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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−23721
公開日 平成8年(1996)1月30日
出願番号 特願平6−162517
出願日 平成6年(1994)7月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 杉岡 昭弘
要約 目的
左右一対の前輪をキングピン装置で支持することで、直進性を確保し、しかも、該キングピン装置を平行リンク装置で装着することで、車高を調整しても、キングピン角(キャスタ角)が設定通りに維持されるようにした走行装置を有する移植機を提供する。

構成
機体7と、該機体7を支持する走行装置8と、移植装置2とを備えている移植機において、前記走行装置8は、左右一対の操向輪となる前輪9と、左右一対の駆動輪となる後輪10とからなり、前記前輪9は平行リンク装置23を介してキングピン装置15に装着されている。
特許請求の範囲
【請求項1】 機体(7)と、該機体(7)を支持する走行装置(8)と、移植装置(2)とを備えている移植機において、前記走行装置(8)は、左右一対の操向輪となる前輪(9)と、左右一対の駆動輪となる後輪(10)とからなり、前記前輪(9)は平行リンク装置(23)を介してキングピン装置(15)に装着されていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 左右の前輪(9)は少なくとも一方が、キングピン(19)の廻りで角度調整手段(25)により調整自在に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
【請求項3】 左右の前輪(9)は手元から操舵可能であることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
【請求項4】 左右一対の前輪(9)と左右一対の後輪(10)は同時に車高が調整可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の移植機に係り、特に、走行装置を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】この種の移植機として、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えている走行装置を備えたものがある(特開平5−6号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の走行装置は前輪にキングピン手段が具備されておらず、直進性に問題があった。また、左右一対の後輪は駆動輪であり、移植装置を備えると左右一対の後輪のうち一方の車輪の駆動力が大きくなることから、直進性が狂い易いものであった。
【0004】特に、平畝で植付作業を行うとき、倣いローラが機能しないため、直進性が狂い易かった。そこで本発明は、左右一対の前輪をキングピン装置で支持することで、直進性を確保し、しかも、該キングピン装置を平行リンク装置で装着することで、車高を調整しても、キングピン角(キャスタ角)が設定通りに維持されるようにした走行装置を有する移植機を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。すなわち、本発明は、機体7と、該機体7を支持する走行装置8と、移植装置2とを備えている移植機において、前記走行装置8は、左右一対の操向輪となる前輪9と、左右一対の駆動輪となる後輪10とからなり、前記前輪9は平行リンク装置23を介してキングピン装置15に装着されていることを特徴とするものである。
【0006】前記左右の前輪9は少なくとも一方が、キングピン19の廻りで角度調整手段25により調整自在に装着されていることを特徴とするものである。前記左右の前輪9は手元から操舵可能であることを特徴とするものである。前記左右一対の前輪9と左右一対の後輪10は同時に車高が調整可能とされていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】畝Mに沿って走行装置8により移動して畝Mに苗を植付けていく。走行装置8の左右前輪9はキングピン装置15により支持されているので、直進性は良好になる。キングピン装置15は平行リンク装置23にて装着されているので、車高が変更されてもキャスタ角θは設定通りに維持される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づき説明する。全体構成を側面視で示している図1および平面視で示している図2において、移植機は、移動装置1と、該移動装置1に設けられた移植装置2とを具備している。以下、移植機の進行方向を前後方向といい、進行方向に直交する横方向を左右方向という。
