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発明の名称 田植え機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−228542
公開日 平成8年(1996)9月10日
出願番号 特願平7−42767
出願日 平成7年(1995)3月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 山下 眞
要約 目的
少数条植えから全数条植えに切り換えても切り換え当初から欠株のない植え付け作業ができる田植え機を提供する。

構成
少数植えクラッチの切り換わりを検出スイッチ30a〜30cが検出する。すると、検出スイッチ30a〜30cからの情報を基に、苗供給制御手段34が駆動回路35に信号を出力して苗取り量調節機構20の電動モータ24を所定の回動ピッチ、回動駆動させる。すると、苗取り量調節機構20が電動モータ24の回動力によって苗載せ台を苗植え付け機構の方に移動操作し、苗植え付け機構の苗植え付け爪の苗載せ台に対する移動軌跡をそれまでよりも苗縦送り方向上手側に移動調節する。このために、苗植え付け爪は少数条植え前の全数条植え時に苗載せ台の苗供給口を通過していた通常箇所よりも苗縦送り方向上手側に移動した臨時箇所を通過して苗植え運動を行うようになる。
特許請求の範囲
【請求項1】 機体横方向に並列する複数個の苗植え付け機構(4A,4B,4C)、前記複数個の苗植え付け機構(4A,4B,4C)に各別に苗供給する複数個の苗供給口(5b)を備えるとともに前記複数個の苗植え付け機構(4A,4B,4C)に各別に供給する複数枚のマット状苗(M)を載置する苗載せ台(5)、この苗載せ台(5)に載置された前記複数枚のマット状苗(M)を前記苗植え付け機構(4A,4B,4C)の苗植え運動に連動して前記苗供給口(5b)に対して機体横方向に往復移送する苗横送り機構(9)、前記苗載せ台(5)に載置されたマット状苗(M)を左右の横移送ストロークエンドに到達する毎に前記苗載せ台(5)の縦方向に前記苗供給口(5b)に向けて移送する苗縦送り機構(10)、前記複数個の苗植え付け機構(4A,4B,4C)の一部を駆動停止させる少数植えクラッチ(15a,15b,15c)を備えている田植え機であって、前記苗植え付け機構(4A,4B,4C)の苗植え付け爪(4c)の前記苗載せ台(5)に対する移動軌跡(T)を前記苗載せ台(5)の縦方向に移動調節することにより、前記苗植え付け機構(4A,4B,4C)による前記苗載せ台(5)からの取り出し苗の苗載せ台縦方向長さを変更調節する苗取り量調節機構(20)、前記少数植えクラッチ(15a,15b,15c)の切りから入りへの切り換わりを検出するクラッチ検出機構(30a,30b,30c)を備えるとともに、このクラッチ検出機構(30a,30b,30c)が前記少数植えクラッチ(15a,15b,15c)の切り換わりを検出すると、前記クラッチ検出機構(30a,30b,30c)からの情報に基づいて前記苗取り量調節機構(20)を取り量増大側に自動的に操作する苗供給制御手段(34)を備えている田植え機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体横方向に並列する複数個の苗植え付け機構、前記複数個の苗植え付け機構に各別に苗供給する複数個の苗供給口を備えるとともに前記複数個の苗植え付け機構に各別に供給する複数枚のマット状苗を載置する苗載せ台、この苗載せ台に載置された前記複数枚のマット状苗を前記苗植え付け機構の苗植え運動に連動して前記苗供給口に対して機体横方向に往復移送する苗横送り機構、前記苗載せ台に載置されたマット状苗を左右の横移送ストロークエンドに到達する毎に前記苗載せ台の縦方向に前記苗供給口に向けて移送する苗縦送り機構、前記複数個の苗植え付け機構の一部を駆動停止させる少数植えクラッチを備えている田植え機に関する。
【0002】
