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発明の名称 移植機の苗押出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−37826
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−175830
出願日 平成6年(1994)7月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 島隅 和夫 / 蔵野 淳次 / 福高 恭史 / 西尾 基 / 野坂 健吉 / 福本 仁志
要約 目的
プッシュロッドがポット部の通孔に対して多少ずれていても、苗トレイを損傷させずに土付き苗を確実に押し出せるようにする。

構成
底部に通孔12を有するポット部10が苗トレイ11の裏面側に突出して形成され、この苗トレイ11の裏面側に前記通孔12を通過するプッシュロッド18がポット部10に対して出退自在に設けられ、そのプッシュロッド18の出退移動によって前記ポット部10に装填された土付き苗14を前記苗トレイ11の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、前記プッシュロッド18の先端部又はポット部10の底部のうち少なくとも一方に、その先端部を前記通孔12に案内するガイド部20を形成し、当該プッシュロッドロッド18に、その先端部がロッド径外方向に変位するのを許容する遊び手段21を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 底部に通孔(12)を有するポット部(10)が苗トレイ(11)の裏面側に突出して形成され、この苗トレイ(11)の裏面側に前記通孔(12)を通過するプッシュロッド(18)がポット部(10)に対して出退自在に設けられ、そのプッシュロッド(18)の出退移動によって前記ポット部(10)に装填された土付き苗(14)を前記苗トレイ(11)の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、前記プッシュロッド(18)の先端部又はポット部(10)の底部のうち少なくとも一方に、その先端部を前記通孔(12)に案内するガイド部(20)(51)(56)(72)が形成され、当該プッシュロッドロッド(18)に、その先端部がロッド径外方向に変位するのを許容する遊び手段(21)(54)が設けられていることを特徴とする移植機の苗押出装置。
【請求項2】 プッシュロッド(18)のポット部(10)に挿通されない部分を弾性変形自在に支持する第一遊び手段(21)を備えている請求項1に記載の移植機の苗押出装置。
【請求項3】 プッシュロッド(18)の先端部が同ロッド(18)の中途部に対して径外方向に変位するのを許容する第二遊び手段(54)を備えている請求項1又は2に記載の移植機の苗押出装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等のポット苗(土付き苗)を移植するための移植機の苗押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上記土付き苗を移植するための畑地用の移植機では、縦横に多数のポット部が裏面側に突出するよう配列された苗トレイが間欠縦送り自在に設けられ、この苗トレイの裏面側に、ポット部の底に設けた通孔を通過するプッシュロッドがポット部に対して出退自在に設けられている。
【0003】従来では、そのプッシュロッドによってポット部に装填された土付き苗を苗トレイの表面側に押し出したあと、この苗を苗受渡し手段を介して上下動自在に設けた移植筒に一つずつ供給し、この移植筒を畝に対して突き刺すことによって当該土付き苗を畝に自動的に移植するようにしている(例えば、実開昭58−190303号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記苗トレイを間欠的に縦送りする場合、ポット部の通孔がプッシュロッドと同軸心となるよう苗トレイを一時停止させ、この一時停止をさせている間にプッシュロッドがポット部へ出退するようにタイミング調整される。しかし、苗トレイを連続して間欠的に縦送りすると、苗トレイの搬送誤差や寸法誤差等によってポット部の通孔がプッシュロッドに対して心ずれを生じ、このため、プッシュロッドの先端がポット部の底に当たって苗トレイを損傷させたり、プッシュロッドがポット部の通孔縁を擦りながら出退し、このときの振動によって土付き苗の根鉢部が崩れたりすることがある。
