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発明の名称 収穫野菜搬送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−37880
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−174436
出願日 平成6年(1994)7月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 加藤 啓造
要約 目的
2つのオーガスクリュー23,31によりキャベツ2を一方23から他方31へと受け継ぎ搬送すべく、これらスクリュー23、31の端部同士を突き合わせ状に配置するとともに、各スクリュー23,31の軸線を交差状とした搬送装置1において、両スクリュー23,31間に形成される間隙をなくして、受け継ぎ搬送を円滑化する。

構成
2つのオーガスクリュー23,31の端部間に形成される間隙に、搬送中のキャベツ2の根茎部2bが搬送方向側方に移動して間隙に入り込むのを阻止すべく該根茎部2bの側部に当接する案内部材46を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 収穫野菜(2)の根茎部(2b)を挟んで軸方向に搬送する2つのオーガスクリュー(23,31)が、一方のオーガスクリュー(23)から他方のオーガスクリューへ(31)と根茎部(2b)を受け継ぎ搬送するべくこれらオーガスクリュー(23,31)の軸方向端部同士が突き合わせ状に配置されているとともに、これらオーガスクリュー(23,31)のそれぞれの軸方向が互いに交差状とされた収穫野菜搬送装置であって、前記2つのオーガスクリュー(23,31)の端部間に形成される間隙に、搬送中の収穫野菜(2)の根茎部(2b)が前記間隙に入り込むのを阻止すべく該根茎部(2b)の側部に当接する案内部材(46)を配置していることを特徴とする収穫野菜搬送装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、レタス等の結球野菜を収穫した後に根茎部の切断処理をする収穫野菜搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャベツ等の結球野菜の野菜収穫機として、「新版 農業機械ハンドブック株式会社コロナ社 昭和59年3月30日発行 第863〜865頁」に記載のものが知られている。この従来の野菜収穫機では、収穫されたキャベツを搬送するために、対向回転式の2軸オーガスクリューでキャベツの根茎部を挟んで軸方向(略水平方向)に搬送しながら、キャベツの調製をするように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収穫機上で収穫野菜の調製や箱詰め等を行うためには、収穫野菜を所定高さまで持ち上げることが必要となる。かかる持ち上げ搬送と、調製のための略水平搬送とを、共にオーガスクリューにより行う場合には、一方のオーガスクリューを上下に傾斜状に配置して収穫した野菜を上方に持ち上げ搬送するとともに、この一方のオーガスクリューから他方のオーガスクリューへと根茎部を受け継ぎ搬送するべく、水平状に配置した他方のオーガスクリューの端部を前記一方のオーガスクリューの上端部に突き合わせ状に配置すればよい。すなわち、このとき、これらオーガスクリューのそれぞれの軸方向が互いに交差状とされる。
【0004】しかし、このように2つのオーガスクリューを配置すると、スクリューの端部同士をいかに近接させても、当該端部間に間隙が形成されることとなり、該間隙内に、搬送中のキャベツの根茎部が搬送方向側方に移動して入り込み、キャベツの円滑な搬送が阻害され、場合によっては受け継ぎ搬送がされずにキャベツが受け継ぎ部で停滞することがある。
【0005】そこで、本発明は、収穫野菜を2つのオーガスクリューの一方から他方へと受け継ぎ搬送するときに、2つのオーガスクリューの端部間に形成された間隙に収穫野菜の根茎部が嵌まり込むのを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、収穫野菜の根茎部を挟んで軸方向に搬送する2つのオーガスクリューが、一方のオーガスクリューから他方のオーガスクリューへと根茎部を受け継ぎ搬送するべくこれらオーガスクリューの軸方向端部同士が突き合わせ状に配置されているとともに、これらオーガスクリューのそれぞれの軸方向が互いに交差状とされた収穫野菜搬送装置であって、前記2つのオーガスクリューの端部間に形成される間隙に、搬送中の収穫野菜の根茎部が前記間隙に入り込むのを阻止すべく該根茎部の側部に当接する案内部材を配置していることを特徴とする。
