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発明の名称 畦用草刈機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−242653
公開日 平成8年(1996)9月24日
出願番号 特願平7−48768
出願日 平成7年(1995)3月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 黒見 晃志
要約 目的
走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合においても、一輪型でありながら容易な操縦操作で安定した走行状態を得ることができるとともに、良好な草刈り処理を施すことのできる畦用草刈機を提供する。

構成
一輪型の走行機体1の前方に走行路面上の草を刈り取る平面刈取装置2を備えるとともに、前記走行機体1の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置3を備えて、走行路面とこの一側端に連なる斜面の二面を同時に草刈り処理する畦用草刈機において、前記走行機体1の走行車輪9を、その接地側9Aが容易変形可能な柔軟性を有するとともに、その内圧が略大気圧となる零圧タイヤで構成した。
特許請求の範囲
【請求項1】 一輪型の走行機体(1)の前方に走行路面上の草を刈り取る平面刈取装置(2)を備えるとともに、前記走行機体(1)の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置(3)を備えて、走行路面とこの一側端に連なる斜面の二面を同時に草刈り処理する畦用草刈機であって、前記走行機体(1)の走行車輪(9)を、その接地側(9A)が容易変形可能な柔軟性を有するとともに、その内圧が略大気圧となる零圧タイヤで構成してある畦用草刈機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一輪型の走行機体の前方に走行路面上の草を刈り取る平面刈取装置を備えるとともに、前記走行機体の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置を備えて、走行路面とこの一側端に連なる斜面の二面を同時に草刈り処理する畦用草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような畦用草刈機の走行車輪においても、その内圧が大気圧よりもかなり大きくなる状態に空気が充填される、いわゆる、標準タイヤが採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術のように畦用草刈機の走行車輪に標準タイヤを採用すると、走行機体が一輪型であることから走行機体の左右バランスが取りにくくなるとともに、走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合には、機体の操縦操作を慎重に行わないと、走行路面の中央部から走行車輪が位置ズレして走行車輪を左右に大きく滑らせて機体を倒してしまう虞があることから、操縦操作にかなりの労力を要するようになっていた。
【0004】本発明の目的は、走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合においても、一輪型でありながら容易な操縦操作で安定した走行状態を得ることができるとともに、良好な草刈り処理を施すことのできる畦用草刈機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、一輪型の走行機体の前方に走行路面上の草を刈り取る平面刈取装置を備えるとともに、前記走行機体の横側に走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取る法面刈取装置を備えて、走行路面とこの一側端に連なる斜面の二面を同時に草刈り処理する畦用草刈機において、前記走行機体の走行車輪を、その接地側が容易変形可能な柔軟性を有するとともに、その内圧が略大気圧となる零圧タイヤで構成した。
【0006】