【0005】なお、上記した苗トレイの間欠縦送りの際に生じるポット部の位置ずれは、苗トレイがトレイ案内台に湾曲して支持され、しかもこの苗トレイの湾曲部にプッシュロッドを出退させる場合(例えば、実公昭58−14833号公報)に特に著しい。本発明は、このような実情に鑑み、プッシュロッドがポット部の通孔に対して多少ずれていても、苗トレイを損傷させずに土付き苗を確実に押し出せるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、本発明は、底部に通孔を有するポット部が苗トレイの裏面側に突出して形成され、この苗トレイの裏面側に前記通孔を通過するプッシュロッドがポット部に対して出退自在に設けられ、そのプッシュロッドの出退移動によって前記ポット部に装填された土付き苗を前記苗トレイの表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、前記プッシュロッドの先端部又はポット部の底部のうち少なくとも一方に、その先端部を前記通孔に案内するガイド部が形成され、当該プッシュロッドロッドに、その先端部がロッド径外方向に変位するのを許容する遊び手段が設けられていることを特徴とする。
【0007】この場合、上記遊び手段としては、プッシュロッドのポット部に挿通されない部分を弾性変形自在に支持する第一遊び手段を採用できる。また、プッシュロッドの先端部が同ロッドの中途部に対して径外方向に変位するのを許容する第二遊び手段を採用してもよい。
【0008】
【作用】本発明では、ガイド部20,51,56,72がプッシュロッド18の先端部を通孔12に案内するとともに、遊び手段21,54によってロッド先端部がロッド径外方向に変位するのを許容されるので、苗トレイ11の搬送誤差等のためプッシュロッド18が通孔12に対して多少ずれていても、プッシュロッド18の突出時にその先端部がガイド部20,51,56,72によって通孔12と合致するよう適切に案内され、プッシュロッド18の先端がポット部10の底に突き立てられることはない。
【0009】その後、プッシュロッド18はポット部10へ突出するが、この際その外周面が通孔12縁に摺動するおそれがある。この場合、プッシュロッド18のポット部10に挿通されない部分を弾性変形自在に支持する第一遊び手段21を採用すれば、第一遊び手段21が弾性変形するのでその摺動時に通孔12縁に過大な力が作用することがない。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1乃至図3は本発明の第一実施例を示している。図3において、本実施例で採用した移植機3は歩行型であり、圃場の畝1を跨いでこの畝1に沿って走行自在とされ、この畝1にはマルチフィルムが被覆されている。
【0011】この移植機3は、走行機体4の前端部の一側に前輪5を、かつ、後部両側に後輪6を備えており、中央部に搭載されたエンジン7の動力により後輪6を駆動して走行するようになっており、機体4の後端中央部側にはハンドル8が後方突出状に設けられている。9はトレイ案内台であり、その幅方向が移植機3の走行方向に向くよう機体4の左右一側に設けられている。このトレイ案内台9は、図2に示すように断面が偏平な溝形状を呈し、多数の土付き苗14が装填された苗トレイ11の両縁部を縦方向に挿入可能に支持するレール部9Aを有する。
【0012】苗トレイ11は可撓性を有する薄肉のプラスチック製で、その裏面側(図2の右側)に突出する多数のポット部10が縦横に配列して形成されている。ポット部10の底には円形の通孔12が形成されており、この各ポット部10に装填されている土付き苗14は通孔12を通過する後述のプッシュロッド18で外部に押し出されることになる。
【0013】トレイ案内台9は機体4の左右方向において湾曲されていて、この湾曲形状に沿って苗トレイ11が挿入できるようになっている。苗トレイ11の両端縁のフランジ部11Aには被係合孔11Bが形成され、上下揺動自在に駆動される図外の送り爪をその被係合孔11Bに係合することによって当該苗トレイ11が縦方向に間欠送りされる。
【0014】トレイ案内台9の湾曲部の裏側(図2の右側)には、横一列の土付き苗14を一気に苗トレイ11の表面側(図2の左側)へ押し出す苗押出装置15が設けられており、この苗押出装置15はトレイ11の一間欠縦送り毎に往復移動するようになっている。図2に示すように、苗押出装置15は、苗押出方向に延設された案内レール16上に往復移動自在に設けた断面L字形のスライダ17と、このスライダ17に苗トレイ11の縦列間隔と同じ間隔で列設された複数本(本実施例では7本)のプッシュロッド18と、エンジン7又はバッテリーによって回転駆動されるクランク13と、クランク13の回転運動をスライダ17の往復移動に変換するリンク19と、を備えている。