【従来の技術】畦際を植え付け走行する手前の植え付け走行を行う際、機体横方向に並列している複数個の苗植え付け機構の全てを駆動して苗植え付けする全数条植えで行うと、畦際にまだ苗植え付けしないで残る箇所の横幅が植え付け走行に必要な横幅より狭くなり、畦際を植え付け走行する際、この畦際箇所の横側に位置する既植苗を走行装置で踏みつけるようになることがある。この場合、畦際植え付けの手前では、少数植えクラッチを切りに操作し、一部の苗植え付け機構の駆動を停止して残りの苗植え付け機構だけで苗植え付けする少数条植えで作業を行い、畦際植え付けを行う際に既植苗を踏みつけなくて済むようにされている。このように少数条植えができるようになった上記田植え機において、従来、少数植えクラッチを切りから入りにもどすと、それまで駆動停止していた一部の苗植え付け機構が単に再駆動するだけになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、畦際植え付けを行う際、この畦際植え付けの手前の少数条植えに起因して欠株が発生する場合があった。すなわち、少数条植えで作業している間、一部の苗植え付け機構は駆動を停止しているが、この植え付け機構に供給するためのものとして苗載せ台に載置されているマット状苗は、駆動停止されないで苗植え運動している他の苗植え付け機構に供給するためのマット状苗と共に機体横方向に往復移送されている。このため、たとえば図7に示すように、苗載せ台5が移動方向Lに移送されて全ての苗植え付け機構4A,4Bの苗植え付け爪4cがマット状苗MAまたはMBの下端部を左側から右側に向かって順次切断して苗取り出ししている際に、苗植え付け機構4Aの駆動を停止してそれまでの全数条植えから少数条植えに切り換えて植え付け作業を行い、この後、図8に示すように、苗載せ台5が移動方向Rに移送されて苗植え付け機構4Bの苗植え付け爪4cがマット状苗MBの下端部を右側から左側に向かって順次切断して苗取り出しを行っている際に、苗植え付け機構4Aの駆動を再開して少数条植えから全数条植えにもどして植え付け作業を行うと、再駆動された苗植え付け機構4Aの苗植え付け爪4cは、少数条植えを行う前の全数条植え時に既に苗切断した苗不在箇所Sを通って苗植え運動することになる。すると、実際には苗植え付け機構4Aの苗植え付け爪4cは苗取り出しを行わないで苗植え運動することになり、この苗植え付け機構4Aによる苗植え予定箇所には苗植え付けが行われなくなる。マット状苗の根が著しく絡みあっているなどの場合には殊に、少数条植えの際にマット状苗に走行振動や横送り振動などが作用してもマット状苗は容易には変形しなくて苗不在箇所Sに崩れ込みにくく、欠株が発生しやすくなっていた。
【0004】少数条植えから全数条植えに切り換えた際の欠株回避を図る手段として、少数植えクラッチが切りから入りにもどされると、苗縦送り機構が作動するように構成することが考えられる。すなわち、苗縦送り機構がマット状苗を強制的に縦送りすることにより、マット状苗の下端部分が変形して苗不在箇所に入り込み、少数条植えから全数条植えに切り換えて作業すると、苗植え付け機構が再駆動されて苗植え運動する苗植え付け爪は苗不在箇所に入り込んだ苗部分から苗を切断して取り出すことになるのである。この場合、マット状苗が縦送りのために苗載せ台下端側の苗受け止め部に押し付けられて崩れるとか、この押し付けのためにマット状苗と苗縦送り機構との間にスリップが発生して苗根に傷が付くなど苗損傷が発生しやすくなるのである。本発明の目的は、少数条植えから全数条植えに切り換えた場合でも、欠株や苗損傷を回避しながら植え付け作業できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、目的達成のために、冒頭に記した田植え機において、前記苗植え付け機構の苗植え付け爪の前記苗載せ台に対する移動軌跡を前記苗載せ台の縦方向に移動調節することにより、前記苗植え付け機構による前記苗載せ台からの取り出し苗の苗載せ台縦方向長さを変更調節する苗取り量調節機構、前記少数植えクラッチの切りから入りへの切り換わりを検出するクラッチ検出機構を備えるとともに、前記クラッチ検出機構が前記少数植えクラッチの切り換わりを検出すると、このクラッチ検出機構からの情報に基づいて前記苗取り量調節機構を取り量増大側に自動的に操作する苗供給制御手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】少数条植えから全数条植えに切り換えると、クラッチ検出機構が少数植えクラッチの切りから入りへの切り換わりを検出する。