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発明の名称 水田用作業機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−37808
公開日 平成8年(1996)2月13日
出願番号 特願平6−182033
出願日 平成6年(1994)8月3日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 高尾 裕
要約 目的
構造見直しにより、圃場泥土に軟硬があっても播種深さを均一化できる直播機を提供する【構成】 走行機体3の直後に配置された代掻き用のロータリー耕耘装置Rと、ロータリー耕耘装置Rによる耕耘泥土に種籾を自然落下供給する直播装置Aとを備えて湛水直播機を構成する。耕耘装置R通過後の泥層硬さを検出する硬度検出手段aと、直播装置Aを昇降可能な直播昇降機構bと、耕耘深さを検出する耕深検出手段cと、耕耘装置Rを昇降可能な耕耘昇降機構dとを備え、硬度検出手段aの検出結果に基づいて直播昇降機構bを、かつ、耕深検出手段cの検出結果に基づいて耕耘昇降機構dを夫々自動的に操作して、直播装置Aの対地高さ、及び耕耘深さを設定範囲に維持する高さ制御手段D、耕深制御手段Eを備える。直播装置Aに、種籾を圧力空気で強制落下させる強制落下機構を備えても良い。

構成
走行機体3の直後に配置された代掻き用のロータリー耕耘装置Rと、ロータリー耕耘装置Rによる耕耘泥土に種籾を自然落下供給する直播装置Aとを備えて湛水直播機を構成する。耕耘装置R通過後の泥層硬さを検出する硬度検出手段aと、直播装置Aを昇降可能な直播昇降機構bと、耕耘深さを検出する耕深検出手段cと、耕耘装置Rを昇降可能な耕耘昇降機構dとを備え、硬度検出手段aの検出結果に基づいて直播昇降機構bを、かつ、耕深検出手段cの検出結果に基づいて耕耘昇降機構dを夫々自動的に操作して、直播装置Aの対地高さ、及び耕耘深さを設定範囲に維持する高さ制御手段D、耕深制御手段Eを備える。直播装置Aに、種籾を圧力空気で強制落下させる強制落下機構を備えても良い。
特許請求の範囲
【請求項1】 走行機体の後方で圃場泥土に作用するロータリー耕耘装置(R)と、このロータリー耕耘装置(R)による耕耘作用後の圃場泥土に種籾を落下供給する直播装置(A)とを備えてある水田用作業機。
【請求項2】 前記ロータリー耕耘装置(R)による耕耘作用後の泥土面硬さを検出する硬度検出手段(a)と、前記直播装置(A)を前記走行機体に対して昇降操作する直播昇降機構(b)とを備えるとともに、前記硬度検出手段(a)による検出結果に基づいて前記直播昇降機構(b)を自動的に操作することにより、前記直播装置(A)の対地高さを設定範囲に維持する高さ制御手段(D)を備えてある請求項1記載の水田用作業機。
【請求項3】 前記ロータリー耕耘装置(R)の耕耘深さを検出する耕深検出手段(c)と、前記ロータリー耕耘装置(R)を前記走行機体に対して昇降操作する耕耘昇降機構(d)とを備えるとともに、前記耕深検出手段(c)による検出結果に基づいて前記耕耘昇降機構を自動的に操作することにより、前記ロータリー耕耘装置(R)による耕耘深さを設定範囲に維持する耕深制御手段(E)を備えてある請求項1記載の水田用作業機。
【請求項4】 前記直播装置(A)に、種籾を圧力空気によって強制落下させる強制落下機構(F)を備えてある請求項1又は2記載の水田用作業機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機の走行機体を利用することによって湛水直播できるように構成された水田用作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、特開昭63‐287410号公報に示されたもののように、圃場に凹みを形成し、その凹みに種籾を落下供給し、それから種籾の入った凹みを埋め戻すようにする構造のものや、実開平2‐123808号公報に示されたもののように、作溝器で形成された溝に種籾を落下供給し、それからその溝を埋め戻すようにした構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記前者の公報のものでは、凹み作成工程、種籾流下工程、及び凹み埋め戻し工程の3工程が、前記後者の公報のものでも、溝切り工程、種籾流下工程、及び溝埋め戻しという3工程が夫々必要であり、それらの各工程は定まった動きをするものである。