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発明の名称 根菜収穫機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−242645
公開日 平成8年(1996)9月24日
出願番号 特願平7−49418
出願日 平成7年(1995)3月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 東 宏信
要約 目的
フィルムシートの栽培地からの取り外し作業及び回収等の作業と根菜の収穫作業とを能率良く行うことのできる根菜収穫機を提供する。

構成
後上がり傾斜状態で対向配置して互いの対向面を後方上方へ移動させるように駆動される左右一対の無端回動帯5,5を備え、該無端回動帯5,5の前端部で根菜をその茎葉部を挟持しながら後方上方に向けて搬送することで圃場から引き抜く収穫用搬送装置6を機体に設けた根菜収穫機であって、フィルムシートFで被覆された栽培地の根菜を引き抜く前に前記フィルムシートFを走行方向に沿って切断する切断装置25と、切断された後の前記フィルムシートFを栽培地より剥がして前記無端回動帯5,5の前方箇所より排除するフィルムシート排除装置27とを前記機体に備えてある。
特許請求の範囲
【請求項1】 後上がり傾斜状態で対向配置して互いの対向面を後方上方へ移動させるように駆動される左右一対の無端回動帯(5),(5)を備え、該無端回動帯(5),(5)の前端部で根菜をその茎葉部を挟持しながら後方上方に向けて搬送することで圃場から引き抜く収穫用搬送装置(6)を機体に設けた根菜収穫機であって、フィルムシート(F)で被覆された栽培地の根菜を引き抜く前に前記フィルムシート(F)を走行方向に沿って切断する切断装置(25)と、切断された後の前記フィルムシート(F)を栽培地より剥がして前記無端回動帯(5),(5)の前方箇所より排除するフィルムシート排除装置(27)とを前記機体に備えてある根菜収穫機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後上がり傾斜状態で対向配置して互いの対向面を後方上方へ移動させるように駆動される左右一対の無端回動帯を備え、該無端回動帯の前端部で根菜をその茎葉部を挟持しながら後方上方に向けて搬送することで圃場から引き抜く収穫用搬送装置を機体に設けた根菜収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圃場の作物育成用の畝等の栽培地をフィルムシートで被覆した状態にして、雑草の排除や、そのフィルムシート内に殺菌用薬剤等を供給した状態で作物を育成するマルチ農法が知られている。そして、ニンジン等の根菜もフィルムシートで被覆した圃場に育成されるようにしたものが周知である。従来では、根菜を収穫するに際して予めフィルムシートを圃場面から除去して置かないと、根菜収穫機で機械的に収穫する場合に根菜の引き抜き及び吊り下げ搬送する収穫用搬送装置にフィルムシートが絡み付いたりして作業に支障をきたすことになるため、収穫機による作業の前に予め人手作業によってフィルムシートを除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来では、人手作業でそのフィルムシートを除去する作業と、根菜の収穫作業とを別々に行うことになるから、作業能率が低いとともに、栽培地から取り外したフィルムシートを巻き取り回収したりする作業の労働負担が大きいものとなっていた。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、フィルムシートの栽培地からの取り外し作業及び回収等の作業と根菜の収穫作業とを能率良く行うことのできる根菜収穫機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる根菜収穫機は、上記目的を達成するために、後上がり傾斜状態で対向配置して互いの対向面を後方上方へ移動させるように駆動される左右一対の無端回動帯を備え、該無端回動帯の前端部で根菜をその茎葉部を挟持しながら後方上方に向けて搬送することで圃場から引き抜く収穫用搬送装置を機体に設けた根菜収穫機において、フィルムシートで被覆された栽培地の根菜を引き抜く前に前記フィルムシートを走行方向に沿って切断する切断装置と、切断された後の前記フィルムシートを栽培地より剥がして前記無端回動帯の前方箇所より排除するフィルムシート排除装置とを前記機体に備えてあることを特徴構成とする。