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発明の名称 農用結束装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−9754
公開日 平成8年(1996)1月16日
出願番号 特願平6−148822
出願日 平成6年(1994)6月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 牧園 晴充 / 馬場 治男
要約 目的


構成
ニードルからの結束紐を結節する結節ビル10と、結束紐端の保持と紐切断を担う紐ホルダー11とを備え、結節ビル10を、回転軸10aを一体に備えた固定爪10Aと、固定爪10Aに対して揺動開閉移動自在な可動爪10Bとで構成してある農用結束装置において、固定爪10Aの紐挟持面に、可動爪10Bに向けて突出する凸部15を形成する。凸部15を固定爪10Aの紐挟持面のビル長手方向中間部に形成し、可動爪10Bが閉じた状態では凸部15と可動爪10Bの紐挟持面との間隔d1 りも紐径が大に、かつ、凸部15先端側の紐挟持面と可動爪10Bの紐挟持面との間隔d2 が紐径とほぼ同値に設定する。
特許請求の範囲
【請求項1】 ニードル(9)から供給されてくる結束紐を結節する結節ビル(10)と、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダー(11)とを備えるとともに、前記結節ビル(10)を、回転軸(10a)を一体に備えた固定爪(10A)と、この固定爪(10A)に対して揺動開閉移動自在な可動爪(10B)とで構成してある農用結束装置であって、前記固定爪(10A)における紐挟持面(14)に、前記可動爪(10B)に向けて突出する凸部(15)を形成し、前記可動爪(10B)が閉じた状態においては該可動爪(10B)の紐挟持面(16)と前記凸部(15)とで紐の挟持が可能な状態に構成してある農用結束装置。
【請求項2】 前記凸部(15)を前記固定爪(10A)の紐挟持面(14)のビル長手方向の中間部に形成し、前記可動爪(10B)が閉じた状態においては前記凸部(15)と前記可動爪(10B)の紐挟持面(16)との間隙が紐径よりも狭くなり、かつ、前記凸部(15)よりも先端側に位置する前記固定爪(10A)の紐挟持面(14)と前記可動爪(10B)の紐挟持面(16)との間隙が紐径とほぼ同値となる状態に構成してある請求項1記載の農用結束装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バインダーやコンバインに用いられる農用結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、農用結束装置は、実開昭63‐114135号公報等に示されるように、ニードルから供給されてくる結束紐を、回転する結節ビルで摘んで結節し、回転する紐ホルダーで紐の端部の保持と紐の切断を行うようになっている。結節ビルは、固定ビル片とこれに対して揺動開閉移動する可動ビル片とで成り、結節時には、ニードルによって供給されてくる新紐部分とホルダーによって既に保持されている旧紐部分の2本を摘み取って結節し、そして、ホルダーは、ホルダー本体の円錐状テーパ面とホルダー本体の支持ブラケットに連設の挟持板とで紐の端部を保持するようになっており、円錐状テーパ面を有するホルダー本体はスプリングによって挟持板側に付勢されている。
【0003】固定爪と可動爪との間には、可動爪が閉じた状態において紐が横移動できる程度の間隙(実開平5‐60234号公報の図1参照)が設けてあり、前述した前者の従来技術における第4図(ハ)から(ニ)にかけての結節工程において、結節ビルに巻き付いている新旧2本の紐がビル長手方向に対して横滑り移動して結び目が作成できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した結節ビルでの間隙は、紐の横滑りを阻害することがないようにする点では広くした方が良い反面、結節作動中での不要な動きがないようにする点では狭くした方が良いことから、従来では紐径と同じかやや広い程度の値に設定されていた。