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発明の名称 田植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−37846
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−179901
出願日 平成6年(1994)8月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 溝田 秀昭
要約 目的
苗が減少した場合に警報音を停止させ、肥料供給系に詰まりを発生した場合に、この状態を即時に作業者に認識させ得る田植機を構成する。

構成
第1センサS1で苗植付装置の苗残量の減少を検出するとランプ28の点灯と同時にブザー29を作動させ、第2センサS2で施肥装置の肥料供給経路の詰まり状態を検出するとランプ28の点灯と同時にブザー29を作動させる制御手段33を備え、又、第1センサS1の検出結果に基づくブザー29の発音作動のみを阻止する状態に切換え可能なスイッチ30を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 苗植付装置(A)の苗の残量が所定値以下に達したことを検出する第1センサ(S1)、及び、施肥装置(B)の肥料供給経路の詰まり状態を検出する第2センサ(S2)夫々を備えると共に、前記第1センサ(S1)で苗残量の減少を検出すると表示機構(D)の表示作動と同時に警報音発生機構(E)を発音作動させ、前記第2センサ(S2)で肥料供給経路の詰まり状態を検出すると前記表示機構(D)の表示作動と同時に前記警報音発生機構(E)を発音作動させる制御手段(33)を備え、又、前記第1センサ(S1)の検出結果に基づく前記警報音発生機構(E)の発音作動のみを阻止する状態に切換え可能な発音阻止機構(F)を備えている田植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機に関し、詳しくは、苗植付装置の苗の残量の減少、及び、苗植付装置に備えた施肥装置の肥料供給系の詰まりの発生夫々を作業者に報知する技術の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】苗植付装置の苗の残量が減少したことを作業者に認識させる技術として現在市販されているものを例に挙げると、苗載せ台に載置されたマット状苗と接触することで苗の存在を感知するセンサを設け、このセンサで苗残量の減少を検出した場合にブザーの作動と同時にランプを点灯させるものが存在し、又、施肥装置の肥料供給系の詰まりの発生を作業者に認識させる技術として、作溝器の部位に一対に電極を露出させ、電極間の電気抵抗の値の変化で詰まりを検出するセンサを構成し、このセンサで詰まりの発生を検出した際に前述と同様にブザーの作動と同時にランプを点灯させるものが存在する。
【0003】尚、苗載せ台にセンサを備えたものとして実開昭53‐11312号公報に示されるものが存在し、作溝器の詰まりを検出するセンサを備えたものとして特開昭62‐163623号公報に示されるものが存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の技術について考えるに、苗植付装置に施肥装置を備えて作業を行う場合には、ブザーの作動とランプの点灯とによって苗残量の減少を把握し、又、施肥装置の肥料供給系の詰まりを把握することが有効となる。しかし、苗残量の減少は苗植付け作業時には必ず発生するものであり、しかも、苗の残量の減少時には即時に苗を補給しないで良いものなので、施肥作業を行わずに苗植付作業のみを行う場合においては、ブザーの作動のみ停止させて耳障りな警報音を発生させないよう警報音の発音を阻止するスイッチ等を設けて報知系を構成することも考えられている。
【0005】又、施肥装置の肥料供給系の下端部で圃場に肥料を送り込む部位は作溝器等と称され、この作溝器は施肥作業を行わない場合にも下端部が圃場面に沈み込む状態を維持するので、この作溝器等に対して泥土が侵入し、肥料供給系に詰まりを発生させることもある。
【0006】しかし、前述のようにブザーの作動を停止させた状態において、肥料供給系に詰まりが発生した場合には、作業者が詰まりの発生を認識するまで時間を要するものとなり、例えば、苗植付のみを行う作業の直後に、苗植付と施肥とを同時に行う作業を行う際に所望の施肥が行えないこともあり改善の余地がある。
