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発明の名称 施肥装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−37854
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−175055
出願日 平成6年(1994)7月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 田中 政一
要約 目的
製造コストの低減を図るとともに、メンテナンスの面において有利な構成で施薬装置を設ける。

構成
肥料繰り出しロール29を備えた施肥ロールケース27に、メンテナンス用の開口27aを開閉自在に設けてある施肥装置において、前記施肥ロールケース27への装着時に前記開口27aに臨む状態となる薬剤繰り出しロール52を備えた施薬ロールケース51を、前記薬剤繰り出しロール52にて繰り出される薬剤を貯留する薬剤貯留ホッパ49と一体で、前記施肥ロールケース27に対して着脱可能に設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】 肥料繰り出しロール(29)を備えた施肥ロールケース(27)に、メンテナンス用の開口(27a)を開閉自在に設けてある施肥装置であって、前記施肥ロールケース(27)への装着時に前記開口(27a)に臨む状態となる薬剤繰り出しロール(52)を備えた施薬ロールケース(51)を、前記薬剤繰り出しロール(52)にて繰り出される薬剤を貯留する薬剤貯留ホッパ(49)と一体で、前記施肥ロールケース(27)に対して着脱可能に設けてある施肥装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肥料繰り出しロールを備えた施肥ロールケースに、メンテナンス用の開口を開閉自在に設けてある施肥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】施肥装置は、田植機の苗植付装置による苗植え付け作業と同時に施肥作業を行うために田植機の苗植付装置に装備されたものであり、従来では、例えば、特開平4‐335805号公報に開示されているように、その施肥装置に、別構成された施薬装置を設けるとともに支持フレームなどを介して連動連結することによって、苗植付装置による苗植え付け作業と同時に施肥作業と施薬作業の双方を行えるようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術によると、施肥装置と施薬装置との間での連結構造が大掛かりになって製造コストが嵩むとともに、施肥装置に対する施薬装置の着脱が煩わしいものとなって施肥装置及び施薬装置のメンテナンスを行う上において不利になる不都合が生じるようになっていた。
【0004】本発明の目的は、製造コストの低減を図るとともに、メンテナンスの面において有利な構成で施薬装置を設けることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、肥料繰り出しロールを備えた施肥ロールケースに、メンテナンス用の開口を開閉自在に設けてある施肥装置において、前記施肥ロールケースへの装着時に前記開口に臨む状態となる薬剤繰り出しロールを備えた施薬ロールケースを、前記薬剤繰り出しロールにて繰り出される薬剤を貯留する薬剤貯留ホッパと一体で、前記施肥ロールケースに対して着脱可能に設けた。
【0006】
【作用】本発明によると、施肥装置の施肥ロールケースに施薬ロールケースを装着する場合は、施肥ロールケースに設けられたメンテナンス用の開口を開くとともに、その開口に施薬ロールケースの薬剤繰り出しロールが臨む状態とすることによって、施肥ロールケースと施薬ロールケースとを密接させることができるので、施肥ロールケースと施薬ロールケースとをボルトなどの連結具によって簡単に連結することができる。又、施肥ロールケースから施薬ロールケースを離脱する場合は、ボルトなどの連結具による施肥ロールケースと施薬ロールケースとの連結を解除するとともに、施肥ロールケースに設けられたメンテナンス用の開口を閉じるだけで簡単に行うことができる。しかも、薬剤貯留ホッパは、施肥ロールケースに対して施薬ロールケースと一体で着脱されるようにしているので、薬剤貯留ホッパを施肥装置へ取り付けるための支持構造を設ける必要がなく、又、薬剤貯留ホッパを施肥装置へ取り付ける手間もない。