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発明の名称 乗用移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−56429
公開日 平成8年(1996)3月5日
出願番号 特願平6−199914
出願日 平成6年(1994)8月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 浜田 昭夫 / 堀江 文治
要約 目的
乗用移植機でその装着フレームに上下動自在に連結した移植ユニットの植付け装置はグランド速度で駆動して植付け精度も良くする。

構成
走行車体2に昇降自在な装着フレーム1には接地輪11の転動によるグランド速度で駆動される植付け装置8を連結する。この連結軸は植付け装置8を有する移植ユニット4の上下動を許容し、かつ、駆動軸を兼ねるようにしている。
特許請求の範囲
【請求項1】 走行車(2)に昇降リンク手段(3)を介して装着フレーム(1)を昇降自在に連結し、苗供給装置(6)とこの苗供給装置(6)から供給された苗(A)を畝(B)に植付ける苗植付け装置(8)と植付け深さを設定する植付け深さ設定手段(9)とを備えている移植ユニット(4)を上下動可能として前記装着フレーム(1)に連結している乗用移植機において、前記走行車(2)の畝長手方向の走行によって転動する接地輪(11)を設け、該接地輪(11)の転動で回転される駆動軸(5)を介して前記苗植付け装置(8)を駆動する伝動手段(14)を設け、前記駆動軸(5)の軸心廻りで前記移植ユニット(4)を装着フレーム(1)に上下動可能に連結していることを特徴とする乗用移植機。
【請求項2】 苗植付け装置(8)の前方に、該装置(8)で苗を植付けるための畝(B)を造成する畦立器(17)を備えていることを特徴とする請求項1記載の乗用移植機。
【請求項3】 駆動軸(5)は第1軸(12)と第2軸(13)よりなり、該第1・2軸(12)(13)間に無段変速手段を有する中継伝動ベルト手段(20)を備えて伝動手段(14)の一部を構成していることを特徴とする請求項1記載の乗用移植機。
【請求項4】 装着フレーム(1)と移植ユニット(4)の機枠(10)とにわたって移植ユニット(4)の駆動軸(5)の軸心廻りの上下動を規制する弾持手段(22)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の乗用移植機。
【請求項5】 移植ユニット(4)はその複数が駆動軸(5)の軸方向に間隔をおいてそれぞれ独立して上下動可能に装着されており、移植ユニット(4)間に接地輪(11)が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乗用移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用移植機に係り、キャベツ、レタス等の野菜苗を畝長手方向に間隔をおいて植付けるのに利用される。
【0002】
【従来の技術】野菜苗を畝長手方向に間隔をおいて植付ける乗用移植機として、特開平5−30816号公報で記載のものが公知である。この乗用移植機は、走行車(トラクタ)に油圧昇降リンクを介して移植フレーム(装着フレーム)を昇降可能に連結し、該移植フレームに苗供給装置と苗取出装置を設け、該移植フレームに平行リンクによる倣いリンクを介して植付け装置を設け、各部への動力の伝達はPTO伝達軸で行うようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の乗用移植機は、昇降リンクの油圧制御による植付け深さ制御とゲージホイールによる倣いリンクによる制御との二重制御を行うため、それなりの有用性はあるものの下記のような課題があった。
■;苗植付け装置は、苗供給装置等とは別に倣いリンク(平行リンク)を介して移植フレーム(装着フレーム)に備えられているため、苗植付け装置と苗供給装置とのタイミングがずれるおそれがあり、苗植付け精度が狂い易い。
【0004】■;苗植付け装置の畝面への凹凸への追従が平行リンクによる倣いであることから、応答性が良くない。
■;苗植付け、苗供給の駆動は、トラクタのPTO系からの動力であることから、グランド速度にずれが生じると苗植付け精度が狂い易い。
