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発明の名称 移植機の苗押出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−23723
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−162521
出願日 平成6年(1994)7月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 寺田 喬 / 杉岡 昭弘 / 藤田 秀雄 / 霜野 幸男
要約 目的
プッシュロッド62をガイド筒63に対して拗れなくスムーズに摺動できるようにして、苗トレイ51や苗54の根鉢部83の損傷を防止する。

構成
底部に通孔52を有する苗ポット53が苗トレイ51の裏面側に突出して形成され、この苗トレイ51の裏面側に、軸心方向が苗トレイ51の表裏方向に向けられたガイド筒63が配置され、突出時に先端部が通孔52を通過するプッシュロッド62がガイド筒63に出退自在に挿通され、このプッシュロッド62の出退移動によって苗ポット53内に装填されている土付き苗54を苗トレイ51の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、プッシュロッド62の基端部又は中途部に、通孔52を通過するロッド本体66よりも大径の径大部68を設け、この径大部68をガイド筒63に摺動自在に挿通する。
特許請求の範囲
【請求項1】 底部に通孔(52)を有する苗ポット(53)が苗トレイ(51)の裏面側に突出して形成され、この苗トレイ(51)の裏面側に、軸心方向が苗トレイ(51)の表裏方向に向けられたガイド筒(63)が配置され、突出時に先端部が前記通孔(52)を通過するプッシュロッド(62)が前記ガイド筒(63)に出退自在に挿通され、このプッシュロッド(62)の出退移動によって前記苗ポット(53)内に装填されている土付き苗(54)を前記苗トレイ(51)の表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、前記プッシュロッド(62)の基端部又は中途部に前記通孔(52)を通過するロッド本体(66)よりも大径の径大部(68)が設けられ、この径大部(68)が前記ガイド筒(63)に摺動自在に挿通されていることを特徴とする移植機の苗押出装置。
【請求項2】 プッシュロッド(62)を出退運動させる押出アーム(74)の先端部が径大部(68)に枢着されている請求項1に記載の移植機の苗押出装置。
【請求項3】 ガイド筒(63)の先端部に、ロッド本体(66)を摺動自在に案内するガイドリング(80)が設けられている請求項1又は2に記載の移植機の苗押出装置。
【請求項4】 ガイドリング(80)の内径部に、ロッド本体(66)とガイド筒(63)との間からそのガイド筒(63)内に土が入るの防止するダストシール(81)が設けられている請求項3に記載の移植機の苗押出装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等のポット苗(土付き苗)を移植するための移植機の苗押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上記土付き苗を移植するための畑地用の移植機では、縦横に多数の苗ポットが裏面側に突出するように配列された苗トレイがトレイ案内台に間欠縦送り自在に設けられ、この苗トレイの裏面側に、苗ポットの底に設けた通孔を通過するプッシュロッドが苗ポットに対して出退自在に設けられていて、このプッシュロッドによって苗ポットに装填されている土付き苗を苗トレイの表面側に押し出すようにしている。
【0003】そして、その押し出された土付き苗は、苗トレイの表面側に設けた苗受渡し手段(中継装置)に供給され、この苗受渡し手段から上下動自在な移植筒に一つずつ供給され、この移植筒を畝に対して突き刺すことによって畝に自動的に移植されるようになっている(例えば、実開昭58−190303号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、プッシュロッドの先端部を苗トレイの通孔に向かって位置決めするため、軸心方向が苗トレイの表裏方向に向くガイド筒を苗トレイの裏面側に配置し、このガイド筒にプッシュロッドを挿通するようにしている。他方、プッシュロッドは通孔に通過して苗を押し出すものであるため、少なくとも通孔径よりは小さい比較的小径に形成しなければならない。
