米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> 株式会社クボタ

発明の名称 搾乳設備
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−56516
公開日 平成8年(1996)3月5日
出願番号 特願平6−200598
出願日 平成6年(1994)8月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 青木 伸夫 / 鈴木 義明 / 西岡 廉生
要約 目的
搾乳作業の作業効率を向上し得る搾乳設備を提供する。

構成
乳牛から搾乳する搾乳手段Uを備える複数の搾乳箇所Sと、各乳牛に取り付けられた発信手段Tから発信される、各乳牛の個体識別情報を受信する受信手段21と、各搾乳箇所Sに位置する乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示する注意情報表示手段D1と、各乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを、各乳牛の個体識別情報と対応付けて記憶し、且つ、受信手段21の受信情報に基づいて、複数個の搾乳箇所Sの夫々に位置する乳牛の個体識別情報を特定して、注意情報の表示のために注意情報表示手段D1を作動させる搾乳管理手段22,Cとが設けられた搾乳設備において、注意情報表示手段D1が、複数の搾乳箇所Sのいずれに位置する乳牛であるかを特定して認識できる状態で、複数の搾乳箇所Sの全てに位置する乳牛の注意情報を一括して表示するように構成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】 乳牛から搾乳する搾乳手段(U)を備える複数の搾乳箇所(S)と、各乳牛に取り付けられた発信手段(T)から発信される、各乳牛の個体識別情報を受信する受信手段(21)と、各搾乳箇所(S)に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示する注意情報表示手段(D1)と、各乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを、各乳牛の個体識別情報と対応付けて記憶し、且つ、前記受信手段(21)の受信情報に基づいて、前記複数個の搾乳箇所(S)の夫々に位置する乳牛の個体識別情報を特定して、前記注意情報の表示のために前記注意情報表示手段(D1)を作動させる搾乳管理手段(22),(C)とが設けられた搾乳設備であって、前記注意情報表示手段(D1)が、前記複数の搾乳箇所(S)のいずれに位置する乳牛であるかを特定して認識できる状態で、前記複数の搾乳箇所(S)の全てに位置する乳牛の注意情報を一括して表示するように構成されている搾乳設備。
【請求項2】 前記注意情報表示手段(D1)が、前記複数の搾乳箇所(S)を備える搾乳作業場(40)の何処からも視認できる位置に設置されている請求項1記載の搾乳設備。
【請求項3】 前記複数の搾乳箇所(S)の夫々に、前記注意情報を入力する端末入力手段(13)が設置されている請求項1又は2記載の搾乳設備。
【請求項4】 前記複数の搾乳箇所(S)全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了済であるか否かを表示する特定結果表示手段(D2)が設けられ、 前記搾乳管理手段(22),(C)が、前記個体識別情報の特定結果の表示のために前記特定結果表示手段(D2)を作動させるように構成されている請求項1、2又は3記載の搾乳設備。
【請求項5】 前記特定結果表示手段(D2)が、前記複数の搾乳箇所(S)を備える搾乳作業場(40)の何処からも視認できる位置に設置されている請求項4記載の搾乳設備。
【請求項6】 請求項2に記載の前記注意情報表示手段(D1)と、前記請求項5に記載の前記特定結果表示手段(D2)とが、一つの表示パネル(23)にて構成されている搾乳設備。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳牛から搾乳する搾乳手段を備える複数の搾乳箇所と、各乳牛に取り付けられた発信手段から発信される、各乳牛の個体識別情報を受信する受信手段と、各搾乳箇所に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示する注意情報表示手段と、各乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを、各乳牛の個体識別情報と対応付けて記憶し、且つ、前記受信手段の受信情報に基づいて、前記複数個の搾乳箇所の夫々に位置する乳牛の個体識別情報を特定して、前記注意情報の表示のために前記注意情報表示手段を作動させる搾乳管理手段とが設けられた搾乳設備に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる搾乳設備は、複数個の搾乳箇所の夫々に乳牛を位置させ、それら複数の乳牛から並行して搾乳するものである。乳牛の搾乳作業を行うに当たっては、搾乳対象の乳牛によっては、搾乳作業に特別処理を要する場合がある。例えば、搾乳対象の乳牛が乳房炎に罹っていたり、分娩後所定期間(例えば、5日間)が経過していない場合は、搾乳した乳汁は廃棄するという特別処理を要する。又、乳汁の単位時間当たりの流出量が少ない、いわゆるしぶい乳牛の場合は、他よりも優先して搾乳を開始するという特別処理を要する。又、足癖の悪い乳牛の場合は、乳牛に蹴られないように注意深く作業を行うという特別処理を要する。