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、フィルムシートで被覆された栽培地の根菜を引き抜く前に前記フィルムシートを走行方向に沿って切断する切断装置と、切断された後の前記フィルムシートを栽培地より剥がして前記無端回動帯の前方箇所より排除するフィルムシート排除装置とを前記機体に備えてあるから、圃場の栽培地からの根菜の引き抜き及び回収の作業と同時にフィルムシートの栽培地からの引き剥がし及び根菜収穫の妨げにならないようフィルムシートを排除する作業が自動的に行われることになる。
【0006】
【発明の効果】従って、作業者は、単に根菜収穫機を操縦操作するのみで、根菜の圃場からの収穫作業と、フィルムシートの圃場からの除去作業とを同時に自動的に行うことができて、わざわざフィルムシートを圃場から除去する作業を収穫作業と別途行う必要がないから、作業能率がきわめて向上するに至った。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図3及び図4に示すように、根菜収穫機の一例としてのニンジン収穫機を示している。このニンジン収穫機は、収穫部1と回収部2とを、第1支持フレーム3を介して走行機体4に配備して構成している。このニンジン収穫機は、圃場に植えたニンジンの茎葉部を挟持して機体後方へ斜め上方に引き抜くことで掘り取り、かつ、吊り下げ移送するのに供される左右一対の駆動回動自在な挟持搬送ベルト5等から成る収穫用搬送装置6を、クローラ走行装置7を備えた走行機体4の左側方に設けている。挟持搬送ベルト5の始端部の前方には、地面とニンジンの茎葉部との間に入り込んで、機体進行に伴ってニンジンの茎葉部を引起し可能な後上がり傾斜縁8aを備えた左右一対の分草具8と、土中に突入した状態で機体進行に伴ってニンジンの両横側方の土を切る左右一対の土切り具としてのソイラ9とが配設されている。
【0008】分草具8は、第2支持フレーム10を介して第1支持フレーム3の先端部に取付てあり、その分草具8の先端部に、雑草等の夾雑物をすくい取るすくい棒11を、前記傾斜縁8aに沿って延出される状態で設けている。又、収穫部1の前端部の左右には茎葉引起し装置12が装備されている。
【0009】又、図1乃至図4に示すように、前記茎葉引起し装置12の左側のものよりも前方に位置する状態で、圃場の栽培地としての畝Rを被覆したフィルムシートFを走行方向に沿って切断するための切断装置25を設置している。又、右側の挟持搬送ベルト5の右横側箇所には、切断装置25で切断されたフィルムシートFのうち、収穫対象のニンジンの条に対応するフィルムシートFを圃場から引き剥がしながら後方の巻き取り装置26に送り込むフィルムシート排除装置としてのフィルムシート引き剥がし搬送装置27を配設している。尚、切断装置25、フィルムシート引き剥がし搬送装置27、巻き取り装置26については後述する。
【0010】図5に示すように、収穫用搬送装置6においては、フレーム6cにバネ6dで突出付勢した状態で摺動自在に取付けたホルダー6eに対してガイドローラ6bを支承してあり、このガイドローラ6bを対向させることで、左右の挟持搬送ベルト5を接近方向に押圧付勢するように構成している。その押圧付勢力は、ニンジンを地面から引き抜く搬送始端側では強く、かつ、搬送終端側では弱く茎葉部を挟持するように構成している。
【0011】図3乃至図6に示すように、収穫用搬送装置6からのニンジンの茎葉部を切断する葉切り装置13を収穫用搬送装置6の後方に設けてあり、葉切り装置13は、位置揃え搬送機構13aと切断用搬送機構13bと振れ止め用搬送機構13cと回転カッター13d,13dとから構成されている。位置揃え搬送機構13aは、収穫用搬送装置6で吊り下げられたニンジンの上端に作用するように駆動自在に構成され、切断用搬送機構13bは、位置揃え搬送機構13aからの茎葉部をその挟持位置より上方の一定位置で挟持する状態で受取る左右一対の駆動自在な挟持搬送ベルト等から構成される。振れ止め用搬送装置13cは、切断用搬送機構13bにより吊り下げられたニンジンに作用する左右一対の駆動自在な挟持搬送ベルト等から構成され、回転カッター13d,13dは、振れ止め用搬送機構13cで姿勢が一定にされたニンジンに対して茎葉部を根元で切り口が揃った状態で切断する回転自在なものに構成されている。