しかしながら、実際には紐の横滑り移動が結節ビルの回転移動に先行して行われて結び目が先端側に寄り、所期したよりも束締まりが緩みがちになることが多く、改善の余地があった。本発明の目的は、一歩進んだ改良により、締まりの良い結束を行うべく結節ビルでの紐の過剰な横滑り移動又は過剰な摩擦抵抗ではなく、適度な滑り易さと適度な摩擦抵抗が現出されるようにして、所期する良好な結節作動を円滑に行える結束装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために本発明は、ニードルから供給されてくる結束紐を結節する結節ビルと、結束紐端部の保持と紐の切断を担う紐ホルダーとを備えるとともに、結節ビルを、回転軸を一体に備えた固定爪と、この固定爪に対して揺動開閉移動自在な可動爪とで構成してある農用結束装置において、固定爪における紐挟持面に、可動爪に向けて突出する凸部を形成し、可動爪が閉じた状態においては可動爪の紐挟持面と凸部とで紐の挟持が可能な状態に構成してあることを特徴とするものである。
【0006】又、凸部を固定爪の紐挟持面のビル長手方向の中間部に形成し、可動爪が閉じた状態においては凸部と可動爪の紐挟持面との間隙が紐径よりも狭くなり、かつ、凸部よりも先端側に位置する固定爪の紐挟持面と可動爪の紐挟持面との間隙が紐径とほぼ同値となる状態に構成してあると好都合である。
【0007】
【作用】結節作動を良く観察してみると、結び目mは図5に示す状態から穀稈束Bが放出されるときの勢いで結節ビル10に巻付いた紐を抜き出すことによって形成されるのであるが、その作動上、放出に伴って引張られる束側紐部分a”の移動によって巻付き紐部分a’が引張られて結節ビル10から抜出た場合には、結び目mが比較的束B側に寄った位置にできて束締まりがきつくなる(図8参照)。ところが、図13に示す従来のもののように、放出に伴って引張られる束側紐部分a”の移動に先行して巻付き紐部分a’がビル先端側に移動した場合には、結び目mが切断側に寄った位置にできて束締まりが緩くなり結び目m外側のループ部分の長さL1 が短かめになることが知見された。
【0008】請求項1の構成では、可動爪10Bが閉じた状態(図11参照)においては可動爪10Bの紐挟持面16と凸部15とで紐aの挟持が可能な状態に構成してあるから、図5に示す可動爪10Bが閉じ移動して新旧両紐部分a,aを挟み込んだ状態において、その挟み込んだ位置に両紐部分a,aを保持することができる(図10参照)。従って、図7に示すように、放出アーム12によって穀稈束Bが放出されるときに、巻付き紐部分a’が先行してビル先端部に移動することが牽制阻止され、必ず穀稈束Bの放出移動に伴う束側紐部分a”の移動に引張られる状態で結節ビル10から抜出すことになり、前述したように束締まりのきつい良好な結束作動が行えるようになる。
【0009】従来のものでは、固定爪10Aと可動爪10Bとの隙間が紐径とほぼ同じであったため、上記したようにうまく紐保持できて良好に結束できる場合と、図13に示すように、巻付き紐部分a’が先行横滑りして結び目mが紐先端側に寄り、ループ部分の長さL1 が、正規に結束された場合のループ部分長さL2 よりも短くなって束締まりの緩くなる場合と、が不確定に現出されていたのであり、これが結束不良の原因となっていた。
【0010】ところで、可動爪と固定爪とで紐を挟持するのであれば、可動爪10Bに凸部15を設ける手段も考えられる。そこで検討するに、結節ビル10先端部の位置に比べて紐ホルダー11における紐引掛け部の位置が結節ビル10の回転軸10a方向に寄って相対的に下位となっているため、図12に示す可動爪10Bが閉じ作動途中では、新旧2本の紐a,aを銜え込むときには、可動爪10Bが紐a,aを扱きながら引き寄せる挙動を示すようになる。
【0011】従って、可動爪10Bに凸部15が形成されていると紐aとの接触面積が減少して摩擦抵抗が強くなるとともに、扱き移動距離が若干ではあるがさらに長くなることになり、円滑に作動し難くいとか、ジュート紐等では紐屑が出易いといった良好な結束作動に支障をきたす原因となる不利がある。これに対し、固定爪10Aに凸部15を設けた場合には、紐a,aと可動爪10Bとの接触面積が従来通り十分に取れ、かつ、扱き移動距離も長くならないから、前述した不利がなく、凸部15を設けたことによる新たな不都合が生じない利点がある。