従って、各搾乳箇所に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理でよいか、あるいは、特別処理を要するかを確認した後、搾乳作業を開始する必要がある。そこで、注意情報表示手段に、各搾乳箇所に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示するようにしてある。従って、作業者は、搾乳作業の開始前に、注意情報表示手段の表示により、各搾乳箇所に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理でよいか、あるいは、特別処理を要するかを確認することができて、特別処理を要する場合は、該当する特別処理を実行して搾乳作業が行えるのである。尚、以下の説明においては、搾乳作業が特別処理であることを示す注意情報を要特別処理注意情報と略記する場合がある。
【0003】かかる搾乳設備において、従来は、各搾乳箇所に、注意情報表示手段を設けるとともに、各搾乳箇所に設けた注意情報表示手段は、各搾乳箇所に位置する乳牛のみの注意情報を表示するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来では、各搾乳箇所を一々巡回して、搾乳箇所夫々に設けられた注意情報表示手段の表示により、その搾乳箇所に位置する乳牛の搾乳作業が通常処理でよいか、あるいは、特別処理を要するかを確認しなければならないので、特別処理を要する場合、迅速に対応することができなかった。又、しぶい乳牛であることが搾乳箇所の巡回における比較的早い段階で確認できた場合は良いが、比較的遅い段階で確認できた場合は、他よりも優先して搾乳を開始するという特別処理を効果的に実行することができなかった。従って、これらのことが相まって、搾乳作業の作業効率が低いものとなっていた。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搾乳作業の作業効率を向上し得る搾乳設備を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による搾乳設備の第1の特徴構成は、前記注意情報表示手段が、前記複数の搾乳箇所のいずれに位置する乳牛であるかを特定して認識できる状態で、前記複数の搾乳箇所の全てに位置する乳牛の注意情報を一括して表示するように構成されている点にある。
【0007】第2の特徴構成は、上記第1の特徴構成において、前記注意情報表示手段が、前記複数の搾乳箇所を備える搾乳作業場の何処からも視認できる位置に設置されている点にある。
【0008】第3の特徴構成は、上記第1又は第2の特徴構成において、前記複数の搾乳箇所の夫々に、前記注意情報を入力する端末入力手段が設置されている点にある。
【0009】第4の特徴構成は、上記第1、第2又は第3の特徴構成において、前記複数の搾乳箇所全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了済であるか否かを表示する特定結果表示手段が設けられ、前記搾乳管理手段が、前記個体識別情報の特定結果の表示のために前記特定結果表示手段を作動させるように構成されている点にある。
【0010】第5の特徴構成は、上記第4の特徴構成において、前記特定結果表示手段が、前記複数の搾乳箇所を備える搾乳作業場の何処からも視認できる位置に設置されている点にある。
【0011】第6の特徴構成は、上記第2の特徴構成に記載の前記注意情報表示手段と、上記第5の特徴構成に記載の前記特定結果表示手段とが、一つの表示パネルにて構成されている点にある。
【0012】
【作用】第1の特徴構成によれば、注意情報表示手段には、複数の搾乳箇所のいずれに位置する乳牛であるかを特定して認識できる状態で、複数の搾乳箇所の全てに位置する乳牛の注意情報が一括して表示されるので、作業者は、一箇所で一度に、各搾乳箇所に位置する乳牛の全てについて、搾乳作業が通常処理でよいか、あるいは、特別処理を要するかを確認することができる。そして、要特別処理注意情報が表示された場合は、作業者は、優先して、該当する搾乳箇所へ行って該当する特別処理を行う。ちなみに、注意情報表示手段に注意情報を表示するについては、例えば、各搾乳箇所に、各搾乳箇所を識別できる搾乳箇所識別情報を設定しておき、各搾乳箇所の全てについて、搾乳箇所識別情報と対応付けて注意情報を表示してもよいし、あるいは、注意情報が要特別処理注意情報である搾乳箇所のみについて、搾乳箇所識別情報と対応付けて注意情報を表示してもよい。
【0013】第2の特徴構成によれば、搾乳作業場の何処からでも注意情報表示手段を視認することができるので、注意情報表示手段を視認するために、わざわざ注意情報表示手段を視認できる位置に移動する必要がない。
【0014】第3の特徴構成によれば、各搾乳箇所において搾乳作業を行っている際に、新たに搾乳作業に特別処理を要することが判明した場合は、その場で即座に、端末入力手段にて注意情報を入力することができる。
【0015】第4の特徴構成による作用は、以下の通りである。各搾乳箇所に位置する乳牛の全てについて、注意情報を認識できるようにするためには、複数の搾乳箇所全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了していることが前提となる。本第4の特徴構成によれば、特定結果表示手段の表示に基づいて、複数の搾乳箇所全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了済であるか否かを、一箇所で一度に確認することができるので、一々、搾乳箇所夫々について乳牛の個体識別情報の特定が完了済みであるか否かを確認する必要がない。