【0012】図6に示すように、振れ止め用搬送機構13cの挟持搬送ベルトの表面側に厚いクッション体13caを付設し、ニンジンの太さが大幅に変更しても対応できるようにしている。又、確実に切断できるよう、左右の回転カッター13d,13dを互いに上下反対向きに駆動回転される状態で重複配置している。
【0013】図5に示すように、位置揃え搬送装置13aは、前後のスプロケット13s,13uにわたって巻回された左右の回動チェーン13aaに付設されたホルダー13ab、このホルダー13abに対して出退移動自在な支持ブラケット13ae、この支持ブラケット13aeを突出付勢させる巻きバネ13ad、及び支持ブラケット13aeに支軸X周りでの回動自在に支承されたローラ13acから構成されている。従って、ローラ13acの支軸X周りでの回動によって、茎葉部の長手方向へのすり上がり移動が許容されており、収穫用搬送装置6による引き上げに伴ってニンジン本体の頂部がローラ13acに接当するまで上昇するように構成している。
【0014】図5、図7及び図8に示すように、1個の支持ブラケット13aeには4個の短小ローラ13acが支承されるとともに、位置揃え搬送機構13aの作動によってローラ13ac外周に対してスクレーパ作用する土落とし部材14を、回動チェーン13aaの戻り経路部分の始端側位置に配備している。土落とし部材14は硬質ゴムやウレタン等の弾性材で構成され、葉切り装置13の支持フレーム15に固定された支持部材16にボルト止めされており、ニンジン搬送方向視においてローラ13acの下方から横外側方にわたる範囲にスクレーパ作用が付与されるよう、土落とし部材14の上部をローラ13acの外径に沿う円弧状に切り欠いた形状に形成している。つまり、回動チェーン13aaに対する位置揃え機構13で誘導案内されるニンジンの茎葉部に位置するローラ外周部分Rs、及びニンジン本体の頂部に位置するローラ外周部分Rhの双方に対して土落とし部材14にスクレーパ作用が付与さる状態に、土落とし部材14の形状が設定されている。
【0015】図3及び図4に示すように、葉切り装置13からのニンジンを回収する回収部2を収穫用搬送装置6の後方で葉切り装置13の下方に設けている。回収部2は、所定値よりも小径のニンジンを下方のコンテナ2aに落下させ、所定値よりも大径のニンジンを後方のコンテナ2bに供給する選別コンベア2c、及び、葉切り装置13から落下するニンジンを選別コンベア2cに導くシュート2dを設けて構成されている。又、回収部2の左側方には、前後軸芯Y周りでの折り畳み揺動によって機体横端に沿う起立姿勢で収納可能なコンテナ台17が配備され、そのコンテナ台17に空のコンテナ2bが搭載されている。空コンテナ2bと後方のコンテナ2bは同種のものであり、ニンジンが満載されると、その満載のコンテナ2bを後述するコンテナ収容部18に移送し、コンテナ台17の空のコンテナ2bを供給する。
【0016】葉切り装置13からの切断茎葉部を機体外側方に放出する駆動自在な搬送チェーン19aと挟持レール19b等から成る茎葉部搬送装置19を、葉切り装置13から収穫用搬送装置6とは反対側の機体横他側方で機体前部にわたって斜めに切断茎葉部を搬送する状態で配置しているとともに、回収部2の右側となる機体側フォークリフト端に搭乗運転部20と原動部21とを設け、回収部2と搭乗運転部20との間で茎葉部搬送装置19の後方にコンテナ収容部18を設けている。
【0017】収穫部1や、回収部2における選別コンベア2は、昇降用油圧シリンダ22によって第1支持フレーム3上の支点P周りにフレームと一体に揺動昇降可能に構成している。尚、選別コンベア2c後端とコンテナ2bとは若干相対前後移動するが、収穫部1と選別コンベア2cとの相対位置が変わらないため、全体として良好に収穫作動が行われるようになる。