【0009】前記移動装置1は、車体フレーム3と該フレーム3に搭載されたエンジン4やミッションケース5及びハンドル6等とから構成される機体7と、該機体7を支持して移動させる走行装置8とからなる。この走行装置8は、左右一対の操向輪となる前輪9と、左右一対の駆動輪となる後輪10とを有する。しかし、後輪はクローラ等の無限走行体とすることができる。
【0010】前記車体フレーム3の前端部には、前輪支持装置11が設けられていて、該支持装置11は、左右方向両側に突出する上下の第1軸12と第2軸13とからなり、第1軸12はその軸心廻りに回動自在として前記車体フレーム3に支持されていて、該第1軸12の左右両側部は六角パイプ材から形成されている。この第1軸12の六角パイプ材の部分に、前輪支持アーム14が相対回動不能に、且つ、軸方向移動可能に取り付けられている。この前輪支持アーム14の下部に前記前輪9がキングピン装置15を介して遊転自在に設けられている。
【0011】前記前輪支持アーム14には、ロックボルト16が設けられ、該ロックボルト16を締め込むことにより、支持アーム14と前記第1軸12とが固定され、該ロックボルト16を緩めることにより、両者の相対移動が可能となる。即ち、左右一対の前輪9は、それぞれ独立して左右方向任意位置調整自在とされている。また、前記左右一対の前輪9は中空の金属製で、左右の対向面はテーパー状に形成され、該テーパー面が畝の裾野の斜面に良く沿うよう形成されている。
【0012】キングピン装置15は、平板状のブラケット17に、図3(A)(B)で示すように、上下対のホルダ受18が固着され、このホルダ受18間に前キャスタ角θを有してキングピン19がホルダ筒20により支持されていて、該ホルダ筒20に車軸21を介して前輪9が遊転自在に支持され、ここに、前輪9はキングピン19によって直進走行性を確保している。
【0013】ブラケット17に前輪支持アーム14の下部が軸22によって回動自在に支持されているとともに、該支持アーム14と協働して平行リンク装置23を構成する別の支持アーム24が軸25によってブラケット17に支持され、前記別の支持アーム24に第2軸13の両端が回動自在に支持され、第1・2軸12,13の両端はブラケット17と協働して平行リンク装置23を構成するアーム26を有する。
【0014】前記平行リンク装置23によりキングピン装置15を介して前輪9を支持することにより、該前輪9が上下揺動されてもキングピン19の前キャスタ角θはそのまま維持され、ここに、機体7を相対的に走行装置8によって上下位置で支持したときでも前輪9は直進走行性を確保する。前輪9は、キングピン19の廻りに角度調整自在に取付けることで操舵角が調整可能であり、このため図3(A)(B)で示すようにホルダ筒20より突出したアーム20Aとブラケット17とにわたって角度調整手段25が設けられている。
【0015】角度調整手段25は、アーム20Aにピン24Bにて支持したロックボルト27と、このロックボルト27をブラケット17に挿通して、該ブラケット17の両側にてロックボルト27に螺合したロックナット28よりなっていて、ロックボルト27に対するロックナット28の位置を調整することで、図3(A)で示す如く前輪9の向きを変更可能である。
【0016】前輪9は角度調整手段25によって作業前に操向角を調整できるが、図4にて示すように、操向アーム29に、ハンドル6から操作可能なワイヤー、ロッド等の連けい手段30によって手元から操舵することもでき、このときは、左右一対の前輪9はタイロッド31によって連動するようにすることが望ましい。図5に示すように、前記ミッションケース5若しくは車体フレーム3の左右側面に、車軸ケース32が左右外方突出状に設けられ、該車軸ケース32の外端部に伝動ケース33が設けられ、該伝動ケース33の下部に左右方向外方に突出する車軸34が設けられ、該車軸34に前記後輪10が固定されている。