【0007】ここで、オーガスクリューとは、直棒状の軸の外周に螺旋状の凹溝を形成したものであって、根茎部を下方に引き込む方向に回転駆動されるとともに、螺旋状の凹溝内に挟持された根茎部を軸方向に搬送するものである。
【0008】
【作用】収穫野菜が一方のオーガスクリューから他方のオーガスクリューに受け継ぎ搬送されるとき、この搬送中における収穫野菜の根茎部の搬送方向側方への移動が、2つのオーガスクリューの端部間に形成された間隙に配置した案内部材により阻止され、該間隙に根茎部が入り込むことがなく、収穫野菜の受け継ぎ搬送が円滑となり、受け継ぎ部で収穫野菜が停滞することも少なくなる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例に係る収穫野菜搬送装置は、図4〜図8に示すキャベツの収穫に適した野菜収穫機10に搭載されている。まず、この野菜収穫機10につき説明すると、この収穫機10は走行車両11を有し、この走行車両11には、圃場のキャベツ(野菜)2を引き抜く収穫手段12と、この収穫手段12により引き抜かれたキャベツ2を上方に持ち上げる搬送手段13と、この搬送手段13により送られてきたキャベツ2の調製・選別を行う調製選別手段14とが備えられている。
【0010】前記走行車両11は、クローラ15を備えた車体16を有し、この車体16の右側には運転席17が設けられている。運転席17の前方又は左側方には、走向操作レバー、主変速レバー、副変速レバー、アクセルレバー等を有する。また、車体16には、クローラ15を駆動するためのエンジン18及びミッション19等が備えられている。車体16の後部には昇降作業装置20が備えられている。
【0011】前記収穫手段12は、車体16左部の前方に配置されており、前端部に配置した左右一対のピックアップディスク21と、このピックアップディスク21により引き抜かれたキャベツ2の根茎部2bを挟持して後上方に搬送する取り込みスクリュー22とを有する。この取り込みスクリュー22は、左右に並設された一対のオーガスクリューからなり、両者のスクリューの溝内で根茎部2bを挟持しながら後方へ搬送するもので、この取り込みスクリュー22の軸心は圃場の表面に対して所定の角度(本実施例では20°以下)を有して配置されている。
【0012】前記搬送手段13は、取り込みスクリュー22の後端に連繋された持ち上げスクリュー23と、この持ち上げスクリュー23によるキャベツ2の搬送を安定的に行うべくキャベツ2の頂部を押さえるベルトコンベヤ24とを有する。持ち上げスクリュー23は、左右に並設された一対のオーガスクリューからなり、その軸心が取り込みスクリュー22より大きい角度(本実施例では60°以下)で後上方に傾斜しており、取り込みスクリュー22と同様に、両者のスクリューの溝内で根茎部2bを挟持しながらキャベツ2を後上方へ持ち上げ搬送する。
【0013】ベルトコンベヤ24は、持ち上げスクリュー23の搬送速度とほぼ同速度で駆動されており、持ち上げスクリュー23により搬送されているキャベツ2の頂部を押さえて、キャベツ2の落下防止と安定搬送とを図っている。持ち上げスクリュー23の下方には、回転駆動式の切断刃25が設けられており、この切断刃25により、キャベツ2の根茎部2bのうち持ち上げスクリュー23により挟持される部分を残して、かかる部分より下方の根茎部2bを切断除去するようになっている。
【0014】これら収穫手段12及び搬送手段13は、車体16に前方突出状に設けられた揺動フレーム26に設けられている。揺動フレーム26は、上端部を揺動支点として下端側が上下揺動自在に車体側16に連結されており、車体16と揺動フレーム26との間に設けられた油圧シリンダ27の伸縮により上下揺動される。揺動フレーム26の下端部には、接地輪28が設けられており、揺動フレーム26の下動位置を規制することにより収穫作業時の収穫手段12の上下位置を設定している。なお、非収穫作業時には、油圧シリンダ27を伸長させて揺動フレーム26を上動させ、収穫手段12及び搬送手段13を地面から所定高さまで退避させておく。
