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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−56432
公開日 平成8年(1996)3月5日
出願番号 特願平6−199915
出願日 平成6年(1994)8月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 浜田 昭夫 / 堀江 文治
要約 目的


構成
走行機体2を前輪3及び後輪4で支持し、この後輪4又は前輪3及び後輪4の走行機体2に対する相対高さを変更する機体高さ変更手段6を設け、前記走行機体2上に移植機構5を搭載し、走行機体2を移動しながら移植機構5で畝A間の溝B内に苗Cを移植していく。左右一対の後輪4を溝Bの左右の畝A上を走行可能な位置に配置し、前輪3を前記溝B内を走行可能な位置に配置し、前記機体高さ変更手段6とは独立動作して前輪3の走行機体2に対する相対高さを変更可能な前輪高さ変更手段7を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 走行機体(2)を前輪(3)及び後輪(4)で支持し、この後輪(4)又は前輪(3)及び後輪(4)の走行機体(2)に対する相対高さを変更する機体高さ変更手段(6)を設け、前記走行機体(2)上に移植機構(5)を搭載し、走行機体(2)を移動しながら移植機構(5)で畝(A)間の溝(B)内に苗(C)を移植していく移植機であって、左右一対の後輪(4)を溝(B)の左右の畝(A)上を走行可能な位置に配置し、前輪(3)を前記溝(B)内を走行可能な位置に配置し、前記機体高さ変更手段(6)とは独立動作して前輪(3)の走行機体(2)に対する相対高さを変更可能な前輪高さ変更手段(7)を設けていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 前記前輪(3)を左右一対下広がりのハ字状に配置し、この左右前輪(3)の外側面には溝(B)の側壁と転接するガイド面(8)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にネギ等の野菜の移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜の苗を植え付ける移植機としては、特開平6−14619号公報に開示されたものがある。この従来技術は、主にキャベツ、レタス等の野菜用であり、走行機体を相対高さ変更可能な前輪及び後輪で支持し、この走行機体上に移植機構を搭載し、走行機体を移動しながら移植機構で苗を移植していくように構成されている。
【0003】そして、前輪及び後輪は共に畝間の溝内を転動し、畝頂部に苗を植え付け、走行機体の畝に対する高さ調整及び畝間移動時の走行機体持ち上げには、走行機体に対して前輪及び後輪を同時に高さ変更するようになっており、前輪の高さ変更手段と後輪の高さ変更手段とは共通になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、白ネギ等の栽培では、略平坦な圃場に溝を掘ってその左右を畝とし、この畝上を走行機体で走行しながら、1段低い溝内にネギ苗を植え付け、苗の成育毎に土を被せていくことになり、このような苗の移植には前記移植機は使用し難い。
【0005】即ち、苗を溝の幅方向略中央に正確に植え付けていくには、溝に対して走行機体を平行に走行するように倣わせる必要があり、この倣い機構を設けることは簡単であるが、4輪が接地していると倣いが困難であり、倣い機構及びそれ用の昇降機構が必要になるためコスト高を招くことになる。そこで、前輪を溝内で転動させて、走行機体の支持と溝の倣いとをさせることが考えられる。この場合、後輪を畝上で転動させるので、苗植え付け時には前輪を後輪より低位置まで降ろし、旋回時及び障害物の乗り越え時には、前輪を後輪と同高さまで上昇させたりしなければならなく、前輪の高さ変更手段と後輪の高さ変更手段とが共通であれば、それが困難になる。
【0006】本発明は、前輪を畝間の溝内に転動させ、後輪のみ又は前後輪の高さを変更する機体高さ変更手段とは独立して動作する高さ変更手段で、前記前輪の高さ変更可能にすることにより、溝底への苗の植え付けが正常かつ簡単にできるようにした移植機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決のための具体的手段は、走行機体2を前輪3及び後輪4で支持し、この後輪4又は前輪3及び後輪4の走行機体2に対する相対高さを変更する機体高さ変更手段6を設け、前記走行機体2上に移植機構5を搭載し、走行機体2を移動しながら移植機構5で畝A間の溝B内に苗Cを移植していく移植機であって、左右一対の後輪4を溝Bの左右の畝A上を走行可能な位置に配置し、前輪3を前記溝B内を走行可能な位置に配置し、前記機体高さ変更手段6とは独立動作して前輪3の走行機体2に対する相対高さを変更可能な前輪高さ変更手段7を設けていることである。