つまり、連結構造や支持構造が大掛かりになって製造コストが嵩むといった不都合や着脱が煩わしくなるといった不都合を解消することができる。その上、施薬ロールケースの施肥ロールケースへの装着時には、施肥ロールケースと施薬ロールケースとによって共通の繰り出し空間を形成するように構成しているので、夫々のロールケースにより夫々の繰り出し空間を形成する場合に比較して、施薬ロールケースを装着した状態での施肥装置のコンパクト化、及び、製造コストの低減を図ることができる。更に、上述した簡単な施肥ロールケースと施薬ロールケースとの連結解除により施肥ロールケースから施薬ロールケースを離脱することによって、夫々の繰り出しロールを容易に露出させることができるので、メンテナンスの面においても有利にすることができる。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明によれば、施薬ロールケース装着状態での施肥装置のコンパクト化、並びに、製造コストの低減を図ることができるとともに、メンテナンスの面において有利な構成で施薬装置を設けることができるようになった。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】図1には、乗用型田植機の走行機体後部に連結した五条植え用の苗植付装置1の側面が示されている。この苗植付装置1は、図外の乗用型走行機体に昇降リンク機構を介して連結されたフィードケース2、フィードケース2から左右に向けて延設された支持フレーム3、支持フレーム3から後方に向けて三列に延設された植付伝動ケース4、植付伝動ケース4に対して一定ストロークで往復横移動する苗載台5、苗載台5の下端部から一株ずつ苗を取り出して植え付ける植付機構6、及び、圃場泥面を整地する整地フロート7、などによって構成されている。植付機構6は、植付伝動ケース4の後部に備えた回転軸4aに連結された回転ケース8、回転ケース8の両端夫々に相対回転自在に支持された支持ケース9、及び、支持ケース9に備えられた植付爪10、などによって構成されており、図2に示すように、左右に位置する植付伝動ケース4に対しては左右一対に、中央に位置する植付伝動ケース4に対しては右側にのみ配備されている。
【0010】図1及び図2に示すように、苗植付装置1の後部上方には、スライド機構11を介して植付機構6の直上に位置する作業位置と植付機構6の直上から前部上方に離間する非作業位置とに亘ってスライド昇降移動自在に支持された施肥装置12が装備されている。スライド機構11は、左右夫々の植付伝動ケース4に立設された支持ブラケット13、支持ブラケット13から前部上方に向けて延設されたスライドレール14、左右のスライドレール14に渡って横架された横フレーム15、スライドレール14にて案内されるガイドローラ16を備えるとともに施肥装置12を支持する可動フレーム17、横フレーム15と可動フレーム17とに掛け渡されたワイヤ18、及び、ワイヤ18を介して可動フレーム17を持ち上げ付勢するエアーシリンダ19、などによって構成されている。スライドレール14の上下両端には係合孔14aが穿設されており、可動フレーム17に備えられたロック操作具20の係合部(図示せず)を、上端の係合孔14aに係合することによって施肥装置12を非作業位置に固定でき、又、下端の係合孔14aに係合することによって施肥装置12を作業位置に固定できるようになっている。施肥装置12の非作業位置においては苗載台5の下端部を開放するようになっており、植え付け作業終了時における苗載台5からの残り苗の取り出しを容易に行えるようになっている。
【0011】施肥装置12は、内部が左右の二つに区画された左側の肥料貯留ホッパ21、内部が左右中央の三つに区画された右側の肥料貯留ホッパ22、左右の肥料貯留ホッパ21,22の夫々の区画下部に連設されるとともに夫々の区画から粒状の肥料を所定量ずつ繰り出す肥料繰り出し機構23、肥料繰り出し機構23の下部に連設されたロート24、肥料繰り出し機構23にて繰り出された肥料をロート24を介して流下案内する流下ホース25、及び、圃場泥面に施肥溝を形成するとともに流下ホース25にて案内された肥料を施肥溝に供給する作溝器26、などによって構成されている。前記スライド機構11の可動フレーム17には肥料繰り出し機構23が支持連結されており、前記スライド機構11の作動によって、施肥装置12のうちの肥料貯留ホッパ21,22、肥料繰り出し機構23、及び、ロート24の部分が一体的にスライド昇降移動するようになっている。
