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発明の名称 作業装置連結用のヒッチ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−242608
公開日 平成8年(1996)9月24日
出願番号 特願平7−47404
出願日 平成7年(1995)3月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 後藤 隆志 / 堀尾 光広 / 戸崎 紘一 / 宮原 佳彦 / 竹中 幸治
要約 目的
作業装置連結用のヒッチにおいて、連結に伴ってロック部材が自動的に連結位置に保持されるように、連結を外す際にロック部材が開放位置に保持されるように構成する。

構成
ロック部材14を連結位置で保持可能な第1ロック機構26、及び開放位置で保持可能な第2ロック機構29を備え、保持部10に被連結部34が入るとセンサーアーム11により第1ロック機構26が保持側に切換操作され、人為操作具16をロック部材14の開放位置側に切換操作すると、第1ロック機構26が保持解除側に切換操作されて第2ロック機構29が保持側に切換操作されるように構成する。第2ロック機構29によりロック部材14を開放位置に保持した状態で保持部10から被連結部34を抜き出すと、センサーアーム11により第2ロック機構29が保持解除側に切換操作されるように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 作業装置(7),(19)側又は機体側の被連結部(34)が入り込む凹部状の保持部(10)と、前記被連結部(34)に接触することによって前記保持部(10)に前記被連結部(34)が入っているか否かを検出するセンサーアーム(11)と、前記保持部(10)に入り込んだ前記被連結部(34)を外れないように保持する連結位置、及び前記被連結部(34)の保持部(10)からの抜けを許す開放位置に亘り切換操作自在なロック部材(14)と、前記ロック部材(14)を開放位置側に人為的に切換操作自在な人為操作具(16)と、前記ロック部材(14)を連結位置で保持及び保持解除自在な第1ロック機構(26)と、前記ロック部材(14)を開放位置で保持及び保持解除自在な第2ロック機構(29)とを備えると共に、前記保持部(10)に前記被連結部(34)が入ってくると、前記センサーアーム(11)の検出により、前記第1ロック機構(26)が保持側に自動的に切換操作されるように、前記センサーアーム(11)と第1ロック機構(26)とを機械的に連係して、前記人為操作具(16)をロック部材(14)の開放位置側に切換操作すると、これに連動して前記第1ロック機構(26)が保持解除側に切換操作されて、前記ロック部材(14)が開放位置に切換操作され、且つ前記第2ロック機構(29)が保持側に切換操作されるように、前記人為操作具(16)と前記第1及び第2ロック機構(26),(29)とを機械的に連係し、前記第2ロック機構(29)によりロック部材(14)を開放位置に保持した状態で前記保持部(10)から前記被連結部(34)が抜けると、前記センサーアーム(11)の検出により前記第2ロック機構(29)が保持解除側に切換操作されるように、前記センサーアーム(11)と前記第2ロック機構(29)とを機械的に連係してある作業装置連結用のヒッチ。
【請求項2】 前記保持部(10)を左右方向に所定間隔を置いて一対備え、前記一対の保持部(10)の各々に前記センサーアーム(11)、ロック部材(14)、第1及び第2ロック機構(26),(29)を備えてある請求項1記載の作業装置連結用のヒッチ。
【請求項3】 前記第2ロック機構(29)によりロック部材(14)を開放位置に保持した状態で、前記保持部(10)から前記被連結部(34)が抜ける際に、前記ロック部材(14)の連結位置への切換操作が可能な位置にまで前記被連結部(34)が移動してから、前記第2ロック機構(29)が保持解除側に切換操作されるように、前記センサーアーム(11)と前記第2ロック機構(29)とを機械的に連係してある請求項1又は2記載の作業装置連結用のヒッチ。