しかしながら、圃場泥土は往々にして場所によってその硬さが異なるものであるから、上記いずれの公報のものでも圃場の軟硬に十分対応しきれない面があり、直播による播種深さがばらつき易いものであった。又、前記いずれの公報のものでも、泥の軟硬によって凹みや溝の深さ自体のばらつくおそれや、種籾流下ホース部分が泥詰まりするおそれがあり、更なる改善の余地が残されているように思える。本発明の目的は、構造見直しにより、圃場泥土に軟硬があっても播種深さを均一化できる直播機を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために本発明は、水田用作業機に、走行機体の後方で圃場泥土に作用するロータリー耕耘装置と、このロータリー耕耘装置による耕耘作用後の圃場泥土に種籾を落下供給する直播装置とを備えてあることを特徴とする。そして、ロータリー耕耘装置による耕耘作用後の泥土面硬さを検出する硬度検出手段と、直播装置を走行機体に対して昇降操作する直播昇降機構とを備えるとともに、硬度検出手段による検出結果に基づいて直播昇降機構を自動的に操作することにより、直播装置の対地高さを設定範囲に維持する高さ制御手段を備えてあると好都合である。又、ロータリー耕耘装置の耕耘深さを検出する耕深検出手段と、ロータリー耕耘装置を走行機体に対して昇降操作する耕耘昇降機構とを備えるとともに、耕深検出手段による検出結果に基づいて耕耘昇降機構を自動的に操作することにより、ロータリー耕耘装置による耕耘深さを設定範囲に維持する耕深制御手段を備えてあるのも好都合である。さらに、直播装置に、種籾を圧力空気によって強制落下させる強制落下機構を備えてある構造でも良い。
【0005】
【作用】請求項1の構成では、先ず、ロータリー耕耘装置で圃場泥土の表層部を柔らかく解しておき、その解されて一様に柔らかくなった泥土に、種籾を自然落下によって播種させるというものである。つまり、従来のように強制的に穴や溝を掘るのではなく、圃場そのものを柔らかくすることで圃場に軟硬差がないようにしておき、それから落下の勢いによって種籾を直播させるものであるから、均一な泥硬さと一定高さからの落下により、極力均一深さに種籾を直播できるようになる。又、本手段では埋め戻し工程が不要であるから、耕耘工程と種籾落下供給工程の2工程で良く、従来よりも工程数を減らすことができる。加えて、耕耘工程と種籾落下供給工程とには、先に述べた従来技術のように、圃場に形成された溝や穴にうまく種籾が入るよう、それら溝や穴を形成する前処理工程と種籾供給工程とを連係させる、という連係作動の必要がないから、種籾の播種状態が直播装置の精度によって左右されることが少なく、この点からも直播深さの均一化が促進される。
【0006】請求項2の構成では、耕耘作用後の泥土面硬さを検出してその泥土硬さに応じて直播装置の対地高さを加減するものであるから、泥土が硬めの所では直播装置を上昇させ、柔らかめの所では直播装置を下降させることで、自然落下による種籾の泥土へのもぐり込み深さを均一化させることができる。つまり、ロータリー耕耘を行ったにも拘らずに圃場泥土に軟硬が存在している場合でも播種深さを均一化することができる。
【0007】請求項3の構成では、耕耘深さを検出してロータリー耕耘装置を昇降させるものであるから、耕耘深さが設定範囲よりも深くなると耕耘装置を機体に対して上昇し、設定範囲よりも浅くなると耕耘装置を機体に対して下降させることができる。従って、圃場の軟硬によって走行機体の対地高さが変化しても、耕耘深さを設定範囲の値に、すなわち、均一深さに維持でき、種籾の播種深さを均一化することができる。
