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発明の名称 農用結束装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−56464
公開日 平成8年(1996)3月5日
出願番号 特願平6−197132
出願日 平成6年(1994)8月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 内藤 義隆 / 阿瀬 勇
要約 目的
ノッター・ビル方式の農用結束装置において、細い紐を使用した際に締まりの良い結束を行うことができるものでありながら、太い紐を使用した際での紐切れをも未然に回避することができるようにする。

構成
結節ビル10を、固定爪10Aとこの固定爪10Aに対して揺動開閉移動自在な可動爪10Bとで構成し、結節ビル閉じ状態において、可動爪10Bの先端が固定爪10Aの先端に形成した切欠き13に係入するように構成してある農用結束装置において、固定爪10Aにおける切欠き13より爪根元側での紐挟持面faに、爪長手方向に沿う紐逃がし用の凹溝14を形成するとともに、この凹溝14よりさらに爪根元側での紐挟持面faに、可動爪10Bに向けて突出する凸部15を形成し、可動爪10Bが閉じた状態においては該可動爪10Bの紐挟持面fbと凸部15とで紐が挟持されるように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 ニードル(9)から供給されてくる結束紐を結節する結節ビル(10)と、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダー(11)とを備えるとともに、前記結節ビル(10)を、固定爪(10A)とこの固定爪(10A)に対して揺動開閉移動自在な可動爪(10B)とで構成し、結節ビル閉じ状態において、可動爪(10B)の先端が固定爪(10A)の先端に形成した切欠き(13)に係入するように構成してある農用結束装置であって、前記固定爪(10A)における前記切欠き(13)より爪根元側での紐挟持面(sa)に、前記切欠き(13)に続く紐逃がし用の凹溝(14)を爪長手方向に沿って形成してあることを特徴とする農用結束装置。
【請求項2】 ニードル(9)から供給されてくる結束紐を結節する結節ビル(10)と、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダー(11)とを備えるとともに、前記結節ビル(10)を、固定爪(10A)とこの固定爪(10A)に対して揺動開閉移動自在な可動爪(10B)とで構成し、結節ビル閉じ状態において、可動爪(10B)の先端が固定爪(10A)の先端に形成した切欠き(13)に係入するように構成してある農用結束装置であって、前記固定爪(10A)における前記切欠き(13)より爪根元側での紐挟持面(sa)に、前記切欠き(13)に続く紐逃がし用の凹溝(14)を爪長手方向に沿って形成するとともに、この凹溝(14)よりさらに爪根元側での紐挟持面(a)に、前記可動爪(10B)に向けて突出する凸部(15)を爪長手方向に沿って形成し、前記可動爪(10B)が閉じた状態においては該可動爪(10B)の紐挟持面(fb)と前記凸部(15)とで紐(a)が挟持されるように構成してあることを特徴とする農用結束装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バインダーやコンバインに用いられる農用結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農用結束装置としては、実開平5‐60234号公報等に示されるように、ノッタ・ビル方式のものが周知である。この結束装置は、ニードルから供給されてくる結束紐を、回転する結節ビルで摘んで結節するとともに、回転する紐ホルダーで紐の端部の保持と紐の切断を行うようになっており、結節ビルは固定爪とこれに対して揺動開閉移動する可動爪とからなり、結節時には、ニードルによって供給されてくる新紐部分と紐ホルダーによって既に保持されている旧紐部分の2本を摘み取って結節するように構成されている。
【0003】そして、旧来では、結節ビルにおける固定爪の先端と可動爪の先端とは単に対向した状態で接触して閉じるように構成されていたのであるが、近年では、図15に示すように、可動爪10Bの先端を固定爪10Aの先端に形成した切欠き13に係入させるように閉じ作動させることで、閉じた両爪10A,10Bの先端から紐がすり抜けないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記結束装置では、結節作動の後半における結び目形成工程で可動爪と固定爪との間に摘み持たれた紐が爪先側に移動するのであるが、結束紐が太い麻紐の場合、爪先側に移動した紐が可動爪と固定爪との間の先狭まり形状の挟持空間に強力に挟み込まれ、時には紐切れが発生することがあった。もちろん、挟持空間の間隔寸法を大きく設定すれば強力な挟み込みによる紐切れを回避することはできるのであるが、このようにすると、細い麻紐や合成樹脂の紐をを用いる場合に、挟持空間で紐が爪長手方向にずれ動きやすくなって、締まりの良い結束が行いにくくなるものであり、挟持空間の間隔をむやみに大きく設定することができないものであった。