【請求項4】 前記第2ロック機構(29)によりロック部材(14)を開放位置に保持した状態で前記保持部(10)から前記被連結部(34)が抜ける際に、前記第2ロック機構(29)が保持解除側に切換操作される前記被連結部(34)の位置を、前記被連結部(34)の移動方向に沿って変更調節自在な調節機構(37)を備えてある請求項1又は2又は3のうちのいずれか一つに記載の作業装置連結用のヒッチ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乗用型田植機や農用トラクタ等の作業車に、作業装置を連結するためのヒッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業装置連結用のヒッチの一例においては、例えば特開昭63‐317004号公報に開示されているように、機体側の被連結部(前記公報第1図及び第5図中の17)が入り込む凹部状の保持部(前記公報の第4図中の21)、保持部に入り込んだ被連結部を抜けないように保持するロック部材(前記公報の第4図中の18)、及びロック部材を連結位置側に付勢するバネを、作業装置側に備えて、ヒッチを構成しているものがある。これにより、機体側の被連結部が作業装置の保持部に入り込むように機体を移動させていくと、バネによりロック部材が自動的に連結位置に切換操作されて、機体に作業装置が連結される。この場合、被連結部を作業装置に備え、保持部、ロック部材及びバネを機体側に備えることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のヒッチでは作業装置を連結した状態において、ロック部材がバネの付勢力で連結位置に保持されているので、ロック部材を連結位置に確実に保持すると言う面で改善の余地がある。そこで図21,22,23に示すようなヒッチ5が提案されている。このヒッチ5では被連結部34が入り込む凹部状の保持部51、横軸芯P11周りに揺動自在で操作レバー52が固定されたロック部材53、ロック部材53を連結位置側(図21の紙面反時計方向)に付勢するバネ54、ロック部材53を連結位置で保持及び保持解除自在なロックピン55を左右2組備え、上部にフック部59を備えて構成されている。
【0004】図23に示すように、ロックピン55は正面視コ字状に形成されており、横軸芯P12に沿って紙面左右方向にスライド自在及び横軸芯P12周りに揺動自在に支持されている。図21,22,23に示すように、ロックピン55の端部に作業者が持つためのグリップ部55aが備えられ、ロックピン55の中程に指標ピン55bが固定されており、指標ピン55bに対してレバーガイド57が備えられ、レバーガイド57のL字状の案内孔57aに指標ピン55bが挿入されている。ロックピン55はバネ56により横軸芯P12周りに図24(イ)(ロ)の紙面時計方向に付勢され、且つ図23の紙面左右方向の外側にスライドするように付勢されている。
【0005】図21,22,23,24(イ)はロックピン55をロック位置に操作している状態(図22に示す指標ピン55b及び案内孔57a参照)を示しており、保持部51及びロック部材53の支持板58の開孔からロックピン55の先端55cが突出している。この状態から左右のロックピン55を内側にスライド操作して、先端55cを支持板58内に入り込ませ、指標ピン55bが案内孔57aの解除位置(図24(ロ)参照)に達するまでロックピン55を回転操作する。
【0006】前述の解除位置において各部分の摩擦によりロックピン55が保持されるのであり、操作レバー52によりロック部材53を開放位置(図24(ロ)参照)に操作できる。これにより、例えば図21及び図22に示すような連結部25の第1連結ピン33をヒッチ5のフック部59に掛けて、連結部25の左右の第2連結ピン34をヒッチ5のロック部材53を開放位置側に押し下げるようにして、保持部51に入り込ませる。次に、左右のロック部材53を連結位置に操作した状態において、左右のロックピン55を指標ピン55bが案内孔57aのロック位置(図24(イ)参照)に達するまで回転操作すると、バネ56の付勢力でロックピン55が外側に移動し、ロックピン55の先端55cが支持板58から突出する。これにより、ロックピン55の先端55cによってロック部材53が連結位置に保持される(ロック部材53の開放位置側への揺動(図24(ロ)参照)が、ロックピン55の先端55cによって阻止される状態)。