【0008】請求項4の構成では、圧力空気による初速が加わった状態で落下させるものであるから、所定の播種深さを得るための直播装置高さを、自然落下による場合よりも低めることが可能になる。従って、低い直播装置高さによる低重心化で、バランスが改善された状態で適切な播種深さを得られるようになるとともに、圧力空気を媒介とするものであるから、例えば高速で移動する部材との接当によって勢い付ける手段に比べて、種籾を傷つけることなく確実に落下速度を速めることができる。
【0009】
【発明の効果】その結果、請求項1記載の水田用作業機では、直播に先立って耕耘させる考えにより、従来よりも少ない工程数での作動の確実化を図りながらより播種深さを均一化し得る直播が行えるようになった。請求項2記載の水田用作業機では、ロータリー耕耘を行ったにも拘らずに圃場泥土に軟硬が存在している場合でも、そして、請求項3記載の水田用作業機では、圃場の軟硬によって走行機体の対地高さが変化しても、夫々播種深さを均一化することができるようになる。請求項4記載の水田用作業機では、種籾を損傷なく良好に保ちながら、かつ、機体バランスを改善しながら播種深さの均一化が図れる利点がある。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施例〕図1に、田植機の走行機体を利用した湛水直播機が示され、2は駆動後輪、3は走行機体、5は運転座席、6はミッションケース、Aは直播装置、Bは施肥装置、Rはロータリー耕耘装置である。
【0011】直播装置Aは、種籾を貯留する種籾ホッパー7と、この種籾ホッパー7の種籾を所定量ずつ順次繰出す種籾繰出し機構8と、この種籾繰出し機構8で繰出された種籾の自然落下経路を案内する流下ホース9等から構成され、第1PTO軸10によって走行機体3側から動力を入力している。そして、第1四連リンク機構15と第1油圧シリンダ16とによって、走行機体3に対して直播装置Aを駆動昇降可能であるとともに、図2に示すように、6条の各条毎に種籾を落下供給する条蒔き構造を採っている。
【0012】施肥装置Bは、肥料貯留する肥料ホッパー11と、この肥料ホッパー11の肥料を所定量ずつ順次繰出す肥料繰出し機構12と、肥料繰出し機構12で繰出された肥料を案内する施肥ホース13等から構成されている。この施肥装置Bは連結部材14によって直播装置Aに支持されており、従って、直播装置Aと共に駆動昇降される構造であるとともに、種籾繰出し機構8にロッド連結することで肥料繰出し機構12へ動力が伝達されている。
【0013】ロータリー耕耘装置Rは、横軸心Pで回転自在な耕耘爪17や、第2PTO軸18の動力を入力して耕耘爪17に伝えるギヤケース19等を備えて構成されるとともに、第2四連リンク機構20と第2油圧シリンダ21とによって、走行機体3に対して駆動昇降可能である。このロータリー耕耘装置Rは、6条の播種幅の全体に亘って圃場泥土に耕耘作用する横長状に形成されており、直播装置Aによって種籾が供給される前に泥層を解して柔らかくするものである。
【0014】そして、ロータリー耕耘装置Rによる耕耘作用後の泥土面硬さを検出する硬度検出手段aと、直播装置Aを走行機体3に対して昇降操作する直播昇降機構bとを備えるとともに、硬度検出手段aによる検出結果に基づいて直播昇降機構bを自動的に操作することにより、直播装置Aの対地高さを設定範囲に維持する高さ制御手段Dを備えてある。又、ロータリー耕耘装置Rの耕耘深さを検出する耕深検出手段cと、ロータリー耕耘装置Rを走行機体3に対して昇降操作する耕耘昇降機構dとを備えるとともに、耕深検出手段cによる検出結果に基づいて耕耘昇降機構dを自動的に操作することにより、ロータリー耕耘装置Rによる耕耘深さを設定範囲に維持する耕深制御手段Eを備えてある。
【0015】詳述すると、直播装置Aの支持枠22下端に、横軸心X周りで揺動自在にソリ状の接地部材23を支承し、この接地部材23をバネ25によって下方に付勢するとともに、接地部材23の揺動角を検出する第1ポテンショメータ24をリンク連結して支持枠22に取付けることで硬度検出手段aが構成されている。つまり、泥面に付勢接地する接地部材23の揺動角を、すなわち、泥層への沈み込み具合によって泥土の軟硬を検出できるようにしてある。又、直播昇降機構bは、前述した第1四連リンク機構15と第1油圧シリンダ16とで構成されている。