【0016】第5の特徴構成によれば、搾乳作業場の何処からでも特定結果表示手段を視認することができるので、特定結果表示手段を視認するために、わざわざ特定結果表示手段を視認できる位置に移動する必要がない。
【0017】第6の特徴構成によれば、一つの表示パネルを視ることにより、各搾乳箇所に位置する乳牛の全てについて、注意情報を認識できるとともに、複数の搾乳箇所全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了済であるか否かを確認することができる。
【0018】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、作業者は、優先して、要特別処理注意情報が表示された搾乳箇所へ行って該当する特別処理を行うことができるので、特別処理を要する場合、迅速に対応することができるようになり、又、しぶい乳牛に対しては、他よりも優先して搾乳を開始することができるようになり、その結果、搾乳作業の作業効率を従来に比べて向上することができるようになった。第2の特徴構成によれば、上記第1の特徴構成によるよりも更に、搾乳作業の作業効率を向上することができるようになった。第3の特徴構成によれば、各搾乳箇所において搾乳作業を行っている際に、新たに搾乳作業に特別処理を要することが判明する場合があるが、その場合の注意情報を入力を一層迅速に行うことができるようになった。第4の特徴構成によれば、複数の搾乳箇所全てに位置する乳牛の個体識別情報の特定が完了済であるか否かを、一箇所で一度に確認することができるので、上記第1、第2又は第3の特徴構成によるよりも更に、搾乳作業の作業効率を向上することができるようになった。第5の特徴構成によれば、上記第4の特徴構成によるよりも更に、搾乳作業の作業効率を向上することができるようになった。第6の特徴構成によれば、上記各特徴構成によるよりも更に、搾乳作業の作業効率を向上することができるようになった。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。搾乳設備には、図1及び図2に示すように、牛舎(図示せず)等から誘導した乳牛の群れを一時待機させる待機場30と、乳牛から搾乳する搾乳手段U(後述する)を備える複数の搾乳箇所としての搾乳区画Sが配置された搾乳作業場としての搾乳作業室40と、搾乳が終了して搾乳作業室40から排出される乳牛を牛舎等に戻すべく誘導する戻し通路50を配置してある。
【0020】図1ないし図3に基づいて、搾乳作業室40について説明を加える。搾乳作業室40には、8個の搾乳区画Sが並設された搾乳区画列の2列を所定の間隔を隔てて配置し、2列の搾乳区画列の間には、床面が搾乳区画Sの床面よりも低い搾乳ピット41を配置してある。又、各搾乳区画列に対して乳牛を1頭ずつ導入する導入ゲート42、及び、各搾乳区画列に収容した乳牛を一斉に戻し通路50へ排出させる排出ゲート43を設けてある。各搾乳区画Sには、各搾乳区画Sを識別するための搾乳箇所識別情報としての区画番号を設定してある。例えば、一方の搾乳区画列においては、導入ゲート42に対して、最も奥の搾乳区画Sから順に1〜8の通し番号を設定し、他方の搾乳区画列においては、同様に、最も奥の搾乳区画Sから順に9〜16の通し番号を設定してある。
【0021】導入ゲート42は、上下軸芯周りに揺動開閉自在な左右一対の扉体42aと、一対の扉体42aのうちの一方を、全閉状態(図1において実線にて示す)と全閉と全開との途中状態(図1において破線にて示す)とに切り換え、且つ、前記途中状態においては乳牛の通過のために押し開くことを許容する状態で保持するエアーシリンダ等の導入ゲート用アクチュエータ(図示せず)から構成してある。つまり、乳牛が搾乳作業室40へ進入するのを阻止するときは、前記導入ゲート用アクチュエータにて扉体42aを前記全閉状態に切り換えて、乳牛の前方視界を遮って乳牛の前進意欲を削ぐ。又、乳牛を搾乳作業室40へ進入させるときは、前記導入ゲート用アクチュエータにて扉体42aを前記途中状態に切り換えて、乳牛に前方視界を与えて乳牛の前進意欲をかき立てて、搾乳作業室40へ進入させるのである。
【0022】排出ゲート43は、柱状体44に対して昇降自在に支持され、且つ、搾乳区画列の全長にわたる柵体43aと、柵体43aを昇降駆動して下降位置と上昇位置に切り換える排出ゲート用アクチュエータとしての排出用シリンダ43bから構成してある。つまり、排出用シリンダ43bにて、柵体43aを下降位置に切り換えて、乳牛を搾乳区画Sに収容し、排出用シリンダ43bにて、柵体43aを上昇位置に切り換えて、各搾乳区画Sに収容した乳牛を一斉に戻し通路50へ排出させるのである。
【0023】柵体43aには、平面視において鉤状の胸当て部45aを搾乳区画列方向に並設した胸当て体45を、柵体43aと一体的に昇降するように取り付けてある。又、柱状体44には、ほぼ直角に屈曲させた支持柱46を、搾乳ピット41側に張り出した状態で取り付けてある。その支持柱46に、平面視において鉤状の尻当て部47aを搾乳区画列方向に並設した尻当て体47を、胸当て体45に対向させた状態で、取り付けてある。そして、一つの胸当て部45aと一つの尻当て部47aにより、一つの搾乳区画Sを区画してある。
