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発明の名称 脱穀装置の揺動選別機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−51855
公開日 平成8年(1996)2月27日
出願番号 特願平6−186989
出願日 平成6年(1994)8月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 河野 嘉之
要約 目的
グレンシーブから漏下してきた処理物を無理なく効果的にほぐして選別性能を向上できるようにしながら、そのための構造を有効に利用して揺動選別ケースの強度アップを図り、高速化にも十分対応できるようにする。

構成
揺動選別ケース13に取付けた1番物漏下用のグレンシーブ17の下方に、唐箕5からの選別風が供給される選別風路Fを形成した脱穀装置の揺動選別機構において、左右の側壁21aとこれらを繋ぐ後壁21bとを備えた平面形状コの字状の枠体21に、前記グレンシーブ17を漏下してきた処理物に作用する補助シーブ22を取付け、この補助シーブ22が前記グレンシーブ17と略平行となる姿勢で、前記枠体21の左右の側壁21aを前記揺動選別ケース13の左右側壁13aに連結してある。
特許請求の範囲
【請求項1】 揺動選別ケース(13)に取付けた1番物漏下用のグレンシーブ(17)の下方に、唐箕(5)からの選別風が供給される選別風路(F)を形成した脱穀装置の揺動選別機構において、左右の側壁(21a)とこれらを繋ぐ後壁(21b)とを備えた平面形状コの字状の枠体(21)に、前記グレンシーブ(17)を漏下してきた処理物に作用する補助シーブ(22)を取付け、この補助シーブ(22)が前記グレンシーブ(17)と略平行となる姿勢で、前記枠体(21)の左右の側壁(21a)を前記揺動選別ケース(13)の左右側壁(13a)に連結してある脱穀装置の揺動選別機構。
【請求項2】 前記枠体(21)の後壁(21b)に、1番物流下案内用シート(23)の後端を取付けてある請求項1記載の脱穀装置の揺動選別機構。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインに搭載される脱穀装置の揺動選別機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンバインでは高能率化を推進するために、多条刈り化および収穫走行速度の高速化が進められており、これに伴って選別能力の向上が必要となっている。また、雨上がりの後での収穫や早朝での収穫のように雨や朝露で濡れた作物でも収穫して脱穀選別できること、いわゆる濡れ脱穀ができることが収穫時期や収穫時間の制約が緩和できる上で有効であるとされ、これに伴って揺動選別機構では高流量の処理物や水分の多い処理物に対応できるように機能を高めることが望まれている。このような要望に対応した揺動選別機構の一例としては、例えば特開平6‐113665号公報に開示されているように、1番物漏下用のグレンシーブの下方に篩い線を後ろ下がりの片持ち状に配備して、グレンシーブから漏下してきた処理物を篩い線で受け止めてほぐし、ほぐされたワラ屑類に唐箕からの選別風を効果的に作用させることで1番物の選別精度の向上を図ったものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成は、高速収穫に伴う高負荷作業や、濡れ脱穀に対しても選別精度を高める上で有効な技術ではあるが、篩い線は揺動選別ケースの揺動作動に伴って受け止めた強力にほぐすとともに自らの弾性変形および復帰作用によっても処理物を強力に跳ね上げる機能を有しているために、ワラ屑類を効果的にほぐし飛ばすことができる反面、1番物(穀粒)まで跳ね飛ばして2番回収部に送り出してしまいやすく、1番物回収効率の低下や損傷穀粒の発生がもたらされるおそれがあり、改良の余地があった。また、揺動選別ケースの能力向上のためには揺動選別ケース駆動速度を高めることが有効であるが、揺動選別ケースは中抜きの中空状の枠体構造となっているために強度的に難点があり、また、振動軽減のために軽量化も望まれるために、ケース構成部材の厚さを大きくして強度アップを図るにも限界があった。本発明は、このような実情に着目してなだれたものであって、グレンシーブから漏下してきた処理物を無理なく効果的にほぐして選別性能を向上できるようにしながら、そのための構造を有効に利用して揺動選別ケースの強度アップを図り、高速化にも十分対応できるようにすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成をとる。すなわち、請求項1に係る発明は、揺動選別ケースに取付けた1番物漏下用のグレンシーブの下方に、唐箕からの選別風が供給される選別風路を形成した脱穀装置の揺動選別機構において、左右の側壁とこれらを繋ぐ後壁とを備えた平面形状コの字状の枠体に、前記グレンシーブを漏下してきた処理物に作用する補助シーブを取付け、この補助シーブが前記グレンシーブと略平行となる姿勢で、前記枠体の左右の側壁を前記揺動選別ケースの左右側壁に連結してあることを特徴とする。
【0005】また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記枠体の後壁に、1番物流下案内用シートの後端を取付けてあることを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に係る発明によると、グレンシーブを漏下してきた処理物は補助シーブで一旦受け止められて揺動選別作用を受け、絡まって塊状となった処理物はほぐされてワラ屑と穀粒とが分離され、穀粒や細かいワラ屑は補助シーブを通過して選別風路を通過する間に風選別作用を受け、軽いワラ屑は選別風に乗って後方に吹き飛ばされるとともに、重い穀粒は1番回収部に回収される。また、補助シーブ上でほぐされた長いワラ屑類は補助シーブ上面に沿って後方に送られ、2番回収部あるいは装置後端の排塵口に導かれる。また、上記補助シーブを取付けた平面形状コの字状の枠体における左右の側壁を前記揺動選別ケースの左右側壁に連結しているので、この枠体、特に枠体の後壁が揺動選別ケースの前後方向の中間において揺動選別ケースの左右側壁を繋ぐ補強部材として有効に働き、揺動選別ケースの剛性が高められる。