すると、苗供給制御手段がクラッチ検出機構からの情報に基づいて苗取り量調節機構を取り量増大側に自動的に操作する。このため、少数条植えから多数条植えへの切り換えによって再駆動される苗植え付け機構の苗植え付け爪は、少数条植えが行われる前の全数条植え時に通過していた苗載せ台箇所よりも苗縦送り方向上手側に位置する苗載せ台箇所を通って苗植え運動することになる。すると、少数条植えから全数条植えへの切り換えのために再駆動されて苗植え運動する苗植え付け機構の苗植え付け爪が冒頭に記した苗不在箇所に対して苗載せ台横方向で合致する箇所から苗植え運動を開始し、従来では苗取り出しができなくなっていた場合でも、この苗不在箇所よりも苗縦送り方向上手側に位置してマット状苗が存在している箇所を通って苗植え運動することになる。このため、マット状苗を縦送りによって苗不在箇所に強制的に入り込ませなくても、苗植え付け機構の苗植え付け爪はマット状苗を切断して取り出すことになる。苗取り量調節機構によって調節される増大分が比較的少なく設定されている場合には、取り出し苗の苗載せ台縦方向長さが通常時よりも短くなり、比較的小株のブロック苗を取り出すことになるが、苗が少数本でも存在していると植え付け後には成育するのであって欠株にはならない。また、苗取り量調節機構によって調節される増大分を比較的多く設定しておくと、通常時の取り出し苗に等しいあるいはこれに近い大きさのブロック苗を取り出して植え付けられるようになる。
【0007】
【発明の効果】少数条植えから全数条植えに切り換えて作業するに当たり、この切り換えタイミングの関係により、少数植え時に駆動停止していた苗植え付け機構が前の全数条植え時に苗載せ台にできていた苗不在箇所に対して苗載せ台横方向で合致する位置から苗植え運動を開始することになった場合でも、苗供給制御手段による苗取り量調節機構の自動操作のために、苗植え付け爪がマット状苗の存在する苗載せ台箇所を通過して苗取り出しをすることから、欠株ができなくて後に補植する手間が必要にならない良好な植え付けができるようになった。しかも、強制的な苗縦送りによって欠株防止を図る場合に比べ、苗の押し付けや苗縦送り機構とのスリップが発生しないことから、苗損傷が発生しにくくて植え付け後に良好に成育するように苗植え付けできる。
【0008】
【実施例】図1に示すように、乗用型走行機体(図示せず)の後部に上下揺動自在なリンク機構1を介して昇降操作自在に連結するように構成し、かつ、前記走行機体から伝動軸2によって回動力が駆動用動力として伝達されるように構成した植え付け機体3の後部に、この植え付け機体3の横方向に並列する複数個の苗植え付け機構4A,4B,4Cを取り付けるとともに、これらの苗植え付け機構4A〜4Cに苗供給する苗載せ台5を苗植え付け機構4A〜4Cの前側に設け、前記植え付け機体3の下側に機体横方向に並列する複数個の接地フロート6を取り付けて、乗用型田植え機用の苗植え付け装置を構成してある。
【0009】図1〜図3に示すように、苗載せ台5は、植え付け機体3の横方向に並列する複数個の苗載せ部5aを備えるとともに下端側が上端側よりも植え付け機体3の後方側に位置する傾斜姿勢にした一つの苗載せ台本体5Aと、この苗載せ台本体5Aの下端側に位置するとともに植え付け機体3の横方向に並ぶ複数個の切欠き孔でなる苗供給口5bおよび苗受け止め部5cを備えた一つの苗供給口形成部材5Bとでなり、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cに各別に供給するための複数枚のマット状苗Mを前記複数個の苗載せ部5aに各別に載置するとともに、各苗載せ部5aに載置したマット状苗Mの下端側を苗供給口形成部材5Bから落下しないように前記苗受け止め部5cによって受け止め支持させながら苗供給口5bに望ませるようにしてある。
