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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−23724
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−162522
出願日 平成6年(1994)7月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 寺田 喬 / 杉岡 昭弘 / 藤田 秀雄 / 霜野 幸男
要約 目的
下部に穿孔爪を有した植付筒を畝に突き刺しつつ、植付筒内に装填した苗を畝に移植するようにした移植機において、植付筒の上下動は、クランクアーム45を回転させて、これにより植付筒を保持するリンク部材40を上下動させるようになっている。植付筒を1サイクルごとに停止させる場合、クランクアーム45の回転を所定位置で停止させるためにセンサ53により位置検出を行っている。センサ53がクランクアーム45を検出したとき、直ちにクランクアーム45を停止させるようにして、植付筒の停止位置に正確性及び一定性が得られるようにする。

構成
クランクアーム45に、回転駆動力には劣るが慣性回転力には勝るバネ57を備えたストッパーアーム55を当接させるようにした。
特許請求の範囲
【請求項1】 苗供給装置(10)から間欠的に供給される苗を受け取るようになされ下部に穿孔爪(13)を有した植付筒(12)と、回転するクランクアーム(45)から昇降サイクル運動を取り出して上記植付筒(12)を畝に間欠的に突き刺す昇降リンク機構(35)とを有して成る移植機において、前記昇降リンク機構(35)には、植付筒(12)が所定の上昇位置へ戻った状況下でのクランクアーム(45)に当接可能となるストッパーアーム(55)が、この当接位置とクランクアーム(45)の回転域外方との間で揺動自在に設けられており、該ストッパーアーム(55)がクランクアーム(45)の慣性回転力には勝るが駆動回転力には劣る付勢手段(57)によりクランクアーム(45)の反回転方向へ付勢保持されていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 前記ストッパーアーム(55)には、クランクアーム(45)との当接部に吸音材(58)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の苗の移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜等の苗を畝に沿って所定間隔で植え付けるようにした移植機として、例えば、特開昭58−190303号公報に記載のものが知られている。この種移植機では、苗供給装置により、下部に穿孔爪を有した植付筒に苗を間欠的に供給しつつ、これと同期的に植付筒を畝に突き刺して、苗を畝に導くようになっている。植付筒の上下動は、走行用エンジン等により回転されるクランクアームから昇降サイクル運動を取り出すように構成された昇降リンク機構により行っている。
【0003】ところで、上記苗供給装置において、苗供給ピッチは終始一定ではなく、所定ピッチ数おきに1回の割合で若干長めのインターバルを挟むようになっている。これは、多数の苗を縦横に整列させて保持した苗トレイから横1列分の苗を横送りしつつ取り出すピッチ動作よりも、横送り終了後に縦送りをして次の横列にセット変えする動作の方が時間を要するためである。
【0004】従って、植付筒が1サイクルの上下動を行って上昇位置に戻ったときに、この植付筒を、次の苗供給動作が開始されるまで停止させておくような制御が必要となり、このために植付筒の上昇位置をセンサで検出して、例えばクランクアームの駆動側に設けた電磁クラッチを切断させるようなことが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】センサが植付筒を検出後に直ぐに電磁クラッチを切断するようにしても(またこれと同時に電磁ブレーキを作動させるようなことをしても)、クランクアームの停止位置が慣性等によりズレを生じて一定化しないことがあった。すなわち、植付筒の停止位置にズレが生じるので、次の上下動に悪影響を及ぼし、その結果、苗供給装置との動作タイミングがズレて苗の受渡しにミスが生じ、苗の損傷や落下(移植抜け)を招来するおそれがあった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、植付筒を所定の停止位置で確実に停止させることができるようにして、苗供給装置の動作タイミングとの間にズレが生じないようにし、もって苗の損傷や落下(移植抜け)等が生じるのを防止できるようにした移植機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明は、苗供給装置から間欠的に供給される苗を受け取るようになされ下部に穿孔爪を有した植付筒と、回転するクランクアームから昇降サイクル運動を取り出して上記植付筒を畝に間欠的に突き刺す昇降リンク機構とを有して成る移植機において、前記昇降リンク機構には、植付筒が所定の上昇位置へ戻った状況下でのクランクアームに当接可能となるストッパーアームが、この当接位置とクランクアームの回転域外方との間で揺動自在に設けられており、該ストッパーアームがクランクアームの慣性回転力には勝るが駆動回転力には劣る付勢手段によりクランクアームの反回転方向へ付勢保持されていることを特徴としている。