【0007】本発明の目的は、苗植付と施肥とを同時に行えるよう構成された田植機において、苗が減少した場合の耳障りな警報音の発音を阻止可能に構成すると共に、肥料の供給系に詰まりを発生した場合には、この詰まり状態を即時に作業者に認識させ得る報知系を合理的に構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、苗植付装置の苗の残量が所定値以下に達したことを検出する第1センサ、及び、施肥装置の肥料供給経路の詰まり状態を検出する第2センサ夫々を備えると共に、前記第1センサで苗残量の減少を検出すると表示機構の表示作動と同時に警報音発生機構を発音作動させ、前記第2センサで肥料供給経路の詰まり状態を検出すると前記表示機構の表示作動と同時に前記警報音発生機構を発音作動させる制御手段を備え、又、前記第1センサの検出結果に基づく前記警報音発生機構の発音作動のみを阻止する状態に切換え可能な発音阻止機構を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】
【作用】上記特徴によると、第1センサの検出結果に基づく警報音発生機構の発音作動を発音阻止機構によって阻止した場合には、苗の残量が減少したことを第1センサが検出すると、表示機構の表示作動を視覚で確認することで苗の減少を作業者に認識させるものとなり、又、肥料供給経路の詰まりを第2センサが検出すると、表示機構の表示作動と同時に警報音発生機構の発音作動によって視覚と聴覚とで肥料供給経路の詰まりを作業者に認識させるものとなる。
【0010】
【発明の効果】従って、苗植付と施肥とを同時に行えるよう構成された田植機において、苗が減少した場合の耳障りな警報音の発音を阻止可能に構成すると共に、肥料の供給系に詰まりを発生した場合には、この詰まり状態を警報音によって即時に作業者に認識させ得る報知系が合理的に構成された。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、操向操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4、及び、このエンジン4からの動力を無段階に変速するベルトテンション式の無段変速装置5、この無段変速装置5からの動力が伝えられる変速ケース6を搭載すると共に、この走行機体3の中央部に運転座席7を配置し、該走行機体3の後端部に対し油圧シリンダ8で駆動昇降するリンク機構9を介して施肥装置Bを有した苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成する。
【0012】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの昇降制御と植付クラッチCの入切り操作とを行う昇降レバー10を備え、運転座席7の左側部に前記無段変速装置5を操作する変速レバー11を備え、更に、ステアリングハンドル12の近傍位置には、その操作によって苗植付装置Aを所定レベルまで強制上昇させ、再度の操作によって該苗植付装置Aを作業レベルまで下降させる切換えレバー13を備えている。尚、植付クラッチCは、植付けアーム(後述する)が圃場に接触する姿勢を回避した回転位相でのみ切り操作が許容されるよう機械牽制系(詳述せず)が形成されている。
【0013】図1及び図2に示すように、苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗載せ台14、走行機体3から動力が伝えられる伝動ケース15、この伝動ケース15からチェーンケース16を介して伝えられる動力で回転するロータリケース17、このロータリケース17に一対ずつ備えられた植付アーム18、複数の整地フロート19夫々を備えて8条植え用に構成され、作業時には苗載せ台14に載置されたマット状苗Wの下端から植付アーム18が苗を1株ずつ切出して圃場面に植え付ける動作を行う。
【0014】施肥装置Bは粒状の肥料を貯留するホッパー20、ホッパー20の肥料を苗植付装置Aの植付け作動と同期して繰出す繰出し機構21、繰出し機構21からの肥料を案内するホース22、このホース22からの肥料を圃場面下に送り込む作溝器23夫々を有して構成され、作溝器23は整地フロート19の下面に設けた溝切り板24の後端に備えてあり、繰出し機構21を作動させるギヤ21Aと苗植付装置Aのロータリケース17との間には繰出し機構21を駆動する押し引きロッド25を備えている。
