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発明の名称 酸化防止方法、及び、その方法に用いる酸化防止用包装体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−19388
公開日 平成8年(1996)1月23日
出願番号 特願平6−157182
出願日 平成6年(1994)7月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 高濱 尚敬 / 清水 俊弥 / 米山 貴
要約 目的
低湿度状態で酸化防止する必要のある保存対象物に対する経済性に富んだ酸化防止方法、及び、その方法に用いる酸化防止用包装体を提供する。

構成
筐体1に、保水材2bを含む鉄粉系の脱酸素材2を、吸湿材3を充填した吸湿層を介して、脱酸素対象空間に臨むように収容してある酸化防止用包装体を、保存対象物が収容された容器内に収容する。
特許請求の範囲
【請求項1】 保存対象物(7)が収容された容器(6)内に、保水材(2b)を含む鉄粉系の脱酸素材(2)を、吸湿材(3)を充填した吸湿層を介して、前記容器(6)内の脱酸素対象空間に臨むように収容する酸化防止方法。
【請求項2】 筐体(1)に、保水材(2b)を含む鉄粉系の脱酸素材(2)を、吸湿材(3)を充填した吸湿層を介して、脱酸素対象空間に臨むように収容してある酸化防止用包装体。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存対象物が収容された容器内部の酸素を吸収することにより、前記保存対象物の品質を維持する酸化防止方法及びその方法に用いる酸化防止用包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化防止方法としては、従来、鉄粉系又はアスコルビン酸やカテコールを主材とする有機系の脱酸素材が封入された包装袋を、保存対象物が収容された容器内に収容した後に、前記容器を密閉するものや、保存対象物が収容された密閉容器内に不活性ガスを充填するガス置換法を用いるもの等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来の酸化防止方法では、以下の欠点があった。鉄粉系の脱酸素材が封入された包装袋では、次式のように、脱酸素のために水分が不可欠であるが、その水分が保存対象物である食品から直接に供給されるように構成されていたために、水分が含まれないか水分を嫌う保存対象物については、そのような脱酸素材を用いることができないという欠点があり、ガス置換法によれば、容器内の残留酸素の影響や容器にリークが発生するため、長期の保存には向かないという欠点があった。
Fe+3/4O2+3/2H2O → Fe(OH)3+96kcal/mol【0004】特に、抵抗やコンデンサ、集積回路といった電子部品を数カ月という長期にわたり保存するためには、リードの酸化(大気腐食)によるハンダ不良を防止することが不可欠であり、そのためには、低湿度状態で酸化防止する必要がある。ところが、比較的安価な抵抗やコンデンサを保存するためには、それに見合った経済性が要求され、高価な脱酸素材や吸湿材を用いることができないという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、上述した従来欠点を解消し、低湿度状態で酸化防止する必要のある保存対象物に対する経済性に富んだ酸化防止方法、及び、その方法に用いる酸化防止用包装体を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明による酸化防止方法の特徴構成は、保存対象物が収容された容器内に、保水材を含む鉄粉系の脱酸素材を、吸湿材を充填した吸湿層を介して、前記容器内の脱酸素対象空間に臨むように収容する点にある。そして、その方法に用いる酸化防止用包装体の特徴構成は、筐体に、保水材を含む鉄粉系の脱酸素材を、吸湿材を充填した吸湿層を介して、脱酸素対象空間に臨むように収容してある点にある。
【0007】
【作用】保水材を含む鉄粉系の脱酸素材としては、通常、簡易懐炉として安価に販売されているものを用いることができ、そのような脱酸素材から漏れ出す湿気が脱酸素対象空間に到ることのないように、脱酸素材を、吸湿材を充填した吸湿層を介して脱酸素対象空間に臨むようにするのである。従って、脱酸素対象空間内の残留酸素は、吸湿層を介して脱酸素材と接し、以下の反応式で示すように、低湿度状態で脱酸素が達成できるのである。
Fe+3/4O2+3/2H2O → Fe(OH)3+96kcal/mol【0008】
【発明の効果】本発明によれば、低湿度状態で酸化防止する必要のある保存対象物に対する経済性に富んだ酸化防止方法、及び、その方法に用いる酸化防止用包装体を提供することができるようになった。
【0009】
【実施例】以下に実施例を説明する。酸化防止用包装体は、図1に示すように、樹脂製の筐体1の底部に、保水材2bを含む鉄粉系の脱酸素材2を配し、通気性の中蓋4を介してシリカゲル等の吸湿材3を充填した吸湿層を形成し、さらに通気用の複数の微孔が形成された膜5でそれらを封入して構成してある。
【0010】前記脱酸素材2として市販の簡易懐炉を用いてあり、詳述すると、通気孔が形成された袋に、脱酸素作用を呈する鉄粉2aと、酸化反応に不可欠な水分を安定的に保持する保水材2bと、鉄粉の錆びる速度を早める塩類(図示せず)と、空気中の酸素を吸着して酸素濃度を高める活性炭(図示せず)等を封入して構成してある。
【0011】前記酸化防止用包装体の表面には、脱酸素、防湿性能を表示するインジケータ8a,8bを添付してあり、使用可能時期、交換時期を目視確認可能に構成してある。防湿インジケータ8aとして、例えば、吸湿紙を基体としてコバルトの塩化物をしみ込ませ、湿気により変色する塩化コバルトの性質を利用したものを用いることができ、段階的に湿度が表示される。脱酸素インジケータ8bとしても、同様に、酸素の介在する化学変化を利用した公知の発色反応等を適宜用いて構成できる。
【0012】上述の酸化防止用包装体は、図2に示すように、保存対象物7が収容された樹脂製の保存容器6に収容された後に密封され、所定の期間保存されるものであり、保存容器6にピンホール等が存在した場合であっても、前記脱酸素材2の量を適宜調節することにより十分な程度に脱酸できる。本方式によれば、標準的なサイズの簡易懐炉1個で、約10リッターの空気に対して残量酸素濃度を1%以下に、湿度を10%以下に保てることが判明し、電子部品を保存対象物7とした場合であっても十分な保存条件に保てることができるようになった。
【0013】以下に別実施例を説明する。
【0014】酸化防止用包装体の実現態様は先の実施例に限定するものではなく、保水材2bを含む鉄粉系の脱酸素材2と脱酸対象領域との間に吸湿材3を介装するものであれば任意に構成することができ、例えば、図3に示すように、保水材2bを含む鉄粉系の脱酸素材2の全周囲に吸湿材3を充填した吸湿層を設けて構成するものであってもよい。
【0015】又、筐体としては、可撓性の袋状のものを用いてもよい。
【0016】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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