【0005】しかし、従来では、ガイド筒を上記プッシュロッドよりも一回り大きな径に形成し、かかる小径のガイド筒にプッシュロッド自体を摺動自在に挿通させていたので、プッシュロッドのガイド筒に対する摺動面圧が大きく、プッシュロッドの出退時に同ロッドとガイド筒との間で拗れやガタつきが生じやすかった。このため、プッシュロッドが苗トレイの通孔を的確に突くことができず、プッシュロッドによって苗トレイを損傷させたり、プッシュロッドが苗ポットの通孔縁に当たるときの衝撃によって土付き苗の根鉢部が崩れることがある。
【0006】また、プッシュロッドが土付き苗の根鉢部を突いた後、プッシュロッドの先端部に付着した土がそのロッドとガイド筒内面との間に噛み込むことがあり、このためプッシュロッドをスムーズに出退できなかったり、当該苗押出装置の故障の原因となることがあった。本発明は、このような実情に鑑み、プッシュロッドをガイド筒に対して拗れなくスムーズに摺動できるようにして、苗トレイや苗の根鉢部の損傷を防止することを目的とする。
【0007】また、本発明は、プッシュロッドとガイド筒内面との間に土が噛み込むのを防止して、プッシュロッドのスムーズな出退運動を長期に渡って確保することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、本発明は、底部に通孔を有する苗ポットが苗トレイの裏面側に突出して形成され、この苗トレイの裏面側に、軸心方向が苗トレイの表裏方向に向けられたガイド筒が配置され、突出時に先端部が前記通孔を通過するプッシュロッドが前記ガイド筒に出退自在に挿通され、このプッシュロッドの出退移動によって前記苗ポット内に装填されている土付き苗を前記苗トレイの表面側へ押し出すようにした移植機の苗押出装置において、前記プッシュロッドの基端部又は中途部に前記通孔を通過するロッド本体よりも大径の径大部が設けられ、この径大部が前記ガイド筒に摺動自在に挿通されていることを特徴とする。
【0009】この場合、後述する理由により、プッシュロッドを出退運動させる押出アームの先端部は径大部に枢着するのが好ましい。また、ガイド筒の先端部に、ロッド本体を摺動自在に案内するガイドリングを設けることができる。この場合には、ガイドリングの内径部に、ロッド本体とガイド筒との間からそのガイド筒内に土が入るの防止するダストシールを設けることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明では、通孔52を通過するロッド本体66よりも大径に形成した径大部68がガイド筒63に摺動するので、プッシュロッド62のガイド筒63に対する摺動面圧が低減される。径大部68に押出アーム74を枢着した場合、その枢着部のガタつきがガイド筒63内を摺動する径大部68において吸収され、この点からもプッシュロッド62のガイド筒63に対する拗れが防止される。
【0011】一方、プッシュロッド62の基端部又は中途部に形成した径大部68をガイド筒63に案内させた場合、ロッド本体66はガイド筒63に案内されずその先端部が振れて芯ずれを起こすことがあり得る。そこで、本発明では、ガイド筒63の先端部に、ロッド本体66を摺動自在に案内するガイドリング80を設け、径大部68を形成したことに伴うプッシュロッド62の先端振れを未然に防止している。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図7及び図8において、本実施例で採用した移植機は、移動装置1と、該移動装置1に設けられた移植装置2とを具備している。以下、移植機の進行方向を前後方向といい、進行方向に直交する横方向を左右方向という。
【0013】前記移動装置1は、車体フレーム3とこのフレーム3に搭載されたエンジン4やミッションケース5及びハンドル6等から構成される機体7と、この機体7を支持して移動させる走行装置8とからなり、この走行装置8は左右一対の前輪9と左右一対の後輪10とを有する。車体フレーム3には、エンジン4により駆動される発電機(図示せず)と油圧ポンプ12とが搭載されていて、車体フレーム3の前部にはバッテリー13が搭載されている。車体フレーム3の前端部には、左右両側部は六角パイプ材から形成された前輪支持軸14が左右方向両側に突出するよう設けられ、この前輪支持軸14は、その軸心廻りに回動自在に車体フレーム3に支持されている。