【0010】図1に示すように、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cのそれぞれは、植え付け機体3に機体横方向の軸芯まわりで回動自在に取り付けた伝動ケース4aと、この伝動ケース4aの両端側に伝動ケース4aの回動軸芯に平行な軸芯まわりで回動自在に取り付けた植え付けアーム4bとによって構成してある。伝動ケース4aを回動駆動すると、この伝動ケース4aに内装してある駆動機構(図示せず)が一対の植え付けアーム4b,4bを伝動ケース4aに対して回動するように駆動することにより、一対の植え付けアーム4b,4bは伝動ケース4aに対して自転回動しながら、植え付け機体3に対して伝動ケース4aの回転軸芯まわりで公転回動し、一対の植え付けアーム4b,4bそれぞれが備えている苗植え付け爪4cは図2に示す移動軌跡Tに沿って移動する。これにより、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれは、一方の植え付けアーム4bの苗植え付け爪4cと、他方の植え付けアーム4bの苗植え付け爪4cとが交互に苗載せ台5の同一の前記苗供給口5bを上側から通過してマット状苗Mの下端部から一株分のブロック苗を切断し、切断したブロック苗を保持して苗供給口5bから圃場泥土に下降して植え付けるとともに圃場泥土から苗供給口5bの上側に上昇してもどるように苗植え運動を行い、一対の苗植え付け爪4c,4cによって同一条に交互に苗植え付けして行く。
【0011】苗載せ台本体5Aを前記苗供給口形成部材5Bの摺動ガイドレール部5dに摺動自在に支持させ、この苗載せ台本体5Aに連結杆7を介して一体に摺動するように連結した苗載せ台横送り軸8と、苗載せ台本体5Aとによって苗横送り機構9を構成してある。苗載せ台横送り軸8は、植え付け機体3にこれの左右方向に摺動するように貫設するとともに、植え付け機体3の内部に位置する植え付け駆動機構(図示せず)に連動させて、苗植え付け機構4A〜4Cの苗植え運動に連動して左右方向に往復駆動されるように構成してある。これにより、苗横送り機構9は、苗載せ台横送り軸8による横送り駆動力によって苗載せ台本体5Aを苗供給口形成部材5Bの摺動ガイドレール部5dに沿わせて往復移送することにより、苗載せ台5に載置されたマット状苗Mを、苗植え付け機構4A〜4Cの苗植え運動に連動させて苗供給口5bに対して植え付け機体3の左右方向に往復移送する。このために、各苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれの苗植え付け爪4cは、苗供給口5bでマット状苗Mからブロック苗を取り出す際、マット状苗Mの下端部をマット状苗Mの左端から右端に向かって、あるいは、右端から左端に向かってマット状苗Mの横方向に順次に切断して行く。
【0012】苗載せ台5の複数個の苗載せ部5aそれぞれに、載置されたマット状苗Mの床土底面に係止して移送作用する一対の苗縦送りベルト10,10を備えてある。各苗縦送りベルト10の苗載せ台下端側を巻回しているベルト駆動プーリ10aを苗載せ台5の裏側に回動自在に取り付けた一本の苗縦送り軸11によって支持させるとともに、この苗縦送り軸11を図2に示す回動方向Fに所定角度だけ回動駆動すると、全ての苗縦送りベルト10が駆動されてマット状苗Mを苗載せ台5の縦方向に前記苗供給口5bに向けて移送するように構成してある。苗載せ台本体5Aが往復移送されて左側や右側の横移送ストロークエンドに達すると、前記苗縦送り軸11に一方向回転クラッチ12を介して連動させてある操作アーム13が、植え付け機体3に回動自在に取り付けるとともに常に回動駆動されるように構成してある左右一対の駆動回転体14,14の一方に当接し、この駆動回転体14が操作アーム13を揺動操作することにより、一方向回転クラッチ12を介して苗縦送り軸11を前記回動方向Fに回動駆動するように構成してある。