【0012】請求項2の構成では、次のような作用がある。すなわち、図5に示す可動爪10Bの閉じ移動による紐保持状態が、ビル先端の紐係止部10h(図11参照)にまで続いていると、放出アームによる穀稈束放出移動に伴う巻付き紐部分a’がビル先端側に移動すると、その紐挟持反力によって閉じていなければならないビル先端の紐係止部10hが開き気味になり、その隙間から紐がすり抜けて、紐を引掛けておくという本来の紐係止作用に支障をきたすおそれがある。そこで、凸部15よりも先端側に位置する固定爪10Aの紐挟持面14と可動爪10Bの紐挟持面16との間隙d2 が紐径Dとほぼ同値となる状態に構成しておけば、可動爪10Bが開くことなく両紐挟持面14,16による間隙のビル先端側部分に紐a,aを抜止め状態に保持させておくことができ、ビル先端での確実な紐係止作用を損ねることがないのである。
【0013】又、例えば、可動爪10Bに上記のような凸部15を形成する手段が考えられるが、この手段では、可動爪10Bが閉じ移動して新旧の紐部分a,aを銜え込む図12に示す状態のとき、結節ビル10が回転移動しながら可動爪10Bが閉じ移動することから、可動爪10Bで扱きながら引き寄せられる紐a,aが勢い凸部15よりも先端側の紐挟持面16に滑って落ち着いてしまい、良好な結節作動が期待できない。従って、本願のように固定爪10Aに凸部15を形成することに意義がある。
【0014】
【発明の効果】その結果、請求項1記載の結束装置では、固定爪に凸部を形成する簡単な改造によって、紐の結び目を穀稈束側に寄せての束締まりのきつい良好な結束状態を確実に現出できるものとして提供できた。又、請求項2記載の結束装置では、凸部を設けたことによる紐外れ(所謂パチンコミス)という新たな不都合が生じないようにしながら請求項1による上記効果が得られた。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例をバインダーの結束装置について説明する。図14に示すように、穀稈を引起す引起し装置1、引起した穀稈を刈取る刈取装置2、刈取った穀稈を横方向に搬送する横搬送装置(図示せず)の終端に配置された結束装置Kから成る刈取前処理部Aを機体の前部に配備し、その後方に伝動ケース3、エンジン4、車輪5、操縦ハンドル6を配備してバインダーを構成してある。
【0016】図15に示すように、結束装置Kは、穀稈を掻き込むパッカー7、パッカー7によって掻き込まれた穀稈の集束圧を感知する感知ドア8、感知ドア8の作動に伴って駆動されるニードル9、ニードル9によって供給されてきた結束紐を結節する結節ビル10と、結節された紐の端部の保持と紐の切断を行う紐ホルダー11、及び結束穀稈を放出する放出パッカー12等を備えて構成されている。
【0017】図9〜図11に示すように、結節ビル10は、回転軸10aを一体に備えた固定爪10Aと、この固定爪10Aに対して軸心P1 回りで揺動開閉移動自在な可動爪10Bとで構成されている。そして、固定爪10Aにおける紐挟持面14に、可動爪10Bに向けて突出する凸部15を形成し、可動爪10Bが閉じた状態(図10参照)においては可動爪10Bの紐挟持面16と凸部15とで紐aの挟持が可能な状態になっている。
【0018】すなわち、凸部15は固定爪10Aの紐挟持面14のビル長手方向の中間部から根元部に架けて形成され、可動爪10Bが閉じた状態においては凸部15と可動爪10Bの紐挟持面16との間隔d1 を紐aの径Dよりも狭く設定してあり、それによって紐aを挟持可能となるように構成されている。そして、凸部15よりもビル先端側に位置する固定爪10Aの紐挟持面14と、可動爪10Bの紐挟持面との間隔d2 が紐aの径Dとほぼ同値となる状態に構成してある。つまり、d1<D≒d2 が成立つようになっている。