【0024】次に、図1及び図2に基づいて、待機場30について説明を加える。待機場30には、乳牛の群れを最後部から搾乳作業室40の導入ゲート42の方に押し込む押し込みゲート31を設けてある。又、導入ゲート42に近づくほど通路幅が狭くなるように、案内体32,33,34,35を設けてあり、乳牛を一頭ずつ導入ゲート42に誘導するように構成してある。図示はしないが、押し込みゲート31は電動モータ等の押し込みゲート用アクチュエータにて駆動するようにしてある。案内体33の端部と案内体34の端部との間には間隙を設けてあり、その間隙を利用して、搾乳ピット41に対する作業者の出入りのための作業者出入口36を形成してある。
【0025】つまり、待機場30に待機させている乳牛の群れから、一頭ずつ順次各導入ゲート42を通じて搾乳作業室40に導入するとともに、導入した乳牛を奥の搾乳区画Sから順に収容し、搾乳ピット41に居る作業者が後述する搾乳装置を利用して各搾乳区画Sに収容した乳牛から乳汁を搾乳する搾乳作業を行い、全乳牛の搾乳が終了した時点で、排出ゲート43を通じて各搾乳区画Sに収容した乳牛を一斉に戻し通路50へ排出させるのである。
【0026】次に、搾乳装置について説明する。図2に示すように、各乳牛の右後脚の足首には、各乳牛の個体識別情報(個体番号)を発信する発信手段としての発信装置Tを取り付けてある。発信装置Tには、個体番号を記憶するメモリ及び双方向のRF無線通信手段を備えてある。先ず、図4に基づいて、搾乳装置の全体構成について説明する。搾乳装置は、乳牛の乳房から乳汁を搾乳する搾乳手段としての搾乳ユニットUと、その搾乳ユニットUが搾乳した乳汁を一時的に貯留する受乳容器11と、受乳容器11に貯留される乳汁の重量を計測するロードセル12と、端末操作部13と、搾乳が終了した時点で搾乳ユニットUを乳牛の乳房から離脱させる離脱装置14と、サニタリートラップ15と、調圧器16と、真空タンク17と、真空ポンプ18と、受乳容器11に貯留されている乳汁を外部に排出する乳汁用ポンプ19と、その乳汁用ポンプ19が排出した乳汁を貯留する乳汁タンク20と、発信装置Tから発信される個体番号を受信する受信手段としてのアンテナ21と、搾乳制御装置22と、表示パネル23と、搾乳装置全体の各種制御を司るホストコントローラC等を備えている。図3にも示すように、搾乳ユニットU、受乳容器11、ロードセル12、端末操作部13及び離脱装置14は、搾乳区画S夫々に設けてあり、複数の乳牛から同時に乳汁を搾乳できるようにしてある。又、図3にも示すように、受乳容器11、ロードセル12、端末操作部13及び離脱装置14は、搾乳区画Sに設けた支持柱46に取り付けてあり、搾乳ユニットUは、乳牛に装着していないときは、支持柱46に取り付けた吊り下げ用フック(図示せず)に吊り下げるようにしてある。
【0027】次に、図4及び図5に基づいて、搾乳ユニットUについて説明を加える。搾乳ユニットUは、4個のティートカップ1と、乳汁用短管2と、空気用短管3と、クロー4と、乳汁用長管5と、空気用長管6と、その空気用長管6に介装されたパルセータ7とから構成してある。ティートカップ1は、図5に示すように、乳牛の乳房Bに装着して乳汁を搾乳するようになっていて、乳牛の四つの乳房B夫々から各別に乳汁を搾乳できるように4個のティートカップ1を設けてある。ティートカップ1は、図5に示すように、固い材質で形成された外側筒状体1Aに、ゴム等の可撓性を有する柔らかい材質で形成された内側筒状体1Bを内装してあり、更に、内側筒状体1Bの一端側開口部と外側筒状体1Aの一端側開口部とを気密状態にて接続し、且つ、内側筒状体1Bの他端側を外側筒状体1Aの一端側開口部に挿通し且つその挿通部を気密状態にしてある。そして、内側筒状体1Bの開口部で形成されるティートカップ1の装着口1Cを乳房Bの乳頭Baに装着した状態で乳頭Baと内側筒状体1Bとにより形成される内室1aに、乳汁用短管2を連通接続し、且つ、外側筒状体1Aと内側筒状体1Bとの間に形成される外室1bに空気用短管3を連通接続してある。又、クロー4により、4本の乳汁用短管2夫々を1本の乳汁用長管5に連通接続し、且つ、4本の空気用短管3夫々を1本の空気用長管6に連通接続してある。
【0028】図4に示すように、乳汁用長管5を受乳容器11に連通接続し、複数の受乳容器11夫々は、搾乳用空気支管24Bを介して搾乳用空気パイプライン24に連通接続し、その搾乳用空気パイプライン24は、サニタリートラップ15、調圧器16、及び、真空タンク17夫々を介して真空ポンプ18に連通接続してある。又、空気用長管6夫々は、パルセータ用空気パイプライン25に連通接続し、そのパルセータ用空気パイプライン25も、サニタリートラップ15、調圧器16、及び、真空タンク17夫々を介して真空ポンプ18に連通接続してある。尚、空気用長管6に介装したパルセータ7は、ホストコントローラCにより、空気用長管6がパルセータ用空気パイプライン25に連通して真空ポンプ18に連通接続される状態(以下、連通状態と称する)と大気に開放される状態(以下、開放状態と称する)とに周期的に切り換えるようにしてあり、もって、ティートカップ1の外室1bを真空状態と大気圧状態とに周期的に切り換える。
【0029】受乳容器11夫々の底部には、乳汁パイプライン26から分岐された乳汁支管26Bを連通接続し、乳汁パイプライン26は乳汁タンク20に連通接続してある。乳汁支管26Bには貯留用開閉弁27を介装し、乳汁パイプライン26には乳汁用ポンプ19を介装してある。即ち、貯留用開閉弁27夫々を開成することにより、受乳容器11夫々に貯留されている乳汁を、乳汁用ポンプ19にて乳汁タンク20に送って乳汁タンク20にて貯留するように構成してある。又、受乳容器11夫々の底部には、廃棄管28を連通接続し、廃棄管28には廃棄用開閉弁29を介装してある。つまり、乳房炎に罹っている乳牛の乳汁、あるいは、分娩後所定期間(例えば、5日間)が経過していない乳牛の乳汁(以下、初乳と略記する)は、乳汁タンク20に送らずに廃棄する必要があるが、その際は、廃棄用開閉弁29を開成することにより、受乳容器11に溜まっている乳汁を廃棄する。
