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発明の名称 乗用型田植え機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−56417
公開日 平成8年(1996)3月5日
出願番号 特願平6−197131
出願日 平成6年(1994)8月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 安田 真
要約 目的
苗植え付け装置の上昇操作によって線引きマーカーの上昇格納ができながら、圃場端の極力近くまで線引きができる乗用型田植え機を提供する。

構成
線引きマーカー19が自走機体の前端部に下降使用位置と上昇格納位置とに昇降自在に付いている。苗植え付け装置7が自走機体に対して上昇すると、そのためのリンク機構6の作動力が線引きマーカー19を下降使用位置から上昇格納位置に引き上げ操作する。圃場端部で機体旋回する際、線引きマーカー19が自走機体に付いていることにより、苗植え付け装置7に付いている場合よりも圃場端に近い箇所まで線引きしてから上昇する。
特許請求の範囲
【請求項1】 自走機体の後部に苗植え付け装置(7)を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機であって、前記自走機体の前端部に線引きマーカー(19)を下降使用位置と上昇格納位置とに切り換え自在に取り付けるとともに、前記苗植え付け装置(7)が前記自走機体に対して上昇すると、これに連係して前記線引きマーカー(19)を下降使用位置から上昇格納位置に切り換え操作するマーカ操作機構(26)を備えてある乗用型田植え機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自走機体の後部に苗植え付け装置を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植え機において、従来、たとえば特開平6‐86601号公報に示されるように、苗植え付け装置に線引きマーカーを下降使用位置と上昇格納位置とに切り換え自在に取り付けるとともに、線引きマーカーを下降付勢スプリングに抗して引き上げ操作する操作ワイヤ、自走機体に苗植え付け装置を連結しているリンク機構に取り付けワイヤ引き上げローラなどにより、マーカー操作機構を構成したものがあった。すなわち、苗植え付け装置が自走機体に対して上昇すると、これに連係してローラが操作ワイヤを引き上げ操作して線引きマーカーを下降使用位置から上昇格納位置に切り換え操作するように構成し、苗植え付け装置の上昇操作を行えば、マーカー格納のための操作は特別に行わなくとも線引きマーカーが自動的に上昇格納するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圃場の端部で機体旋回を行うに当たり、機体が圃場端手前の所定箇所に到達すると、それまで作業位置に下降させていた苗植え付け装置を上昇操作して旋回の準備に入る。この時、苗植え付け装置を上昇させることから線引きマーカーがそれまでの下降使用位置から自動的に上昇する。このことと、線引きマーカーが苗植え付け装置に付いていたこととにより、従来、圃場端から内側に比較的離れた箇所までしか線引きマーカーによる線引きができなかった。本発明の目的は、苗植え付け装置の上昇操作を行うだけで線引きマーカーを上昇格納できながら、極力圃場端の近くまで線引きできるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による乗用型田植え機は、目的達成のために、冒頭に記したものにおいて、前記自走機体の前端部に線引きマーカーを下降使用位置と上昇格納位置とに切り換え自在に取り付けるとともに、前記苗植え付け装置が前記自走機体に対して上昇すると、これに連係して前記線引きマーカーを下降使用位置から上昇格納位置に切り換え操作するマーカ操作機構を備えてあることを特徴とする。
【0005】
【作用】機体が圃場端部に到達して機体旋回のために苗植え付け装置を上昇操作すると、マーカー操作機構による操作により、線引きマーカーがそれまでの下降使用位置から上昇格納位置に自動的に切り換わる。この時、線引きマーカーは自走機体の前端部に付いていることから、苗植え付け装置に付いていた従来よりも圃場端に近い箇所に位置していて、従来よりも圃場端に近い箇所まで線引きしてから上昇することになる。