■;畦立器を備えていないことから、畝造成作業と植付け作業とは別行程となって効率が良くない。
【0005】等々の課題があった。そこで本発明は、苗供給装置および苗植付け装置並びに植付け深さ設定手段をユニットとする移植ユニットに構成し、この移植ユニットを装着フレームに軸を支点に上下動可能に連結することにより、苗供給と苗植付けのタイミングを狂うことなく、接地輪の転動でユニットの各駆動部を確実にグランド速度で伝達するとともに、畝造成と並行して植付け作業ができるようにした乗用移植機を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行車2に昇降リンク手段3を介して装着フレーム1を昇降自在に連結し、苗供給装置6とこの苗供給装置6から供給された苗Aを畝Bに植付ける苗植付け装置8と植付け深さを設定する植付け深さ設定手段9とを備えている移植ユニット4を上下動可能として前記装着フレーム1に連結している乗用移植機において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
【0007】すなわち、請求項1に係る本発明では、前記走行車2の畝長手方向の走行によって転動する接地輪11を設け、該接地輪11の転動で回転される駆動軸5を介して前記苗植付け装置8を駆動する伝動手段14を設け、前記駆動軸5の軸心廻りで前記移植ユニット4を装着フレーム1に上下動可能に連結していることを特徴とするものである。
【0008】請求項1に係る本発明において、前記苗植付け装置8の前方に、該装置8で苗を植付けるための畝Bを造成する畦立器17を備えることができ、また、前記駆動軸5は第1軸12と第2軸13よりなり、該第1・2軸12,13間に無段変速手段を有する中継伝動ベルト手段20を備えて伝動手段14の一部を構成することができる。
【0009】更に、請求項1に係る本発明において、前記装着フレーム1と移植ユニット4の機枠10とにわたって移植ユニット4の駆動軸5の軸心廻りの上下動を規制する弾持手段22が備えることができ、また、前記移植ユニット4はその複数が駆動軸5の軸方向に間隔をおいてそれぞれ独立して上下動可能に装着されており、移植ユニット4間に接地輪11が配置されることもできる。
【0010】
【作用】本発明によれば、走行車2が走行すると接地輪11が転動して伝動手段14により苗供給装置6と苗植付け装置8をともにグランド速度で駆動する。苗植付け装置8による植付け深さは、植付け深さ設定手段9で設定した下でなされ、畝Bに凹凸があると駆動軸5の軸心廻りで移植ユニット4が上下動され、畝Bの追従は応答性よくなされる。
【0011】苗植付け装置8に先行して畦立器17によって畝Bは造成されてここに畝立と植付けが並行してなされる。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明する。全体構成を側面図で示している図1および平面視で示している図2において、装着フレーム1は平面視長方形の下部枠1Aに、トップマスト1Bと左右一対のサポートリンク1Cを三角形を形造るように立設して構成され、この装着フレーム1は走行車2に昇降リンク手段3を介して昇降自在に連結されている。
【0013】走行車2は2軸4車輪形のトラクタであって、図1ではその後輪2Aのみを示しており、また、昇降リンク手段3はトラクタに備えた油圧昇降装置によって油圧制御される左右一対のロワーリンク3Aとトップリンク3Bとを有する三点リンクを示しており、前記油圧昇降装置によって装着フレーム1を略平行姿勢で上下動自在に連結している。
【0014】装着フレーム1の後部には移植ユニット4が水平横軸5の軸心廻りで上下動可能に連結しており、該移植ユニット4は、苗供給装置6、苗取出しシュート7、苗植付け装置8、植付け深さ設定手段9を機枠10に組込んで構成されていて、図示例では図2で明らかなように横軸5の軸方向長手方向に間隔をおいて当該ユニット4の2つが並設されている。
【0015】苗供給装置6は、土付ポット苗、土付帯苗等の苗載置台6A上の苗Aをベルトコンベア6Bによって苗取出しシュート7を介して苗植付け装置8に供給可能であり、苗植付け装置8は植付け軸8Aにディスク8Bを取付け、該ディスクに放射状として配置した植付け爪8Cによって供給された苗Aを畝Bに植付け可能である。