【0030】次に、図5に基づいて、乳牛の乳房Bから乳汁を搾乳する際の搾乳ユニットUの作用について説明する。4個のティートカップ1の内室1a夫々は、乳汁用短管2、クロー4、乳汁用長管5、受乳容器11、搾乳用空気支管24B、搾乳用空気パイプライン24、サニタリートラップ15、調圧器16、及び、真空タンク17夫々を介して真空ポンプ18に連通接続され、4個のティートカップ1の外室1b夫々は、空気用短管3、クロー4、空気用長管6、パルセータ7、パルセータ用空気パイプライン25、サニタリートラップ15、調圧器16、及び、真空タンク17夫々を介して真空ポンプ18に連通接続されている。
【0031】従って、ティートカップ1の装着口1Cを乳房Bの乳頭Baに装着した状態で、ティートカップ1の内室1aは、常時、真空状態が導かれ、一方、ティートカップ1の外室1bは、パルセータ7により、内室1aとほぼ同じ真空度の真空状態と大気圧状態とに周期的に切り換えられるようにしてある。即ち、外室1bが真空状態のときは、内室1aと外室1bとはほぼ同じ圧力になって、図2(イ)に示すように、内側筒状体1Bの筒形状が保持されるので、内室1aの真空が乳頭Baに作用して乳汁が吸い出される状態となり、一方、外室1bが大気圧状態のときは、外室1bの圧力が内室1aよりも高くなって、図2(ロ)に示すように、内側筒状体1Bが押しつぶされるので、内室1aの真空が乳頭Baに作用しなくなって乳汁が吸い出されずに内側筒状体1Bにより乳頭Baが圧迫される状態となる。もって、乳頭Baから乳汁が吸い出される状態と乳頭Baが圧迫される状態とを周期的に繰り返すことにより、乳房Bから乳汁を搾乳するようにしてある。上述の如く、4個のティートカップ1夫々により搾乳した乳汁は、4本の乳汁用短管2夫々を流れて、クロー4内で合流した後、乳汁用長管5を流れて受乳容器11に流入して、受乳容器11にて貯留されるのである。
【0032】次に、離脱装置14について、説明を加える。離脱装置14は、図3及び図4に示すように、エアーシリンダ14aと、エアーシリンダ14aとクロー4とに接続したチェーン14bと、乳汁用長管5を流れる乳汁の流量を検出する流量検出手段(図示せず)とから構成してある。つまり、前記流量検出手段の検出流量が設定値以下になると搾乳が終了したと判断して、エアーシリンダ14aを縮退作動させて、チェーン14bにてクロー4を引っ張って、ティートカップ1を乳房Bから離脱させるように構成してある。
【0033】次に、図4及び図6に基づいて、表示パネル23について説明を加える。表示パネル23には、搾乳区画Sの区画番号夫々に対応させて、搾乳区画Sに位置する乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示する注意情報表示ランプ23aと、搾乳区画Sに位置する乳牛の固体番号の特定が完了済みであるか否か、又は、搾乳中であるか否かを表示する固体番号特定表示ランプ23bと、これまでに搾乳を完了した乳牛の頭数又は乳牛の固体番号を表示する頭数/固体番号表示部23cと、搾乳した乳汁の重量を表示する乳量表示部23dとを備えさせてある。又、図1ないし図3に示すように、表示パネル23は、搾乳作業室40の何処からでも視認できるように、搾乳作業室40の壁面の上部に設置してある。
【0034】次に、図4及び図7に基づいて、端末操作部13について、説明を加える。端末操作部13には、乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を入力する注意情報入力スイッチ、即ち、乳牛が乳房炎に罹っているか否かを入力する乳房炎入力スイッチ13a、乳牛の乳汁が初乳であるか否かを入力する初乳入力スイッチ13b、乳牛が足癖が悪いか否かを入力する要注意入力スイッチ13c及びしぶい乳牛であるか否かを入力するしぶい牛入力スイッチ13d、並びに、注意情報を表示する注意情報表示ランプ、即ち、乳牛が乳房炎に罹っているか否かを表示する乳房炎表示ランプ13e、乳牛の乳汁が初乳であるか否かを表示する初乳表示ランプ13f、乳牛が足癖が悪いか否かを表示する要注意表示ランプチ13g及びしぶい乳牛であるか否かを表示するしぶい牛表示ランプh、並びに、乳牛の固体番号を確認する際、及び、前回の搾乳重量を確認する際に操作するチェックスイッチ13iを備えさせてある。尚、同じ注意情報を入力する入力スイッチと表示する表示ランプは、スイッチをオンするとランプが点灯するランプ付スイッチにて構成してある。
【0035】次に、アンテナ21について説明を加える。アンテナ21は、ループ状に巻回された平面角型アンテナであり、図1ないし図3に示すように、導入ゲート42から搾乳作業室40に入ってくる乳牛の発信装置Tから発信される固体番号を受信できるように、導入ゲート42近傍の床材中に埋設してある。
【0036】次に、図4に基づいて、搾乳制御装置22について、説明を加える。搾乳制御装置22には、乳牛の搾乳作業が通常処理であるか特別処理であるかを示す注意情報、即ち、乳牛が乳房炎に罹っているか否か、乳牛の乳汁が初乳であるか否か、乳牛が足癖の悪いか否かを、又は、しぶい乳牛であるか否かを各乳牛の固体番号と対応付けて入力するためのキーボードを備えさせてある。又、搾乳装置の運転開始/停止スイッチ、及び、前記導入ゲート用アクチュエータ、前記排出用シリンダ43b及び前記押し込みゲート用アクチュエータ夫々の作動を制御する各アクチュエータ制御スイッチを備えさせてある。搾乳制御装置22のキーボードから入力された各注意情報は、各乳牛の固体番号と対応付けてホストコントローラCのメモリー部に記憶させるように構成してある。