【0012】図3及び図4に示すように、肥料繰り出し機構23は、施肥ロールケース27に、左右のボス28を介して軸芯P1周りで回転自在に支持された肥料繰り出しロール29、左右のボス28に渡るとともに肥料繰り出しロール29の外周面に沿う湾曲状に形成されたシャッタープレート30、及び、肥料繰り出しロール29の外周面に摺接するブラシ31、などを備えることによって構成されている。肥料繰り出しロール29は、前記軸芯P1を中心とする六角軸からなる駆動軸32にトルク伝達可能に外嵌したロール本体29A、駆動軸32に相対回転可能に外嵌したスリーブ29B、及び、スリーブ29Bに螺合した可動ロール29Cによって構成されており、スリーブ29Bの回動操作によりロール本体29Aに対する可動ロール29Cの軸芯P1方向でのネジ送りによるスライド調節を行うことによって、ロール本体29Aと可動ロール29Cとの間に形成された肥料繰り出し用の凹部29aの軸芯P1方向の幅を変更でき、これによって、肥料の繰り出し量を調節できるようになっている。前記シャッタープレート30は操作レバー33の揺動操作によって、肥料繰り出しロール29の凹部29aへの肥料の供給を許容する開放状態と、肥料繰り出しロール29の凹部29aへの肥料の供給を阻止する閉塞状態とに切り換えられるようになっている。前記ブラシ31は、肥料繰り出しロール29の外周面との摺接によって肥料繰り出しロール29の凹部29aから食み出した肥料を掃き取る計量用のものである。
【0013】ロート24には、前後一対の肥料取出口24aが形成されるとともに、前方の肥料取出口24aから肥料を取り出す状態と後方の肥料取出口24aから肥料を取り出す状態とに、肥料の通流状態を切り換える流路切換弁34が内装されている。図1に示すように、前方の肥料取出口24aには流下ホース25が連通接続されており、植え付け作業中において流路切換弁34の操作により肥料の通流状態を前方の肥料取出口24aから肥料を取り出す状態に切り換えることによって、肥料を施肥溝へ流下供給できるようになっている。又、前方の肥料取出口24aと流下ホース25との接続部は、前記スライド機構11による施肥装置12のスライド上昇移動に伴って前方の肥料取出口24aと流下ホース25との連通接続状態が解除される構成となっている。後方の肥料取出口24aはキャップ35によって閉塞されており、植え付け作業終了時においてキャップ35を取り外すとともに流路切換弁34の操作により肥料の通流状態を後方の肥料取出口24aから肥料を取り出す状態に切り換えることによって、左右の肥料貯留ホッパ21,22内に残った肥料の取り出しを容易に行えるようになっている。ロート24における流路切換弁34より肥料通流方向上手側で、肥料繰り出しロール29の直下位置には、肥料繰り出しロール29にて繰り出された肥料に含まれる細粉を取り除く漏下網36が傾斜姿勢で備えられており、肥料繰り出しロール29にて繰り出された肥料は、施肥ロールケース27の下部に備えられた案内板37によって漏下網36の上部に流下供給されるようになっている。漏下網36の下方には、漏下網36より漏下してきた細粉を回収する容器38が着脱自在に備えられている。
【0014】肥料繰り出し機構23の駆動について説明すると、図1及び図2に示すように、肥料繰り出し機構23は、植付伝動ケース4の後部に備えられた回転軸4aからの動力が、肥料繰り出し機構23の駆動軸32に伝達されることによって駆動するようになっている。駆動軸32としては、左右の肥料貯留ホッパ21,22の夫々の区画下部に連設された肥料繰り出し機構23のうち、左側に位置する二つの肥料繰り出し機構23の肥料繰り出しロール29に対してトルク伝達を行うものと、右側に位置する二つの肥料繰り出し機構23の肥料繰り出しロール29に対してトルク伝達を行うものと、中央に位置する肥料繰り出し機構23の肥料繰り出しロール29に対してトルク伝達を行うものとがあり、夫々の駆動軸32は、夫々の駆動軸32に対して前記スライド機構11の可動フレーム17より延設されたブラケット39に枢支されている。夫々の駆動軸32の一端側には、大径ギア40が一体回転自在に取り付けられている。ブラケット39には、夫々の駆動軸32に対して並列に配設された回転支軸41が枢支されており、夫々の回転支軸41の一端側には前記大径ギア40と噛合する小径ギア42が一体回転自在に取り付けられるとともに、夫々の両端部には操作アーム43が延設されている。回転支軸41の一端側の操作アーム43は、他端側の操作アーム43に対して回転位相を約90度ずらした状態で延設されている。一方、植付伝動ケース4の回転軸4aに連結された植付機構6には、回転ケース8両端の支持ケース9の支軸同士に渡る連結板44が備えられている。又、左側の植付機構6が備えられていない中央の植付伝動ケース4おける回転軸4aの左端部には操作アーム45が延設されている。そして、操作アーム43の揺動端部と連結板44の連結部あるいは操作アーム45の揺動端部とが押引き部材46を介して枢支連結されている。操作アーム43における回転軸芯と揺動端部との距離、連結板44における回転軸芯と連結部との距離、及び、操作アーム45における回転軸芯と揺動端部との距離は同じ長さに設定されている。
