項1または請求項2の発明の特徴構成に加えて、前記株元払い出し杆の回転方向を、その回転によって穀稈株元側に対して穀稈穂先側への摩擦送り力を付与するものに設定してあることにある。
【0007】
【作用】請求項1の構成によると、縦搬送装置からフィードチェーンへの穀稈株元側受け渡しに際しての株元払い出し杆の摩擦抵抗を、株元払い出し杆の駆動回転により十分に減小でき、株元払い出し杆に起因する穀稈株元側の搬送遅れによる穀稈の搬送姿勢乱れを十分に抑制して良好に穀稈を搬送できる。
【0008】請求項2の構成によると、螺旋状送り部材の回転により穀稈株元側を強制移送するから、穀稈株元側の搬送遅れを確実に防止して、株元払い出し杆に起因する穀稈の搬送姿勢乱れを一層確実に防止できる。
【0009】請求項3の構成によると、請求項1または請求項2の特徴構成によって株元払い出し杆に起因する穀稈株元側の搬送遅れを抑制できる上に、株元払い出し杆の回転により穀稈株元側に対して穀稈穂先側への摩擦送り力を付与するから、重力による穀稈の株元側への抜け落ちを十分に抑制でき、全体として一層良好に穀稈を搬送できる。
【0010】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、縦搬送装置からフィードチェーンへの穀稈株元側受け渡しに際しての株元払い出し杆との摩擦抵抗に起因する穀稈株元側の搬送遅れを抑制できる、穀稈搬送性能において優れた自脱型コンバインを構成できるようになった。
【0011】請求項2に係る発明によれば、株元払い出し杆によるフィードチェーン側への強制搬送力を穀稈株元側に付与して、穀稈株元側の搬送遅れを確実に減少して、フィードチェーンへの穀稈受渡しを一層確実円滑に行える自脱型コンバインを構成できるようになった。
【0012】請求項3に係る発明によれば、株元払い出し杆に起因する穀稈株元側の搬送遅れのみならず重力による穀稈の株元側への抜け落ちも抑制でき、穀稈搬送性能において一段と優れた自脱型コンバインを構成できるようになった。
【0013】
【実施例】図1に示すように、クローラ式走行装置1を備えた走行車体の前部に、刈取部2を油圧シリンダによる支点4周りでの揺動で昇降操作自在に連結するとともに、機体上に脱穀装置7を搭載し、植立穀稈引起こし装置5、刈刃6、刈取穀稈を脱穀装置7のフィードチェーン9に送る株元側挾持搬送装置8a及び穂先側係止搬送装置8bから成る縦搬送装置8、等を刈取部2に設けて自脱型コンバインを構成してある。
【0014】株元側挾持搬送装置8aとフィードチェーン9の間に、搬送される穀稈の株元側を後方上方に案内してフィードチェーン9の始端部上に導く株元払い出し杆11を、前端側が株元側挾持搬送装置8aのフレーム部位に後ろ向き片持支持された状態で設けてある。
【0015】図2及び図3に示すように、株元払い出し杆11を回転自在に支持する伝動ケース12をステー13で株元側挾持搬送装置8aのフレームに固定し、株元側挾持搬送装置8aのチェーンに咬合するスプロケット14を伝動ケース12の入力軸15に設け、入力軸15にベベルギア16で株元払い出し杆11を連動させ、株元払い出し杆11をその長手軸芯周りで駆動回転自在に取付けてある。つまり、縦搬送装置8からフィードチェーン9への穀稈株元側受け渡しに際しての株元払い出し杆11の摩擦抵抗を、株元払い出し杆11の駆動回転により減小して、株元払い出し杆11に起因する穀稈株元側の搬送遅れによる穀稈の搬送姿勢乱れを抑制するように構成してある。
【0016】丸棒状の株元払い出し杆11に線材を螺旋状に巻き付けて溶接し、株元払い出し杆11の回転により穀稈株元側をフィードチェーン9側に移送する螺旋状送り部材17を形成し、螺旋状送り部材17の回転により穀稈株元側を強制移送して、穀稈株元側の搬送遅れを確実に防止するように構成してある。
【0017】株元払い出し杆11の回転により穀稈株元側に対して穀稈穂先側への摩擦送り力を付与する状態に株元払い出し杆11の回転方向を設定し、重力による穀稈の株元側への抜け落ちを抑制するように構成してある。
【0018】〔別実施例〕
■ 株元払い出し杆11を回転するための駆動手段は適当に変更でき、例えば図4に示すように電動式や油圧式などのモータ18を株元側挾持搬送装置8aのフレームに固定し、株元払い出し杆11をモータ18に取付けてもよい。
■ 請求項1の発明において、株元払い出し杆11を丸棒や角棒のみで形成して、螺旋状送り部材17を省略してもよい。
■ 請求項2の発明において、螺旋状送り部材17は羽根状や棒状あるいは連続状や断続状のものであってもよい。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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