米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> 株式会社クボタ

発明の名称 苗横送りコンベヤ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−51819
公開日 平成8年(1996)2月27日
出願番号 特願平6−190669
出願日 平成6年(1994)8月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 島隅 和夫 / 蔵野 淳次 / 福高 恭史 / 西尾 基 / 野坂 健吉 / 福本 仁志
要約 目的
苗受けトレイ65に設けた押出部材69によって苗受けトレイ65が所要位置で傾動したときに強制的に土付苗Bを滑落させるようにする。

構成
苗受けトレイ65の底部に、苗受けトレイ65に載置される土付苗Bの載置位置を設定する位置設定姿勢69aと、土付苗Bを苗受けトレイ65から滑落させるべく押し出す押出姿勢69bとに姿勢変更自在に押出部材69を設け、苗受けトレイ65が略水平姿勢で搬送されるときに押出部材69を位置設定姿勢69aで保持する保持手段79と、苗受けトレイ65が所要位置で傾動されたときに押出部材69を押出姿勢69bに姿勢変更させる作動手段80とを設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 多数の苗受けトレイ(65)をエンドレス状に配置し、この苗受けトレイ(65)を略水平姿勢に規制しながら搬送して該苗受けトレイ(65)に土付苗を載置し、かつ所要位置で苗受けトレイ(65)を傾動させて該苗受けトレイ(65)に載置された土付苗(B)を滑落させる苗横送りコンベヤにおいて、苗受けトレイ(65)の底部に、苗受けトレイ(65)に載置される土付苗(B)の載置位置を設定する位置設定姿勢(69a)と、土付苗(B)を苗受けトレイ(65)から滑落させるべく押し出す押出姿勢(69b)とに姿勢変更自在に押出部材(69)を設け、苗受けトレイ(65)が略水平姿勢で搬送されるときに押出部材(69)を位置設定姿勢(69a)で保持する保持手段(79)と、苗受けトレイ(65)が所要位置で傾動されたときに押出部材(69)を押出姿勢(69b)に姿勢変更させる作動手段(80)とを備えていることを特徴とする苗横送りコンベヤ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行しながら土付苗を畝に順次移植していく移植機に装備される苗横送りコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】野菜等の土付苗(ポット苗)を移植する畑地用の移植機には、多数の苗受けトレイをエンドレス状に配置してこれを1ピッチずつ間欠的に移送し、この苗受けトレイを略水平姿勢に規制しながら搬送して該苗受けトレイに苗箱から取り出された土付苗を載置し、かつ所要位置で苗受けトレイを傾動させて該苗受けトレイに載置された土付苗を滑落させる苗横送りコンベヤを備えたものがあり、滑落された土付苗は植付装置に受け渡されて1個ずつ植え付けていくように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技術では、土付苗の含水量の多少等によって苗受けトレイと土付苗の摩擦抵抗が異なり、たとえ苗受けトレイが所要角度だけ傾動したとしても、必ずしも全ての土付苗が一様に滑落するという保証がなく、土付苗の植付装置への供給不良を誘因していた。
【0004】そこで、本発明は、苗受けトレイに設けた押出部材によって苗受けトレイが傾動したときに強制的に土付苗を滑落させるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、多数の苗受けトレイをエンドレス状に配置し、この苗受けトレイを略水平姿勢に規制しながら搬送して該苗受けトレイに土付苗を載置し、かつ所要位置で苗受けトレイを傾動させて該苗受けトレイに載置された土付苗を滑落させる苗横送りコンベヤにおいて、苗受けトレイの底部に、苗受けトレイに載置される土付苗の載置位置を設定する位置設定姿勢と、土付苗を苗受けトレイから滑落させるべく押し出す押出姿勢とに姿勢変更自在に押出部材を設け、苗受けトレイが略水平姿勢で搬送されるときに押出部材を位置設定姿勢で保持する保持手段と、苗受けトレイが所要位置で傾動されたときに押出部材を押出姿勢に姿勢変更させる作動手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】