【0007】以上の図21,22,23に示すヒッチであると、連結部をヒッチに連結した後に作業者がロックピンを手動で解除位置からロック位置に操作しなければならないので、作業者がこのロックピンのロック位置への操作を忘れるおそれがあるので改善の余地がある。又、前述のヒッチではロック部材がバネで連結位置側に付勢されているので、連結部をヒッチから取り外す際には作業者が手で操作レバーを持ちロック部材を開放位置側に操作して保持しながら、ヒッチから連結部を取り外さなければならないので、取り外し時の作業性の面でも改善の余地がある。本発明は作業装置連結用のヒッチにおいて、連結後におけるロック部材の保持操作(ロック位置への操作)が必ず行われるように、又、ロック部材を開放位置に手で保持しながら、連結部をヒッチから取り外すと言うような煩わしい操作を行わなくてもよいようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のような作業装置連結用のヒッチにおいて、次のように構成することにある。
〔1〕作業装置側又は機体側の被連結部が入り込む凹部状の保持部と、被連結部に接触することによって保持部に被連結部が入っているか否かを検出するセンサーアームと、保持部に入り込んだ被連結部を外れないように保持する連結位置、及び被連結部の保持部からの抜けを許す開放位置に亘り切換操作自在なロック部材と、ロック部材を開放位置側に人為的に切換操作自在な人為操作具と、ロック部材を連結位置で保持及び保持解除自在な第1ロック機構と、ロック部材を開放位置で保持及び保持解除自在な第2ロック機構とを備えると共に、保持部に被連結部が入ってくると、センサーアームの検出により第1ロック機構が保持側に自動的に切換操作されるように、センサーアームと第1ロック機構とを機械的に連係して、人為操作具をロック部材の開放位置側に切換操作すると、これに連動して第1ロック機構が保持解除側に切換操作されて、ロック部材が開放位置に切換操作され、且つ第2ロック機構が保持側に切換操作されるように、人為操作具と第1及び第2ロック機構とを機械的に連係し、第2ロック機構によりロック部材を開放位置に保持した状態で保持部から被連結部が抜けると、センサーアームの検出により第2ロック機構が保持解除側に切換操作されるように、センサーアームと第2ロック機構とを機械的に連係してある。
【0009】〔2〕前項〔1〕の構成において、保持部を左右方向に所定間隔を置いて一対備え、一対の保持部の各々にセンサーアーム、ロック部材、第1及び第2ロック機構を備えてある。
【0010】〔3〕前項〔1〕又は〔2〕の構成において、第2ロック機構によりロック部材を開放位置に保持した状態で保持部から被連結部が抜ける際に、ロック部材の連結位置への切換操作が可能な位置にまで被連結部が移動してから、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されるように、センサーアームと第2ロック機構とを機械的に連係してある。
【0011】〔4〕前項〔1〕又は〔2〕又は〔3〕の構成において、第2ロック機構によりロック部材を開放位置に保持した状態で保持部から被連結部が抜ける際に、第2ロック機構が保持解除側に切換操作される被連結部の位置を、被連結部の移動方向に沿って変更調節自在な調節機構を備えてある。
【0012】
【作用】
〔I〕前項〔1〕のようにヒッチを構成すると、例えば図11に示すように、保持部10に被連結部34に入り込ませ、ロック部材14を連結位置に切換操作した状態では、第1ロック機構26によりロック部材14が連結位置に保持されている。この図11に示す状態から例えば図14及び図15に示すように、作業者が人為操作具16をロック部材14を開放位置側に切換操作すると、第1ロック機構26が保持解除側に自動的に切換操作されて、ロック部材14が開放位置に切換操作され、第2ロック機構29が保持側に自動的に切換操作されて、図15に示すように第2ロック機構29によりロック部材14が開放位置に保持される。以上のように前項〔1〕の構成では、人為操作具16によりロック部材14を開放位置側に切換操作すると、作業者が人為操作具16から手(又は足)を離しても、第2ロック機構29によりロック部材14が開放位置に保持されるので、この状態において例えば図16に示すように、保持部10から被連結部34を容易に抜き出すことができる。
【0013】前述のようにロック部材を開放位置で保持する第2ロック機構を備えると、ロック部材を開放位置に保持した状態(第2ロック機構の保持状態)で保持部から被連結部を抜き出した後、再び連結部をヒッチに連結する際に第2ロック機構を事前に保持側から保持解除側に切換操作していないと、被連結部を保持部に入れ込んでからロック部材を連結位置側に切換操作できないと言う状態になる。