【0037】搾乳制御装置22は、アンテナ21の受信情報に基づいて、一番目に受信した固体番号を一番奥の搾乳区画S(区画番号1又は9)に位置する乳牛の固体番号であると特定し、2番目に受信した固体番号を奥から2番目の搾乳区画S(区画番号2又は10)に位置する乳牛の固体番号であると特定するというように、順次、各搾乳区画Sに位置する乳牛の固体番号を特定するとともに、表示パネル23において、固体番号を特定した搾乳区画Sの区画番号の固体番号特定表示ランプ23bを点灯して、乳牛の固体番号の特定が完了済みであることを表示する。並びに、ホストコントローラCのメモリー部の記憶情報に基づいて、各搾乳区画Sに位置する乳牛の搾乳作業の注意情報を、表示パネル23においては、区画番号に対応付けた状態で注意情報表示ランプ23aに表示し、且つ、搾乳区画Sに対応する端末操作部13の注意情報を表示するランプ13e,13f,13g,13hに表示する。つまり、注意情報が要特別処理注意情報であるときは、表示パネル23における対応する搾乳区画Sの区画番号の注意情報表示ランプ23aを点灯し、且つ、対応する搾乳区画Sの端末操作部13の注意情報表示ランプ13e,13f,13g,13hのうち該当するものを点灯する。
【0038】又、搾乳制御装置22は、いずれかの搾乳区画Sの端末操作部13における注意情報入力スイッチ13a,13b,13c,13dのいずれかがオンされたときは、表示パネル23における対応する搾乳区画Sの区画番号の注意情報表示ランプ23aを点灯するとともに、注意情報入力スイッチ13a,13b,13c,13dのオン情報に基づいて、要特別処理注意情報、即ち、乳牛が乳房炎に罹っていること、乳牛の乳汁が初乳であること、牛が足癖の悪いこと、又は、しぶい乳牛であることを、対応する搾乳区画Sに位置する乳牛に対して特定した固体番号に対応付けて、ホストコントローラCのメモリー部に記憶させる。
【0039】又、搾乳制御装置22は、ロードセル12の計測重量が設定重量(例えば、1Kg)以上になることに基づいて、対応する搾乳区画Sの区画番号の固体番号特定表示ランプ23bを点滅させて搾乳中であることを表示し、且つ、ロードセル12の計測重量が前記設定重量以下になることに基づいて、対応する搾乳区画Sの区画番号の固体番号特定表示ランプ23bの点滅を停止して、受乳容器11からの乳汁の排出が完了したことを表示する。又、搾乳制御装置22は、ロードセル12の計測重量が前記設定重量以上になった以後の最大計測重量を、そのロードセル12が位置する搾乳区画Sの乳牛の搾乳重量であるとして、特定した固体番号と対応付けてホストコントローラCのメモリー部に記憶させる。尚、搾乳重量をホストコントローラCのメモリー部に記憶させる場合は、同じ固体番号に関しては、既に記憶している情報を消去して新しい情報を記憶するようにして、常に最近の搾乳重量を記憶させるようにしてある。又、各乳牛の搾乳重量を累積して、その累積搾乳重量を乳量表示部23dに表示するとともに、搾乳を完了した乳牛の頭数を累計して、その累計頭数を頭数/固体番号表示部23cに表示する。
【0040】又、搾乳制御装置22は、いずれかの搾乳区画Sの端末操作部13におけるチェックスイッチ13iがオンされると、オンされた端末操作部13に対応する搾乳区画Sに位置する乳牛に対して特定した固体番号を、頭数/固体番号表示部23cに表示するとともに、ホストコントローラCのメモリー部に記憶されているその乳牛の最近の搾乳重量を乳量表示部23dに表示する。
【0041】従って、表示パネル23は、各搾乳区画Sに位置する乳牛の搾乳箇所が通常処理であるか、特別処理であるかを示す注意情報を表示する注意情報表示手段D1、及び、複数の搾乳区画S全てに位置する乳牛の固体番号の特定が完了済であるか否かを表示する特定結果表示手段D2として機能し、それら注意情報表示手段D1と、特定結果表示手段D2とを一つの表示パネル23にて構成してある。又、注意情報表示手段D1を、複数の搾乳区画Sのいずれに位置する乳牛であるかを特定して認識できる状態で、複数の搾乳区画Sの全てに位置する乳牛の注意情報を一括して表示するように構成してある。又、注意情報表示手段D1及び特定結果表示手段D2を、複数の搾乳区画Sを備える搾乳作業室40の何処からでも視認できる位置に設置してある。
【0042】又、搾乳制御装置22及びホストコントローラCにより、各乳牛の搾乳作業が通常処理であるか、特別処理であるかを、各乳牛の個体識別情報と対応付けて記憶し、且つ、アンテナ21の受信情報に基づいて、複数個の搾乳区画Sの夫々に位置する乳牛の個体番号を特定して、注意情報の表示のために注意情報表示手段D1を作動させる搾乳管理手段を構成してある。又、端末操作部13は、複数の搾乳区画Sの夫々に設置する、注意情報を入力する端末入力手段として機能する。
【0043】次に、上述の如き搾乳装置により行う搾乳作業の手順について説明する。予め、搾乳制御装置22のキーボードから、各乳牛の注意情報を各乳牛の固体番号と対応付けて入力して、ホストコントローラCのメモリー部に記憶させてある。先ず、搾乳制御装置22に設けられた運転開始/停止スイッチにより装置を起動させる。又、各アクチュエータ制御スイッチにより、押し込みゲート31を作動させ、柵体43aを前記下降位置に切り換え、扉体42aを前記途中状態に切り換える。従って、乳牛は、一頭ずつ順次、各導入ゲート42から搾乳作業室40に進入し、進入した乳牛は、各搾乳区画列の最も奥の搾乳区画Sから順に収容される。