【0008】前記ストッパーアームには、クランクアームとの当接部に吸音材を設けておくのが好ましい。
【0009】
【作用】所定の上昇位置へクランクアームが戻ってくると、このクランクアームにストッパーアームが当接する。ストッパーアームは、クランクアームが駆動回転力を切断されたときにはその慣性回転力を制止できるだけの付勢手段により付勢されているので、クランクアームはストッパーアームとの当接位置で確実に停止する。なお、クランクアームが駆動回転される場合には、付勢手段はその付勢力が駆動回転力に負けるようになるので、ストッパーアームは容易にクランクアームの回転域から退避させられ、クランクアームの回転に障害となることはない。
【0010】ストッパーアームに吸音材を設けておくことで、クランクアームとの当接時に衝撃音が生じることがないようにできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。まず、図2及び図3において移植機1の概要を説明すると、この移植機1は歩行型のものであり、車体2に搭載されたエンジン3により駆動される左右一対の駆動輪5と、この前方に設けられた左右一対の舵取り輪6とにより畝(高畝レベルをHR、平畝レベルをLRで示す)を跨ぐかたちで走行可能となっており、作業者は、後方へ突き出したハンドル8を把持して舵取り補正を行いながら、後追い的に歩行するものである。
【0012】ハンドル8の正面部分には苗供給装置10が設けられており、この苗供給装置10に対して、多数の苗を縦横に整列させて保持した苗トレイTを立てた状態にセットするようになっている。移植機1の走行中において、セットされた苗トレイTからは苗が間欠的に抜き出され、この苗は、その正面側で待機している中継ハンド部11を介して順次、下方の植付筒12へと供給される。植付筒12の下部には尖端を下へ向けた穿孔爪13が設けられており、該植付筒12が下降するのに伴って、穿孔爪13が畝に突き刺さり植付用の孔を切り開くようになっているので、苗はこの植付用の孔内に落とし込まれることになる。植付筒12の後方には覆土輪16が設けられているので、この覆土輪16の通過によって植付用の孔内へ落とし込まれた苗回りが押し固められる。
【0013】植付筒12の前方にはマルチバーナ18が垂設されており、植付筒12が下降する際に、畝を被覆しているマルチ(図示略)に対して植付用孔の穿設予定口を開口形成させるようになっている。19はそのガスボンベであるが、エンジン3等に対する配置関係において、車体2の重量バランスを均整化することの一助となるようにその位置付けを決めてある。
【0014】なお、中継ハンド部11や植付筒12の駆動部、苗供給装置10などは、車体2に枢支部22を介して接続された後継基体23に対して設けられたものであり、これらの荷重が上記覆土輪16に作用するようになっているが、覆土輪16による押し固め力を調節するために、後継基体23から前方へ向けて突出するカウンターウエイト24が設けられている。
【0015】また後継基体23は、上記枢支部22の部分で車体2に対する左右位置付けが可変とされており、畝の幅方向に対する植付筒12の位置付け(畝の形状や植付条数の違いにより異なる)を調節できるものであるが、これによって車体バランスが偏り、直進性が出し難くなることがあるので、前記舵取り輪6は進行方向に対して任意の首振り角度を保持させることができるようになっている。
【0016】駆動輪5及び舵取り輪6は、畝の幅に応じてトレッドが変えられるように、それぞれの股軸構造部27,28の部分で左右動可能に設けられていると共に、畝の高さに応じて車高を変えられるように、流体圧シリンダ30,31により、上記股軸構造部27,28を中心とした揺動として昇降可能になっている。舵取り輪6を昇降させる流体圧シリンダ31は、移植機1のターン走行時に舵取り輪6だけを浮上させるうえでも使用される。