【0014】これに対して前項〔1〕の構成では、ロック部材を開放位置に保持した状態(第2ロック機構の保持状態)で、保持部から被連結部を抜き出すと、この被連結部の抜き出しがセンサーアームにより検出されて、第2ロック機構が保持解除側に自動的に切換操作されるのであり、ロック部材の開放位置から連結位置への切換操作が可能な状態となる。従って、この状態で例えば図18に示すように、被連結部34を保持部10に入り込ませると、被連結部34の入り込みがセンサーアーム11により検出されて、図19から図11に示すようにロック部材14が連結位置に切換操作された状態で、第1ロック機構26が保持側に自動的に切換操作されて、ロック部材14が連結位置に保持される。
【0015】以上のように前項〔1〕の構成では、人為操作具によりロック部材を開放位置に切換操作し、第2ロック機構によりロック部材を開放位置に保持していても、保持部から被連結部を抜き出せば、第2ロック機構を手動で保持解除側に切換操作しなくても第2ロック機構が自動的に保持解除側に切換操作される。これにより、ヒッチの保持部から被連結部を抜き出した後、特に第2ロック機構を手動で保持解除側に切換操作すると言うようなことを行わなくても、再びヒッチの保持部に被連結部を入り込ませる際に、ロック部材が連結位置に切換操作された状態で第1ロック機構が保持側に自動的に切換操作されて、ロック部材が連結位置に保持される。
【0016】〔II〕前項〔2〕のように構成すると、前項〔1〕の構成の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。前項〔2〕のように構成すると例えば図5及び図6に示すように、ヒッチ5において、保持部10及びロック部材14等が左右各々独立に配置されることになる。これにより、作業装置又は機体側の左右の被連結部34とヒッチ5とが傾いた状態で連結し始めた場合、右及び左のうちの一方の保持部10と被連結部34とが連結され、次に他方の保持部10と被連結部34とが連結されると言う状態となる。このようにヒッチにおいて、保持部及びロック部材等を左右各々独立に配置することにより、作業装置又は機体側の左右の被連結部とヒッチとが傾いた状態で連結し始めても、確実に連結を行うことができる。
【0017】〔III〕前項〔3〕のように構成すると、前項〔1〕又は〔2〕の構成の場合と同様に前項〔I〕又は〔II〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。前項〔I〕で説明したように、ロック部材を開放位置に保持した状態(第2ロック機構の保持状態)で保持部から被連結部を抜き出す場合、センサーアームの検出によって第2ロック機構が保持解除側に切換操作される際に、保持部から被連結部が充分に抜き出されていないのに、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されると、保持部から被連結部が充分に抜き出されていない状態で、ロック部材が連結位置に切換操作されてロック部材が被連結部に当たり、被連結部の抜き出しが行い難くなることがある。
【0018】これに対して前項〔3〕のように構成すると、例えば図15から図16に示すように、ロック部材14を開放位置に保持した状態(第2ロック機構29の保持状態)で保持部10から被連結部34を抜き出す場合、ロック部材14の連結位置への切換操作が可能な位置にまで被連結部34が充分に保持部10から抜けると、このことがセンサーアーム11によって検出されて、第2ロック機構29が保持解除側に切換操作される。これによって、保持部から被連結部が充分に抜き出されていないのに、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されロック部材が連結位置に切換操作されて、ロック部材により被連結部の抜き出しが行い難くなると言うような状態は生じない。
【0019】〔IV〕前項〔4〕のように構成すると、前項〔1〕又は〔2〕又は〔3〕の構成の場合と同様に、前項〔I〕又は〔II〕又は〔III〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。例えば、被連結部の大きさが変更された場合(特に小さくなった場合)、例えば図16に示すように被連結部34を保持部10から紙面右方に抜き出し始めた際、被連結部34が保持部10から充分に抜き出されていないのに、センサーアーム11が図16に示す位置に達して、センサーアーム11により第2ロック機構29が保持解除側に切換操作されることがある。