【0015】調製選別手段14は、搬送手段13により送られてきたキャベツ2の結球部2aを左右側方から挟持して後方へ搬送する搬送コンベヤ30と、持ち上げスクリュー23の後上端に連繋された搬送スクリュー31と、キャベツ2の結球部2aの頂部を上方から押さえて支持する支持コンベヤ32と、搬送コンベヤ30の搬送途中でキャベツ2の根茎部Bを切断除去する切断刃33と、切断刃33よりも後方に配置されかつ切断された根茎部2bを車体16の側方へ排出する排出シュート34と、根茎部2bの切断されたキャベツ2の選別を行う選別装置35と、選別されたキャベツ2を収納する収納コンテナ36とを備えている。なお、この調製選別手段14は、上方及び側方が防護カバー29により覆われている。
【0016】前記搬送コンベヤ30は、左右に所定間隔を有して配置された左右一対のベルトコンベヤからなる。各ベルトコンベヤは、持ち上げスクリュー26の後部上方に配置された前プーリ37と、選別収納手段16の上方に配置された後プーリ38と、これら前後プーリ37,38にわたって巻回された環帯状ゴムベルト39とを備えている。かかる搬送コンベヤ32により、搬送手段13により送られてきたキャベツ2が後方に搬送され、車体19の後部に配置された選別装置35の上方で結球部2aの挟持が解放されてキャベツ2が下方に落下させられる。
【0017】前記搬送スクリュー31は、左右に並設された一対のオーガスクリューからなり、スクリューの溝内で根茎部2bを挟持しながらキャベツ2を後方へ搬送する。この搬送スクリュー31の前端部は、持ち上げスクリュー23の上端部に突き合わせ状に近接配置されている。また、搬送スクリュー31の軸心は略水平状とされ、持ち上げスクリュー23の軸心に対して互いに交差状(傾斜状)とされている。搬送スクリュー31の後端部は、排出シュート34の上方に位置しており、切断刃33により切断された根茎部2bを排出シュート34の上方まで搬送して落下させる。
【0018】前記支持コンベヤ32は、切断刃33よりも搬送方向手前に配置されており、キャベツ2の結球部2aの頂部を押さえて搬送することにより、搬送コンベヤ30及び搬送スクリュー31により搬送されるキャベツ2の姿勢を矯正するとともに、切断刃33による切断位置を略一定にして、再調製を行う必要のあるキャベツ2の発生比率を可及的少なくしている。
【0019】前記切断刃33は、円板状であって、搬送スクリュー31の搬送方向中途部の上側に配置されており、車体16側に固定の油圧モータ40により回転駆動されて、搬送コンベヤ30及び搬送スクリュー31により搬送されるキャベツ2の結球部2aと根茎部2bとの境界を切断する。なお、かかる切断後、結球部2aは搬送コンベヤ30により後方に搬送され、根茎部2bは搬送スクリュー31により後方に搬送される。
【0020】前記排出シュート34は、略板状であって右側が下方に傾斜した姿勢で車体16に固定されており、搬送スクリュー31の後端から落下された根茎部2bを車体16の右側方から圃場に排出する。前記選別装置35は、搬送コンベヤ30の後端部の下方に配置された選別コンベヤ41を備えている。この選別コンベヤ41は、前端部が排出シュート34の上方に位置し、後端部が収納コンテナ36の上方に位置するベルトコンベヤからなり、コンベヤの上面側が後方に回行駆動されている。また、選別コンベヤ41は、後端部を揺動支点として前端部が下方揺動自在に車体16側に連結されており、この前端部は、図8に示すように、リンク42を介して操作ペダル43に連結され、操作ペダル43の下動操作により選別コンベヤ41の前端部が下方に揺動される。また、操作ペダル43及び選別コンベヤ41には、下方揺動された選別コンベヤ41及び操作ペダル43を復帰させる復帰スプリング44が連結されている。
【0021】この選別コンベヤ41により、搬送コンベヤ30の後端から落下させられた調製済キャベツ2は、収納コンテナ36の上方まで搬送して落下させられる。落下させられた調製済キャベツ2が商品規格外の大きさである場合には、車体16上に搭乗して調製選別手段14の動作を監視する作業者Mが操作ペダル43を踏動することにより、選別コンベヤ41を前下方傾斜状としてコンベヤ上のキャベツ2を排出シュート34内に滑落させ、車体16の側方から圃場へ排出する。なお、選別コンベヤ41を下方揺動させたとき、コンベヤの回行駆動が停止するように構成するのが好ましい。
【0022】選別コンベヤ41としては、ベルトコンベヤに代えてローラコンベヤ等を採用することもできる。ローラコンベヤを採用するときは、駆動動力を設けずに、通常時には後部側が若干下方傾斜状となるようにして、コンベヤ41上のキャベツ2がコンテナ36側に自然に滑り落ちるようにするのが好ましい。前記収納コンテナ36は、昇降作業装置20上に積載されており、上方開放状とされていて、選別コンベヤ41から排出された調製済キャベツ2が多数個収納される。