苗縦送り軸11が所定角度を回動し、苗植え付け爪4cが取り出す前記ブロック苗の苗載せ台縦方向での長さに縦送りストロークが達すると、駆動回転体14が操作アーム13に対する当接を解除して操作アーム13の揺動操作を解除し、操作アーム13がこれに作用するリターンばね(図示せず)のための元の縦送り待機位置に自動的に復帰する。この時、操作アーム13の回動力は一方向回転クラッチ12の伝動切り作用によって苗縦送り軸11に伝達しない。これにより、全ての苗縦送りベルト10は操作アーム13が復帰揺動しても、苗縦送りを完了した位置に停止したままになる。つまり、苗載せ台5に載置されたマット状苗Mが左右の横移送ストロークエンドに到達して苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれによるブロック苗の切断取り出しがマット状苗Mの左端または右端まで完了すると、各苗載せ部5bの苗縦送りベルト10が駆動回転体14によって所定ストロークだけ駆動されてマット状苗Mを苗載せ台5の縦方向に苗供給口5bに向けて苗植え付け爪4cによる苗載せ台縦方向での取り出し長さの分だけ強制的に移送する。このため、マット状苗Mの横送り方向が左向きから右向きに変化したり、右向きから左向きに変化した後も、苗植え付け爪4cが引き続いてマット状苗Mをその一端側から他端側に向けて順次切断してブロック苗を取り出すことが可能になる。
【0013】図3に示すように、植え付け機体3に3つ少数植えクラッチ15a,15b,15cを内装するとともに、これら少数植えクラッチ15a〜15cに各別に操作ケーブルなどでなる連動機構16a〜16cを介して連動させた3本のクラッチレバー17a,17b,17cを苗載せ台5の機体前方側に揺動操作自在に設けてある。前記少数植えクラッチ15a〜15cのうちの第1少数植えクラッチ15aは、前記クラッチレバー17a〜17cのうちの第1クラッチレバー17aによって入り切り操作するように構成し、かつ、前記苗植え付け機構4A〜4Cのうちの最も機体左端側に位置する二つの植え付け機構4A,4Aに対する伝動を断接してこの二つの植え付け機構4A,4Aのみの駆動操作および駆動停止操作を行うように構成してある。前記少数植えクラッチ15a〜15cのうちの第2少数植えクラッチ15bは、前記クラッチレバー17a〜17cのうちの第2クラッチレバー17bによって入り切り操作するように構成し、かつ、前記苗植え付け機構4A〜4Cのうちの機体中央部に位置する二つの植え付け機構4B,4Bに対する伝動を断接してこの二つの植え付け機構4B,4Bのみの駆動操作および駆動停止操作を行うように構成してある。前記少数植えクラッチ15a〜15cのうちの第3少数植えクラッチ15cは、前記クラッチレバー17a〜17cのうちの第3クラッチレバー17cによって入り切り操作するように構成し、かつ、前記苗植え付け機構4A〜4Cのうちの最も機体右端側に位置する二つの植え付け機構4C,4Cに対する伝動を断接してこの二つの植え付け機構4C,4Cのみの駆動操作および停止操作を行うように構成してある。
【0014】図4および図5に示すように、前記苗載せ台5の苗供給口形成部材5Bの下側に係止するとともに植え付け機体3の横方向に並列する複数本の支持アーム部21aを有した機体横方向の苗載せ台支持杆21、この苗載せ台支持杆21を支持するように構成するともに植え付け機体3に連結した支持台22を介して苗載せ台5を植え付け機体3によって支持させるように構成し、前記苗載せ台支持杆21、前記支持台22、前記苗載せ台支持杆21の一端側に連結した取り量調節レバー23、前記支持台22の操作用ギヤ部22aに噛み合った出力ピニオンギヤ24aを有した電動ステッピングモータ24により、苗取り量調節機構20を構成してある。すなわち、取り量調節レバー23を苗載せ台支持杆21に対する連結ピン23aの軸芯まわりで機体横外側に揺動操作して支持台22のレバー係止歯部22bから外しながら苗載せ台支持杆21の軸芯まわりで揺動操作する。すると、苗載せ台支持杆21が支持台22に対して回動し、支持アーム部21aが苗載せ台支持杆21の軸芯まわりで揺動して苗供給口形成部材5Bを移動操作することによって、苗載せ台5の全体を植え付け機体3に対して苗載せ台5の縦方向に移動調節する。