【0020】そこで、前項〔4〕のように構成すると被連結部の大きさが変更された場合、第2ロック機構が保持解除側に切換操作される被連結部の位置を、調節手段によって変更調節すればよい。これにより、被連結部の大きさの変更に関係なく、被連結部が保持部から充分に抜き出されてから、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されるように設定することができるので、被連結部の大きさの変更に関係なく、保持部から被連結部が充分に抜き出されていないのに、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されロック部材が連結位置に切換操作されて、ロック部材により被連結部の抜き出しが行い難くなると言うような状態を未然に防止することができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、作業装置連結用のヒッチにおいて被連結部をヒッチの保持部に入れ込めば、ロック部材を連結位置に保持する第1ロック機構が自動的に必ず保持側に切換操作されるので、連結後におけるロック部材の保持操作を忘れるようなことがなくなり、作業装置連結用のヒッチにおける連結の確実性を向上させることができた。ヒッチの連結を外す場合、人為操作具によりロック部材を開放位置に切換操作すれば、第2ロック機構によりロック部材が開放位置に保持されるので、手や足でロック部材を開放位置に保持しておく必要がなくなり、被連結部を容易に抜き出すことができるようになって、作業装置連結用のヒッチにおける取り外しの作業性を向上させることができた。前述のような第2ロック機構を備えた場合に、保持部から被連結部を抜き出せば、第2ロック機構を手動で保持解除側に切換操作しなくても第2ロック機構が自動的に保持解除側に切換操作されて、被連結部を保持部に入れ込んでからロック部材を連結位置側に切換操作できないと言う状態が防止される。これにより、被連結部を保持部に入り込ませれば必ずロック部材が連結位置に切換操作され、第1ロック機構によりロック部材が連結位置に保持される状態となり、作業装置連結用のヒッチにおける連結の確実性をさらに向上させることができた。
【0022】請求項2のように構成すると、請求項1のように構成した場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えている。請求項2のように構成すると、保持部及びロック部材等を左右各々独立に配置することにより、作業装置又は機体側の左右の被連結部とヒッチとが傾いた状態で連結し始めても確実に連結を行うことができるので、作業装置連結用のヒッチにおける連結の確実性をさらに向上させることができた。
【0023】請求項3のように構成すると、請求項1又は2のように構成した場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」を備えている。請求項3のように構成すると、保持部から被連結部を抜き出す場合に被連結部が充分に保持部から抜けた状態で、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されるので、保持部から被連結部が充分に抜き出されていないのに、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されロック部材が連結位置に切換操作されて、被連結部の抜き出しが行い難くなると言うような状態が未然に防止されるようになり、作業装置連結用のヒッチにおける取り外しの作業性をさらに向上させることができた。
【0024】請求項4のように構成すると、請求項1又は2又は3のように構成した場合と同様に前述の請求項1又は2又は3の「発明の効果」を備えている。請求項4のように構成すると、被連結部の大きさの変更に関係なく被連結部が保持部から充分に抜き出されてから、第2ロック機構が保持解除側に切換操作されるように設定することができるので、作業装置連結用のヒッチにおける取り外しの作業性をさらに向上させることができた。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(1)図1に示すように前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、上リンク3及び左右一対の下リンク4が上下揺動自在に連結され、上及び下リンク3,4の後端にヒッチ5が連結されており、上及び下リンク3,4を昇降操作する油圧シリンダ6が備えられて、作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。ヒッチ5に苗植付装置7(作業装置に相当)が連結されており、後述するようにヒッチ5から苗植付装置7を取り外すことができる。