【0016】左右に並設された移植ユニット4間には、走行車2の走行によって図1の矢示F方向に転動する接地輪11が配置してあり、該接地輪11は、畝底B1上を転動しかつ苗植付け装置8の中心よりやや前方にその車軸を有するラグ付空気入りタイヤとされている。接地輪11の転動は第1軸12および第2軸13を介して苗植付け装置8の植付け軸8Aを図1の矢示G方向に駆動する伝動手段14を備え、該伝動手段14はチェーン伝動による第2伝動体16を含み、第2軸13は実質的に水平横軸5であって各ユニット4における苗植付け装置8に対して駆動力を分配する駆動軸である。
【0017】装着フレーム1の下部には畦立器17を装着するための取付枠18が設けてあり、この取付枠18の後部に第1軸12が軸受ブラケット19を介して回転自在に架設されている。第1伝動体15は、接地輪11の車軸11Aに固着したスプロケットホイール15Aと、第1軸12の軸内端に固着したスプロケットホイール15Bとにエンドレスチェーン15Cを巻掛けてなり、これらは図示省略の伝動ケースで包み込むことが望ましい。
【0018】伝動手段14は第1軸12と第2軸13の軸外端間に備えた中継伝動ベルト手段20を含み、該中継伝動ベルト手段20は実質的に第1軸12上に装着した第1プーリー20Aと第2軸上に装着した第2プーリー20Bとに亘って巻掛けているエンドレスベルト20Cとよりなっていて、第1プーリー20Aは操作ノブ20Dでプーリー間隔を拡縮自在で、一方、第2プーリー20Bはバネ付きプーリーとされていてプーリー巻掛け部を調整することで無段変速が可能となり、これにより、畝Bに植付けられた苗Aの間隔、すなわち、株間を野菜の種類に適したものに調整可能であり、しかも、無段変速の調整は操作ノブ20Dを軸外端に備えることで側方からの調整操作を容易としている。
【0019】第2伝動体16は、第2軸13上に固着したスプロケットホイール16Aと植付け軸8Aに固着したスプロケットホイール16Bとにエンドレスチェーン16Cを巻掛けてなり、これらは図示省略した伝動ケースで包み込むとともに、チェーンの弛み側にはテンションを具備させることが望ましい。ここに、ひとつの接地輪11の転動によるグランド速度が無段変速機能を有するひとつの中継伝動ベルト手段20を介して駆動軸5に伝達され、該駆動軸5を介して移植ユニット4の各苗植付け装置8に動力が分配されるようにされている。
【0020】移植ユニット4の機枠10は、図2で示す如く駆動軸5の軸心廻りに上下動可能として軸受ボス10Aを介して各別に連結されており、駆動軸5は装着フレーム1の後部に軸受ブラケット21を介して架設されている。畦立器17は、図示の移植機が2条植であることから、図2で示すように左右方向中央部に両培土翼を有する畦立器17を配置し、左右両側には培土方向が互いに内向の片培土翼を有する畦立器17を配置してなり、ここに、苗植付け装置8の前方にあって、植付け装置8で苗を植付けるための畝Bを植付けと並行して造成可能としている。
【0021】畦立器17は、その取付枠18に固着しても構わないが、図1で示すように、そのり柱17Aに所定間隔をおいて孔17Bを形成して、この孔17Bのいずれかひとつに取付ピン17Cを挿通するとともに、ネジハンドル17Dによって角度調整と高さ調整を可能とすることが野菜苗の種類に応じて畝高さ、形状を変向できることが望ましい。
【0022】また、取付枠18の左右には培土抵抗を支えるための畝底B1上を転動する自由輪体17Eを設けることが望ましい。ここに、畦立器17を苗植付け装置8の前方に設けて畦立器と植付け作業を同時期に並行して行うことができ、これは土の条件が最適なときに植付けができるし、造成後の畝Bへの植付けが行ない易く、移植は適期にできる。
【0023】装着フレーム1に駆動軸5の軸心廻りで独立して上下動可能と連結された移植ユニット4は、その機枠10と装着フレーム1にわたって駆動軸5の軸心廻りの上下動を規制する弾持手段22が備えられている。弾持手段22は、図3で示す如く装着フレーム1に立設した第1ブラケット23の上部に軸挿通孔を有するコマ24を回動自在に装着し、一方、機枠10に立設した第2ブラケット25の上部に一端を枢着26Aした軸26を前記コマ24に挿通しており、第1・2ブラケット23,25間の軸26上には、上動緩衝兼規制用のコイルバネ27が捲回され、第2ブラケット25のコマ24を貫挿した軸26上には鍔付カラー28と下動緩衝用のコイルバネ29を捲回するとともにカラー28と協働して下限を規制するバネ受け30を備えている。