【0015】前記苗植付装置Aの苗載せ台14の下部には夫々の条毎にマット状苗Wと接触することでON操作される第1センサS1を設けて、図2に示す如く、この第1センサS1の位置より下方までマット状苗Wが減少した場合に第1センサS1がOFF状態に切り換わることで苗の減少を検出できるよう構成してあり、又、図2及び図3に示すように、前記作溝器23はステンレス等の導電性の良好な金属で構成され、この作溝器23本体と、この作溝器23の内部に絶縁材としての樹脂26を介して形成した電極27とで第2センサS2構成してある。
【0016】尚、第2センサS2を8条全ての作溝器23に備えてあり、この部位に詰まりを発生すると作溝器23本体と電極27とに亘って肥料、あるいは、泥土がブリッジ状に形成され、夫々の間の電気抵抗値が大きく低下するので、この部位の電気抵抗の値に基づいて詰まりを検出できるものとなっている。
【0017】この田植機では、苗の残量の減少を何れかの第1センサS1が検出すると図4に示す如く、ランプ28を有した表示機構Dを表示作動させると同時に、警報音発生機構Eとしてのブザー29を発音作動させ、又、第2センサS2で詰まり状態を検出すると前記表示機構Dを表示作動させると同時にランプ28の点灯作動と同時に前記ブザーを発音作動させる制御系を形成すると共に、第1センサS1の検出結果に基づくブザー29の発音作動のみを阻止する状態に切換え自在な発音阻止機構Fとしての切換えスイッチ30を備えている。
【0018】前記表示機構Dは運転座席7前方のパネル31に形成され、苗の残量が減少した際に点灯するランプ28Aと、肥料供給系に詰まりが発生した場合に点灯するランプ28Bと、苗の残量が減少した条、及び、詰まりが発生した条を2条単位で表示する4つのランプ28Cとを有すると共に、前記切換えスイッチ30、及び、パネル31の裏面に前記ブザー29を備えている。
【0019】又、4つのランプ28Cを覆う位置に半透明の樹脂シート32を備え、この樹脂シート32の表面に同図に示す如く、「1〜8」の数字を記することで何れの条に対応するかを2条単位で把握できるようになっている。尚、この田植機では、製造時に走行機体に連結される苗植付装置Aの条数に対応して樹脂シート32を取換えることで、図5(イ)に示す如く4条用のもの32A、図5(ロ)に示す如く5条用のもの32B、図5(ハ)に示す如く6条用のもの32C、及び、図5(ニ)に示す如く10条用のもの32D夫々複数種の樹脂シート32の選択で夫々の条数に対応できるようになっている。
【0020】図6に示すように、制御手段としてマイクロプロセッサを有した制御装置33に対して8つの第1センサS1からの信号、8つの第2センサS2からの信号、切換えスイッチ30からの信号夫々が入力する系を形成すると共に、この制御装置33から前記6個のランプ28を選択して駆動するドライバ34への信号を出力する系、及び、前記ブザー29のドライバ35(トランジスタ)へ制御信号を出力する系を形成して制御系が構成されている。
【0021】この制御装置33の動作は図7に示す如く、警報ルーチンとして制御装置33のメインの動作に組み込まれ、このルーチンでは8つの第1センサS1夫々からの信号を入力し、これらの第1センサS1の1つでもOFF状態に陥ると切換えスイッチ30の状態を判別し(#101〜#103ステップ)、ON状態にあるとブザー29を作動させると同時に、苗を示すランプ28Aを点灯させ、対応する条のランプ28Cを点灯させ、又、切換えスイッチ30がOFF状態にあるとブザー29を作動させず対応する条のランプ28Cの点灯のみ行う(#104〜#106ステップ)。
【0022】次に、8つの第2センサS2夫々からの信号を入力し、これら第2センサS2の信号に基づいて「詰まり」を検出するとブザー29を作動させると同時に、詰まりを示すランプ28Bを点灯させ、対応する条のランプ28Cを点灯させる(#107〜#111ステップ)。
【0023】このように該田植機で切換えスイッチ30によって第1センサS1の検出結果に基づくブザー29の耳障りな発音作動を阻止した場合には、苗の残量が減少したことを第1センサS1が検出すると、表示機構Dの表示作動で視覚によって苗の減少を作業者に認識させるものとなり、又、肥料供給経路の詰まりを第2センサS2が検出すると、表示機構Dの表示作動と同時に警報音発生機構Eの発音作動によって視覚と聴覚とで肥料供給経路の詰まりを即時に作業者に認識させるものとなっている。
【0024】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、例えば、図8乃至図10に示すように、ペースト状の肥料の施肥を行う施肥装置Bを苗植付装置Aに備えた田植機に適用することも可能である。