【0006】
【発明の効果】マーカ操作機構がマーカーを自動的に操作することにより、しかも、線引きマーカーが従来よりも圃場端に近い箇所まで線引きしてから上昇することにより、植え付け装置の上昇操作をするだけで線引きマーカーの上昇格納ができるとともに、圃場端部で旋回した後の機体を従来よりも圃場端に近い箇所から基準線を利用して極力早期に所定の走行向きになるように機体向きの調整ができることにより、マーカー切り換えの面からも機体向き調整の面からも有利に作業できるようになった。
【0007】
【実施例】図1に示すように、前車輪1、後車輪2、運転座席3、および、予備苗貯留装置4などを備えた自走機体の後部に、油圧式リフトシリンダ5によって上下に揺動操作するリンク機構6を介して昇降操作するように構成して苗植え付け装置7を連結するとともに、自走機体から回転軸8によって苗植え付け装置7に動力伝達するように構成して、乗用型田植え機を構成してある。
【0008】図2に示すように、エンジン出力を無段階に変速して走行用ギヤミッション9に伝達する油圧式無段変速装置10と、前記走行用ギヤミッション9とを、チャージポンプ11、オイルフィルター12、オイルクーラー13を備えた給油路14によって接続してある。前記オイルクーラ13は、図3に示す如くエンジン冷却用ラジエータ15の機体後方側の側面に沿って屈曲するように折り曲げ成形した給油パイプでなり、エンジン冷却ファン16がエンジンEにより駆動されてエンジン冷却用ラジエータ15にその機体後方側から供給する冷却風によって冷却されるように構成してある。つまり、走行用ギヤミッション9に貯留されている潤滑油をチャージポンプ11によって取り出し、オイルクーラ13によって冷却してから無段変速装置10に作動油として補充するようにしてある。
【0009】図1および図4に示すように、自走機体を形成している機体フレーム17の前端部の両横側に、前記予備苗貯留装置4の支柱4a、この支柱4aから機体横外側に延出するマーカー支持杆18を介して線引きマーカー19を取り付けてある。左右いずれもの線引きマーカー19は、マーカー支持杆18によって機体前後方向の軸芯Xまわりで上下揺動するように枢支され、図4に実線で示す如く先端側の線引き作用部19aが圃場に接地して線引き作用する下降作用位置と、図4に仮想線で示す如く線引き作用部19aが圃場から浮上する上昇格納位置とに揺動切り換えできるようにしてある。
【0010】図5に示すように、前記リンク機構6のトップリンク6aの回転支軸6bから一体回動するように延出しているマーカ操作アーム20、このマーカ操作アーム20の先端部に回動自在に連結している連動杆21、自走機体の機体部分22が支軸23aまわりで揺動自在に支持しているとともに前記連動杆21が連動ピン21aによって連動しているケーブル操作リンク23、このケーブル操作リンク23を左右の線引きマーカー19,19に各別に連結している一対のマーカ操作ケーブル24,24、および、左右一対の線引きマーカー19,19それぞれに前記下降使用位置に揺動付勢するように作用しているマーカーばね25により、マーカー操作機構26を構成してある。すなわち、苗植え付け装置7が自走機体に対して上昇した非作業位置にあると、トップリンク6aが図6に示す上昇位置になることから、マーカ操作アーム20もトップリンク6aとともに上昇揺動した同図のマーカ引き上げ位置になる。すると、マーカ操作アーム20が連動杆21を介してケーブル操作リンク23を引き上げ操作し、このケーブル操作リンク23が操作ケーブル24を引っ張り操作して線引きマーカー19をマーカーばね25に抗して前記上昇格納位置に引き上げ操作する。そして、苗植え付け装置7が前記非作業位置から下降すると、トップリンク6aが前記回転支軸6bの軸芯まわりで下降揺動することにより、マーカ操作アーム20もトップリンク6aと共に下降揺動する。すると、連動杆21がマーカ操作アーム20と共に下降してケーブル操作リンク23がマーカーばね25のために下降揺動することを可能にする。苗植え付け装置7が非作業位置から設定ストローク下降して下降限界よりも手前の高さになると、図5に示すように、ケーブル操作リンク23が下降限界まで下降して操作ケーブル24を緩め操作することにより、線引きマーカー19がマーカーばね25のために下降使用位置になる。