【0017】この車軸34には、軸方向に沿って複数の孔35が設けられ、該孔35の一つを選択することにより、後輪10の左右方向の取付け位置が調整可能とされている。前記車軸ケース32は、機体7に回動可能に設けられた第1筒部36と、該第1筒部36に相対回動不能にかつ左右方向伸縮自在に設けられた第2筒部37とからなり、該第2筒部37に前記伝動ケース33が固定されている。
【0018】前記第1筒部36と第2筒部37との間に第1送りネジ装置38が設けられている。この送りネジ装置38は、前記第1筒部36に、左右方向の軸心を有して固定された雌ネジ筒39と、該雌ネジ筒39に螺合すべく左右方向の軸心を有して前記第2筒部37に回動自在に且つ軸方向移動不能に設けられた雄ネジ軸40とからなる。この雄ネジ軸40の端部に工具係合部41が形成され、該係合部41にスパナ等の工具を係合して雄ネジ軸40の端部に工具係合部41が形成され、該係合部41にスパナ等の工具を係合して雄ネジ軸40を回動操作することにより第2筒部37が第1筒部36に対して左右方向移動自在となるよう構成されている。
【0019】前記車軸ケース32内には、該車軸ケース32が伸縮したとき伸縮自在となる伝動軸42が挿通され、前記伝動ケース33内には、前記伝動軸42の端部と前記車軸34との間を連動連結するチェーン等の伝動手段43が内蔵されている。そして、前記伝動軸42には、前記エンジン4からの動力が前記ミッションケース5を介して伝達され、該伝動軸42に伝達された動力は、伝動手段43及び車軸34を介して後輪10に伝達される。
【0020】図2に示すように、前記機体7には、前後方向に伸縮する車高調整用油圧シリンダ44が設けられ、該シリンダ44に左右方向に突出するアーム45が設けられ、該アーム45の両端部に夫々ロッド46が設けられ、該ロッド46が前記第1筒部36に突設されたフランジに係合されている。また、前記アーム45の一端と前記前輪支持用の第1軸12とが前輪退避用油圧シリンダ47を介して連結されている。前記車高調整用油圧シリンダ44及び前輪退避用油圧シリンダ47は、前記油圧ポンプからの作動油によって駆動される。
【0021】また、図3に示すように、前記機体7には畝高さ検出装置48が設けられ、該検出装置48は、機体の後部に上下方向揺動自在に枢支されたアームと、該アームの下端に遊転自在に設けられた設置ローラと、前記アームの回動角度を検出する角度センサ等からなる。前記前輪退避用油圧シリンダ47を油圧ロックした状態では、後輪10の車軸ケース32と前輪9の第1軸12とは一体的に連動連結されている。従って、この状態で、車高調整用油圧シリンダ44を伸縮操作すると、アーム45とロッド46を介して車軸ケース32が伝動軸42の軸心廻りに回動され、伝動ケース33が上下方向に揺動して後輪10と機体7との相対高さが変更されると共に、前輪退避用油圧シリンダ47を介して前輪第1支持軸12が回動され、前輪9と機体7との相対高さが同量だけ同時に車高が変更される。即ち、機体7は、平行状態を維持して高さ調整自在とされている。
【0022】この相対高さが変更されるのは、図1に示した高畝Mに植付けるときと、平畝に植付けるときに適用するためであり、高畝と平畝のいずれのときでも前輪9は平行リンク装置23によりキングピン装置15が支持されているが故に、キングピン19のキャスタ角θは変更されることはない。尚、走行中(作業中)は、車高調整用油圧シリンダ44は、前記畝高さ検出装置48による畝高さによりその伸縮動作が制御される。
【0023】また、前輪退避用油圧シリンダ47を伸縮操作すると、前輪9のみが上下方向に揺動するので、畝の端まで行って方向転換するとき、前輪9を上方へ退避させることによりその方向転換を容易にしている。前記ハンドル6は、左右一対のパイプ材から構成され、ミッションケース5または車体フレーム3の後部から略水平状を保って後方に延出する水平部と、該水平部の後端から斜め上方に向かう傾斜部と、該傾斜部の上端から後方に向かうグリップ部とからなる。このハンドル6にクラッチレバー等の各種操作レバーやスイッチ並びに操作パネル等(図示省略)が設けられている。
【0024】図2に示すように、前記移植装置2は、前記ミッションケース5との後部とハンドル6のグリップとの間に配置されている。この移植装置2は、苗供給装置49と苗中継装置50と苗植付装置51と覆土装置(接地ローラ装置)52とを一体的にユニット化してなるものである。この移植装置2は、前部の枢支装置53とバランス装置54により前記機体7に上下方向回動自在に取り付けられている。