【0025】つまり、この田植機では走行機体3及び苗植付装置Aが前記実施例と等しく構成され(共通の機能を有するものには同一の番号、符号を附した)、走行機体3の前部位置のタンク40に貯留されたペースト状の肥料を管路41を介してポンプPに導き、このポンプPからの肥料を供給管42を介して溝切り板24の後部に取り付けたノズル43に送り、圃場面下に送り出すよう構成されている。
【0026】図10に示すように、前記ポンプPは、シリンダ44に往復作動自在に内装したピストン45を、その被操作部45Aが突出する方向にバネ46で付勢すると共に、この被操作部45Aに接当して該ピストン45を押し込み方向に操作するア−ム部材47、及び、このアーム部材47を揺動操作するよう、ロータリケース17とアーム部材47とを押し引きロッド48、リンク49を介して連動連結し、又、シリンダ44に連通する管路41の側、及び、シリンダ44に連通する供給管42の側に一方弁50を介装することによって、ピストン45の押し込み操作時に肥料を送り出すよう構成されている。
【0027】又、ピストン45と一体作動するピン45Bと接当する接当部材51の位置調節でバネ46によるピストン45の復元位置を変更してピストン45の作動毎の肥料の送り出し量を調節するよう偏心カム型の接当部材51、及び、この接当部材51の回転位相を調節する電動モータ52とで繰出し量の調節部を構成し、供給管42に送られる肥料の量を計測するようスクリュー型等の流量計測機構53を備えている。
【0028】図11に示すように、制御系が構成され、この制御系では制御手段としての制御装置33に対して第1センサS1、前記流量計測機構53からの信号、前記調節部を操作してポンプPの送り出し量を設定する供給量設定機構54からの信号、エンジン4の回転数を計測するエンジン回転数センサ55からの信号、変速レバー11の変速位置を計測する変速位置センサ56からの信号、発音阻止機構Fとしての切換えスイッチ30からの信号夫々の入力系を有すると共に、前記電動モータ52制御用の信号、表示機構Dとしてのランプ28を制御する信号、警報音発生機構Eとしてのブザー29を制御する信号夫々の出力系を有している。
【0029】又、この制御系では、流量計測機構53で計測される肥料の流量が、供給量設定機構54で設定された肥料の供給量と比較して単位時間内に大きく低下した場合に、肥料供給系に詰まりが発生したと判別するよう流量計測機構53と供給量設定機構54とで第2センサS2を構成してあり、第1センサS1で苗の残量が減少した場合にはランプ28の点灯と同時にブザー29を作動させ得ると共に、このブザー29の作動を切換えスイッチ30で停止できるものとなっており、又、第2センサS2で詰まりを検出した場合にはランプ28の点灯と同時にブザー29を作動させると云う実施例と同様の制御作動を行うよう制御動作が設定されている(制御動作は詳述せず)。
【0030】又、この制御系では、作業開始時におけるタンク40に貯留した肥料の量と、第2センサS2を構成する流量計測機構53で計測される信号値とによって肥料の消費率、残量を計算することで残量が減少した場合にはブザー29の作動によって残量の減少を予め警報することが可能になっており、更に、この施肥装置BのポンプPではアーム部材47の接当とバネ46の復元力とによってピストン45が往復作動する構造になっているため、高速駆動時にはバネ46の付勢力でピストン45が復元する以前にアーム部材47が接当し、送り出し量が僅かに減少する特性を有し、この減少を抑制する目的から、エンジン回転数センサ55からの信号値と、変速位置センサ56からの信号値とに基づき、エンジン回転数の変更時、変速位置の変更時において繰出し量の調節部を自動的に調節してポンプPの送り出し量の変動を抑制する制御動作も設定されている(制御動作は詳述せず)。
【0031】又、本発明では第1センサS1、第2センサS2とも光センサ等、非接触型のセンサを用いることが可能であり、表示機構を、苗の減少、肥料供給系の詰まりを表す文字等を記した部位を選択して差し示すよう移動可能な指針、あるいは、苗の減少、肥料供給系の詰まりを表す文字等を記した部位を選択して露出させるよう開口を形成した移動可能なマスク等を備えて構成することも可能である。
【0032】又、本発明では警報音発生機構をPCM音源を利用して人の言葉で警報を発するよう動作するものを用いて構成することも可能である。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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