【0024】ここに、機枠10が図3の矢示C1方向に上動すると軸26は矢示C2に進出してコイルバネ27を圧縮することで上動緩衝と規制をしており、一方、機枠10が矢示D1方向に下動すると軸26は矢示D2に退出してコイルバネ29を圧縮して緩衝作用をするとともに、バネ受け30がカラー28に当接することで下動が規制され、バネ受け30等の軸26に対する装着位置を調整することで鎮圧荷重を大小に調節することが可能である。
【0025】移植ユニット4における苗植付け装置8は畝B上を移動するが、これに先行して畝Bに対するオプナー31が備えられて植付け溝B2を形成可能であり、該植付け溝B2に植付けられた苗Aはその両側を鎮圧輪9Aで踏み固め得るようになっている。鎮圧輪9Aは図2で示す如く苗植付け装置8の後方に左右一対として並設されており、図4で示す如く機枠10の側部に枢着した輪支持アーム9Bの後方延出端に車軸9Cを背面視で山形状の傾斜として設け、この車軸9Cの両側に左右の鎮圧輪9Aを回転自在に軸支することによって、該左右の鎮圧輪9Aは接地側が狭く反接地側が広くなるように配置されている。
【0026】更に、図4で示す如く輪支持アーム9Bにはホルダ9Dを介してメネジ筒9Eが取付けられ、一方、機枠10の後部にはメネジ孔を有するコマ9Fを枢着し、このコマ9Fのメネジ孔と前記メネジ筒9Eにわたってハンドル9Gを有するネジ軸9Hを螺挿されている。従って、ハンドル9Gを操作してネジ作用により輪支持アーム9Bを持上げれば、植付け深さは深くなり、逆に押下げれば、植付け深さは浅くなり、ここに鎮圧輪9Aは苗Aの倒れ防止のための踏み固め作用と植付け深さの設定手段を兼用している。
【0027】図5は本発明の他の実施例を示しており、既述した中継伝動ベルト手段20を省略して第1伝動体15を駆動軸5に直結したものであり、株間調節ができない点で既述の移植機とは相違し、その他の構成は既述の移植機と同じなので共通部分は共通符号で示している。但し、図5に示した他の実施例においても第1又は第2伝動体15,16のスプロケットホイール(例えば図2に符号15A,16B)を径が異なるか歯数が異なる多段ホイールにしてチェーン15C,16Cの巻掛け位置の変更によって株間調整は有段変速が可能となる。
【0028】なお、以上の実施例において、ベルトコンベア6Bは植付け軸8Aの回転をベルト、チェーン等の巻掛伝動体又はクランク等によって間欠的又は連続的の同調駆動可能であり、又、取出しシュート7の下部には供給された苗を一旦保留する開閉自在なシャッタを備えることもできる。また、以上の実施例では苗植付け装置8としてディスクに植付け爪を設けたものを示しているが、この苗植付け装置8は所謂くちばし形の突刺し形式でも、ホルダー式等であってもよい。
【0029】また、接地輪11はこれをラグ付空気入りタイヤでなく突起付輪体としてもよく、更に、第1・2伝動体15,16はタイミングベルト形とすることもできる。更に、弾持手段22のバネは、コイルバネの他、皿バネ、竹の子バネ等であってもよく、バネに代替してゴム等の弾性筒体であってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、苗植付けはグランド速度で実施できて苗の植付け精度が向上するし、畝に凹凸があってもこれへの倣い追従の応答性が良くなって延いては植付け精度の狂いも少なくなる。畝の凹凸への倣い追従は、グランド速度で転動する接地輪から苗植付け装置への伝動手段である駆動軸を支点に行ない得るので部品の兼用化ができる。
【0031】更に、前記伝動手段に無段変速を組込むことによって野菜苗の種類に応じた適正な株間での植付けができて、これは苗の成長を良くし延いては増収にもつなげることができる。また、伝動手段の駆動軸を利用して移植ユニットを上下動可能に連結していることから、移植ユニットはこれを多条植に容易に即応できる。
【0032】更に、畦立器を備えて畝造成と植付けを同時期の並行して実施できて作業効率を向上できるばかりか畝の条件が良いことから植付け作業も容易正確にできる。




 

 


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