【0023】本発明の実施例に係る収穫野菜搬送装置1は、搬送手段13の持ち上げスクリュー23と、調製選別手段14の搬送スクリュー31との2つのオーガスクリューを備えて構成される。以下、収穫野菜搬送装置1の各実施例について説明する。図1乃至図3に示す本発明実施例に係る収穫野菜搬送装置1において、持ち上げスクリュー23の左右の各オーガスクリューの外周に形成された螺旋状凹溝23aは、スクリュー23の上端部まで形成されており、また、搬送スクリュー31の左右の各オーガスクリューの外周に形成された螺旋状凹溝31aは、スクリュー31の前端部まで形成されている。
【0024】持ち上げスクリュー23は、揺動フレーム26に固定した油圧モータ(図示せず)からの回転動力が、スクリュー23の軸方向中途部に設けた駆動動力伝達部を介して伝達されることにより回転駆動される。左右一対のオーガスクリューは、それぞれ対向側が下方に回転駆動され、根茎部2bを引き込みながらキャベツ2を後上方へ搬送する。駆動動力伝達部は、左右の各オーガスクリューにそれぞれ連結された一対のギヤボックス45を備えており、このギヤボックス45の内側面は搬送中の根茎部2bに摺接しながら保持する案内面とされている。これら一対のギヤボックス45は、スクリュー23の軸方向に互いに位置がずらされており、根茎部2bが一方のギヤボックス45の案内面に摺接されているとき、他方のオーガスクリューにより該根茎部2bが持ち上げ搬送される。
【0025】搬送スクリュー31は、車体16側に固定した油圧モータからの回転動力が、スクリュー31の後端部に設けた駆動動力伝達部を介して伝達されることにより回転駆動される。スクリュー31の前端側は、軸方向中途部に設けた軸受け49により支持されており、該軸受け49は車体16側に固定されている。持ち上げスクリュー23の上端部と搬送スクリュー31の前端部とは、互いの回転駆動を阻害しない範囲で可及的に近接されている。しかるに、これら両スクリュー23,31間には必然的に間隙が生じる。かかる間隙を少なくするために、本実施例では、まず、持ち上げスクリュー23の上端面を軸心方向に直交する平面状に形成するとともに、搬送スクリュー31の前端部を略円錐山形状に形成して、これらスクリュー23,31の軸中央部分における間隙を可及的になくしている。
【0026】また、両スクリュー23,31の上部側における間隙には、搬送中の収穫野菜2の根茎部2bが搬送方向側方に移動するのを阻止する案内部材46が配置され、かかる上部側における間隙を可及的になくしている。この案内部材46は、側面視略三角形状を呈しており、その一辺は持ち上げスクリュー23の上端面に沿わされ、他の一辺は持ち上げスクリュー23の最上端部から該スクリュー23の軸線方向に延出されている。
【0027】この案内部材46は、持ち上げスクリュー23及び搬送スクリュー31の左右の各オーガスクリューに対応して左右一対設けられ、揺動フレーム26に固定されている。各案内部材46の内面(根茎部2bの案内面)の左右方向位置は、持ち上げスクリュー23の凹溝23aの底部位置と略等しくされており、持ち上げスクリュー23から搬送スクリュー31に収穫野菜2を受け継ぎ搬送するときに根茎部2bが案内部材45に引っ掛かるのを防止して、搬送のより一層の円滑化を図っている。
【0028】かかる案内部材46により、持ち上げスクリュー23から搬送スクリュー31へと受け継ぎ搬送されるキャベツ2の搬送方向側方への移動が、キャベツ2の根茎部2bの側部に当接して阻止され、両スクリュー23,31間に形成される間隙内に根茎部2bが入り込むことがなく、キャベツ2の円滑な受け継ぎ搬送が図られる。
【0029】なお、揺動フレーム26の揺動支点と各スクリュー23,31の軸線の交点とは側面視で略同位置とされており(図1参照)、揺動フレーム26を上方に回動したとき、搬送スクリュー23及び案内部材46も、図1に二点鎖線で示すように上方に回動する。このときに、案内部材46と搬送スクリュー31とが接触しないように、通常時においては案内部材46と搬送スクリュー31との間に若干の隙間が設けられている。
【0030】持ち上げスクリュー23の左右の各オーガスクリューの上端部位置は軸方向にずらされているとともに(図2及び図3参照)、これに対応して搬送スクリュー31の左右の各オーガスクリューの前端部位置も軸方向にずらされて、各オーガスクリュー間に形成される間隙が搬送方向に前後して位置されており、かかる一方の間隙部分を根茎部2bが通過するとき他方側の持ち上げスクリュー23又は搬送スクリュー31により根茎部2bを積極搬送するように構成されている。なお、左右のオーガスクリューの端部の軸方向位置を同位置としてもよい。