この後、取り量調節レバー23を支持台22の方に揺動させてレバー係止歯部22bに係合させると、このレバー係止歯部22bが取り量調節レバー23を苗載せ台支持杆21の軸芯まわりで回動しないように係止して苗載せ台支持杆21を苗載せ台5の重量によって揺動しないように固定することにより、苗載せ台5を調節位置に保持できる。また、電動モータ24を駆動すると、出力ピニオンギヤ24aが回動して支持台22を軸芯22cまわりで植え付け機体3に対して回動操作する。すると、苗載せ台支持杆21の支持アーム部21aが支持台22と共に軸芯22cのまわりで植え付け機体3に対して揺動して苗供給口形成部材5Bを移動操作することによって、苗載せ台5の全体を植え付け機体3に対して苗載せ台5の縦方向に移動調節する。そして、電動モータ24の駆動を停止すると、電動モータ24が出力ピニオンギヤ24aを所定の停止位置に保持して支持台22を苗載せ台5の重量によって回動しないように固定することにより、苗載せ台5を調節位置に保持できる。これにより、苗取り量調節機構20は、取り量調節レバー23を操作する場合にはこの取り量調節レバー23に加える人為操作力を動力として、電動モータ24を制御する場合にはこの電動モータ24の回動力を動力としてそれぞれ、苗載せ台5を植え付け機体3に対して移動操作して苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれの苗植え付け爪4cの苗載せ台5に対する移動軌跡Tを苗載せ台5の縦方向に移動調節し、苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれの苗植え付け爪4cが苗載せ台5から取り出すブロック苗の苗載せ台縦方向長さを変更調節する。
【0015】図3に示すように、前記第1クラッチレバー17a〜第3クラッチレバー17cのそれぞれに検出スイッチ30aまたは30bまたは30cを連動させるとともに、少数植えクラッチ15aまたは15bまたは15cが切りから入りに切り換わると、クラッチレバー17aまたは17bまたは17cがクラッチ切り位置からクラッチ入り位置に切り換わって検出スイッチ30aまたは30bまたは30cを押圧操作し、検出スイッチ30aまたは30bまたは30cが切りから入りに切り換わるように構成してある。これにより、検出スイッチ30a〜30cの切りから入りへの切り換わりを知ることによって少数植えクラッチ15a〜15bが切りから入りに切り換わったと検出できる。すなわち、検出スイッチ30a〜30cのうちの第1検出スイッチ30aによって前記第1少数植えクラッチ15aの切りから入りへの切り換わりを検出するとともにこの検出結果を電気信号として取り出し、第2検出スイッチ30bによって前記第2少数植えクラッチ15bの切りから入りへの切り換わりを検出するとともにこの検出結果を電気信号として取り出し、第3検出スイッチ30cによって前記第3少数植えクラッチ15cの切りから入りへの切り換わりを検出するとともにこの検出結果を電気信号として取り出すようにしてある。
【0016】図6に示すように、前記第1検出スイッチ19a〜第3検出スイッチ19c、図3に示す如くマット状苗Mの縦送りが行われたことを苗縦送り軸11の回動に基づいて検出するとともにこの検出結果を電気信号として取り出すように苗縦送り軸11に連動させた回転センサー31、前記苗取り量調節機構20によって苗載せ台5を苗取り量増大側に調節移動させる制御目標ストロークを設定する苗送り込み量設定器33を苗供給制御手段34に連係させるとともに、この苗供給制御手段34を、前記苗取り量調節機構20の電動モータ24を操作する駆動回路35に連係させてある。前記苗供給制御手段34は、マイクロコンピュータで成り、第1検出スイッチ30a〜第3検出スイッチ30cそれぞれからの情報を処理して、第1検出スイッチ30a〜第3検出スイッチ30cそれぞれが所定のクラッチ切り換わりを検出したか否かを判断し、第1検出スイッチ30a〜第3検出スイッチ30cのうちの少なくとも一つが所定のクラッチ切り換わりを検出したと判断すると、駆動回路35に電動モータ24を苗送り込み量設定器33による設定制御目標ストロークに対応する回動ピッチだけ苗送り込み量増大側に回動駆動させるべき信号を出力する。