【0008】本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前輪3を左右一対下広がりのハ字状に配置し、この左右前輪3の外側面には溝Bの側壁と転接するガイド面8を形成していることである。
【0009】
【作用】走行機体2を支持する後輪4を畝A上に載置し、前輪3を畝A間の溝B内に配置した状態で、走行機体2を走行して、移植機構5で溝Bの底の幅方向略中央に苗Cを植え付けて行く。溝Bの深さが変化すると、機体高さ変更手段6が作動して前輪3及び後輪4の高さを同時に変更し、隣の溝Bの植え付けのために走行機体2を旋回するとき、前輪高さ変更手段7を作動して前輪3のみを畝Aの上の図1の2点鎖線位置に持ち上げて、また、路上走行時には機体高さ変更手段6を作動して、前輪3及び後輪4を図1の実線位置に同時に変更して、走行機体2を高く持ち上げる。
【0010】左右前輪3は下広がりのハ字状で、外側面のガイド面8は溝Bの側壁と転接し、溝Bに走行機体2の走行を倣わせている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜5において、1は白ネギを移植する移植機で、主フレーム12にエンジン13及びミッションケース14等を装着して走行機体2が形成され、走行機体2の後部に作業フレーム15を連結して移植機構5を装備しており、前記作業フレーム15に後方に延びるハンドル16を設けている。17はエンジン13及びミッションケース14等を覆うボンネットで、図外のステーを介して主フレーム12に取り付けられている。
【0012】エンジン13から巻き掛け伝動手段23を介してミッションケース14内に入った動力は駆動軸18に伝達され、この駆動軸18から伝動ケース19内の巻き掛け伝動手段20を介して後車軸21に伝達され、後輪4を駆動する。後輪(駆動輪)4は、後車軸21に軸方向位置調整可能に取り付けられている。前記伝動ケース19の前上部のボス部19Aは、ミッションケース14の後部から左右に突出した車軸ケース22に回動自在に嵌合支持されており、伝動ケース19の後下部を昇降するように回動することにより、走行機体2に対する後輪4の高さを変更、即ち、走行機体2の高さを変更することができる。
【0013】前記左右の伝動ケース19のボス部19Aには第1アーム25が固定されており、左右第1アーム25は押動部材26の左右両端に連結リンク24を介して連結され、この押動部材26の中央は主フレーム12に固定の油圧シリンダ27に枢支連結されており、油圧シリンダ27の作動によって後輪4を回動して走行機体2を昇降可能になっている。
【0014】主フレーム12の後部の後輪4近傍位置には溝Bの底に当接する溝深さ検出体28が上下動可能に支持されており、この溝深さ検出体28は上方へ退避可能になっている。前記主フレーム12の前部には、上下横ピン30、31に連結された上リンク32と下リンク33とを有し、これら上下リンク32、33は平行リンクとなっていて、両リンク32、33の前部に前輪ホルダ34を枢支連結している。
【0015】前輪3は左右一対あってキャスタ輪となっており、図5に示すように、算盤球形状の前輪本体3Aの中央に筒ボス3Bを固着し、この筒ボス3Bの外端側に円板3Cを固着した形状となっており、前輪3は外面側が密封されてその内部に土が入らない構造となっており、回転不良が生じないものである。また、前輪3は軸受38を介して前車軸35の左右両端の筒軸37に強固に支持されている。
【0016】前記前車軸35は、中央に固定の筒体35Aが前輪支持体36の下端の突出軸36Aに前後軸廻り回動可能に支持され、この前輪支持体36の上部は前輪ホルダ34に高さ調整自在に装着されている。前車軸35は中央から左右上方向に傾斜していて傾斜軸となっており、その端部に軸受38を支持する筒軸37が軸方向位置変更可能にピン止めされていて、前輪3を輪距調整可能にしている。
【0017】前車軸35の傾斜に対応して、左右前輪3はその各外側面が円錐面に形成されており、前車軸35に嵌合した状態で前輪3の外側面は軸心より下側で略垂直となり、畝Aに形成した溝Bの左右側壁に平行に位置し、左右側壁に摺接することにより溝Bに前輪3を倣わせるガイド面8を形成している。前輪3は前輪支持体36が平行リンク32、33を介して走行機体2に支持されているので、前輪支持体36は常に垂直姿勢を維持することができ、前輪3は高さを変更しても溝Bに対する姿勢及び摺接状態は不変になり、正常な倣い動作ができる。
