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発明の名称 苗植え付け装置用摩擦ブレーキ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−23735
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−164989
出願日 平成6年(1994)7月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 西出 智史 / 信田 光夫
要約 目的
ブレーキが所望強さで掛かるように簡単に調節できる苗植え付け装置用の摩擦ブレーキを提供する。

構成
苗縦送り具の回転支軸14に、固定側部材21が相対回動自在に外嵌し、回動側部材23が一体回動自在に外嵌している。波形座金24がバネ受け体25を介して作用する締め付けナット26の締め付け力のために弾性変形し、弾性復元力によって回動側部材23を固定側部材21の側に押圧して、摩擦プレート22を固定側部材21に、かつ、回動側部材23を摩擦プレート22にそれぞれ圧接している。これにより、固定側部材21と回動側部材23との間に摩擦力が発生して回転支軸14に摩擦ブレーキが掛かる。締め付けナット26を支軸14の受け止め面14bに当接する締め付け限界まで締め付け操作するだけで、波形座金24が適切な強さのバネ力を発揮する状態に弾性変形し、適切な強さでブレーキが掛かる。
特許請求の範囲
【請求項1】 苗載せ台(5)の載置苗に縦送り作用する苗縦送り具(6)に摩擦制動力を与える苗植え付け装置用摩擦ブレーキであって、前記苗縦送り具(6)の回転駆動軸(14)と一体回動する回動側部材(23)、この回動側部材(23)と同芯状に位置する円環状の波形座金(24)、および、この波形座金(24)を弾性変形させる締め付け手段(26)を備えるとともに、前記波形座金(24)の弾性復元力により、前記回動側部材(23)を固定側部材(21)の側に押圧して前記回動側部材(23)と前記固定側部材(21)の間に摩擦力を発生させる苗植え付け装置用摩擦ブレーキ。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗載せ台の載置苗に縦送り作用する苗縦送り具に摩擦制動力を与える苗植え付け装置用摩擦ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】上記摩擦ブレーキとして、従来、たとえば特開平1‐112910号公報に示されるように構成していた。すなわち、苗縦送り具の回転駆動軸としての六角軸に、円板部材を係合によって一体回動自在に連動するように構成して取り付けるとともに、皿バネおよび締め付けナットを取り付けてある。そして、締め付け手段としてのナットが皿バネを締め付け操作して弾性変形させ、皿バネの弾性復元力によって円板部材を固定側部材としての六角軸支持用ブラケットの側に押圧し、円板部材とブラケットの間に介在するライニング部材の作用によって円板部材とブラケットの間に摩擦力を発生させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、ブレーキの組み付けを行うに当たり、摩擦ブレーキが適切な強さで掛かるように、円板部材をブラケット側に適切な強さの弾性復元力によって押圧するように調節するが、皿バネを採用していることから、調節に手間が掛かって組み付け作業能率が悪くなっていた。本発明の目的は、ブレーキ力が適切な強さになるように調節しやすい苗植え付け装置用摩擦ブレーキを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による植え付け装置用摩擦ブレーキにあっては、目的達成のために、苗縦送り具の回転駆動軸と一体回動する回動側部材、この回動側部材と同芯状に位置する円環状の波形座金、および、この波形座金を弾性変形させる締め付け手段を備えるとともに、前記波形座金の弾性復元力により、前記回動側部材を固定側部材の側に押圧して前記回動側部材と前記固定側部材の間に摩擦力を発生させることを特徴とする。