【0014】前輪支持軸14の六角パイプ材の部分には、前輪支持アーム15の上端ボス部が相対回動不能にかつ軸方向移動可能に取り付けられており、前輪支持アーム15の下端に枢着した前輪ブラケット16に、前記前輪9がキングピン16Aを介して左右操舵角を調整可能に取り付けられている。車体フレーム3の左右側面には車軸ケース17が左右外方突出状に設けられ、この車軸ケース17の外端部に伝動ケース18が設けられている。伝動ケース18の下部には左右方向外方に突出する車軸19が設けられ、この車軸19に前記後輪10が固定されている。車軸19には軸方向に沿って複数の孔20が設けられ、該孔20の一つを選択することで後輪10の左右方向の取付け位置が調整可能とされている。
【0015】車軸ケース17は送りネジ機構21によって伸縮自在とされた筒部材よりなり、伝動ケース18の上部を支持している。車軸ケース17と前輪支持軸14は車体フレーム3内に設けた主シリンダ22によって前後移動される移動アーム23に連動連結されており、この主シリンダ22を出退操作することにより、伝動ケース18と前輪支持アーム15を畝高に応じて揺動できるようになっている。
【0016】また、移動アーム23と前輪支持軸14との間には更に補助シリンダ24が設けられており、この補助シリンダ24のみを操作すれば、前輪支持アーム15のみを揺動できる。なお、前輪ブラケット16と前輪支持軸14との間には、前輪支持アーム15とで平行リンクを構成するリンクアーム25が設けられており、これによって前輪支持アーム15を揺動させても、キングピン16Aの縦軸方向を一定にできるようになっている。
【0017】前記移植装置2は、ミッションケース5の後部とハンドル6のグリップとの間に配置されている。この移植装置2は、苗供給装置26と苗中継装置27と苗植付装置28と覆土輪29とを一体的にユニット化してなり、その前部を機体7の後部に枢支することにより、機体7に対して上下方向回動自在に取り付けられている。
【0018】移植装置2の左右中央部には、一枚の鋼板を垂直に配置してなる縦フレーム30が後方かつ上方に突出するよう設けられていて、この縦フレーム30の前端は、機体7の後端部に設けた駆動軸31に外嵌された筒体32の左端部に固定されている。筒体32の右端部には補強フレーム33が後方突出状に固定され、この補強フレーム33は、縦フレーム26の下部において左右方向の所定間隔を有して対面するよう配置されている。
【0019】縦フレーム30の前部には、ウェイトアーム34が前方突出状に固定されていて、このウェイトアーム34の前端にカウンターウェイト35が前後位置調整自在に固定されている。他方、縦フレーム30の後部には、前記覆土輪29がパンタグラフ式の上下調整機構36を介して取り付けられている。従って、カウンターウェイト35の前後位置を変更すると、移植装置2の駆動軸31回りのモーメントが変化し、これによって覆土輪29の接地圧を調整することができる。
【0020】縦フレーム30と補強フレーム29の後端部同士は横長の取付フレーム37により連結され、この取付フレーム37の後端部に前記した苗供給装置26が設けられている。図2〜図4に示すように、この苗供給装置26は、上下枠38と左右枠39とにより矩形状に枠組みされた固定フレーム40を有し、この固定フレーム40はその前端を取付フレーム37に固定することにより後ろ上がり傾斜状とされている。
【0021】固定フレーム40の上面側には、可動フレーム41がガイドローラ41Aを介して左右方向移動自在に載置されている。この可動フレーム41は、左右の側部材42とこの側部材42の両端同士を連結する連結部材43とから枠組みされていて、その左右方向の寸法は固定フレーム40の左右方向の寸法の半分よりやや小さいものとされている。
【0022】固定フレーム40と可動フレーム41との間には、可動フレーム41を左右方向に間欠移動する横送り装置44が設けられている。この横送り装置44は、可動フレーム41の下面側に左右方向に沿って固定されたラック45と、このラック45に噛合するように前記固定フレーム40に設けられたピニオン46と、ピニオン46を駆動する横送りモータ47と、可動フレーム41の間欠停止位置を検出手段48と、可動フレーム41の両端到達を検出する検出手段49とで構成されている。
【0023】可動フレーム41の左右の側部材42の下部は後方に向かって湾曲成形されている。この側部材44の上縁部にトレイ案内用のガイド溝50が形成されている。このガイド溝50は、左右方向の内側に向かって開口するコの字状の溝で、側部材の上下端部でも開口している。この左右両側のガイド溝50の上端部の開口から、苗トレイ51の左右両縁部が挿入され、このトレイ51はガイド溝50に案内されて下方に移動し下端部の開口から排出される。