【0044】乳牛がアンテナ21上を歩行するに伴って、乳牛に取り付けられた発信装置Tから発信される固体番号がアンテナ21に受信される。そして、搾乳制御装置22により、アンテナ21の受信情報に基づいて、一番目に受信した固体番号が最も奥の搾乳区画S(区画番号1又は9)に位置する乳牛の固体番号であると特定され、2番目に受信した固体番号が奥から2番目の搾乳区画S(区画番号2又は10)に位置する乳牛の固体番号であると特定されるというように、順次、各搾乳区画Sに位置する乳牛の固体番号が特定されるとともに、表示パネル23において、固体番号を特定した搾乳区画Sの区画番号に対する固体番号特定表示ランプ23bが点灯される。それと並行して、固体番号を特定した乳牛の注意情報が要特別処理注意情報である場合は、表示パネル23における対応する搾乳区画Sの区画番号に対する注意情報表示ランプ23aが点灯され、且つ、対応する搾乳区画Sの端末操作部13の注意情報表示ランプ13e,13f,13g,13hのうち該当するものが点灯される。そして、作業者は、各搾乳区画列において、8個の搾乳区画Sの全てに乳牛が収容されると、アクチュエータ制御スイッチにより、扉体42aを全閉状態に切り換えて、以後の乳牛の進入を阻止する。
【0045】作業者は、表示パネル23における全ての固体番号特定表示ランプ23bの点灯を確認する。もし、全ての固体番号特定表示ランプ23bが点灯していない場合は、固体番号が特定されていない乳牛が存在することになるので、各搾乳区画Sにおける端末操作部13のチェックスイッチ13iを押して、特定した固体番号を表示パネル23の頭数/固体番号表示部23cに表示させるとともに、その表示された固体番号と、各搾乳区画に位置する乳牛に明示された固体番号との不一致を確認する。そして、不一致の固体番号、及び、特定されなかった固体番号を、区画番号と対応付けて、搾乳制御装置22のキーボードから入力する。
【0046】次に、作業者は、表示パネル23における全ての固体番号特定表示ランプ23bの点灯を確認すると、点灯されている注意情報表示ランプ23aが無いか確認し、点灯されている注意情報表示ランプ23aが有る場合は、対応する区画番号の搾乳区画Sへ行って、端末操作部13の注意情報表示ランプ13e,13f,13g,13hの点灯により、どのような特別処理を要するのかを確認する。そして、先ず、要注意表示ランプチ13gの点灯を確認し、点灯されている場合は、乳牛に蹴られないように注意して、ティートカップ1を乳房Bの乳頭Baに装着して搾乳を開始する。従って、しぶい牛表示ランプhが点灯されている場合は、他よりも優先して搾乳が開始されることになる。又、乳房炎表示ランプ13e、又は、初乳表示ランプ13fが点灯されているときは、廃棄用開閉弁29を開成して、受乳容器11に溜まっている乳汁を廃棄する。表示パネル23における注意情報表示ランプ23aの点灯されている搾乳区画Sの搾乳開始作業が終了すると、続いて、注意情報表示ランプ23aの点灯されていない搾乳区画Sについて、順次、搾乳開始作業を行う。
【0047】ロードセル12の計測重量が前記設定重量以上になると、搾乳制御装置22により、対応する搾乳区画Sの区画番号の固体番号特定表示ランプ23bが点滅されるので、作業者は、搾乳が正常に行われていることが確認できる。又、作業者は、各搾乳区画Sにてティートカップ1を装着しながら、乳牛の状態を観察し、新たに、搾乳作業に何らかの特別処理を要することが判明したときは、端末操作部13の注意情報入力スイッチ13a,13b,13c,13dにより、該当する要特別処理注意情報を入力する。
【0048】搾乳が終了すると、離脱装置14によりティートカップ1が乳房Bから離脱されるので、作業者は、ティートカップ1の離脱を確認した後、貯留用開閉弁27を開成することにより、受乳容器11に貯留されている乳汁を乳汁タンク20に送る。
【0049】ロードセル12の計測重量が前記設定重量以下になると、搾乳制御装置22により、対応する搾乳区画Sの区画番号の固体番号特定表示ランプ23bが点滅が停止される。従って、作業者は、全ての固体番号特定表示ランプ23bの点滅の停止に基づいて、全ての搾乳区画Sの搾乳が終了したことを確認することができるので、前記アクチュエータ制御スイッチにより、柵体43aを前記上昇位置に切り換えて、乳牛を一斉に退出させる。又、柵体43aが上昇位置に切り換えられることに基づいて、搾乳制御装置22により、表示パネル23における全ての固体番号特定表示ランプ23b及び注意情報表示ランプ23a、及び、端末操作部13における全ての注意情報表示ランプ13e,13f,13g,13hが消灯される。又、搾乳が終了した乳牛のうち、乳房炎又は初乳の要特別処理注意情報が記憶されている乳牛以外の乳牛の頭数をこれまでの累計頭数に加算して、その累計頭数を頭数/固体番号表示部23cに表示するとともに、それらの乳牛の搾乳重量をこれまでの累計搾乳重量に加算して、その累計搾乳重量を乳量表示部23dに表示する。そして、一回の搾乳作業が終了し、以後、この搾乳作業を繰り返すのである。
【0050】上述の搾乳作業において、各搾乳区画Sの端末操作部13のチェックスイッチ13iを押すと、各搾乳区画Sに位置する乳牛の最近の搾乳重量が表示パネル23の乳量表示部23dに表示されるので、各乳牛からの搾乳重量を予測することができる。又、搾乳中は、搾乳した乳汁を受乳容器11に貯留すべく、貯留用開閉弁27は閉成されていなければならないが、貯留用開閉弁27の閉じ忘れがあると、固体番号特定表示ランプ23bが点滅しないので、そのことによって、貯留用開閉弁27の閉じ忘れが警報される。又、搾乳が終了して、受乳容器11に貯留されている乳汁を乳汁タンク20に送るときは、貯留用開閉弁27は開成されていなければならないが、貯留用開閉弁27の開き忘れがあると、固体番号特定表示ランプ23bの点滅が停止しないので、そのことによって、貯留用開閉弁27の開き忘れが警報される。