【作用】所要位置で苗受けトレイが傾動したとき、押出部材が作動手段により姿勢変更させられ、この苗受けトレイ上に載置された土付苗は押出部材によって確実に押し出される。また、苗受けトレイが略水平姿勢で搬送されるときには、保持手段によって押出部材は位置設定姿勢に姿勢保持されるので、土付苗を最適な位置に一様に載置させられるとともに、不慮に押出部材によって土付苗が押し出されることがない。
【0007】
【実施例】図6〜図10において、野菜移植機10は、走行車体11の後部に操縦ハンドル12を有する歩行型であって、マルチフィルム13で被覆された畝14を跨いでその長手方向に走行するようになっている。走行車体11は、その前部の架台15上にエンジン16が搭載され、左右に予備苗箱乗せ台17を有するボンネット18で覆われており、架台15の後部にミッションケース19が固定され、その入力部とエンジン16の出力部とは巻掛伝動体20で連動されている。
【0008】ミッションケース19内からの動力は車輪伝動軸21と、作業部22を駆動するためのPTO軸23とで取り出すようになっており、車輪伝動軸21の左右端には軸心回りに上下揺動する伝動ケース24を介して左右の駆動輪25を支持して、伝動ケース24内の巻掛伝動体により駆動輪25を駆動可能にしている。駆動輪25は畝14間の溝26を転動する。
【0009】走行車体11の主フレーム27は角パイプ等で平面視及び側面視において略L字形状に形成され、その前部が下向きに曲がっていてエンジン16を取り付けた架台15の一側部に固定されており、後部が左右他方側に曲がっていて操縦ハンドル12の取付部28とされている。尚、主フレーム27の中途部は走行車体11の左右一側のみに配置されている。
【0010】移植作業部22は、苗箱装置31、植付装置32、マルチ穿孔装置33等を有し、ミッションケース19等の固定側に支持されている動力受入軸34の軸心回りに上下方向に揺動する可動フレーム35に備えられている。なお、可動フレーム35の後部に設けた鎮圧ローラ(又は覆土ローラ)36は、調整杆37を介して可動フレーム35との間の距離を調整自在にしており、畝14からの可動フレーム35の高さを調整可能にしている。また、可動フレーム35には苗箱装置31、植付装置32等への動力伝達のための巻掛伝動体38を有する伝動ケース39を備え、巻掛伝動体38はPTO軸23に連動されている。
【0011】植付装置32は、図8に示すように、可動フレーム35に吊持リンク40を介して平行リンク41により上下方向に揺動自在に支持されており、平行リンク41の先端にくちばし筒形の開閉自在な植付筒42が備えられ、巻掛伝動体38に連動するクランク体43によるクランク運動で上下動自在とされている。マルチ穿孔装置33は植付筒42の前方に備えられており、プロパンガスボンベ44のガスを燃料とするガスバーナを有し、畝14に被せられたマルチフィルム13を畝長手方向等間隔にガスバーナで焼却して孔を形成する。この孔に、植付筒42が突入して畝14に土付苗Bを移植するようになっている。
【0012】また、走行車体11の前部には、左右一対の前輪45が備えられると共に、畝肩倣いローラ46が装着されている。移植作業部22における苗箱装置31は、苗箱縦送り機構47と、苗押出機構48とを備えているとともに、本発明の第1実施例に係る苗横送りコンベヤ49を備えている。この苗箱装置31は、可動フレーム35上に前後一対のステー52、支持フレーム53等を介して搭載されている。なお、以下、前後方向とは移植機10の進行方向をいい、左右方向とは移植機10の幅方向をいう。
【0013】この苗箱装置31に使用される苗箱54は樹脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部55を背面に突出して備え、このポット部55の有底部には苗押出機構48による押出口(図示せず)が形成されている。各ポット部55には土付苗Bが育苗されており、ポット部55間には縦横に間隙が形成されている。苗箱装置31には上部に苗箱54の挿入口56が形成されており、この挿入口56から挿入された苗箱54は、苗箱縦送り機構47により縦方向に1ピッチずつ間欠的に送られ、下部に形成された取出口57から取り出されるようになっている。なお、取出口57は主フレーム27と駆動輪25との間に位置しており、使用後の空の苗箱54は移植機10の側方に排出される。
【0014】また、苗箱縦送り機構47によって苗箱54が縦方向に1ピッチ送られた後、苗箱54の横一列の土付苗Bは、苗押出機構48により苗箱54から一斉に押し出されて苗横送りコンベヤ49に受け渡されるようになっている。そして、受け渡された複数の土付苗Bが苗横送りコンベヤ49によってすべて送られた後、再び苗箱54を1ピッチ縦送りし、上記と同様の動作を繰り返す。