【0026】植付作業後に圃場の苗がある程度成長すると、圃場に除草剤を散布する必要がある。この場合には図2に示すようにヒッチ5から苗植付装置7を取り外し、除草剤を散布する防除機19(作業装置に相当)をヒッチ5に連結して、除草剤の散布作業を行う。このように除草剤の散布作業の場合には図2及び図3に示すように、前輪1の上部を覆う平面視リング状のカバー20を前輪支持部に取り付ける。マーカー(図示せず)を支持する支持フレーム21にバランスウェイト23を支持するためのブラケット22aを固定している場合には、ブラケット22aを覆う円弧状のカバー24を取り付ける。これにより、カバー20,24によって苗がブラケット22a及び前輪1に絡み付くのを防止する。
【0027】(2)次にヒッチ5の構造について説明する。図4,5,6に示すように、正面視長方形のリング状のフレーム8に上及び下リンク4が連結されており、フレーム8の上部左右中央に一つのフック部9が固定され、フレーム8の左右両側に凹状の一対の保持部10が固定されている。図8,9,10に示すようにフレーム8の左右両側において、横軸芯P1周りに揺動自在で、バネ12により図9の紙面反時計方向に付勢されるセンサーアーム11、横軸芯P2周りに揺動自在で、バネ13により図9の紙面反時計方向に付勢されるフック状のロック部材14が備えられている。
【0028】フレーム8の左右両側において、横軸芯P2周りにロック部材14とは独立に揺動自在で、バネ15により図9の紙面時計方向に付勢される操作レバー16(人為操作具に相当)が備えられており、操作レバー16の横軸芯P4周りに揺動自在で、バネ18により図9の紙面時計方向に付勢される操作板17、及び操作板17を図9に示す姿勢で止めるストッパー16aが、操作レバー16に備えられている。
【0029】図8,9,10に示すようにフレーム8の左右両側において、横軸芯P5周りに揺動自在で、後述するバネ38により間接的に図9の紙面反時計方向に付勢される第1ロックアーム26(第1ロック機構に相当)、横軸芯P6周りに揺動自在で、バネ38により図9の紙面反時計方向に付勢される側面視逆L字状の第1連係部材27が備えられており、第1ロックアーム26に固定されたアーム26aの先端と第1連係部材27の下端とが、ピン及び長孔の構造により連結されている。
【0030】フレーム8の左右両側において、横軸芯P5周りに第1ロックアーム26とは独立に揺動自在で、バネ28により図9の紙面反時計方向に付勢される第2ロックアーム29(第2ロック機構に相当)、横軸芯P2周りにロック部材14及び操作レバー16とは独立に揺動自在に支持される側面視逆T字状の第2連係部材30が備えられている。第2連係部材30において図9の紙面左側端に第3連係部材31が揺動自在に支持されており、第3連係部材31の上端の長孔31aに第2ロックアーム29の先端のピン29aが挿入されている。センサーアーム11にアーム11aが固定されて、第2連係部材30における図9の紙面右側端とアーム11aの先端とがピン及び長孔の構造により連結されている。
【0031】以上のようなヒッチ5に対して、苗植付装置7に備えられる連結部25は図4,5,7に示すように、上下向きの主フレーム32の上部に第1連結ピン33、下部の左右に一対の第2連結ピン34(被連結部に相当)、下端に苗植付装置7をローリング自在に支持するボス部35を備えて構成されており、左右の第2連結ピン34の各々に外広がり状に折り曲げられた一対の案内板36が固定されている。
【0032】(3)次に、ヒッチ5に苗植付装置7の連結部25を連結している状態において、ヒッチ5から連結部25を取り外す状態について説明する。図11に示す状態はヒッチ5に連結部25を連結している状態であり、連結部25の第1連結ピン33がヒッチ5のフック部9に掛けられ、連結部25の第2連結ピン34がヒッチ5の保持部10に入り込んでいる。
【0033】この状態においてロック部材14及び操作レバー16が連結位置に位置して、センサーアーム11が第2連結ピン34により保持部10の内方に押し込められている。第1ロックアーム26が紙面下方に揺動して、ロック部材14の上部の凹部14a(図9及び図10参照)に入り込んで、第1ロックアーム26によりロック部材14が連結位置に保持されており(第1ロックアーム26の保持状態に対応し、ロック部材14が図11の紙面時計方向に揺動できない状態)、第2ロックアーム29の下端がロック部材14の上面14b(図9及び図10参照)に乗っている(第2ロックアーム29の保持解除状態に相当)。操作レバー16に固定されたピン16bが、フレーム8に固定されたストッパー8a(図9及び図10参照)に接当して、操作レバー16が図11に示す連結位置に位置している。