【0018】前記平行リンクの上リンク32の後端が連結している上横ピン30の端部にはレバー40が固定されており、このレバー40には連動杆41の前端が連結されている。この連動杆41の後端は前記伝動ケース19のボス部19Aの第1アーム25の横に設けた第2アーム43に連結されている。油圧シリンダ27が作動して伝動ケース19が回動すると、第2アーム43及び連動杆41を介して伝動ケース19と一体的に上リンク32も回動し、前輪支持体36を垂直姿勢にしたまま、前輪3の走行機体2に対する相対高さを変更できるようになっている。
【0019】即ち、前記第1アーム25、連結リンク24、押動部材26、油圧シリンダ27及び連動杆41等によって機体高さ変更手段6が構成されており、油圧シリンダ27の作動によって、前輪3及び後輪4を上下方向同一方向にかつ同時に昇降できる。油圧シリンダ27を制御する油圧バルブは、ハンドル16の近傍に設けた手動レバー(図示せず)及び溝深さ検出体28で操作される。
【0020】前記連動杆41の中途部は油圧シリンダ42で構成されており、この油圧シリンダ42を作動することにより、連動杆41を伸縮して両端間距離を変更してレバー40を回動可能である。即ち、連動杆41の油圧シリンダ42は前輪高さ変更手段7を構成しており、油圧シリンダ42を制御する油圧バルブは、ハンドル16の近傍に設けた操作レバー(図示せず)で操作可能であり、この油圧シリンダ42を作動すると、後輪4の高さを維持したまま、走行機体2に対する前輪3の高さを単独で変更することができる。
【0021】前記機体高さ変更手段6及び前輪高さ変更手段7の作用は、移植作業時、図1、2に1点鎖線で示すように、後輪4を畝A上に載置し、前輪3を畝A間の溝B内に配置し、この状態で走行機体2を走行して、前輪3を溝Bに倣わせ、溝Bの深さが変化すると、溝深さ検出体28でそれを検出して、機体高さ変更手段6を作動して前輪3及び後輪4の高さを同時に変更し、隣の溝Bの植え付けのために走行機体2を旋回するとき、操作レバーで前輪高さ変更手段7を作動して、前輪3のみを畝Aの上の図1の2点鎖線位置に持ち上げ、路上走行時には、前記図1の2点鎖線状態から機体高さ変更手段6を作動して、前輪3及び後輪4を同時に下降して図1の実線位置へ変更する。なお、機体高さ変更手段6と前輪高さ変更手段7とを同時に作動させることは可能である。
【0022】移植機構5は作業フレーム15に支持された植え付け手段45、ボンネット17又はその支持ステーに支持された苗供給手段46及び後部の覆土輪47等を有しており、前記植え付け手段45及び苗供給手段46はミッションケース14から駆動動力が伝達される。この移植機構5は動力伝達系以外は、前記従来技術で示した特開平6−14619号公報に開示されたものと略同様のものである。
【0023】即ち、個々の紙筒を切り込みを設けた連結部にて連結した連続紙筒集合鉢体48の前記個々の紙筒内に土を入れて苗Cを育成し、この連続紙筒集合鉢体48を苗供給手段46のベルトコンベヤ上に載置し、連続紙筒集合鉢体48の一端から紙筒を連続剥離し、苗Cを紙筒及び土が付いたまま1つづつ切り離して植え付け手段45に供給し、この植え付け手段45の植え付け爪49で苗Cを挟持して、溝Bの底に植え付け爪49を突き刺しながら植え付け、植え付けた苗Cの左右側方から覆土輪47で覆土する。
【0024】前記覆土輪47は作業フレーム15に対して高さ変更可能でかつ所要高さに弾力的に支持されていて、走行機体2の重量の一部を支持しており、植え付け手段45の植え付け爪49の突き刺し深さを設定しており、覆土輪47で溝Bの深さを検出し、機体高さ変更手段6を制御するようにしても良い。なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種々変形することができる。例えば、移植機構5は特開平6−113624号公報に開示されているような、個々に分離したポット苗を植え付ける形式のもの、又はその他の形式のものでも良く、機体高さ変更手段6は後輪4のみを昇降可能にして後輪4だけで路上走行したり、後輪4のみの高さ調整で溝深さを調整するようにしても良い。
【0025】また、本発明は、後輪4を路上走行位置に配置し、前輪3をそれよりも上方位置に配置することが可能であり、そのようにすれば、キャベツ、レタス等の畝頂部に植え付ける野菜にも適用することが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、左右一対の後輪4を溝Bの左右の畝A上を走3可能な位置に配置し、前輪3を前記溝B内を走行可能な位置に配置しているので、前輪3の倣いで溝Bに平行に走行することができ、しかも、機体高さ変更手段6とは独立動作して前輪高さ変更手段7を作動できるので、畝Aより低い溝B内に苗Cを正常に植え付けることができ、構造も簡単にできる。
【0027】また、前輪3を左右一対下広がりのハ字状に配置し、この左右前輪3の外側面には溝Bの側壁と転接するガイド面8を形成しているので、溝Bに対する前輪3の倣いを正確にすることができる。




 

 


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