この取り付け高さから下降限界までの範囲が苗植え付け装置7の作業位置であり、この作業位置で苗植え付け装置7が昇降しても、連動杆21のケーブル操作リンク23に連結している連動ピン21aがケーブル操作リンク23の長孔式ピン孔23bに摺動自在に入り込んでいることから、連動杆21がケーブル操作リンク23に対して相対下降したり、相対上昇するだけで、線引きマーカー19はマーカーばね25によってなる下降使用位置を維持する。そして、苗植え付け装置7を前記作業位置から上昇すると、トップリンク6aが上昇揺動することにより、マーカ操作アーム20もトップリンク6aと共に上昇揺動する。すると、マーカ操作アーム20が連動杆21を介してケーブル操作リンク23を引き上げ操作し、ケーブル操作リンク23が操作ーブル25を引き上げ操作する。このため、苗植え付け装置7が前記作業位置から上昇するに伴って線引きマーカー19が下降使用位置から上昇し、苗植え付け装置7が非作業位置に到達するに伴って、線引きマーカー19が上昇格納位置になる。これにより、苗植え付け装置7が非作業位置から作業位置に下降するに伴い、マーカ操作機構26が線引きマーカー19を上昇格納位置から下降使用位置に自動的に切り換え操作し、植え付け装置7が作業位置から非作業位置に上昇するに伴い、マーカ操作機構26が線引きマーカー19を下降使用位置から上昇格納位置に自動的に切り換え操作する。しかし、前記作業位置にある苗植え付け装置7が前記ピン孔23aの長さによって決まるストローク内を昇降しても、連動リンク21の連動ピン21aがケーブル操作リンク23のピン孔23bの内部を昇降するだけでケーブル操作リンク23が揺動しないことにより、マーカー操作機構26が非作動状態になって線引きマーカー19の昇降操作を行わず、線引きマーカー19を下降使用位置に維持する。
【0011】左右いずれものマーカー支持杆18に線引きマーカー19に対するフック27を取り付けてある。このフック27は、線引きマーカー19にマーカばね連結部材28を介して取り付けてあるロックピン29に係止することによって線引きマーカー19をマーカーばね25に抗して上昇格納位置に保持するものであり、ロックピン29に係止するマーカーロック位置と、ロックピン29から外れるロック解除位置とに電磁ソレノイド30によって切り換え操作するように構成してある。左右いずれもの電磁ソレノイド30は運転部に配置してある操作スイッチ(図示せず)によって操作するように構成してある。つまり、線引きマーカー19によって線引きしながら植え付け作業するに当たり、左右一対の線引きマーカー19,19のうちの使用しない方は、苗植え付け装置7を下降操作してもマーカ操作機構26によって下降使用位置に切り換え操作されないようにフック27によって上昇格納位置にロックしておくのであり、このロック操作は、運転部でのスイッチ操作によって行うようにしてある。
【0012】つまり、作業走行時に自走機体が耕盤の深い箇所に入り込むとか、耕盤が深い圃場で作業するとかにより、苗植え付け装置7の自走機体に対する連結高さが比較的高くなる場合でも、連動杆21がケーブル操作リンク23に対してこれのピン孔23bの長孔形状ために相対上昇するだけでマーカ操作機構26が非作用状態になる。これにより、線引きマーカー19が下降使用位置を維持して線引きを支障なく行うようにしながら作業できる。また、図7に示すように、自走機体が圃場端部の所定箇所に到達して機体旋回を行うに当たり、苗植え付け装置7を非作業位置に上昇操作すると、苗植え付け装置7の上昇に伴ってマーカ操作機構26が作用してそれまで下降使用位置にしてあった方の線引きマーカー19を自動的に上昇格納位置に切り換え操作する。これにより、苗植え付け装置7の上昇操作を行うだけで、特別なマーカー格納操作を行わなくとも線引きマーカー19を上昇格納位置にしながら機体旋回できる。この時、線引きマーカー19は自走機体の前端部に付いていることから、苗植え付け装置7よも圃場端Aに近い箇所Bにまで次回の走行基準線Lを形成してから上昇格納位置に切り換わることになる。