【0005】
【作用】図9は皿バネおよび波形座金のバネ高さHとバネ力Fの関係を示す。皿バネの場合、破線で示すように、バネ高さHが圧縮変形の無い高さH1から最大に圧縮変形したバネ高さH2に変化するに伴い、バネ力FがF0からF1に変化する。波形座金の場合、実線で示すように、バネ高さHが圧縮変形の無い高さH3から最大に圧縮変形したバネ高さH2に変化するに伴い、バネ力FがF0からF1に変化する。すなわち、皿バネでは、圧縮変形が可能な全範囲において圧縮変形量が少し変化するとバネ力が大きく変化する。これに対し、波形座金の圧縮変形が可能な範囲には、圧縮変形量が少し変化してもバネ力があまり変化しないバネ力安定域Aが存在する。このことを考慮して回動側部材と固定側部材の間の摩擦係数を設定し、波形座金をバネ力安定域Aになる圧縮高さに締め付け手段によって弾性変形させることにより、ブレーキ力が所望の強さまたはそれに近い強さになるようにする。すると、締め付け手段による締め付け操作を行う際、従来では締め付け力が最適な値から強くなる側や弱くなる側に少しずれても、回動側部材と固定側部材の間の摩擦力が大きく変化して苗縦送り具には適切なブレーキ力よりも強いブレーキが掛かるとか、適切なブレーキ力よりも弱いブレーキしか掛からなくなっていたのに対し、本発明によるブレーキでは、締め付け力が最適な値から比較的ずれても、波形座金がバネ力安定域Aになっておれば、苗縦送り具にほぼ適切な強さでブレーキが掛かるようになる。
【0006】
【発明の効果】波形座金の採用によって締め付けの調節範囲が広くなることにより、ブレーキ力が所望どおりの強さになるように容易かつ迅速に調整し、苗縦送り具にブレーキが適切に掛かってスムーズに苗供給できる苗植え付け装置が能率よく組み立てできるようになった。
【0007】
【実施例】図1に示すように、走行用車輪W,走行用エンジンE、予備苗貯留装置R、伝動ケース1とこの伝動ケース1から延出するフレーム2とで成る機体フレーム、操縦ハンドルHなどを備える歩行型自走機体の後部に、機体横方向に並列する複数個の苗植え付けアーム4・・、および、苗植え付けアーム4・・に苗供給する一つの苗載せ台5などを備える苗植え付け装置を備えるとともに、走行用エンジンEから苗植え付け装置に伝動するように構成し、前記自走機体の底部に機体横方向に並ぶ複数個の接地フロート3を取り付けて、歩行型田植え機を構成してある。
【0008】苗載せ台5による苗供給を可能にするに、苗載せ台5に、図2および図3に示す如く複数個の苗植え付けアーム4・・それぞれが備える苗植え付け爪4aに各別に苗供給するように機体横方向に並ぶ複数列の苗載置部5a・・、一つの苗載置部5aに2個ずつ位置するように配置した複数個の苗縦送りベルト6・・を備え、苗載せ台5の上端側に位置する自走機体の支持部7と、苗載せ台5の下端側に位置する苗受け止め部材に兼用の苗載せ台横送りガイドレール8とが苗載せ台5を機体横方向に摺動自在に支持するように構成するとともに、苗載せ台5の横送り機構、および、苗縦送りベルト6の駆動機構を図2に示すように構成してある。
【0009】すなわち、苗載せ台5に左右一対の連結杆9,9を介して一体に移動するように連結するとともに前記伝動ケース1に摺動自在に貫設してある苗載せ台横送り軸10、伝動ケース1の内部に苗植え付けアーム4の駆動に連動して回動駆動されるように設けた螺旋軸11、この螺旋軸11に摺動自在に取り付けるともに苗載せ台横送り軸10に一体に移動するように連結してある横送り軸駆動部材12により、苗載せ台5の横送り機構を構成してある。すなわち、螺旋軸11が回動すると、横送り軸駆動部材12の駒部12aが螺旋軸11の螺旋溝に係合していることにより、横送り軸駆動部材12が螺旋軸11に沿って往復摺動する。すると、苗載せ台横送り軸10が横送り軸駆動部材12によって伝動ケース1に対して機体左右方向に往復摺動するように往復駆動され、苗載せ台5を機体左右方向に往復駆動する。つまり、苗載せ台5が植え付けアーム4の苗植え運動に連動して機体横方向に往復移動し、苗載置部5aに載置されているマット状苗を苗載せ台横送りガイドレール8の苗受け止め部に沿わせて機体横方向に往復移送することにより、苗植え付け爪2aが苗載せ台横送りガイドレール8の切欠きで成る苗供給口8aを通過してマット状苗から一株分のブロック苗を切断取り出しする際にマット状苗の横一端側から他端側に向けて順次切断して行くようにする。