【作用】本発明によると、走行車輪を、その接地側が容易変形可能な柔軟性を有するとともに、その内圧が略大気圧となる零圧タイヤで構成していることから、走行車輪の接地側が走行路面の状態に応じて自由に変形して馴染むようになるので、標準タイヤのものに比較して、地面に対する走行車輪の接地側の接地面積がかなり大きくなる。従って、一輪型の走行機体でありながら走行機体における左右バランスの安定性の向上を図ることができるとともに、走行路面にかかる単位面積当たりの接地圧を小さくできることから走行路面を傷める不都合も解消できる。殊に、走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合においては、走行車輪の接地側が膨出した走行路面の中央部に馴染んで、それを跨ぐ状態に変形するようになるので、走行車輪が走行路面の中央部から多少位置ズレしても、走行車輪を左右に大きく滑らせて機体を倒してしまう虞がない。つまり、操縦操作に要する労力の低減を図れるようになる。さらに、走行路面中に切り株などの障害物が存在するような場合においても、その障害物に馴染む状態に走行車輪の接地側が容易に変形するようになるので、障害物との衝突時の衝撃を和らげることができるとともに、走行機体の安定を容易に維持することができる。
【0007】ちなみに、零圧タイヤの接地側に容易変形可能な柔軟性を持たせる方法としては、その接地側のゴム層やカーカス層の厚みを薄くする、あるいは、柔軟性を高めた材質のものを採用するなどの方法が考えられる。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によれば、一輪型のものでありながら、走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合においても、容易な操縦操作で安定した走行状態を得ることができるとともに、良好な草刈り処理を施すことのできる畦用草刈機を提供し得るに至った。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1には、本発明に係わる畦用草刈機の全体構成が示されている。この草刈機は、歩行操縦型の走行機体1、走行路面上の草を刈り取るように走行機体1の前方に備えられた平面刈取装置2、および、走行路面の一側端に連なる斜面上の草を刈り取るように走行機体1の横側に備えられた法面刈取装置3、によって構成されている。
【0011】走行機体1は、操縦ハンドル4を一体的に備えるように機体前下部から機体上部後方に向けて延出する状態に屈曲形成された鋼管材からなる機体フレーム5、機体フレーム5に支持連結されたエンジン6、エンジン6の左側部に連結されたミッションケース7、ミッションケース7の左側部から下方に向けて延設された伝動ケース8、および、伝動ケース8の延出端に軸支された一つの走行車輪9、などによって一輪式に構成されている。機体フレーム5の前部右側には、平面刈取装置2を支持する第一支持杆10が機体前方に向けて延設されている。第一支持杆10の延出端には、走行車輪9と前後方向に並ぶ補助車輪11が軸支されている。機体フレーム5の前部左側には、法面刈取装置3を前後方向視における角度調節自在に支持する第二支持杆12が機体前方に向けて延設されている。つまり、操縦ハンドル4と平面刈取装置2および法面刈取装置3との間に、エンジン6やミッションケース7などを介在させることによって、操縦時に作業者が平面刈取装置2あるいは法面刈取装置3に誤って接触する虞を回避している。
【0012】図1に示すように、平面刈取装置2は、第一支持杆10の中間部に支持固定された第一油圧モータ13、この第一油圧モータ13の作動により縦軸芯周りに回転駆動される回転刃14、回転刃14の上部を覆うモーアハウジング15、などによって衝撃切断を行うロータリ式に構成されいる。一方、法面刈取装置3は、図2〜図4にも示すように、上下一対の押さえ板16,17、上下一対の押さえ板16,17により挾持された上下一対の刃体18,19、および、上下一対の刃体18,19同士を相対的に一定ストロークで横往復移動させる第二油圧モータ20、などによってはさみ切断を行うレシプロ式に構成されており、法面刈取装置3としての小型化および軽量化が図られている。また、法面刈取装置3は、第二支持杆12の先端部に枢支された支持ボックス21に、刈り幅方向において位置調節自在となるように支持されている。
【0013】以下、法面刈取装置3の構成について詳述する。