【0015】トレイ案内台9の湾曲部には横長のスリット9Bが形成されており、このスリット9Bの背後にプッシュロッド18が互いに平行でかつ等間隔に配置されている。各プッシュロッド18は、その先端が苗トレイ11の通孔12に向かうように根元部がスライダ17の縦壁部17Aに片持ち状に取り付けられている。クランク13は、苗トレイ11を一回間欠送りしてその縦送りが停止している間に一回転するよう制御されている。このクランク13の回転により、リンク19及びスライダ17を介してすべてのプッシュロッド18が対応する各ポット部10に向かって同時に出退し、横一列のポット部10に装填されている土付き苗14が一気に押し出されることになる。
【0016】図1に示すように、上記プッシュロッド18の先端には、同先端部を前記苗トレイ11の通孔12に案内するためのガイド部20が形成され、上記プッシュロッド18の根元部には、ガイド部20がロッド18先端部を通孔12へ案内しうる範囲内で当該先端部がロッド径外方向に変位するのを許容する第一遊び手段21が設けられている。
【0017】すなわち、当該プッシュロッド18は、鋼製の外筒22内に同じく鋼製の心棒23を間隔をおいて挿通することによって構成され、この外筒22の先端に、丸みを帯びた先細り円錐形状とされた前記ガイド部20が形成されている。本実施例の第一遊び手段21は、スライダ17の縦壁部17Aに固定されかつ心棒23の基端部を揺動自在に支持する連結部材24と、この連結部材24と外筒22の基端部間に介装したゴム等の弾性材料からなる支持筒25と、を備えている。
【0018】連結部材24は、円形のプレート26の表面に受け座27を固着しかつ裏面にねじ軸28を固着することによって形成され、ねじ軸28に螺合した一対のナット29で縦壁部17Aを挟持することでスライダ17に固定されている。連結部材24の受け座27には、心棒23の基端部に形成した球部30が嵌合され、この受け座27と球部30とからなる自在継手31によって心棒23が連結部材24に揺動自在に連結されている。また、連結部材24のプレート26は外筒22とほぼ同径とされ、外筒22の基端部に套嵌された前記支持筒25の基端部が、当該プレート26の外周部に掛止されている。
【0019】従って、プッシュロッド18の径外方向に外力を与えると、弾性材料からなる支持筒25が撓んで自在継手31を介してプッシュロッド18の根元がやや折れ曲がるが、その外力を解除すると、支持筒25の復元力によってプッシュロッド18がスライダ17の縦壁部17Aにほぼ垂直となる元の状態に戻るようになっている。
【0020】なお、外筒22と心棒23の先端部同士の連結は、図1の左円内に示すように、心棒23の先端部を外筒22の先端内部に装填したゴム座32に固着するか、心棒23の先端に形成した球部33を外筒22の先端内部に形成した凹部に嵌合することによって行える。特に、前者の場合には、ゴム座32が外筒22と心棒23の先端部同士の心ずれを許容するので、プッシュロッド18がポット部10の通孔12縁に当たったときの衝撃を緩和できる利点がある。
【0021】また、図1では第一遊び手段21をプッシュロッド18の根元部(スライダ17との連結部)に設けているが、この第一遊び手段21は、プッシュロッド18の中間部に設けることも可能である。しかし、この場合には、プッシュロッド18の突出時にポット部10に挿通されない中間部分に設ける必要がある。次に、トレイ案内台9の下方には、押し出された横一列の土付き苗14を一つずつ移植筒34に供給するための苗送り手段35が設けられ、この苗送り手段35は、多数の苗受具35Aを苗トレイ11の表面側に間欠移動自在に並設することによって構成されている。
【0022】苗送り手段35は、駆動スプロケット36と従動スプロケット37に巻き掛けたエンドレスチェーン38と、このチェーン38に上下揺動可能に設けた苗受具35Aとを備えている。この苗受具35Aは、土付き苗14の受取時は水平にセットされているが、駆動スプロケット38に至ると下方へ傾斜運動するようになっていて、これにより、苗受具35A上の土付き苗14が一つずつ滑り落とされる。