【0025】即ち、前記枢支装置53は、図5に示すように、前記機体7の後部に固定された移植装置取付用ブラケット55を有する。このブラケット55は、前記機体7のセンターより左右方向一方に偏位して設けられているので、該偏位した側と機体側とが補強材56で結合されている。この移植装置取付用ブラケット55には左右一対の軸受部57が設けられ、該軸受部57に移植装置駆動用の駆動軸58の両端部が回動自在に支持されている。この駆動軸58の一端部に入力スプロケット59が相対回転可能に設けられている。このスプロケット59と駆動軸58とは、クラッチ60を介して結合分離可能とされている。このクラッチ60は電磁クラッチから構成されている。前記スプロケット59は、前記エンジン4からの動力により回転駆動される。
【0026】前記駆動軸58は、スプライン軸に形成され、該駆動軸58に筒軸61が左右方向移動自在にスプライン嵌合している。この筒軸61の端部に駆動スプロケット62が固定されている。また、前記筒軸61にベアリングを介して外筒63が、相対回動自在に且つ軸方向相対移動不能に外嵌されている。この外筒63と前記移植装置取付用ブラケット50との間に、第2送りネジ装置64が設けられている。
【0027】この第2送りネジ装置64は、前記外筒63の軸方向中途部に固定されて径方向に張り出すフランジ65を有し、該フランジ65に前記駆動軸58を中心とする円弧状の長孔が設けられている。この長孔に、ナット66が回動不能に、軸方向移動不能に、且つ、長孔内で移動可能となるよう嵌合されている。そして、このナット66に螺合する送りネジ67が前記移植装置取付用ブラケット55に設けられている。
【0028】従って、第2送りネジ装置64を操作すると、移植装置2が左右方向に移動して、植付け条を変更できる。前記枢支装置53を介して上下動自在に縦フレーム67が備えられ、該フレーム67に、苗供給装置49、苗中継装置(苗取出装置)50、植付装置51、接地ローラ装置52及びマルチカット装置68がユニットとして備えられ、これらユニットの重量バランスをとるためのカウンタバランス装置54が備えられている。
【0029】バランス装置54は、縦フレーム67に一端のブラケット69Aを介して固定されて前方に延伸している角パイプよりなる支持体69と、この支持体69に引出し自在に挿通されているウエイト取付体70と、該取付体70に形成した取付孔71によって取着されているウエイト72からなり、ウエイト72は取付体70を伸縮することで、バランス調整可能であり、調整後はロックボルト73にて固定可能である。
【0030】すなわち、ロックボルト73をゆるめて取付体70を前方に引出すと縦フレーム67にユニット化して取着している苗供給装置49等のウエイトは軽くなり、逆に取付体70を後方に押込むと、苗供給装置49等のウエイトは重くなり、ここに、土の硬軟に即応した接地ローラ装置52の接地圧を調整可能としている。支持体69にはマルチカット装置68のためのガスボンベ74がホルダ75によって装着されていて、該ガスボンベ74はこれをカウンタウエイトにすることができ、故に、該ボンベ74は取付体70に装着することができる。
【0031】苗供給装置49は、縦横にポットを有する苗箱を電動モータにより縦横送り可能であって、その背後からプッシャで苗を突出すことで取出可能である。苗中継装置50及び植付装置51は、図5にて示しているスプロケット62からチエン伝動手段76等によって駆動される。すなわち、苗中継装置50は取出アーム50Aを有し、植付装置51は上下動自在な平行リンク支持手段51Aによって植付爪51Bを備えていて、マルチカット手段によって穿けられた穴に苗を植付けるようになっている。
【0032】マルチカット手段は、ガスボンベ74からのガスをバーナで燃焼させて、畝に敷設しているマルチフィルムを植付に先行して一定ピッチで焼失することでカットする。縦フレーム67に、苗供給装置49、植付装置51等を組付けていることから、駆動輪である一方の後輪10、図では左側の後輪10が右側の後輪よりも接地圧が高く、左右後輪の駆動系にはデフ装置を設けていないことから、左側の後輪10の駆動力が大きくなり、これが原因で直進性が狂い易い。
【0033】このため、右側の前輪9について角度調整手段25によって内向にしておくことにより、抵抗を付与して直進走行の制御が容易とされる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、走行装置による直進制御が容易でかつ直進走行性を確保できる。




 

 


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