【0024】苗トレイ51は比較的柔らかいプラスチック製で、可動フレーム41の湾曲形状に沿って変形可能である。この苗トレイ51は全体形状が長方形又は正方形に形成されていて、底部に通孔52を有する多数の苗ポット53を裏面突出状に備える。各苗ポット53の開口縁部は互いに面一に連結されており、これによって各苗ポット53が縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列されている。なお、各苗ポット52には予め土付き苗54が植え付けられている。
【0025】なお、可動フレーム41の左右方向中央部にはガイド片42Aが上下方向に沿って設けられていて、このガイド片42Aを苗ポット53の左右の間隙を裏から支えながら苗トレイ51を上下方向に案内し、これによって苗トレイ51が蛇行するのを防止している。可動フレーム41には、そのガイド溝50に挿入された苗トレイ51を所定ピッチ毎に下方に向かって送る縦送り装置55が設けられている。
【0026】この縦送り装置55は、側部材の上下端部に設けられた一対のスプロケット56,57と、この両スプロケット56,57間に掛け渡されたチェーン58と、チェーン58に所定間隔をおいて枠内側に突設された係合ピン59と、一方のスプロケット59を間欠的に回転駆動する縦送りモータ60を備えている。係合ピン59は、ガイド溝50に挿入された苗トレイ51の左右の最外側列の苗ポット53に上方から係合し、苗トレイ51を下方に移動させる。
【0027】図1及び図2に示すように、前記固定フレーム41には苗押出装置61が設けられている。この苗押出装置61は、苗トレイ51の苗ポット53に植えられた土付き苗54を前方(苗トレイ51の表面側)へ押し出すもので、苗ポット53の通孔52に出退自在に挿入されるプッシュロッド62と、このプッシュロッド62をその軸心方向に出退自在に案内するガイド筒63と、プッシュロッド62を往復移動させるクランク機構64と、このクランク機構64を回転駆動する押出モータ65とを備える。
【0028】ガイド筒63は、固定フレーム40の左右方向中央下部でかつ苗トレイ51の裏面側における可動フレーム41の湾曲部よりも少し上方の直線部に配置され、固定フレーム40の下枠38に固定したブラケット65Aを介して、軸心方向が苗トレイ51の表裏方向に向くよう固定されている。プッシュロッド62は、突出時に先端部が苗トレイ51の通孔52に挿通されるロッド本体66と、このロッド本体66の基端部にロックナット67によって固定された径大部68とからなり、この径大部68を前記ガイド筒63に摺動自在に挿通することにより、プッシュロッド62のガイド筒63に対する摺動面積を増大させ、その出退時に両者間に拗れが生じるのを防止している。
【0029】なお、径大部68の周面には二条のリング部材69を設けてガイド筒63内での摺動を円滑にしている。このリング部材69にはゴムリングや鋼リングを採用できる。また、本実施例では、ロッド本体66の外径が約7mmであるのに対し、径大部68の外径はその2倍以上の約20mmとされている。クランク機構64と押出モータ65は、固定フレーム40の中間枠70に固定した取付ブラケット71に固定されている。クランク機構64は、取付ブラケット71に回転自在に設けたクランク軸72に固定したクランクアーム73と、このクランクアーム73の先端部とプッシュロッド62の径大部68とを連動連結する押出アーム74とを備える。
【0030】すなわち、押出アーム74の基端部は横ピン75によってクランクアーム73の先端部に枢着され、押出アーム74の先端部は、径大部68の後端に形成した二股部76にピン77によって枢着されている。このように、ガイド筒63内を摺動する径大部68に直接押出アーム74を枢着した場合、ピン77結合部(枢着部)のガタつきが径大部68において吸収されるため、プッシュロッド62のガイド筒63に対する拗れが防止される。
【0031】取付ブラケット71には、押出モータ65によって横軸回りに回転する伝動ギア78が設けられ、この伝動ギア78はクランク軸72に固定したギア(図示せず)に噛合している。なお、ガイド筒63の後端上下縁部には、押出アーム74が上下揺動して当該ガイド筒63に干渉するのを防止すべく、逃げ溝79が切り欠き形成されている。
【0032】ガイド筒63の先端部には、前記ロッド本体66を摺動自在に案内するガイドリング80が設けられている。このガイドリング80は、径大部68に対応してガイド筒63がロッド本体66よりも大径になったことに伴い、ロッド本体66の先端部が振れて芯ずれが生じるのを未然に防止するもので、前記ガイド筒63の先端開口に嵌合されている。
【0033】本実施例のガイドリング80は中心部が凹んだハット型を呈し、この凹んだ内径部に、ロッド本体66とガイド筒63との間からそのガイド筒63内に土が入るの防止するゴム製のダストシール81が収納されている。苗供給装置26から押し出された土付き苗54は、苗中継装置27に受け渡され、苗中継装置27の下方の苗植付装置28に送られる。