これによって苗取り量調節機構20を苗取り量増大側に調節作動するように自動的に操作し、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれの苗植え付け爪4cが苗供給口5bを通過する際、それまで通過していた通常箇所よりも苗縦送り方向上手側に苗送り込み量設定器33による設定制御目標ストロークだけ移動した臨時箇所を通過するようにする。さらに、苗供給制御手段34は、回転センサー31からの情報を処理して、回転センサー31が苗縦送り検出を行ったか否かを判断するとともに、駆動回路35に前記モータ駆動用信号を出力して苗取り量調節機構20を苗取り量増大側に作動させた後に回転センサー31が苗縦送り検出を行ったと判断すると、駆動回路35に電動モータ24を先に行った苗取り量増大制御の前の回動位置に復元させるべき信号を出力する。これによって苗取り量調節機構20を先に行った苗取り量増大調節の前の元の調節状態に作動するように自動的に操作し、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cそれぞれの苗植え付け爪4cが苗供給口5bを通過する際、元の前記通常箇所を通過するようにする。
【0017】要するに、畦際植え付けの手前での植え付け作業を行うに当たり、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cの全てを駆動する全数条植えで行うと、後に苗植え付けを行う畦際にまだ植え付けしないで残る箇所の横幅が狭くなってこの畦際を植え付け走行する際に走行装置によって既植苗を踏みつけることになる場合、少数植えクラッチ15a〜15cのうちのいずれか一つあるいは二つを切りに切り換えて、苗植え付け機構4A〜4Cのうちのいずれかの駆動を停止する少数条植えで行う。この場合、前記苗縦送りベルト10の前記ベルト駆動プーリ10aと苗縦送り軸11との間に設けてある電磁クラッチ18と、前記検出スイッチ30a〜30cとを連係している苗縦送り制御機構(図示せず)が、前記検出スイッチ30a〜30cからの情報に基づいて、駆動停止される苗植え付け機構4Aまたは4Bまたは4Cに対応する苗載せ部5aに位置する苗縦送りベルト10の前記電磁クラッチ18を自動的に切りに操作し、苗縦送りベルト10の駆動を不能にする。このために、駆動停止される苗植え付け機構4Aまたは4Bまたは4Cに対応する苗載せ部5aでは、マット状苗Mが左右の横移送ストロークエンドに達してもマット状苗Mの縦送りは行われない。これにより、苗縦送りベルト10が少数条植え時にも駆動されると、マット状苗Mを縦送りベルト10から浮き上がるように苗ストッパーや苗受け具を用いて持ち上げて、マット状苗Mが苗縦送りベルト10と接触して損傷するとか、苗載せ台5の苗受け止め部5cに押し付けられて崩れることがないようにする必要があるが、マット状苗Mを持ち上げるための特別な手間を掛けなくとも、少数植えクラッチ15a〜15cの切り操作するだけで簡単に苗損傷を防止しながら少数条植え作業ができる。
【0018】少数条植え作業を終えて畦際を植え付け走行する際、切りにしていた少数植えクラッチ15aまたは15bまたは15cを入りにもどして、複数個の苗植え付け機構4A〜4Cの全てを駆動する全数条植え作業にもどす。すると、クラッチ検出スイッチ30aまたは30bまたは30cが少数植えクラッチ15aまたは15bまたは15cの切りから入りへの切り換わりを検出し、苗供給制御手段34がクラッチ検出スイッチ30a〜30c、苗送り込み量設定器33、および、回転センサー31からの情報に基づいて苗取り量調節機構20を自動的に操作する。このため、再駆動される苗植え付け機構4Aまたは4Bまたは4Cの苗植え付け爪4cは、全数条植え作業にもどってから1回目の苗縦送りが行われるまでの間、苗供給口5bの前記臨時箇所を通過して苗植え運動を行う。