【0007】請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の上記機能を発揮するととに、枠体の後壁が1番物流下案内用シートの後端の支持部材と兼用部材として機能する。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によると以下のような効果をもたらす。すなわち、請求項1に係る発明によると、グレンシーブの下方にグレンシーブを漏下してきた処理物受けてグレンシーブと略平行な作用面で篩い選別して処理物をほぐし漏下させる補助シーブを配備したので、従来の篩い線でほぐし作用を与える場合のように穀粒の跳ね飛ばしのない円滑な篩い選別をグレンシーブと補助シーブとで行って風選別処理にかけることができ、高流量時や濡れ脱穀時においてもワラ屑の混入の少ない1番物回収を効率良く行うことができるようになった。しかも、この補助シーブを取り付けるための枠体で揺動選別ケースを補強できるので、揺動選別ケースを高速駆動することも可能となり、これによっても、高負荷脱穀や濡れ脱穀にも十分対応することができるようになった。
【0009】また、請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の効果を発揮するとともに、部品の兼用により構造の簡素化と製作費の低減を図ることができる実用上の効果が高いものとなる。
【0010】
【実施例】図1に自脱型コンバインに搭載される脱穀装置の縦断側面が示されている。この脱穀装置は、図示しない刈取り前処理部から搬送されてきた穀稈を横倒れ姿勢で後方に挟持搬送するフィードチェーン1、扱室2、扱室内に前後水平に軸支されて駆動される扱胴3、扱室下部に沿って配備された樹脂製の受網4、扱室下方に設けられた揺動選別機構S、選別風供給用の唐箕5、扱室終端の送塵口6からの処理物をほぐすように横水平に軸支された回転処理胴7、排塵ブロア8、1番回収部9、2番回収部10、等を備えている。
【0011】前記揺動選別機構Sは、脱穀装置の左右側板に取付けた前部ガイド11に沿って前後動可能に支持されるとともに、偏心クランク機構12によって後部から揺動駆動される揺動選別ケース13に、受網4から漏下してきた処理物を受けるグレンパン14、これの後端に引き続いて設けられた開度調節可能なチャフシーブ15、チャフシーブ15の前部下方に配備されたグレンパン16、その終端に続く1番物漏下用のグレンシーブ17、チャフシーブ15の終端に続くストローラック18、等を装備して構成されており、受網4から漏下してきた処理物、および、送塵口6からの処理物を揺動選別ケース13で受け止めて後方に揺動移送しながら篩い選別および風選別し、1番物(穀粒)を1番回収部9に回収して機外のグレンタンクに送り出し、また、枝付き穀粒などの2番物を2番回収部10に回収した後、揺動選別ケース13上に還元するようになっている。また、揺動選別ケース13上の処理物量の検知に基づいてチャフシーブ15の開度が自動的に調節制御されるようになっている。
【0012】以上の構成は従来と特に変わるところはなく、本発明では以下に示す構成が付加されている。つまり、前記グレンシーブ17の下方に形成された選別風路F中に、補助選別機構20が装備されている。この補助選別機構20は、左右の側壁21aとこれらを繋ぐ後壁21bとを備えた平面形状コの字状の枠体21に、前記グレンシーブ17を漏下してきた処理物に作用する補助シーブ22を取付けて構成されたものであり、この補助シーブ22がグレンシーブ17と略平行となる姿勢で、枠体21の左右の側壁21aが揺動選別ケース13の左右側壁13aにボルト連結され、揺動選別ケース13がこの枠体21によって補強されている。
【0013】前記補助シーブ22は、直径が約2mmの丸鋼線材からなる桟部材22aを前後方向に約15mmのピッチで左右水平に架設したものであり、グレンシーブ17から漏下してきた処理物を一旦受け止め、絡まったワラ屑類をほぐして選別風路Fに放出することで、ほぐされたワラ屑類が容易に唐箕6からの選別風で飛ばされて後方に送られるようになっている。
【0014】なお、前記桟部材22aは、枠体21における左右側壁21aに形成した取付け孔21cにその両端が差し込み保持されるとともに、側壁21aの外側面に着脱自在に取付けた支持板23で抜け止めされており、桟部材22aを適当に間引くことで補助シーブ22の漏下目合いを変更することが可能となっている。
【0015】また、枠体21の左右の側壁21aと揺動選別ケース13の左右側壁13aとの各連結部が上下の長孔連結構造になっており、各連結部の上下調節によって、グレンシーブ17と補助シーブ22との間隔を平行に変更調節したり、グレンシーブ17と補助シーブ22とのなす角度を変更調節することが可能である。
【0016】また、前記枠体21の後壁21bに、1番物流下案内用シート24の後端が取付けられ、シート前部が1番回収部9の流下案内面に載せ付けられている。
【0017】〔別実施例〕前記補助シーブ22の構成は上記構成に限られるものではなく、例えば、金属線を編んで構成したクリンプ網を利用してもよい。また、枠体21を揺動選別ケース13に対して前後に位置調節可能に連結してもよい。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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