【0019】図4、図12に示すように、紐ホルダー11は、ホルダー本体11a、円錐状テーパ面11b、これに連設されるフック11c、支持ブラケット17、これに連設される挟持板17a、カッター21等を備えて構成されている。円錐状テーパ面11bを有するホルダー本体11aはスプリング18によって挟持板17a側に付勢され、ナット19によって付勢力が調節可能である。そして、図1に示すように、結節ビル10と紐ホルダー11は、ニードル9の作動に伴って駆動されるタイミングギア13によって回転駆動されるようになっている。又、感知ドア8の対向側に長孔状の紐案内孔20aを備えた紐案内板20が配置され、その前側に結節ビル10と紐ホルダー11が配置されている。
【0020】次に、結束装置Kによる結束作動を説明する。図1に示すように、紐aの端部が紐ホルダー11に挟持されており、感知ドア8に所定量の排藁Bが体積すると、ニードル9が紐aを排藁Bに巻付けながら紐案内孔20aを通り、この紐aを紐ホルダー11側に運ぶ。次に、紐ホルダー11及び結節ビル10が紙面時計方向に回転し始める。これにより、図2に示すようにニードル9側の紐a及び紐ホルダー11側の紐aが結節ビル10に巻付けられ始め、ニードル9側の紐aが紐ホルダー11のフック11cにより、紐ホルダー11側の紐aに束ねられ始める。
【0021】紐ホルダー11及び結節ビル10がさらに回転すると、図3、図4に示すように、結節ビル10において閉じていた可動爪10Bが、カム(図示せず)により開き操作されてニードル9側及び紐ホルダー11側の束ねられた紐aが固定爪10Aと可動爪10Bの間に入り込む。そして、図5、図6に示すように、可動爪10Bが閉じ操作されて、ニードル9側及び紐ホルダー11側の束ねられた紐aが固定爪10Aと可動爪10Bの間に保持される。
【0022】図5、図6に示すように、紐ホルダー11においては始めに挟持していた紐aの端部が紐ホルダー11から離れ、ニードル9側の紐aが紐ホルダー11のフック部11cにより紐ホルダー11に挟持され、新たに紐ホルダー11に挟持された紐aの結節ビル10側が藻ホルダー11のカッター21によって切断され、以上の操作が終了すると、その位置で結節ビル10と紐ホルダー11が停止する。そして、放出アーム12が作動して、図7に示す排藁Bを紙面右方向に押出し、排藁Bの移動に伴って排藁B側の紐aが、紐案内孔20aの辺部20bに沿って紙面右方向に引かれるのであり、これに伴って固定爪10Aと可動爪10Bの両外側に巻付けられている紐aの輪a1 が、結節ビル10から抜出される。
【0023】紐aの輪a1 が固定爪10Aと可動爪10Bから抜出されても、固定爪10Aと可動爪10Bの間に保持されている保持紐a2 (図8参照)は、固定爪10Aと可動爪10Bの間に残っているので、紐aの輪a1 が結節ビル10から抜出されると、紐aの輪a1 内に保持紐a2 が入り込む。そして、排藁Bがさらに紙面右方向に押出されると、輪a1 の部分で結び目mが形成されるのであり、図8に示すように最後には保持紐a2 も結節ビル10から抜けて1サイクルの結束作動が完了するのである。
【0024】図12には、図3に示す状態から図5に示す状態に移行する途中の状態、すなわち、紐ホルダー11からの2本の紐aを摘むべく可動爪10Bが閉じ移動している途中状態が示されている。この状態では、紐ホルダー11からの2本の紐aが閉じ移動する可動爪10Bに点qで接触して扱かれながらせり上げられ、それによって固定爪10Aに向けて引寄せられている。そして、図5に示される可動爪10Bの閉じ状態では、凸部15と可動爪10B側の紐挟持面16とで紐aが挟持されてその巻付き紐部分a’の挟持位置が保持されており、図7に示す放出アーム12の作動によって初めて巻付き紐部分a’が引張られるようになる。
【0025】従って、穀稈Bが高速で放出されても巻付き紐部分a’が放出アーム12による放出作動に先行して結節ビル10から抜け出ることが抑制されるから、結び目mが排藁束Bに近づいて形成されて束締まりのきつい良好な結束が行われ、結び目m外側のループ部分の長さL2 も十分に長くなるのである。
【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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