本発明は、このような点に着目してなされたものであって、結節ビルに合理的な改良を加えることで、細い紐を使用した際に締まりの良い結束を行うことができるものでありながら、太い紐を使用した際での紐切れをも未然に回避することができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は以下の構成をとる。すなわち、請求項1に係る発明は、ニードルから供給されてくる結束紐を結節する結節ビルと、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダーとを備えるとともに、前記結節ビルを、固定爪とこの固定爪に対して揺動開閉移動自在な可動爪とで構成し、結節ビル閉じ状態において、可動爪の先端が固定爪の先端に形成した切欠きに係入するように構成してある農用結束装置において、前記固定爪における前記切欠きより爪根元側での紐挟持面に、前記切欠きに続く紐逃がし用の凹溝を爪長手方向に沿って形成してあることを特徴とする。
【0006】また、請求項2に係る発明は、ニードルから供給されてくる結束紐を結節する結節ビルと、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダーとを備えるとともに、前記結節ビルを、固定爪とこの固定爪に対して揺動開閉移動自在な可動爪とで構成し、結節ビル閉じ状態において、可動爪の先端が固定爪の先端に形成した切欠きに係入するように構成してある農用結束装置において、前記固定爪における前記切欠きより爪根元側での紐挟持面に、前記切欠きに続く紐逃がし用の凹溝を爪長手方向に沿って形成するとともに、この凹溝よりさらに爪根元側での紐挟持面に、前記可動爪に向けて突出する凸部を爪長手方向に沿って形成し、前記可動爪が閉じた状態においては該可動爪の紐挟持面と前記凸部とで紐が挟持されるように構成してあることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明の構成によると、結節作動の終端近くにおいて、閉じられた結節ビルの固定爪と可動爪との間に挟持された紐が爪先まで移動された際、この紐は、可動爪の挟持面と固定爪の凹溝とが対向する部位に位置することになる。従って、この箇所に位置する紐は凹溝に入り込み可能となり、太い麻紐を使用した場合でも、固定爪と可動爪との挟持空間の先端部で紐は凹溝に逃げ込んで不当に強く挟み込まれることがない。
【0008】請求項2に係る発明の構成によると、可動爪が閉じた状態においては可動爪の紐挟持面と凸部とで紐の挟持が可能な状態に構成してあるから、可動爪が閉じ移動して新旧両紐部分を挟み込んだ状態において、その挟み込んだ位置に両紐部分を保持することができる。従って、放出アームによって穀稈束が放出されるときに、巻付き紐部分が先行して爪先端部に移動することが牽制阻止され、必ず穀稈束の放出移動に伴う束側紐部分の移動に引張られる状態で結節ビルから抜出すことになり、束締まりのきつい良好な結束作動が行えるようになる。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、太い紐を用いた場合でも可動爪と固定爪との間の挟持空間の先端側での無理な挟み込みが緩和され、紐切れのない結束が可能となった。しかも、挟持空間の間隔を太い紐に合わせて大きくするものではないので、細い紐を用いた場合にも束締まりの良い結束を行うことができる。
【0010】また、請求項2に係る発明によると、結節工程中での結節ビルで摘まれた紐が爪先側にずれ動くのを抑制できるので、紐の結び目を穀稈束側に寄せての束締まりの良い結束状態を一層確実に現出できるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明をバインダーの結束装置に適用した実施例について説明する。図13に示すように、植立穀稈を引起す引起し装置1、引起した穀稈を刈取るバリカン型の刈取装置2、横送りされた刈取り穀稈を立姿勢で結束して機体右横側方に放出する結束装置Kから成る刈取前処理部Aを機体の前部に配備し、その後方に車輪伝動ケース3に軸支された車輪4、エンジン5、操縦ハンドル6、等を配備してバインダーが構成されている。
【0012】図14に示すように、結束装置Kは、クランク運動によって穀稈を集束空間Sに送り込む掻き込みパッカー7、掻き込みパッカー7によって送り込まれた穀稈の集束圧を感知する感知ドア8、感知ドア8の感知作動に伴って駆動される紐供給用のニードル9、ニードル9によって供給されてきた結束紐を結節する結節ビル10と、結節された紐の端部の保持と紐の切断を行う紐ホルダー11、及び結束穀稈を放出する放出アーム12等を備えて構成されている。
【0013】図9〜図11に示すように、結節ビル10は、固定爪10Aと、この固定爪10Aに対して軸心P回りで揺動開閉移動自在な可動爪10Bとで構成されている。そして、固定爪10Aの先端に、閉じ操作された可動爪10Bの先端が係入される切欠き13が形成されるとともに、この切欠き13より爪根元側には、切欠き13と略同幅の凹溝14が切欠き13に引き続いて爪長手方向に沿って固定爪10Aの挟持面faに形成されている。さらに、この凹溝14より爪根元側の挟持面faには、可動爪10Bに向けて突出する凸部15が、前記切欠き13および凹溝14と略同幅に、かつ、爪長手方向に沿って形成され、可動爪10Bが閉じた状態においては可動爪10Bの紐挟持面fbと凸部15とで紐aの挟持が可能な状態になっている。すなわち、可動爪10Bが閉じた状態においては凸部15と可動爪10Bの紐挟持面fbとの間隔を、使用される紐aの最小径よりも狭く設定して紐aを挟持可能となるように構成されている。