【0013】〔別実施例〕図8および図9は別実施構造を備えるマーカ操作機構26を示す。すなわち、前記連動杆21をケーブル操作リンク23に連結している連結ピン21aに取り付けた摩擦部材30、前記連結ピン21aに組み付け長孔31aによって摺動自在に取り付けたクサビ部材31、および、連動杆21に支持されるように取り付けた電磁ソレノイド32によって成り、ケーブル操作リンク23と連動杆21の連動を入り切りするクラッチ機構33を備えている。すなわち、電磁ソレノイド32は連動部材34を介してクサビ部材31を連結ピン21aに対して摺動操作するのであり、入りになった場合には、クサビ部材31を図9に実線で示すロック位置に操作する。すると、クサビ部材31が連動杆21および摩擦部材30をケーブル操作リンク23に押し付け操作してケーブル操作リンク23と連動杆21との間の摩擦力が摩擦部材30のために大になる。すると、クラッチ機構33が入りになり、連動杆21とケーブル操作リンク23とを摩擦力によって一体移動するように連結する。電磁ソレノイド32は切りになるとクサビ部材31を図9に仮想線で示すロック解除位置に操作する。すると、クサビ部材31による連動杆21および摩擦部材30のケーブル操作リンク23への押し付けが解除してケーブル操作リンク23と連動杆21との間の摩擦力が小になる。すると、クラッチ機構33が切りになり、連結ピン21aがピン孔23bの内部を摺動して連動杆21とケーブル操作リンク23とが相対移動することを可能にする。
【0014】前記電磁ソレノイド32に制御機構35を連係するとともに、この制御機構35は、前記トップリンク6aの自走機体に対する揺動角度に基いて植え付け装置7の自走機体に対する高さを検出する連結高さセンサー36からの情報、および、前記クラッチ機構33を切りから入りに切り換え制御させる時の苗植え付け装置7の自走機体に対する連結高さを設定する設定器37からの情報に基いて、電磁ソレノイド32を操作することによってクラッチ機構33を自動的に入り切り操作するように構成してある。
【0015】つまり、苗植え付け装置7を作業位置から非作業位置に上昇させる際、苗植え付け装置7が前記設定器37によって設定してある取り付け高さになるまでは、制御機構35がクラッチ機構33を切りに操作しており、苗植え付け装置7が前記設定器37によって設定してある取り付け高さに達すると、制御機構35が連結高さセンサー36および設定器37からの情報に基いてクラッチ機構33を入りに切り換え操作する。これにより、上昇する苗植え付け装置7が設定器37による設定連結高さになるまでは、クラッチ機構33の切りために連動杆21がケーブル操作リンク23に対して相対上昇して線引きマーカー19は下降使用位置にあり、苗植え付け装置7が設定器37による設定連結高さに到達した後は、クラッチ機構33の入りのためにマーカ操作アーム20が連結杆21を介してケーブル操作リンク23を引き上げ操作し、苗植え付け装置7が上昇するに伴って線引きマーカー19が上昇する。そして、苗植え付け装置7の上昇に伴って線引きマーカー19が上昇し始める時の苗植え付け装置7の連結高さが設定器37によって変更設定できるのである。すなわち、耕盤が深い圃場では、苗植え付け装置7が作業時に自走機体に対して昇降しても線引きマーカー19が格納側に上昇しなくて下降使用位置に維持できる植え付け装置昇降範囲が広くなるように調整して、線引きを精度よく行いながら作業できる。そして、耕盤が比較的浅い圃場では、苗植え付け装置7が作業時に自走機体に対して昇降しても線引きマーカー19が格納側に上昇しなくて下降使用位置に維持できる植え付け装置昇降範囲が狭くなるように調整して、線引きマーカー19の上げ操作に使用するリンク機構6の揺動ストロークを大にすることにより、機体旋回時に線引きマーカー19を格納側に充分上げ操作できるのである。
【0016】苗植え付け装置の昇降に伴う線引きマーカーの昇降操作を可能にするに、線引きマーカーをモータなどの電動アクチュエータによって昇降操作するように構成するとともに、苗植え付け装置の昇降操作を検出する電気式センサーからの情報に基いて前記電動アクチュエータを自動操作する電気式制御機構を採用して実施してもよい。また、前記長孔式ピン孔など、苗植え付け装置が作業時に昇降しても線引きマーカーを下降使用位置に保持できるようにする構成は省略して実施してもよい。これらを、マーカ操作機構26と総称する。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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