【0034】図2に示すように、苗中継装置27は、縦フレーム30の上部に揺動自在に設けた左右一対の中継アーム82を備え、両中継アーム82の先端に押出後の土付き苗54の根鉢部83を左右から挟持する挟持板84が固定されている。中継アーム82は挟持板84が図2で仮想線で示すループを描くように揺動し、挟持板84はそのループの下端に来たときに苗54を離脱させる。
【0035】苗植付装置28は、前端部が縦フレーム30に枢支された平行リンク85と、この平行リンク85の後端部に枢支された植付筒86とからなる。植付筒86は、上下端部が開口した断面矩形の筒体で、この植付筒86の下部に、前方(図2の左側)のみに開閉するくちばし状の穿孔爪87が枢支されている。この穿孔爪87により植付筒86の下端開口が開閉自在に施蓋されている。
【0036】植付筒86は、図2で仮想線で示すように平行リンク85の揺動運動により後方側が膨らんだD字状の軌跡を移動する。そして、その運動軌跡の下部において前記穿孔爪87が開くようになっている。なお、縦フレーム30の中央部には、ブラケット88を介して中継筒89が片持ち支持されている。平行リンク85の中途部には取付アーム90が前方突出状に固定されていて、この取付アーム90に、畝に被覆したマルチフィルムを溶断するガスバーナ91が固定されている。
【0037】図5に示すように、このガスバーナ91は円筒状のカット筒92内を加熱板93で閉塞してなり、カット筒92の外周部には炎を外部に逃がす逃げ孔94が設けられている。このガスバーナ91は、穿孔爪87に先行してマルチフィルムに植付け孔を開けるが、ガスバーナ91が平行リンク85によって畝に押しつけられている間も機体7は前方に進行し、このため植付け孔が機体7の進行方向に長くなる。
【0038】そこで、図6(c)(d)に示すように、ガスバーナ91のカット筒92を機体7の進行方向に短い楕円形に形成しておくことが推奨される。この場合、畝に押し付けられている間にガスバーナ91が楕円の短軸方向に進行するので、その長端比率を機体7の進行速度に応じて適当に設定しておけば、結果的にほぼ円形の植付け孔を開けられる。
【0039】なお、図5(a)、図6(a)及び図6(b)に示すように、加熱板93はカット筒92の中途部に設けてもよいし、下端開口部に設けてもよい。なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の意味に包含されるすべての技術的事項は本発明に含まれるものである。例えば、上記実施例ではプッシュロッド62を一つだけ有する苗押出装置61を例示したが、本発明は苗トレイ51の縦列相当数のプッシュロッド62を同時に突出させる苗押出装置にも採用できる。この場合、ガイド筒63は全部のプッシュロッド62に設けてもよいが、一部のプッシュロッド62に対してのみ設けることもできる。
【0040】また、上記実施例では径大部68をロッド本体66の基端部に設けているが、その中途部に径大部68を形成してもよく、径大部68を複数設けることもできる。更に、本発明は搭乗タイプの移植機にも採用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、通孔52を通過するロッド本体66よりも大径に形成した径大部68がガイド筒63に摺動し、プッシュロッド62のガイド筒63に対する摺動面圧が低減されるので、プッシュロッド62をガイド筒63に対して拗れなくスムーズに摺動させることができ、ひいては苗トレイ51や土付き苗54の根鉢部88の損傷を防止できる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、押出アーム74との枢着部のガタつきがガイド筒63内を摺動する径大部68において吸収されるので、プッシュロッド62のガイド筒63に対する拗れを更に確実に防止できる。請求項3に記載の発明によれば、ガイド筒63の先端部に設けたガイドリング80がロッド本体66を摺動自在に案内するので、径大部68を形成したことに伴うプッシュロッド62の先端振れを防止できる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、プッシュロッド62とガイド筒63内面との間に土が噛み込むのを防止できるので、プッシュロッド62のスムーズな出退運動を長期に渡って確保できる。




 

 


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