【0014】図4、図12に示すように、紐ホルダー11は、紐挟持用のテーパ面16aおよび紐引掛け爪16bを備えるとともにカッタ16cを付設したホルダー本体16、結節ブラケット17に連設された漏斗上の挟持部17a等から構成されており、ホルダー本体16はスプリング18によって挟持部17a側に付勢され、ナット19によってその付勢力が調節可能となっている。そして、結節ビル10と紐ホルダー11は、ニードル9の作動に同期して回転駆動されるタイミングギア13にベベルギヤ連動されて回転駆動されるようになっている。又、結節ビル10と紐ホルダー11の前側に段違い長孔状の紐案内孔20aおよび紐受け突起20bを備えた紐案内板20が配置されている。
【0015】次に、結束装置Kによる結束作動を説明する。図1に示すように、紐aの端部が紐ホルダー11に挟持されており、集束空間に所定量の穀稈Bが集束されて感知ドア8が設定以上の集束圧を感知すると、結束装置ケースに内装した結束クラッチ(図示せず)が入れられ、先ずニードル9が紐aを穀稈Bに巻付けながら紐案内孔20aの前半部を貫通して紐aを紐ホルダー11側に供給する。この際、紐ホルダー11側の紐aおよびニードル9側の紐aは紐案内孔20aの中間に位置する紐受け突起20bに束ねられて支持される。
【0016】次に、結節ビル10および紐ホルダー11が図中時計方向に回転し始める。これにより、図2に示すようにニードル9側の紐a及び紐ホルダー11側の紐aが結節ビル10に巻付けられ始め、ニードル9側の紐aが紐ホルダー11の紐引掛け爪16bにより、紐ホルダー11側の紐aに束ねられ始める。
【0017】結節ビル10および紐ホルダー11がさらに回転すると、図3、図4に示すように、ニードル9側の紐a及び紐ホルダー11側の紐aが紐受け突起20bを越えて紐案内孔20aの傾斜段差部20cに受け止められるとともに、結節ビル10において閉じていた可動爪10Bが、開き操作されてニードル9側及び紐ホルダー11側の束ねられた紐aが固定爪10Aと可動爪10Bの間に入り込む。そして、図5、図6に示すように、可動爪10Bが閉じ操作されて、ニードル9側及び紐ホルダー11側の束ねられた紐aが固定爪10Aと可動爪10Bの間に保持される。
【0018】図5、図6に示すように、紐ホルダー11においては始めに挟持していた紐aの端部が紐ホルダー11から離れ、ニードル9側の紐aが紐ホルダー11の紐引掛け爪16bにより紐ホルダー11に挟持され、新たに紐ホルダー11に挟持された紐aの結節ビル10側が紐ホルダー11のカッタ16cによって切断される。そして、放出アーム12が作動して、図7に示すように結束した穀稈Bを図中右方向に押出し、穀稈Bの移動に伴って穀稈B側の紐aが、紐案内孔20aの傾斜段差部20cに沿って図中右方向に引かれるのであり、これに伴って固定爪10Aと可動爪10Bの両外側に巻付けられている紐aの輪a1 が、結節ビル10から抜出される。
【0019】紐aの輪a1 が固定爪10Aと可動爪10Bから抜出されても、固定爪10Aと可動爪10Bの間に保持されている保持紐a2 (図8参照)は、固定爪10Aと可動爪10Bの間に残っているので、紐aの輪a1 が結節ビル10から抜出されると、紐aの輪a1 内に保持紐a2 が入り込む。そして、穀稈Bがさらに図中右方向に押出されると、輪a1 の部分で結び目mが形成されるのであり、図8に示すように最後には保持紐a2 も結節ビル10から抜けて1サイクルの結束作動が完了するのである。
【0020】図12には、図3に示す状態から図5に示す状態に移行する途中の状態、すなわち、紐ホルダー11からの2本の紐aを摘むべく可動爪10Bが閉じ移動している途中状態が示されている。この状態では、紐ホルダー11からの2本の紐aが閉じ移動する可動爪10Bに点qで接触して扱かれながらせり上げられ、それによって固定爪10Aに向けて引寄せられている。そして、図5に示される可動爪10Bの閉じ状態では、凸部15と可動爪10B側の紐挟持面fbとで紐aが挟持されてその巻付き紐部分a’の挟持位置が保持されており、図7に示す放出アーム12の作動によって初めて巻付き紐部分a’が引張られるようになる。
【0021】従って、穀稈Bが高速で放出されても巻付き紐部分a’が放出アーム12による放出作動に先行して爪先側に移動することが抑制されるから、結び目mが穀稈Bに近づいて形成されて束締まりのきつい良好な結束が行われる。
【0022】また、結束作動の終端においては、固定爪10Aの凸部15と可動爪10Bで挟持された紐部分が爪先側に移動して爪先から抜け出してゆくことになり、この際、2本の紐aが固定爪10Aと可動爪10Bとの間の挟持空間の先端部に強力に挟み込まれることになるが、固定爪10Aの挟持面faには凹溝14が形成されているので、紐aがこの凹溝14に逃げ込むことが可能となり、必要以上に強い挟み込みが緩和されることになる。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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