【0015】つまり、上記の構成により、夫々の植付伝動ケース4の回転軸4aからの動力(図1における反時計周り方向の回転力)が、植付機構6あるいは操作アーム45、押引き部材46、操作アーム43、回転支軸41、小径ギア42、及び、大径ギア40を介して夫々の駆動軸32に伝達されることによって、夫々の肥料繰り出し機構23の肥料繰り出しロール29が図3及び図6における時計周り方向に等速連続回転駆動されるようになっており、これによって、肥料繰り出し機構23による左右の肥料貯留ホッパ21,22夫々の区画からの肥料の繰り出しを行えるようになっている。尚、図5にも示すように、押引き部材46は、操作アーム43に枢支されるリンク部46Aと連結板44あるいは操作アーム45に枢支されるロッド部46Bとからなり、リンク部46Aに備えられた連結具46aの操作によって、リンク部46Aとロッド部46Bとを連結して肥料繰り出し機構23の駆動を可能とする状態と、リンク部46Aとロッド部46Bとを分離して前記スライド機構11による施肥装置12のスライド昇降移動を可能とする状態とに切り換えられるようになっている。
【0016】図3に示すように、施肥ロールケース27の背面にはメンテナンス用の開口27aが開閉自在に設けられている。通常、この開口27aには、施肥ロールケース27との係合及び係合解除によって着脱自在となるカバー47が装着されており、このカバー47を取り外すことによって肥料繰り出しロール29に対する清掃などのメンテナンスを行えるようになっている。
【0017】図5及び図6に示すように、施肥装置12には、施肥装置12に対して着脱自在に構成された施薬装置48が設けられている。この施薬装置48は、防虫剤や消毒剤などの粉粒状の薬剤を貯留する薬剤貯留ホッパ49、薬剤貯留ホッパ49を支持するとともに薬剤貯留ホッパ49から薬剤を所定量ずつ繰り出す薬剤繰り出し機構50、などによって構成されている。施薬装置48は、薬剤繰り出し機構50が肥料繰り出し機構23に連結されるようになっており、前記スライド機構11の作動によって施肥装置12と一体的にスライド昇降移動するようになっている。
【0018】図6及び図7に示すように、薬剤繰り出し機構50は、施肥ロールケース27に対して着脱可能な施薬ロールケース51、この施薬ロールケース51の施肥ロールケース27への装着時に前記開口27aに臨む状態となる薬剤繰り出しロール52、及び、薬剤繰り出しロール52の外周面に摺接するブラシ53、などによって構成されており、施肥ロールケース27からカバー47を取り外して、施肥ロールケース27のフランジ27bに、施薬ロールケース51の係合部51aと、施薬ロールケース51の下部に備えられた揺動操作式の係合金具54とを係合することによって、薬剤貯留ホッパ49と一体で肥料繰り出し機構23に対する装着を工具を用いることなく容易に行えるようになっている。係合金具54は、バネ(図示せず)によって係合方向に付勢されるようになっている。又、バネの付勢に抗して係合金具54とフランジ27bとの係合を解除するとともに係合部51aとフランジ27bとの係合を解除することによって、工具を用いることなく容易に肥料繰り出し機構23から薬剤繰り出し機構50を薬剤貯留ホッパ49と一体で取り外すことができ、これによって、肥料繰り出しロール29や薬剤繰り出しロール52を露出させることができるようになっている。つまり、肥料繰り出しロール29や薬剤繰り出しロール52の清掃などのメンテナンス作業を速やかに行えるようにしている。