【0031】持ち上げスクリュー23の上端部近傍には、右側方寄りの位置で揺動フレーム26に略円板状の送出ホイル47が設けられている。この送出ホイル47は、持ち上げスクリュー23から搬送スクリュー31への根茎部2bの受け継ぎ搬送を補助するものであって、周縁部には根茎部2bが嵌まる半円状の複数の切欠凹部48が連続的に周設されており、持ち上げスクリュー23の駆動と同期的に回転駆動される。かかる送出ホイル47の駆動は、持ち上げスクリュー23を駆動する油圧モータにより行うのが好ましい。
【0032】この送出ホイル47により、キャベツ2の根茎部2bが強制的に押し上げられ、持ち上げスクリュー23から搬送スクリュー31への受け継ぎ搬送を確実ならしめている。また、持ち上げスクリュー23に送出ホイル47を沿わせているので、送出ホイル47がキャベツ2の結球部2aに当たることがなく、結球部2aに損傷を与えることがない。
【0033】本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。例えば、上記実施例においては、収穫野菜搬送装置1を自走式の野菜収穫機10に搭載したが、収穫野菜搬送装置1を屋内に設置することもできる。また、案内部材46は左右いずれか一つのみでもよい。この場合、案内部材46とは左右反対側に送出ホイル47を設け、該送出ホイル47により根茎部2bが左右側方に移動するのを阻止するのが好ましい。
【0034】図9乃至図11は本発明に対する第1比較例に係る収穫野菜搬送装置50を示しており、上記本発明実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。本比較例では、持ち上げスクリュー23の駆動動力伝達部のギヤボックス45が、左右の各オーガスクリューの上端部に連結されているとともに、このギヤボックス45の案内面を根茎部2bが通過するときに根茎部2bを強制搬送するべく、送出ホイル47が右側のギヤボックス45上に配置されている。
【0035】また、案内部材46は、持ち上げスクリュー23の上端部のギヤボックス45と搬送スクリュー31の前端部との間に形成された間隙に配置されるとともに、車体16側に固定されている。なお、本比較例では、各スクリュー23,31の右側のオーガスクリュー間の間隙には案内部材が設けられていないが、受け継ぎ搬送部におけるキャベツ2の右側方への移動は送出ホイル47によって阻止される。
【0036】本比較例によれば、持ち上げスクリュー23により持ち上げ搬送されてきたキャベツ2の根茎部2bを、送出ホイル47により強制的に搬送スクリュー31に受け継ぎ搬送することができ、キャベツ2が受け継ぎ部で停滞するのを防止できる。また、上記本発明実施例と同様に、送出ホイル47が持ち上げスクリュー23に沿わされているので、キャベツ2の結球部2aを傷付けることを防止できる。
【0037】図12及び図13は本発明に対する第2比較例に係る収穫野菜搬送装置51を示しており、上記第1比較例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。本比較例では、送出ホイル47は、車体16側に設けられているとともに、持ち上げスクリュー23の軸心方向よりも水平方向に傾斜しており、持ち上げスクリュー23が図12に二点鎖線で示すように上方回動したときに、該スクリュー23に略沿わされるようになっている。
【0038】本比較例によっても、持ち上げスクリュー23から搬送スクリュー31へのキャベツ2の受け継ぎ搬送が送出ホイル47により強制的に行われる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の収穫野菜搬送装置では、2つのオーガスクリューの端部間に形成される間隙に、搬送中の収穫野菜の根茎部が前記間隙に入り込むのを阻止すべく該根茎部の側部に当接する案内部材を配置しているので、2つのオーガスクリューの端部間の間隙に収穫野菜の根茎部が入り込むことを防止でき、収穫野菜の受け継ぎ搬送を円滑にすることができるとともに、受け継ぎ部で収穫野菜が停滞することを少なくすることができる。




 

 


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