【0010】図2に示すように、全ての苗縦送りベルト6・・それぞれの苗載せ台下端側を巻回している回転体13を、苗載せ台5の裏側に位置するとともに前記連結杆9が回動自在に支持している1本の六角軸で成る支軸14に一体回動自在に取り付けてあり、この1本の支軸14が全ての苗縦送りベルト6・・を駆動するための回転駆動軸になっている。前記苗載せ台横送り軸10が前記連結杆9、伝動ケース1および横送り軸駆動部材12に対して回動することを可能に構成し、前記支軸14の一端側に取り付けた一方向クラッチ15、この一方向クラッチ15の入力アーム部と前記苗載せ台横送り軸10とを連動連結している連動杆16、苗載せ台横送り軸10、前記伝動ケース1の内部で苗載せ台横送り軸10に一体回動自在に取り付けた一対の横送り軸駆動アーム17a,17b、前記螺旋軸11と共に回動駆動されるように螺旋軸11の端部に一体回動可能に取り付けるとともに螺旋軸11の両端側に振り分け配置してある一対の駆動回転体18a,18bにより、苗縦送りベルト6のための駆動機構を構成してある。すなわち、苗載せ台5が機体横方向に往復移動されて左側または右側のストロークエンドに達すると、一方の横送り軸駆動アーム17aが一方の駆動回転体18aに接触するか、あるいは、他方の横送り軸駆動アーム17bが他方の駆動回転体18bに接触する。すると、横送り軸駆動アーム17aまたは17bが駆動回動体18aまたは18bとの当接具合によって決まる設定角度だけ駆動回転体18aまたは18bによって揺動操作されて苗載せ台横送り軸10を回動させる。苗載せ台横送り軸10が回動すると、この回動力が連動杆16および一方向クラッチ15を介して支軸14に伝達し、支軸14が設定角度だけ回動していずれもの前記回転体13を所定の回転方向に回動させることにより、全ての苗縦送りベルト6・・を苗載置部5aに載置されているマット状苗を苗供給口8aの方に縦送りするように、正回動方向に回動駆動する。苗縦送りベルト6が所定の回動ストロークを回動すると、駆動回転体18aまたは18bと横送り軸駆動アーム17aまたは17bとの当接が解除する。すると、横送り軸駆動アーム17aおよび17bが一方向クラッチ15に作用しているリターンスプリングSPのために、駆動回転体18aまたは18bに当接する前の所定の待機位置に自動的に復帰する。この時、苗載せ台横送り軸10が苗縦送りベルト6を回動駆動する方向とは逆の回転方向に回動し、この逆回動力は連動杆16を介して一方向クラッチ15の入力アーム部には伝達するが、一方向クラッチ15の伝動切り作用のために支軸14には伝達しない。この結果、苗縦送りベルト6は正回動方向とは逆の回動方向には回動せず、載置マット状苗を縦送りした回動位置に停止したままになる。これにより、苗載せ台5が左右の横移動ストロークエンドに達すると、その都度、複数の苗載置部5a・・それぞれにおいて、苗縦送りベルト6が正回動方向に所定ストロークだけ回動駆動されて載置マット状苗を苗供給口8aの方に、苗植え付け爪4aが苗取り出しするブロック苗のマット状苗縦方向での長さに等しいストロークだけ縦送りする。
