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発明の名称 農用フィルム剥取り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−9791
公開日 平成8年(1996)1月16日
出願番号 特願平6−150746
出願日 平成6年(1994)7月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 芋生 裕志 / 佐竹 土佐雄
要約 目的


構成
フィルムFで被覆された畝に沿っての進行によって該フィルムFを巻取り可能な巻取り部4と、この巻取り部4による巻取り操作に先立ってフィルムFを進行方向に沿って切断可能な切断具5とを備えるとともに、切断具5による切断作用が、フィルムFにおける巻取り部4へ向かって押えローラ19部位から上方に浮上した部分に対して付与される状態に、切断具5を配置設定する。
特許請求の範囲
【請求項1】 フィルム(F)で被覆された畝に沿っての進行によって該フィルム(F)を巻取り可能な巻取り部(4)と、この巻取り部(4)による巻取り操作に先立って前記フィルム(F)を進行方向に沿って切断可能な切断具(5)とを備えるとともに、前記切断具(5)による切断作用が、前記フィルム(F)における前記巻取り部(4)へ向かって畝から上方に浮上した部分に対して付与される状態に、前記切断具(5)を配置設定してある農用フィルム剥取り装置。
【請求項2】 前記切断具(5)部位における前記フィルム(F)の所定以上の上方変位を規制する押えガイド(12)を備えてある請求項1記載の農用フィルム剥取り装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土中に注入された消毒剤等の薬剤が蒸発するのを防止するために圃場面を覆うように張設されている農用フィルムを、その使命完了等に伴って剥ぎ取るための農用フィルム剥取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農用フィルムは、その一側方を盛土で押え、他側方を両面テープによって既設のフィルム側縁に貼り付けること等により、圃場面を隙間無くフィルムで覆い尽くす形態を採ることが多く、従来では、走行車体を畝に沿って走行させながら圃場に張られたマルチフィルムを、自由回転する回転カッターによって所定幅に切断し、それから巻き取りロールによって地面から剥取るとともに巻き取っていくよう構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造の剥取り装置では、回転カッターは地面にも割って入ることになるから、地表のワラ、草、土等が付着して次第に切断作用が低下し、切り口が雑になるといった具合に切断状態が悪化し易いとともに、回転カッターが摩耗して切断能力自体が低下するので、刃研ぎ等のメンテナンスが頻繁に必要である。又、回転カッターの土中への食い込みにっよって機体の操向に影響を及ぼし、直進性が悪くなるとか、ハンドル操作が重くなる等の不利もあり、改善の余地が残されている。本発明の目的は、進行に伴うフィルムの切断作用をそのままにしながら、上記した不都合が解消されるようにして、切断機能及び耐久性の改善された切断機構を得る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために本発明は、フィルムで被覆された畝に沿っての進行によってフィルムを巻取り可能な巻取り部と、この巻取り部による巻取り操作に先立ってフィルムを進行方向に沿って切断可能な切断具とを備えるとともに、切断具による切断作用が、フィルムにおける巻取り部へ向かって畝から上方に浮上した部分に対して付与される状態に、切断具を配置設定してあることを特徴とするものである。又、切断具部位におけるフィルムの所定以上の上方変位を規制する押えガイドを備えておけば好都合である。
【0005】
【作用】請求項1の構成では、切断具が地面に接しない空中においてフィルムを切断する構造であるから、切断具には土や草等が殆ど接触しないようになり、切断作用の低下や早期に切断具が摩耗することが解消されるようになる。巻取り部による巻取り作動によって、剥取り作業中はフィルムは常に引張られれて緊張した状態となっているため、多少地面から浮いた位置でも有効な切断作用を発揮できるものである。この構造では、切断具の位置まではフィルムが切断されないまま対地浮上することになるが、実際には、フィルム自身の有する延性によって無理無く部分的に伸長でき、フィルムにおける剥取り対象部分と、地面上に残存する部分とが一体となって引張られて対地浮上するだけであり、剥取り作業に支障をきたすことにはならないのである。
【0006】ところで、風が強い場合での剥取り作業では、フィルムの下側に風が吹き込んでフィルムが舞い上がったり、地面から浮上している剥取り対象フィルム部分がバタついたりして上手く切断できないことが考えられるため、請求項2の構成のように、切断具部位におけるフィルムの所定以上の上方変位を規制する押えガイドを備えておくことによって、不用意な舞い上がりやバタつきが抑制できて、良好な切断作動が得られるようになる。
【0007】
【発明の効果】その結果、請求項1又は2記載のいずれの農用フィルム剥取り装置でも、切断具の寿命が延びて耐久性及び信頼性が向上し、かつ、良好な切断作用を持続できる好ましい切断機構が得られた。そして、請求項2記載の農用フィルム剥取り装置では、風の強い場合でも上記した良好な切断状態を維持できる利点がある。