これにより、少数条植えから全数条植えにもどし操作されたタイミングの関係から、たとえば図8に示すように、全数条植えへの切り換えのために再駆動される苗植え付け機構4Aの苗植え付け爪4cが少数条植え時の前の全数条植え時に苗載せ台5にできていた苗不在箇所Sに合致する位置から苗植え運動を開始することになった場合でも、苗植え付け爪4cは苗不在箇所Sよりも苗縦送り方向上手側に位置してマット状苗Mが存在している箇所を通って前記苗不在箇所Sの存在にかかわらずブロック苗を取り出す。全数条植えにもどってから1回目の苗縦送りが行われると、この後は、マット条苗Mの下端部がマット状苗Mの全幅にわたって苗供給口5bに供給されるようになって、苗植え付け爪4cが苗供給口5bの前記通常箇所を通過しても苗取り出しができるようになることから、苗植え付け爪4cは前記通常箇所を通過する通常の苗植え運動を行うようになり、全ての苗植え付け機構4A〜4Cの苗植え付け爪4cが通常の大きさのブロック苗を取り出すようになる。すなわち、苗載せ台5から苗不在箇所Sがなくなった後にも、苗植え付け爪4cが前記臨時箇所を通過して苗取り出しを行うと、取り出されるブロック苗の苗載せ台縦方向長さが通常時の長さよりも長くなり、必要以上に大きな株の苗植え付けを行うことになる。このため、少数条植えから全数条植えにもどし操作したタイミング如何にかかわらず、全数条植えにもどした当初から、欠株が発生しないようにしながら植え付け作業できる。
【0019】前記苗送り込み量設定器33に設定操作具33aの一例としての回転式操作具を備えてある。この設定操作具33aを操作すると、苗送り込み量設定器33が設定して苗供給制御手段34に出力する制御目標ストロークが設定操作具33aの操作ストロークに比例して増大したり減少し、苗供給制御手段34による自動操作によって苗取り量調節機構20が苗載せ台5を移動操作するストロークが増大側や減少側に変化する。つまり、前記苗不在箇所Sができても、マット状苗Mが自重や振動などによって比較的容易に変形して苗不在箇所Sに入り込みやすい場合には、前記制御目標ストロークを小スロトーク側に設定する。すると、苗不在箇所Sの横側で前記臨時箇所を通って苗取り出しする苗植え付け爪4a、および、少数植え時にも駆動停止されないで苗植え運動を行っていて、苗不在箇所Sが存在しない苗載せ部5aで臨時箇所を通って苗取り出しすることになる苗植え付け爪4cのいずれもが、通常箇所を通って苗取り出しする際のブロック苗にできるだけ近い大きさのブロック苗を取り出して植え付け作業するようにできる。そして、マット状苗Mが比較的に変形しにくくて自重や振動などでは苗不在箇所Sに入り込みにくい場合には、前記制御目標ストロークを大スロトーク側に設定する。すると、苗不在箇所Sよりも苗縦送り方向上手側で前記臨時箇所を通って苗取り出しする苗植え付け爪4aが、苗不在箇所Sの大きさの割りには含まれる苗本数が比較的多くなる大きさのブロック苗を確実に取り出し、植え付け後の成育が得やすいように植え付け精度のよい状態に植え付け作業できる。
【0020】〔別実施例〕前記苗縦送りベルト10に替え、苗床に係止作用する搬送爪が周設された苗縦送り回転体など、各種の苗縦送り手段を採用して実施してもよい。したがって、これらを苗縦送り機構10と総称する。
【0021】少数植えクラッチとしては、上記実施構造の如く一対の苗植え付け機構に対する伝動を断接する2条用クラッチの他、一つの苗植え付け機構のみに対する伝動を断接する1条用クラッチを採用したり、3条植え分の苗植え付け機構に対する伝動を断接する3条用クラッチを採用して実施してもよい。
【0022】前記検出スイッチ30a〜30cに替え、少数植えクラッチの可動部を検出対象とする検出スイッチを採用したり、スイッチ以外の検出手段を採用して実施してもよい。したがって、これらをクラッチ検出機構30a〜30cと総称する。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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