【0034】図11に示す状態から図12及び図13に示すように、操作レバー16を紙面右方の開放位置側に揺動操作し始めると、操作レバー16の操作板17が第1連係部材27の上端に接当し第1連係部材27が紙面時計方向に揺動操作され、第1連係部材27の下端に連結されるアーム26aを介して、第1ロックアーム26が紙面上方に揺動操作されて、ロック部材14の凹部14a(図9及び図10参照)から紙面上方に離れる(第1ロックアーム26の保持解除状態に相当)。これと同時に、操作レバー16のピン16bがロック部材14のアーム14d(図9及び図10参照)に紙面下側から接当して、ロック部材14が紙面時計方向に揺動操作され始める。
【0035】操作レバー16を図13に示す状態から図14に示す開放位置にまで操作すると、ロック部材14の上面14bの端部14c(図9及び図10参照)が第2ロックアーム29の下端に達するまで、ロック部材14が紙面時計方向に揺動操作されるので、操作レバー16をもう少し紙面右方に操作するとバネ28(図8及び図10参照)の付勢力により、図15に示すように第2ロックアーム29が紙面下方に揺動して、第2ロックアーム29の下端がロック部材14の上面14bの端部14c(図9及び図10参照)に係合する(第2ロックアーム29の保持状態に相当)。これにより、第2ロックアーム29によってロック部材14が図15に示す開放位置に保持されるのであり(ロック部材14が図15の紙面反時計方向に揺動できない状態)、このようにロック部材14が開放位置に保持されると、操作レバー16を図15に示す開放位置から紙面左方に揺動操作して、図16及び図11に示す固定位置に戻し操作できる。
【0036】図15に示すようにロック部材14が開放位置に保持された状態において、連結部25をヒッチ5から外して、図16に示すように連係部25の第2連結ピン34を保持部10から紙面右方に抜き出し始めると、バネ12(図8及び図10参照)の付勢力によりセンサーアーム11が第2連結ピン34に追従するように紙面反時計方向に揺動し始め、センサーアーム11のアーム11aに連結される第2連係部材30が紙面時計方向に揺動し始めて、第2連係部材30に連結される第3連係部材31が紙面上方に押し上げられ始める。
【0037】そして、連係部25の第2連結ピン34をロック部材14の先端から略完全に紙面右方に外れる位置にまで抜き出すと、図16から図17に示すように第3連係部材31がさらに紙面上方に押し上げられて、第3連係部材31の長孔31aとピン29a(図9及び図10参照)との接当により、第2ロックアーム29が紙面上方に揺動操作されて、ロック部材14の端部14c(図9及び図10参照)から紙面上方に離れる(第2ロックアーム29の保持解除状態に相当)。
【0038】これにより、バネ13(図8及び図10参照)の付勢力によってロック部材14が紙面反時計方向に揺動して連結位置に戻る。この場合、第3連係部材31の凸部31b(図9及び図10参照)が第1ロックアーム26の先端に係合して、第1ロックアーム26がロック部材14の上面14b(図9及び図10参照)から紙面上方に持ち上げられるので、図17に示すようにロック部材14が連結位置に戻っても、第1ロックアーム26はロック部材14の凹部14a(図9及び図10参照)に入り込まない。以上のようにして、苗植付装置7の連結部25のヒッチ5からの取り外しを終了する。
【0039】(4)次に、図17に示す状態のヒッチ5に苗植付装置7の連結部25を連結する状態について説明する。前項(3)で説明したようにヒッチ5から連結部25を取り外すと、図17に示すようにロック部材14及び操作レバー16が連結位置に位置しているのに対して、センサーアーム11が紙面反時計方向に揺動し、第3連係部材31により第1及び第2ロックアーム26,29が、ロック部材14の上面14b(図9及び図10参照)から紙面上方に持ち上げられている(第1及び第2ロックアーム26,29の保持解除状態に相当)。
【0040】以上の状態で連結部25をヒッチ5に連結する場合には、図4及び図5に示すように連結部25の第1連結ピン33をヒッチ5のフック部9に掛けて、次に図18に示すように連結部25の第2連結ピン34をヒッチ5の保持部10に入り込ませて行く。図17に示すようにロック部材14が連結位置に位置した状態で、第2連結ピン34をヒッチ5の保持部10に入り込ませていくと、図18に示すように第2連結ピン34によりロック部材14が、バネ13(図8及び図10参照)の付勢力に抗して紙面時計方向に揺動操作されながら、第2連結ピン34が保持部10に入り込むのであり、これと同時に第2連結ピン34がセンサーアーム11を紙面時計方向に押して行く。