【0023】移植筒34は、図3に示す平行リンク39によって土付き苗14が落下する位置において昇降自在に設けられ、上死点のときに受け取った土付き苗14を保留し、下死点において畝1に突き刺さってその土付き苗14を移植する。なお、図3において、40は移植筒26に先行して熱によってマルチフィルムを溶断するガスバーナ、41は移植苗の回りの土を押付けるためのローラを示している。また、図2に示す42は、苗押出手段15で押出された土付き苗14が苗受具35Aから落下するのを防止するためのガードであり、苗送り手段35の送り方向に沿ってフレームに立設された透明樹脂板よりなる。
【0024】上記移植機3の苗押出装置15によれば、クランク13の回転によって各プッシュロッド18が対応するポット部10の通孔12を通過するように出退し、これによってポット部10に装填された土付き苗14が苗トレイ11の表面側へ押し出される。このさい、プッシュロッド18の先端には先細り状のガイド部20が形成されており、しかも、第一遊び手段21がプッシュロッド18の根元部を弾性変形自在に支持するので、苗トレイ11の搬送誤差等のためプッシュロッド18が通孔12に対して多少ずれていても、プッシュロッド18が根元部でやや屈曲しながらその先端部がガイド部20によって通孔12と合致するよう適切に案内され、プッシュロッド18の先端がポット部10の底に突き立てられることはない。
【0025】その後、プッシュロッド18はその外周面を苗トレイ11の通孔12縁に摺動させながら移動することになるが、第一遊び手段21の支持筒25が弾性変形するのでその摺動時に通孔12縁に過大な力が作用することがなく、かかる摺動による苗トレイ11の損傷が有効に防止される。また、上記のように苗トレイ11との干渉による不都合が解消されることに伴い、プッシュロッド18の先端部を通孔12とほぼ同径にできるので、苗14の根鉢部14Aに対するプッシュロッド18の接地面積が大きくなり、押出時の根鉢部14Aの崩壊を防止することができる。
【0026】図4は本発明の第二実施例を示し、この実施例では、プッシュロッド18が一本のロッド本体44よりなり、第一遊び手段21がそのロッド本体44に套嵌された圧縮バネ45等より構成されている点で第一実施例と異なる。すなわち、この場合の第一遊び手段21は、ロッド本体44の基端部に形成した湾曲プレート46と、この湾曲プレート46をスライダ17の縦壁部17Aに形成した凹部47に付勢する圧縮バネ45とを備える。
【0027】ロッド本体44の基端部はスライダ17の縦壁部17Aに前側(図4の左側)から挿通され、この突出端部に圧縮バネ45を套嵌するとともに、この圧縮バネ45がナット48で固定された止め板49を介して抜け止めされ、これによって湾曲プレート46の球面部をこれと対応する形状の凹部47に圧接するようにしている。
【0028】従って、かかる第一遊び手段21を有する本実施例においても、プッシュロッド18に径外方向に外力を加えると、圧縮バネ45が撓んで湾曲プレート46の摺動を介してプッシュロッド18の根元がやや折れ曲がり、プッシュロッド18が通孔12に対して多少ずれていても、その突出時に通孔12内に適切にガイドされることになる。
【0029】また、本実施例では、ロッド本体44は通孔12よりもかなり小径とされ、かかるロッド本体の先端部に流線形状を呈するカバー部材50が固着されている。このカバー部材50の先端部には断面楕円形のガイド部21が形成され、その中間部は基端側に向かうに従い徐々に小径となるテーパ状に形成されている。また、カバー部材50の最大径は通孔12径とほぼ同じに設定されている。
【0030】このようにカバー部材50を流線形にした場合、同部材50の最大径の部分さえ通孔12を通過しさえすれば、その後はカバー部材50の外周面が苗トレイ11の通孔12縁に摺動するのを極力防止することができる。図5は本発明の第三実施例を示し、この実施例では、基本的には上記第二実施例と同じ構造の遊び手段21を採用しつつ、心棒23に外筒22を外嵌した第一実施例と同様のプッシュロッド18を採用しており、外筒22の基端部と湾曲プレート46との間にゴム等の弾性材料よりなる支持筒25を介装している。
【0031】従って、本実施例の場合、プッシュロッド18の根元部において圧縮バネ45と支持筒25の双方の弾性変形が可能となるため、プッシュロッド18の変形自由度を増加できる利点がある。図6は本発明の第四実施例を示しており、この実施例では、プッシュロッド18の先端部がロッド本体53に対して径外方向に変位するのを許容する第二遊び手段54が設けられている。