【0017】なお、舵取り輪6には直進性を高めるためにキングピン傾斜角が付けられているが、車高変更時にもこのキングピン傾斜角が不変となるように平行リンク機構32が設けられている。このようにして成る移植機1において、前記植付筒12を上下動させる駆動部は図4に示すような昇降リンク機構35によって構成されている。この昇降リンク機構35は、植付筒12が直立姿勢を維持したまま上下動できるように揺動支点38,39を中心に上下揺動自在とされた平行リンク部40と、この平行リンク部40の中途部に吊りリンク41を介して接続されたクランクアーム45と、このクランクアーム45に巻き掛け伝動手段46を介して駆動を伝える駆動ホイール47とを有している。駆動ホイール47はエンジン3により回転駆動されるが、この駆動入力系の途中適所に設けられた電磁クラッチ(図示略)により、必要に応じて回転を停止できるようになっている。なお、平行リンク部40は、揺動支点38、39が、巻き掛け伝動手段46の中間に設けられた昇降クランク機構48により上下動するようになっており、植付筒12に、図示したような扁平楕円状の上下動軌跡Aを描かせるようになっている。50は穿孔爪13を開閉させる開閉動リンクである。
【0018】クランクアーム45の回転域上部には、図1に示すように植付筒12が最上位置となる状態を検出するためのセンサ53が設けられている。従って、このセンサ53がクランクアーム45を検出したときに、前記駆動ホイール47の駆動入力系に設けられた電磁クラッチ(図示略)が作動して、エンジン3からの駆動を切断し、植付筒12を停止させるようになっている。
【0019】このような昇降リンク機構35に対して、センサ53がクランクアーム45を検出したときには、該クランクアーム45の揺動端側にストッパーアーム55が当接するようになっている。このストッパーアーム55は、揺動支点56を中心として、クランクアーム45に当接する位置と該クランクアーム45の回転域外方(図1の左方)との間を揺動自在に保持されており、付勢手段57により、クランクアーム45の回転方向(矢符B参照)とは逆向きとなる反回転方向(矢符C参照)へ付勢保持されている。この付勢手段57は、クランクアーム45の慣性回転力には勝るが駆動回転力には劣る付勢力を有している。
【0020】ストッパーアーム55において、クランクアーム45と当接する部分には、外周部にゴムや軟質樹脂等の吸音材58を巻装したフリーローラ60が設けられている。なお、ストッパーアーム55としてフリーローラ60が必須不可欠なわけではなく、ストッパーアーム55の突端部にブロック状又は板状に形成した吸音材58を固着したものや、ストッパーアーム55自体が吸音材58で形成されているもの等に置換することも可能である。
【0021】このような構成であるため、クランクアーム45の停止位置を正確且つ一定にすることができ、その結果、植付筒12の停止位置(待機状態)も、正確且つ一定なものとなる。従って、中継ハンド部11(図4参照)との間での苗の受渡しが確実に行えるものであり、また苗供給装置10との同期性にズレが生じることもない。
【0022】ところで、上記中継ハンド部11においては、図4及び図5に示すようにリンク機構63とカム機構64との組み合わせにより、一対のハンド部材67,68が相互接近・離反するような開閉動作を行うようになっている。このような開閉動作において、ハンド部材67,68に設けられた苗受け皿67a,68aが相互擦過して擦り音を発したり、ストローク調整ボルト69により衝突音を発したり、又はハンド部材67,68が苗供給装置10と緩衝して衝突音を発したりするようになると非常に耳障りである。
【0023】そこで、ハンド部材67,68の全体又は苗受け皿67a,68aをゴムや樹脂等の緩衝材による被覆構造とするか又は全体を緩衝材自体で形成する等の対策を講じたり、またストローク調整ボルト69の頭部に緩衝材製のキャップ70を被着させる等の対策を講じたりするとよい。本発明において、乗車型として実施することも可能であり、この場合、駆動輪5及び舵取り輪6に変えてクローラ走行装置を設けることも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するものであって、植付筒を上下動させるためのクランクアームが駆動回転を解除された場合、このクランクアームにストッパーアームを当接させることでその回転を停止させるようになっているので、クランクアームの停止位置を正確且つ一定にすることができ、その結果、植付筒の停止位置(待機状態)をも、正確且つ一定なものとすることができる。従って、植付筒における苗供給装置との動作タイミングは常に一致したものとなり、苗の受渡しにミスが生じることがないので、苗を損傷させたり落下による移植抜けを起こしたりすることもない。また、苗の無駄を抑えられるので経費の節減が図れる。
【0025】ストッパーアームに吸音材を設けておけば、クランクアームとの当接時に衝撃音が生じることがなく、静かである。




 

 


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