【0008】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1に示すように、歩行型管理機1におけるヒッチ2に取付けられた枠体3に、圃場を被覆する状態で張られた農用フィルムFを巻取っていく巻取り部4を設けるとともに、この巻取り部4による巻取り操作に先立って、農用フィルムFを走行方向に沿って切断する左右2個のカッター刃5,5を左右両側部に夫々配備して農用フィルム剥ぎ取り装置を構成してある。
【0009】詳述すると、枠体3に畝幅のほぼ全幅に亘る巻取りローラ6を横軸芯X1 周りで回動自在に支承するとともに、管理機1からの動力が伝動ベルト7、中継回動軸8及びベルト伝動装置9を介してこの巻取りローラ6に供給され、巻取りローラ6を所定回転数で回転駆動するよう構成し、この巻取りローラ6に農用フィルムFを巻付けていくようにして巻取り部4を構成してある。
【0010】図1、図2に示すように、枠体3の左右両側部から機体前方に向けて延設した前後フレーム10,10夫々に、高さ調節自在に縦フレーム11,11を取付け、この各縦フレーム11,11に対して切断機構Aを装着してある。切断機構Aは、縦フレーム11に立設固定されたカッター刃(切断具に相当)5と、これの上下に取付けられるバー製の上ガイド(押えガイドに相当)12と下ガイド13とで構成され、左右の縦フレーム11毎に備わっている。又、縦フレーム11の下部に横支点X2 で揺動自在に設けたアーム14に、幅広で比較的重い尾輪15を支承してあるとともに、切断具5の横外方側の機体進行方向前方側の近傍位置において、農用フィルムFを押さえてずれ動くのを阻止する案内輪体16を、縦フレーム11に回動自在、かつ、上下移動可能に支持してある。尚、菊座によるボルト止め等の手段によって、上下のガイド12,13の取付け角度を変更可能にしておけば好都合である。
【0011】そして、切断具5,5と巻取り部4との間には、巻取られる農用フィルムFに対して上下方向に振動しながら接当案内して、巻取り作用を円滑にする振動促進機構Bを設けてある。この振動促進機構Bは、枠体3の先端部の横軸芯X3 周りで揺動自在に枢支された揺動体17と、中継回動軸8に設けられた偏芯カム機構18とをアーム連結して構成され、揺動体17先端に取付けられた案内棒17aの先端を、カッター刃5によって切断された巻取り対象フィルムに下方から接当するように配置してあり、偏芯カム機構18の駆動によって上下振動を与えるようにしてある。
【0012】カッター刃5,5の更に機体進行方向前方側には、巻取り部4による巻取り操作に先立って、フィルム巻取り幅のほぼ全幅に亘る範囲で転動しながら農用フィルムFを押える押えローラ19を備えてある。この押えローラ19は幅広の円筒状に形成され、左右の縦フレーム11夫々に横軸芯周りで回動自在並びに下方側にバネ20付勢されたアーム21の遊端側に亘って支承され、農用フィルムFを有効に押さえるように構成してある。
【0013】巻取り作用を述べると、巻取り部4の巻取り作動によって農用フィルムFが押えローラ19に沿って引張り上げられて揺動体17による振動で小刻みに揺さぶられ、カッター刃5による切断作用を促進する。カッター刃5部位では上下のガイド12,13でフィルムがガイドされているので、風が強くてフィルムFが舞い上がろうとしたりバタついたりすることが規制され、良好な切断作用を確実に現出できるのである。そして、地面から浮き上がった位置で切断された所定幅のフィルムは巻取り部4で巻取り回収されるとともに、地面側のフィルムは、案内輪体16によって必要以上の浮き上がりが規制され、かつ、尾輪15によって地面に押え付けられ、その後の剥取り作業に支障のないよう、地面に張設された状態に戻すようになるのである。
【0014】次に、この農用フィルム剥ぎ取り装置による作業手順について説明する。
■第1作業形態図3に示すように、片側が隣接する農用フィルムFの上面に接着テープにより貼り付けられ、他方側が盛り土により覆われた状態で各畝の農用フィルムFがほぼ圃場面全域に亘り連なって隙間なく土壌面を覆う状態の農用フィルムFに対して、管理機1を走行させながら、各カッター刃5,5によって各畝毎の農用フィルムFの左右両側を切断しながら、両カッター刃5,5によって切取られた中央部で所定幅の農用フィルムFを巻取りローラ6によって順次巻取って行く〔図3(イ)参照〕。そして、各畝における上記巻取り作業が終了すると、次に、圃場に残っている残りのフィルム部分を順次巻取っていくのである。尚、このとき、農用フィルムFは既に切断されているから、左右のカッター刃5,5は特に機能していない状態である〔図3(ロ)参照〕。
【0015】■第2作業形態図4に示すように、当該畝の次行程側より箇所をカッター刃5によって切断しながら走行方向左側の農用フィルムFを巻取りローラ6によって順次巻取って行くのである。次の行程においては走行方向が逆向きになるので、次行程側に位置するカッター刃5、つまり、反対側のカッター刃5で次行程側より箇所を切断しながら農用フィルムFを巻取って行く。以降、このように各行程毎に左右カッター刃5,5が交互に使い分け使用される状態で、順に畝毎に農用フィルムFを巻取り回収する。
【0016】尚、この農用フィルム剥ぎ取り装置は、接着テープによって貼付けられた全面被覆状態における剥ぎ取り作業に限らず、従来より行われる各畝毎に各別に左右両側を盛り土によって保持される状態の農用フィルムであっても有効に巻取り作業を行うことができる。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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