【0032】すなわち、この第二遊び手段54は、プッシュロッド18の先端部自体が径外方向に変形するように構成されており、ロッド本体53の先端に固着されたゴム等の弾性材料よりなる押出ヘッド55よりなる。この押出ヘッド55は、図6(b)に示すように、断面卵形に形成された頭部(ガイド部)56と円柱状の固着部57とを一体に有し、それらの間には頭部56の心ぶれ変形が容易となるように小径のネック部58が形成されている。固着部57の端面には取付孔59が形成され、この取付孔59にロッド本体53の先端面に形成した取付ピン60を嵌合することによって、押出ヘッド55をロッド本体55に固定している。
【0033】また、本実施例のロッド本体53は押出ヘッド55の最大径よりもやや小径に形成され、スライダ17の縦壁部17Aにナット61で直結されている。このように、本実施例では、プッシュロッド18の先端に先細り状の頭部56が形成されていて、しかも、かかる頭部56を有する押出ヘッド55(第二遊び手段54)が径外方向に弾性変形自在であるため、図6(b)に仮想線で示すように、プッシュロッド18が通孔12に対して多少ずれていても、押出ヘッド55が通孔12を通過する際に通孔12縁に当接しながら弾性変形し、このため、プッシュロッド18がポット部10の底に突き立てられることなく通孔12と合致するよう適切にガイドされる。
【0034】その後、プッシュロッド18はポット部10内に突出することになるが、この場合、プッシュロッド18と通孔12との心ずれが酷いときは、ロッド本体53の外周面が通孔12縁に摺動しながら移動することになり、この摺動によって苗トレイ11を損傷するおそれがある。そこで、図6(c)に示すように、ロッド本体53の中途部にコイルバネ62を介装しておくことが好ましい。この場合、上記摺動時にコイルバネ62が弾性変形するので通孔12縁に過大な力が作用することがなく、かかる摺動による苗トレイ11の損傷が有効に防止される。しかして、当該コイルバネ62は前記第一遊び手段21として機能する。
【0035】ただし、このコイルバネ62は、ロッド本体53の中途部のうちポット部10に挿通されない部分に設ける必要がある。図7はプッシュロッド18の先端部に設ける第二遊び手段54の変形例を示している。このうち、図7(a)に示す第二遊び手段54は、ロッド本体53の先端に固着したゴム製の支持体64の先端に、鋼球65を固着してなる。
【0036】また、図7(b)に示す第二遊び手段54は、ロッド本体53の先端面に固定したピン66と、このピン66に挿通した孔付きの金属製のボール67とからなり、このボール67はピン66に遊びをもって挿通され、ロッド径外方向に移動自在となっている。更に、図7(c)に示す第二遊び手段54は、ロッド本体53に固定した有底筒状の支持筒68と、この支持筒68の底部に遊挿された金属製のボール69と、支持筒68内に装填されたゴム製のスペーサ70よりなる。ボール69は、その基端部の抜け止めピン71を支持筒68の底部に遊嵌することによって取り付けられ、この抜け止めピン71の頭部にスペーサ70が当接している。従って、当該ボール67もロッド径外方向に移動自在である。
【0037】なお、本発明は、上記した各実施例の構成に限定されるものではない。例えば、上記各実施例では、プッシュロッド18の先端を先細りにしたり球体を設けたりしてガイド部を構成しているが、図8に示すように、ポット部10の底部の通孔12周囲にテーパ部72を形成することにより、ロッド先端部を通孔12に案内するガイド部を構成することもできる。
【0038】また、本発明は、横一列の土付き苗14を一気に押し出す場合だけでなく、例えば実開昭58−190303号に示すような土付き苗14を一つずつ押し出すタイプの苗押出装置(従って、プッシュロッド18が一つだけのもの)にも採用することができる。更に、本発明は搭乗タイプの野菜の移植機や田植え機にも採用できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ガイド部20,51,56,72がプッシュロッド18の先端部を通孔12に案内するとともに、遊び手段21,54がロッド先端部のロッド径外方向への変位を許容するので、プッシュロッド18が通孔12に対して多少ずれていても、苗トレイ11を損傷させずに土付き苗14を確実に押し出すことができる。
【0040】また、プッシュロッド18のポット部10に挿通されない部分を弾性変形自在に支持する第一遊び手段21を採用した場合、プッシュロッド18の中途部が通孔12縁に摺動してもその通孔12縁に過大な力が作用せず、苗トレイ11の損傷をより確実に防止することができる。




 

 


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