【0051】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。
(イ) 上記実施例では、表示パネル23に、搾乳区画Sの全てについて、区画番号と対応付けて注意情報を表示する場合について例示したが、これに代えて、表示パネル23に、注意情報が要特別処理注意情報である搾乳区画Sのみについて、区画番号と対応付けて注意情報を表示してもよい。
【0052】(ロ) 上記実施例では、表示パネル23に、搾乳区画Sの全てについて、区画番号と対応付けて、乳牛の固体番号の特定が完了済みであることを示す表示を表示する場合について例示したが、これに代えて、表示パネル23に、すべての搾乳区画Sにおいて乳牛の固体番号の特定が完了済であることを示す表示を表示してもよい。
【0053】(ハ) 表示パネル23に、注意情報表示ランプ23aに代えて、搾乳区画Sの区画番号夫々に対応させて、乳房炎に罹っているか否かを表示する乳房炎表示ランプ、乳牛の乳汁が初乳であるか否かを表示する初乳表示ランプ、乳牛が足癖が悪いか否かを表示する要注意表示ランプ、及び、しぶい乳牛であるか否かを表示するしぶい牛表示ランプを設けてもよい。この場合、表示パネル23を視認するだけで、搾乳作業にどのような特別処理を要するかを確認できるので、要求される特別処理に応じた対応を迅速に行うことができ、特に、しぶい乳牛に対する特別処理を行うのに有効となる。
【0054】(ニ) 上記実施例では、貯留用開閉弁27及び廃棄用開閉弁29の開閉は、作業者が行う場合について例示したが、これに代えて、搾乳制御装置22により自動的に行わせるように構成してもよい。例えば、ロードセル12の計測重量の変化量が設定値以下の状態が設定時間以上継続したとき、又は、離脱装置14によりティートカップ1が乳房Bから離脱されたときを搾乳終了時点として、貯留用開閉弁27を開成し、ロードセル12の計測重量がゼロになったときを、受乳容器11に貯留されている全乳汁が乳汁タンク20へ送られた時点と判断して、貯留用開閉弁27を閉成する。又、ホストコントローラCのメモリー部に記憶されている注意情報が、乳房炎又は初乳の要特別処理注意情報のときは、貯留用開閉弁27を閉成した状態で、廃棄用開閉弁29を開成し、ロードセル12の計測重量がゼロになると、廃棄用開閉弁29を閉成する。
【0055】(ホ) 上記実施例では、前記導入ゲート用アクチュエータ、前記排出用シリンダ43b及び前記押し込みゲート用アクチュエータ夫々の作動制御は、作業者が行う場合について例示したが、これに代えて、前記導入ゲート用アクチュエータ、前記排出用シリンダ43b及び前記押し込みゲート用アクチュエータ夫々の作動制御を、以下のように、搾乳制御装置22により自動的に行わせるように構成してもよい。
■ 起動/停止スイッチがオンされることに基づいて、押し込みゲート31を作動させ、柵体43aを前記下降位置に切り換え、扉体42aを前記途中状態に切り換える。
■ 各搾乳区画列について、固体番号の特定を8回行うと、扉体42aを前記全閉状態に切り換える。
■ 各搾乳区画列について、全てのロードセル12の計測重量がゼロになると、柵体43aを前記上昇位置に切り換える。
■ 全乳牛排出検出手段により、各搾乳区画列の全ての搾乳区画Sから乳牛が排出されたことが検出されると、柵体43aを前記下降位置に切り換えるとともに、扉体42aを前記途中状態に切り換える。
上記■〜■の制御を繰り返す。尚、全乳牛排出検出手段は、例えば、柵体43aを前記上昇位置に切り換えた後、設定時間の経過を検出するタイマーや、搾乳区画Sに乳牛が存在するか否かを検出する光学式センサにて構成することができる。
【0056】(ヘ) アンテナ21にて発信装置Tから発信される固体番号を受信した後の位置において、乳牛の重量を計測する重量計測装置を設けるとともに、その重量計測装置が計測した乳牛の重量を固体番号と対応付けてホストコントローラCのメモリー部に記憶させるように構成してもよい。
【0057】(ト) 上記実施例では、端末操作部13において、同じ注意情報を入力する入力スイッチと表示する表示ランプは、スイッチをオンするとランプが点灯するランプ付スイッチにて構成する場合について例示したが、これに代えて、入力スイッチと表示ランプとを各別に設けてもよい。
【0058】(チ) 上記実施例では、注意情報表示手段D1と特定結果表示手段D2とを一つの表示パネル23にて構成する場合について例示したが、これに代えて、注意情報表示手段D1と特定結果表示手段D2とを各別に構成してもよい。
【0059】(リ) 搾乳区画列の設置数、及び、各搾乳区画列における搾乳区画Sの設置数は、種々変更可能である。
【0060】(ヌ) 表示パネル23の設置位置は、上記実施例において例示した位置に限定されるものではなく、種々変更可能である。
【0061】(ル) 上記実施例では、搾乳箇所として、区画された搾乳区画Sを適用する場合について例示したが、搾乳箇所は、区画されていない場所であってもよい。
【0062】(ヲ) 受乳容器11に洗浄水を供給するための洗浄水供給管を接続し、乳房炎に罹っている乳牛、又は、初乳の乳牛から搾乳した乳汁を廃棄した後、前記洗浄水供給管から受乳容器11に洗浄水を供給して、受乳容器11を洗浄するように構成しても良い。
【0063】(ワ) 各搾乳区画Sの貯留用開閉弁27及び廃棄用開閉弁29の開閉操作を、一箇所で集中的に遠隔操作できるように構成してもよい。
【0064】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013