【0016】ロータリー耕耘装置Rの固定カバー26の後端に、横軸心Y周りに揺動自在なセンサーカバー27を支承し、このセンサーカバー27の揺動角を検出する第2ポテンショメータ28を設けることで耕深検出手段cが構成されている。つまり、泥面に追従して揺動するセンサーカバー27の固定カバー26に対する角度を検出することで、耕耘爪17の沈込み深さ、即ち耕耘深さを検出することができるものである。耕耘昇降機構dは、前述した第2四連リンク機構20と第2油圧シリンダ21とで構成されている。
【0017】そして、図1に示すように、第1及び第2油圧シリンダ16,21夫々の電磁制御弁29,30と、第1及び第2ポテンショメータ24,28とを制御装置31に接続することで、高さ制御手段Dと耕深制御手段Eとが構成されている。つまり、圃場の凹凸や軟硬によって走行機体3の沈み込み量や前後姿勢が変化すると、そのままではロータリー耕耘装置Rと直播装置Aとの対地高さが変化するのであるが、センサーカバー27が図1中で時計周り方向に揺動して固定カバー26に対する角度が小になる(耕深が浅くなる)と、耕耘昇降機構dを作動させてロータリー耕耘装置Rを下降し、逆に、センサーカバー27が図1中で反時計周り方向に揺動して固定カバー26に対する角度が大になる(耕深が深くなる)と、耕耘昇降機構dを作動させてロータリー耕耘装置Rを上昇させるように制御装置31が機能し、その結果耕耘深さ(代掻き深さ)が一定に維持されるのである。
【0018】上記の場合、もしくは耕耘しても尚泥土に軟硬がある場合では、種籾の落下高さが変化して泥層への播種深さが変わってしまうのであるが、接地部材23が図1中で時計周り方向に揺動して支持枠22に対する角度が小になる(落下高さが高くなる)と、直播昇降機構bを作動させて直播装置Aを下降し、逆に、接地部材23が図1中で反時計周り方向に揺動して支持枠22に対する角度が大になる(落下高さが低くなる)と、直播昇降機構bを作動させて直播装置Aを上昇させるように制御装置31が機能し、その結果直播装置Aの対地高さが一定に維持されて播種深さが一定となるように制御されるのである。
【0019】〔第2実施例〕図3に、田植機の走行機体及び植付装置を利用した湛水直播機が示され、2は駆動後輪、3は走行機体、5は運転座席、Uは植付装置、Aは直播装置、Bは施肥装置、Rはロータリー耕耘装置である。この水田直播機は、その機能は前述した第1実施例のものと基本的に同じであり、以下に、構造上で異なる箇所について説明する。
【0020】図3に示すように、直播昇降機構bを構成するための支持枠22は植付装置Uの植付フレーム33に取付けられ、直播装置A及び施肥装置Bは植付ケース32に支持されている。この場合では、直播装置Aは条蒔きではなく、左右方向に種籾をばら蒔く構造のものであり、施肥装置Bの後側に配置されるとともに、植付機構34に各別にロッド連結することで各装置A,Bを駆動する構造である。
【0021】図4に示すように、直播装置Aにおける種籾繰出し機構8は、前後軸心Q周りで駆動回転される拡散回転体35を左右に複数個並列配置するとともに、左右に幅広の拡散ケース36を備えており、種籾ホッパー7からの種籾を所定量ずつ繰出す繰出し機構8から供給される種籾を複数の拡散回転体35によって左右に幅広く拡散してばら蒔くのである。
【0022】〔第3実施例〕図5に示すように、第1実施例による水田直播機の直播装置Aに、種籾を圧力空気によって強制落下させる強制落下機構Fを備えたものでも良い。すなわち、流下ホース9の上部に浅い進入角度の分岐路9aを設け、この分岐路9aに空気ポンプ37による圧搾空気を流入させることにより、流下ホース9内で自然落下する種籾を下方に向かう圧力空気で強制落下させる強制落下機構Fが構成されている。
【0023】〔別実施例〕請求項1,2,3の内容を備えたものや、請求項1,3,4の内容を備えた直播機を構成するものでも良い。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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