【0018】次に、ニンジンを育成する畝Rの表面を被覆するフィルムシートFを、ニンジンの収穫と同時に切断、はぎ取り除去するための切断装置25、フィルムシート引き剥がし搬送装置27、巻き取り装置26について説明する。図1乃至図7に示すように、切断装置25は、平畝に形成されかつニンジンを縦方向に4条を成すように育成される畝Rを被覆するフィルムシートFを、各ニンジンの条の中間を条に沿う方向で走行する際に、その条に沿ってつまり走行方向に沿って左右に分離する状態で切断していくように構成されているのであって、具体的には、切断用の円盤型カッター25aを横軸芯Q周りで回転駆動自在に、前記第2支持フレーム10より延出した支持アーム25bに軸支して構成されている。又、円盤型カッター25aの切断高さを調整できるよう、支持アーム25bの第2支持フレーム10の対する取付姿勢を変更自在にしている。前記フィルムシート引き剥がし搬送装置27は、図1、図3及び図4に示すように、左右一対の搬送用ベルト27a,27aを互いの対向する搬送面が密着状態で後方へ移行するように前端の従動プーリ27b,27bと後端の駆動プーリ27c,27cとに巻き掛けている。これら従動プーリ27b,27b及び駆動プーリ27c,27cは、第1支持フレーム3に連設した第3支持フレーム28に支持しているとともに、駆動プーリ27c,27cには、機体側から動力伝達されるようにしている。さらに、各搬送用ベルト27a,27aの前方下方箇所にフィルムシートFを地面から搬送用ベルト27a,27aの間に案内する湾曲案内面を備えた案内部材29を設置している。この案内部材29によって、搬送用ベルト27a,27aの前端部に対して前方及び左方に位置する切断後のフィルムシートFが茎葉引起し装置12や分草具8及び挟持搬送ベルト5,5の前端部に接当することなく搬送用ベルト27a,27aの間の挟持箇所に案内されるようになっている。巻き取り装置26は、搬送用ベルト27a,27aの後端部より排出されるフィルムシートFを巻き付ける回転棒30が走行機体4に横向きの軸芯周りで回転駆動されるように支持されて構成しているとともに、その回転棒30をフィルムシートFの巻き取りのため回転させる駆動力が原動部21からの伝動で与えられるように構成している。
【0019】上記構成により、収穫作業時には、図2に示すように、一つの畝Rにおいて縦方向に沿って4条植付育成されたニンジンのうち右寄りの条から1条ずつ引き抜き収穫していくが、その収穫対象の条とその条の左隣の条との間で、切断装置25によって走行方向、つまり条の方向に沿ってフィルムシートFを左右に分離する状態で切断していくとともに、その切断分離されたフィルムシートFのうち右側のものを案内部材29で案内しながら左右の搬送用ベルト27a,27aで挟持されながらこの搬送用ベルト27a,27aによって後方に搬送されていき、搬送用ベルト27a,27aの後端から排出されたフィルムシートFは巻き取り装置29に巻き取られる。尚、走行速度と、搬送用ベルト27a,27aのフィルムシートFの搬送速度及び前記回転棒30とは同調駆動されている。尚、円盤型カッター25aは、機体の走行に伴うフィルムシートFへの刃部の押し付けでそのフィルムシートFを切断している。尚、フィルムシートFの巻き取り装置26への巻き取りの始めは人手によって、フィルムシートFの始端部を搬送用ベルト27a,27aで挟持しながら後方へ送り込んだものを巻き取り装置29での巻き取りが可能となるよう、回転棒30に装着しておいてから、所定の走行行程の実際の収穫作業を開始することになる。尚、一つの走行行程を終了すると、先に巻き取ったフィルムシートFはその巻き付けした回転棒30とともに、圃場等においておき、新たな行程用に別の新たな回転棒30を走行機体4に支持するのである。
【0020】〔別実施例〕
■ 円盤型カッター25aを回転駆動することで、フィルムシートFの切断を行えるようにしても良い。
■ 上記実施例では、根菜の横側方に離れた位置、つまり根菜の茎葉部が生え出るフィルムシートの孔部の横側方に離れた位置を切断装置で切断して、フィルム排除装置としての搬送用ベルトで上方にフィルムシートが引き上げられるときに、根菜の茎葉部がそのフィルムシートの孔部から抜け出すようにして、その後根菜を収穫する構造のものを示したが、上記実施例の切断装置とは別に、フィルムシートの根菜の茎葉部が生え出る孔部を分断するように切断する別の切断装置を設けても良い。このように孔部も分断するようにすると、フィルムシートの引き上げ時に根菜のフィルムシートへの引っ掛かりによる抵抗が少なくなり、より一層フィルムシートの引き剥がしが良好に行える。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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