【0014】図1〜図4に示すように、上下一対の刃体18,19の夫々は、その刈り幅方向に複数の平面視山型の刃部18a,19aが所定間隔を隔てて並ぶ状態に形成された平鋼材によって構成されている。上下一対の刃体18,19の夫々には、ボルト挿通用の複数の長孔18b,19bが、その刈り幅方向に刃部18a,19aの間隔よりも大きく設定された所定間隔を隔てて並ぶように穿設されている。一方、上下一対の押さえ板16,17の夫々には、ボルト挿通用の複数の慣通孔が、刈り幅方向に刃体18,19の長孔18b,19bと同じ間隔に設定された所定間隔を隔てて並ぶように穿設されている。刃体18,19の長孔18b,19bとボルト22との間にはスペーサ23が介装されている。つまり、ボルト22を、押さえ板16,17の慣通孔と刃体18,19の長孔18b,19bに挿通した後、ナット24に螺合して締め付けることによって、上下一対の刃体18,19同士の相対的な横往復移動を許容しながら、上下一対の押さえ板16,17により刃体18,19の浮き上がりを阻止できるようになっている。また、上下一対の刃体18,19と第二油圧モータ20との間には、第二油圧モータ20からの回転動力を上下一対の刃体18,19同士の相対的な横往復移動力に変換するカム機構25が介装されている。カム機構25は、第二油圧モータ20の出力ギア20aに噛合する入力ギア26、入力ギア26と一体回転自在に連結された伝動軸27、伝動軸27と一体回転自在に連結された第一偏芯カム28と第二偏芯カム29、第一偏芯カム28を相対回転自在に外嵌するとともに上側の刃体18の一端に枢支連結された第一リンク30、および、第二偏芯カム29を相対回転自在に外嵌するとともに上側の刃体19の一端に枢支連結された第二リンク31などによって構成され、カムケース32に内装されるようになっている。第一偏芯カム28と第二偏芯カム29は、互いの位相が180°異なるように伝動軸27に連結されている。以上の構成によって、法面刈取装置3は、上下一対の刃体18,19同士の相対的な横往復移動によるはさみ切断が行えるようになっている。
【0015】図1〜図3に示すように、第一油圧モータ13の上部には、右側の操縦ハンドル4に備えられた第一スイッチS1の操作に基づいて作動する第一電動モータ33が配備されている。法面刈取装置3を支持する支持ボックス21には、第一伝動モータ33の出力軸33aに一体回動自在に連結されたピニオン34と噛合するセクタギア35がボルト連結されている。そして、第一電動モータ33の作動によりピニオン34を正逆転駆動させることによって、法面刈取装置3を、前後方向視で、言い換えると、第二支持杆12の軸芯周りに角度調節できるようになっている。つまり、支持ボックス21、第一電動モータ33、ピニオン34、および、セクタギア35によって、前後方向視における法面刈取装置3の角度調節を行う角度調節機構Aが構成されており、この角度調節機構Aの作動によって、法面刈取装置3の姿勢を、走行路面に沿った水平姿勢、あるいは、走行路面の一側端に連なる斜面の傾斜に沿った種々の傾斜姿勢に容易かつ迅速に変更できるようになっている。一方、支持ボックス21には、左側の操縦ハンドル4に備えられた第二スイッチS2の操作に基づいて作動する第二電動モータ36が装備されている。法面刈取装置3における上側の押さえ板16には、第二電動モータ36の出力軸36aに一体回動自在に連結されたピニオン37と噛合するラック38が形成されている。そして、第二電動モータ36の作動によりピニオン37を正逆転駆動させることによって、支持ボックス21による法面刈取装置3の支持位置を刈り幅方向に位置調節できるようになっている。つまり、第二電動モータ36、ピニオン37、および、ラック38によって、法面刈取装置3を刈り幅方向において位置調節する位置調節機構Bが構成されており、この位置調節機構Bの作動によって、法面刈取装置3の有効刈り幅hを、走行路面の一側端に連なる斜面の長さや、法面刈取装置3の直前に立木などの障害物が存在するなどの状況に応じて容易かつ迅速に変更できるようになっている。
【0016】図5に示すように、走行車輪9には、その内圧が略大気圧となる零圧タイヤで構成されている。さらに、この零圧タイヤは、その接地側9Aの厚みが薄くなるように形成されており、接地側9Aが容易変形可能な柔軟性を有するようになっている。つまり、走行路面の中央部が膨出した細い畦道などで草刈り処理を行う場合においては、膨出した走行路面の中央部を跨ぐ状態に走行車輪9の接地側9Aを変形させて馴染ませることができるようになる。これによって、走行路面の中央部からの走行車輪9の多少の位置ズレが生じたとしても、走行車輪9を左右に大きく滑らせて走行機体1を転倒させる虞をなくすことができ、一輪型の走行機体1でありながらも、草刈り処理時の操縦操作に要する労力の低減を図れるようにしているのである。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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