【0041】これにより、図19に示すように第2連結ピン34が保持部10に完全に入り込むと、バネ13(図8及び図10参照)の付勢力でロック部材14が紙面反時計方向に揺動して連結位置に達する。そして、第2連結ピン34によりセンサーアーム11が紙面時計方向に揺動操作されることによって、センサーアーム11のアーム11aにより、第2連係部材30が紙面反時計方向に揺動操作され、第3連係部材31が紙面下方に押し下げられる。
【0042】前述のように第3連係部材31が押し下げられると、バネ28(図8及び図10参照)の付勢力により第2ロックアーム29が紙面下方に揺動して、図11に示すように第2ロックアーム29の下端がロック部材14の上面14b(図9及び図10参照)に乗る(第2ロックアーム29の保持解除状態に相当)。これと同時に第1ロックアーム26も紙面下方に揺動して、図11に示すようにロック部材14の上部の凹部14a(図9及び図10参照)に入り込み、第1ロックアーム26によりロック部材14が連結位置に保持される(第1ロックアーム26の保持状態に対応し、ロック部材14が図11の紙面時計方向に揺動できない状態)。そして、第1ロックアーム26の紙面下方への揺動に伴って、第1ロックアーム26のアーム26aにより第1連係部材27が紙面反時計方向に揺動して、図11に示す位置に戻る。
【0043】〔別実施例〕図20に示すようにセンサーアーム11の先端において、第2連結ピン34が接当する部分にセットボルト37(調節機構に相当)を備えてもよい。これにより、セットボルト37を回転操作してセットボルト37の先端の位置を図20の紙面左右方向に沿って変更することにより、第2連結ピン34がセンサーアーム11に接当する位置を、第2連結ピン34の移動方向(図20の紙面左右方向)に沿って変更することができる。
【0044】従って、第2連結ピン34の大きさ(外径)が変更された場合(特に小さくなった場合)、図16に示すように第2連結ピン34を保持部10から紙面右方に抜き始めた際、第2連結ピン34がロック部材14の先端から略完全に紙面右方に外れる位置にまで抜き出されていないのに、センサーアーム11により第2ロックアーム29が紙面上方に揺動操作されて、ロック部材14の端部14c(図9及び図10参照)から紙面上方に離れることがある。このような場合、セットボルト37を回転操作してセットボルト37の先端の位置を図20の紙面右方に出るように変更してやれば、第2連結ピン34を保持部10から紙面右方に充分に抜き出してから、センサーアーム11が図16に示す位置に達して、第2ロックアーム29が紙面上方に揺動操作されロック部材14の端部14c(図9及び図10参照)から紙面上方に離れることになる。
【0045】前述の実施例では図17に示すように、連結部25をヒッチ5に連結する前の状態において、ロック部材14が連結位置に位置し第2ロックアーム29が保持解除状態となっているが、これを次のように構成してもよい。連結部25をヒッチ5に連結する前の状態において、ロック部材14が開放位置で保持され(第2ロックアーム29の保持状態)(図15参照)、センサーアーム11により、第1ロックアーム26が保持解除側に切換操作されているように設定する。
【0046】次に図19に示すように第2連結ピン34を保持部10に入り込ませると、第2連結ピン34によりセンサーアーム11が紙面時計方向に押し操作されることによって、第2ロックアーム26が紙面上方に持ち上げ操作されて(第2ロックアーム29の保持解除状態に相当)、ロック部材14が紙面反時計方向に揺動して連結位置に達し、第1ロックアーム26が紙面下方に揺動してロック部材14の凹部14a(図9及び図10参照)に入り込むのである(第1ロックアーム26の保持状態に相当)。図4及び図5に示す構成においてヒッチ5を苗植付装置7に備え、連結部25を上及び下リンク3,4に備えるように構成してもよい。本発明は乗用型田植機ばかりではなく、農用トラクタや他の作業車にも適用できる。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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