【0011】前記苗縦送りベルト6は、図4および図5に示すように取り付けてある。すなわち、ベルト6のうち、ベルト巻き掛け用回転体13および19よりも苗載せ台表面側に位置して載置苗の縦送り作用するベルト部分が、苗載せ台下端側の回転体13の方に位置する作用範囲Bでは、苗載せ台5の苗載置面を形成している底板部分5bよりも上側に位置している。これにより、苗縦送りベルト6の搬送用突起6aが載置苗に確実に接触して保持作用や縦送り作用を確実に行う。そして、苗載せ台上端側の回転体19の方に位置する作用範囲Cでは、苗載せ台上端側で底板部分5bや5cよりも苗載せ台裏面側に入り込む状態に底板部分5b,5cに対して傾斜している。これにより、苗補給時に底板部分5cから下降する載置苗がベルト6の上端側に引っ掛かりにくくてベルト6にスムーズに乗り上がって行く。
【0012】図2に示すように、前記支軸14の一端側に摩擦ブレーキ20を備えてある。この摩擦ブレーキ20は、図6に示すように前記支軸14に外嵌した板金製の固定側部材21、摩擦プレート22、板金製の回動側部材23およびバネ受け体25、このバネ受け体25と前記回動側部材23との間に回動側部材23と同芯状に位置するように配置した図7および図8の如き円環状の波形座金24、支軸14の端部に螺着した締め付けナット26、ロックナット27によって構成してある。
【0013】すなわち、固定側部材21は、丸形の組み付け孔21aによって支軸14に相対回動自在に外嵌し、アーム部21bによって前記連結杆9に回り止めされるように係合していることにより、支軸14が回動しても共回りしないように固定している。回動側部材23は、六角形状の組み付け孔23aによって支軸14に外嵌するとともに一体に回動するように係合している。締め付けナット26は、支軸14のネジ軸部14aに支軸14の受け止め面14bに当接する締め付け限界まで取り付けてある。締め付けナット26は前記締め付け限界にあっても締め付けナット26の締め付け力がバネ受け体25を介して波形座金24に及ぶことにより、また、波形座金24は回動側部材23、摩擦プレート22および固定側部材24を介してストッパーピン28によって受け止め支持されることにより、締め付けナット26が波形座金24を押圧操作して弾性変形させている。波形座金24は、図9に実線で示す如くバネ高さHとバネ力Fとが相関して変化する特性を備えているが、バネ高さHがH4〜H5の範囲内になる状態に圧縮変形している。すなわち、バネ高さHが変化してもバネ力Fがあまり変化しないバネ力安定域Aの弾性変形状態にあり、弾性復元力としてのバネ力F2を発揮する状態にある。これにより、波形座金24がバネ力F2によって回動側部材23を固定側部材21の側に押圧して摩擦プレート22を固定側部材21に、かつ、回動側部材23を摩擦プレート22にそれぞれ圧接させ、固定側部材21と回動側部材23の間に摩擦力を発生させている。
【0014】つまり、締め付けナット26を支軸14の受け止め面14bに当接する締め付け限界まで締め付け操作すると、波形座金24がバネ力安定域Aに位置する弾性変形状態になり、摩擦ブレーキ20が所定の作用状態になる。すなわち、波形座金24の弾性復元力によって回動側部材23を固定側部材21の側に押圧して両部材23,21の間に摩擦力を発生させ、支軸14に摩擦制動力を与えて全ての苗縦送りベルト6に摩擦制動力を与える。これにより、前記一方向クラッチ15が支軸14のオーバーランニングを可能にする構造になっているにもかかわらず、苗縦送りベルト6が苗縦送り時以外に苗重量のために回動することを防止する。
【0015】〔別実施例〕前記締め付けナット26に替え、支軸14に螺着するように構成したボルトを採用したり、波形座金24に受け止め作用させるようにしながら支軸14に差し込み装着するように構成したストッパーピンを採用して実施してもよく、これらを締め付け手段26と総称する。
【0016】苗縦送りベルト6に替え、周設された搬送突起を苗床に係止作用させて苗の縦送り操作をするように構成した回転輪体を採用して実施する場合にも本発明は適用できる。したがって、これらを苗縦送り具6と総称する。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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