【0015】本発明の第1実施例に係る苗横送りコンベヤ49は、図1〜図5に示すように、前後上下に回行する無端ループ状の回行体60を備えている。この回行体60は、図示実施例ではエンドレスチェーンで構成しているが、無端ベルトであってもよく、その他適宜のものを採用できる。この回行体60は、支持フレーム53に支軸61を介して回転自在に取付けられた駆動スプロケット62及び従動スプロケット63に巻回されている。駆動スプロケット62には、PTO軸23からの駆動動力が、伝動ケース39等からなる図示の動力伝達機構64を介して伝達され、所定回転角ずつ間欠駆動されるようになっており、而して、回行体60は1ピッチずつ間欠送りされる。
【0016】回行体60の外周には、エンドレス状に配置された多数の苗受けトレイ65が傾動自在に連結されている。すなわち、多数の苗受けトレイ65は、回行体60の外周の周方向に並列されており、それぞれが左右に傾動自在に連結されている。苗受けトレイ65の形状は、断面形状が略コ字状とされているが、断面L字状などとすることもできる。各苗受けトレイ65の底部には連結片66が下方に突設されており、この連結片66の先端部が、回行体60に固定されたブラケット67に前後方向の連結軸68を介して枢結されている。
【0017】各苗受けトレイ65の底部には、苗受けトレイ65に載置される土付苗Bの載置位置を設定する位置設定姿勢69aと、土付苗Bを苗受けトレイから滑落させるべく押し出す押出姿勢69bとに姿勢変更自在に押出部材69が設けられている。本第1実施例における具体的な構成は、押出部材69は、苗受けトレイ65の底部に形成された左右に延びる長孔70に左右方向移動自在に装着されており、押出部材69が最右端に位置するときが位置設定姿勢69aとされ、押出部材69が最左端に位置するときが押出姿勢69bとされている。位置設定姿勢69aの押出部材69の先端部は図2又は図5に示すように苗受けトレイ65の左右方向略中央に位置しており、土付苗Bが連結片66の上方に位置するように設定される。
【0018】押出部材69は、苗受けトレイ65底部の上面側に位置する苗当接部71と、下面側に位置する下方突出部72とを備えている。苗当接部71は、苗受けトレイ65の底部上面に摺接されるとともに、土付苗Bのブロック土bの縁部に当接して苗受けトレイ65上での土付苗Bの左右方向位置を設定する。突出部72には、後述する第1レール77が回行方向摺動自在に係合される係合溝73と、この係合溝73の右側で下方に突出する延出部74とが形成されている。
【0019】また、苗横送りコンベヤ49は、回行体59の全周に沿って環状に配置されかつ苗受けトレイ65の底部に摺接して苗受けトレイ65の姿勢を規制するガイドレール75,76を備えている。このガイドレール75,76は、苗受けトレイ65と回行体60との連結部の左右両側方にそれぞれ設けられており、支持フレーム53にそれぞれ固定されている。
【0020】両ガイドレール75,76はそれぞれ、苗受けトレイ65の底部に、回行体60への連結部の左右で摺接されるので、これにより苗受けトレイ65の姿勢は一様に規制され、回行体60の往行行程(回行上側)において苗受けトレイ65は略水平姿勢に規制しながら搬送されかつ所要位置で強制的に傾動されることとなる。
【0021】すなわち、苗箱54の横一列の土付苗Bが苗押出機構48により押し出されて対応する各苗受けトレイ65に受け渡される範囲においては、両ガイドレール75,76は同高さでかつ水平状の直線部75a,76aとされており、これら直線部75a,76aに摺接される苗受けトレイ65は略水平姿勢に強制的に規制されながら搬送される。そして、搬送方向の所要位置、すなわち植付筒42の上方位置では左側ガイドレール75は段差部75bを介して若干低く、右側ガイドレール76は段差部76bを介して若干高くされており、植付筒42の上方まで搬送された苗受けトレイ65が、植付筒42側(左側)が下向きになるように強制的に傾動される。
【0022】これら段差部75b,76bは、苗受けトレイ65が1ピッチ分移送される間に略水平姿勢から徐々に所定角度まで傾動するように傾斜状に形成されている。したがって、苗受けトレイ65が傾動するときに載置された土付苗Bが跳ねたりすることを防止でき、植付装置32への土付苗Bの供給を円滑にできる。左側ガイドレール75は、図示実施例では1本の無端ループ状に構成しているが、略U字状の2つのレールを互いに逆向きに対向配置してループ状に構成することもできる。また、回行体60の回行下側においてはガイドレール75を省略することもできる。