【0019】図7に示すように、薬剤繰り出しロール52は、施薬ロールケース51にブッシュ55を介して軸芯P2周りで回転自在に支持された固定ロール52A、施薬ロールケース51に軸芯P2周りで回転自在に、かつ、軸芯P2に沿う方向でスライド移動自在に支持されたスライドロール52B、及び、固定ロール52Aに抜け止めされた状態で相対回転自在に支持されるとともにスライドロール52Bと螺合する螺軸52C、などによって構成されており、螺軸52Cに固着された調節ダイアル52Dの回動操作により固定ロール52Aに対するスライドロール52Bの軸芯P2方向でのネジ送りによるスライド調節を行うことによって、固定ロール52Aとスライドロール52Bとの間に形成された薬剤繰り出し用の凹部52aの軸芯P2方向の幅を変更でき、これによって、薬剤の繰り出し量を調節できるようになっている。
【0020】薬剤繰り出し機構50の駆動について説明すると、図5に示すように、夫々の肥料繰り出し機構23に連結された薬剤繰り出し機構50のうち、左側に位置する二つの薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り出しロール52には、軸芯P2を中心とする共通の駆動軸56が夫々の固定ロール52Aに対してトルク伝達可能に挿通されている。右側に位置する二つの薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り出しロール52には、軸芯P2を中心とする共通の駆動軸56が夫々の固定ロール52Aに対してトルク伝達可能に挿通されている。中央に位置する薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り出しロール52には、軸芯P2を中心とする駆動軸56が固定ロール52Aに対してトルク伝達可能に挿通されている。夫々の駆動軸56は、前記スライド機構11の可動フレーム17より延設されたブラケット39に枢支されている。夫々の駆動軸56の一端側には、肥料繰り出し機構23の大径ギア40と噛合するギア57が一体回転自在に取り付けられている。
【0021】つまり、薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り出しロール52は、図1及び図5に示すように、夫々の植付伝動ケース4の回転軸4aからの動力(図1における反時計周り方向の回転力)が、植付機構6あるいは操作アーム45、押引き部材46、操作アーム43、回転支軸41、小径ギア42、大径ギア40、及び、ギア57を介して夫々の駆動軸56に伝達されることによって、図6における反時計周り方向に等速連続回転駆動されるようになっており、これによって、薬剤繰り出し機構50による夫々の薬剤貯留ホッパ49からの薬剤の繰り出しを行えるようになっている。
【0022】図1、図5及び図6に示すように、薬剤繰り出し機構50にて繰り出された薬剤は、案内体58により前記案内板37の背面に案内され、ロート24の背面側の側壁24Aに沿う状態で前記流路切換弁34に向けて流下供給されるようになっている。つまり、粉粒状の薬剤が前記漏下網36に向けて流下供給され、前記容器38に回収されるのを防止している。流路切換弁34に向けて流下供給された薬剤は、ロート24の下部及び流下ホース25にて合流して流下し、共通の排出口となる流下ホース25の下部開口25aから施肥溝へ供給されるようになっている。これによって、流下経路に付着滞留し易い粉粒状の薬剤を粒状の肥料の流下作用によって円滑に施肥溝へ流下供給できるのである。
【0023】図3及び図6に示すように、ロート24の背面側の側壁24Aには、散布用の薬剤(除草剤など)を圃場表面に向けて排出して散布するための散布経路24B、及び、単にロート24の背面側の側壁24Aとして機能して側壁24Aに沿う状態で流下してきた薬剤を前記流路切換弁34に向けて案内する状態と、側壁24Aの一部を開口するとともに側壁24Aに沿う状態で流下してきた薬剤を散布経路24Bに向けて案内する状態とに揺動切り換え可能に構成された切換弁59が設けられている。つまり、切換弁59を操作して流下経路を切り換えることによって、防虫剤や消毒剤などの圃場埋め込み用の薬剤は、肥料と合流させて圃場泥中となる施肥溝へ流下ホース25の下部開口25aから円滑に流下供給することができ、一方、除草剤などの散布用の薬剤は、散布経路24Bの排出口24bから圃場表面に散布供給できるようになっている。
【0024】〔別実施例〕施薬装置48が装着される施肥装置12としては、五条植え用のものに限定されるものではなく、又、スライド機構11により昇降操作されないものであってもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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