【0023】右側ガイドレール76は、略U字状の第1レール77と、略U字状の第2レール78とからなり、第1レール77の終端部77bと第2レール78の始端部78a、及び、第2レール78の終端部78bと第1レール77の始端部77bがそれぞれ接近されており、全体として環状の右側ガイドレール76を構成している。
【0024】第1レール77の始端部77aは、回行下側の中途に位置しており、上下反転されて回行体60により移送される苗受けトレイ65の押出部材69を押出姿勢69bから位置設定姿勢69aに復帰させるべく押出部材69の延出部74に当接するカム部77cとされている。したがって、苗受けトレイ65の押出部材69は、回行体60の復行行程(回行下側)において、移送されるにしたがって第1レール77により位置設定姿勢69aに徐々に復帰され、第1レール77が押出部材69の突出部72に形成した係合溝73に係合される。なお、本実施例では、回行下側の苗受けトレイ65は傾斜されたまま移送するように構成しているため、押出部材69を押出姿勢69bから位置設定姿勢69aに復帰させると図5にも示すように押出部材69が若干下方に移動するので、これに対応して第1レール77のカム部77cは図4に示すように搬送方向に向かって右方かつ下方に傾斜されている。
【0025】また、第1レール77の回行上側が前記直線部76aを構成している。かかる直線部76a上を移送される苗受けトレイ65の押出部材69は、その係合溝73に直線部76aが係合されて、押出部材69を位置設定姿勢69aに姿勢保持している。而して、直線部76aが、苗受けトレイ65が略水平姿勢で搬送されるときに押出部材69を位置設定姿勢69aで保持する保持手段79を構成している。なお、本実施例では、苗受けトレイ65の底部は、押出部材69を介して右側ガイドレール76(第1レール77)の直線部76aに摺接される。
【0026】第1レール77の終端部77bは上方に屈曲されて前記段差部76bを構成しており、所要位置で苗受けトレイ65が傾動したときには、第1レール77と押出部材69との係合が解除される。第2レール78は、第1レール77よりも若干右方に離れて配置されており、第2レール78の始端部78aは下方に屈曲されて前記段差部76bを構成している。そして、苗受けトレイ65の右側部が第2レール78によって強制的に押し上げられて、傾動された姿勢で規制される。
【0027】所要位置で傾動された苗受けトレイ65の押出部材69は、図2に示す作動手段80によって位置設定姿勢69aから押出姿勢69bへと強制的に姿勢変更され、苗受けトレイ65上の土付苗Bが確実に植付筒42へと供給される。この作動手段80は、支持フレーム53側に連結された揺動アーム81と、苗受けトレイ65が1ピッチ移送される毎に揺動アーム81を一回往復動させる駆動機構82とを備えている。
【0028】揺動アーム81は長尺状で、基端部が支持フレーム53側に枢結され先端側が左右に揺動自在とされており、先端部にはピン83が前後方向に突出されている。そして、苗受けトレイ65が所要位置で傾動されたときに、該苗受けトレイ65下方で揺動アーム81を揺動させ、押出部材69の延出部74をピン83により押すことにより、押出部材69を強制的に押出姿勢69bへと姿勢変更させる。
【0029】駆動機構82は、例えば、各苗受けトレイ65が所要位置で傾斜したことを検出する検出センサ84と、この検出センサ84からの検出信号を受信したときに伸長・収縮運動をするシリンダ85とから構成できる。検出センサ84としては、リミットスイッチ、近接センサや角度センサ等を採用できる。シリンダ85は、図2に示すように、揺動アーム81の中途部と支持フレーム53側とにそれぞれ枢結されており、電磁式、油圧式等の適宜の駆動方式のものを採用できる。
【0030】また、駆動機構82を、苗横送りコンベヤ49の動作と同期させて揺動アーム81を駆動するようにPTO軸23からの動力を伝達するべく構成することができる。なお、左右ガイドレール75,76は、図示実施例では棒状材により構成しているが、板状材により構成することもできる。
【0031】本第1実施例によれば、苗受けトレイ65の姿勢制御を、回行体60への連結部の左右にそれぞれ配置した左右ガイドレール75,76により行うものであるから、苗受けトレイ65を所要位置で確実に所定角度だけ傾斜させることができ、苗受けトレイ65から植付筒42への土付苗Bの正常供給の安定性を向上することができる。
【0032】また、苗受けトレイ65が直線部75a,76a上を摺動して略水平姿勢で搬送されるときには、保持手段79(直線部76a)によって押出部材69を位置設定姿勢69aに姿勢保持することにより、土付苗Bを苗受けトレイ65上の最適な位置に一様に載置することができるとともに、この押出部材69が押出姿勢69bに姿勢変更することが防止されて不慮に土付苗Bが押し出されることを防止することができる。
【0033】さらに、苗受けトレイ65が所要位置で傾動したときには、作動手段80によって押出部材69が押出姿勢69bに強制的に姿勢変更される(すなわち、押出部材69が傾斜方向下方に位置変更される)ので、この押出部材69によって苗受けトレイ65に載置された土付苗Bを強制的に滑落させることができ、植付装置32への供給不良の発生を防止することができる。また、苗受けトレイ65が傾動されるまでは、押出部材69は右側ガイドレール76の直線部76a(保持手段79)によって左右方向位置が規制されているので、押出部材69による土付苗Bの押出開始位置を一様に設定でき、各苗受けトレイ65上の土付苗Bを一様に押し出すことができる。
【0034】図11及び図12は本発明の第2実施例に係る苗横送りコンベヤ49を示し、上記第1実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略するとともに、異なる構成・作用効果について説明する。本第2実施例では、苗受けトレイ65の姿勢制御は、左側ガイドレール25と、苗受けトレイ65を左側が下方に傾斜するように付勢する傾動用コイルバネ86とにより行っている。このコイルバネ86は、連結軸68にコイル部が套嵌され、コイル一端がブラケット67に、コイル他端が連結片66にそれぞれ係合されている。
【0035】右側ガイドレール76は苗受けトレイ65の底部に摺接されておらず、また、上記第1実施例の第2レール78に相当するものがなく、第1レール77のみにより構成されている。押出部材69の突出部72は、棒状であって、その上下中途部と連結片66とに引張バネ87が取り付けられて、押出部材69を位置設定姿勢69aから押出姿勢69bに姿勢変更させるべく付勢しており、而して、この引張バネ87が作動手段80を構成している。
【0036】また、第1レール77は、上記第1実施例と略同様の構成であって、押出部材69を回行体60の復行行程(回行下側)において位置設定姿勢69aに復帰させるとともに、回行体60の往行行程(回行上側)において押出部材69を位置設定姿勢69aに姿勢保持する保持手段79を構成している。この第1レール77に押出部材69の突出部72が後方から係合されており、所要位置で苗受けトレイ65が傾動したとき、突出部72が第1レール77の上方に離脱して係合解除され、バネ87の付勢力により押出部材69が押出姿勢69bに姿勢変更され、苗受けトレイ65に載置された土付苗Bを傾斜方向下方(左方)に強制的に滑落させる。
【0037】なお、苗受けトレイ65が完全に傾動するまで押出部材69を位置設定姿勢69aに保持するように、第1レール77の終端部77bは若干上方に屈曲されている。本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の苗横送りコンベヤは、苗受けトレイの底部に、苗受けトレイに載置される土付苗の載置位置を設定する位置設定姿勢と、土付苗を苗受けトレイから滑落させるべく押し出す押出姿勢とに姿勢変更自在に押出部材を設け、苗受けトレイが略水平姿勢で搬送されるときに押出部材を位置設定姿勢で保持する保持手段と、苗受けトレイが所要位置で傾動されたときに押出部材を押出姿勢に姿勢変更させる作動手段とを備えているので、以下の特有の効果を奏する。
【0039】すなわち、本発明によれば、苗受けトレイが略水平姿勢で搬送されるときには、保持手段によって押出部材を位置設定姿勢に姿勢保持することにより、土付苗を苗受けトレイ上の最適な位置に一様に載置することができるとともに、この押出部材が押出姿勢に姿勢変更することが防止されて不慮に土付苗が押し出されることを防止することができる。
【0040】さらに、苗受けトレイが所要位置で傾動したときには、作動手段によって押出部材が押出姿勢に姿勢変更されるので、この押出部材によって苗受けトレイに載置された土付苗を強制的に滑落させることができ、植付装置への供給不良の発生を防止することができる。また、土付苗の載置位置の設定と、土付苗の強制的な押し出しとを、一つの押出部材によって行えるので、構造の簡素化をも図ることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013